スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

MagSafe対応のスマホスタンド、オススメ3種類を一挙ご紹介!!!

スマートフォンをApple MagSafe充電台を使ってワイヤレス充電している様子。MagSafe対応iPhoneの充電が可能だが、MagSafeはQiと互換性がある。なので、MagSafe充電台に磁力吸着するケースに入れたQi充電対応Android端末の充電も可能だ。写真の端末は「Google Pixel 7 Pro」

 MagSafeが大好きな俺。iPhoneをワイヤレス充電したり、端末を磁力でホールドしたり、使ってみるとヒッジョーに便利だ。従来からあるワイヤレス充電規格「Qi」と互換性があるので、Qi充電対応の機器ならMagSafe充電台を使って充電できる。

車内でもMagSafe対応スマートフォンホルダーを使っている。ただ複数のホルダーを全てMagSafe充電対応にすると煩雑になるので、ホルダーは単なるMagSafe吸着ホルダーで、充電は有線で行っている(CarPlayを使いたいという理由もある)。

 それから2023年後半には、新ワイヤレス充電規格「Qi2」の導入が始まるそうだ。これはAppleのMagSafe技術をベースとしたワイヤレス充電規格で、その後はワイヤレス充電はQi2(MagSafe)に統一されていく予感。

 そうなのかー♪ きっとMagSafeが事実上標準の充電・端末ホールドの規格になるんでしょうな。……じゃあもうMagSafe関連機器の購入をためらう必要はない!

 ということで、以前にも増してMagSafe関連機器を買い漁っている俺なのであった。そして今回はMagSafe充電対応の汎用スタンドとして「これはけっこーイイぞ!」という製品×3機種に絞ってレビューしてゆきたいッ!!!

コイル丸見えスケルトン! 2スタイルで使えるMagSafe対応変形スタンド

 まずは「コレちょっと外見がソソるニャー」「それに案外便利そう!?」と思って買ったTHREEKEYブランドのMagSafe対応スタンド。Amazonで購入。購入時は割引を入れて2300円程度だったが、さきほど見たら割引含めて2100円ちょいで買えるようだ。写真とともにその機能性などを見ていこう。

MagSafe機構部分が透明樹脂で覆われたスケルトン仕様。内部構造が見えてソソるものがある。付属のUSB-C/USB-Cケーブルを使って給電する。
折りたたむとサイズが128.5×21×70mmになる。重さは140gなので携帯するのも現実的。折りたたんだ状態でも充電可能とはなっているが、ケーブルが極端に曲がるのであまり現実的ではない。
マグネットによる端末の吸着力は強い部類で端末の着脱時にスタンドが動いてしまうことがある(慣れれば回避できる)。iPhone 14 Pro Maxをセットして充電すると、急速充電を示すと思われるアニメーションが表示されるが、実際は急速充電ではないもよう。製品説明には「iPhoneの機種の出力は7.5Wくらいです。Samsung S22などのQi互換機種は15Wに達する。AirPodsなら5Wくらいです。QC3.0充電アダプター使ってください」とある。iPhone 14 Pro MaxをセットしてUSBテスターで計測すると、9W程度で充電されているようだが……いろいろ謎。
折り曲げ方を変えると、スタンド後方にMagSafe充電台がくるスタイルで使える。充電したい端末を後方に置き、手前にはスマートフォンやタブレットを置ける。手前の端末にケーブルを接続して充電することもできる。
こんな感じで、2台の端末をセットできる。

 このスタンドは金属製でかなり頑丈。ヒンジは硬めに設定されていて、端末の重みで傾いてしまうようなことはまずないという感じだ。外見もイイしそこそこ機能性もあるし、さらに頑丈だしで気にっている。

 しかし1点、微妙な使用感がある。Amazonのユーザーレビューでも指摘されているが、USBポートの位置が微妙で、接続したケーブルがやや極端に曲がるカタチになってしまう。

USB-Cケーブル接続口はこんな位置にある。
USB-Cケーブルを接続してスタンドを使用状態まで曲げると、USB-Cケーブルがけっこうキツく折り曲げられてしまう。

 L型アダプターの類を使えばいいのだが……そこまでするのもねぇ、という印象。また端末を折りただんだ状態でUSB-Cケーブルを接続してMagSafe充電スタンドとして使えるとなっているが、ケーブルに対してかなり無理がかかり、L型アダプターを使ってもどうかなぁ……という感じだ。まあ付属ケーブルは比較的に柔軟なので大きな問題にならないが、気にし始めるとモヤモヤする微妙な難点といえよう。

