毎年恒例ということで、2016年も米ラスベガスで開催された「CES 2016」が筆者の仕事始めになった。ラスベガスで毎回頭を悩ませるのが、交通手段。CESは主な会場がラスベガス・コンベンション・センター(LVCC)と、Sands Expo and Convention Centerの2カ所に分かれており、プレスカンファレンスはさらに別のMANDALAY BAYで行われる。メーカー独自の発表や、併催イベントもあり、それらに参加しようとすると、ラスベガス中を移動しなければならなくなる。

今年も、CESの取材で幕を開けた
本会場にSandsにMANDALAY BAYと、CESの会場はラスベガス中に広がっている。別のホテルでイベントがある場合も
「あ、ホテルが見えた」と思ってうっかり歩いていこうとすると、そこから30分かかることもザラにある

 そんな状況の一方で、ラスベガスは、公共交通機関の使い勝手が“微妙”だ。バスやモノレールは走っているものの、目的地のホテルまで距離があったり、運行間隔があったりで、なかなか自由に移動できない。建物のサイズが日本では考えられないぐらい大きいため、遠近の感覚がおかしくなることもしばしば。目的地が目視できるからとうっかり歩いていこうとすると、到着までに30分ぐらい延々と歩くハメになる。

 ホテルからホテルへの移動はタクシーがスムーズだが、毎回乗っているとコストもばかにならない。そこで今回は、米国でスタンダードになりつつある、ライドシェアを利用してみることにした。具体的には、UberやLyftといったサービスで、料金はタクシーよりも安くなるケースが多い。Uberと聞くとタクシーを呼ぶサービスと思うかもしれないが、日本のものは、本家とはまったくの別物。当局による規制を回避するために、日本ではタクシーやハイヤーの会社と提携して、今のような形のサービスになっている。

 本家の米国では、ドライバーとして登録した一般のユーザーが、自らの車を提供して、目的地までユーザーを送り届けてくれる形態になっている。ライドシェアと呼ばれるのは、そのためだ。一言で言ってしまうと合法的な「白タク」なのだが、本場の米国でも、やはり規制当局とのバトルが各地で展開されている。ラスベガスでも、正式に認可が下りたのは、去年のことだという。

 今回は、主にLyftを使うことにした。理由は、初回特典のコードを使い、さらに同じCESを取材する仲間を招待したことで、クーポンがもらえていたからだ。20ドル分のクーポンが1回と、10ドル分のクーポンが5回ついていたため、合計6回は、ほぼ無料に近い形でLyftに乗ることができた。

 当然、利用にはスマートフォンが必要。筆者は米国T-Mobileの回線をここ数年維持していたため、SIMフリーのiPhone 6sに挿し、Lyftのアプリをインストールした。電話番号での認証が必要だが、日本でauの回線を使って試してみたところ、何の問題もなくSMSが送られてきて登録できた(ただし、後述するように、登録する電話番号は現地の回線に変えておいた方がいい)。

 アプリを起動すると、現在地と周辺に走っている車が表示される。位置情報がズレている場合は、手動で修正もできる。あとは、ボタンをタップするだけ。近くを走る車とのマッチングが行われたら、ドライバーが来てくれるのを待つだけだ。シチュエーションにもよるが、往々にして、5分から10分で車が来てくれた。CESの期間中はタクシー乗り場が長蛇の列になったり、そもそもとしてホテルが近くにないとなかなかタクシーがつかまらなかったりするが、Lyftならそんな苦労がない。この点は大きなメリットだった。

アプリを起動し、場所を指定してボタンを押すとマッチングが始まる
マッチングすると、ドライバーの顔と車種が表示される
支払い用に、クレジットカードかPayPalを登録しておく

 支払いは、あらかじめ登録しておいたクレジットカードやPayPalアカウントで行う。特にユーザー側が何か操作をする必要はなく、車を降り、ドライバーが何かの操作をすると、自動的に決済が完了した。最後に、ユーザーはチップの額を選択するだけ。支払いという手間の発生するタクシーと比べると、この点が圧倒的にスムーズだ。

 一方で、少々引っかかる点もあった。マッチングした直後に、ほぼ必ずと言っていいほど、ドライバーから電話がかかってきて、場所の説明を求められた。場所を告げるだけなので大した英語力は必要ないが、それでも英語が苦手な人なら、苦痛に感じてしまうかもしれない。また、説明がしづらい場所にいるときには、少々困ったこともあった。そもそも、米国用の電話番号で登録していないと、折り返したりができなくなる。この点は、T-Mobileの回線を登録しておいてよかったところだ

 場所の制限も少々厳しいと感じたところ。というのも、ラスベガスのストリップと呼ばれる大通りでは、UberやLyftの乗り降りが禁止されている。そのため、近くのホテルに行き、UberやLyftの乗り場を探す必要があった。CESの会場も同様で、専用の乗り場に行き、そこでLyftを呼ばなければならなかった。

 それ自体は秩序を守って運営するために仕方がないルールなのかもしれないが、CESの会場のような場所では、Lyftの車が多数集まってしまう。その中から、自分とマッチングした車を探すのは、なかなか骨の折れる作業だった。面倒だったので、その場にいたLyftのスタッフに頼んで、代わりに探してもらったりもしたのだが(笑)。

 コストが低く、アプリを使うため手間もかからないが、利用する際は上記のような点に気をつけておきたいところだ。とは言え、過去に何度もラスベガスでタクシーに乗った経験と比べ、Lyftは非常に快適だったことは強調しておきたい。目的地をあらかじめ入力しておけば遠回りされることもなく、ナビ通りに進んでくれるし、ユーザーからの評価もあるため、ドライバーはみんな親切だ。こうしたサービスはまだまだエリアが限られてはいるが、対応している国や地域であれば、使っておいて損はないだろう。


今、Ingressエージェントにおすすめの手袋はこれだ!
この冬、新たに導入した手袋「あったかスライドタッチ手袋II」

 明けましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。時折春のような陽気に恵まれることもありますが、これから寒さが増す時期ですね。今や当たり前になったスマホ対応手袋。1つはお持ちだと思います。以前は手袋をしたままアイコンをタップしたり、画面をフリックしたりできるだけで十分嬉しかったものですが、最近は少々事情が違ってきました。というのも、自分の生活の中に「Ingress」というゲームがしっかり入り込んでしまったから。

 街中でこのゲームをプレイするにあたり、ピンポイントで操作したい場面も多いため、手袋の太い指先では物足りなくなってしまいました。たまにスタイラスペンを使うこともあるのですが、常に持っているわけにもいかないところが悩ましい。「細かい作業は、やはり指先にまさるものはない」と思い、自分で100均の手袋の親指と人差し指の先端をぶった切ったり、指の腹があたる部分だけくり抜いたりと試行錯誤ました。しかし、「操作しやすくなる=常に指先が寒い」「帽子のように指先に戻せるスタイルにする→グリフハックのときに邪魔」という状況に陥り、これはもうトレードオフでしかたないのか……と諦めかけておりました。

 しかし、ベテランの先輩エージェントからいい手袋を教わったのです。それがミドリ安全の「あったかスライドタッチ手袋II」です。この手袋は両手の親指、人差し指、中指の先に穴が空いており、必要なときだけそこから指を出すという極めて単純な構造。これだ! と思いました。なぜなら、手袋の指の腹をくり抜いていたとき、結果的にこのスタイルになっていたのです。ただ、使えば使うほどどんどん穴が広がって、大きな穴の空いた手袋になっていました。「あったかスライドタッチ手袋II」は穴に伸縮性があるため、指を戻せば概ね閉じるので寒くない!

指先に特殊な構造が
親指、人差し指、薬指の先端だけユニーク。手が小さめの方にはMサイズがちょうどいいですね
スポッと指がでます
ちょっと空いてるけれど、今のところ大丈夫

 これ、右手の人差し指だけちょっとだけ出して……といった調整がしやすいです。手のひらにすべり止めがついているので、スマホを落としにくい構造もいいですね。ただ、もともと屋外での細かい作業も想定しているせいか、素材が少々ゴワゴワしています。普段の通勤通学には十分かもしれませんが、深夜徘徊もするエージェントの場合、もう少し冷えてきたら寒さが染みてくるかもしれません。「そんなときはね、Lサイズも買って重ねて使うんだよ」というのがベテランのアドバイス。さすがです。2月頃には私も重ね使いしてるのでしょうか。

 去年の記憶では、手袋をしていても手が冷えて、小さい使い捨てカイロを入れるポケットも欲しかった気が。そのうちつくかしら……と密かにスマホ時代の手袋(ウェアラブル!)進化を期待しているのでした。

使うときだけ指をだせるので、プレイ中の冷えが最小限に
念のためLサイズも買いました

欧州周遊に便利なローミングSIMとWi-Fiルーター

 国内でもSIMフリー端末が入手しやすくなったことで、最近は海外旅行や出張などで、現地の携帯電話事業者のプリペイドSIMカードを購入することが身近になってきた。本コーナーでも多くの著者陣がその手の話題を書いているし、ボク自身も渡航先で購入するのが定番となっている。

 ただ、海外渡航といってもひとつの国や地域に行くのであれば、1枚のSIMカードで済むはずだけど、複数の国と地域を移動するようなケースでは、基本的にそれぞれの国と地域に入るたびに、SIMカードを調達しなくちゃいけない。たとえば、ヨーロッパのように、鉄道や自動車で複数の国と地域を容易に行き来できるようなエリアだと、入国した場所が必ずしも大きな都市じゃなくて、プリペイドSIMカードがすぐに入手できなかったり、到着時刻が遅くて、店が開いていないということもある。

 昨年末、筆者は年内の仕事を引きずりつつ(笑)、以前から予定していた欧州旅行に出かけた。フランス・ストラスブール、ドイツ・ケルン、オランダ・マーストリヒトとアムステルダムなどを順に回る予定にしていた。これらの渡航先の内、ドイツについては例年9月にIFAで出かけているため、有効なプリペイドSIMカードをキープしてあるけど、その他の国については個別に通信手段が必要。しかも今回は家族といっしょなので、行く先々でプリペイドSIMカードを調達するのか……ということになってしまう。

 そこで、今回は『複数の国や地域を周遊する』をキーワードにいくつかの通信手段を試してみた。

グローバルWi-Fiの「ヨーロッパ周遊プラン」の4G LTE大容量タイプをレンタル。1日最大500MBが目安だそうなので、パソコンなども安心して使うことができた。シュガースティックで隠している部分にはSSIDや暗号化キーが書かれている

 まず、定番としては、本誌でも何度か取り上げられているビジョンが提供する海外用レンタルWi-Fiルーターの「グローバルWi-Fi」。こちらではヨーロッパ49カ国で利用できるヨーロッパ周遊プランが用意されていて、今回、渡航するフランスやドイツ、オランダもカバーされている。もっとも安価なのは3Gプランの日額1180円だが、今回は旅行中に引きずっている仕事を片付けるためにパソコンも利用するので、1日あたり最大500MBまで使える4G LTE大容量プラン(日額1680円)を選んだ。「パソコンなんて、ホテルのWi-Fiで十分じゃないの?」という声があるかもしれないが、ホテルのWi-Fiは十分な速度が出ないことも多いので、仕事を抱えているときは、念のため、モバイルWi-Fiルーターを持っていくというのがボク自身のポリシー。幸か不幸か、今回はこのポリシーが見事に的中してしまい、ストラスブールで宿泊したホテルのWi-Fiが100kbps以下で使い物にならず、随分とWi-Fiルーターに助けられた。

 次に、Apple Watchと連携するiPhoneについては、Vodafoneアイルランド「REDローミング」というサービスを利用した。これはVodafoneアイルランドのプリペイドSIMカードのオプションサービスで、EU内は1日あたり2.99ユーロで最大200MBまでデータ通信が利用することが可能。SIMカードはeBayに出店している業者から購入できるので、今回は1枚あたり18米ドルで、自分と家族のiPhone用に2枚をゲット。

 VodafoneアイルランドのREDローミングの場合、データ通信量が1日あたり200MBを超えると、自動的に従量課金に切り替わるため、チャージ分を使い切ってしまうリスクがあるが、200MBを超えると、SMSが届くので、ローミングをオフにすれば、それ以上、使ってしまう心配はない。今回は筆者のiPhoneで2回ほど、200MB超のSMSを受け取ったけど、それ以外は200MBを超えることもなく、2人とも便利にiPhoneを活用できた。ちなみに、同様の日額のローミングでは、VodafoneイタリアのプリペイドSIMカードもよく知られている。

 そして、いつも旅のお供に持っていくiPad miniについては、当初、国内でも販売が開始されたApple SIMを検討したけど、国ごとに契約が必要なので、見送り。前述のグローバルWi-FiやホテルのWi-Fiで使うことにした。ちなみに、アイツーの「トラベルSIM」、ケイ・オプティコムの「mineo海外用プリペイドSIM」、eConnect Japanの「Mighty SIM」、Planetwayの「TAKT」など、最近は国内で手続きができるグローバル対応のプリペイドSIMカードが増えてきているので、次回以降はこれらを試してみたい。

iPhoneにはVodafoneアイルランドのプリペイドSIMカードを挿し、「REDローミング」で利用。欧州滞在中は特に設定を変更しなくても使うことができた
REDローミングで利用するときは、設定画面の[モバイルデータ通信]で[データローミング]をONに切り替える。1日200MBを使い切ったときは、これをOFFに切り替えて、日付が変わるのを待つ

 とまあ、周遊をテーマに通信環境を準備しておいたことで、今回の欧州旅行では複数の国と地域を回ったにもかかわらず、スマートフォンやタブレットをストレスなく、利用することができた。一人の旅行で「プリペイドSIMカード探しは大変だけど、楽しい」というノリなら、それもアリだけど、家族との旅行などで周遊するときは、1枚プリペイドSIMカードでカバーしたり、モバイルWi-Fiルーターで利用できた方が手間も少ないし、スマートというのが正直なところ。

 「じゃあ、今回は渡航先でプリペイドSIMカードは買わなかったのね」と言われてしまいそうだけど、実は、フランスではブイグテレコム、オランダではKPNとT-mobileのプリペイドSIMカードを購入し、普段、海外渡航用Androidスマートフォンとして使っている「Huawei Mate S」や「ASUS ZenFone 2」などに装着して、利用してました(笑)。やっぱり、ショップを見かけると、つい買ってしまうんですな。

 ただ、いずれも渡航先でもキャリアショップ探しに苦労したり、「プリペイドSIMカードはないの?」と聞いたら、「ウチは扱ってない。少し先の店にあるかもしれないから、そっちで聞いてみて」と言われたりすることもあった。ある場所では、店頭で申し込んだデータ通信のオプションが有効にならず、購入した翌日の夕方くらいにデータ通信が使えなくなってしまった……なんていうことも起きた。こういうことが起きるから、ちゃんとアテにできる通信環境をしっかりと用意しておいた方が確実ということでしょうね。


dカードGOLD+おサイフケータイジャケットでdポイント貯めまくり

 総務省による、料金値下げタスクフォースの議論がきな臭い方向に向かいつつある。このままだと、かつてのモバイルビジネス研究会で議論されていた「端末代金と通信料金の分離」と同じ道を辿ってしまいそうな雰囲気だ。

 おそらく、2016年からは、端末の割引価格に上限が設定され、消費者は今よりも高い金額で端末を購入することになるだろう。この仕事をしていると、端末価格の高騰はかなりのダメージを受ける。新製品は実際に日常生活で使ってみないことには善し悪しがわからないが、端末価格が上がるとなると、気軽に購入できなくなってしまう。

 そんな中、NTTドコモがポイントサービスを改定し、12月から「dポイント」に生まれ変わった。これまで、キャリアのポイントサービスは、あまり気にしていなかったが、よくよく考えると、NTTドコモのポイントは工夫をすれば、思いっきりたまる。今後のことを考えて、積極的にポイントをためていくことにした。

 もともと、DCMXのゴールドカードを持っていたのだが、ゴールドであれば、NTTドコモの通信料金は10%分のポイントが貯まる。これはかなり大きいということで、自宅の“なんとかバリュー”として組んでいた光インターネット回線がちょうど2年経っていたということで解約。「ドコモ光」にして、固定インターネット回線もNTTドコモにしてしまった。

 dカードGOLDの場合、年間の利用額が100万円以上なら1万円分、200万円以上で2万円分のケータイ購入優待券がもらえる。さすがに200万円以上を達成するのは厳しいが、100万円であれば、通信費や交通費、水道代や電気代、経費なんかをまとめまくれば達成できない数字でもなさそうだ。

 街中でも積極的にdカードを使うために、1年前に発売された「おサイフケータイジャケット」も購入。ローソンではdカードGOLDを提示して、ポイントを貯めつつ、それ以外のコンビニではiPhone 6sに装着したおサイフケータイジャケットで、いつでもどこでもササッと取り出して、iDで決済できるようにもしてみた。

 おサイフケータイジャケットは、iDに関しては、dカードを契約している回線のSIMカードを挿したiPhoneからでないと初期設定ができないという不便さがあったが、一度、設定してしまえば問題ない。iDだけでなく楽天EdyやANAのSKiPサービスも使えるのでかなり便利だ。来年、iPhoneの次期モデルが出ても、おサイフケータイジャケットを付け替えるだけで良いので、移行も楽だ。もっと早く使っていれば良かったと後悔したほどだ。あとはモバイルSuicaが使えれば、申し分ないと言える。

 とりあえず、この環境で、1年間、思いっきりdポイントを貯めまくってみたいと思う。


iPadは毎年買い足してるけど、古いiPadも引き続き活用中
iPad miniは片手で持てるので、持ちながら使う用途に最適

 以前も書いたが、我が家では複数のiPadを使い分けしている。現在は5台だ。一人で使うには多いとも思うが、それぞれ生活に欠かすことのできないポジションを占めている。この秋にはiPad mini 3を売却したが、iPad mini 4とiPad Proを新たに購入し、家の中のiPadもいくつかの入れ替えている。

 モバイル用途のiPadは、iPad mini 3からiPad mini 4に交代した。あまり使い勝手は変わっていないが、ちょっとだけ軽くなり、上位のマルチタスク機能「Split View」にも対応し、利便性はちょっとだけ向上している。

 iPad mini 4は家の外に持ち出す唯一のiPadでもあるが、自宅での読書やゲームでも活用している。手に持って使う用途では、よほど大きな画面サイズが必要となる用途でない限り、iPad AirシリーズよりiPad miniシリーズの方が適していると思う。

 仕事デスクに設置するiPadは、iPad Proになった。当初はiPad mini 3、その後iPad Air 2を置いていたが、この位置のiPadは当初の想定よりも使用頻度が高く、より大きい画面・新しいモデルに移行している。

パソコンのディスプレイとキーボードのあいだにiPad Proを設置している

 このiPad Proは各種映像コンテンツの視聴や株価のチェックなどに利用している。仕事中など、パソコン側のディスプレイを使い切っているとき、iPadが使えるのはなかなか便利なのだ。また、「Duet」というアプリで、iPadをMac/Windowsの拡張ディスプレイとして使うこともある。

 iPad ProはWi-Fi+Cellular版を購入したが、家の外に持ち出すことはない。iPad Proを持ち歩くくらいなら、重さ的に大差の無いMacBookを持ち歩くし、そもそも筆者が普段使っているカバンのPCポケットにiPad Proは入らなかったりもする(MacBookはギリギリ入る)。

 しかし、家の中ではiPad Proを持ち歩くことはある。たとえば近日発売予定のインプレス刊「できるゼロからはじめる iPad Pro/Air 2/mini 4 超入門」の執筆において、PDFチェック作業は半分以上iPad Proで行った。PDFチェック作業は時間がかかるので、パソコンでやっていると長時間座りっぱなしになりがちなのだが、iPad Proだとソファで作業したり、軽く足踏みや腹筋、スクワットをしながら作業したりできるので、気分転換・運動不足解消になるのだ。

 同書は超初心者向けの書籍ということもあり、文字大きめのA4サイズとなっているが、iPad Proの画面サイズならば、見開き2ページを表示しても十分に作業ができた。修正やメモが必要な箇所には、Apple Pencilですぐに書き込めるというのも便利だ。多少重たいのが難点だが、変な話、筋トレや気分転換に使うならば気にならない。

 そのほかには、ゲーム用パソコンの席にiPad Air 2、寝床にiPad Air、トイレにiPad(第3世代)を設置している。この3カ所は何回か入れ替えているが、いろいろ試行錯誤と新製品の追加で、昨年末時点と同じになった。いずれもその場所にいるときにしか使わないが、それなりに長時間・高頻度で居続ける場所なので、すでにわたしの生活には欠かせないモノになっている。

今秋購入したiPad mini 4とiPad Pro。大きさが違うだけに活用方法もかなり違っている

 筆者はレビューや書籍執筆のためにiPadをほぼ毎回購入しているが、古いiPadもどこかに設置して活用するため、iPadが余ることがあまりない。今秋売却したiPad mini 3は、初めて売却したiPadでもある(iPad 2と初代iPadは売り時を逃して死蔵だが)。

 実は、iPad Pro導入により、iPad mini 2が余っているのだが、こちらは中古価格が安くなっているので売却はせず、どこかしらで活用しようと考えている。キッチンか、ソファか、すでに設置されている場所の2台目か。そうなると6台のiPadが通電状態で維持されていることになる。一人暮らしの家としてはやや変態的だとも思うのだが、便利ではあるので、タブレットを持てあましている人はスタンドやマウントアームで再活用を試みてはいかがだろうか。


我が家に新しいApple TVがやって来た!
従来モデルよりも厚みを増しましたが、依然としてコンパクトで置き場所には困りません

 新しいApple TVが発売されましたね。新モデルは、アプリをダウンロードでき、リモコンはタッチ操作ができ、Siriにも対応するとのこと。筆者は、数年前からApple TVを愛用していて、主に映画を観ていたのですが、新モデルに買い替えると格段に機能が増えるわけですよ。これは買うしかない! と、発売日に即注文しました。

 新しいApple TVを使い始めて2週間ほど経ちました。今回は、そのファーストインプレッションと言いますか、率直な感想を書かせていただきたいと思います。

 先に結論を書いちゃいますが、新しいApple TV、なかなか楽しいです。起動する時間がぐ~んと増えました。その分、睡眠時間が減っています(笑)。

 新モデルでは、Apple TV専用のApp Storeからアプリを入手することができます。iOS向けのApp Storeと同じように「おすすめ」や「ランキング」などから検索でき、無料のアプリも多数あります。ダウンロードしたアプリは自動でインストールされ、ホーム画面にアイコンが追加されます。

 筆者が最初にダウンロードしたのは「ヒットテニス3」というゲーム。リモコンをラケットとしてプレイできるテニスゲームですが、結構リアルな感覚で遊べるんですよ。汗をかくほど熱中して、ちょっとした運動になるようにも感じています。筆者は持ってないのですが、任天堂のWiiって、こんな感じなのかなぁ、と思ったりしています。

新たに追加されたApp Storeの画面
加速度センサー搭載のリモコンで遊べる「ヒットテニス3」

 次にハマったのが「アスファルト8」というレーシングゲーム。スマホでも人気があるようですが、大画面で楽しむと、やっぱり臨場感が違いますね。リモコンを横向きにしてプレイする仕様で、最初はコツをつかめなかったのですが、プレイするたびに、うまくカーブも曲がれるようになってきました。新しいApple TVは他社製のリモコンでの操作にも対応しており、別売のゲームコントローラーでもプレイできるようですが、このリモコンでも十分に楽しめそうです。

 リモコンがタッチ操作に対応したおかげで、画面上のカーソルを動かしたり、選択したりといった操作も、従来モデルよりもスムーズになりました。

レーシングゲームは、リモコンを横向きにしてハンドル操作
リモコンの操作感は、従来モデルよりも格段に向上

 筆者が購入したのは、32GBモデルで1万8400円(税別)。従来モデル(8200円)よりも、かなり高いのですが、テレビゲーム機として使えることや、これからどんどんアプリが増えていくことを考えると妥当な出費かなぁと思っています。

iPhoneと同じようにApple Musicも楽しめます

 従来モデルでは音楽を聴くことはほとんどなかったのですが、新モデルでは、ときどき「Apple Music」も楽しんでいます。

 逆に、ちょっとガッカリしたと言いますか、物足りないなぁ、と感じていることもあります。それは「Siri」です。iPhoneのSiriと同じように、話しかけるだけで、いろいろな検索ができると思い込んでいたのですが、まだ検索できることには制約があるようです。

 「子供向けの映画は?」「ホラー映画が見たい!」など、iTunes Storeの映画の検索はできますが、アプリや音楽の検索には対応していません。また、iPhoneのSiriは、音声と画面表示で回答されますが、Apple TVのSiriは画面表示のみ。iPhoneのSiriは、暇つぶしの相手にもなってくれる「賢くて冗談も言ってくれる友人」という感じですが、Apple TVのSiriは「無口で引っ込み思案な人」という印象です。

「ホラー映画を見たい」と話すと、該当する作品が表示され、選択すると購入画面に進めます
「サッカーの結果は?」と話すと、Jリーグの試合結果が表示されました

 たとえば、Apple TVで「YouTube」の動画を検索する場合、リモコンを操作して1字ずつ入力しなければなりません。それは手間なので、従来モデルでは、iPhoneで動画を検索してから、Air Play機能を利用して、テレビに出力させていました。新しいApple TVはSiriが搭載されたので、声で文字入力ができるようになるのでは、と期待していたのですが、残念ながら、検索キーワードを声で入力することはできません。音声検索と音声入力については、今後のアップデートで、より便利になることを期待したいです。

「面白い話を聞かせて」と話すと、iPhoneと同じように答えてくれましたが、音声はないので、自分で読まなくてはなりません
こういう画面でも音声検索ができることを期待していたのですが、「お手伝いはできません」と拒否されてしまいました

バンコクとソウルの空港でプリペイドSIMを購入

 9月に各社から発売されたiPhone 6sとiPhone 6s Plus。今年もインプレスのできるシリーズで「できるポケット iPhone 6s 基本&活用ワザ100」「できるポケット iPhone 6s Plus 基本&活用ワザ100」をぞれぞれのキャリア別に合計6冊、制作した。すでに書店に並んでいるはずなので、興味のある方はご覧いただきたい。

できるポケット iPhone 6s 基本&活用ワザ100(Amazonで購入)
できるポケット iPhone 6s Plus 基本&活用ワザ100(Amazonで購入)

 今年は7月にWindows 10がリリースされたこともあって、ほとんどお休みを取ることができなかったので、10月末に久しぶりに家族といっしょにバンコクに出かけてみた。

 過去にも何度か、本コーナーで取り上げているけど、バンコクは旅行者向けのプリペイドSIMが空港で購入できることもあり、モバイルをもっとも活用しやすいエリアだと感じている。バンコクには2つの空港があり、ボクがいつも利用しているのはスワンナプーム空港。今回は早朝に到着する便を選んだけど、当日は1時間近く早くバンコクに到着。いつもは大行列の入国手続きのカウンターもガラガラで、あっさりと通過することができ、5時台には出発ロビーに出ることができた。ちなみに、いつもは出発ロビーに出るのが7時台になることが多いので、2時間近くは得した計算。

 空港の到着ロビーに出ると、レンタカーや両替のカウンターなどと共に、プリペイドSIMカードのカウンターが並んでいる。これまでも利用してきているけど、キャリアとしては「AIS」「dtac」「TrueMove」があり、それぞれのカウンターで「Tourist SIM」を購入することができる。事前に、本コーナーでもおなじみの島田純氏のブログ「shimajiro@mobiler」で「dtac」と「TrueMove」がLTE対応のプリペイドSIMカードを販売していることを確認していたので、迷わずに2社のカウンターへ。今回は滞在期間が実質4日間と短いので、7日間のプランを選択したが、両社とも約300バーツ(約1000円)で、約1.5GBまで使うことができるという内容だった。

dtacのプリペイドSIMカードを申し込み、iPhoneで無事に開通。しばらくすると、アンテナピクトの表示が「3G」から「4G」に切り替わった
TrueMoveのプリペイドSIMカードを申し込み、ZenFone 2で無事に開通。こちらも快適に使うことができた

 手続きはいつものことなので、もう慣れているが、元のSIMカード(なくさないように注意!)を取り外し、カウンターのスタッフに手渡すだけ。今回はdtacのカウンターで自分のiPhone 6s Plusと家族のiPhone 6s(いずれもSIMフリー)、TrueMoveのカウンターでASUS ZenFone 2を渡したが、いずれも日本語表示のまま、手際良くセットアップしてくれた。ちなみに、2人ともSIMフリー版のiPhoneを利用しているのは、普段、メインに利用しているAndroidスマートフォンはデータローミングをOFFのままで使い、iPhoneは日本国内キャリアと契約しつつ、端末のみをSIMフリー版に入れ替え(もしくはSIMフリー化でもかまわないが……)、海外渡航時は現地のプリペイドSIMカードに差し替えて使おうという考えだ。

 今回も滞在はバンコク市内が中心だったが、日本国内の都市部のように、ほとんど4G LTEをつかんだままというほどではないものの、ときどき3Gに切り替わるくらいで、かなり安定して、通信も通話も利用することができた。また、いずれの携帯電話事業者も電話アプリでダイヤルして、SMSなどで残高照会やデータ通信量の残量照会ができるのも便利だ。タイの場合、通常はタイ語でSMSが送られてくるが、Google翻訳で翻訳すれば分かるし、事業者によっては英語での照会メニューが用意されていることもあるので、文字がまったく読めない国と地域の中でも少しは安心して使える印象だ。

 かなり遅めの“夏休み”を終え、無事に帰国した後、今度は取材でソウルに出かけることになった。ソウル滞在時の通信環境については、これまで到着ロビーのカウンターでモバイルWi-Fiルーターをレンタルするスタイルが一般的だったが、空港でのプリペイドSIMカードの販売が始まったとのことで、こちらを試してみることにした。

