スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

クルマにもiPhone用のMagSafeを! でも充電機能なしのMagSafeで!

車載用MagSafe対応スマートフォンホルダーを使う

 現在乗っているクルマにはスマートフォンホルダーがない。理由は、コロナ禍であまり外出しなくなり、車内でスマートフォンを使う機会が激減したから。でもコロナ渦中の一時期、クルマにスマートフォンホルダーを装着していたことがある。↓こんなMagSafe対応ホルダーだ。

2021年2月頃、MagSafeにハマってクルマにも充電にも対応しているMagSafe式スマートフォンホルダーを装備したりしていた。

 たまにクルマに乗るとき、↑このMagSafe対応スマートフォンホルダーを使っていた。だが、壊れちゃったのである。2種類使っていたがどちらも壊れた。どちらも樹脂製の可動関節パーツが折れたり割れたりした。1年経たずに壊れたような記憶が。

 その頃はコロナ感染者増加の波(第○波ってやつ)が来るたびに大きくなっているヤな時期でもあったので、「せっかくのMagSafeホルダー壊れたし!!! じゃあ新しいの買うし!!!」ってテンションにもならず。「まあいいか、あんまりクルマ乗らないし」みたいな感じであった。

 ちなみにクルマはホンダ「ステップワゴン」。運転席左・ナビの下方に汎用トレイやポケットがあるので、いつもはそこにスマートフォンを置いていた。ナビはApple CarPlayにも対応しているので、クルマでスマートフォンを使っていなかったわけではないが、まあ低頻度だった。

 だがコロナ関連で言えば、この春までに世の中の気分がけっこー大きくポジティブな方向に変わりつつ、俺の気分も明るい方向に変わった。そして「あっ、このクルマ、スマートフォンホルダー非搭載だっけ!」とあらためて気づいた。

 今後はたぶんクルマに乗る頻度が高まるっていうか、ワクチン接種にも慣れた感がある去年後半くらいからクルマによく乗るようになったので、ここは一発、クルマにスマートフォンホルダーを新調! と考えた次第。

 だったらやはりMagSafe対応品。MagSafeの利便は一度使うと後戻りできない。だが……。

 上記リンクのMagSafe対応ホルダーは壊れたのであった。関節が細めだったことと、エアコン吹き出し口に取り付けるタイプだったことが影響しているように思う。エアコン吹き出し口のホルダーは、冬は急激に熱され、夏は急激に冷やされるので、樹脂にとって厳しい環境って気がする。ともあれそういうネガティブな経験があるので、やや注意しつつ購入するMagSafe対応ホルダーを選んだ。

 条件としては、端末をエアコン吹き出し口じゃない場所に取り付けられること。ホルダーの端末保持部に温風・冷風が当たらなければ、関節パーツが壊れにくいんじゃないかなーと思うのと、端末に温風・冷風が当たるということにも抵抗感があるからだ。

 もうひとつ、MagSafeによる充電機能を搭載していないこと。充電器部分の背中に関節があるMagSafeホルダーの場合、関節が折れちゃうと、なんかもー「どう使うのコレ」的な無様なMagSafe充電器になってしまって悲しいのである。

 また、乗っているクルマには給電可能なUSBポートが3つある。ツイデにCarPlayを使いたいので、やっぱりクルマとiPhoneはUSB接続したい。車内ではさほどMagSafe充電にこだわる必要はないかな、と。USB充電のほうが速いし。

 ということで、エアコンからの風が当たりにくく、充電機構を内蔵していない、MagSafe対応の車載用ホルダーを探すことに。可動関節部が頑丈だったりする製品があればそういうのを選んでゆきたいッ!!!

イキナリ良さそうなのが見つかった!

