スタパ齋藤のApple野郎

MagSafe対応の「スマホリング」ってどーなのよ?

スマホリングはiPhone 12以降と相性が最悪?

 ガジェット墓場を掃除していたら、イロイロなスマートフォン用グッズが出てきた。そのなかでも目についたのが、スマートフォンの背面に貼るなどして使うリング類。リングに指を通してスマートフォンの落下などを防ぐ、通称“スマホリング”の類だ。

あら〜こんなの出てきちゃった〜。スマホリング各種。数年前……ていうか4〜5年くらい前はよく使った。
こんな感じで、スマートフォンの背面に貼り付けて使う。
スマホリングには指を通して使う。これでスマートフォンを落としにくくなるのだ。
リングに通した指を少し曲げてスマートフォンをホールドできるので、そーとー気を抜かない限りスマートフォンを落とすことはない。
スマートフォンを握るような必要もなくなるので、片手操作もより快適になる。
無理矢理指を伸ばしての画面操作も、けっこう安定的にできる。

 という感じで便利なスマホリング。現在でも愛用者は多いと思う。俺も以前は愛用していたが、iPhoneがワイヤレス充電に対応した頃から使用頻度が下がった。iPhoneはiPhone 8からワイヤレス充電(Qi充電)に対応したが、ワイヤレス充電を行うときはスマホリングが邪魔になる。スマホリングを剥がすか、スマホリングを貼ったケースからiPhoneを取り出すかしないと、ワイヤレス充電できないわけですな。

ワイヤレス充電(Qi充電)に対応したスマホリングもある。ワイヤレス充電時のみリング部分を外せるという製品だ。
リング台座は薄いので、リング部分を外せばQi充電が可能。
充電時にはリング部をスライドさせるという製品も。
リング部を下に移動させることでQi充電が可能。
たいていのスマホリングには端末を自立させる機能性もある。

 スマートフォンの背面に貼るだけで、落としにくくなるし、操作しやすくなるし、スマートフォンの自立も可能にするスマホリング。モノによってはワイヤレス充電も可能だったりして、けっこう便利なアイテムなのであった。

 だが、ガジェット墓場掃除で出てきたスマホリングを使用中のiPhoneに貼ってみようかな、と思ったところで、ちょっと衝撃を受けた。俺が使用中の2台のiPhoneはどちらもMagSafe対応。当たり前といえばアタリマエなのだが、スマホリングなんか貼り付けたらMagSafeでの充電が不可能になる。

 着脱対応のスマホリングならどう? と試してみたら、それなら充電はできるものの、MagSafe充電台にマグネット吸着しなくなり、MagSafe充電台が斜めだとiPhoneが落下してしまう。机に上向きに置いたMagSafe充電台に置けば充電し続けられるが、え〜これじゃあ単なるQi充電じゃんMagSafeの利便減退じゃ〜ん。

 ということで、俺環境においてスマホリングはオワコン化してしまった。……まあスマホリングをケースに貼り、MagSafe充電時だけiPhoneをケースから出せば、スマホリングを役立てられるが、そこまで、ねえ……。

MagSafe用スマホリングに手を出してみる

 でもスマホリングって、けっこう安心感あって便利なんだよな……とか思いつつ、ちょい寂しい気分でガジェット墓場掃除から出てきたスマホリングを見ていたら、急激にMagSafe対応のスマホリングを試したくなった。そして速攻で購入。

1500円〜2000円くらいの、評判の良さそうなMagSafe用スマホリングを3個購入。左から、Anker製、WUOJIブランド品、YutaMetoブランド品。全部ダメだったらどうしよう〜? 逆に全部サイコーだったりして?

 購入したMagSafe用スマホリングは、信頼できそうなアンカー「Anker 610 Magnetic Phone Grip (MagGo)」(Amazonで2000円)、Amazon限定WUOJIブランド品(Amazonで1599円)、シンプルさで選んだYutaMetoブランド品(Amazonで1480円)。実際は10個くらいカートに入れていたが、購入する直前に「いやそんなに要らんし、2〜3個でいいし」「つーか2〜3個でも多いし」「あ、でもハズレとかありそうだから、やっぱり無難どころを2〜3個選ぼう」てな感じでこれらを買ったのであった。

 そして早速使用感をチェック。iPhoneへの吸着力はどうなのか? リングとしての使用感はどうなのか? 以下、写真とともに軽くレビューしてゆきたいッ!!!