 今回、到着したソウルの空港は金浦空港で、到着ロビーの上のフロア(出発ロビー)にあるセブン-イレブンでプリペイドSIMカードが販売されているという。ひと足先に出発ロビーに出ていた湯野編集長に場所を聞き、セブン-イレブンへ。ひと通り、展開を見回したところ、プリペイドSIMカードの展示はおろか、販売の貼り紙などもないため、ちょっと不安になったが、カウンターの店員さんに話しかけたところ、カウンター内にあることがわかり、無事に購入できた。購入したプリペイドSIMカードはKTの「Kt M Mobile」というプリペイドSIMカードで、microSIMカードとnanoSIMカードがあったので、iPhoneで使うためにnanoSIMカードを購入。ただ、なぜか容量は1GBのものになってしまった。2日しかいないのに……。お値段は約1万4000ウォン(約1500円)だったけど、モバイルデータ通信は3Gのみだった。

 アクティベーションについてはオンラインサインアップのような形式で、メールアドレスやパスポート番号、パッケージに含まれるSIMカードの情報などを入力し、パスポートの写真をアップロードするという流れ。ただ、オンラインサインアップ時のインターネット接続は別途、必要なので、通常であれば、空港のFREE Wi-Fiを使う。今回は到着後、すぐに移動してしまったため、一緒に移動していた石川温氏のスマートフォン(Project-Fiでインターネット接続)のテザリングを一時的に借りて、サインアップを行った。

 付属の説明書によると、オンラインサインアップの完了後、1時間ほどで使えるようになるとのことだったが、30分くらい経った後、電源を入れ直したりしていたら、あっさりとつながるようになってしまった。通信速度については3Gのみということで、遅さを心配していたが、確かに国内でLTEよりは遅いものの、それほどストレスがたまるレベルではなかった。

石川氏にWi-Fi接続をお借りして、KT M Mobileにオンラインサインアップ。できれば、空港にいる間に済ませておきたいけど……
アクティベーションが完了したので、iPhone 6s Plusに装着。3Gのみの接続だったが、テザリングなども使うことができた

 データ通信量は2日間で1GBなので、残量を気にすることはなかったが、Kt M Mobileで気になったのが残高やデータ通信量の残量の照会。残念ながら、いずれもメニューが用意されていないようで、端末側でチェックするしかないようだ。今後、もっと使いやすくなってくれることを期待したい。

 それはそうと、国内で販売されている訪日旅行者向けのプリペイドSIMカードって、こういうところの対応はどうなっているんでしょう? ちょっと気になりますね。


Apple Watchのバンドを交換してみたら、使うのがちょっと楽しくなってきた
JISONCASEの本革製Apple Watchバンド(42mm)

 OSがバージョンアップされてから、通知系がちょっと心地よくなってきて、使える感が出てきたApple Watch。

 身につける時間が長くなるにつれて気になりだしたのがバンドです。メインでミラネーゼループ、運動用に純正の白いスポーツバンドを購入していましたが、ウォーキングのときだけスポーツバンドにするというのが面倒で、結局ミラネーゼループのままでかけてしまったり。でもミラネーゼループもそこそこ重さがあるので、ずーっと装着していると疲れを感じるようになったり。スポーツバンドは軽いとはいえ、服に合わないこともあっていまいち出番がなかったり……。など、いろいろ言い訳してますが、鞄や服と同じで「今の気分じゃない」っていうのも結構大きな理由なんですけどね(苦笑)。

 そんなわけで、軽くて気楽につけ続けられて、“今の気分”で交換できるリーズナブルなバンド欲しいなーと思うようになりました。検索するとあるわあるわ! いつのまにか選択肢が豊富になっていましたね。4000円以下で購入できる本革のバンドもたくさんあって嬉しい限り。

 そこで手始めに選んでみたのは、JISONCASEのApple Watchバンド。本革ヴィンテージレザーだそうで、秋も深まってきたので、レッドをチョイスしてみました。当然のことながら交換方法は純正のものと変わりません。

レッドというよりはレンガ色でした
サクッと交換できます

 表面の加工具合が少々チープな感じがしなくもないですが、厚すぎませんし、何より軽いというのが嬉しいです。

 色はレッドとはいいますが、オレンジ系なので、どちらかというとレンガ色でしょうか。派手さはないですが、黒い服の着用頻度も増えているので、差し色になっていい感じ。

 かれこれ3週間は使い続けてますが、特に問題はありません。というと可も無く不可も無くに聞こえるかもしれませんが、私は一度身につけると、入浴や就寝時以外ははずしません。当然つけたまま洗い物もしますし、ウォーキングにも行くので、水や汗の影響もあって本革としてはかなり過酷。それでもまだ大きな変色をすることもなく、購入時の使用感を維持しています。

 さらに使い続けると、じわじわと赤みの入ったこげ茶色になりそうな気もしていますが、気楽に交換できるところがいいんですよね。

結構気に入りました
特にユニークなギミックがあるわけではないですが、それなりの耐久性はありそう

 ミラネーゼループも好きなのですが、春から夏のイメージがあって、今の服では使いにくさを感じていたのでちょうどいいです。見栄えが変わるだけで、身につける楽しみがアップするのだから面白いです。

 最近はさすがにレッド1本だけでは飽き足らなくなってきたので、手持ちの服にあいそうなバンドを2本くらい追加しようかなと思っています。気分転換にもなって、結構いいですよ。


ハンズフリーが電話をより便利、快適に
通話画面右上の「スピーカー」をタップするとスピーカーフォンに切り替わる

 自宅にいるときにiPhoneで電話するときは、ハンズフリー状態で通話することが多い。一時期はイヤホンマイクを使っていたが、最近はスピーカーフォンを多用している。

 スピーカーフォンへの切り替えは、iPhoneの通話画面でスピーカーボタンをタップするだけだ。周囲に会話がダダ漏れになり、周囲がうるさいと使いにくいが、一人暮らしな自宅ではとくに問題なく使える。

 iOS 8から実装されている連係機能により、iPhoneにかかってきた通話をMacやiPadで受話することもある。この場合、MacやiPadのスピーカーとマイクで通話するので、スピーカーフォンと同じような状態になる。別にiPhoneのスピーカーフォンで通話しても同じだが、Macに向かって作業しているときはiPhoneを手に取る必要もなく、そのまま通話に出られるのが便利だ。

 iOS 8から実装されている通話の連係機能は、iPhone側で「ほかのデバイスでの通話」をオンにして着信するデバイスを選択し、さらに着信デバイス側の「FaceTime」で「iPhoneから通話」をオンにしておくと、同じLAN/Wi-Fiに接続しているiPhoneに電話がかかってきたとき、それを受話することが可能になる。アプリとしてもFaceTimeを使うが、着信するとMac/iPadでも着信通知が表示され、タップするだけで受話できるので、FaceTimeアプリをいちいち起動する必要はない。iPadはスリープ状態からも着信画面が表示されるので、いつでも受話できる。

Mac/iOSデバイスが多い我が家では、家中で着信音が鳴り響く
着信デバイス側ではiPhoneからの通話を受けるかどうかをオン/オフできる。同じApple IDにサインインしてる必要あり

 このようにスピーカーフォンを多用するようになったのには、ちょっとしたきっかけがあった。先日、iPhoneに編集者から電話がかかってきたとき、たまたま作業中だったため、Macで意図せず受話操作をしてしまったのだ。そのときはかなり焦ったが、そのまま普通に通話できたので、「コレ実は便利?」と気がついたのだ。

仕事デスクにiPad Air 2を半固定設置しているので、すぐに受話できる

 スピーカーフォンだと通話中も両手が空くので、作業を続けたり、スケジュールを確認したり、調べ物をしたりしながら会話ができる。仕事の電話だととくに便利で、たとえば編集者からリライト依頼の電話が入ったら、そこで打ち合わせしながら修正原稿を書いてしまうこともできる。ケータイを片手に持って顔に当て続ける必要もないので、長時間通話も苦にならない。

 最近はLINEなどメッセージコミュニケーションが普及しているが、それでも音声通話する機会は決してなくならない。より便利かつ快適な通話のために、スピーカーフォンの使い方を改めて確認し、MacやiPadを併用している人は連係機能の設定を確認して、便利に通話できる環境を作っておくことをおすすめしたい。


iPhone+自撮り棒で小中学生のアイドルを目指す

 先日、Webを見ていたら「iPhoneを使って取材しているテレビ局がある」という記事が目に入ってきた。これまで重たいビデオカメラを使っていたが、撮影機材はiPhoneにしてしまい、記者が自撮り棒を使って、iPhoneに話しかける形でレポートするようにしたという。

 確かにiPhoneのカメラは何も考えずにそこそこ綺麗に撮れてしまうし、何と言っても、通信機能があり、すぐに送信できてしまう。自撮り棒を組み合わせれば、確かに最強の取材ツールかも知れない。iPhoneさえあれば取材ができてしまうと言うことは、それだけ身軽になりフットワークも軽くなる、というものだ。

 そこで自分も取材道具としてiPhoneを積極的に活用することにした。普段、記者会見が終了したあと、社長さんや役員を囲んで突っ込んだ話を聞く時間があるのだが、その様子を動画として収録して、YouTubeにあげているので、その時に使えるカメラとしてiPhoneを使ってみることにしたのだ。

 まず、購入したのがマイクだ。iPhoneはそのままの状態でもそこそこ綺麗に録音ができ、普段もICレコーダー代わりに使っているのだが(録音したデータがiTunesで勝手に保存されるのが便利)、やはり本格的な取材に使うとなるとマイクも欲しかったりする。囲みの現場は騒々しく、専用マイクが不可欠だ。

 そこで購入したのが、「Shure MOTIV MV88 Digital Stereo Condenser Microphone」だ。Lightning端子に接続するだけで使え、しかも質感が良いのが気に入っている。これまでもLightning端子に接続できるマイクを使い、ラジオ番組用のインタビュー収録をしていたのだが、サイズが大きいのが難点であった。Shure MOTIV MV88はかなり小さいので、カバンに入れていても邪魔にならないのも気に入っている。

 記者会見後の囲みはだいたい10分程度、長いときには30分にもなる。iPhoneをずっと片手で持っているのは結構、つらかったりする。そこで自撮り棒も買ってみた。自撮り棒なんて、観光地にいる外国人ぐらいしか買わないものかと思っていたが、まさが自分が買う日が来るとは驚きだ。

 ただ、どこにでも売っている安価なものだとすぐに壊れてしまいそうな懸念もあったので、家電量販店のカメラ売り場に行き、奮発してVelbonの「ULTRA STICK SELFIE」を買ってしまった。5000円近くしたが、軽くして丈夫そうで取材に使うには打って付けな感じがしている。とりあえずは満足して使えそうだ。

 道具は揃ったので、ここ最近はiPhone 6s Plusを使い、囲みを動画として収録。その場で編集が必要な時はiMovieで加工し、YouTubeのCaptureというアプリで動画をアップして、公開している。

 これまではソニーの「HDR-MV1」というカメラで撮影して、家に帰ってPCにデータをコピーしてアップするという作業をしていたが、iPhone 6sを導入したことで、現場や取材先からの移動中に動画を公開できるのは結構便利だったりする。本格的な編集が必要な時は自宅でパソコンを使って作業するが、録りっぱなしの素材をすぐに配信するのにはこれで問題なさそうだ。

 というわけで、スマホ業界のYouTuberとして、小中学生のアイドルになれるように頑張っていこうと思う。


iOS版Android WearでZenWatchとiPhone 6sがつながった
Android Wearが、Android端末でもiPhoneでも使えるように

 IFA 2015が過ぎ、iPhoneの発売も終わり、あとは各キャリアの冬春モデルの発売というこの頃。もう10月とか信じられません。今年はIFA 2015に行けなかったので、どんなものがお披露目されていたっけな、と改めてスマートウォッチ関連の記事を見直していました。

 そこで1つ見落としていた記事がありました。

 実はワタクシ、Apple Watchの登場で、Android Wear端末による通知の心地よさ、Google Nowのおせっかいぶりを見直しておりました。Apple Watchもすばらしいのですが、iPhoneでもGoogle Nowが使えたら、Apple Watchでもあんな感じで通知が受けられたら面白いだろうなと思っていたのです。そしたら、Android WearとGoogle NowがiPhoneに対応したのでした。

 初代ZenWatchとの組み合わせでとりあえず確認してみようと試したら、なんと接続できました。iPhone 6sでZenWatchが使えるようになりました!

 ZenWatchを初期化し、App StoreでAndroid WearとGoogle Nowをダウンロード。あとは、Android Wearを起動して、画面の指示に従ってペアリングするだけです。筆者の環境では再接続がうまくいかない問題があるみたいですが、そんなときは最初からペアリングしなおしています。

アプリ「Android Wear」を起動し、指示に従うだけ
iPhone 6sとZenWatchのペアリングが完了
新たなウォッチフェイスも入手できるらしい
iOS版Google Now

 気になる使用感ですが、概ねAndroid端末と変わらないようです。ただ、ネイティブではないだけあって、できないこともありますね。Android端末の場合、Android Wearの通知から直接記事が開けたのですが、iPhoneでは連携しないようです。メールも通知で読めるのは一部。着信通知はあっても通話はできません。LINEも返信したりスタンプを返したりはできないようです。

iPhone 6sからの通知をカード式で表示します
着信もしっかりわかります

 そんなこんなで細かい使用感はやはりAndroid端末に軍配があがりますが、時計を見ていないときでもフェイスは表示されていますし、はずした状態でも通知がくれば画面に表示されるので、時計としても結構使えます。

 機種変更でAndroidとiPhoneを行ったり来たりするケースもあると思いますが、そのときにどちらでも使えるというのは非常にありがたいです。最近iPhoneに機種変更した、というユーザーも資産が生かせて安心ですね。また、iPhoneユーザーだけどApple Watchには手がでないなという方でも、2万円前後でスマートウォッチを楽しめるわけです。

 今年のIFAでは見た目にも魅力的なスマートウォッチが多数登場していましたが、だいぶ手の届きにくい価格になってきたのが気になってました。でもこれでもうしばらくZenWatchとすごせるかな? と思っているところです。バッテリー持ちを考えると、最新のZenWatch 2がいいのかなーなんて思ったりもするんですけどね。


要らないスマホ・タブレットは中古屋へ

 先月はiPhone/iPadの発表に始まりiOS 9の配信開始、iPad mini 4の発売、iPhone 6s/6s Plusの発売と、アップルのモバイル製品がかなり賑やかだった。

 筆者はというと、iPhone 6sもiPhone 6s PlusもiPad mini 4も購入した。そう言えば今年はMacBookとMac miniも購入しているので、アップル製品だけで相当な金額になっている。合計金額は怖いので計算したくない。

iPhoneコレクション。並べて撮るスペースがないので重ねてみた

 しかし買うだけではなく、今回は要らなくなったiPad mini 3(SIMロックフリー版/64GB)を中古屋で売却した。今までは余ったiPadは家のあちこちに貼り付けていたが、さすがに貼り付ける場所がなくなってきたからだ。ちなみにiPhoneは1モデル1台ずつコレクションしているので今回の売却はない。

 大手の中古屋はWebサイトで買取可能な主要製品の「査定上限額」を公表している。査定上限はお店によって得意不得意、売れ行きと在庫状況があるので、若干の差がある。そこからさらにモノの状態によって減額されるので、実際の売却額は査定をしてもらうまでわからない。

 たとえばAという中古屋で5万円で査定されたあと、その場で売却せず、別のBという中古屋に行って査定してもらい、そこで4万8000円だったとする。だったらAで、と改めて査定してもらったら4万6000円になってしまった、なんていうパターンも否定できない。移動中に傷が付く可能性だってあるし、査定担当者の目利きにもよるし、日をまたげば査定上限額が値下がりする場合もある。

今回買った製品群。iPhone 6s Plusはなぜか2台

 中古屋に売るというのは、賭けのような要素がある。しかし今回のiPad mini 3は上手く売ることができた。

 まず、家の近所の中古屋で査定してもらったところ、上限4万9000円のところが5%減額の4万6550円だった。1年間、適当にカバンに放り込んで使っていたので、少々の傷があったようだ。

 十分にイイ値段だと思うが、そこでは売却せず、秋葉原の中古屋に持っていった。そちらでは上限5万5000円のところ、5万2000円となった。減額は5%を超えているが、それでも近所の中古屋の査定上限を超えている。まだ行ってない秋葉原の他店の上限額も超えていたので、その場で売却を決定した。

 査定額は原稿執筆時点で1万円以上、下がっているので、もうこんな高額で売れることもないだろう。今回は非常に良いタイミングで良い場所に上手く売れたようだ。

 ちなみに今回売ったiPadには純正の延長保証「Apple Care」が残っていたが、そちらは査定には影響がなかった。中古屋ではそこは気にしていないようなので、中古屋でアップル製品を購入したときは、アップルのWebサイトにシリアル番号を入れて確認してみると面白いかも知れない。

箱表面のビニールは、底面の3辺だけ切って残している。あまり意味はない

 スマホやタブレットを売る予定がある場合は、査定額を減らさないために、傷が付くのを防ぎつつ、付属品をすべて保管しておくことをオススメする。本体のみを取り出し、残りの付属品は手を付けず、箱ごと保管しておくのが理想だ。あとは割賦購入の残債があっても減額されることがあるので、一括で支払っておいた方が良い。違法改造や違法修理は買取自体が拒否される可能性もあるので絶対に避けよう。

 最近はキャリアがスマホの下取りをしていたり、2年未満での買い換え時のサポートサービスでスマホを回収していたりするが、中古屋を利用する方がお得になるケースは多い。最近のスマホ、とくにiPhoneは新モデルの価格が上がり続けているので、中古屋を賢く利用し、負担を軽減していきたい。

 また、単純に安く済ませたいならば、中古屋でスマホを買う手もある。iPhone/iPadは古いモデルでも最新OSが使えるので、1年落ちくらいでもけっこう長く使える。大手キャリアで使うと割引が得られないのであまりお得ではないが、MVNOなら安さを最大限に活かすことができる。ドコモ版のiPhoneならドコモ網のMVNOで、au版iPhoneならau網のMVNOで利用できるので、SIMフリー版を選ぶ必要もない。ただしiPhone/iPadでMVNOを利用する場合、MVNO事業者ごとにiOSへの対応の早さに差があるので、その点に注意して事業者を選ぼう。


トイレにダイブしたのち乾燥で復活を遂げたiPhone 6 Plusのその後
1年で新品と交換になったiPhone 6 Plus

 トイレにダイブしたものの、3週間乾燥させたら奇跡の復活を遂げた私のiPhone 6 Plus。一時はすぐに修理にだそうと思っていたのですが、もしかしたら何も起きないかもしれないし、何か起きるかもしれない。起きるとしたら何が起きるのかしら? そんな興味がわいたので、そのまま使い続けておりました。

 さて、どうなったでしょうか。何か起きたでしょうか? ええ。起きました! Ingressに不調が生じるようになりました。私が今Ingressにハマっているから無理矢理ネタにしているわけではありません。なぜかIngressのプレイ中だけ異常が出るのです。

 あるときバースターが打てなくなりました。XMもあるし、もちろんバースターもある。なのに打てませんというエラーが表示される。そのうち、起動すると初期設定画面がでるようになりました。ほかのアプリでは不具合は感じないんですが、なぜかIngressだけはアンインストールしても再現します。何かおかしい……。水没すると、復活してもやはり錆は生じるので、寿命は短くなるとか。どれくらい持つかしらと期待してたんですが、やはりあと1年は厳しそうな気配。

突然ログアウトされて、再ログインしようとするとこのエラー画面に先を阻まれました
そのうちログアウトされたかとおもいきや、懐かしいこの画面がでるように

 そんなタイミングで発表されたのがカメラ交換プログラム。しっかりヒットしたので、あわよくばと新宿の家電量販店に持ち込んでみたんですが、結果は今のところ異常ないのでしばらく様子を見てくださいということに。淡い期待が砕けたところで、素直に水没の事実と症状を説明し、自費での交換へとあいなりました。

ラッキーなことに保証に入っておりました!

 確かに水没が確認されたということで、お値段は税込みで4万1094円也。懐イタターッ! その端末のキャリアはソフトバンクなんですが、念のため確認したところ、なんと「あんしん保証パック(i)」に加入していたことが判明。恥ずかしながら、すっかり忘れておりました……。

 その場で交換してもらい、申請書類を持って最寄りのソフトバンクショップへ。なんと90%負担してもらえるのだそうです。その場で返金ではなく、月々の支払いから差し引かれるとのこと。ありがたみはやや薄れてしまいますが(笑)、それでも助かります。

 iPhoneを使い始めたのはiPhone 3GSからですが、自分が原因の故障で交換になったのは今回が初めて。当然保証に入ったのも今回が初めてです。いつもならケチる私なのに、なんで入る気になったんだったかな。すっかり忘れてたけど入ってて良かったです。雨天でも外でプレイする機会が激増しましたし、今回みたいに今後はなんらかの保証サービスには必ず入ろうと思いました。

強化ガラスの保護フィルム。ホームボタンが深くなりますが、慣れれば問題なし

 ちなみに、端末を交換してもらった後、液晶保護フィルムの添付サービスを紹介されました。強化ガラスタイプがいいと担当のお兄さんが激推しでした。それなりにお高いので、最初は「普通のクリアなやつでいいです!」と抵抗していたんですが、Google+に掲載されていた知人S氏のバリッバリに液晶が割れたiPhoneの写真が思い出され、今回の保証の件もあって思わずお願いしてしまいました。あと1年は無事でいてくれないと困りますからね。

 厚みの分、ホームボタンの段差がやや気になるのと、フィルムそのもののエッジが指にあたる感じが気になりますが、ガラスだけあって綺麗な液晶をじゃますることなく気持ちよく使えています。グリフハックも気持ちよくできます。

 本体を交換して、水没とは関係ないですが強化ガラスの保護フィルム貼って……あと1年無事に過ごせることを祈るばかりです。


機内Wi-Fiモードが欲しいかも?

 8月は「Samsung Galaxy Unpacked 2015」の取材で米国・ニューヨークへ、8月末からは「IFA 2015」の取材でドイツ・ベルリンに出かけた。今年はWindows 10のリリースなどがあったため、夏休みをまったく取れなかったけど、こういう海外取材はちょっとした気分転換にもなる。

 海外取材に出かけるとき、ちょっと大変なのが飛行機の移動。欧米どちらに飛んでも10時間前後のフライトになる。ボクはいつも機内エンターテインメントシステムで新作映画を見て、あとはiPad mini 3やiPhoneなどに保存されている音楽をイヤホンで聴きながら、アイマスクをして寝るというのが定番。

 そんな飛行機での過ごし方で、最近、増えてきたのが飛行中にインターネットを使える「機内Wi-Fiサービス」。たまにFacebookやTwitterを見ていると、「今、太平洋上空!」なんていう投稿を見かけることもある。今回のニューヨークとベルリンの往復では、いずれもANAの機内Wi-Fiサービスが提供されていて、短時間ながらも体験することができた。

 まず、ニューヨーク便は「ANA Wi-Fi Service」が利用できた。このサービスはJSAT MOBILE CommunicationsとOnAirが提供するサービスで、ボーイング777-300ERおよびボーイング767-300ER(202席仕様)で運航する一部の便に搭載されているそうだ。

ANA Wi-Fi Serviceでは「OnAir」というSSIDに接続。パスワードはない。このときはAQUOS ZETA SH-03Gで接続してみた
ブラウザを起動すると、ポータルサイトが表示される
ポータルサイトではニュースなども読むことができる
サインアップして、接続すれば、インターネットを利用可能

 利用するときはスマートフォンやタブレットのWi-FiをONに切り替え、「OnAir」というSSIDのネットワークに接続し、ブラウザを起動すると、ポータルサイトが表示される。ポータルサイトにはいくつかニュースなどが掲載されていて、とりあえず、無料で読むことができる。インターネットに接続したいときは、オンラインサインアップでOnAirアカウントを作成し、プランを選んで利用する。プランは別表の通りで、時間制と言いつつ、データ通信量が制限されているのが気になるところ。

【ANA Wi-Fi Service利用料金(USドル)】
プラン 料金 データ通信量制限
30分プラン 4.95ドル 15MB上限
1時間プラン 8.95ドル 30MB上限
フルフライトプラン 19.95ドル 100MB上限

 次に、ベルリンに行くときに利用したミュンヘン便は、「ANA Wi-Fi Service 2」が利用できた。同じANAの機内Wi-Fiサービスなのに、なぜ、わざわざサービス名も違うのかというと、こちらはパナソニックアビオニクスが提供するサービスで、機内エンターテインメントシステムもかなり違う。機材としては、ボーイング787-9(215席仕様)及び B787-8(240席仕様)で運航する一部の便に搭載されているそうだ。

ミュンヘン便で試した「ANA Wi-Fi Service2」はパナソニック・アビオニクスのシステムを利用したサービス
こちらは「ANA WiFi Service」というSSIDに接続。同じくパスワードはないので、要注意
ブラウザを起動すると、ポータルサイトが表示され、ニュースなどが読める
「ANA Wi-Fi Service2」では時間制で3つのプランが提供される。データ通信量の制限がないので、安心して使える
支払いはクレジットカード。ミュンヘンからの帰国便では眠かったので、30分だけのプランをチョイス
通信速度を測ってみると、約3Mbps程度。体感速度はもっと遅いけど、ブラウザやメールのチェックであれば、十分

 ANA Wi-Fi Service 2では「ANA WiFi Service」というSSIDに接続し、ブラウザを起動すれば、ANA Wi-Fi Serviceと同じようにポータルサイトが表示され、いくつかのニュースなどを読むことができる。インターネットに接続したいときは、機内インターネットのサインアップページから登録する。料金プランは以下の通りだが、前述のANA Wi-Fi Service(ニューヨーク便)と違って、データ通信量は特に制限されていない。

【ANA Wi-Fi Service利用料金(USドル)】
プラン 料金
30分プラン 6.95ドル
3時間プラン 16.95ドル
フルフライトプラン(最大24時間) 21.95ドル

 実際の通信速度は衛星を利用したインターネットなので、どちらのサービスも正直なところ、遅い。ベンチマークテストでは受信時3Mbpsを超えたけど、体感速度としては通信制限がかけられたときよりも少し速い程度かな。ブラウザでのWebページの表示をはじめ、メールの送受信、FacebookやTwitterへのメッセージ投稿くらいがちょうどいい感じ。まかり間違って、動画なんか見ようと思わないことです(笑)。そういうときは機内エンターテインメントシステムへ。とりあえず、上空や機内の写真でも撮って、友だちや家族に「今、○○あたりを飛んでるよ」とメッセージを送って、驚いてもらうのが王道でしょうか。

新しい機内エンターテインメントシステムでは映画やドラマだけでなく、ライブTVや電子書籍(e-book)なども利用可能
ライブTVは3つの番組を楽しめる

 ちなみに、ANA Wi-Fi Service 2を利用した機材の機内エンターテインメントシステムは、映画やドラマのオンデマンド再生だけでなく、NHK World Premium、CNN、Sport24のリアルタイム放送が楽しめる「ANA SKY LIVE TV」、電子書籍も利用できたりして、かなり高機能。今回は疲れて寝ちゃったけど、次回はこのあたりもじっくり楽しみたい。

 ところで、機内Wi-Fiサービスを利用してみて、気になったのがスマートフォンやタブレットの動作だ。というのもスマートフォンやタブレットの場合、Wi-Fiに接続されると、何か動作をするという設定のアプリが多い。たとえば、写真をバックアップしたり、大容量のアプリを更新したりするケースだ。時間制を謳いつつ、データ通信量でも制限されているANA Wi-Fi Service(ニューヨーク便)の場合、サインインして、インターネットに接続してもバックグラウンドでいろんなアプリが動作して、あっという間にデータ通信量を消費してしまうわけだ。実は、前回、サンフランシスコからの帰国便に搭乗したとき、はじめて機内Wi-Fiサービスを体験したんだけど、当時の20MBプラン(24ドル)をあっという間に消費してしまって、ほとんど何もできなかったのでした。

 ミュンヘン便で試したANA Wi-Fi Service2のように、データ通信量に制限がなければ、気にしなくてもいいだろうという考えもあるけど、機内Wi-Fiモードのように、通信速度が速くない環境での利用を考えると、ユーザーが操作中のフォアグラウンドのアプリのみを動作させるモードが欲しいところ。たとえば、Wi-Fiに接続しても余計な通信を発生させない「機内Wi-Fiモード」や「データ通信量節約モード」が用意されていたり、データ通信を極力制限する常駐アプリがあってもいいような気がします。便利なサービスだけに、もう少し上手に使える環境が欲しいですね。。さて、次はどこへ飛びましょうか。


モバイルバッテリーを使い分けよう

 スマホのバッテリーはよほどヘビーに使いすぎない限り、1日は使えるものだが、電車移動や待ち時間が長いときはついつい使いすぎて、家に帰り着くときには残量30%、みたいなこともある。そんなときに備え、筆者は大小数種類のモバイルバッテリーを使い分けしている。

ノベルティなので企業ロゴ入りだが、そのメーカー製ではというわけではない2200mAhバッテリー

 よく持ち歩いているのは、2200mAhの小型バッテリーだ。展示会や発表会でノベルティとして配布されることがあり、同じようなデザインのものを無駄に3本も持っている。形状的にカバンのポケットや荷物の隙間に入れやすいので重宝している。

 2200mAhというと容量的にはやや控えめだが、もともとバッテリー容量が少ないとされるiPhoneにとっては、予備として十分な容量と言える。ゼロから100%まで充電できなくても、家に帰るまでもたせるくらいなら問題ない。

パナソニックの5400mAh。数世代前の製品だが、qi充電(入力)にも対応する

 泊まりがけの外出時は、一回り大きい5400mAhのものを使っている。泊まりがけでなくても、タブレットやデジカメも充電したいときは、複数のUSBポートがあるこちらのサイズのものを使うことが多い。

 通常ならこのくらいの容量で困ることはないが、今年4月に購入したMacBookもUSBから充電可能なため、MacBookを長時間連続稼働させたいときは、もっと大容量なcheeroの13400mAhと20100mAhのバッテリーも使っている。

サイズ感覚が狂うcheeroのバッテリー。サイズもデカいが容量も比類なきデカさ

 MacBookは本来、14.5Vで充電するのだが、5Vでも出力が2Aを超えていれば、使用しながらでもゆっくりと充電が可能なようだ(正式サポートはされていないので注意)。重たい作業をすると電力消費が電力供給を上回ってしまうが、テキスト編集作業やネットブラウジング程度なら問題ない。

