スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

構図はもう勘に頼らない! 「Qshot V2 Pro」でスマホの自撮りが超快適に

 あ!!! コレがあればアレやれるんじゃね? と思って買ったのが、7RYMS(セブンライムス)の「Qshot V2 Pro」。スマートフォンの画面表示をミラーリングできるワイヤレスモニター(有線でも使用可能)だ。

7RYMS「Qshot V2 Pro」はスマートフォンのミラーリング表示が可能なワイヤレスモニターで、MagSafe対応モバイルバッテリーくらいのサイズ感。Amazonで1万1944円だった。
iPhoneの表示をミラーリングしている様子。表示は明るくてクリアだ。
MagSafe吸着に対応していて、iPhoneの背面にマグネット吸着する。スチールリングを貼ったスマートフォンやケースにも吸着。スマートフォンカメラのリモートシャッター機能も搭載している。

 ところで前述の「アレ」だが、ざっくり言えば「労せずに猫の静止画/動画を撮りたい」ということ。

 超ローアングルから猫の目線で撮るとか、高所にいる猫をさらに上からの視線で撮るとか。そういう撮影をしようとすると、上からの目線だと画面が見えないので構図は勘任せになるし、超ローアングルだとやはり画面が見えにくいので失敗しがち。なので「iPhoneに外部ディスプレイをつないでファインダーがわりに使えないか」と考えていた。

 方法はいくつかあって、まずApple Watchの「カメラリモート」アプリを使えばいい。Apple Watchをファインダー&シャッターリモコンとして使える高機能なカメラコントロールアプリ。

 だが、片手にスマートフォンを持っていると、反対の手に装着したApple Watchを触れないのでシャッターを切れない。まあ、タイマーを使えばいいが、それだと「この瞬間ニャ!」というタイミングでシャッターを切れない。

 ほか、iPhoneに映像出力(DP Altモード)対応などのケーブルを使って外部ディスプレイにミラーリングさせる方法もある。だが、実際は「あっいま猫が可愛い状態!」と思ってからiPhoneと外部ディスプレイをUSB-C接続して……なんてコト、実際にはしないと思う。そこまでマジな撮影ではないのだ。

 とまあ方法はいろいろありそうだが、枚数を多く撮って成功カットを得る確率を上げればいいかな、と思っていた。それでも勘に頼るわけだし、姿勢もツラいし、めんどくさいわけだが。

 じゃあせめて使いやすいBluetoothシャッターリモコンでも買おうかな、と考えていたところで……7RYMS「Qshot V2 Pro」を発見。全然知らないブランドなので不安だった、ていうか眉唾な感じで「Qshot V2 Pro」を検討していたが、技適を受けていることがわかって「コレわりとマトモな製品では?」と思った。

 そして7RYMSブランドについて調べたら、若いメーカーではあるものの、動画配信者など向けに高性能なデバイスを開発・販売して急成長している会社だともわかり、不安なく7RYMS「Qshot V2 Pro」を購入。

 で、使ってみたらヒッジョーに便利であり楽しい♪ よくデキている製品ということもあって一発で気に入ってしまった。というわけで今回は7RYMS「Qshot V2 Pro」をレビューしてゆきたいっ!!!

高機能Bluetoothカメラリモコン+P2Pワイヤレスモニターのセット

 まず、Qshot V2 Proはどんなモノか? 2つのデバイスのセット品で、ひとつはスマートフォンのカメラアプリで使うためのBluetoothリモコンで、もうひとつは内蔵バッテリー駆動でスマートフォンとダイレクトにワイヤレス接続する無線モニターだ。

 Appleデバイスの対応端末はiPhone 16以降。iPhone 15以前の機種では(Lightningアダプターを使っても)機能しない。ほか、Android端末やHarmonyOS端末でも使えるようだ。

