スタパ齋藤のApple野郎
Apple「WWDC22」で俺的にグッと来たポイント
2022年6月15日 00:00
次世代のCarPlay……とな?
米国時間の2022年6月6日に雨がザーザー降ってきて日本は梅雨入りし……あれ? チガ〜ウ!!! 開催されたのであった、AppleのWWDC(Worldwide Developers Conference)が。開発者向けのイベントですな。
いろいろな新構想・技術が発表された。ウワサのApple Silicon新バージョン「M2」とソレを搭載した新型「MacBook Air」も公開された。
で、俺的にいちばんグッとキたのはこのM2 MacBook Air、と思われがちだがしかし!!! ヒジョーに気になったのは次世代「Apple CarPlay」。
Apple CarPlayは、クルマに搭載されたディスプレイやオーディオ機器とiPhoneがつながる機能。現実的な使われ方をザックリ言うと、iPhoneとカーナビを接続できる機能で、カーナビ画面・クルマのスピーカーでiPhoneのコンテンツを再生したりコントロールしたり、あるいはカーナビ上でいくつかのiPhoneアプリを使えたりするというものだ。
俺もけっこう使う。とくに俺の最強に強まったカーナビとiPhoneをLightning-USB接続すると、iPhoneの音楽がかなり高音質で鳴るので愛用中(無線っていうかBluetooth経由だと、音が、ネ)。あと、ときどきなんとなくGoogleマップを表示させたり、なーんとなくSiriに質問して大した回答が得られずイラッとしたりして遊んでいる。
使うと便利で楽しげなCarPlay。ただ、現在のCarPlayは、俺にとって「iPhoneのサブスクを含めた音楽をけっこうイイ音で流せて移動中はiPhoneの充電もできる」くらいのもの。なくても困らないのだ。
CarPlayがあればiPhoneのマップやGoogleマップをカーナビとして使える。しかし、いまどきのクルマに積まれるクルマメーカー純正な感じのカーナビは、AppleやGoogleのマップよりもずーっと実用的。クルマをよく使い、ナビに頼りまくって運転している俺の場合、非常に強い理由がない限り、クルマに搭載されているカーナビ専用機を選ぶ。
だが、先日のWWDCで発表された“次世代のCarPlay”は、現在のものとけっこう違うっぽい。詳しいことはわからないが、も〜しかしたら、運転席から見える光景がズギャッと大変化するのかも……と想像し妄想し、次世代CarPlayにワクワクしているのであった。
次世代CarPlayでiPhoneはクルマと融合する! のかもしれない
WWDCのCarPlay関連の発表を見て思うに、現在のCarPlayと次世代CarPlayは大きく変わりそうだ。想像力と妄想力を発揮しつつ考えると、次世代CarPlayは現在のCarPlayの一部機能を引き継ぐものの、ドライバーにとっても自動車メーカーにとっても別物になる気がする。
ぶっちゃけた話、現在CarPlayはiPhoneとカーナビがつながっている程度のもの。ナビ画面上でiPhoneを楽しく使えるので「あーはいはいカーでiPhoneをプレイですねはいはい」って感じの納得感はあるものの、そのためにCarPlay対応のナビを選ぶだろうか……いや、どうせナビつけるならCarPlay対応ナビにしたいというのはあるとは思う。もしかしたら「23万円のCarPlay対応純正ナビとか要らないし、それよりiPad mini 6買ってダッシュボードに置いたほうがいい」と思う人の方が多い……かどうかわからないが、ドライバーにとって現在のCarPlayは必要不可欠ってほどじゃないと思う。
だが、次世代CarPlayの表示を見(て想像し妄想す)ると、「こーゆー機能が複数ありまくりだと、次世代CarPlay対応をクルマ購入の前提とする人(俺とか)が増えるかも!」と思う。WWDCで示された次世代CarPlayの表示例とともに俺の想像&妄想を見ていこう。
またもやスマートフォンがハードウェアを“吸収”してしまう! のかもしれない
次世代CarPlayにホンダが参加するという点で、個人的にはワクワクしている。というのは、ホンダ車好きなもんで。さらには、現在のホンダのカーナビって、クラウド指向でありつつ、スマートフォン連携もなかなか良く、便利&愉快に使えるからだ。まあほかのメーカーも同様ではあるが。
ホンダのカーナビおよびHonda Total Careサービスについては上のリンク先の記事をお読みいただきたいが、パソコン・スマートフォン指向のユーザーにとってナニカと便利。パソコンやスマートフォンアプリ上で車両点検の予約ができたり、通ったルートを振り返ったり、目的地やルートの設定ができたり。給油記録を行うと、燃費や年間 / 月間にかかった燃料費なども細かくチェックできる。