 たとえば先日、Wearable Tech Expoというイベントで講演取材をした際、cheeroのバッテリーで断続的に充電しつつ約7時間、MacBookでメモを取り続けたが、初日は20100mAhのバッテリーを半分くらいしか使わず、2日目は13400mAhのバッテリーを4分の3くらいしか使わなかった。いずれもMacBook側のバッテリー残量は無駄にほぼ100%。7時間くらいであれば、MacBookの内蔵バッテリーだけでも十分だったと思うが、モバイルバッテリーのおかげでバッテリー残量を一切気にすることなく、作業が行えた。

 大は小を兼ねると言うが、ことモバイル分野に関しては、それを簡単に当てはめるのはオススメできない。利用デバイス、利用シーンに合わせ、なるべく軽いバッテリーを持ち歩こう。スマートフォンを充電するだけならば、cheeroの13400mAhクラスはちょっと大きすぎる。もちろん、モバイルバッテリーが必要とならないのが一番なのだが……。


夏休みで訪れたミャンマーの通信環境

 夏休みにミャンマーへ行ってきた。ミャンマーへは、昨年12月にKDDIが支援する現地の国営キャリアであるMPTの取材をしに行って以来、2度目となる。その時にMPTのSIMカードを空港で購入済みであったので、まずは前回同様に、ヤンゴン国際空港に到着してすぐのMPTカウンターに直行した。

バガンにあるケータイショップ「モバイルバガン」。近所にも何軒か似たようなショップが存在した
安価な値付けで、中国からの輸入もあり、ファーウェイが人気のようだ

 前回のミャンマーでは、MPTが「時間課金」しか設定しておらず、スマホを使う際も、わざわざモバイル通信をオンにして、メールやウェブ、SNSをチェックし、使い終わったら、モバイル通信をオフにするという使い方をしていた(1分で4チャット、1チャットは0.09円程度なので、滞在中は1チャット0.1円で計算していた)。かなり面倒であったが、「そのほうがミャンマーの人にはわかりやすく、安価に使えるために意外と好評だ」(MPT関係者)ということもあり、郷に入れば郷に従えとばかりに時間課金でスマホを使っていた。

ヤンゴン国際空港のMPTカウンター。去年、訪れたときよりも綺麗になっていた。お姉さんは英語が通じるのでSIMカードの購入なども問題ない

 しかし、ミャンマーでは、MPTだけでなく、カタールのウーレドゥーとノルウェーのテレノールといった競合キャリアも存在する。そのため、今年になって、MPTでも定額制の導入に踏み切っている。

 今回は9日間、ミャンマーに滞在すると言うことで、カウンターのお姉さんには5GBのプランをお願いすることにした。ちなみに400MBで2800チャット、1GBで6500チャット、5GBで2万5000チャットという値付けになっている。いずれも有効期間は30日間だ。5GBで2500円と考えると、悪くない値付けだ。

 初日から2日目にかけてはヤンゴンに滞在した。MPTはKDDIが経営に参加してから、ネットワークの強化に努めているが、ヤンゴンではかなり快適に使えた。LTEはサービス提供していないため、3G接続のみであったが、2日間で700MBぐらい使っただろうか。「このペースで使ったら、5GBは使い切るかも」そんな不安を抱いたほどだ。

 3日目からは、数多くの遺跡が存在するバガンに滞在した。バガンはヤンゴンから飛行機で80分ぐらいの場所にある。ミャンマーは3週間ほど前に洪水の影響を受けた場所があったが、滞在した場所は特に洪水にあっていなかった。今は雨期で観光客も少なめであるが、滞在中は晴天が続き、過ごしやすかった。

 しかし、イマイチだったのが通信環境だ。SIMフリーのiPhone 6にMPTのSIMカードを挿入していたが、ホテルに滞在中、ほとんどが「E」、つまりEDGE接続で、満足にデータが流れてこない。たまに3G接続にもなるが、かなり不安定で、イライラさせられるばかりだ。繋ごうと思っても、今度はEも3Gも表示されなくなるほどだ。

 結局、5日間ほどバガンに滞在したが、数十MB程度しか使えなかった。実際のところ、バガンは遺跡は豊富だが、かなりの田舎で通信環境の整備はこれからといったところのようだ。

 ただ、政府からは「観光地の光ファイバー化を強化する」という指令が下っているようで、今後は急速に改善していくものと期待される。実際、町中(といっても農道のようなところだが)をクルマで走行していると、道の脇でのMPTの工事現場に遭遇することができた。

 道沿いに、手作業で掘った長い穴があり、そこにケーブルを這わせる作業を行っていたのだ。重機などはなく、穴掘りも手作業ならば、ケーブルの敷設するのも何十人がかりで手作業で行っていた。正直言って、相当な時間と労力が必要そうだが、確実にバガンの通信環境は良くなっていくようだ。

 その後、ヤンゴンを経由し、日本に戻ってきたが、結局、1GBも使い切れなかった。通信環境が発展途上なわりには、市内や遺跡でスマホに没頭している人や僧侶を数多く見かけたのが不思議であった。

偶然遭遇した、MPTの工事現場。地中に直接、ケーブルを埋めてしまうようだ
見渡す限り、遺跡しか見えないバガン。雨期で観光客は少なめであったが、欧米からの観光客の姿もあった
レストランのおばちゃんも、スマホに夢中であった。女性が頬につけているのが「タナカ」というミャンマーでは一般的な日焼け止め。MPTのためにKDDI田中社長がミャンマーに訪れる際に「I'm TANAKA」といっては、ミャンマーで爆笑をとっているという噂
電波も満足に入らない場所であっても、僧侶はスマホやタブレットに夢中であった

iPhoneにも美肌に撮れるアプリ入れたい!
誰?!(答えは後半に)

 ASUSの「美人エフェクト」、ファーウェイの「ビューティーモード」、サムスンの「Beauty Face」。これらは何かというと、スマホのインカメラで自分撮りする際、各社が用意している美肌効果機能です。

 試してみたら、これがすごい。どんどんクオリティが上がっていると感じました。以前は無理矢理塗りつぶしたような顔になっていたと思いますが、今はまるで加工職人が中にいるよう。顔のパーツはしっかり維持したまま、肌だけ綺麗に、もしくはそれぞれのパーツをときに細めに、ときに大きくクッキリと、これまたいい感じに仕上げてきます。これを自分でやろうとしたら相当面倒。そうなんです。なぜかアジアのスマホの美肌へのこだわりはハンパではないようなんです!

 ものは試しと使い始めると、効果のないカメラで撮ることが不安になってくるほどです。不幸にも、利用率の高いあのスマホにはありません。そう、iPhoneです。というわけで、iPhone用の美肌カメラアプリを用意しておかなければと思った次第です。

 前述のスマホの効果に匹敵するアプリはないかしら? と探し始めたのですが、これがなかなか難しい。

 Yahoo! JAPANが提供している「CunPic」は、Instagramのような効果を人にかけられるようです。美肌効果もあるようですが、私が望んでいるものとはちょっと違うかな?(もっと若い人向きのような感じです……)

「CunPic」のメニュー
すでに気分がノスタルジックだから、そういう効果はいらないんだ……
「Beauty Plus」カメラを選ぶと好きなフィルターで自分撮りができます

 「Beauty Plus」というアプリは「Beauty」というメニューで撮れば、自動で補正がかかるようです。「Filter」を選ぶと撮影時に好きなフィルターがかけられるようです。しかも、その後に「高級美顔」というモードが待ち構えていて、もっと盛れてしまいます。「スマート美顔」なんて誰?! というレベル。

真夏、猛暑の中帰宅した疲労感に満ちた顔! これが真実です
カメラを選んでNaturalモードで撮影してみました。スライダーで強さを選べます
一旦保存すると、「高級美顔」が待ち構えていました。ナニがどう高級なのか!?
すごいことになってまいりました!

 あれこれ探しているうちに、脱線してメイクアプリで遊んでみたり。それなりに楽しいのですが、どれも加工に力が入りすぎてしまうものが多い。未だにサッと撮ってパッと上げられそうなものが見つからず。最近のAndroidスマホはすごいなあと改めて感心したのでした。

 せっかくだから白髪やアホ毛もなんとかしたいんですがダメでしょうか。


映画館はマナーモード? 電源オフ?

 仕事が忙しいときでも週末はよく映画を観に出かける。話題作は公開日の週末のレイトショーで観るし、観たい作品が重なったときは翌週、出直して、観たりする。本当に映画が好きな人に比べれば、まだまだ少ない方だけど、自分の周囲では結構、映画館に出かけている部類に入るようだ。

 映画館に着き、チケットを買い、ポップコーンと飲み物を手にして、シアターに入ったら、次にやるべき作業は携帯電話のチェック。本編前に流れる鑑賞マナーのムービーでも触れられているけど、上映中の携帯電話の操作は周囲の人の迷惑になるので、携帯電話を操作しないのはもちろん、あらかじめ利用できない状態にしておくのが基本。

 つい先日、映画館に出かけたとき、予告編が始まるや、前の席に座った2人組の女のコがスマートフォンを取り出し、端末をスクリーンに向けたときは「おいおい、それはダメだろ!」って思ったら、暗闇でツーショット自撮りをはじめて、ちょっと驚かされたなんてこともあった。予告編の間とは言え、ちょっとねぇ……。

 じゃあ、何をもってして、「利用できない状態」というのか。普通に考えると、マナーモードか、電源OFFってことになるんだろうけど、以前、どこかで見かけたアンケートではマナーモードと電源OFFが半々くらいの比率だったと記憶している。「通常のマナーモードで十分じゃないの?」っていう人が多そうだけど、着信時にバイブが振動して、映画のシーンによっては周囲に振動音が響いてしまうかもしれないし、自分の席の前の荷物フック(前の席の背中側)にカバンをかけておいたら、カバンの中に入っている端末が着信時振動して、前の席に伝わってしまった……なんていうこともありそう。

 最近、ボク自身がNTTドコモの回線で使っているAQUOS ZETA SH-03Gは、本体側面にイルミネーションが備えられていて、メール着信などを光で知らせてくれるんだけど、これも胸ポケットなどに入れておくと、上映中に煌煌と光ったりして、目立ってしまう。映画館以外でも気になることがあるので、サイレントマナーなどと連動して、イルミネーションを一時的に光らないモードも用意しておいて欲しいところだ。

AQUOS ZETA SH-03Gは本体側面に備えられたイルミネーションが光る。普段はいいけど、映画館など、場所によっては要注意
イルミネーションの設定ではイベントに応じた光り方の設定ができるけど、サイレントマナーなどと連動する設定が欲しいところ
Apple Watchは腕を傾けると、画面が点灯するので、ポップコーンを手にするたびに光ってしまうことも……

 また、もうひとつ気になる存在なのが最近増えてきた腕時計型のウェアラブル端末。たとえば、Apple Watchは腕を傾けると、ディスプレイに文字盤などが表示される。普段はこれが便利なんだけど、映画館などではポップコーンに手を伸ばすたびにApple Watchが光ってしまうなんていうことも……。しかたないので、最近は上映開始前に腕から外して、ジーンズのポケットにしまってます。Apple Watchに限った話ではないけど、ディスプレイが光るウェアラブル端末は一定時間、表示を簡単にOFFにできるモードがあると、便利かもしれません。

 さて、最終的に「利用できない状態」をどうするか。本編上映前の鑑賞マナーのムービーでは「電源をOFF!」なんてアナウンスされているし、映画館によっては鑑賞マナーのWebページを用意していて、TOHOシネマズのページでは「上映中は携帯電話の電源はお切りください」と明記されているので、やっぱり、電源OFFが基本なのかな。ただ、一度、電源を切っちゃうと、「次に起動に時間がかかるからイヤだ」なんていう人も居るだろうから、そういう人は飛行機に搭乗するときなどに使う「機内モード」にしてみるの手です。

 マナーの話は人によって、いろいろな考えがあるので、一概に「これが正解!」とは言えないけど、せっかくの映画なので、できるだけ周りに迷惑をかけないように楽しみたいものです。さて、今週末は何を観に行きましょうか。


いつのまにかに進化してるSiri

 さまざまなWebサービスがそうであるように、iOSの「Siri」も進化している。それも気がつかないうちに、いつのまにかに進化している。

一時期は1ドル100円で大ざっぱに暗算できたが、いまソレをするととてもキケン

 2カ月前(6月24日)掲載の「みんなのケータイ」で、筆者はSiriについて「もうちょっといろいろなことができて欲しいな」と、通貨や単位の換算などができないことについて指摘した。しかし現在、Siriは単位換算が可能になっている。いつ対応したかはわからないが、機能が追加されたようだ。

 たとえばSiriに「69.99ユーロは何円」と聞くと、最新のレートで換算してくれる。「42インチは何センチ」のような単位換算もできる。

Appe WatchのSiriでも計算や単位・通貨の換算ができる

 大きな数字の認識がちょっと苦手なようで、たとえば「78000」だと誤認識されにくく、「7.8万」だとかろうじて認識してくれる。「7.8万÷4」のように計算もできるが、誤認識も多いので、細かい数字で正確な計算をするときは、計算機アプリを使った方が早そうだ。

直線距離の計算は海外都市でも可能

 それ以外にもいろいろな質問に答えてくれる。たとえば「東京から大阪までの距離は」と聞くと、約397kmと答えてくれる。単純に座標情報から直線距離を割り出してるだけのようだが、「ここから富士山までの距離は」「富士山から草津白根山までの距離は」でもOKだったりと、実用性はともかく、けっこう面白い機能となっている。

 ただ、地図関連のデータは、Googleに比べるとまだまだ弱い。Androidの音声検索だと、「東京から大阪までの距離は」と聞けば、車や公共交通機関でのルートを算出してくれる。Siriでも「東京から大阪までのルート」と聞けば、ルートを検索してくれるが、アップルのマップは公共交通機関に対応しないなど、データの面からGoogleの方が実用性は高い。

営業時間は移動中に調べたいので、データを充実させて欲しい

 また、たとえば「ビックカメラ新宿西口店の営業時間は」と聞くと、Siri(アップルのマップ)にはデータがなく、「わかりません」と言われてしまうが、Googleの音声検索に「ビックカメラ新宿西口店」と聞くと、営業時間情報を含むGoogleマップのスポット情報を表示してくれる。アップルのマップはこうした細かいデータがGoogleに劣るので、もっと充実させて欲しいと思うところだ。

Apple Watchでメガロドンの写真を検索できる。これで古生物ファンにモテモテだ

 雑学知識の検索は、SiriもGoogleの音声検索もそこそこ対応していて、どちらも「東京の人口は」で数字を示してくれる。また、「××の写真を見せて」みたいな質問から写真検索も行なえる。実用性が高いかは微妙だが、酒を飲みながらの雑学検索には使えるのではないだろうか。

Siriのヘルプ画面にはない機能もたくさんあるので、いろいろ試してみよう

 iOS 9ではSiriが強化されることがアナウンスされているが、OSのバージョンアップとは関係なく、Siriの機能は随時追加されている。いつのまにかに単位換算に対応してくれたことにより、個人的にはさらに実用性が向上した。iPhone/iPadのSiriはホームボタン長押しだけで起動させられるので、アプリを使うより手っ取り早いことも多い。あまり使ってないという人も、まずは「何ができるの」と聞いてみて、どんな機能があるかを確認しつついろいろ試してみることをおすすめしたい。


Apple Watch+ジョギングでデキる男を目指す

 Apple Watchを装着し始めて3カ月。今のところは飽きずに使っている。これまでのスマートウォッチは、はじめの頃は意気揚々と装着していたのだが、いつの間にか充電しなくなり、テーブルの隅に置かれっぱなしになるという結末がほとんどだった。しかし、Apple Watchに関しては、とりあえず毎晩充電し、毎朝、つけるように習慣的になってきた。

 使っていて気になるのが、その日の運動量だ。どれだけカロリーを消費したか、1時間に1回、立ち上がっているか、早歩き以上の動きをしたかがわかるようになっている。

 ライター稼業だと、展示会などの取材に出ている日はとにかく歩くのだが、朝から晩まで自宅で原稿を書いている人などはほとんど出歩くことはない。ビックリするぐらい、消費カロリーが少なかったりするのだ。その割には、食事はきっちりとるし、間食もしてしまう。これでは身体に良いわけがない。

 そこで、Apple Watchをつけ始めてからというもの、毎朝、ジョギングをすることにした。これまでも、ジムに行ったりもしたが、時間があわず、結局断念してしまっていた。特に海外出張が入るとペースが乱れて、すっかり通わなくなってしまうのだった。ジョギングであれば、いつでもどこでも始められる。海外出張中も、現地の街を走ればいいからだ。

 実は、海外出張中に朝、ホテルでエレベーターに乗ると、外国人のビジネスマンがジョギングに出かけようとする場面に出くわしたりする。そんなシーンを見る度に「さすが、仕事のできる男は違うなぁ」と変な感心をしていたりしたのだった。というわけで、自分も見よう見まねでやってみたい、というわけだ。

 ジョギングをする上で、使っているのがナイキのアプリだ。走行中にヘッドフォンをつけていれば、走行ペースなども確認できる。走行後は地図でどこを走ったかも確認できるし、友人の走行記録なども見て、比較することも可能だ。LGのBluetoothヘッドセットを装着し、iPhoneでポッドキャストを再生させながら、ナイキのアプリでジョギングを記録している。

 あまり痩せてはいないが、ジョギングをすればApple Watchの目標カロリーはサクッと更新できるのが楽しかったりする。


SIMフリー版iPhoneは、本体交換時のSIMロックに注意
SIMフリーのiPhone 6は、対応周波数が多く、使える国が多いのがうれしい

 「使ってたの?」と思われたり、ヒドイときは「似合わない」とまで言われることもある筆者だが、iPhone 6はそこそこ愛用している。Apple Musicで朝からインディーズロックを聞くようなヘビーユーザーではないものの、国内でも必ず持ち歩いているし、何より海外での利用機会が多い。日本で販売されている他のどのSIMフリー端末より対応バンドが多彩で、TD-SCDMAのようなマイナーな規格まできっちりサポートしているからだ。特に中国出張では重宝しており、Mobile World Congress Shanghaiでもしっかり活躍してくれた。

 そんなiPhone 6だが、操作しているだけで、たびたび本体が熱くなってしまっていた。アプリを終了させようとすると、操作を受け付けなくなることもしばしば。「メッセージ」アプリなどが開かないトラブルも併発していた。復元も試してみたが、症状は改善しない。そこで、サポートに連絡してみることにした。

 サポートの指示は非常にスムーズ。いくつかの質問に答えたところ、こちらに責任のない自然故障として、本体を交換できる可能性が高いというアドバイスを得ることができた。さっそく電話でクイックガレージに在庫を確認。その日のうちに訪問して、無事に本体交換となった。交換後、すでに20日以上使っているが、以前のように急に熱を持つこともなく、動作も安定している。ソフトウェアは以前のものに復元しているため、やはり、ハードウェアに原因があったようだ。

SIMフリーだったはずのiPhone 6だが、交換後にSIMロックがかかってしまった。au以外のSIMカードを挿すと、このような画面が表示されていた

 ところが、交換したiPhoneでちょっとしたトラブルがあった。交換時に挿していたau以外のSIMカードを入れると、「アクティベーションできません」というメッセージが画面上に表示されてしまう。本体交換時にSIMロックがかかってしまっていたのだ。クイックガレージでは、2~3日するとSIMロックが外れるということを聞いていたが、一向にそうなる気配がない。そこでアップルのサポートに再度電話し、SIMロックがかかってしまった旨を相談した。

 残念ながら、SIMロックについての話が通じない人もいたため、解決までに少々時間がかかったものの、本体交換から8日後にようやくSIMロックが外れた。最初のうちは「そのうち外れる」と言われて納得できなかったが、粘り強くサポートとやり取りしたのが功を奏したようだ。本当は、もっとすんなり解決してくれるといいのだが。

サポートと何度もやり取りした結果、ようやく外れたSIMロック。画面のキャリア名はソフトバンクになっているが、これは中国渡航用に買った中国移動香港のSIMカードで国際ローミングしていたため

 サポートの話を総合すると、SIMフリーのiPhoneを交換する際の運用は、以下のようになっているようだ。実際に交換した本体の挙動とも、マッチする話だ。

(1) 交換後の本体は、アクティベーションするまでSIMロックがかかっていない
(2) 最初にアクティベーションする際に入れていたSIMカードで、本体にSIMロックがかかる
(3) SIMロックを解除する運用として、IMEIの番号をサーバーに登録する必要があり、登録作業自体は本国で行われる(日本からは依頼が可能)

 自分のケースでは、(1)(2)と進み、auのSIMカードでアクティベーションした際に、SIMロックがかかってしまっていた。その上で、(3)の手続きがきっちりできていなかったために、SIMロックが外れるまでに時間がかかった。まさか、SIMフリーのiPhoneを交換したらSIMロックがかかってしまうとは思わず、完全に油断していた。サポートとやり取りしている際にネットで調べてみた限りでは、同じトラブルにあっている人も少なくなかった。むしろ、SIMフリー版が交換対応になったときの、ハマりがちなポイントのようだ。

 こればかりはユーザー側が注意しても、回避しづらいが、同じシチュエーションになったら、やれることはやっておいた方がいい。まず、交換時に、何度もSIMフリー版である事実を念入りに何回も告げること。また、交換品をアクティベーションする際に使うSIMカードは、海外キャリアのものにした方がよさそうだ。この部分は検証しきれていないため断言はできないが、元々SIMロックをかけずに販売しているキャリアのSIMカードなら、SIMロックがかからない可能性はある。

 とは言え、ユーザー側で防ごうにも、やはり限界がある。アクティベーション時のSIMカードを判別してSIMロックをかける運用は、店舗にとっては効率的なのかもしれないが、残念ながらユーザーフレンドリーとは言いがたい。結果として後からSIMロックが外れたからいいものの、何度もサポートとやり取りするのは時間も手間もかかった。交換前の端末がSIMフリー版であることが確認できれば、SIMロックがかからないキャリアのSIMカードでアクティベーションするなど、何らかの対策も取れるはずだ。

 アップルはリアルな拠点も多く、SIMフリー端末を販売するメーカーの中では格段に対応はいい。それだけに、SIMフリー版に対する運用は、ぜひ改善してほしい。


トイレにダイブしたiPhone 6 Plusとその後
iPhone 6 Plusを水没させてしまいました

 去る6月17日の夕方、事件は起きました。私のiPhone 6 Plusが出先の施設のトイレ(使用前)にダイブしたのです。じゃぼん! と落下したのを見たときは一瞬ボーゼン……。ケータイ時代にさかのぼってもトイレに水没させた経験はなかったですし、よりによって某ゲームのイベント直前だったこともあり大騒ぎでした。

 慌てて拾い上げたのですが、反射的にブンブン振ってしまいました。ペーパーで水を拭いたのですが、まだ画面は点灯。操作もできました。「なんだ、すぐ拾い上げたし、これくらいなら大丈夫なのね」と高をくくっていたら帰りの電車で挙動が怪しくなり、慌てて電源を切ろうとしたところ、こちらの操作と同じようなタイミングで落ちたような感じになりました。オフできたのか、それとも致命的な状態になったのか、もはや知るよしもありません。

当時の写真。他に方法を思いつかず

 別の端末で検索してみると、振ったこともそのまま通電し続けていたこともNG行為だったようで(当たり前ですね)。すでに夜でお店に飛び込める時間でもなかったので、帰宅後慌ててシリカゲルを用意し、端末とともにフリーザーバッグの中に入れて封をしたのでした。

 水没させたという話をしたところ、いろんな方からいろんな情報をいただきました。しかしリアカバーは外せませんから、中の状態はまったく分かりません。もし大量に水が入っていたら動かすことで被害が広がってしまいそうです。しかし、すでに広がっているかもしれない。先ほど電源が切れたのは、通電し続けたことが原因の終了宣言だったのかもしれない。そんなことをあれこれ考えました。

充電を開始した当時のもの。まさか反応があるとは思わず大喜び!

 その後イベントを挟んだこともあり、気がつくと時間が経過すること3週間。さてどうしたものか。知人が「自分も水没させたけれど、1カ月乾かした後に電源入れたら入りました」と教えてくれたので、ダメもとでLightningケーブルを接続。するとバッテリーがないという表示が出るじゃないですか! 別の知人曰く「充電しても増えなかったらバッテリーが死んでる証拠」とのこと。30分後に見たところ、無事増えていることが確認できました。

 現在は何事も無かったかのように使えています。運が良かったとしかいいようがありません。中は確実にダメージを受けているはずなので、いつ壊れてもおかしくない状態のはずです。念のため……といいつつ、今さらながらジーニアスバーを予約していますが、その先はお話を伺ってから考えようかなと思っています。

 私のやり方はベストではありません。時間がなかったのでそのときできることをしただけなので、あくまでも事例として受け止めていただければと思います。

・振らない(中に入った水を拡散させてしまう)
・すぐ電源を切る(通電しない)

は覚えておいたほうがいいかもしれません。

 よく考えたら、今防水端末1台も持ってないんですよね(タブレットを除く)……。フィーチャーフォン時代は徹底して防水端末を選んでいたのに。かのイベントも真っ最中に雨に降られて大変だったので、防水ケースを探しつつ、防水のSIMフリー端末を探そうかなと思い始めました。


iOS端末でもmineoが使えるようになった(かろうじて)

 ケイ・オプティコムが提供する「mineo」(マイネオ)は、auの回線を使っているMVNOサービスだ。昨年開始されたサービスだが、技術的な理由でiOS 8では利用できなくなっていた。筆者もiPadで使おうとmineoを契約したクチだが、iOS 8へのアップデートともに使えなくなってしまい、しょんぼりしつつ別端末で使ったり使わなかったりで、あまり契約データ容量を消費していなかった。

公開されたプロファイル。あくまでテスト用でありサポート対象ではない

 この状況は長く続いたのだが、つい先日、意外なところから解決への糸口が見つかった。ほかのMVNOであるIIJが同社の公式ブログ「てくろぐ」の中で、「iOS向けの設定情報ファイル(プロファイル)を調整することでau網のMVNOでの通信できるようになる」と公表したのだ。これを受けてmineoの公式ブログ「マイネ王」ではテストを行い、サポート対象外の「テスト版」としてmineo向けのプロファイルを公開した。

 サポート対象外なので、何が起きても、たとえ使えなくても自己責任な使い方だが、とりあえず筆者の環境(SIMフリー版iPad mini 3/iOS 8.4)では、このプロファイルを導入することでmineoでのLTE通信が可能となった。重ねて言うが、この方法は現時点ではサポート対象外なので、SIMフリーのiOS端末で使うならmineoのようなau系MVNOではなく、ドコモ系MVNO(あるいはauのLTEデータプリペイド)をオススメするが、すでにmineoを持っていた筆者にとっては、選択肢を広げることとなった。

 mineoは昨年開始された比較的新しいサービスで、数少ないau系MVNOでもあるが、サービス内容は結構充実している。価格やサービスは他のドコモ系MVNOとだいたい同等で、余ったデータ容量は次月繰り越しがあり、データ容量を消費しない低速モードには任意に切り替えが可能だ。

公式専用アプリの「mineoスイッチ」。iOS版は今回のテスト版プロファイルとほぼ同時に配信開始された

 低速モード時は通信速度が最大200kbpsとなるので、Webブラウジングにはちょっとツライところだが、メールやTwitterなどテキスト中心のコミュニケーションでは意外と困らない。遅延は速度制限がかかっていないときと変わらず(LTEなのでたいてい100msを切る)、通知が遅かったり届かなかったりということもない。

 mineoでは最低で500MBのプラン(月額700円)も選択できる。メイン端末で使うには少なめだが、たまにしか使わないタブレットなどのサブ端末では、使用頻度によってはそこそこ使える容量となる。こうした使い方をするとき、普段は低速モードにしておけば、自動アップデートなどでデータ容量を消費しないで済む。低容量プランもセコく使えば余裕が出てくるものだ。

 低速モードと通常オードの切り替えは、スマホアプリ「mineoスイッチ」で行える。同様のモード切替アプリは、ドコモ系MVNOでも数社が提供しているので、低容量プランで気軽にサブ端末用の回線を維持したい人は、低速モード切替アプリの有無でMVNOを選ぶのもオススメだ。


デザインがいいタニタの体組成計で健康管理

 今年、40歳となり、身体のことを気にするようになってきた。財布の中にはポイントカードよりも診察券が増えるようになり、区役所からは「特定保健診査のご案内」、いわゆるメタボ健診のお誘いも受けるようになってきた。

 フリーランスという立場上、病気で倒れてしまったら、収入はゼロになってしまうだけに、とにかく健康であることが大事だ。「健康管理」を始めるにあたって、何事も形から入る性分なので、まずは体組成計を新しいものに買い換えることにした。

 赤外線通信対応の体組成計を持っていたのだが、今では赤外線通信の載っていないスマホが当たり前のようになりつつあり、すっかり赤外線通信の出番がなくなっていた。「新しい体組成計でも買うかな」と思っていたところ、ソフトバンクの「スマート体組成計301SI」のことを思い出した。

 しかし、「なぜ、体組成計に3G通信機能が載っている必要があるのか」という答えを自分なりに導き出すことができずに、購入対象から外した。先日、ソフトバンクではスマート体組成計とフォトビジョンをセットでお得に購入できる「ヘルスケア応援割」というのを始めることを発表したが、なぜ、体組成計とフォトビジョンを組み合わせるとヘルスケアを応援することになるのだろうか。

インナースキャンデュアル RD-901とiPhone

 そんな中、購入対象に選んだのが、タニタの体組成計「インナースキャンデュアル RD-901」だ。国内メーカーとして初めてBluetooth 4.0に対応したモデルということで、買ってしまった。

 とにかくデザインが近未来的で格好いい。乗った瞬間にどこかにワープしてしまうのではないかと思ってしまうほどだ。

 対応アプリ「ヘルスプラネット」と連携し、体組成計の起動もアプリから行う。今まで、体組成計の電源を入れるために、かがんだり、足で電源ボタンを押したりと、行儀の悪いことをしなくても、iPhoneからアプリを立ち上げて、タッチするだけで良い。毎日、体重などを測定したデータはアプリ上で、管理でき、グラフとして見ることができるので、結構便利だ。