 AmazonにてMagSafe対応車載ホルダーを物色。するとイキナリ、良さそうなのを発見。ダッシュボード貼り付け式ホルダー。しかも素材がアルミニウム合金+亜鉛合金で頑丈そう。§Soloplayブランド品でAmazonにて1980円。ナイス! ポチッ!!! ↓コレである。

§SoloplayブランドのMagSafe対応車載用ホルダー。関節の丸い部分も金属製で頑丈そう。関節を締めるパーツのみ樹脂製だ。
可動の自由度も比較的に高い。六角レンチを使い銀色に見えるボルトの締め具合を変えれば、可動部の動きの硬さをある程度調節できる。
丸い台座部のネジを緩めると、アームの位置をズラしたり、台座を中心にアームを360°回転させたりできる。ダッシュボードなどへは、台座底部の両面テープで貼り付ける。
付属品は予備の両面テープ×1枚、スマートフォン背面に貼るマグネット吸着用パーツ×4個。

 さっそくクルマに取り付けるわけだが、ダッシュボードなどへの両面テープ固定は、あまりやりたくない。接着剤で汚れたり、固定位置を変えるのが面倒だったりするからだ。なので、まずはドリンクホルダー用アタッチメントを使って、その上に固定してみた。

サンワサプライの「車載ホルダー用アタッチメント 200-CAR038」。吸盤式スマートフォンホルダーをクルマのドリンクホルダーに固定するためのアタッチメントだ。サンワダイレクト価格は2280円。これ、確か7〜8年前に買ったものだが、現在も販売が継続されていて驚いた。
クルマのドリンクホルダーに入る側(アタッチメント下側)は、回すと突起がせり出す。この突起がドリンクホルダーを内側から広げるように押さえ、アタッチメントがしっかり固定される。
四角いドリンクホルダーにセットしてみる。
問題なく固定できた。
そこにスマートフォンホルダーを貼り付けた。
ホルダーにスマートフォンをMagSafe吸着! 吸着力も十分強い。端末の向きもかなり自在にセットできる。完璧っす!

 予想以上にイイ感じで使える金属製ホルダーなのであった。実際に走行しても問題なし。ただし、最初はアーム部分のボルトがやや緩かったので、路面からの振動で走行中にスマートフォンが“おじぎ”してしまうことがあった。ボルトを六角レンチで締めたらこの問題は解消した。

 と、いい気分で使っていたが、ちょっと問題が。当然ではあるが、ドリンクホルダー用アタッチメントを使うと、飲み物のボトルを置けなくなる。このクルマにはほかの位置にもドリンクホルダーがあるが、遠かったり低かったりして……。

 じゃあ、ということで、この金属製ホルダーをダッシュボード上にセットできるようにするアタッチメントを使ってみた。↓こんなの。

Amazonベーシックの「カーナビ スタンド ダッシュボードマウント」。1339円。中央の樹脂円盤に吸盤などを固定して使う。これも確か7〜8年前に買ったものだが、まだ現役の商品であった。ただし手持ち品はAmazonベーシックのロゴが古いタイプだ。
裏面中央は粘着材でダッシュボードにペタリと貼り付く。強く引くと剥がれる。繰り返し使用可能。その周囲は滑り止めになっている。三方向に出っ張っている部分も滑り止めで、この内部にはウェイトが入っていて、滑り止め効果およびこのパッド自体の安定感を高めている。
ダッシュボードマウントをダッシュボード上に置いてみよう。
ペタリ。単に置いただけだが、ウェイトと滑り止めと粘着材により、かなり安定的。
その上に金属製ホルダーをペタリ。
スマートフォンをセット。ダッシュボードマウントはわりと容易に固定位置を変えられるので、微妙な位置合わせもさほど面倒ではない。
スマートフォンの端がダッシュボードマウントに接するようにセットすると、走行中の端末の揺れを抑えられる。

 使用感は上々で、上の写真のようにスマートフォンの端がダッシュボードマウントに接するようにセットすると、スマートフォンがかなり安定する。見やすく操作もしやすい。走行中にズレることはなく、“急”がつく走行でも不安感がない。

 だが、存在感がかなりある。また、じつはこのクルマ、中央〜右側のダッシュボードはフタ式の物入れになっていて、ダッシュボードマウントを置くとその物入れが超絶使いにくくなる。ダッシュボードマウントを置いても蓋の開け閉め普通にできそう……と思ったが、けっこう無理がある感じになってしまった。

 また左側ダッシュボードはエアバッグになっている。なので、こういうダッシュボードマウントは置けない。

 んんんん〜。悩ましい。

2関節のエアコン吹き出し口取り付けタイプを……

 この悩ましい感じをスッキリと解消してくれるようなMagSafe対応車載ホルダーは? と探したが、やっぱり結局、クルマのダッシュボード周辺の“取っ掛かり”を利用するタイプが候補に挙がりがち。