Honda Total Careサービスでは、クルマにモバイル回線がつながっていて、クルマの一部のデータをクラウドにアップロードしたり、逆にユーザーが設定した情報をクラウドからクルマにダウンロードしている。クルマ側(カーナビ)でもそこそこ通信しているようで、ホンダから案内メールが来たり、目的地の天気予報が表示されたりする。渋滞情報なんかも通信で得ているようだ。
で、これまた想像であり妄想なんだが、純正カーナビをHonda Total Care対応にしたり、あるいは専用Webサイトやスマートフォンアプリを作成・運営したりするのって、なかなかタイヘンなのではないか、と。高機能化してくれるのは便利ではあるが、そういう開発ってユーザーへコストというカタチでそこそこ跳ね返っているのでは、とも。
ツイデに言うと、スマートフォン版Honda Total Careアプリはツッコミどころも少々あって、給油記録とかは手入力(自動入力の車種もある?)。クルマは満タン給油ごとにトリップメーターが0kmリセットされる機能があったり、そもそもリアルタイムで燃費が出ていたり、さらにはクラウドへ走行情報をアップロードしているんだから、給油記録とか自動化してよぉ〜、とか思ったりする。まあガソリン価格とか正確な給油量は手入力の必要があるとは思うが。
でまあ、ともあれ、Honda Total Careは便利だが、「すごいっ!」ってほどではない。もしかしたらホンダとしても「こういうホンダだけのスタンドアロンな情報サービスはそのうちヤメたい」と思っているのかもしれないが、これは俺の想像であって妄想である。
で、次世代CarPlayにホンダが参加する。クルマの情報がビシバシとiPhoneに送られるとしたら、次世代CarPlayではiPhoneのヘルスケアアプリのように「CarPlayアプリ」みたいなクルマの情報を網羅・分析してアドバイスまで与えるアプリが登場したりして。そーゆーアプリがHonda Total Careの役目を受け継いだりしつつ、Honda Total Care対応カーナビのようなハードウェアもiPhoneに吸収されるのではないか、と想像&妄想するのであった。
そうなるとホレ、給油後に「Hey Siri、いまレギュラー19リットル給油して2945円だったから給油記録して」言えば次世代CarPlayで正確な燃費ログが自動生成されるっていうか。いやもうガソリンスタンドで給油してApple Payで払えば油種も油量も金額も全部自動で次世代CarPlayに送られるので超絶便利になると想像&妄想する俺だが、あーでもそろそろ給油じゃなくて給電の時代か〜などと脳内で話が脱線する俺でもあった。
だが想像&妄想はやめない。最近は自動車メーカーのディーラーがフツーに自動車保険などを請け負っているが、次世代CarPlayとなると、iPhoneが使われるわけで、iPhoneは本人性を証明しやすい通信端末でもあるので、ホレ、事故ったら速攻でドライブレコーダー映像を保険会社担当者に送信したと思ったら電話でつながって事故後のアレコレを保険会社がヤッてくれる的なサービスも、次世代CarPlayでできまくるハズ。もークルマとコネクトしまくりの次世代CarPlayだけに、ドライブレコーダーと直結してるわ保険会社とはビデオ会議状態だわ警察は速攻で到着するわの大騒ぎだが、あーでもそろそろ自動運転でそーゆー事故も激減な時代になるんだろうなーと思う脳内脱線野郎の俺である。
俺の想像と妄想によると、最後に残った自動車メーカー純正カーナビもすごい勢いでiPhoneに吸収されるという結論になる。だが、それってそう悪くない未来なんじゃないかとも思う。
これもやっぱり想像と妄想ではあるのだが、Appleは使いやすく連携性に優れたアプリとクラウドを自動車メーカーに売ることができ、自動車メーカーはこれまでかったりい思いをしつつお金もかけて負担にもなっていたカーナビとかそれに関わるサービスを切り捨ててコスト減につなげられる。両者ともお得。さらに純正カーナビを高価格で買ってそんなに使いやすくなーい的な鬱憤も、ユーザーから消える。Win-Win-Winじゃないですか〜3者がWinなのってナンて言うの?
でもまあ、カーナビのハードウェアやソフトウェアを作ってきたメーカーは一時的に困るのかもしれない。でもでも、優れたカーナビゲーションを行うソフトウェアはAppleが根こそぎ会社ごと買ってくれるのかもしれないので、もしかしたらWin-Win-Win-Winをもたらす次世代CarPlayなのかもしれないが、まだ実物は全然ナイしわからないので、とりあえずはM2搭載MacBook Airを買いてえなと思った。色はシルバーで容量は24GB / 1TBにすると30万円弱になるな〜でもFinal Cut Proも欲しいから結局30万オーバーにな(以下略)。