 ただ、タニタにぜひお願いしたいのが、計測データをiPhoneの標準アプリである「ヘルスケア」にも反映して欲しいと言う点だ。ヘルスケアアプリであれば、歩数や心拍数、アクティブカロリーなどをまとめてみられるが、残念ながら体組成計で測定したデータは反映されない。

 タニタとしては、ヘルスプラネットをメインに使ってもらい、「歩数計などもタニタで買ってね」という狙いなのだろうが、やはりiPhone単体でも歩数が測定できてしまうだけに、iPhoneユーザーとしてはヘルスケアのほうでデータを一元管理したいと思うのだ。タニタには、このあたりの改善はぜひともお願いしたいものだ。

 また、使っていて気になったのが、Apple Watchとの併用のせいか、時々iPhoneと体組成計の接続が外れてしまうということがあった。Facebook上でも、同じようなトラブルを抱えている人を2名ほど見かけたので、なにかのバグかも知れない。このあたりも次のアップデートがあれば、改善して欲しい点と言える。


Ingressするならハイエンド端末のワケ
初めてアノマリーに参加! メイン端末はiPhone 5s、サブにNexus 5。観光用にはCM1を持って行きました

 6月20日に仙台で開催されたIngressのアノマリー(公式大会)「Persepolis(ペルセポリス) in Tohoku」と、翌21日に行われた「ミッション・デー」にエージェント(プレイヤーの意)として参加してきました。イベントの様子は本誌で関口記者がレポートされているので、そちらをご覧ください。

 記事が多いのは記者自身がLEVEL16のエージェントだからですね(笑)。今回はエージェントとして参戦できなかった分、その熱量がすべて記事に回ったと推測しております。私は完全にプライベート参加だったのですが、当原稿を書くにあたり、「アノマリーに参加するならやっぱりハイエンド端末が欠かせないな!」と痛感したので、ご紹介することにしました。

 アノマリーで行われるのは、ざっくり言えば4回の指定時間内に、複数の指定ポータルを自陣営カラーで維持しつづけることであり、リンクしたりコントロールフィールドを張ったりすることなので、やること自体はいつもと変わらないのですが……人気の無い時間帯にソロで活動するのとは違い、アノマリーでは団体戦となります。あちこちに点在する対象ポータルに両チームが集まって集団で対峙し、一斉に攻撃または防御が展開されます。そのため、まったく異なる世界が展開されるのが大きな特徴です。

 どれだけすごいかというと、現在もっとも強い防御アイテムである「AXAシールド」があっさり飛んでしまうほど。空いたスロットに瞬時にAXAシールドをインストールするという「わんこそば」ならぬ「AXAわんこ」になるくらいなんです。当然レゾネーター(ポータルを維持するのに必要な杭のようなアイテムで最大8本刺す)も瞬時に吹っ飛んでしまうので、ガンガン刺していかなくてはなりません(その裏で、他にもさまざまなオペレーションが展開されているようです。まさに頭脳戦です)。

 このとき現場で試されるのが、スマホのスペック! アノマリーでプレイ中は、すごいスピードでアプリの画面を切り換えます。端末の反応が遅く、画面の切り替えでモタモタしていると刺し負けてしまうんですね。特に攻撃と防御のどちらかに転ずるタイミングでは、画面の切り替えスピードが重要になってきます。つまり、Ingressのエージェントに必要なのは、Ingressが常に快適に(すばやく)動作する端末ということになります。

 他にも雨に強いとか、バッテリーが持つとか、屋外での視認性が良好であるといった要素もあるのですが、動作以外の部分は、カバーする方法があります。非防水ならケースに入れればいいし、バッテリーが持たないなら、ポータブルバッテリーを携帯すればいい。視認性が悪ければ輝度を最大に上げる、日陰に入る、手で日よけを作るといったことが可能です。

 でも、端末そのものの処理速度というのは、ユーザーはどうしようもない。まったり遊ぶならミドルレンジの端末でもいいのですが、今回本格的に参加してみて、そのすごさを実感。アノマリーの現場で後悔のないプレイをしたいなら、ここはやはりハイエンド端末にリアル課金するしかないでしょう!という結論に達しました。

 では、何がいいのでしょうか。

 今のところ、持ってて確実なのはiPhoneです。なんだかんだいって、いい動きを見せてくれます。屋外での視認性も結構いいので、雨とバッテリーさえ気をつければOK。

 私は、アノマリー2日前に大事なiPhone 6 Plusを取材先の洋式トイレにダイブさせるという痛恨のミスを冒してしまいました(※使用前です)。そのためiPhone 5sをメイン端末としての参加になりました。やや心配でしたが、画面がコンパクトな分操作のストロークが短くて済むことも幸いしてか、十分働いてくれました。

 Android端末は数が多いので悩ましいですね。私が経験した限りでは、フラッグシップモデルと呼ばれるものに絞りこんだほうがよさそうです。具体的にどんな端末がいいかは、お近くのガチなエージェント諸氏の愛用端末をチェックすれば分かると思います。私の周りでは、LGやASUS製の端末をよく見かけます。スペックに対するコストパフォーマンスが優先されているのではないかと推測しています。できれば予備も含めて2台はあると安心ですね……(どこで何があるかわかりませんから)。

 さて。エージェントになって初のアノマリーはすばらしい経験となりました。大地がすべて緑色に染まる瞬間を経験したときは、裏で今まさに展開されているであろう緊張感に満ちたオペレーションを想像し、感動のあまり涙腺が緩んでいたほどです。チームで担当したポータルを守り切れましたし、所属するエンライテンド(緑)が連勝したというのもありますが、何より団体戦に正式に登録・参加することで、新しい知識と出会いが得られたのは大きかったですね。

 翌日のミッション・デーでは、足を伸ばした松島海岸で、美しい景色とともに、ずんだソフトクリーム、ずんだ餅、ぷりっぷりのから焼きの牡蠣、そして撮影を堪能。堪能しすぎてミッションがなかなか進まないという問題もありましたが、こういう訪れ方もいいなと思いました。

ミッション中、最終ポイントで松島の絶景を眺めながらのティータイム
歩き疲れた体に、さっぱりとした甘さのずんだ餅と抹茶のアイスが染み渡ります
松島といえば牡蠣! ぷりっぷりのから焼き1個200円
おいしいトラップにはまりつつ、なんとかミッションクリア

 今回の仙台には4000名が集まったとのこと。次はいつ、どこで行われるか分かりませんが、体の一部のように操作できるサクサクなスマートフォンを見つけて、ぜひ次は現地に行ってみてくださいね! 画面の中と外の両方で、すばらしい体験が待っているはずです。


Apple WatchのためのSIMフリー版iPhone

 前回のエントリーでは中国・北京に行ったとき、ZenFone 2のデュアルSIMが便利だったという話を書いたけど、このとき、もうひとつ悩んだのがApple Watch。実は、本誌でもおなじみの石川温氏、白根雅彦氏といっしょに、『できるApple Watch スタート→活用 完全ガイド』を執筆したこともあって、4月の発売以来、Apple Watchを使い続けている。

 これまでウェアラブル端末やスマートウォッチを購入し、いくつか試してみたんだけど、どうも長続きしなかったというのが正直なところ。ボク自身が元々、腕時計をそれなりに好きというのもあってか、結局、数週間で普通の腕時計に戻ってしまう。左手に腕時計、右手にウェアラブル端末を着けてみたり、すずまりさんほどではないものの、片手に複数のウェアラブル端末を着けてみたりもしたけど、どうもしっくり来ず、どの製品も1~2週間程度で飽きてしまった。

 ところが、Apple Watchについては、書籍を執筆したのもあるけど、結構、長続きしている。質感やフィット感もいいし、通知が便利だし(他機種もできるけど)、身に着けていて、そこそこ話題性もあるので、約2カ月近く使い続けられている。特に、アクティビティについては、外出時のログを継続的に記録しているので、何となく「使い続けないと!」と思ってしまう。さすがに、ランニングまではやらないけどね(笑)。

 話題性については、ボクの周辺は業界の人が多いので、あまり珍しくないけど、街中でご飯を食べたり、飲みに行ったりすると、店員さんに「あ、それ、アップルのアレですよね」と声をかけられることが何度となくあった。ちょうど旬の時期だったのもあるけど、見知らぬ人からも言われてしまうあたりは、さすがApple Watchという感じ。

 そんなApple Watchだけど、ボク自身の特殊な環境もあって、「さて、どうしたものか」と悩んでしまうことが起きた。実は、ボクは「できるポケット iPhone 6 基本&活用ワザ100」「できるポケット 6 Plus 基本&活用ワザ100」を各キャリア別に執筆したこともあって、NTTドコモ、au、ソフトバンクのiPhone 6 Plusをそれぞれ契約し、現在でも3台(3回線)を保持し続けている。「iPhone、3つも持って、どうすんだよ」と言われそうだけど、Apple Watchを使いはじめるまでは、それこそ「今日はドコモ」「今夜はソフトバンク」「出張はau」くらいの勢いで、その日の気分で自由に使い分けていた。ところが、Apple Watchは1台のiPhoneとペアで使うことになるため、いずれかのiPhone 6 Plusを選ばなければいけない。しかたなく、もっとも利用頻度が高く、エリア的な広さも実感できているau版とペアリングすることにした。

 とりあえず、3社の内、1台のiPhoneを選ぶことはできたけど、ちょっと悩んだのが海外での利用をどうするか。もちろん、国際ローミングで使うのも手だけど、iPhoneはプリペイドのSIMカードを入手しやすいわけで、SIMカードを変えてもApple Watchとのペアリングは変わらない。じゃあ、いっそのこと、iPhoneをSIMフリーにすればいいじゃないか。

 ということで、結局、au版iPhone 6 Plusの内容を丸ごとバックアップし、その内容をSIMフリー版iPhone 6 Plusに復元して、渡航先ではプリペイドSIMカードを購入し、差し替えて使うことにした。その初めての渡航が冒頭で触れた中国・北京だったというわけ。北京では前回も取り上げた中国聯通香港(チャイナユニコム香港)が販売するプリペイドSIMカード「跨境王(Cross Border King Dual-Number Prepaid SIM)」を使い、無事に北京滞在中もApple Watchと連携して、使うことができた。

 続いて、6月はアップルのWWDCの取材でアメリカ・サンフランシスコに出かけたけど、このときはT-Mobileの「SIM STARTER KIT」を入手していたので、これを開通させて、使ってみた。「アメリカ放題」が使えるソフトバンクのiPhone 6 PlusのSIMカードを抜いて、使ったりもしたけど、せっかくT-Mobileを開通させたばかりなので、今回はT-Mobileを使うことにした。帰国便に搭乗後、機内で元のauのSIMカード(au ICカード)に戻し、着陸後に機内モードを解除すると、何事もなかったようにauのネットワークをつかんだ。

Apple Watchのために、iPhone 6 PlusをSIMロックフリー版に切り替え。T-Mobileの「SIM STARTER KIT」は日本にいてもパソコンからアクティベーションが可能。現地に入り、au ICカードを差し替えれば、すぐに接続できた
iPhoneのキャリアの設定は「T-Mobile」に。左上のアンテナピクトは1つしか立ってないけど、ちゃんとLTE接続

 発端はApple Watchを渡航先でも使いたいという考えだったけど、SIMフリー版iPhoneを選び、国内では国内キャリアのSIMカード、海外では渡航先のプリペイドSIMカードを挿して使うという環境の便利さを再認識できた。もちろん、国内キャリアのSIMカードを抜いてしまうと、渡航中に国内の電話番号での着信が受けられないので、別途、デュアルSIM対応端末を使ったり、他の端末を用意する必要があるけど、次期iPhoneではSIMロック解除義務化の恩恵も受けられるはずなので、こういう使い方をする人が増えるかもしれませんね。

せっかくなので、ソフトバンクのiPhone 6 PlusのSIMカードを挿してみたところ、「アメリカ放題」のメッセージが送られてきた。次回はこっちをメインに使おうかな?
WWDC 2015が開催されたアメリカ・サンフランシスコのMoscone Center
メッセージアプリには挿したSIMカードの携帯電話事業者などから送られてきたSMSが並ぶ。今のところ、中国語と英語のみだけど、今後、あちこち行くと、いろんな言語が増えて、面白いかも
日本に帰国して、au ICカードを挿せば、元通り。当然のことながら、auのEメールなどの設定もそのままなので、安心して使える

Apple WatchはSiriで何倍も便利になる
Twitterアプリでトレンド表示などはできるものの、これならiPhoneを取り出した方が……

 ウェアラブルデバイス、とくに腕時計型のものは、基本的には通知やアクティビティトラッキングといった、受動的な用途がメインになる。何かを調べたい、誰かに連絡したい、暇をつぶしたいなどの能動的な用途は、ポケットやカバンからスマホを取り出す方が手っ取り早い。

 Apple Watchもおおむねその通りだ。使い勝手はウェアラブルデバイスとしてはかなり良い方だと思うが、それでも小さな画面での操作には限界があるし、Apple WatchにWebページや細かいUIが表示されても困るだけだ。

 しかし音声コマンド機能「Siri」を使うと、能動的な用途がもうちょっとだけ使いやすくなる。

 たとえばタイマーは画面を点灯させ、「Hey Siri、5分のタイマーをセット」と命令すれば、そのままカウントダウンが開始される。画面を手前に向けて点灯させた直後に、「Hey Siri」から発声すればいいので、タッチ操作する必要もない。手が濡れていたりヌルヌルしていたりしてもOKなので、料理中に結構重宝している。

 このほかにも仮眠を取りたいときは「Hey Siri、2時に起こして」でアラームが設定され、あとで「Hey Siri、アラームをすべて削除」でアラーム設定を削除できる。

タイマー設定は地味に便利
要らないアラームはSiriで削除もできる
この下のボタンをタップすると予定を入力できる

 ただ単に使いやすくなっただけだが、普通の腕時計のタイマーやアラームはよほどのことがない限り使わなかったものが、Apple WatchのSiriではかなり気軽に使うようになった。個人的にはこの差はかなり大きい。

 スケジュール登録もSiriでできる。場所などを細かく設定するのは難しいが、仮入力には十分。歯医者や美容院で予約を取ったとき、その場で予定を仮入力しておいて、必要に応じてあとで修正するといった使い方がなかなか便利だ(ただし他人がいるときはやや恥ずかしい)。

 あとは天気予報なんかも「Hey Siri、今日の天気は?」で確認できるので、家を出るときに靴を履きながら使ったりするのが便利だったりする。

 ただ、できればもうちょっといろいろなことができて欲しいな、とは思う。たとえば株価検索に対応するので、「1ドルは何円」と聞くと、最新の円ドル相場を教えてくれる。しかし「78ドルは何円」や「1ユーロは何円」など、より細かい単位換算には応えてくれない。

天気予報はタップすると時間ごとの気温や降水確率も表示
そもそも単なる株価なら、文字盤に貼り付けることも可能
単位換算くらいはやって欲しい

 調べ物については、Apple Watchの画面で答えが完結するような質問には、もっと対応して欲しいところだ。単位換算くらいは応えて欲しいし、最終的にはより賢い調べ物や作業にも対応して欲しい。少なくとも英語版Siriで対応している「Wolfram Alpha」は使えるようになって欲しいし、できれば先ごろソフトバンクが提携したIBMの「Watson」のような高度化した対話システムも取り込んでいって欲しい。

 スマホやウェアラブルの目指す要素のひとつは、「執事」や「秘書」だ。いつでも命令すれば簡単な作業や調べ物を代行してくれる。究極形は、「Hey Siri、ビックカメラの営業時間を教えて」で調べ物したり、メールが届いたら要約してくれて、「Hey Siri、丁重にお断わりして」で自動返信したりできる世界だ。

 Apple WatchとSiriはそこまでは進化していないが、それでもかなり実用的で、タイマー設定やスケジュール管理、天気予報検索くらいのことはやってくれる。Siri自体はiPhoneだけでも利用できるが、Apple Watchならば「常に執事や秘書が寄り添っている」環境を部分的に実現できるので、Apple Watchを持っている人はぜひともSiriを積極的に利用して欲しい。


Apple Watch、38mmと42mmの両方を使い比べ中
Apple Watchの42mmモデル(左)とApple Watch Sport(ブラック)の38mmモデル(右)

 Apple WatchはApple Watch Sport 38mmモデルとApple Watch 42mmモデルを購入し、いろいろ模索しながら使い分けをしている。

 普通の人がApple Watchを2台買う必要はまったくない。そもそも1台のiPhoneに2台のApple Watchをペアリングすることは不可能だ。しかし、筆者はアップル製品のファンとして、これまで続けてきたウェアラブルデバイス研究の一環として、そして何よりインプレスより絶賛発売中の「できる Apple Watch スタート→活用 完全ガイド」の著者の1人として(さりげない宣伝)、多数のモデルがあるApple Watchから少なくとも2台買い、その違いを見極めたいと考えたのだ(編集部:であればApple Watch Editionも……)。

表示されるボタンの大きさがけっこう違う

 まず当たり前だが、42mmの方が画面が大きいのでタッチ操作がしやすい。長さでは約1割しか変わらないが、実際に使い比べて見ると、「かなり違う」と感じられる。たとえばロック解除のパスコード入力画面は、38mmだと「タッチ面倒だなー」となるが、42mmなら「まぁありか」となる感じだ。

 見やすさも42mmの方が上といえば上なのだが、Apple Watchは文字のサイズを調整できるので、自分の好みに合わせて設定しておけば、見やすさに大きな差はない。画面の解像度も違うようだが、これも差はほとんど感じられない。

全金属製バンドの腕時計は100g以上なので、レザーループバンドくらいだとまだ重たいと感じるレベルでもない

 重さの実測値としては、Apple Watch Sport 38mmモデルにS/Mサイズのブラックスポーツバンドを付けると49g、Apple Watch 42mmモデルにMサイズのレザーループバンドを付けると80gだった。前者は腕時計としては軽めで、装着していても気にならないが、後者は「腕時計を着用している」としっかり感じられる重さだ。

 腕が標準もしくは太めの人には、42mmの方がバランスが良いとも思うが、38mmのSportモデルの軽量コンパクトさは、ほかのスマートウォッチにはない魅力でもある。手首周りが16cm弱の筆者としては、どちらも良いと感じられ、未だにどちらか一方には決められていない。どのモデルが良いかは腕の太さや好み次第なので、購入を検討している人は必ず店頭で試着するべきだ。

Apple Watch Sportのブラックモデル。画面の背景は黒なので、全体的に黒いイメージに統一される

 1台のiPhoneに複数のApple Watchをペアリングさせることはできないので、筆者はメインのiPhone 6にApple Watch 42mmモデルを、予備のiPhone 6 PlusにApple Watch Sport 38mmモデルをペアリングし、前者を外出時用、後者を在宅時用として使い分けしている。

 筆者の場合、Apple Watch以前からいろいろなウェアラブルデバイスを使っていたが、在宅時は外していることが多かった。しかし、Apple Watch Sport 38mmモデルは軽くて邪魔になりにくいことから、在宅中、シャワーと就寝以外はほぼ着用している。とにかく軽い着用感が魅力だ。

普段は袖に隠れる位置に着用し、盤面を見たいときは腕を伸ばし全力のドヤ顔をキメつつ使っている

 一方のApple Watch 42mmモデルは、ピカピカなケースがほどよく主張する大きさで気に入っている。筆者は基本的にファッションに無頓着な人間だが、ジャケットの袖からチラりと見えるように着用してると、「オレはデキるオトコ」という根拠のない自信が湧いてくる。

 正直なところ、Apple WatchはすべてのiPhoneユーザーにとって最適なウェアラブルデバイスではないと思う。そもそもウェアラブルデバイスはスマホ以上に、利用スタイルや好みなどさまざまな要素に左右されるものなので、1つの製品がすべての人のニーズをカバーするのは不可能だ。

 たとえば通知だけなら、カシオのSTB-1000の方が腕時計としての使い勝手が維持されているので便利な面もある。筆者も泊まりがけの出張時には充電不要なSTB-1000を使うと思う。ほかにもシチズンのProximityのように、アナログ腕時計としての質感を維持しているスマートウォッチもある。人によっては腕時計型ではなく、雰囲気メガネのような別形状との相性が良いこともあるだろう。もちろんウェアラブルデバイス自体が不要なスマホユーザーだって少なくないはずだ。

Apple Watchと偶然背景に写り込んだ弊著

 それでもApple Watchは、iPhone向けの多機能ウェアラブルデバイスとしては群を抜く完成度と機能性があり、人によってはスマホに並ぶ「必需デバイス」となる可能性も秘めている。衝動買いするにはちょっとお高いデバイスなので、興味がある人はまず、インプレスより好評発売中の「できる Apple Watch スタート→活用 完全ガイド」(http://book.impress.co.jp/books/1114101128)を購入して検討されてはいかがだろうか(再宣伝)。


Siriとイヤホンでウェアラブルを体験
新着通知を読み上げてくれる

 iOSには音声コマンド機能の「Siri」が搭載されている。妙な雑談をできることが話題になったりするが、実用機能も多数搭載していて、使いこなせばかなり役立つ機能だ。

 「新着通知は?」と聞けば、通知センターに入っている通知を読み上げてくれる。たとえばLINEの新着が通知センターに入っていれば、「LINEの通知が1件あります」に続いて送信者とメッセージ内容まで読み上げてくれる。

 メールやTwitter、Facebookなどは、音声だけで送信や投稿もできる。誤字・脱字がやや怖いが、家族や親しい人への簡易的な返信には使えそうだ。

 標準アプリの一部操作もSiriで使える。たとえば「8時に起こして」と言えば8時にアラームが設定される。スケジュールやリマインダー、タイマーなどもSiriから追加可能で、スケジュールについては「今日の予定は?」で予定確認もしてくれるのがけっこう便利だ。

 一部の調べ物にも対応していて、天気予報やJリーグの試合結果(日本のプロ野球は非対応)、近所のスポット、音楽、映画、Wikipediaなどを調べられる。

「今日は傘が必要?」などと聞くと雨が降るかどうかを確認できる
Wikipediaでの調べ物は冒頭サマリーの読み上げまでやってくれる

 Siriはホームボタンを長押しすると起動する。設定しておけばロック解除しないでも起動可能で、モバイル環境ではリモコン付きイヤホンマイクやBluetoothヘッドセットを使うのも便利だ。

アップル純正リモコン付きイヤホンマイクなら真ん中を長押しするだけ

 アップル純正もしくはそれに準拠したリモコン付きイヤホンマイクの場合は再生ボタンの長押しで、Bluetoothヘッドセットは通話ボタンの短押しでSiriが起動する。

 イヤホンやヘッドセットでSiriを使うと、読み上げ可能な情報はそのまま聞くことができる。その場合、画面を見る必要もタップする必要もないので、使い方によってはApple Watchよりもよほどウェアラブル的と言えるかも知れない。

Siriがこちらを呼ぶときのニックネームは自由に設定できるが、連絡先に登録されるので注意

 もちろんApple Watchの方が便利な場面も多いと思うし、そもそも腕時計とイヤホンでは使い方がぜんぜん違うわけだが、機能面で見ると、たとえば新着通知やスケジュールの確認などはSiriでも可能だし、使い方によってはSiri+イヤホンの方が便利なこともある。Apple Watchは価格がちょっとお高いので、ウェアラブルを体験してみたいなら、まずは付属のイヤホンや好みのBluetoothヘッドセットなどを使い、Siriを使ってみてはどうだろうか。


2015年のF1観戦スタイル
Mobile World Congress取材のついでにカタロニアサーキットでF1のテストを観戦

 ついに始まったF1シーズン。今年は、日本人ドライバーが不在という寂しい年ではあるが、ホンダが復活し、マクラーレン・ホンダとして、グリッドに帰ってくるのはうれしい限りだ。

 ただ、パワーユニットの開発には相当、苦労しているようで、シーズン前のテストでは、ほとんど走行距離を稼ぐことができていない。実はMobile World Congressの取材でスペイン・バルセロナに行った際に、カタロニアサーキットまでF1テストを観に行ったのだが、その時も、一瞬だけマクラーレン・ホンダのマシンを見ることができたのものの、すぐにピットに入ってしまっていた。

 アロンソがクラッシュし、開幕戦を棄権するなど、順調なスタートとは言えないが、かつてのマクラーレン・ホンダの活躍を再び、期待したいものだ。

 開幕戦でメルセデスが独走していたので「今年もつまらないシーズンになりそうだな」と思っていたら、第2戦マレーシアGPでは、フェラーリに移籍したベッテルがまさかの優勝。今年はフェラーリがかき回してくれそうな気がしてワクワクしている。

 さて、F1シーズンが始まるとなると、毎年、準備が必要なのが「観戦方法」だ。一昔前はF1を生中継で見ようと思ったら、CS放送しかなかったが、ここ最近は、ネット配信も増えてきて「どれで見ようか」と迷えるほどになってきた。

 今年、最初に選んだのが、ニコニコ生放送による配信だ。F1中継を行っているフジテレビNEXTsmartが、昨年中盤から一日中、ニコニコ生放送で配信されるようになったので、今シーズンはこのプラットフォームで視聴しようと思っていた。

 実際、開幕戦オーストラリアGPの直前に、月額1200円を支払って、契約したものの、視聴する段階になって「スマホやタブレットで見られない」ということに気がついた。PCであれば全く問題ないのだが、やはり外出先や出張先でも気軽に見たいだけに、ちょっと不便を感じている。

 ニコニコ生放送で、他の人のコメントも一緒に見られるかと思っていたら、コメントを書き込んだりもできないようになっている。これではニコ生で見る期待感がないので、4月以降はフジテレビオンデマンドに切り替えようかと検討中だ。フジテレビオンデマンドであれば、スマホやタブレットでも視聴できるのは確認済みだ。昨年もフジテレビオンデマンドだったので、今年も問題なく使えるだろう。

 また、今年からは、あのNOTTVでもF1中継が見られるようになった。フジテレビONEがもともとF1中継をやっていたが、4月からNOTTVで放送チャンネルが増えることで、「NOTTVでもF1」という環境が整った。NOTTV関係者には、開局当初から「F1が見たい」とお願いしてきたが、ようやく見られることはちょっと感慨深かったりもする。ただし、開局当時は、今のようなネット配信がなかっただけに、NOTTVに活路を求めたが、すでにフジテレビNEXTsmartができてしまった。もうちょっとNOTTVが早ければと思うと残念でならない。また、NOTTVの場合は生中継ではないと言う点も、F1ファンからすると物足りないのだ。

現在の筆者の観戦スタイル

 今年、驚いたのがF1公式アプリの充実度だ。2700円と高めなのだが、毎レース、リアルタイムにマシンの場所やタイム計測などが把握できるので、F1ファンにとっては必需品のアプリだ。

 今年はニュースや去年のダイジェストなどの動画が見られるという点が新しいのだが、さらにレースや予選セッション中は、英語音声の実況中継を聞けるようになっていた。英語なのがとても残念だが、「F1もここまでインターネット対応するようになったか」と感心してしまった。

 F1人気は世界的に下降線を辿っている感もあるが、テレビだけでは、なかなか中継されずにファンが増えないという実態があるだけに、こうした「アプリでファンを増やす」という取り組みはどんなプロスポーツにおいてもこれからさらに強化していく必要があるのだろう。


いらないオプション契約や有料コンテンツの解約は忘れずに
MVNO各社のSIMカードは判別ができないので、テプラで印刷して、シールを貼っている。もう少し薄いシールが欲しいんだけど……

 これまでも何度も書いてきていることだけど、ボク自身は各携帯電話会社で複数の回線を契約している。それに加え、昨年あたりからはMVNOの回線も増えてきて、出費はかさむし、管理は面倒だし、もう何が何だか……。

 なかでも厄介なのがSIMカード。MVNO各社のSIMカードは、MNO各社のSIMカードと共通デザインとなっているため、「このドコモのSIMカードはIIJmio? BIGLOBE? いや、日本通信だっけ?」なんていうことも少なくない。そこで、最近ではテプラでMVNO事業者名をプリントして、SIMカードに貼り付けている。SIMカードスロットと干渉したり、剥がれてしまうこともあるんだけど、こうやっておかないと、もう何が何やら……。MVNO各社さんはMNO各社と協議して、海外みたいに独自のSIMカードを発行できないもんでしょうか。もっともnanoSIMカードだと、デザインできる余地が少ないけど……。

 ところで、以前にも紹介したけど、iPad Air 2 SIMロックフリー版は、auが提供する「LTEデータプリペイド」を契約し、利用してきた。auの4G LTEネットワークの速さと安定性が手軽に体験できるのは、とてもうれしいんだけど、1GBあたり1500円で、31日間有効というプリペイド契約は、MVNO各社の格安SIMのデータ通信専用プランと比較すると、今ひとつお得感が感じられないし、データギフトの対象にもならない。「宵越しの銭は持たない」浪費家のボクでもちょっと気になり、結局、3月はデータチャージを更新しないことにした。

au 4G LTEの高速通信は捨てがたかったけど、結局、OCNモバイル ONEのデータ通信契約に復帰。プロファイルをインストールして、無事にLTEに接続

 その代わり、現在は以前、利用していたOCNモバイル ONEのデータ通信契約のSIMカードを使っている。ボクの主な活動範囲での通信速度は10Mbps程度で、au 4G LTEネットワークの数十Mbpsに比べ、物足りないけど、そんなに利用頻度が高いわけじゃないので、とりあえずはこれで良し。

 また、3月は確定申告もあったりして、何となく、普段の出費の多さを改めて反省する時期でもある。忙しさにかまけて、しっかりチェックしてなかった各携帯電話会社のオプション契約を見直すべく、auお客さまサポートのWebページを確認したところ、契約する回線のひとつで「有料コンテンツ利用料」で270円が課金されていることに気づいた。「auだから、何かパス系(ビデオパス、うたパスなど)のサービスを契約して、解除し忘れたのかな?」と考えたが、料金を見る限り、そうでもないらしい。じゃあ、この270円の品目が何なのかと、auお客さまサポートのWebページで調べまくったんだけど、なぜか有料コンテンツの名前すら出てこない。どうして?