 でも、ここまでしっかり作られているMagSafe対応スタンドが、2000円少々で買えるのは悪くない。上記の微妙な難点に納得できれば、コストパフォーマンスが高い製品だと思う。

iPhone、Apple Watch、AirPodsに対応したワイヤレス充電スタンド

 続いて、仕事場で使おうと購入したTEPNICALブランドのワイヤレス充電台。これもAmazonで購入した。購入時はセールか何かで3640円だったが、現在は割引を含めても4150円となっている。

 この充電台はiPhoneのMagSafe充電に加え、Apple WatchとAirPodsのワイヤレス充電にも対応している。これを選んだのは、iPhoneもApple WatchもAirPodsも「充電台の前方から着脱できる」という利便性からだ。

 そして使ってみたら実際に便利であった。これも写真とともにその機能性などを見ていこう。

充電台本体。ホワイトを選んだがブラックもある。給電用USB-Cポートはスタンド後方にある。スタンドは折り畳みなどできない固定形状だ。底面に滑り止めがあるが、本体は軽めなので、MagSafeによる端末着脱時はやや不安定でスタンドが動いてしまうことがある(慣れれば回避できる)。
MagSafe対応iPhone、Apple Watch、AirPodsをセットして充電できる。付属のQC3.0対応USB-ACアダプター(最大出力15〜18W)およびケーブルを使って充電すると、iPhone 14 Pro Maxは10W弱で充電された。iPhone 14 Pro Maxをセットしたとき、やはり例のアニメーション表示が出るのだが……謎である。
本体手前には充電開始を示すLEDインジケーターがあり、セットした端末により色が変わる。スマートフォンをセットすると緑、AirPodsは青、Apple Watchは白で発光する。発光後20秒で自動的に消灯する。充電開始の確認ができてちょっと便利。

 本体が軽めなので机に両面テープで固定する必要がアリガチとか、本体は角度変更できないので設置位置がやや限定されるとか、LEDインジケーターの自動消灯は便利なものの充電完了時に消灯するほうがより便利と思うとか、やや微妙な点はいくつかある。のだが、iPhone、Apple Watch、AirPodsをスタンド手前から着脱できるのは単純明快で非常に便利。このシンプルさに惹かれ、ほかの細かな難点は「まあいいや」と思いつつ、このスタンドを気に入って使用している俺であった。

超薄、スケルトン、電話・時計・イヤホン対応、これイイかもっ!

 最後に、スマート良品ブランドの4in1ワイヤレス充電スタンド。最初に出てきたTHREEKEYブランドの「MagSafe機構部がスケルトン」な充電台を「やっぱりこういう部分の機構が丸見えなのはイイなぁ」と(趣味的に)思い、そして手を出したのがコレである。Amazonで割引込みで4700円くらいだったが、カッコイイ&便利そうだったのでポチッとな。これも写真で見ていこう。

2つ折りにできるスタイリッシュなワイヤレス充電スタンド。4in1とは、iPhoneのMagSafe充電対応、Apple Watch充電対応、AirPods充電対応、そして一般のQi充電対応ということだろう。
本体を閉じたサイズは、12.9×6.9×1cmで、重さは260g。バッグに入れて旅行などに持っていけるサイズ感だ。
iPhone 14 Pro Maxをセットした様子。MagSafe吸着力はやや強いという印象。10W程度の充電ができた。
MagSafe機構下部にはスマートフォンを立てかけられる格納式台座がある。
本体後方にApple WatchやAirPodsをセットしてワイヤレス充電を行える。AirPods装着位置はQi対応スマートフォンの充電も可能。
給電は後方のUSB-Cポートから行う。使用するUSB-ACアダプターにより充電性能が異なる。詳細はAmazonの製品ページ(https://www.amazon.co.jp/dp/B0C27SRW8R)に書かれている。後方の基盤部分の一部とQi充電パッドのコイル部もスケルトン♪

 このMagSafeスタンド、今回紹介した3種のなかでは最も高価だが、でもまあ買うに現実的な価格。そして外観がナイスであり質感的にも満足できる作りで、使っていて気分がいい。また、コレとモバイルバッテリーもしくはUSB-ACアダプターがあれば、トラベル用ワイヤレス充電セットとしても便利かも! と思ったりした。

 てな感じのMagSafe対応スタンド×3種。俺的にはどれも十分満足しつつ使っているが、モノによっては使用感や仕様に偏りを感じるかもしれないので、購入の際はぜひ製品ページを精査してみてほしい。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。