スタパ齋藤のApple野郎

「beak」という貼り付け型スマートフォンスタンドが超秀逸な件

俺の悩みが「beak」でズギャッと解消されたゼ!!!

 iPhone 14 Pro Maxを購入・使用中の俺。お値段的にかなりの高級端末なので液晶保護ガラスやケースできっちり保護している。ケースとしては“ほぼ裸ケース”の類を使用中。↓こんなの。

 ほぼ裸ケースとして俺的に結局落ち着いたのはmemumiブランド品。iPhone 14 Pro Max用としては、memumiの極薄(0.3mm)ケース・アップグレード版を使っている。Amazonで1699円。

シルバー(白)のiPhone 14 Pro Maxとマットホワイト(白半透明)のmemumiケースを使用中
ケースは極薄で半透明のため、iPhone 14 Pro Maxにセットしても端末の薄さはほとんど損なわれず、色も自然な感じ。実際にはリンゴマークもうっすら見える

 ちなみに、iPhone 14 Pro Max購入時に速攻でmemumiの極薄(0.3mm)ケースを買ったが、そのケースが初期不良っぽくて、iPhoneのカメラ部とケースが密着せず少し浮いた状態だった。でもその浮きが僅かだったので1週間くらい気づかなかった。そして「あっ浮いてる! ケースがiPhoneのサイズと微妙に違う!」と思って商品ページを見たら既に在庫切れとなっており外国人が「レンズのところフィットしない」的な文句を言っており……みたいなことがあった。

 その後わりと速攻でアップグレード版ケースが発売された。「コレって……カメラ部フィットしない問題を解消したケースだな」とか思ってアップグレード版に買い替えたという次第。そしたら完璧にフィットした。

 と、そこまでこだわってmemumiの極薄(0.3mm)ケースを求めるのは、使い心地が非常にイイからだ。iPhoneのサイズや外観や色をあまり損ねないし、さらりとした手触りはベタつきにくく汚れにくい。衝撃からの保護性能はぜんぜんないケースだが、傷防止には効果的。衝撃からの保護性能が欲しいときは別のケースに入れ替えて使っている。

極薄ケースだがカメラ部もレンズ以外をしっかりカバーしている。傷防止性能は十分高いケースだ

 非常に気に入って使っているmemumi極薄ケースだが、微妙な使いにくさもある。ひとつは若干滑りやすいこと。TPU製ケースなどにある滑り止め感はなく、少し注意しないと手から滑り落ちそうになることも。なので、カメラ使用時は両手でiPhoneを持ったりしている。片手操作だと「落としちゃうかも」的な不安がすこ〜し付きまとうのだ。

 もうひとつ、この極薄ケースを着けているとMagSafeで吸着するアクセサリー類が外れやすいこと。たとえばMagSafeで吸着するスタンドやグリップの類は、マグネット吸着の強さが心許ない。実際、スタンド類は不意に外れたりすることがある。

MagSafeで吸着するスタンド。やや注意して扱えば問題なく使えるが、余計な力をヘンな方向に加えるとスルッと外れてしまうことがある

 memumi極薄ケース、非常に気に入っているんだが、上記のような微妙な残念感がなぁ……。ちょっとした俺的悩みなのであった。

 だがしかし!!! Human Naturesの「beak(ビーク)」という貼り付け型スタンドを使ったら、上記の悩みが完全に解消された。さらには新たな撮影スタイルも可能になった。スゲぃゼ、beak。

滑らず落とさず、マグネットで吸着する!

 beakはスマートフォンの背面に貼り付けて使うスマートフォンスタンドだ。通常時はスマートフォン背面に折りたたんでおけて、使用時は立体的に起こすことでスタンドになったり、穴に指を通せるグリップになったりする。

beakは貼り付け型のスマートフォンスタンド。繰り返し貼り剥がしできる粘着パッドで端末に貼り付ける。ただし、シリコンケース、TPUケース、強化ガラスケース、それからiPhone背面のすりガラスなどには吸着しづらい(剥がれやすい)。写真はmemumi極薄ケースの上にbeakを貼っているが、この極薄ケースはポリプロピレン製でbeakをしっかり貼れた。なお、beakのカラーは「ヤタガラス・ブラック」「クジャク・ホワイト」の2色展開。beakは「クチバシ」という意味。直販価格は3480円
beakを展開するとスタンドとなり、端末を縦位置や横位置で自立させられる。beakを貼る位置により端末が傾く角度を変えることができる。iPhone 13 miniにも対応している
穴に指を通せばグリップとしても機能する。端末が落下することはまずないという使用感だ。もちろん、デカい端末の片手操作がよりラクになるのであった

 beakと似た構造のスタンドとしてはMOFTが有名だ。しかし、俺的印象ではMOFTよりもbeakのほうが汎用性が高く使いやすいと感じられた。というのは、beakにはマグネットが仕込まれていて、スチール類に吸着するからだ。冷蔵庫やスチールラックやユニットバスの壁にiPhoneを貼る、みたいなことができる。