 結局、観念して、auに問い合わせたところ、「EZニュースEX」の契約が残っていたことが判明。早速、退会しようとしたんだけど、これまたパソコンで表示しているauお客さまサポートのWebページでは手続きができない。そう、ケータイのサービスはパソコンなどから解除できず、ケータイやスマートフォンのauお客さまサポートから手続きをする必要があるのでした。しかたなく、スマートフォン(TORQUE G01)を使い、auお客さまサポートのアプリを起動し、メニューを辿ったところ、「EZ有料サービス」という項目があり、そこから退会の手続きをすることができた。普段、記事や番組で「ちゃんと契約は見直して!」なんて話してる当人がこれじゃダメですよねぇ(笑)。

 とは言うものの、ひとつauに注文を出しておくとすると、いかにケータイ向けのコンテンツサービスとは言え、やはり、パソコン向けのauお客さまサポートのWebページで有料コンテンツの品目というか、サービス名は明示すべきだろうし、こで退会手続きができないのなら、その旨をちゃんと書いておいて欲しいところだ。

auのお客さまサポートのWebページでチェックしていたら、契約中の回線で有料コンテンツが課金されている。ただし、品目はまったく表示されない
スマートフォンのauお客さまサポートで手続きをしなければならないとのことで、アプリを起動し、au IDでログイン
右上の[MENU]をタップしたときに表示されるメニューから[EZ有料サービス]をタップ
「まとめてau支払い」で支払っているのは「EZニュースEX」でした
スマートフォンでアクセスすると、これだけの情報が表示される。パソコン向けでも品目くらいは表示できて欲しいところ
画面に従って、暗証番号入力すれば、無事に退会の手続きは完了。今後、パソコン向けのWebページでも手続きできるようになることを期待します

けっこうスマホ対応が進んでいる確定申告

 先日、確定申告書をプリントアウトしているとき、途中で家のプリンターのインクが切れてしまったので、コンビニのプリントサービスを利用した。ご存じの方も多いと思うが、主要なコンビニのコピー機はインターネット経由でPDFファイルなどをプリントアウトするサービスに対応している。

ネットプリントのアプリ。このアプリ上でも予約番号を確認できる

 セブン-イレブンでは富士ゼロックスの「ネットプリント」、サークルKサンクスやファミリーマート、ローソンなどではシャープの「ネットワークプリントサービス」というサービスが使われている。いずれも印刷したいファイルを専用サーバーにアップロードすると、予約番号などが発行されるので、それをコンビニのコピー機で入力すればプリントアウトできるという仕組みだ。

 普通のコピーやUSBメモリーからのプリントアウトに比べると、1枚あたり10円くらい高くなるが、カラープリントも可能だし、B4やA3といった家庭用プリンタでは対応しにくい大きさもプリントアウトできるのがけっこう便利だったりする。

 「ネットプリント」と「ネットワークプリントサービス」、いずれもパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットからも利用可能だ。スマートフォン・タブレット向けには専用アプリが用意されていて、そのアプリからプリントアウトするデータをアップロードできる。

共有のメニューに共有可能なアプリのアイコンが表示される

 たとえばiPhoneでPDFファイルを表示しているとき、右上の共有アイコンをタップすると、PDFファイルを扱えるアプリのアイコンが表示される。その中から「ネットプリント」や「ネットワークプリントサービス」のアプリをタップすれば、そのPDFファイルはサーバーにアップロードされ、コンビニでプリントアウトできるようになる。

 このプリントサービスを使えば、スマートフォンやタブレットだけでも、確定申告書の作成・プリントアウトが可能だったりする。

 たとえば国税庁がWeb上で提供している「確定申告書等作成コーナー」は、スマートフォンやタブレットにも対応していて、確定申告書BならスマートフォンだけでPDFファイルまで作成し、コンビニでプリントアウトできる。確定申告書Bだけなら入力項目もそれほど多くないし、必要な数字を入力すれば計算もしてくれるので、手書きよりもお手軽な面もある。

 筆者が利用しているオンライン会計サービス「freee」も、スマートフォンだけでPDFファイルを作成可能で、そのままコンビニでプリントアウトできる。こちらは有料サービスだが、それだけに高機能で、青色申告の各種申告書も処理・作成できる。

国税庁の確定申告書等作成コーナー。ベースはパソコン版なので文字は小さめ
freeeのアプリ(取引金額は消してる)

 細かい処理作業はパソコンでやった方がラクではあるが、「freee」にはクレジットカードや銀行の口座データから取引の日付や金額、取引相手を自動取得する機能があり、こうして取り込んだ取引は手動で種類を確定するだけなので、スマートフォンだけでもけっこうこなせてしまう。

 筆者の場合は、パソコンでいろいろな作業をするのに慣れているので、会計処理にはパソコンを使っているが、すでに一部の作業はスマートフォンで行うようになっているし、今年はスマートフォン利用率をもっと増やしたいとも思っている。移動中などのちょっとした空き時間に、スマートフォンで未確定の取引を処理する習慣を身につけ、今年こそは月末年末の作業負担を減らしたい。


正宗様の小姓になりました
画面をタップするだけでストーリーが進む。ときどき選択肢が現れ、どちらを選ぶかによって相性度が上下する

 日常的にときめきたくて始めた「天下統一恋の乱 Lave Ballad」。MWCの取材でプレイが途切れながらも、なんとか話を進め、ようやくゲームの仕組みがわかってきました。

 予想はしていましたが、このゲームはノベルゲームです。基本的にタップしてストーリーを読み進めていくだけです。ゲーム性は少なく、時折自分の行動を選ぶ選択肢が出てきて、選んだ答えによってキャラクターからの好感度は上下しますが、ストーリー展開が大きく変わるようなことはないようです。

 スマートフォンのゲームらしく、最初のうちはゲームを進めるのに必要なアイテムが、どんどん入ってきます。ログインするごと、ストーリーを進めるごとに、なにがしかのアイテムが入手でき、強制的に各種メニューに飛ばされて、ゲームの楽しみ方を自然と覚えていけるようになっています。

 本筋とは別に、おむすびを集めて仕える殿に献上すると殿のレベルが上がっていく「愛情むすび」、自分自身のレベルである「姫度」を上げていく「姫修行」といったミニゲームがあります。愛情むすびは姫修行か、他のプレイヤーに「あいさつ」することで入手できます。ただ、これも非常に簡単で、修行といってもタップするだけ、あいさつもタップするだけです。なお、他のプレイヤーと50文字までのコメントでコミュンケーションできる「つぶやき板」もありますが、利用しなくても今のところ問題はありません。

自分の姫度を上げるために、ひんぱんに姫修行を行う。設定では、殿の好物を作って他のプレイヤーと対決する、というもののようなのだが、タップするだけでOK

 衣装や部屋のインテリアなどを集めていくメニューもあります。もちろんガチャもあります。アイテムを充実させていくことで姫度が上がり、ストーリーを進めやすくなります。基本的に姫度を上げるには姫修行ですが、しかし、そこは大人がプレイするスマホゲーム。お金で解決することもできます。天下統一恋の乱は物語を読むために「ラブパス」というチケット、姫修行をするために「スタミナ」が必要で、どちらもお金の力で回復できます。もちろん、時間をかけてコツコツ進めればお金はかかりません。

ストーリーを進めるために必要なラブパスを購入。ラブパスは毎日午前4時に一定枚数が回復するが、時間を節約したい場合、どうしても購入してしまう作りになっている。このほか、スタミナ回復やアイテムなどに使える「真珠」も購入できる
ラブパスや真珠の購入時には年齢確認がある

 イケメンのイラストが美しい女性向け恋愛ゲームですが、無料ダウンロードでアイテム課金、他のユーザーとの緩いコミュンケーション、ガチャといったスマホゲームの特徴を踏襲しています。ストーリーをスピーディに進めるためにラブパスはかなりの量を最初に購入したのですが、アイテムを揃えていくためにどれだけコストをかけるかどうかが悩みどころです。

 そして、肝心のときめきですが、まだまだ全然足りません。私が仕えている伊達政宗があまり表情を表に出さない人というせいもあるかもしれませんし、一応、自分は男性に化けていることになっている(ただし、正宗の腹心である片倉小十郎には女性だとバレている)ので、この時点でときめく場面が多ければ、別なゲームになってしまうでしょう。ゲームの中の私は現在、小姓としてせっせと正宗様の世話を焼いていますが、早く女だとバレて恋愛モードに突入してほしいものです。それまでに、どのくらいお金がかかるかなあ。

秘密の共有は親密度を格段にアップさせるものでして。小十郎様もいいいなあ
ストーリーを進めていって入手した正宗様の「絵巻」。別に狙われているわけではなくて、野犬から助けてくださったのです
しかし現在、姫度が足りずにストーリーがストップ。今回はコツコツ姫修行して姫度を貯めていますが、次回はお金で解決しちゃいそうです

Mobile World Congressとスマートフォン、そしてLTE
スペイン・バルセロナで開催されたMobile World Congress

 3月2日から5日にかけ、スペインのバルセロナで開催されたMobile World Congress(MWC)を取材してきた。振り返ると、自分が最初に参加したのは2009年で、今回で7年連続ということになる。

 7年も経てば、サグラダ・ファミリアですら形が変化する。それ以上にガラッと変わったのが、通信環境だ。当時はまだ、スマートフォンが今ほど一般的ではなく、MWCで発表される端末もSymbianやWindows Mobileを搭載したものが中心。2009年の記事を見れば分かるように、ソニー・エリクソン(現・ソニーモバイル)も、LGエレクトロニクスも、まだAndroid端末は1台も出していない。その前の年である2008年の年末頃に、HTCが開発したAndroid初号機の「T-Mobile G1」が発売されたばかりで、Androidがどうなるのかは未知数だったころのことだ。

Android端末を出展しているメーカーも、まだ非常に少なかった2009年のMWC

 日本ではLTE開始の足音も聞こえてくる頃だったが、まだ欧州では3Gが普及し始めた段階。場所によっては2Gにつながってしまうこともままあった。スマートフォンが一般的ではなかったため、通信も、基本的にはフィーチャーフォンの国際ローミングと宿のWi-Fiに頼っていた。

 スマートフォンを持ち込み、現地でSIMカードを買ったのはその翌年。ドコモから発売されたHTCの「HT-03A」がベースになった「GDD Phone」(Google Developer Dayで配布された、開発者向けのSIMフリー端末)に、スペイン4位のYoigoのSIMカードを挿して利用した。今と比べると通信速度は格段に遅いが、それでも街中でGoogleマップを見られたり、Gmailをチェックできたりしたのは便利だった。

 その後は、スマートフォンが普及し、インフラもどんどん増強されていった。その都度持ち込んだ端末は異なるが、基本的にはSIMフリー端末と現地のSIMカードを組み合わせて利用している。ただ、一昨年頃から、ちょっと速度が遅いなと思い始めていた。日本ではLTEが普及し、スマートフォンがどんどん高速化していく一方で、バルセロナは3Gどまり。この差が目立ち始めてきていた。そして今年は、ついにLTEが登場した。LTE自体はバルセロナでもすでに始まっていたが、プリペイドのSIMカードが対応し、旅行者でも利用できるようになったのだ。

 今回のMWCでは、このVodafoneのSIMカードを購入。プランは昨年とほぼ同じ。SIMカード代込みで20ユーロ(約2600円)、nanoSIMの場合は25ユーロ(約3300円)で、1.6GBのデータ通信がつく。今回は、バルセロナ到着の翌日からインタビューが入っていたため、初日に借りていたアパートのチェックインを済ませたあと、閉店ギリギリにVodafoneショップに駆け込み、SIMカードを購入した。

VodafoneのSIMカードのパッケージ。LTEにも対応した
Vodafoneショップの様子。GALAXYやXperiaなど、売れ筋のブランドは日本と同じだが、ミッドレンジも多い

 過去、ドイツや台湾では、端末との相性もあり設定には少しばかり苦労したが、その反省を生かし、今回は「iPhone 6」のSIMフリー版をメイン端末として利用することにした。各国のキャリアが正式に取り扱っており、モデル数の少ないiPhoneは、海外のSIMカードを挿したときのトラブルが少ない印象を受けている。サブとしてAndroid 5.0にアップデートした「Nexus 5」も持ち込んだが、どちらの端末も、SIMカードを挿すだけで設定は完了。APNなどの入力も全く必要なく、あっけなくLTEにつながった。ちょっとしたトラブルでもあった方が記事にはしやすいのだが(笑)、これだけ簡単ならスマートフォンに詳しくなくても、利用しやすい。

 速度もまずまずといったところ。筆者の泊まっていたアパートでは、15MHz幅のBand 3をつかんでいたが、下りで50Mbpsを超えることもあった。Vodafoneのプレスリリースを見ると、同社はLTE Advancedも開始している。屋外で、時々もっと通信が速くなったことがあったが、おそらくキャリアアグリゲーションをしていたのだろう。残念だったのは、VodafoneがプレスリリースでうたっていたVoLTEが利用できなかった点。通話をすると、CSフォールバックがかかり、3Gになってしまった。

なんの設定も必要なく、あっさりとLTEにつながった
部屋では50Mbpsほど出ることもあった

 ともあれ、宿の細いWi-Fiで、四苦八苦しながら原稿を日本に送った2009年を思うと、その差は歴然としている。あっけなさすぎて物足りないと思いつつも、簡単に仕事に必要なネット環境を整えられるのはやはり便利だ。やや大げさかもしれないが、遠く離れたバルセロナと日本の距離がぐんと縮まった気もする。

 あと5年も経てば、今年のMWCで話題になっていた5Gが商用化される。その頃には、バルセロナの通信環境はもっとよくなっているのだろうか。そんなことを思いながら、日本に帰国した今日、この原稿を書いている。


Officeアプリ+ユニバーサルモバイルキーボードの使い心地

 タブレットの売れ行きが伸び悩んでいるという報道がある中、期待されているのが、「Microsoft Office」アプリの存在だ。iOS向けだけでなく、Android向けも充実してきたことで「タブレットでOfficeを使って仕事」という環境も整いつつある。

 そんな中、日本マイクロソフトは日本市場向けに「ユニバーサルモバイルキーボード」を発売した。最近、モバイル向けのキーボードを物色していたので、迷わず、速攻で購入してみた。バルセロナでのMWC取材から帰国後、早速、試して使ってみている。

 このキーボードは何と言っても、携帯性に優れながらも、キータッチも心地よく、使いやすいという点にある。実際、この原稿もiPad Air 2を使って、ユニバーサルモバイルキーボードで入力しているが、日本語の文章入力に関しては、概ね満足のいく使い勝手に仕上がっている。原稿を書く上で、サクサクと文字入力ができるので、特にストレスは感じない。

 しかし、例えばカギカッコの入力時にキーの位置が微妙に違っていたり、カーソルキーの上下が小さく、打ちにくいという不満点は確かにある。とはいえ、このサイズのキーボードであれば、そうしたキーの配列違いは多少、目をつぶる必要はあるのは当然だろう。

 個人的には、海外メーカーのキーボードはエンター部分が小さいことが多く、それだけで購入対象にはなりにくいのだが、日本マイクロソフトのユニバーサルモバイルキーボードは、エンターキーが日本市場にあわせて大きくなっているという点が素晴らしい。これだけで、文章入力が捗る、というものだ。

 また、このキーボードで気に入っているのが、iPad、iPhoneだけでなく、スイッチの切り替えでWindows、Androidのキーに対応できるようになっている点だ。3つまでのデバイスで使えるので、いろんなデバイスを使っている自分には本当に便利だ。

 ここ最近、マイクロソフトはOfficeをあらゆるプラットフォームで快適に使えるようにしているのもありがたい限りだ。先日は、Mac向けにOffice 2016のプレビュー版が公開された。今までのMac向けOfficeはRetinaディスプレイだと解像度があっておらず、使い物にならなかったが、Office 2016では、きっちりと綺麗に表示されている。操作性も他のプラットフォーム向けと同様なので、使い勝手も上々だ。

 Officeが単にWindowsパソコンだけでなく、Mac、iOS、Androidとどんなプラットフォームでも使えるようになったことで、利用頻度がいままで以上に増える気がしてきている。


海外の旅先でも日本のテレビが楽しめる

 この記事が掲載されている頃にはすでに帰国しているはずだけど、現在、筆者はMobile World Congress 2015の取材で、スペイン・バルセロナに来ている。連日、プレスカンファレンスや取材がめじろ押しで、いつも以上のタイトなスケジュールに振り回されている。

 そんな中、ときどき気になるのが日本の様子。昔と違い、インターネットのニュースで大まかなことはわかるけど、日本のテレビを見たり、録画しておいたお気に入りの番組を楽しみたくなることもある。

「リモコン&テレビ番組表:TV SideView byソニー」を起動。日本にいる間に、左のメニュー内で機器登録を済ませておく

 そこで便利なのがテレビのリモート視聴。本コーナーではこれまでも「外出先でテレビを見る?」「AQUOS PADでリモート視聴」でも紹介してきたけど、現在使っているNTTドコモ版のiPad mini 3で海外からのリモート視聴を試してみた。

 リモート視聴のための機材としては、「AQUOS PADでリモート視聴」のときにも紹介したソニー製BDレコーダー「BDZ-ET2100」に加え、nasneも同じネットワークに接続。ちなみに、nasneはPS4/PS3などのゲーム機が必須だと誤解されることもあるみたいだけど、パソコンがあれば、セットアップ可能なので、これからリモート視聴環境を整えたい人にはおすすめ。

 ハードウェアのセットアップができたら、今度はiPad mini 3にApp Storeから「リモコン&テレビ番組表:TV SideView by ソニー」をダウンロードして、インストール。自宅の同じネットワーク内でiPad mini 3をWi-Fiで接続し、ソニー製BDレコーダーやnasneにリモート視聴をするクライアントとして、機器登録をしておく。ちなみに、「リモコン&テレビ番組表:TV SideView byソニー」はGoogle PlayでAndroid版が配信されている。Windows 8.1/7環境については、「PC TV with nasne」というアプリが提供されているけど、こちらは外出先からのリモート視聴に対応しておらず、自宅内(同一ネットワーク内)での視聴に限定されている。また、チャンネルによってはリモート視聴を制限しているものもあるので、その点も注意が必要だ。

Mobile World Congress 2015のプレスルームで録画済みの番組を再生してみたところ、何度となく、止まってしまった。やはり、ヘビーユーザーが多いからか……

 さて、実際の利用状況についてだけど、今回滞在したバルセロナのホテルの場合、昼間はWi-Fiの通信速度が5~7Mbpsくらいなので再生できるけど、夜はWi-Fiの通信速度が1~2Mbpsに落ちる上、遅延も大きくなるので、ちょっと厳しい感じ。Mobile World Congressのプレスルームでも試してみたけど、こちらは周囲にヘビーユーザーが多いためか(笑)、再生が止まってしまうことがあった。また、航空会社のラウンジや少し大きいホテルのWi-Fiなどは十分な通信速度が出ているので、比較的、スムーズに再生できている。最終的にはiPad mini 3が接続するWi-Fiのパフォーマンスに大きく左右されるわけだ。

 逆に、自宅側の環境は光ファイバー回線であれば、まず、問題が起きることはなさそうだ。今年の春はドコモ光をはじめ、「光コラボレーションモデル」を利用した光ファイバー回線によるインターネット接続が注目を集めているけど、光ファイバー回線はADSLよりも上り方向の通信速度が高速な上、通信も安定しているので、リモート視聴にも適している。今回試したソニー製BDレコーダーやnasne以外にも多くの製品がリモート視聴に対応し始めているので、光ファイバー回線を導入した人はぜひ一度、リモート視聴を試してみて欲しいところだ。

録画した番組の内容なども記録されていて、いつでも確認することができる
番組表を確認して、今、放送されている番組を視聴することもできる。ただし、リモート視聴が制限されているチャンネルもある

乙女もすなる恋愛ゲームといふものをしてみむ

 40台半ばともなると、幸運な人でもないと恋愛でときめくなんてことはなくなります。ましてや結婚も10年を越えると、いくら好きになって結婚しても、相手に対して着心地のいいネルシャツのような愛着はあっても、胸キュンなときめきはほぼなくなります。少なくとも私自身はそうです。最近ときめいたといえば、新製品発表会と買い物、美しい高級洋菓子をこっそり食べたときくらいでしょうか。

 女性が美しく見えるのは女性ホルモンが大きく影響しているそうですが、ときめきがなくなるとホルモンも減少するらしい。鏡を見ながら、めっきり老けた、やつれた、太ったとガックリな毎日ですが、きっと私にはときめきが足りないのです。中年のおばさんこそ、ときめきが必要なのです!

探した日にシミュレーションゲーム(無料)ランキングで6位だった、ボルテージが開発の「天下統一恋の乱 Lave Ballad」を選択

 手っ取り早く、ときめき不足を解消するのによさそうだと思ったのが、女性向け恋愛ゲームです。ちょっと前にはTVCMもよく流れていて、わずか15秒で背中が痒くなるようなときめきが表現されていました。少量でも劇的な効果がありそうです。

 せっかくなので、“The 女性向け恋愛ゲーム”といえる定番をプレイしたかったのですが、どれが最高に面白くてときめいて人気なのか、調べてもいまひとつわかりません。なので、App Storeのゲームカテゴリから「シミュレーション」の無料ゲームでランキング最上位のものをプレイすることにしました。そうして選ばれたのが「天下統一恋の乱 Lave Ballad」です。開発は女性向け恋愛ゲームで有名なボルテージ。ちなみに2月20日現在でランキング6位でした。

オープニングからすでに背中が痒くなってきました。2人の男性に迫られるというのは、女性向けマンガの定番萌え設定です
「今すぐ恋を始める」をタップしてプレイ。では、今日から、iPhone 6 Plusで恋を始めますよと

 舞台は戦国時代で、恋愛対象となるキャラクターは、織田信長、明智光秀、真田幸村といった有名な武将という設定です。戦国時代にこんな髪型の武将はいないでしょうが。弟の代わりに男装して武将に仕えることになるという設定。歴女ではないので、個人的には現代に近い設定の方がありがたかったのですが、ランキング最上位をプレイすると決めたのですから仕方がありません。絵柄は完全に現代的なので、大きな問題なさそうです。

 iPhone 5sでロールプレイングゲームをしたときは、序盤のチュートリアルを読み進める際に、画面が小さく、文字も小さく苦痛だったのですが、大画面のiPhone 6 Plusなせいか、目の疲れ方が緩やかな気がします。ただ、ビジュアルがきれいなためか、序章はストーリーの読み込みがひんぱんで、読み込みにも少し時間がかかる印象です。焦らしかな。

相手となるイケメンキャラクターが紹介される序章はひたすらタップ、タップで文章を読み進める。文字が大きめで嬉しい。やはり、私のような無理にでもときめきたい中年プレイヤーが多いのだろうか
家康? 秀吉!?
最初から少女マンガのようなセリフですなあ。ときめき、ときめきっと
脇役はこんな感じ
弟役もときめきキャラ。ショタコンの方も楽しめる作りなのでしょうか
かっこいい幼なじみは恋愛少女マンガの定番です

 序章が終了すると、名前と誕生日を登録。しかし、本名などの個人情報は入力するなと書かれているので、「おまかせで変更」をタップして「林 友美」という名前になりました。きっと、キャラクターが名前を呼んでくれると思うので、下の名前だけは本名にしようかと思ったのですが、悶え死にすると困るのでこのまま進めます。

 そして、仕える武将を選びます。「織田信長&明智光秀」「真田幸村&霧隠才蔵」「伊達政宗&片倉小十郎」の3つのチームから1つを選択。正直、どのチームでもいいのですが、絵柄的に内向的な雰囲気がただよう「伊達政宗&片倉小十郎」を選択。ええ、ワタクシは大人しくて若干、内向的な男性が好きなのです。

名前と生年月日を入力。個人を特定できる情報の入力は勧められていません
「伊達政宗&片倉小十郎」を選択。さあ、いよいよときめきの本番ですよ

 序章が終わって仕える武将を選び、第一話の「初仕事」に至るまで、しっかり文章を読んで、相手選びに悩みに悩んでも20分くらい。この時点でも、数々のトキメキなセリフに背中を何度もかきむしって血が流れそうです。男性向けの美少女恋愛ゲームは、ものによってはかなり過激なイベントシーンがあることを知っていますが、女性向けはどんなものでしょう。App Storeで購入できて、レーティングは12+なのでそれほど危険はなさそうだと思いながらも、最近はティーンズ向けの少女マンガでもレディースコミックもタジタジなシーンがありますので、期待しながらプレイして、大いにときめきたいと思います。


ビデオ編集アプリ「RePlay」が楽しい!

 先月、テレビを買い替えた。全国一斉地デジ化から、もう3年以上経ったが、筆者の自宅の29型テレビは地デジ対応のはずだが、なぜか受信設定がうまくいかず、ケーブルテレビの「デジアナ変換」で視聴していた。そのデジアナ変換サービスも、まもなく2015年3月に終了となるため、42型フルHDのテレビを購入した次第だ。

 いや~、テレビは大きいほうがいいですね。思い切って、もっと画面がでかい4K対応モデルにしてもよかったかなぁと思ったり……。

 新しいテレビの用途として、最も使っているのは「AirPlay」。筆者はテレビにApple TVをつなげているのだが、iPhoneに入っている写真や動画、「YouTube」「Youku」などのウェブ動画などを大画面に出力して楽しんでいる。Apple TVのリモコンを使っても、iTunes Storeで購入したビデオや「YouTube」などを検索できるのだが、やはりiPhoneから操作できる「AirPlay」の簡単さ、快適さは手放せない。

トップ画面に作成した「マイ動画」が表示され、選択して再生・編集が可能。新規作成の場合はビデオのアイコンをタップする

 加えて、最近楽しんでいるのが、iPhoneでビデオというかスライドショーを作ること。使っているのは「RePlayビデオエディタ」(無料)というアプリ。ビデオに取り込みたい写真や動画を選んで、テーマや音楽などを選ぶと、あっという間にオリジナルビデオができるという便利なアプリだ。

 これまで、ビデオ編集には「iMovie」や「Magisto」を使っていたのだが、前者には「凝った編集ができるが、ついつい細かい部分にまでこだわってしまって時間がかかる」、後者には「簡単に作成できるが、自身で編集できることが少ない」と、それぞれ不満を感じる部分があった。この「Replay」は、両者の“いいところ取り”というか、「アプリまかせでも、かなりいい感じのビデオに仕上がり、自分なりのカスタマイズも可能」というところが気に入っている。

 完成したビデオは、「YouTube」やSNSにアップロードすることもでき、「カメラロード」に保存することも可能。カメラロールに保存したビデオの情報をチェックしてみたところ、ファイル形式は.m4v(コーデックはH.264、AAC)、解像度は1280×720、サイズは約1分(静止画が30枚くらい入る)で24MB程度だった。パソコンに移したり、クラウドにアップロードしたりするにも扱いやすいと思う。

 「Replay」とAirPlayを使えば、自分で撮った写真でオリジナルビデオを作り、それをテレビの大画面で見るといったことが、ほんの数分でできてしまう。ビデオ編集の知識が皆無でも、クリエーターになった気分を味わえること請け合いだ。

iPhoneに保存してある写真や動画をタップして選択するだけで、音楽付きのビデオが自動生成される
「スタイル」を選択すると、エフェクトやBGMが変わる。有料のスタイルもあるが、無料のものだけでも十分に楽しめる
プレビューを見てから、焦点を設定したり、サブタイトルを追加したり、といった編集も行える
アプリでプレビューしたイメージ
「馴れ馴れしすぎる」と入力したのだが……。稀にこんなバグもある
筆者は使っていないが、Instagramに投稿するビデオ作成にも役立つ
完成したビデオは、SNSなどでシェアでき、カメラロールへの保存も可能
AirPlayで42型のテレビ画面に出力しても、納得の画質で楽しめる

外出中の動画視聴で気になる「ギガ放題」の存在

 出張が多かったりすると、意外と自由な時間というか隙間時間ができたりする。移動中とか、ちょっと早めに現地に入ったりすると、手持ち無沙汰な時間ができたりするものだ。そんなとき、やっぱり便利なのがスマホやタブレットだ。

 特にテレビ好きな自分としては、いつでもどこでもテレビを見られればと思ってきた。これまでも、出先、特に海外などで日本のテレビ番組を見られないかと試行錯誤してきた。例えば、数年前には自宅にVULKANOという機器を入れ、タブレットからネット経由で遠隔で赤外線リモコンを操作して、再生や早送りなどを行ったきた。

 また、最近ではDTCP-IPを扱えるアプリも登場し、今までに比べるとかなり楽に自宅で録画した番組を持ち歩けたり、遠隔で自宅の機器にアクセスして、視聴できるようになってきた。

 もともと、持ち歩き用にタブレットはiPad、自宅にはソニーのnasneを入れているが、さらにソニーの「TV Sideview」というアプリに出会って、ようやくストレスなく、日本のテレビが見られる環境が整ったように思う。年末年始、アメリカに2週間ほど滞在していたのだが、見たいと思う特番はiPadのTV Sideviewから遠隔で予約をして、見たいときに視聴。また、リアルタイムでも日本のテレビが快適に見られたのにはちょっと感動してしまった。

 もちろん、移動中の飛行機の中では、あらかじめiPadに転送しておいた番組を視聴している。この年末年始も、放送中は全然、見られなかったドラマを1話から最終話まで一気に見たほどだ。

 先日も、新潟や福岡に行く機会があったのだが、新幹線では、オンエア中のバラエティ番組を視聴しながら帰ってきた。途中、長いトンネルがあって、中断を余儀なくされたが、それ以外の場所は快適に視聴できた。各社とも東海道新幹線沿線のLTEエリア化は注力しているようだが、東北や上越さらにはまもなく開業の北陸新幹線沿線も頑張ってもらいたい。

 ただ、新幹線でも動画が見られるようになると、気になるのがパケット通信量だ。新料金プランとなり、パケット量に応じた料金設定になっているため、あっという間にパケットを消費しそうで怖かったりもする。そうなると「ギガ放題」のWiMAX 2+ルーターが選択肢となってきそうだが、新幹線沿線のネットワーク対応状況が気になってくるので、今度、UQコミュニケーションズに聞いてみようと思う。


