スタパ齋藤のApple野郎
iPhoneが写真とビデオのハブになっている
2022年6月8日 00:00
撮った静止画・動画は、とりあえずiPhoneに読み込む
そー言えばここ数年ずっとこのスタイルだなーと思うのは、デジタルカメラで撮影した静止画や動画は「とりあえずiPhoneに読み込んでしまう」というワークフローだ。Macとカメラを直接接続してのテザー撮影以外、ほとんどiPhone経由で画像をMacに転送している。
現在使っているデジタルカメラは、EOS 5Ds R、EOS R5、PowerShot G7 X Mark III、VLOGCAM ZV-1。ビデオカメラは、DJI POCKET 2、FDR-AX60、GoPro HERO10 Black。このうちEOS 5Ds Rはテザー撮影に使っているのでiPhoneへの画像転送は行わない。ほかのカメラは、撮影後にメモリーカードを抜き、アダプターを経由してiPhoneに画像を転送している。
やや余談だが、以前はiPhoneとカメラをWi-Fi接続して画像を転送していた。のだが、カメラ側もiPhone側も操作が必要で、それが面倒に感じられたりして、結局は手間の少ないメモリーカード挿抜&iPhone操作というパターンに落ち着いた。
結局Macに画像を転送するなら、抜いたメモリーカードを直接Macに挿せば? って気がするし、確かにそのほうが手っ取り早いってのもある。
だがiPhoneを経由すると、いろいろとラク&画像の活用幅が広がるのだ。ナニカと好都合でもある。
その理由は、とりあえずiPhoneに画像を読み込むと、画像がiCloud写真に保管されるからだ。クラウドへの転送ってわけですな。
iCloud写真に保管された画像は、同じApple IDでログインしている全てのAppleデバイスから参照・利用できるほか、Webブラウザでもアクセスできるので、OSを問わず使える。Windows用iCloudアプリもあったりする。
最近の世代のiPhoneはカメラ機能が秀逸で、かなり高画質。なのでiPhoneで商品撮影をすることが少なくない。iPhoneで撮った写真は間も無くiCloud(iCloud写真)に転送されるので、撮った写真をすぐにMacで編集することができる。
もうちょっと高画質で、という場合はデジタルカメラで撮影。ストロボなど使いつつ撮影し、カメラからメモリーカードを抜いて、アダプターを使ってiPhoneに転送。すると、やはり同様にすぐにMacで写真を扱うことができる。
出張時も役立つ。ロケにて撮影した写真は、ホテルなどWi-Fi環境がある場所で、iPhone(Wi-Fi接続済み)に転送。するとiPad(Wi-Fi接続済み)で写真を閲覧できるようになり、同行者と写真をチェックしたりできる。なお、Wi-Fi環境がない場所でもiCloud写真への画像転送はできるが、速度的にもコスト的にもWi-Fi環境下が有利なので、俺の場合はWi-Fi利用前提での転送を行なっている。
iCloud写真の有効化と使い方
複数のAppleデバイスを使っている多くの人は、当然のようにiCloudおよびiCloud写真を有効化して利用していると思う。のだが、そうでない人もいると思うので、iCloud写真の有効化と使い方を少々ご説明。
まずはiPhoneやiPadやiPod touchの設定。設定アプリ>ユーザー名>iCloud>写真を選択して「iCloud写真」をオンにする。これで設定完了だ。
こんな感じで、各種AppleデバイスでiCloud写真を利用できる。もちろんWebブラウザやアプリでiCloudにアクセスしてiCloud写真を利用することもできる。
取り込みは簡単、でも取り込めないケースもある
撮影した画像をiPhoneなどに読み込む手順もシンプル。iPhoneなどにカードリーダーを接続し、メモリーカードを挿す程度だ。なお、カードリーダーは純正の「Lightning - SDカードカメラリーダー」が税込3850円、「USB-C - SDカードリーダー」が税込4950円。
という感じで、転送手順は至ってシンプル。俺の場合はいつも「すべてを読み込む」をタップし、転送後は「削除」している。当初「転送後すぐ削除はちょっと怖いかな〜」と思っていたが、転送の失敗は一度もなく、トラブルが起きても復元ソフト使えばいいやと思えるくらい、この画像転送ワークフローには信頼性があると感じている。
ちなみに、多くのデジタルカメラなどで、このワークフローはフツーに使える。のだが、一部デジタルカメラなどではこのワークフローがスンナリと利用できないことがある。
メモリーカード上に記録された静止画・動画が、DCF(カメラファイルシステム規格/デジタルカメラ画像などを記録するための事実上の標準規格)の規定に従って保存されていれば問題ないようだ。DCFの規定は「メモリーカード内のルートディレクトリ直下にDCIMフォルダを作って、そのなかに作ったフォルダに画像ファイルを記録しなはれ」というもの。DCIMフォルダ内に画像を格納したフォルダがあれば、このワークフローはフツーに問題なく使えるようだ。
だが、全てのデジタルカメラがこの規定どおりに画像ファイルを保存しているわけではない。たとえばソニー「VLOGCAM ZV-1」とかは、静止画と動画の保存フォルダが異なるのだ。↓こんな感じ。
VLOGCAM ZV-1は、動画をDCIMフォルダ内(のフォルダ)に保存しないので、iPhoneに読み込もうとしても(写真アプリだと)動画が表示されないのであった。なので、iPhoneに読み込みたい場合は、ファイルアプリでメモリーカード内の動画ファイルにアクセスして、手動でコピー保存などする必要がある。
ちなみに、手持ちのカメラのうち、静止画も動画もDCIMフォルダ内(のフォルダ)に保存するのは、EOS 5Ds R、EOS R5、PowerShot G7 X Mark III、DJI POCKET 2、GoPro HERO10 Black。これらのカメラからは動画も静止画も一発でiPhoneへと転送できるので便利。まあ一般的なデジタルカメラはみんなこういう便利さがあると思う。
一方、手持ちのカメラのうち、DCIMフォルダじゃない場所に動画を保存するのはVLOGCAM ZV-1とFDR-AX60。動画をiPhoneに転送するのに一手間かかって不便。これはたぶんAVCHD規格の保存方式に則って動画を保存しているからだと思われる。なおAVCHDはソニーとパナソニックが作った仕様だ。
ところで、デジタルカメラで撮ったを片っ端からiPhoneに読み込みまくると、けっこー短期間でiPhoneやiCloudの容量を圧迫してしまう。俺の場合どうしているかと言えば、iPhone(iCloud)に読み込んだ後、一定期間ごとにiCloudから画像ファイルをダウンロードしてファイル名を年月日時間に変更してアーカイブしている。そしてiCloudからはファイルを削除している(各Appleデバイスの写真アプリからも削除される)。撮った全てをよく閲覧するわけではないので、「これはけっこう見そう」というのみ残して別途保管しているのであった。
ともあれ、iCloud写真の利用と、デジタルカメラ(のメモリーカード)からiPhoneなどへの転送はナニカと便利。今後もガシガシ活用してゆきたいッ!!!