モニターの左側にあるのは着脱可能なBluetoothシャッターリモコン。画面はIPS液晶で解像度は800×480ピクセル。サイズなどはモニターが112.2×67.1×15mmで118g、リモコンが47.5×22×10.1mmで10g。
リモコンとモニターはマグネットで合体していて容易に分離できる。リモコンを分離すると自動で電源オンとなりペアリングしたスマートフォンと自動接続する。リモコンは充電式で、モニターと合体すると自動で充電される。リモコン電波到達距離は35mで、モニターの電波到達距離は50mとなっている。

 iPhoneで使っているが、iPhoneの場合はiOSのミラーリング機能を使う。iPhoneの画面表示をそのままQshot V2 Proのモニターに表示するという機能だ。

 初回のQshot V2 Pro接続時にPINコード(1234)を入力する程度で、容易にミラーリングを始められる。ただし電波状態によっては接続できないことがあるので、その場合はモニター側のボタン操作で通信チャンネルを変更する必要がある。

 Bluetoothリモコンは別途iPhoneとペアリングする。これら2つのステップが済めば、Qshot V2 Proを「iPhoneの無線式外部モニター兼高機能リモコン」として使い始められる。

 なお、Qshot V2 Proは有線接続(USB-C)にも対応しているので、映像出力対応USB-CケーブルでiPhoneと直接つないでもミラーリングできる。パッケージには約25cmのUSB-Cケーブルが付属している。

 iPhoneをミラーリング表示できるモニターということで、アイデア次第で汎用性が高くなる可能性もある。Qshot V2 Proにはスピーカーも内蔵されているので、iPhoneの音を出せる場合も多い。

 でもまあQshot V2 Proのモニターサイズは3.1インチなので、現実的には活用幅が広いとは言えないだろう。3.1インチはデジタルカメラのディスプレイくらいのサイズなので、やはりスマートフォンのカメラアプリ利用時のモニターとして使うのがちょうどいいかもしれない。

あら便利! こんなことができる! 背面カメラの有効活用が可能!

 Qshot V2 Proを「素直に使う」と、iPhoneなどスマートフォンの背面にディスプレイが追加されるカタチ。スマートフォン前側の表示内容が背面にも表示されるようになる。

 すると、まず何が起きるかといえば、「スマートフォンの背面カメラ(アウトカメラ)で構図をしっかり確認しながら自撮りができる」ようになる。性能的に劣っていたり制限があったりする前面カメラ(インカメラ)ではなく、画質的にも画角的にも有利な背面カメラで自撮りしまくれる。

背面カメラを自分に向けても「何が映って構図はどうか」を確認できるので、背面カメラでも前面カメラと同様の感覚で自撮りできる。背面カメラ自撮りでは、画質アップ&画角の自由度も増す。

 またその状態でBluetoothシャッターリモコンだけ外して使えば、さらに快適っつーか無理のない姿勢などで自撮りのシャッターを切れる。Bluetoothシャッターリモコンは、単に撮影ボタン代わりになるだけではなく、スマートフォンカメラのズームイン・ズームアウトなどもコントロールできる。

リモコンのシャッターボタン周囲にあるのがズームダイヤル(焦点距離調節ダイヤル)。これを動かせばiPhoneカメラアプリなどの画角を変えられる。
モニター側にもシャッターボタン(黄色)がある。場合によってはBluetoothシャッターリモコンを使わず、モニター側だけでシャッターを切ってもいい。

 ただしBluetoothシャッターリモコンでズームする場合、iPhoneなら「設定」→「アクセシビリティ」→「ズーム」をオンにする必要がある。画面表示を拡大するための設定だが、これを行うことでBluetoothシャッターリモコンのズーム機能が働くようになる。

 なお、不意にiPhoneの画面が拡大表示されてしまった場合、3本指でのダブルタップをすれば元に戻せる。

 という感じで、Qshot V2 Proを使えば、iPhoneをどう置いたり持ったりしていても、つねにiPhoneカメラ機能のライブビュー表示が見られるしズームもできるしシャッターも切れる、というわけだ。自撮り棒の先にiPhoneをセットして、スゲく高い位置や低い位置からでも、ラクにカメラアプリを操れるようになる。

