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大阪・関西万博の「未来の都市」パビリオン、クリエイターらが対談
2024年12月3日 19:50
2025年日本国際博覧会協会は3日、2025年に開催される大阪・関西万博のパビリオン発表会を開いた。発表会としては3回目で「クリエイターズミーティング」として、クリエイターらがパビリオンに込めた想いなどを話した。
KDDIと日立は体験型アトラクション
今回発表された「未来の都市」パビリオンは、、KDDIや日立製作所など12社1団体が共同で立ち上げる。全部で15のアトラクションが用意されている。KDDIと日立の展示は「シアターゾーン」と「アクションゾーン」の2つで構成される。
シアターでは、万博開催から10年後にあたる2035年からSOSを受け取り、来場者たちがスマートフォン上で選択肢を選びながら課題の解決へ導くストーリーが展開される。来場者たちの回答により結末が変化するマルチエンディング形式が予定されているという。アクションゾーンでは、子どもが体を動かしながら参加できるゲーム形式のコンテンツが用意される。参加者の行動次第で都市の課題を解決し、未来の都市を変えることを体験できるという。
シアターゾーンでの体験は同等のものがメタバース上にも構築される予定で万博会場へ来場しなくても同様の体験ができるようになるという。バーチャルプラットフォームの詳細は今後発表される。
ほかにも、青木あすなろ建設と小松製作所により河川や海に堆積した土砂を整備し、災害を未然に防ぐ「水中工事」用の次世代型ロボットに関する展示も行われる。
クリエイターらが想いを語る
3日の発表会では「未来の都市」のクリエイティブディレクターを務める古見修一氏らが登壇した。
パビリオンを手掛けた岡崎恭子氏のほか、15のアトラクションのうち協会によるテーマ展示「Super Time Lapse~50億年 幸せの旅~」とコモン展示「Future Life Cube~未来との対話~」と「CITY WALKER~ゆめを見た・いまを見た~」を手掛けるクリエイターらが展示にかける想いを話した。
このうち、Future Life Cubeは4つ並んだキューブから未来の社会を覗けるというもの。エンタメや医療、移動・物流、暮らしの4テーマが用意される。これを手掛ける髙橋真氏は「幸せの価値観が多様化している。テクノロジーに対しても『すごい』や『怖い』などいろいろな感情を持つ人がいる。そこを起点に『自分にとって良い未来』を考えるきっかけにしてほしい。そこで提示するテクノロジーがどう幸せにしてくれるかを考えながら作っているので、そういうところも気にしながら見てもらえれば」と話した。
大阪・関西万博は2025年4月13日から始まり、同年10月13日まで開催される予定となっている。