鉄などの強磁性体で作られたプレートにbeak内蔵マグネットで吸着させられる。吸着力は強めでズリ落ちるような感じはない。
白いトレイ部分がスチールだが、この程度の幅のスチールにも安定的に吸着する

 beakを貼ると、スマートフォンが自立するようになり、指を通して落下防止グリップとなり、さらにスチール面にマグネット吸着できるようになる。また、beakを折りたたんだ状態でもスマートフォン背面に若干の取っ掛かりができるので、滑りにくくなりホールド性が高まる。

 あらまぁ〜、利便多々。実際、自立したり落下防止できたりするのはたびたび便利。スチール面にマグネット吸着させて使えるのは、ときどきではあるがこれも便利だ。

 ただしbeakを貼るとワイヤレス充電(MagSafe充電やQi充電)はできなくなる。beakを貼ったケースごと外してワイヤレス充電するか、端末に貼ったbeakを都度剥がすか、という一手間が必要になる。まあ素直にケーブル接続で充電すればいいのだが。

撮影グッズとしてスゲく好都合♪

 beakを貼ったiPhone 14 Pro Maxで写真を撮ってみたら、軽い衝撃を受けた俺。「そりゃそうでしょ」的な再発見ではあるのだが、beakとかリングとかを端末背面にセットすると、余裕を持って安心しつつ片手撮りが可能になるのだ。

beakの穴に指を通せば片手で安定的に端末を持つことができる
そして撮影も片手で安定的に行えるようになる
今度は横位置で撮影すべくbeakの穴に指を通す
横位置撮りも、片手だけでかな〜り安定的に行えるようになった

 これまでこういうグリップ的なものは使ってはいた。のだが、MagSafeタイプのグリップだと、前述のとおりmemumi極薄ケース越しだと不意に外れやすいので、結局あまり使わなくなった。高級端末落とすのヤだし。端末を挟むタイプのグリップは、連続して撮影するようなときに使っている。

 だが、そういったグリップよりもbeakが便利だと感じられる。不使用時は折りたたんで薄くしておけるし、展開して穴に指を通せば安定的に片手撮りができる。端末からまず剥がれるようなことはなく、グリップとしての安心感もしっかりある。

 さらに、付属のアタッチメントを使うと、ガラス越しの撮影とかがお手軽になる。付属アタッチメントは、マグネットが吸着しない素材の壁などに一時的に貼り、beak付きスマートフォンを吸着させるためのもの。これを使えば窓ガラスにスマートフォンを一時的に吸着させることができる。

beak付属のアタッチメント。いろいろな面に対して貼り剥がしできる。内部にマグネットがあり、beakと互いに吸着し合う
携帯時はbeakとともにスマートフォン背面に貼っておける
アタッチメントは窓ガラスにもしっかりくっつく。アタッチメントの粘着力は強く、薄いガラスだと(剥がすときに)ガラスを破損する可能性があるのでご注意を
そこにbeak装着スマートフォンをセットすることができる。ただし、ショップなどの窓ガラスにアタッチメントを貼ったりbeakをセットしたりする場合、ショップに許可を取るなどし、マナー違反や違法にならないようご注意を

 窓にスマートフォンをセットできると、夜景をブレずに撮れたり、三脚などを使わずにタイムラプス撮影が可能になったりする。アタッチメントを使わずとも、たとえばスチールの柱などにbeak付きスマートフォンを吸着・固定できるようになるので、三脚不用となる状況は意外に多いかもしれない。

 スマートフォンが自立するようになり、滑りにくくなり、片手操作も安定的にできるようになり、窓ガラスや鉄柱に固定しての撮影も可能になるbeak。非常に汎用性が高い“グリップスタンド”なので、興味のある方はぜひチェックしてみてほしい。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。