 なお、それぞれのデバイスの最長充電時間は、モニター部が1.5時間でリモコンが1時間。満充電からの連続使用時間はモニター部が5時間でリモコンが24時間となっている。

 余談だが、Apple WatchのカメラリモートアプリとQshot V2 Pro(でのミラーリングやリモコン操作)は同時使用が可能だ。どう併用するかはアイデア次第だが、たとえばApple Watchを手首内側に装着すれば、三脚に据えたiPhoneでの撮影をQshot V2 ProでもApple Watchでも行えるようになる。

iPhoneのカメラ機能をあの手この手で使えるようにもなる。

 ちなみに、iPhoneミラーリングにかかる時間だが、Qshot V2 Proの電源を入れ、iPhone側でミラーリングを始めれば、すぐミラーリング表示がなされる。待たされる感じはなく、接続に失敗することも経験していない。快適。

つくりがイイかも! 細部も抜け目がない製品だった

 Qshot V2 Proを使い始めてまだ日が浅いが、それでも「これは非常によくできている!」と納得させられる要素が多々ある。「そうだよね~ココはこうあるべきだよね~」と満足できる点が多い、抜け目がない製品だと感じる。

 たとえばモニターは、当然のように上下反転や鏡像といった表示変更に対応している。また、表示画面サイズを調節できる。これによりカメラアプリのミラーリング時に余計なインターフェースを表示させず、なるべくライブビューだけの表示にするようなことができる。それら操作も容易だ。

必要に応じてミラーリングした画面表示をある程度拡大できる。Qshot V2 Proの画面はタッチ操作してカメラを扱えるわけではないので、ファインダー部分以外の余計なUIを無視し、ライブビュー映像をなるべく大きくするような使い方ができる。

 あるいはBluetoothシャッターリモコンはiPhoneなど端末のボリュームボタンを連動させるタイプだが、カメラアプリを立ち上げていないときに押すと「ボリュームが一段階上がり、次は一段階下がる(の繰り返し)」という動作。カメラアプリを起動していないときに不意に押し続けたりしても、ボリューム設定に大きな影響を与えない。小さな点だが、ユーザーのフラストレーションを最小限に抑える仕様となっている。

 前述のように「モニター部にリモコンがマグネット吸着される」「マグネット吸着すればリモコンの充電が自動で始まる」「外せば自動で電源オン」といった仕様もナイス。製品作りのアプローチに玄人さがあるように感じる。

 ほかにも本体には三脚ネジ穴があったり、ストラップホールがあったり、スマートフォンへのパススルー充電用のUSB-Cポートがあったり。「アレはできるかな」と思ったことがだいたいできるつくりになっている。

 こういうタイプの有線接続のみの外部モニターを買ったことがあるが、まあだいたい「外部モニターとしては使える」というレベルのものだった。「ほかはなんの工夫もナシか!」的なツッコミどころの多い製品。まあ俺が体験した限りでは、だが。

 しかしQshot V2 Proは非常に完成度が高い。「7RYMSは非常に優れたブランド」と感じさせるほどに。

Amazonで1万1944円で買ったが、使い勝手の良さにすでに元が取れたような気分になっている。薄くて軽いので携帯性も良好。Wi-Fiルーターがない環境でもiPhoneなどと無線接続し、その状態でiPhoneのモバイル通信も可能。配信者向けの製品なのでこういう部分にも抜け目がない。

 いや~イイっすわ~7RYMS「Qshot V2 Pro」。自撮り用のモニターはほかのブランドからも出ているが、まだワイヤレスの製品は少なめという印象だ。「ワイヤレス自撮りモニターが欲しい」という方は、まずは7RYMS「Qshot V2 Pro」をチェックしてみてほしい。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。