三井公一の「スマホカメラでブラブラ」
グーグル「Pixel 9a」のカメラ性能を実写レビュー! デザイン一新、日常を美しく切り取るデュアルレンズの実力
2025年4月16日 00:00
ついにミッドレンジスマートフォンの真打ちが登場した。グーグルの「Pixel 9a」はデュアルカメラを搭載し、バリバリと使えるAI「Gemini」を引っさげて、リーズナブルな価格で春の商戦に名乗りを上げた形だ。さっそくそのカメラの写りを試してみようではないか。 なお端末の特徴や詳しいスペックなどは、本誌別記事を参照いただきたい。
Pixelの特徴「カメラバー」が消えた
「Pixel 9a」を見ると「Pixel」シリーズの目印であったカメラバーがなくなったことに驚く。電車内や観光地などで「Pixel」シリーズを使っている人を、パッと見ただけで判別できていたのだが、シンプルかつフラットなカメラ部の形状に変更された。 これに伴ってカメラ部分の出っ張りもごくわずかになった。ポケットやバッグからスルリと出し入れしやすくなったのは歓迎できる。さらに純正のケースを装着すると、完全にカメラ部がケース内に収まりガードされるのもいい。安心安全である。
「Pixel 9a」はデュアルカメラを搭載している。ライバル機がシングルカメラなので、これは大きなアドバンテージと言える。カメラのスペックはこのとおり。
項目 | 内容 |
---|---|
広角カメラ | 48メガピクセル Quad PD デュアル ピクセル 絞り値 ƒ/1.7、画角 82° イメージ センサーサイズ 1/2 インチ 超解像ズーム最大 8倍 光学式および電子式手ぶれ補正機能 |
ウルトラワイド カメラ | 13 メガピクセル ウルトラワイド カメラ 絞り値 ƒ/2.2、画角 120°12 イメージ センサーサイズ 1/3.1 インチ |
撮影画面はほかの「Pixel」シリーズと同様だ。カメラの切り替えアイコンは3つで、シンプルで使いやすい配置になっている。

各画角の写りはこのような感じ。ウルトラワイドカメラから広角カメラ、その2倍まではハイエンド機顔負けの見事な写りを見せてくれる。センサーサイズが小さくなったが、それを感じさせない描写がお見事。
デジタルズーム最大時の8倍ではやはり厳しい描写だが、被写体によっては5倍程度ならなんとか見られる写りであった。
「Pixel 9a」でブラブラ実写スナップ
使用感は実に軽快! 「Pixel」シリーズらしく起動も速く、シャッターチャンスにも強い。デュアルカメラなので表現の幅も広く、「a」シリーズ新搭載のマクロ撮影機能も便利。撮影が本当に楽しめる端末だと感じた。
「Pixel 9a」まとめ
カメラバーを廃したデザインになり、親しみやすさとポップさを手に入れた「Pixel 9a」。カメラはセンサーサイズが小さくなって、その描写が心配だったが杞憂に終わった。
何よりも2つのカメラがあることによって、撮影表現の幅と楽しみが、しっかりと存在することが確認できた。AIを活用した編集機能や、買いやすい価格ということもあり、多くの人に手に取って撮影してもらいたい端末に仕上がっている。