まずは、iPhoneをケース未装着のハダカ状態でテスト。以下、3つのMagSafe用スマホリングは、「Anker」「WUOJI」「YutaMeto」と呼称してゆきたい!!! ……Anker以外読み方わかんないスけど。
iPhone 13 miniで各MagSafe用スマホリングを試したところ、吸着力が強い順にWUOJI>Anker>YutaMetoと感じられた。ただし、どれも横に動かすとわりと簡単に外れる。外しやすいとも言えるが、不意に外れることもあるので、「MagSafe用スマホリングは横に動かすべからず」と慣れるようにする必要があると思う。横に動かしたときの外れにくさと吸着力の強さを総合すると、WUOJIが最も良好だった。リングとしての使用感はどれもだいたい同じで、フツーに便利。
iPhone 13 Pro Maxで各MagSafe用スマホリングを試したところ、吸着力が強い順にWUOJI>Anker>YutaMetoと感じられた。ただし、あまり大きな差がないような気もした。また、iPhone 13 Pro Maxの背面がサラサラした質感だからか、iPhone 13 miniのときよりも「リングを横にズラすとより外れやすい」という感じがする。外れにくさや吸着力の強さを総合するに、まあどれもだいたい同じで、それぞれ実用的かな、みたいな。

 3つとも、普通に使っているぶんには、貼るタイプのスマホリングに近い利便が感じられる。ただし不意にリングが外れて端末を落とす可能性はいつでもあるので、「これはマグネットでくっついているだけだから、その点を注意」と意識すべきと思う。

 なお、充電時にはこれらのリングを外してMagSafe充電台にiPhoneをセットする。そのときに「マグネット吸着させたスマホリングを外す」という一手間があるわけだが、3個とも横にズラせばたやすく外せるので、充電時に鬱憤がたまることはなかった。

MagSafe対応ケースで、MagSafe用スマホリングを使ったら?

 続いて、iPhoneをMagSafe対応ケースに入れ、その上からMagSafe用スマホリングを吸着させて使ってみた。俺的にはこれが目的。MagSafe用スマホリングを何度も着脱していると、iPhone背面がきっと傷つくと思うんスよね〜。そのうちリングとiPhoneの間で砂埃とか噛むだろうし。なのでケースの上からスマホリングをマグネット吸着がイイと思うのだ。ともあれ、これも写真とともに軽くレビューしてみたい。

使うMagSafe用スマホリングは上記と同じ3個。2台のiPhoneはケースに入れている。iPhone 13 miniはleChivéeブランドのケース(Amazonで1277円)、iPhone 13 Pro MaxはESRブランドのケース(Amazonで2699円)。どちらもサイドがTPU素材で、背面がポリカーボネート素材。
ケース入りiPhone 13 miniで各MagSafe用スマホリングを試したところ、吸着力が強い順にWUOJI≧Anker>YutaMetoという感じになった。また、ハダカのiPhoneに装着したときよりも強い吸着力だと感じられた。さらに、各MagSafe用スマホリングとも、横にズラしにくくなり、不意に外れにくくなった。あら素敵♪
ケース入りiPhone 13 Pro Maxで各MagSafe用スマホリングを試したところ、吸着力が強い順にWUOJI>Anker>YutaMetoという感じになった。こちらもハダカのiPhoneに装着したときよりも強い吸着力だと感じられた。また、各MagSafe用スマホリングとも、横にズラしにくくなり、かな〜り外れにくくなった。このケースがスゴいのか? 非常に使い心地が良い。

 正直なところ、WUOJIとAnkerは、YutaMetoに少々大きめの差がつく優秀さだと感じられた。でもYutaMetoもフツーに実用的。どれかひとつを選ぶとしたら、WUOJIもしくはAnkerを、外見などの好みでって感じだろうか。

 あと、MagSafe用スマホリングを使うならMagSafe対応ケースの上から使ったほうがいいように思う。上記のMagSafe対応ケース上からMagSafe用スマホリングを吸着させた場合、ハダカのiPhoneにMagSafe用スマホリングを吸着させたときとは「明らかに強い力で吸着し、明らかに横にズレにくくなり、明らかに不意に外れにくい」からだ。とくに横方向へのズレにくさの差は大きく、「吸着力強いし外れにくくて安心だからMagSafe対応ケースの上から使おう」という気持ちになる。

 まあでも、この結論は、上記の組み合わせで使っての、俺的印象。違う品を組み合わせたら全然違う結果になるかもしれないし、ユーザーによっても印象は異なってくるだろう。なので、購入するなら慎重に吟味を。

 でも便利ぃ〜MagSafe用スマホリングぅ〜♪ 着脱が手軽で充電時の手間が僅少ってのもあるが、必要に応じて付け外しできるスマホリングという点で、スゲくイイんですけどコレ。落とすリスクがある場所ではチャッとマグネット吸着してスマホリングを使い、端末をスリムに持ち歩きたいときはリングを外す、という使い方が容易にできるからだ。気に入ったので、これから活用してゆきたいッ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。