通知設定を見直してiPhoneとウェアラブルデバイスを快適に使う
雰囲気メガネとSTB-1000

 最近の筆者は、外出時にはほぼ必ず、iPhoneと連携するウェアラブルデバイスを身につけている。とくに通知機能を持ったウェアラブルデバイスは筆者にとって欠かせないものとなっている。

 現在、愛用中の通知デバイスは、眼鏡型デバイスの「雰囲気メガネ」と腕時計型デバイスの「STB-1000」だ。いずれもiOSの通知センターに届く通知を受け取る機能がある。通知に気がつかないことがほぼなくなるので、便利は便利なのだが、どんなアプリの通知もウェアラブルに転送されてしまうので、通知の設定を調整しておかないと、これがけっこう煩わしい。また、通知の数が多すぎると、ウェアラブルデバイスの電池の持ちも悪くなる。

 iPhoneでの通知の設定は、「設定」アプリの「通知」の画面から、各アプリごとに行える。通知が必要ないと思ったアプリは通知をオフにするか、通知センターに表示させないようにしておくと良い。筆者の場合、ゲームやエンターテイメント、ニュース(警報系以外)あたりのアプリはほぼ通知をオフにしていて、コミュニケーションや防災速報など、プッシュで通知されないと意味のないアプリだけ、通知をオンにしている。

「設定」にある「通知」の画面
通知オフに設定すると、スレッドのタイトルにミュートアイコンが表示される

 各アプリ内で設定が可能な場合は、さらに細かく設定する。たとえばLINEではPRや雑談用のグループチャットなど、自分宛の私信以外はなるべくスレッド単位で通知をオフにしている。TwitterではメンションとDMのみ通知するようにして、RTなどは通知しないようにしている。Facebookもコメントやイベントをオフにしておくと、コメント欄がチャット状態になったときにも通知の嵐に悩まされないで済む。

 メールの扱いはちょっと難しい。標準の「メール」アプリでは、通知して欲しい人からのメールだけを「VIP」に設定して通知させることもできるが、どこまでをVIP設定するかが問題だ。筆者の場合、今のところ通知が多すぎて困るというほどではないので、VIP設定はしていない。

Facebookのプッシュ設定。コレは通知しすぎ。メッセージと友だちリクエストだけでOKだ
Twitterもダイレクトメッセージと@ツイート(メンション)だけでOK
Twitterでは一部の速報系アカウントの通知もできるが、別の緊急速報アプリを使っているなら通知はオフでOK
メールは「設定」の「通知」で「VIP」だけ通知する、といった設定が可能。VIPの設定が必要なので若干面倒だが……

 とくに設定を調整せず、なんでもかんでも通知するようにしておくと、通知が多すぎて確認が面倒だし、通知が届いても「確認しないでもいいか」となりかねない。必要な情報だけを最適なタイミングで受け取れるようにしておくと、スマホの利便性はかなり向上する。必要な通知を確実に受け取れることは、スマホを使う上で重要なことだ。ウェアラブルデバイスを使っていなくても、通知設定は一度は見直しておくことをオススメしたい。


ハンドオフでSMSの文字数が増え気味です

 iOS 8.1では、iPhoneに届いたSMSをMacで受け取って返事を送ることができるようになっています。私の場合、iPhoneの「メッセージ」アプリでは基本的に家族とiMassageをやり取りするだったので、SMSをMacで受信できなくても問題はありませんでした。しかし先日、SMSで複数回のメッセージをやり取りすることがあったのですが、仕事中だと断然Macのキーボードの方が入力が楽。メッセージが届く度にiPhoneを持ってフリックして……、というよりはMacに表示される通知をクリックして入力した方が簡単というわけで、遅ればせながらもMacでSMSを受信できるように設定しました。

SMSをMacで受け取るようにするには、iPhoneで設定が必要。「設定」の「メッセージ」で「メッセージ転送」を選択する。このメニューは「iMassage」がオンのときに表示される

 iPhoneに届いたSMSをMacで受けられるようにするには、最初にiPhoneの方で設定する必要があります。「設定」の「メッセージ」で「iMessage」をオンにしていると表示される「メッセージ転送」で、SMSを受け取りたい端末を選びます。スイッチをオンにすると、選んだ端末に数字が表示されるので、それをiPhoneに入力して連携を許可します。もちろん、複数の端末を設定できます。

受け取りたい端末を選び、スイッチをオンにすると、その端末上にペアリングするための数字が表示される。それをiPhoneで入力して「許可」
SMSの送受信を許可した端末がオンになっている。複数の端末を設定することもできる

 Macでメッセージをやり取りする快適さはiMassageで十分認識していますが、文字入力が快適なので、文章が長くなりがちになるのが少々ネック。相手は「これから帰る」としか書いていないのに、こちらは入力がとてもスムーズなので、「お疲れ様。大根を買うのを忘れたので、西友で買ってきてくれませんか? 本日も原稿が全然が進みませんでした。しくしく」とか、非常にくだらない文章をつい加えてしまいます。

ドコモはSMSで送信できる文字数が670文字まで増加。70文字までは3円で他社と共通だが、それ以上は約65文字増えるごとに3円プラスされていき、最高で1通30円となる

 この場合はiMessageなので、相手にプレッシャーをかける以外は何も問題ないのですが、SMSの場合は有料で、文字数制限もあります。同一キャリア内では無料になるプランもありますが、他社端末に送る場合は1通3円。そして、なぜかうっかり見逃していたのですが、ドコモの場合、文字数が多くなるほど料金が上がるように改訂されていました。先日開催された、IIJmioの中の人とお話ができる「IIJmio meeting 6」でも、その件が紹介されていました。ドコモの端末でSMSを送信する方は、長文メッセージにご注意ください。


AssistiveTouchで片手操作が快適に!

 画面が見やすいことはうれしいが、片手では操作しづらいiPhone 6 Plus。それは、買う前から承知していたことなので、さほど不満にはなっていない。されど、ときどきは片手で操作したい状況に出くわすこともある。

 片手での操作を容易にする方法として、最近、僕が気に入っているのが「AssistiveTouch」だ。主に身体にハンディキャップを持つ人向けに用意されている「アクセシビリティ」機能のひとつで、指1本のタップでさまざまな操作が実現する。

 AssistiveTouchをオンにすると、画面の端にグレイのアイコンが表示され、それをタップすると「ホーム」「Siri」「通知センター」といったメニューが表示される。「ホーム」をタップすると、ホームボタンを押すことなくホーム画面に戻れて、「通知センター」をタップすると、画面をスワイプすることな、通知センターにアクセスできる仕組みだ。

「設定」→「一般」→「アクセシビリティ」→「AssistiveTouch」をオンにすると有効になる
ホームボタンを3回クリックすることでオン・オフを切り替えられるようにも設定できる
AssistiveTouchをオンにすると、画面にグレイのアイコンが現れる。画面の端であれば、アイコンはどこにでも配置できる。アイコンは半透過が表示されるので、慣れてしまうと気にならない
アイコンをタップすると専用メニューが画面中央に表示される。片手しか使えない状況で重宝する

 iPhoneにこの機能があることは以前から知っており、iPhoneの“隠れ技”として記事に書いたことも何度かある。しかし、従来のiPhone 5sなどを使っているときには、個人的に必要性を感じることはなかった。このAssistive Touchが、実はかなり便利かもしれないと気づいたのは、甥が使っているのを見たのがきっかけだ。

 大学生の甥はiPhone 5を使っているのだが、長く使っているうちにホームボタンの反応が鈍くなり、ついには反応しなくなってしまったらしい。「ホームボタンが使えないと不便だろ? iPhone 6に買い替えたほうがええんちゃう?」という僕の質問に対し、甥が「そんなんもったいない。ここからホームボタン押せるから平気やで」と見せてくれたのが、AssistiveTouchをオンにした画面だった。ホームボタンが壊れたiPhoneを、それを感じさないくらい軽快に操作する様子を見て、これはiPhone 6 Plusの操作にも役立つのでは? と思った次第だ。

 iPhone 6 Plusは、片手持ちではホームボタンが押しづらい。通知センターやコントロールパネルを開いたりといった操作も片手ではしづらい。されど、AssistiveTouchを使うと、どの操作も画面中央に表示されるメニューをタップするだけで行えるのだ。メニューの「デバイス」を選択すると、マルチタスクを表示させたり、表示中の画面のスクリーンショットを撮ったりという操作もできる。ちなみに、スクリーンショットを撮る際、画面に常時表示されるAssistiveTouchのアイコンは写らないので安心だ。

AssistiveTouchのアイコンをタップすると最初に表示されるメニュー
「デバイス」を選択すると、音量調節や画面回転などを行えるメニューが表示される
さらに「その他」を選択すると、スクリーンショットも撮れる。ちなみに「ジェスチャー」を選択すると、複数の指での操作を1本の指でできる。地図の表示を傾かせて視野を変えたいときなどに役立つ
「よく使う項目」には、指1本でピンチイン&アウトが行える機能が初期設定されている。2本の指でスワイプなど、自分で決めたジェスチャーを登録しておくことも可能

 iPhone 6 Plusの片手操作で苦労している人がいたら、だまされたつもりで一度は試してみてほしい。また、甥がそうであったように、ホームボタンや音量調節ボタンなどが故障した際の代用としても役立つのではないかと思う。


iPhone 6でVoLTEを体験した!!
米ラスベガスで開催されたCES。現地でのメイン端末にしたのが、SIMフリーのiPhone 6

 まず、タイトルでビックリした方へ。ごめんなさい。これは日本での話ではなく、北米での話だ。1月6日から開催された、CESを取材するため、今年も年始から米ラスベガスに出張してきた。米国用の回線として、ずっと使い続けてきたのがT-Mobile。今もその回線が生きているため、CES会期中はSIMフリーのiPhone 6に挿して使うことにした。

 ちなみに、昨年のCESでも同じT-MobileのSIMを、iPhone 5sで使っている。キャリアの運用する周波数が大きく異なる日本とアメリカだが、iPhoneは1台でどちらもカバーしているのが便利。SIMカードを挿すだけで、設定不要で通信できるようになるのもうれしい。この辺は、少ないモデル数で世界各国に展開しているiPhoneの強みと言えるだろう。

T-MobileのSIMカードを挿すと、VoLTEをオンにするための項目が現れる

 iPhone 5sからiPhone 6に替えて、T-Mobileのネットワークで利用できるサービスも変化した。冒頭に挙げたVoLTEへの対応も、その1つ。T-MobileのSIMカードをiPhone 6に挿すと、日本のSIMカードでは表示されない設定メニューが現れる。LTEに接続するかどうかを決定する項目で、選択肢は3つ。「オフ」「音声通話およびデータ」「データ通信」だ。この中の「音声通話およびデータ」を選ぶと、VoLTEが利用可能になる。

 試しに、同じくT-Mobileを利用しているプレス仲間に電話してみたが、やはりVoLTEらしく音声は非常にクリアだった。発信が非常に速く、通話中もずっとLTE接続が維持されたままというのも、日本で体験しているVoLTEと同じだ。残念ながら、auの「シンクコール」のような独自サービスはないが、音声がクリアなだけでも十分価値がある気がする。特に、英語での会話になると、母国語ではないだけにクリアな方が断然聞き取りやすくなる。

 残念なのは、VoLTE同士でないと、高音質の効果が出ない点。固定電話でOKなら、レストランや現地ツアー会社への連絡の際などにも、役に立つはずだ。日本と同様、米国でもVoLTEの相互接続はまだこれからの段階で、今後に期待したいところと言える。

 iPhone 6とT-Mobileの組み合わせで、もう1つ、ネットワーク的におもしろいと感じたのが、「Wi-Fi Calling」への対応だ。こちらは、端末に依存しているわけではなく、「iOS 8」のiPhone 5s、5cでも利用できる。日本ではなじみがないが、これはWi-Fiのネットワーク経由で音声通話やSMSの送受信を行える機能のこと。IP電話サービスと似ていると言えば似ているが、SIMカードに紐づいた電話番号をそのまま使えるのが大きな違いだ。

 米国滞在中は、LTEの方が速度が高く安定もしていたため、あまりメリットを感じなかったが、電波が弱く、かつWi-Fiがあるような場所では便利だ。また、この機能はどちらかというと日本で役に立つ。T-MobileのSIMカードを挿したままなら日本のWi-Fiにつないでも利用でき、しかも米国の番号で発信可能だ。どうしても米国に電話しなければならないようなときでも、国内通話の料金が適用される。T-Mobileならほとんどのプランで、通話料は無料だ。そこまで米国に電話するようなこともないが、もしもの時に役に立つので、使えるようにしておいて損はない。

ちなみに、宿泊したモーテルでの速度は下りで5Mbps前後。これでもWi-Fiよりは速く、原稿や写真を送るのに役立った
T-MobileとiPhone 6の組み合わせだと、「Wi-Fi Calling」も設定に現れる。日本にいても、米国の電話番号で発着信できるのが魅力

 このように、iPhone 6は挿すSIMカードによって、使える機能が変化することがある。特に米国はアップルにとってのホームであり、キャリアとの連携は日本以上に進んでいる印象だ。一方で、日本ではVoLTEへの対応がまだできていない。各社とも今後の可能性に含みを残している状況だが、各社ともVoLTEのサービスを開始する中で、数の多いiPhoneが非対応なのは普及の足かせにもなる。対応するかどうかの予定をアナウンスすることだけでも、早くしてほしいものだ。


CES取材のついでにApple SIMなどを調達

 毎年、仕事始めはアメリカ・ラスベガスで開催の「International CES」取材となっている。アメリカへは去年の10月以来となるため、到着するや否や、まずはこの3カ月間にアメリカでできなかったことを片付けることからスタートした。

 最初に向かったのがVerizonショップ。実はVerizonのポストペイド契約でiPhone 5を持っているのだが、昨年11月にようやく2年縛りが外れたのだった。やっと、安価で機種変更ができるということで、早速、Verizonショップに行ったのだった。

Verizonショップ

 久しぶりに訪れたVerizonショップは改装されていて、IoT機器や周辺機器などが充実した品揃えとなっていた。接客カウンターの数が大幅に減り、店員さんはタブレット端末を持ち、立ちながら機種変更や新規契約の手続きをしていた。

 自分も最寄りの店員さんに「機種変更したいんだけど」と伝えると、「どのモデルが欲しいの?」と聞かれ「iPhone 6、グレー、16GB」というと、「在庫を確認するわね」と言われて奥に引っ込んでいった。

 数分後、iPhone 6を持ってきて、すぐに契約作業が始まった。驚いたのはこの後。手続き自体は、タブレット端末に2度、手書きでサインを求められ、クレジットカードを出しただけで完了してしまったのだ。今使っているiPhone 5も不要。オンライン上で完結したらしく、すぐに購入したiPhone 6を手渡してくれた。

 日本でもこれくらいスピーディに対応してくれたらいいのだけど。ちなみに、今度も2年縛りのプランで購入したので、支払ったのは250ドル程度だった。Verizon版iPhone 6を手に入れたことで、VoLTEも利用できるようになった。

 次に向かったのがアップルストア。ちょっと前までは、日本で買えなかった「SIMフリーiPad」を購入していたのだが、もはやSIMフリーiPadは日本でも珍しくない存在になったので、ここではスルー。もちろん、iPad mini 3も同様だ。

 今年、どうしても買ってみたかったのが「Apple SIMカード」。Apple SIMカードはアメリカでiPad Air 2を購入した際に、中に入っているという話であったが、iPad Air 2発売時の取材で「アップルストアで買えるようになるよ」と聞かされていたので、早速購入してみたのだった。

 店員さんに「iPad Air 2で使いたいから、Apple SIMカード欲しいんだけど」と伝えると、最初は怪訝そうな顔をしていたが、手元の端末に入力してみると在庫があるようなので「OK」という返事。しばらくすると、別の店員さんが奥からやってきて、Apple SIMカードを手渡してくれた。SIMカード自体は4.99ドルであったが、税金がかかって、最終的には5.23ドルになっていた。

 早速、Apple SIMカードをiPad Air 2に挿入して、メニュー画面を開くと、AT&T、Sprint、T-Mobile USを選べるようになっていた。AT&Tを選ぶと、そのままAT&Tに固定されてしまうようなので、SprintとT-Mobile USで迷う。

Apple SIMカード

 メニューを見てみると、T-Mobile USが10ドルで5GB、5カ月有効という破格のプランを提示していたので、早速申し込み。クレジットカード番号だけでなく、住所の入力も必要であったが、ホテルの住所を入力してしまえばあっさりと開通した。

 今回はSIMフリーのiPad Air 2であったが、キャリアで購入したiPad Air 2でも使えるかは確認できていない。とはいえ、海外旅行にいって、サクッとSIMカードを購入し、5GBが10ドルで使えるというのはとても重宝だ。テザリングも問題なく使えるのもうれしいところだ。

真っ赤なVerizon SIMカード

 ちなみに、別の日には、再度アップルストアに行って「VerizonのSIMカードが欲しいんだけど」と聞いてみた。Apple SIMカードはVerizonには非対応であり、「Verizonを使うには別にSIMカードを調達する必要がある」とアメリカのメディアが書いている記事を読んだことがあったのだった。このときも店員さんは怪訝な表情をして「Apple SIMカードじゃダメなの?」とも聞かれたが、何とかごり押ししたら、真っ赤なVerizon SIMカードが出てきた。しかし、iPad Air 2に挿入したところ、「Verizonショップに行ってください」というつれないメッセージ。どうやら、プリペイドで使うわけにはいかないようだった。

 海外出張に行く機会が多い人は、Apple SIMカードを手に入れておけば、イギリスでも契約できるだけに、いろいろと重宝しそうだ。


キャリア版iPadは海外SIMフリーを確認

 この年末年始は円安傾向にもかかわらず、海外旅行が好調だったようで、各空港の国際線ロビーはたいへんな賑わいだったという。筆者は仕事の都合もあり、あまり長く休めなかったが、12月半ばに5日間ほど、おなじみのバンコクに出かけてきた。

バンコク・スワンナプーム国際空港のAISのカウンター

 海外に出かけるとなれば、当然、SIMロックフリー端末を用意して、現地でプリペイドSIMカードを購入して……という流れになるわけで、そのあたりの話はこれまでも「海外のプリペイドSIMカードで使える専用アプリ」などで書いた通り。たとえば、バンコクのスワンナプーム国際空港は到着ロビーに出たところに、AIS、True mobile、dtacの3事業者のカウンターがあり、旅行者向けにプリペイドSIMカードが販売されている。各社の旅行者向けパッケージは299バーツ(約1080円)で1.5GB/7日間というプランが中心で、大容量のものとしては599バーツ(約2160円)で4.5GB/30日間というものも販売されていた。日本のMVNO各社のSIMカードも安くなってきたので、単価的に安いとは言えないけど、それでも日本からの渡航者にとっては1日当たり最大3000円弱という海外パケット定額の料金を節約できるわけで、相変わらず、その恩恵は大きい。

 今回はSIMフリー端末として、ファーウェイのAscend Mate7、サムスンのGALAXY S5(海外版)、パナソニックのLUMIX DMC-CM1を用意し、それぞれに各社のプリペイドSIMカードを挿し、自分と家族で利用したんだけど、それとは別に、もう1枚、プリペイドSIMカードを買うことにした。

 前々回のエントリーの「iPad mini 3はキャリア版を選んでみた」でも書いたように、現在、ボクはNTTドコモ版のiPad mini 3を使っている。過去の記事でも触れられてきたことだけど、国内で販売されているiPadは基本的に国内事業者向けのSIMロックが設定されていて、海外の携帯電話事業者で利用するときはSIMフリーになるはず。ただ、ボク自身はここ1~2年、SIMフリー版iPadばかりを使ってきたため、国内のキャリア版を海外に持ち出したことがなく、今回は検証も含め、買ってみたかったというわけ。

 今回、バンコクでiPad mini 3用に購入したプリペイドSIMカードは、AISのもので、テザリングにも使えるだろうという判断で、前述の4.5GB/30日のプランを選んだ。設定のために、iPad mini 3を手渡したところ、カウンターのお姉さんは慣れたもので、iPadのメニューを英語などに切り替えることもなく、慣れた手つきでテキパキと入力。あっさりと使える環境を整えることができた。

バンコク・スワンナプーム国際空港のtrue moveのカウンター。LTEサービスも提供中だが、空港では買えなかった
バンコク・スワンナプーム国際空港のdtacのカウンター。dtacのTRAVELLER SIMは何もオプションを付けなかったけど、一部のエリアではLTEで接続された

 1月に入り、2015 International CESにもiPad mini 3を持っていき、今度は米国ラスベガスのショッピングモール「FORUM SHOPS」にあるApple Storeで「Apple SIM」を4.99ドル+税(8.1%)で購入。Apple SIMはiPad mini 3(iPad Air 2でも可)に挿すと、設定画面の[モバイルデータ通信]-[Set Up Cellular Data]からオンラインサインアップすると、AT&T、Sprint、T-Mobileのいずれかに契約できるというしくみで、今回は10ドルで5GB/5カ月間というキャンペーンをやっていたT-Mobileと契約した。日本でもMVNO各社が増えてきているので、このしくみの導入を期待したいところだ。

 ちなみに、これまでのSIMフリー版iPadでは、国内でMVNO各社のSIMカードを利用していたため、APN構成ファイルが登録してあって、これを削除しないと、渡航先のプリペイドSIMカードがうまく動作しないというケースがあった。しかし、今回は何もプロファイルを削除したり、追加したりすることもなく、簡単に使うことができ、帰国後もSIMカードを入れ替えるだけで、すぐにNTTドコモのネットワークに接続することができた。このあたりの手間の少なさは、SIMフリー環境に慣れていない人にもうれしいだろう。

以前にも紹介したAISのiPad用ユーティリティ。利用期限や残高などが確認できる
無事にAISの3Gネットワークに接続。LTEに慣れてしまっているので、ちょっと物足りないけど、安定しているので、不満はないレベル

 ところで、同じiPadの話題として、前回のエントリーでは、auのLTEデータプリペイドでSIMカードを契約し、SIMフリー版のiPad Air 2で使うという話を書いた。そこで「データギフトにも対応している」と書いたけど、その後、データギフトのサービスが開始され、残念ながら、「LTEデータプリペイドはデータギフトの受け取りに非対応」ということになりました。当初、聞いていた話と違う気がするんだけど、原稿執筆時点ではサービスが開始されていなかったこともあり、確認が不十分でした。お詫びして、訂正します。

 ちなみに、auのLTEネットワークを利用したiPad Air 2は、とても快適なんだけど、やっぱり、31日間という有効期限、1GBで1500円という料金は、MVNO各社と比較してもちょっと割高な印象が否めない。同じauのネットワークを利用するKDDIバリューイネーブラーと沖縄バリューイネーブラーの「UQ mobile」では、「データ高速プラン」で2GBで980円という料金設定をしていることを考えると、こっちの方が得な気もする。ただ、UQ mobileではmicroSIMカードしか提供していないうえ、動作確認端末一覧のページにはApple製品の情報がまったく掲載されておらず、今のところ、iPad Air 2での利用は期待できそうもない。

 そうなってくると、もう少し割安に使うために、LTEデータプリペイドの契約でもデータギフトを受け取れるようにして欲しいところなんですが……。「あたらしい自由」を謳ってるんですから、もうちょっと自由に使わせてください。>KDDIさん


アメリカ放題が便利だったアメリカ取材

 1月の第1週と第2週、ラスベガスで開催された家電の総合展示会「2015 INTERNATIONAL CES」の取材に行ってきた。

持って行った機材

 海外取材では毎回、機材をどうしようか迷うのだが、今回はモバイル機器としてはiPhone 6、iPhone 5c、iPad mini 3(いずれもSIMフリー版)を持って行くことにした。全部iOSとかなり偏っているが、nanoSIMカードとLightningケーブルに統一されるので、運用しやすい面もある。ちなみにパソコンもMacなのでアップルまみれだったりもする。

 国内同様、iPhone 6をメイン端末にするが、今回はソフトバンクのnanoSIMカードを入れ、ソフトバンクが提供する「アメリカ放題」を利用した。普段のメインの電話番号は、このソフトバンクの回線に転送設定している。

 アメリカ放題では、適用条件が満たされると、米Sprintのネットワークもソフトバンクのネットワークと同じように認識され、データローミング設定がオフのままでもデータ通信が可能になり、日本国内と同じ料金体系が適用される。

 アメリカ放題の適用条件は、端末がiPhone 6/6 PlusかiPad Air 2であることと、対応の新型nanoSIMカードを使っていることだ。SIMフリー版iPhoneでの動作は保証されていないが、今回使ってみたところ、問題なく動作していた。スマ放題で5GB以上のデータ定額パックを付けていると、アメリカ放題のオプション料金(利用月のみ980円)は不要なのだが、現在はキャンペーン中で、それ以外の料金プランでもオプション料金はかからない。

 アメリカ放題はかなり便利だ。空港に着いたときからいきなりデータ通信できるので、空港からホテルへの移動中もGoogleマップなどが利用できる。現地のプリペイドはショップで購入するまで使えないし、通常の海外ローミング定額だと1日2980円かかるので、それらに比べるとはるかに簡単で安い。アメリカへの出張が多い人は、ソフトバンクのiPhone 6/6 Plusはかなりオススメだ。

絶妙なタイミングで訪れた締め日

 筆者の場合、ホワイトプランと段階制定額(パケットし放題)で契約しているが、それでもアメリカ放題は適用された。ただし筆者の契約の締め日は9日で、日本時間11日までのラスベガス取材中、フルに使ってしまったため、2カ月にわたって段階制定額の上限(といっても通常定額の500円増し程度だが)に達することになってしまった。

 予備に持って行ったiPhone 5cには、現地での連絡用にT-Mobileの従量プリペイドを入れたが、こちらはあまり使わなかった。持ち歩く端末が多いと着信に気がつきにくくなるので、可能な限り1台に絞った方が良さそうだ。

今回購入したSIMカード。なぜかApple SIMはお土産用に1枚余分に買っている

 iPad mini 3には到着日の夜にApple Storeで購入した「Apple SIM」を入れた。Apple SIMはAT&TかT-Mobile、Sprintから好きなプランを画面上で選んで契約できるという、iPad専用のSIMカードだ。今回はT-Mobileが10ドルで5GBという格安キャンペーンを実施していたので、それを契約した。

 iPhone 6ではSprint、iPad mini 3ではT-Mobileと2種類の回線でデータ通信できるようにしたため、どちらかの通信が不安定な場所でもネット接続できた。また、移動中は主にiPhone 6を使ったが、ホテルでの作業時にはiPad mini 3のテザリングを多用したので(ホテルのWi-Fiが遅い!)、データ容量も良い感じに分散して消費できた。

 ちなみにiPadは、USB経由でMacのセカンドディスプレイにする「Duet Display」というアプリを同時に使ったのだが、テザリングと同時にMacのセカンドディスプレイとして利用でき、簡易ながらもなかなか快適な環境を作ることができた。

 アメリカはアメリカ放題とApple SIMがあるので、これらを使うことができれば、本当に楽に通信環境を確保できる。しかし次の海外出張は、3月のMobile World Congress、場所はスペインのバルセロナだ。スペインはアメリカほど簡単ではない。現地で快適な通信環境を確保するべく、事前にいろいろ調べたいのだけど、まずスペイン語がわからないので、調べるのも大変なのよね……


iCloudストレージを有料プランに変更すべきか否か

 今年はスマートフォンに対する情熱が薄れたと思っていた矢先、国内初のFirefox OSスマートフォン「Fx0」がとうとう出ました。新しいOSで吉岡徳仁氏のスケルトンデザインとくれば、これは買わねばなるまいという気持ちになります。良心的な料金プランは嬉しいのですが、約5万円……。SIMカードもオープンだったら、もっと嬉しかったのですけどね。実は本日、メリークリスマスな25日でFx0の発売日。自分にプレゼントをあげてもいいですかね、ポチッと。

iCloudストレージがいっぱいになるよ、というメールが届きました。追加容量を買えという趣旨です

 景気いいふりをしておりますが、普段はあいかわらず家計が厳しく、有料アプリを1つ、電子書籍を1冊買うにも1分は悩む毎日を送っております。そんなときに、iCloudから「iCloudストレージの使用容量がもう少しで上限に達します」というお知らせメールが届きました。「さらに容量を購入」するようにというお達しです。

 はいはいと購入するわけいはいきません。もちろん、まずはストレージ使用量を減らさなくては。アップルのサポートでは「iCloudストレージの管理」ページに、ストレージが上限に達した場合の管理方法が紹介されています。

 いわれるまま、バックアップが必要ないアプリを選んでバックアップをオフにしましたが、容量に目に見える効果はなし。不要な写真を削除しましょうとありますが、写真ってあまり消したくないものですよね。明らかに失敗した写真は削除しましたが、大量の写真をポチポチ選んでいくのが面倒です。私はそれほど写真を撮る方ではありませんが、それでもうんざりするほどの写真が入っていました。これを全部チェックしながら選択するとなると、結構な時間が必要です。忙しい年末にそれは無理というものでしょう。

 自宅のMacからフォトストリームにアップしている写真がいけないのかな、などなど、よく理解しまいまま、iPhoneとMacのiCloud設定のチェックボックスを入れたり外したりしていたら、あるとき突然、バックアップの容量が減って、ストレージの空き容量が増えました。

 この設定をいじっているとき、遅ればせながら「iCloudフォトライブラリ」というβ版サービスにも気付きました。ちょっと使ってみると、撮った写真が自動でアップされ、iPhoneの写真アプリと同様のスタイルで整理されています。とても便利なようです。でも、これって写真を撮れば撮るほどiCloudストレージの容量を使うわけで、写真好きな人は有料化確実でしょう。つまり、有料のiCloudサービスを使ってほしいというわけなのですね、アップルさん。

 まあ、いいですよ、わかりましたよ、使いますよとプリプリしながら「さらに容量を購入」をタップすると、有料プランの最低額は20GB月額100円だそうです。とりあえずコンビニのコーヒー1杯ですよ。そんなことで怒っていた自分がなさけなくなりました。ただ、自宅のMacのストレージは空き容量がまだ866GBもあるんです。こっちにバックアップした方が断然いいんじゃないかと、有料iCloudの画面を睨みながら熟考している最中です。

何がよかったかわからないけれど、ストレージの空き容量が2.3GBまで回復
iCloudフォトライブラリを使うならiCloudの有料プランは必須。恐れるほどの高額サービスではありませんが、いやしかし……

Apple IDが突然使えなくなってアタフタ

 ある朝、起きたら、iPhoneが使えなくなっていた。というのは大げさだが、Apple IDのパスワードが無効になり、メインで使っているiCloudメールが受信できなくなり、アプリの更新もできなくなってしまった。ちょうど、iPadの使い方を解説する本の制作中で、1日に何度もApple IDを使う必要があったので、ショックは大きかった。

アップルからこのメールが届き、それ以降、Apple IDに登録してある、この@mac.comのアドレスでメールを受信できなくなった
メールに記されたURLに接続すると、パスワードをリセットできるページに進めるが……

 夜中にアップルから届いていたメールには、「ご利用のApple IDが無断で使用された可能性があります。セキュリティ保護のため、古いパスワードを無効にさせていただきました。できるだけ早く新しいパスワードをリセットしてください」と書かれていた。

 早速、そのメールに記されていたURLに接続した。画面の案内に従ってリセットすれば、すぐに使えるようになるだろうと思っていたのだが、甘かった。それから、Apple IDを使えるようになるまで、丸2日を要してしまった。

 パスワードをリセットできるページに進むと、リセットの方法として、Apple IDに登録してあるメールアドレス宛てにメールを送ってもらって認証する方法と、登録時に入力した秘密の質問に回答する方法のいずれかを選べるようになっていた。

 まず、前者を試したのだが、筆者が登録しているメールは@mac.comのアドレスだ。これは、@icloud.comの前に使われていた@me.comのさらに前のアカウントで、現在はiCloudメールとして使えるもの。筆者はiCloudにも同じApple IDを設定しており、すでにメールは送受信できない状態になっていた。Apple ID取得時に登録した予備のメールアドレスでも認証できるという旨の表示が出たが、あいにく、それはすでに解約してしまったプロバイダーのメールアドレスで、覚えていないし、そもそも使えない。というわけでメールでの認証は断念した。

 次に、秘密の質問での認証を試みた。生年月日を入力すると、2つの質問に回答する仕組みだった。表示された質問は、「子供の頃に住んでいた町」と「初めて飛行機で行った場所」。子供の頃は大阪に住んでいて、初めて飛行機で行った旅行先は北海道なので、それを入力したが、残念ながら「確認できません」といった旨の表示が出た。筆者は川崎市で生まれて、その後、大阪に移って堺市、富田林市へと引っ越しているので、それらも試してみたが、ことごとく失敗。北海道に行く前に、今はなき広島西飛行場から飛行機に乗った記憶があるので、「行った」わけではないが……と思いつつ、「広島」も試してみたりしているうちに、パスワードリセットそのものがロックされてしまい、以降8時間は利用できないという表示が出てしまった。

 なんとか、その日中に復旧させたいと思い、Appleのサポートページにアクセスし、電話サポートを利用してみることにした。この手の電話サポートは、なかなかつながらなかったり、何度もプッシュ操作をしなければならなかったり、結構面倒だったりすることが多い。なので、筆者は、なるべくヘルプページなどを見て自力で解決するように心がけている。そんなわけで、Appleの電話サポートは初めての利用だった。

Appleサポートのページで、Apple IDについて調べていると、このページにたどり着いた
電話でのサポートを利用する場合、待ち時間の目安がわかり、電話をかけてもらう日時を指定することもできる。これは、かなり便利!