 さらに結局、エアコンの吹き出し口が“取っ掛かり”として現実的である。取り付け位置の自由度もわりと高いし、クルマ運転席周囲の機能性を下げにくいんですな。そこで、妥協的にではあるが、↓こういうエアコン吹き出し口取り付けタイプのホルダーを買ってみた。

LIFMAGICブランドのMagSafe対応車載ホルダー。Amazonで2590円だった。エアコン吹き出し口取り付けタイプのホルダーで、2関節式。MagSafe部分は金属だが、ほかは大半が樹脂製。エアコンのルーバーに引っ掛ける金属パーツはけっこう長めという印象で、奥行きのあるルーバーにも取り付けられそう。ルーバーに当たる樹脂パーツ部にはシリコーン製の滑り止めが貼ってある。
アームパーツを外すなどして組み替えると、短いホルダーとしたり、ダッシュボードに固定するホルダーにすることもできる。
付属品はダッシュボード固定用パーツ(金属/両面テープ付き)と予備両面テープ、両面テープ固定時の汚れ取り×2セット、スマートフォン背面に貼るMagSafe対応化金属リング×2個。わりと詳細な日本語説明書(図入り)も付属していた。

 エアコン吹き出し口取り付けタイプだが、アームがあるので吹き出し口を避けるカタチでスマートフォンをセットできるかな、と。でも丸い関節部分は(ダッシュボード貼り付けるパーツを除いては)樹脂製なので、そのうち折れちゃうのだろうか? ともあれ、使ってみることに。

サクッと取り付け。じつはこのクルマのエアコン吹き出し口のルーバーは、奥行きがけっこうある。ホルダーによっては「まったく取り付けられない」ということもあるが、このホルダーは余裕を持って取り付けることができた。ホッ。
あっでもこの位置だとドリンクホルダーにボトル置きにくくなっちゃう〜。
でも一応スマートフォンをセット。わりとイイ感じである。
ダッシュボード中央にあるカーナビの左にセットしてみた。安定的にセットできた。
スマートフォンをセット。吸着力も十分強い。関節部をやや強めに締めると、端末が“おじぎ”してしまうようなこともない。イイ感じじゃないスか〜。
アームの可動域は広く、わりと硬めに調節できるので、こういうスタイルも可能。
コレもイイっすね〜。
付属パーツを使って組み替えると、ダッシュボードに貼るタイプとしても使える。
これはMagSafe部分と付属パーツ部分だけ使った組み替えパターン。コレでもイイかもしれない。

 じつは↑この光沢のあるパネルに直接貼る使い方が、いちばん実用的な気がした。だったらアームタイプ買ったのが無駄じゃん! って感じではあるのだが、直接貼るとスゲく安定感があって使いやすいのだ。

 ではアームタイプとしての使い勝手はどうかと言うと……機能性の面ではかなりイイと感じられた。エアコン取り付け式ではあるものの、エアコンの吹き出し口を避けてスマートフォンをセットできたりもする。

 だが、走行してみるとスマートフォンがけっこう揺れる。揺れすぎて画面が見えないってほどではないのだが、段差なんかを通るとグワングワンと大きめに揺れてしまう。ので、ときどき「この揺れでマグネット吸着が外れてスマートフォンが落ちないだろうか」てな気分になる。まあ取り付け位置や取り付け方である程度は揺れないようにすることが可能だとは思うが。

 といった感じで、ホルダーについては「イマイチ感を払拭する工夫」をしている段階。クルマにMagSafe車載ホルダー、もっと簡単に済むと思ったが、意外に一筋縄ではいかないのであった。

MagSafeホルダーで充電したら即ヤラカシた! だが得たものも多かった!

 とりあえず、2つ目に出てきたエアコン吹き出し口に取り付ける2関節タイプのMagSafe対応ホルダーを引き続き使うことにした。ナビの左側にセットしたカタチだが、その位置にセットできるのがイロイロと都合がいいのであった。

 スマートフォンの充電が必要なときは、これまで使っていた金属被覆のUSB-Lightningケーブルを継続して使用。強度がありつつ絡まりにくいので便利なのだ。↓こんなの。

カーショップで見かけて良さそうだったので購入した金属被覆のUSB-Lightningケーブル。どこの製品だったのかは失念。ハリがあって巻いた状態からスルスルッとすぐ伸びて扱いやすく、強度も十分あると感じられる。
ダッシュボード中央下部にナビと端末をUSB接続可能(充電も可能)なUSBポートがある。

