三井公一の「スマホカメラでブラブラ」
薄くてシンプルデザインの「AQUOS R10」 カメラ性能の実力やいかに
2025年7月18日 00:00
10万円近辺で購入できるスマートフォンが近ごろ盛り上がっている。今回取り上げるシャープ製Android端末の「AQUOS R10」もそのひとつだ。三宅一成氏による柔らかいデザインと、ライカ監修による約5030万画素のデュアルカメラを搭載しているのが特徴だ。その写りを試してみた。
なお、端末の特徴や詳細スペックなどは、本誌別記事を参照いただきたい。
ライカ監修のデュアルカメラを搭載
搭載されているデュアルカメラのスペックは以下のとおり。約50Mピクセルで撮影し、ピクセルビニングによって12.6Mピクセルの出力となる。もちろんフル画素での記録も可能だ。像面位相差オートフォーカスに対応し、メインカメラのレンズはHEKTOR(ヘクトール)を積む。
| 項目 | 内容 |
| 標準カメラ | 有効画素数約5030万画素 CMOS、F値 1.9レンズ[焦点距離23㎜]、1/1.55インチセンサー、HEKTOR レンズ、全画素PDAF対応 |
| 広角カメラ | 有効画素数約5030万画素 CMOS、F値 2.2レンズ[焦点距離13㎜]、PDAF対応 |
円形のカメラ部デザインはさりげない主張なので、撮影時に威圧感を被写体に与えなさそうである。また長く使える意匠に感じた。
撮影画面はいたってオーソドックス。シンプルかつ使いやすい機能配置で迷うことはないだろう。設定画面から「ライカ」もマークを写し込めるウォーターマーク機能や、画面上にシャッターボタンを追加できるフローティングシャッター機能もオンにできる。AIパワーを活用してノイズの少ないナイトシーンや、料理撮影時などに端末の影を消す機能もある。
「AQUOS R10」各画角の写りを見てみよう。各画角ともスッキリとしたクリーンな絵作りだ。メインカメラは明部、暗部ともにディテール描写は良好で、精細感もある。2.0xから上はデジタルズームになるが、線が太くなる印象もあるがその写りも予想以上にいい。
広角カメラはまずまずといったところか。「AQUOS R10」はデュアルカメラだが、ヘビーに撮影しない限り、日常的な撮影に不便と不足はあまり感じないかもしれない。
「AQUOS R10」でブラブラ実写スナップ
さっそく「AQUOS R10」を持って各所をブラブラ撮影してきた。まず感じたことは端末がかなり熱くなるということだ。晴天の日中では長時間の撮影を避けた方がいいだろう。撮影をこまめに行う、直射日光を避けるなど工夫は必要に感じた
「AQUOS R10」まとめ
ライカによる味付け、シャープの画質エンジン「ProPix」でスッキリかつ、フィルターによるユニークな写りを楽しめる「AQUOS R10」。
薄くシンプルなデザインは、近ごろのゴテゴテした三眼カメラ搭載のスマートフォンと違って、優しい雰囲気を求める人にピッタリのルックスだ。
一番の特徴はやはり比較的買いやすいプライスではないだろうか。デュアルカメラ構成ということに納得できるのであれば、機種変更する端末の候補にいれるのもいいだろう。





