 この電話サポートが大正解! 申し込みフォームに電話番号を入力すると、ほんの1~2分後に電話がかかってきて(かけてもらう時間を予約することもできる)、すぐに現状についての相談ができた。筆者は、SIMフリーのiPhone 6 Plus(データ専用SIMを使用)と、ソフトバンク回線のiPhone 6を使っている。電話はiPhone 6で受けたのだが、そのIMEI番号や生年月日などを口頭で告げることで本人確認ができた。ちなみに、秘密の質問への回答は3つを登録していたようで、口頭でも確認してもらったが全滅だった。地名の場合は「世田谷」か「世田谷区」など、入力した表記を正確に覚えておく必要があるようなので、今後はきっちりメモをして残しておこうと思った。

 その後の手続きは、パスワードリセットのロックが解除される8時間後でないと行えず、その日(土曜)の電話サポートは17:00までだったので、翌日の朝に再度電話サポートにアクセスした。すでに本人確認は済ませていたので、パスワードを再発行する手続きを進めてもらい、パスワードリセットのメールを受信するための追加のメールアドレスを電話で告げて登録した。しかし、そのメールはすぐに届くわけではなく、24時間後に届くシステムになっているという。多少がっかりしたが、アドバイザーの対応はよく、解決への道が見えたので、この時点で気分的にはスッキリした。

予備のメールアドレスとして新たに追加したGmail宛に届いたメール。ここからは1分もかからないくらい、すぐにパスワードの再取得ができた

 翌朝、指定したメールアドレスにメールが届き、記されていたURLにアクセスすると、新しいパスワードを入力する欄が表示され、無事にパスワードを変更することができた。

 時間は要したが、Appleサポートのアドバイザーの説明はわかりやすく、非常に親切だった。無料だし、Apple StoreのGenius Barのように待つ必要もないので、今後、Apple製品でトラブルが生じた場合には、積極的に利用しようと思う。ただ、筆者は従来、Apple IDのパスワードに6桁の数字を使っていたのだが、リセット後は、現在のルールである数字・大文字・小文字を含む8文字以上にする必要があった。シンプルなパスワードが気に入っていたので、それだけは残念であった。


スマホ対応証明写真機を初体験

 先日、ミャンマーに旅行に行ってきたのだが、その際、ミャンマーに入国するにはビザが必要なのだという。ちょっと前まではミャンマー大使館に行って申請しなければいけなかったようだが、この秋からはインターネットから申し込みができるようになったという。

 早速、サイトを見てみると、必要になってくるのが証明写真だ。知り合いによると「ビザを申請するには、背後が白の証明写真じゃないといけないようだ。●●社の証明写真機であれば、白バックで撮影できるみたい」というコメントをもらった。

 白バックで撮影しなくてはいけないとなると、結構面倒くさい。また、オンラインで申し込むとなると、プリントされた写真をスキャンする必要があり、これまた厄介だ。

 「スマホのインカメラで撮ってしまおうかな。それなら無料だし」と思ったが、ビザ申請という正式書類なので、ここはきちんと撮影しておこうという気持ちになった。「オンライン申請するための証明写真をどうやって準備すれば良いのか」という課題を頭の片隅に置いていたら、近所に「スマホ対応証明写真機」というのを発見。早速、カーテンをくぐって中に入ってみた(あとで調べてみたら、DNPフォトイメージングジャパンという会社の機械だった)。

 説明によると、証明写真は通常のように撮影するが、証明写真機にはWi-Fiが飛んでおり、専用アプリ(Ki-Re-i ID Phone)をイントールしてから、スマホと証明写真機を接続すると、撮影した画像データを本体にコピーできるようになるという。もちろん、プリントすることも可能だ。

 プリントもしくはスマホにデータを持ち帰るだけだと800円、その両方をやろうとすると1000円になるという。早速、「スマホで持ち帰るだけ」を選んで撮影してみた。

 撮影自体は普通の証明写真と変わらない。ここではオプションとして、背景の色を選択できるようになっていた。もちろん、白を選択。これで問題なくビザ申請できるはずだ。撮影した画像データはアプリからWi-Fi経由でスマホの画像アルバムにコピーされた。これをスマホからメールでパソコンに飛ばし、パソコンから申請すればOKだ。

 実際、金曜の夕方に申請をしたら、翌月曜日にはメールでビザが届いた。ミャンマー政府、結構、仕事が早くてビックリした。過去に仕事で、中国とロシアにビザ申請をしたことがあったが、いずれも窓口対応であったため、かなり面倒だ。申請時にパスポートを渡し、書類ができあがったら、またとりに行かなくては行けないなど、二度手間になるのだ。しかも、大使館は窓口の営業時間が限られており、ピンポイントで行かないといけなかったりする。オンラインで申請できるのは本当にありがたい。

 今回、画像データとして、スマホに保存できたことで、再利用ができるというのもありがたい。またオンラインで申請することがあれば、そのまま使えるので便利だ。アプリから、証明写真機に画像を送信して、印刷するという使い方もできるようだ。

 スマホが普及したことで、身の回りの機械も、スマホ対応することで、また新たな可能性が広がっているような気がした。


auのLTEデータプリペイドでiPadを使ってみた

 前回の記事でも触れたように、現在、ボクの手元にはiPad Air 2のSIMロックフリー版がある。これまで持っていたiPad Airのバックアップの書き戻しがうまくいかなかったものの、新しいiPadとして設定し、必要なアプリやデータを個別にインストールすることで、何とか従来と同じ環境を再現することができた。ちなみに、SIMカードはIIJmioのSMS対応SIMカードを使っている。

 iPad Air 2は元々、書籍などを執筆するために購入したもので、書籍の制作が終わった後は、近所に買い物に出かけたり、遊びに出かけたりするときの“おでかけカバン”に入れて、持ち歩くことが多い。忘年会や宴席が多い今のシーズンは、持ち歩く回数も増えている。

IIJmioのSIMカードは快適に使えているけど、ふと気付くと、3Gに落ちていることがある

 外出先のちょっとした空き時間に使うことが多いわけだけど、ちょっと気になるのが電波のつかみ具合い。iPad Air 2を使っていて、たまに画面左上のアンテナピクトの表示を見ると、「3G」になっていることが多いのだ。普段、仕事用カバンに入れて持ち歩いているiPad mini 3 NTTドコモ版に比べても明らかに多い印象で、もしかすると、チップセットが異なるiPad Air 2ならではの現象なのかもしれない。一度、電源を切り、再投入すると、再び「LTE」になることが多いんだけど、どうも3Gに落ちた後の復帰する部分に何らかの問題があるような印象だ。

 iPad Air 2はそんなに利用頻度が高いわけでもないので、そのまま使い続けてもいいんだけど、それじゃあまり面白くないので、以前から気になっていたauの「LTEデータプリペイド」を契約してみることにした。このプランはその名の通り、LTEデータ通信のみが利用できるプリペイド契約で、チャージ料金は1GBごとに1500円で、チャージした時点から31日間まで有効となっている。ちなみに、このチャージ料金にはインターネット接続の「LTE NET」、データ通信プランの「LTE NET for DATA」、「テザリングオプション」が含まれており、グローバルパスポート対応機種では海外でも利用できる。また、すでにauを利用しているユーザーが契約する場合、メインの回線と同じau IDを登録して、コンテンツを両方で利用できたり、LTEデータプリペイドの利用分をau WALLETのポイントに貯められるほか、同じお客様サポートの画面で状況を確認できるなど、便利な面が多い。まもなくサービスが開始される予定の「データギフト」にも対応しているので、スマートフォンで余ったデータ通信量をiPadに回すといった使い方もできそうだ。

auのLTEデータプリペイドを契約してみた
IIJmioのSIMカードをau Nano ICカードに交換

 LTEデータプリペイドの申し込みは、基本的には新規契約と同じ扱いなので、au取扱店での手続きが必要で、運転免許証などの本人確認書類も必要な上、新規契約時は契約事務手数料として、3000円が請求される。今回はできたばかりのau SHINJUKUを利用することにした。手続きについては新規契約と同じなので、いろいろな確認を取りながら、手続きを進めることになる。

 ただ、LTEデータプリペイドがまだ始まったばかりのプランである上、筆者が複数のauの回線を持っていて、確認に手間がかかったこともあって、カウンターに座ってからSIMカードの受け取りまでに、約1時間以上かかってしまった。センターと電話でやり取りしながら、奮闘してくれたスタッフには拍手を送りたいが、海外でプリペイドのSIMカードを購入し、アクティベーション(開通作業)を済ませるのに、長くても20~30分で済んでいることを考えると、もう少し事務的なオペレーションを簡略化するなり、効率化を図らないといけないだろう。

 さて、au Nano ICカード(SIMカード)を受け取ったら、今度はiPad Air 2に挿して、設定開始という流れになるわけだけど、何をどうすればいいのかがさっぱりどこにも書いてない……と思いきや、手渡されたSIMカードといっしょに手渡された「iPad/iPad mini(iOS8以降)データチャージご利用方法」という紙を見て、ちょっと納得。同様の内容はauのQ&Aプラスの「【データチャージ/LTEデータプリペイド】iPad(iOS8以降)でデータ通信量を購入(チャージ)する方法」でも確認できる。

 要するに、今回、新たに発行されたau Nano ICカードは、LTEデータプリペイドを申し込んだだけの状態で、まだ何もチャージをしていないため、データ通信が利用できず、iPadからデータチャージの手続きをすれば、使いはじめられるようだ。かつてiPad Retinaディスプレイモデル(iPad 4) Verizon版iPad mini Retinaディスプレイ AT&T版を購入したとき、iPadの設定画面からプリペイドのチャージができる話を取り上げたけど、あれと同じような流れでデータチャージができるわけだ。

 具体的な手順としては、iPadの設定画面から[モバイルデータ通信]-[アカウント表示]を選ぶと、[モバイルデータ通信アカウント]の画面が表示されるので、契約時に登録した暗証番号を入力。連絡先メールアドレス、支払い方法、クレジットカード番号などを入力し、自動リチャージの回数やタイミングを設定する。今回は1回のみを選んだが、容量を使い切ったり、有効期限が来たタイミングで、自動的に複数回、リチャージをくり返す設定もできる。データチャージの有効期限が切れても365日間は電話番号が保持されるので、また必要なときにチャージして利用することも可能だ。

 データチャージの手続きは、登録したメールアドレスにメールが届くか、iPadの画面上に「モバイルデータ通信プランが更新されました」と表示されれば、無事に完了となる。ボク自身は過去にVerizon版やAT&T版で体験していたので、わりとスムーズに手続きができたけど、はじめての人はちょっと戸惑うかもしれない。

iPadの設定画面から[アカウント表示]を選ぶと、こんな画面が表示される
データチャージの料金は1つだが、自動リチャージの回数とタイミングを設定できる
メールアドレスやクレジットカード情報などを登録すれば、準備完了
手続きが完了すれば、iPadの画面にメッセージが表示される。登録したメールアドレスにメールも届く
WiMAX 2+の力なのか、とにかく速い。電源投入時にネットワークをつかむまでの速度もかなり速い印象

 ところで、気になる使い心地やパフォーマンスだけど、通信速度のベンチマークソフトで見る限り、通信速度は文句なしに速い。ネットワークへの接続も非常に安定していて、かなり快適に使える印象だ。現在の利用状況については、データチャージのときと同じように、設定画面の[アカウント表示]からログインすれば、すぐに残データ量や有効期限を確認することができる。

 思い返せば、このコーナーの「Verizon版iPad 4がiOS 6.1でドコモのLTEに対応」「今年も米国で買ったSIMフリー版iPad」で、@@em|「日本でもiPadでプリペイドのオンラインサインアップできたらいいのに……」@@と書いたけど、auのLTEデータプリペイドとiPadの組み合わせは、その要望に見事に答えてくれたという印象だ。個人的にはもう少し料金を下げて、有効期限を延ばしてくれれば、よりベターなんだけど、まずは使い勝手のいい環境ができたことに拍手!


古いiPadを売らずに家の各所で活用するのが便利

 筆者は自宅では複数のiPadを使い分けしている。仕事の関係で毎年iPadを買っているのだが、古くなったiPadも売ったりせずに手元に残して活用している。普通なら1枚のタブレットを家の中で持ち歩けば済む話かも知れないが、各所に配置することで、家の中での持ち歩きの手間すら省くようにしている。これがなかなか便利なのだ。

デスク上のiPad mini 3。27インチディスプレイに比するとさらに小さく見えるので、iPad Airと入れ替えたいとも思っている

 まず仕事デスクの上、メインディスプレイの下には、iPad mini 3を置いている(このiPadは外出時に持ち出すことも多い)。電源だけでなくスピーカーも接続しておいて、スマホ・タブレット向けコンテンツの再生環境として活用している。とくにニコニコ動画でアニメを再生させることが多い。ニコニコ動画ならパソコンで視聴しても良いのだが、そうするとパソコンのWebブラウザ画面が占有されてしまうので、作業中は別画面で再生できるiPadが便利だったりする。

 この位置は顔面にわりと近いので、iPad mini 3でもあまり困っていないのだが、動画再生に使うなら大画面の方がいいので、後述するiPad Airと入れ替えようかな、とも考えている。

ゲーム用パソコン環境。トリプルディスプレイ環境でFF XIVなどをプレイしている。正直、現実世界に帰ってくるのがツラくなるレベルの快適環境だ

 ゲーム用パソコンの席には、iPad Air 2を配置している。この席にはゲーム用のWindowsパソコン以外にもMacBook Airを置いているが、ゲームの攻略情報を表示させるブラウザ画面が1個で足りないときなどに、iPad Air 2の画面も併用している。直感的に操作できるので、ゲーム中の攻略情報の参照には意外とタブレットの相性が良く、SNSなどのアプリも使いやすいので、あえてMacBook Airを使わないこともある。

 ゲーム用パソコン環境では、メタルラックで作った骨組みにクリップアームでディスプレイやキーボードなどを最適な位置・角度で配置している。iPad Air 2は棚板に純正スタンドカバーで置いているが、それだと角度や位置を調整しにくいので、iPad Air 2もクリップアームで固定しようかな、と考えている。たとえばサンコーのクリップアームサンワサプライのタブレットホルダーの組み合わせが行けそうなのだが、耐荷重やコスト、サイズなどがオーバースペックなので、もうちょっと簡単に済ませられないものかと模索しているところだ。

寝床のiPad Air。スタンドで枕の直上あたりに固定している。冬はますます布団の外に出たくなくなるし出なくてもいいんじゃないかと思ってしまう

 寝床にはiPad Air(初代)を置いている。サンコーのスタンドを使い、仰向けに寝ていると画面が見えるようして、寝しなに配信動画やラジオを楽しんだりしている。

 iOS 8の新機能である「Hey Siri」をオンにしておくのも重要だ。Hey SiriはiPadやiPhoneが充電中かつスリープ状態のとき、「Hey Siri」と話しかけることで、音声エージェント機能のSiriを起動させるという機能だ。Siriは音声読み上げで返答をしてくれるので、時刻や天気、スケジュール、新着メールの確認なども、音声だけで行なうことができる。布団から手を出す必要もないので、冬は危険なレベルで便利だったりもする。

 ただ悲しいかな、筆者はド近眼なため、メガネを外した状態だとこの距離でも電子書籍などの文字があまり見えなかったりする。つまり高解像度ディスプレイの意味がないので、ここはRetinaディスプレイではないiPad 2(現在は休眠中)に入れ替え、余ったiPad Airを仕事デスクに移動させようかな、とも検討している。

トイレのiPad(第3世代)。急いでトイレに駆け込んでも、ネットが出迎えてくれるという安心感についつい長居してしまう

 あとはトイレの壁にiPad(第3世代)を貼り付けている。どんなバカな使い方だよ、と思われるかも知れないが、これがけっこう気に入っている。トイレでWebやメールのチェックなどの軽作業が行えるし、長期戦になった際にはネット上に無尽蔵にあるコンテンツを楽しむことも可能だ。筆者の場合、昔からトイレでマンガ雑誌を読む習慣があり、愛読していた雑誌がどんどん電子化しているので、iPadはむしろトイレに必須なアイテムとなっている。

 ここにはBelkinがかつて販売していたiPad 2用のウォールマウントを使っている。ウォールマウントは場所を取らず、かつ片手でタブレットを扱えるので、トイレとの相性は良い。つまり、汚いモノを触った方の手でiPadに触らないで済む。それでもこのiPadは頻繁にアルコールで拭くようにしているのだが、そういえばほかのiPadはあまりアルコールで拭いたりしないので、実はこのiPadがいちばん清潔かも知れない。ちなみにこのBelkinのウォールマウント、iPad Air対応の後継製品は登場していないので、旧世代のiPadしか配置できない特殊な環境になってしまっている。

 トイレの壁iPad、かなり便利だと思うのだが、ひとつ微妙に悩んでいることがある。iOS 8ではiPhoneにかかってきた電話を周囲のiOS機器やMacで受けられるという機能が追加されている。つまり電話がかかってきたとき、このトイレのiPadでも着信音が鳴り、電話を受けられるのだ。

 この機能、オフにできるが、発信者表示は便利なので、オンのままにしている。正直、トイレで電話に出るつもりはないし、今までかかってきたときも出たことはないが、操作中に電話がかかってくると、誤操作で意図せずに電話に出てしまうことも考えられる(iPhoneで一度やったことがある)。なので、筆者に電話してきた人で、なんか様子がおかしかったり、背後で水を流す音が聞こえたりしても、そっとしておいていただければ幸いである。


機内や自動販売機で購入できるSIMカード
SIMフリーのiPhone 6 PlusをフィリピンのSmart Communicationsで使う

 ドコモなどの通信事業者がiPhone 6/iPhone 6 Plusを発売するのと同時にApple StoreでSIMフリーモデルの販売が開始されたほか、MVNO事業者の低価格なサービスを利用するための端末として、ASUSのZenFone 5などのSIMフリー端末が日本国内に投入されるなど、日本国内でもSIMフリーの選択肢が広がってきています。

 SIMフリー仕様で販売されている機種は、原則として通信方式および周波数帯など必要な条件が一致すれば、好きな携帯電話事業者のSIMカードを挿して利用することができます。

 SIMフリー端末は、国内の通信事業者で好きな事業者を選ぶ、という使い方もできますが、コストパフォーマンスが高いのは海外渡航時に現地のSIMカードと組み合わせて使うケースでしょう。SIMフリー端末+現地のプリペイドSIMの組み合わせは、国際ローミングでの利用と比べて、海外での通信料を大幅に抑えることができます。

 海外でのプリペイドSIMカードの販売は、国や都市によって様々な方法がありますが、空港ターミナル内にある通信事業者のカウンターや、空港ターミナルのコンビニなどでプリペイドSIMカードが販売されているほか、プリペイドSIMカードを販売する自動販売機が設置されるなど、空港でプリペイドSIMカードを購入することができる都市も多くあります。

オーストラリアのLCC「ジェットスター」の国際線でプリペイドSIMカードが販売されていた

 そんな中、筆者が最近便利だと感じているのが「機内でのプリペイドSIMカードの販売」で、実際に以前、このコーナーで紹介したように、航空会社によっては機内でプリペイドSIMカードの販売を行っています。

 オーストラリアを拠点にするLCC「ジェットスター」は、日本~オーストラリアの機内にて「Telstra」のプリペイドSIMカードやモバイルWi-Fiルーターの販売を行っており、SIMフリー端末を持っている場合はプリペイドSIMカードを、持っていない場合はモバイルWi-Fiルーターごと購入することが非常に簡単にできました。

 現地で使える端末ごと購入できるのは、モバイルWi-Fiルーターをレンタルするのと同様に、通信方式や周波数帯の不一致などを心配する必要が無い、という点でも安心できます。

フィリピン「Smart Communications」のLTE対応SIMカード。機内販売されるものとパッケージは異なる可能性あり

 ジェットスターのほかにも、フィリピンのLCC「セブ・パシフィック航空」がフィリピンの通信事業者「Smart Communications」と提携し、フィリピンを到着する国際線の機内にてLTE対応のプリペイドSIMカードを販売することを発表しています。

 セブ・パシフィック航空の機内で販売される販売価格は500ペソ(約1300円)で、データ通信量は1.5GB、有効期間は15日間と、短期滞在であれば十分に使えるスペックになっています。

 機内など利便性の高い場所で販売されるプリペイドSIMカードは、通常よりも料金が少々上乗せされているような印象がありますが、フィリピンのSmart CommunicationsのプリペイドSIMカードでLTEサービスを利用するためには、SIMカード代が40ペソ、7日間のインターネット接続パッケージ(LTE対応)が299ペソとなっているので、セブ・パシフィック航空の機内で販売される予定のプリペイドSIMカードはコストパフォーマンスも高く、空港に到着後いち早くインターネット接続を利用したい方にとっては嬉しい通信手段となるでしょう。

関西国際空港 国際線ターミナルのプリペイドSIM自販機

 日本では、関西国際空港を拠点とするLCC「Peach」(ピーチ)が、関西国際空港への到着便を対象にプリペイドSIMカード「So-net Prepaid LTE SIM」の機内販売(SIMカードの受渡は空港ターミナル)を行っています。

 同SIMカードは、従来データ通信量100MBが3000円、500MBが5000円という価格設定で少々割高な価格設定となっていましたが、サービス提供元であるSo-netがプリペイドSIMカードのラインナップを強化したことに伴い、Peachで機内販売されるプリペイドSIMカードも容量が大幅に追加されています。So-net Prepaid LTEの新しい価格体系は、価格は据え置きのまま利用可能な容量が最大で10倍に増加しており、こちらもリーズナブルな価格へと改定されました。

データ通信量 価格
1GB 3,000円
2.2GB 4,000円
3GB 5,000円

 So-netのプリペイドSIMカードは、Peachの機内販売のほか。関西国際空港の国際線ターミナルに設置された自動販売機や、各空港にある「MOBILE CENTER」などで販売されており、訪日外国人に限らず、海外赴任や留学などで長期間日本を離れていた日本人が一時帰国して利用する際も便利に使えます。

プリペイドSIMカードも販売している「MOBILE CENTER」

 航空機内でのプリペイドSIMカードの販売では、インターネット接続などの各種設定を基本的に自力で行う必要があるほか、通信事業者のスタッフと比べればプリペイドSIMカードのサービスについて詳細な情報を知らないスタッフからの購入となる可能性が高いというデメリットがあります。

 それでも、空港に到着してすぐに通信手段を手にすることができるようになれば、現地空港への到着をすぐにSNSなどに投稿したり、空港などで待ち合わせしている相手との連絡、空港から市内までの移動経路の検索などにスマートフォンやモバイルWi-Fiルーターを有効活用することができます。

 また、空港ターミナル内でSIMカードを購入するショップなどの営業時間外であるとか、SIMカードを購入するためのカウンターが混雑することで現地の貴重な滞在時間が削られてしまう……というような心配が不要になり、メリットは大きいでしょう。

 冒頭で紹介したように、日本国内にも徐々にSIMフリー端末が広がってきています。「飛行機を降りたらすぐにオンライン」が実現できるように、日本でも海外でも、より多くのフライトでプリペイドSIMカード購入できるようなれば、旅先でのモバイルインターネットはもっと便利になりそうです。


遅ればせながらソフトバンクでiPhone 6を機種変更

 SIMロックフリーのiPhone 6 Plusは購入したものの、他はどの端末を購入するべきか決められず、ずるずると先延ばししていたところ、ソフトバンクのiPhone 5が使用期間2年を越え、月月割が切れてしまって、さあ大変。端末代金は一括で支払い済みで、ほぼ塩漬け状態だったので5000円台で済んでいた料金が一気に8000円台にアップ。古い機種を持っていると高くつくという許せない状態になりました。これ以上、無駄なお金を使わないように、急いで機種変更しなくてはなりません。

 お得に機種変更するなら他キャリアにMNPでしょう。ソフトバンク回線はこれ1つなので、他社の回線もMNPし直して……などと考えたのですが、その頃は珍しく仕事が忙しく、まったく身動きがとれない状態。とにかくこれ以上損しなければいいという思いで、一番簡単に手続きできると思われる「そのままソフトバンクでiPhone 6(16GB)に機種変更」を選択しました。賢い皆様はこんなことにならないように、時間があるときにじっくり検討し、ベストな機種変更をなさることをお勧め致します。

ソフトバンクの回線維持のためにiPhone 6を購入。iPhone 6 Plusと比べると持ち心地が格段にいいです

 でも、そのまま機種変更しても、それほど後悔はしていません。というのも、ソフトバンクは、今使っている端末を下取りに出してiPhone6/6 Plusに機種変更すると、一定額を割引してくれる「タダで機種変更キャンペーン」を継続しているからです。特にiPhoneからiPhone 6/6 Plusへの機種変更は割引額が高く、私の場合は月月割と合わせて毎月3420円の割引となるようです。

 このタダで機種変更キャンペーンは12月1日から割引額と対象機種が少し変わります。iPhone6/6 Plusに機種変更する場合の割引額が減額されますが、AQUOS CRYSTALが割引額の多いiPhone6/6 Plusグループに入ります。AQUOS CRYSTAL Xがもうすぐ発売という時期に、あえてこちらを選ぶかどうか難しいところですが、AQUOS CRYSTALをより安く購入できるチャンスです。

 ホワイトプラン継続のニュースもあり、料金プランは悩んだのですが、1社くらい通話し放題プランにしてもいいかなと思い、新しい「スマ放題」に変更しました。データ定額パックは一番少ない2GB。以前、iPhoneを洗濯して悲しい思いをしたので「あんしん保証パック」(月額500円)を念のため契約し、恐らくもう留守番電話サービスを使うことはないと判断し「iPhone基本パック」は解約。また、端末代金は久しぶりに24回の分割支払いにしてみました。これで毎月7000円程度の支払いになるはずです。端末代金が分割だと、あまりお安く感じませんねえ。近頃家計がありえないくらい厳しいので分割にしてしまいましたが、なるべく早めにショップで残債を一括で払ってしまうつもりです。


バンド付きケースとATOKで安全な片手入力が実現

 大きいことはいいことだ! と思って購入したiPhone 6 Plusだが、大きさゆえの弊害もある。片手操作がしづらく、ポケットに収めたときの“かさばり感”も気になる。もちろん、それを承知の上で、画面の見やすさを優先して6 Plusを選んだわけだが、実際に使ってみると「思っていた以上にデカい!」というのが率直な感想だ。

 筆者の会社は、5人だけの小さな会社なのだが、3人がiPhone 6を購入し、1人が6 Plusを購入。筆者は両モデルを購入した。iPhone 6を使っている者は、持ちやすさや使い勝手にほぼ満足しているようだが、6 Plusを買った部下は「普段使いには大きすぎる」という理由で、早々とiPhone 6に乗り換えてしまった。筆者も当初は6 Plusをメインに使っていたが、最近はiPhone 6のほうが気に入っている。

 iPhone 6 Plusの画面サイズは5.5インチ。デカいとは言え、Androidスマートフォンでは、すでに5インチ以上が主流だ。Androidでは、狭額縁設計や片手操作モードなども導入されているので、5インチ以上の端末でも、さほど使いにくいとは感じない。もはや5インチ未満のHDディスプレイでは物足りなく感じることもある。しかし、iPhoneはこれまで画面サイズが3.5~4インチで、横幅は60mm前後だった。6 Plusの横幅は77.8mmなので、いわば“飛び級”したように「一気にデカくなった」「デカくなりすぎた」と感じるのかもしれない。まず、4.7インチ・横幅67mmのiPhone 6を使って、その扱いに慣れてから、6 Plusに移行するのがベストではないかと思ったりもしている。

 iPhone 6 Plusは、そもそも両手で扱うべき端末だと思う。しかし、これまでの習慣から片手で操作したくなることもある。例えば、鞄を手にしているときにメールをチェックして返信したり、電車で吊り革をつかんだ状態でウェブを見たりするときだ。そんなとき、画面の端のほうをタッチしようとして、端末を落としそうになったことが何度かある。筆者の友人には、すでに6 Plusを落としてキズをつけてしまった者が複数人いるので、片手での取り扱いに苦労している人は少なくないと思う。

 落下を防ぐ策として、筆者は背面にバンドが付いたケースを購入した。バンドに指を通しておくことで、安定した状態で片手操作ができ、強引に指先を伸ばすこともできるようになった。ただし、それでも指が届きにくい個所はある。スマートフォンで最もタッチ操作が必要なのは文字入力だろう。iPhone標準のキーボードでは、右手操作時には文字種の切り替えボタンなどが押しにくく、左手操作時には取り消しボタンや「空白」「改行」が押しにくい。そこで購入を決めたのが「ATOK for iOS」。1500円のアプリなので、決して安くはないが、キーボードを右寄せ・左寄せにできることが魅力。このATOKのおかげで、片手でもすべてのキーに指が届くようになり、フリック入力もスムーズに行えるようになった。iPhone 6/6 Plusには、ホームボタンのダブルタップで画面を引き下げられる機能がある。これを利用することで、画面の上のほうにある「宛先」や「送信」にも無理なく指が届く。周囲に人がいない状況では「Siri」もフル活用している。

筆者がAmazonで購入した「Simplism iPhone6 Plus(5.5インチ)用 カードポケット&背面バンドシリコンケース」。2130円だった
人差し指だけを通して使うのがベストだと感じている
「ATOK for iOS」を使えば、片手でも落下の不安がなくフリック入力ができる
画面を引き下げると「送信」にも指が届く

 iPhone 6 Plusを片手で操作していて「おっと危ない!」といった経験がある人は、何かしらの落下防止策を講じることをおすすめしたい。


iOS 8連係とInstant HotSpotに翻弄される

 ソフトバンクのiPhone 5を、iPhone 6 Plus(128GB)に機種変更しました。下取りキャンペーンを利用したので、ちょっとだけお得になりました。とはいえ前の分割払いとほぼ変わらない額になったというだけですが。プランは旧プランのままです。通話より圧倒的にデータ通信な自分としては7GBの魅力は捨てられません。

 というわけで、現在所有している端末は、ドコモのiPhone 5s(旧プラン)、ソフトバンクのiPhone 6 Plus(旧プラン)、SIMフリーのNexus 5(IIJmio/050 plus)、iPad mini Retia(Wi-Fiモデル)、ドコモのSH-08E(データ通信のみ)などなど(以下省略)。

自宅で着信すると、一斉に鳴り出す!