 写真のように、クルマと端末をUSB接続。この状態でCarPlayが使えて、スマートフォンへの充電もできる。

 クルマのUSBポートの下に展開式のテーブルや汎用ポケットがあり、以前はそこにスマートフォンを置いていた。だがMagSafeホルダーを使ったらスマートフォンとクルマをUSB接続して、その流れでスマートフォンをMagSafeホルダーにペタッと吸着。あら手間が省けてスムーズ感が増した〜♪

 と喜んでいたが、いきなりヤラカシてしまった。ティッシュを取ろうとして助手席前方のグローブボックスを開こうとしたら、腕が写真の金属被膜ケーブルに引っ掛かった。ケーブルに引かれたスマートフォンがMagSafeホルダーから外れてフロアに落ちた。

 あーっ! あーあ。iPhone汚れたし。

 ……あっそうか、以前はこんなにケーブルがダラッとしてなかった。最初からケーブルがフロア付近に落ちているような状態だったので、以前は引っ掛けるようなミスはなかったのだ。

 これはカイゼンしなければニャらない! あっでもこれホンダ車だから……調べてみたら「2階に上げてハシゴを外す」らしい。

 さておき、ケーブル引っ掛けちゃうかも問題をどうにかしたい。単純に短いケーブルを使えばいいのかな? とか思ってケーブルを物色していたら、スゴそーなモノを見つけた。Owltech(オウルテック)の「katamaki」という巻き取りケーブルだ。

Owltech「katamaki」は片方だけ巻き取れる斬新&画期的な巻き取り式USBケーブルだ。直販価格は3280円
USB Type-A to Lightningタイプを購入。USB Type-A to USB Type-Cタイプもある。
必要な長さだけ引き出して使える巻き取り式USBケーブルだが、このようにUSB Type-A側は長さ固定になっている。
さっそくkatamakiをクルマのUSBポートに接続。
そして必要な長さだけ引き出して端末に接続。あらスッキリ〜♪ なお、katamakiでこのクルマとiPhoneをつないでのCarPlayも問題なくできた。

 素晴らしいゼkatamaki! スゲく便利だからもう1個買っちゃおうかな〜くらい満足したのだが、走行中に「んんん……?」と微妙な気分に。

 というのは、俺のクルマの場合だが、katamaki本体が宙ぶらりんとなりがちで、その本体が車体に当たってカタカタ言うのだ。じゃあ車体に貼る? 面ファスナーテープとかで固定? どの位置に固定?

 そんな感じでモヤモヤと考えつつ、再度Amazonを訪れつつ解決策を模索。……あぁそうか、べつにkatamakiじゃなくても、端末の位置はまあ固定だから、両方から引き出せる巻き取り式USBケーブルでもいいか。それを面ファスナーテープとかで車体のどこかに固定すれば……ってナニこれ! そうか! コレいいかも!

 と発見したのがカールコードタイプのUSBケーブル。そうかカールコードか! その手があったか! と即座にポチッて間もなく使用した。

こちらはその「L型」。これもAmazonで909円だった。
実際に使っている様子。シンプルでいいかも。これでも引っ掛けちゃう危険はありそうだったので、敢えてゆっくり手にひっかけて引いてみたが、まあそんなに不安感はない。端末側のL型コネクターの向きはこの逆のほうがいいかもしれない。
こんなふうにMagSafeホルダーからスッと外して操作する場合も、カールコードだとなかなか便利でスムーズだと感じられる。やっぱり端末側のL型コネクターの向きはこの逆のほうがいいですな。
こんな感じで伸びる。もうちょっと伸びるが、あまり伸ばすとケーブル両端のコネクターに負担がかかってよくなさそう。
Mcdodoブランドのストレート型とL型のUSBカールコードは、どちらもこのクルマでCarPlayが使えた。

 ふーん。なんかUSBケーブルって、もうバリエーション出尽くしたのかなーとか思っていたが、地味に新しくて便利な製品も出てるんですな。katamakiは出張時なんかに便利そうなのでUSB-Cタイプを追加購入してゆきたい!!! USBカールコードは安い割には頑丈で便利で扱いやすいので、もうちょっと買って備蓄してゆきたいッ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。