 通話はほとんどしないとはいっても、たまに仕事の電話はかかってきます。つい先日も在宅中に着信音が鳴り出しました。端末のラインナップからすると鳴りそうなのは3台ですが、音はiPhone。さてどっちだ! と思ってるうちに、あちこちからワンワン鳴り出してびっくり。

 iPhone 5s、iPhone 6 Plus、iPad mini Retiaが同時に騒いでおりました。えっ? えっ? と、戸惑っているうちに、電話は留守電になってしまいました。

同一ネットワーク内なら、キャリアが違う端末でも応答できた

 これがウワサのiOS 8連係機能だったのですね。どれをとってもよかったようです。試しに家の電話からドコモ宛にかけたところ、ソフトバンクのiPhone 6 Plusで応答できました。

 やった! これならマナーモードにしたまま忘れてても気づきやすいし、どれ持ってても電話に出られる! 電話転送しようか迷っていたけれど、これならなくてもよさげ。そう安心していたら外出先では使えず。すべて同一ネットワーク内になければダメでした。残念。

 さらにYosemiteにアップデート済みの2012年の年末に購入した11インチのMacBook Airと、最近購入した13インチのMacBook Pro Retinaを持ち出してみたところ、13インチのMacBook Pro Retinaにも着信通知が表示されておりました。ただ、MacBook Airもモデル的には対象らしいのですが無反応でした。

 この連係機能、ある瞬間は一斉に鳴り出すのに、しばらくするとまったく反応しないこともあるので油断なりません。

すぐそこにあるのに……

 できないといえば、私のMacBook Pro RetinaではInstant HotSpotがまったく機能しません。過去に通常のテザリングで接続済みにもかかわらず、端末がそこに存在しないかのような態度を取られます。むしろNexus 5のほうがスポーンとつながって快適なくらいです。MacBook AirはInstant HotSpot問題なさそうで、1クリックでつながるんですが……。

 この挙動の違いはよくわかりません。メインのノートパソコンをMacBookにしたのは最近のことなので、いわゆる信仰心不足ということなのでしょうか。MacBook AirならOKというのは、購入してすでに2年になろうとしているから? そんな馬鹿な(笑)。

 iPhoneは2機種ともわざわざ7GBのプランにしているのに、どちらも普通のテザリングすらできなくて困っているので、なんとか解決したいところです。Nexus 5のIIJmioも容量倍増して快適なんですが、なんか悔しいです。


iPad mini 3はキャリア版を選んでみた

 前回の記事が掲載された10月23日から順次、販売が開始されたiPad Air 2とiPad mini 3。これまでもこのコーナーで取り上げてきたように、個人的にはiPad Retinaディスプレイ(iPad 4)Verizon版、iPad mini Retinaディスプレイ(iPad mini 2)AT&T版、iPad Air Wi-Fi版(国内モデル)を持っている。「おまえ、何台iPad持ってんだよ!」と突っ込まれそうだけど、個人的に利用するだけでなく、書籍の執筆にも使うので、新しいモデルは必ず購入している。今回の新しいiPadの2モデルも何らかの形で調達しないといけない。

 まず、iPad Air 2は国内向けの販売が開始された直後、オンラインのApple StoreでSIMロックフリー版を注文。普段、仕事のときはパソコンを持ち歩いているので、iPad Air 2をいっしょに持ち歩くことはほとんどないという判断もあり、容量は中間の64GBをチョイス。注文したiPad Air 2は10月23日に到着し、仕事が落ち着いた数日後にセットアップをはじめた。

 新しいiPadとして設定するか、他のiPadのバックアップを書き戻すかを悩んだけど、世代がもっとも近いiPad Airのバックアップを書き戻すことにした。移行作業としてはiPad Air 2の初期設定をはじめ、途中でiTunesがインストールされたMac miniに接続して、書き戻すという流れになるんだけど、これがなぜか失敗の連続。

 先日、スタパ氏が本誌のスタパブログで、「最新型iPad両機……復元失敗しまくり」というエントリーを書いていたけど、まさにこれと同じ症状。iTunesで復元中にエラーで停止したり、復元後にネットワークの設定を変更したら、ハングアップしてしまうなど、どうも動作がおかしい。他の環境での復元やDFUモードなども試したけど、問題は解決できなかったため、最終的にはバックアップの復元を諦め、新しいiPadとして初期設定をすることにした。手間はかかったけど、初期設定の完了後、従来のiPad Airと同じアプリをインストールして、何とか「手動で復元」することができた。どうも今回のiPad Air 2はiTunesのバックアップからの復元にトラブルが多いようだ。

 一方、iPad mini 3をどうするか。今回のiPad mini 3は従来のiPad mini 2と比較して、違いがあるのはTouch IDくらいだけど、仕事的には1台あった方がベターなので、国内向けモデルを買うことにした。悩みどころはキャリア版するか、SIMフリー版にするかという問題。

結局、iPad Air 2もiPad mini 3も何となくゴールドを選んでしまった。iPhoneはともかく、iPadではちょっと目立ちすぎかも
共に、指紋認証センサー「Touch ID」を搭載。上段のiPad mini 3はガラスタイプの保護シートを貼ったが、下段のiPad Air 2はまだそのまま

 SIMフリー版のメリットは、やはり、MVNO各社のSIMカードが使えること。MVNO各社のSIMカードをiPadで使うリスクも前回の「SIMフリー版iPadにはSMS対応SIMカード?」で説明したように、とりあえず、SMS対応SIMカードを選んでおけば、大きな問題になさそうだ。ただ、Wi-Fi+Cellular版の価格は128GBモデルが8万9800円(税別)と、なかなかお高い。月々の通信料はMVNO各社のプラン次第だけど、今までiPad mini 2で利用してきたIIJmioの「IIJmio高速モバイル/Dサービス」のSMS機能付きデータ通信SIMであれば、2GBで月額1040円と安い。

 一方、キャリア版は2年間の継続契約による「月々サポート」などの月額割引サービスに加え、各社スマートフォンとのセット割引が利用できるのがメリット。キャリア間の差は、iPhoneなどと同じように、ネットワーク対応がポイントだけど、iPad Air 2が新たにWiMAX 2+やAXGP(SoftBank 4G)対応の違いがあるのに対し、iPad mini 3はiPad AirやiPad mini 2同じなので、WiMAX 2+やAXGP(SoftBank 4G)には非対応。つまり、各社の3GとFDD-LTEのネットワークのエリアを気にするだけ。ちなみに、キャリア版はSIMロックがかかっているけど、iPhoneと違い、基本的には国内の他キャリアに対するSIMロックなので、海外渡航時に現地のSIMカードを購入して利用することは可能なはず。

 スマートフォンとのセット割引については、各社ともWebページに情報を掲載しているんだけど、正直なところ、この仕事をしているボクでもイヤになるくらい、わかりにくい。NTTドコモの「『カケホーダイ&パケあえる』かんたんシミュレーション」が辛うじて及第点というのが本音。各社ともキャンペーンや割引を声高に叫ぶのはいいけど、もう少し、このあたりの見せ方を考えないと、2台目需要は掘り起こせないと思いますよ。

 これらの要素を検討した結果、最終的に今回はNTTドコモでiPad mini 3を機種変更で購入することにした。本体の値段は128GBモデルで8万1000円(税別)なので、SIMフリー版よりも少しお安いけど、NTTドコモの月々サポート割引で、2375円×24回(5万7000円)の割引が受けられる。そのため、実質負担額は2万4000円となり、SIMフリー版との差額は約6万5000円という計算。

iPad mini 3にNTTドコモがiPad向けに提供するアプリをひと通りインストールすると、こんな感じ。実際は必要なものを入れるだけでいいけど……

 月々の料金はすでに利用中のiPhone 6 Plusの2台目プラスとして組み合わせたため、基本プランがデータプランで1700円、プロバイダー料金がspモードで300円、パケットパックがシェアオプションで500円となり、合計2500円で済む。利用できるデータ通信量はiPhone 6 Plusで選んでいる「データSパック(2GB/月額3500円)」とのシェア(共用)なので、利用できるのは2GBまでだけど、NTTドコモの「iPadボーナスパケットキャンペーン」「iPhoneボーナスパケットキャンペーン」のおかげで、最大13カ月はiPadとiPhoneで1GBずつが追加されるため、実質的にはシェアできるデータ通信量の上限は4GBになる計算。月額料金で比較すると、NTTドコモ版の方が1460円、高いんだけど、2年間の差額は3万5040円なので、本体のSIMフリー版との差額を埋められるほどではない。

 今回の新しいiPadは、MVNOの格安SIMが増え、AppleがSIMフリー版を最初から売り出したこともあって、SIMフリー版が注目を集めているけど、国内でいろんなキャリアのSIMカードを差し替えたりしない限り、価格面ではキャリア版の方が負担が少なく、2台目プラスのような契約が利用できるときは、意外に買いやすいという印象だ。なかなか一概に比較できない面もあるけど、新しいiPadが気になっている人は、ちょっとキャリア版にも目を向けてみると、いいかもしれません。


iMessage、使わなくても設定は確認しよう

 みなさんはiMessageを使いこなしているだろうか。iOS 8ではアプリが強化され、音声を送れるようになったり、グループチャットが使いやすくなっている。

 正直に言おう。筆者はあまり使いこなしていない。

 iPhone上では、iMessageはSMSやMMSと同じように、「メッセージ」というアプリで利用する。「メッセージ」アプリは、宛先の電話番号やメールアドレスが「iMessage着信用の連絡先」に指定されていれば、自動的にiMessageで送信し、そうでないときは、SMSやMMSで送信する。

 どちらの方法で送るかは、メッセージ入力欄に表示されるが、ユーザーが送信方法を選ぶことはできない。ほとんどのiPhoneユーザーは、この仕様に無自覚なまま、iMessageを利用しているのではないだろうか。とくにauとソフトバンクのiPhoneは、「メッセージ」アプリからキャリアメール(MMS)を送受信するので、「メールを送ったつもりかiMessageで送っていた」となりやすい。

SMS/MSSで送受信するときの画面
iMessageで送受信するときの画面

 通常、それほど問題にはならないのだが、筆者の環境だと、この仕様がたまにやっかいなことを引き起こすのだ。

 筆者は仕事柄、いろいろな端末を使うために、しばしばSIMカードを別の端末に挿し換える。「iMessage着信用の連絡先」として設定されている電話番号のSIMをiPhoneからAndroidに移してしまうと、誰かがケータイ宛に送ったつもりのメッセージが、実際にはケータイ(Android)で受信できていない、なんていうケースが発生する。しかもiMessageはMacやiPadなどでは受信できるので、送信者には送信エラーも通知されない。

 こうしたことを避けるため、筆者はあえてiMessageを多用しないようにしている。正確には、相手が意図せずiMessageでメッセージを送信してしまわないように注意している。「iMessage着信用の連絡先」になっているApple IDは他人にはなるべく教えないようにして、メインのアドレスをそのまま「iMessage着信用の連絡先」にしないようにしている(Gmailのエイリアスを使っている)。

iMessage着信用の連絡先情報の画面

 どの電話番号やメールアドレスが自分の「iMessage着信用の連絡先」なのかは、「設定」アプリの「メッセージ」の「送受信」から確認できる。自分で任意のメールアドレスを追加登録することもできるが、そのiPhoneの電話番号は自動的に登録され、iMessage利用中は解除できない。

 筆者のように複数の端末を行ったり来たりする特殊な環境でなくても、たとえばiPhoneからAndroidに機種変更してしまうと、問題が発生することがある。AndroidだとiMessageは受信できないが、それに気がつかず、相手がiMessageを送信してしまう、なんていうケースだ。

 最近、機種変更した友人にメッセージを送っても返事がない、送信エラーになるなんていうときは、こうしたケースを疑ってみよう。SMSのつもりがiMessageになっていて受信できなかったり、逆にiMessageを送ったつもりがメールになっていて読まれていなかったりする可能性がある。もちろん、相手が自分に愛想を尽かせていて返事をしてこない可能性もあるので、その場合はひっそり枕を濡らしておこう。

 なお、「iMessage着信用の連絡先」に設定された電話番号は、最近公開されたこちらのWebページで解除できる。Androidへ機種変更する際、iMessageを解除せずにiPhoneを手放してしまったときは、このWebページから設定を解除しておこう。メールアドレスに関しては、「My Apple ID」で「代替メールアドレス」を削除することで解除できる。

 AndroidやWindowsでもiMessageが使えれば、こんな面倒なことにもなりにくいのだが、残念ながら現時点ではiOS機器とMacでしか利用できない。そもそもiMessageはAndroidで使えず、相手を選ぶ時点で、使いこなしが難しいという面もある。筆者は仕事以外の友人がほぼiPhoneユーザーなのだけど、少数のAndroidユーザーを仲間はずれにしてチャットするわけにもいかないからねぇ……。


秋冬Android端末はどれを買うべきか決められない
背面にバンドがあるので、そこに指を通して持つとしっかり安定

 iPhone 6 Plusは手から滑り落ちそうで怖い、カバーが必要だと、ことあるごとに騒いでいたら、同業のOさんが見るに見かねたのか、便利なシリコンケースを譲ってくださいました。トリニティが扱っているSimplismの「Silicone Case with Card Pocket & Grip Band for iPhone 6 Plus」です。これ、すごくいいですね。背面のバンドに指を通して持つと、揺れる電車の中で立っていても安心してiPhoneを持っていられます。ケースの内側にはカードを入れられるすき間があるので、Suicaカードを入れておサイフケータイのように使えます。ストラップホールも装備。気泡を入れずに貼れる自信がないので貼っていませんが、ディスプレイ保護フィルムも同梱しています。

うっかり親指が離れたり、手がこんな向きになったりしても落ちません。人にぶつかられても大丈夫そうです
ケースの内側にカードを入れるすき間があります

 iPhone 6 Plusのホールド感問題はこれで解決。さて、秋冬のAndroid端末も1つ買い換えたいと思っていたのですが、どれにするか未だに決められません。

 今年の秋冬スマホで最も気になったのは「GALAXY Note Edge」。カーブしたエッジスクリーンがステキ過ぎて、“スマートフォンは裸で使う派”だった私も、あえて専用カバー「Flip Wallet」を付けて使ってみたくなります。ただ、5.5インチディスプレイのiPhone 6 Plusを購入してしまっているのに、5.6インチのGALAXY Note Edgeが必要かと自問。しかも、GALAXY Note 3がまだ現役として活躍してくれている状態です。

 「Xperia Z3」はデザインがとても気に入りました。見たことのない渋めカラーで機能も十分。完成度が高い端末だと思いました。けれど、Xperia Z2からあまり変化を感じられなかったのです。美しいXperia Z3を買うよりも、他の端末の面白い機能を使ってみたいという気持ちが強くなりました。

 その意味で、人工知能「ココロエンジン」をベースにした「エモパー」を搭載した「AQUOS ZETA SH-01G」は、ぜひ使ってみたいと思わせる端末です。しかも、リコーイメージングの「GR certified」を取得したため、カメラ画質がかなりアップしています。撮影下手な私でもきれいな写真が撮れそうではありませんか。でも、今年の初夏に「AQUOS ZETA SH-04F」を買ったばかりで楽しく使っている最中。十分満足しております。ここで新AQUOS ZETAに買い換えるのはぜいたく過ぎると判断しました。

 auユーザー歴15年以上になる私としては、au VoLTEに対応した「isai VL LGV31」か「URBANO V01」は、ぜひ使わなくてはいけないと思わせるモデルです。ただ、本当に3Gに対応せずに大丈夫なんでしょうか。LTE維持率99.9%といわれても、心の底から信用することができません。エリアをチェックするのは面白そうですが。また、年末に出るFirefox OSスマホも気になります。

 くどくど言い訳を並べましたが、スマートフォンの機能が本当に安定したので、以前ほど新しい端末を使ってみたいと強く思わなくなっている、というのが本当のところです。これからはアプリや周辺機器の使い方がますます重要になってくるのでしょう。個人的には、au Smart Sports Run & Walkを利用してジョギングするのが好きなのですが、さすがにiPhone 6 Plusをポケットに入れて走るのはキツイです。スポーツ向けのスマートウォッチを1つ入手しようと検討している最中であります。


「OCN モバイル ONE」の格安SIMでiPhone 6 Plusを

 iPhone 6のほうが使いやすそうだ。だが、フルHD大画面のiPhone 6 Plusの使い勝手も試してみたい……。結局、どちらが1台に絞ることはできず、両方を購入した新iPhone。iPhone 6は、これまで使っていたソフトバンクのiPhone 5sを機種変更し、iPhone 6 PlusはSIMフリー版を使ってみることにした。

「OCN モバイル ONE」のパッケージ。50MB/日コースを契約したが、10月から1日70MBまで使えるようになった。月額129.6円のSMSオプションも付けている

 iPhone 6 Plusに挿すSIMカードは「OCN モバイル ONE」の「50MB/日コース」を選んだ。月額972円で高速通信を毎日50MBまで利用できるプランだ。SIMはAmazonで2073円(初期費用)で購入。注文から4日後に届いた。

 筆者は、SIMフリーのAndroidスマホを使ったことはあるが、iPhoneでは初めて。送られてきたSIMのパッケージに、設定までの大まかな流れが記されていたので、それに従って、まずOCNの専用サイトでSIMカードの情報を入力。続いて決済に使うクレジットカード情報などを入力し、利用登録を済ませた。iPhoneにSIMを挿入し、いよいよ開通の設定……という段階で、ちょっとつまずいた。OCNのサイトで「iPhone 6 Plus」の名前を探したのだが見当たらず、「OCN モバイル ONE iPhone 6」とググって、設定方法を検索した。で、すでに使っているユーザーのブログを発見し、iPhone 5s/5c向けと同じ構成プロファイルをインストールしても問題なく使えているようなので、それにならった。なお、現在は、動作確認済み端末のページから「iPhone 6 Plus」を選択し、スムーズに構成プロファイルをインストールできるようになっている。

パッケージに記載されているURLに接続して、利用開始の設定を行った
端末にSIMを挿し、このプロファイルをインストールするだけで設定は完了

 設定には10分もかからなかったと記憶しているが、開通後しばらくは、なぜか3Gにしかつながらなかった。ひょっとしてこのプロファイルではダメなのか? などと思いつつ、あれこれググったりしているうちに、ステイタスバーに無事「LTE」と表示された。いつもこのような事象が発生するかどうかはわからないが、これから利用設定する人は、もし、しばらくLTEにつながらなくても、焦らず待つといいだろう。

 SIMフリーのiPhone 6 PlusとOCN モバイル ONEの組み合わせで使い始めて、1カ月が過ぎたが、トラブルもなく快適に利用できている。筆者は、自宅と職場ではWi-Fiに接続しているので、モバイル通信を使うのは通勤時や外出時に限られる。1日70MBでも、無駄な通信を省くように努めればなんとかなるという印象だ。

LTE接続時は、場所によるが5~20Mbps程度の速度が得られる。ドコモ契約時と変わらない印象だ
高速通信をオフにして通信速度を計測してみた結果。制限時の通信速度は200kbpsだが、速度テストでは、それ以上の結果となった。実使用の感覚としても、200kbps以上出ている印象だ

 筆者は、OCN モバイル ONEのほかに、「BIGLOBE LTE・3G」のSIMも持っていて、それは月額972円の1GBプラン(11月からは2GBに増量)を契約している。通信可能データ量が日単位のプランも、月単位のプランも、それぞれにメリットがあると思うが、個人的には、日単位のプランが気に入っている。OCN モバイル ONEの場合、使用データ量を確認できるアプリが提供されているのだが、使っているうちに1日に使うデータ量の目安がわかるようになり、自ずと使いすぎをセーブできるようになる。外出の用事が多く、データ使用量が多くなりそうなときは、高速通信をオフにして、低速で使うこともできる。低速でも、メールやLINE、画像が少ないWebサイトの閲覧などには支障はない。

専用アプリで、データ使用量を確認でき、ターボをオフにして、高速通信分をセーブすることも可能。なお、「70MB/1日」という条件だが、実際には75~80MB程度使える
直近3日間、直近3か月間などのデータ使用量も確認できる。23時を回ってから70MBを突破してしまうことが多い

 なお、OCN モバイル ONEはデータ通信プランなので、電話機能は使えない。通話には以前から使っているIP電話アプリ「050 plus」を利用している。この1台だけを持ち歩く場合は、スマ放題で契約しているiPhone 6にかかってきた電話を050番号に転送する設定にしている。


iPhone 6で「アメリカ放題」を試す

 ソフトバンクがiPhone 6/6 Plus発売と同時に始めた「アメリカ放題」。アメリカ滞在中も、日本からの電話の着信が無料となり、パケット料金も日本での料金プランが適用されるという画期的なものだ。10月初旬、出張でニューヨークに行く機会があったので、早速試してみた。

 まず、設定だが、設定画面で、キャリアの接続先を「自動」にする。さらにモバイルデータ通信は「4Gをオンにする」と「データローミング」をオフにしておく必要がある。この設定であれば、通常、海外渡航時はデータ通信ができない状態になるのだが、アメリカにいる際には、Sprintのネットワークが使える。

 4日間、アメリカに滞在していたが、正直なところ、「ネットワーク品質に不満はあるが、料金を気にせずに使えて大満足」といった感じだ。年内はLTEではなく、3Gのみの接続となるので、通信速度は期待できない。また、ネットワークの面展開もイマイチで、場所によってはSprintの電波が拾えず、AT&Tの電波に接続してしまうこともあった。

 データローミング設定がオフになっているので、パケット料金が課金されることはないが、電話を着信してしまうと、別料金が発生すると思われるので、このあたりは注意が必要だ。

 せっかくなので、アメリカの4大キャリアの通信速度比較をやってみた。場所はニューヨークのセントラルパーク。昼時、子どもたちが野球をして遊んでいる横で実験してみた。

 AT&Tはau契約のiPhone 6で国際ローミングでつながっている。Verizonは筆者がアメリカでポストペイド契約しているもので、Sprintはソフトバンクのアメリカ放題。T-mobile USは、同じく出張に来ていたライターのなかやまさとるさんがプリペイド契約しているものをお借りした。

 Speedtest.netアプリで3回、RBB Todayの測定アプリで3回、試してみたが、圧倒的に速かったのはVerizonだった。アメリカで人気のキャリアだというのも納得だ。Sprintも3G接続の割には他社と比べても健闘していると思う。T-Mobile USはなぜかアップロードが強かった。

Speedtest.net ダウンロード アップロード Ping
AT&T 1.67Mbps 4.57Mbps 640ms
Verizon 8.34Mbps 4.18Mbps 49ms
Sprint 2Mbps 4.09Mbps 449ms
T-Mobile US 2.45Mbps 7.47Mbps 39ms
RBB TODAY ダウンロード アップロード Ping
AT&T 2.46Mbps 3.2Mbps 478ms
Verizon 10.18Mbps 1.96Mbps 279ms
Sprint 2.75Mbps 0.96Mbps 301ms
T-Mobile US 2.64Mbps 13.42Mbps 435ms

 だが、AT&Tへのローミングは、auだけでなくNTTドコモなど多くのユーザーが利用する環境だし、T-Mobile USのプリペイドも、渡航者が入手しやすいだけに、ユーザーが感じる実態に近いと言える。ソフトバンクのアメリカ放題は来年にはLTE網へ接続できる見込みなので、大幅な通信環境の改善が期待できるかも知れない。


SIMフリー版iPadにはSMS対応SIMカード?

 AppleからiPadの新モデル「iPad Air 2」と「iPad mini 3」が発表され、そろそろ発売のタイミング。今回は主要3事業者から同時に発売される一方、iPhone 6/6 Plus同様、初日からSIMロックフリー版がAppleStoreやAppleのオンラインショップで販売される。タブレットが着実に支持を拡げ、MVNO各社が格安SIMカードのサービスを拡充している状況で、どんな感じの売れ行きになるのかが注目される。

 新モデルは新モデルで気になるわけだけど、すでにいずれかのiPadを持っているユーザー、なかでもSIMロックフリー版を持っているユーザーにとっては、iOS8にアップデートして、ちゃんと継続的に使えるかどうかが気になるところ。そのあたりの話は、前回、「SIMロックフリー版iPad mini Retinaディスプレイモデルに予期せぬ朗報」で解説したとおり。その後、iPad mini Retinaディスプレイモデル AT&T版(今回の新モデル発表に伴い、「iPad mini 2」に改名)をiOS 8.1にアップデートしたが、今のところ、何の問題もなく、利用できている。

 ただ、筆者の手元には、前回の記事の発端となった「SIMロックフリー版iPadの憂鬱」で取り上げたiPad Retinaディスプレイモデル Verizon版(iPad 4)がある。このモデルもSIMロックフリーなのだが、前回の記事を執筆した時点では、iOS 8にアップデートすると、APN構成プロファイルをインストールしてもLTEネットワークをつかまないという情報があり、当面はiOS 7.1.2のまま、キャリアプロファイルもアップデートせずに使うしかないと考えていた。

 ところが、iPhone 6/6 Plusの発売騒動が落ち着き、おなじみの「てくろぐ」(IIJのエンジニアの方によるブログ)をチェックしていたら、iPad Retinaディスプレイモデル Verizon版もSMS対応のSIMカードを挿すことで、NTTドコモのLTEネットワークをつかむという情報が掲載されていた。

 現在、IIJmioなど、NTTドコモの設備を利用したMVNO各社の格安SIMカードには、音声通話対応、データ通信専用、SMS対応データ通信用がラインアップされている。過去にもiPadやiPhoneでSMS対応のSIMカードじゃないと、アンテナピクトが正しく表示されないといったことが起きていたが、今回もそれと似た状況のようだ。

 ただ、残念ながら、筆者の手元にはIIJmioのSMS対応のSIMカードがなく、音声通話用SIMカードもnanoSIMカードだったため、microSIMカードを採用するiPad Retinaディスプレイモデル Verizon版には挿すことができない。結局、別件で契約してあったBIGLOBEの「LTE・3GデータSIM」で、SMSオプションを付けたSIMカードを持っていたので、それで試してみることにした。

 まずはiTunesにiPadを接続し、バックアップ。続いて、SIMカードをBIGLOBEのSMS対応のものに交換し、Wi-Fiに接続した状態で、BIGLOBEが会員サポートのWebページで配布しているiPhone向けの「BIGLOBE APN 設定プロファイル」(APN構成ファイルの)をダウンロードして、インストール。本来はiPhone用のものだけど、APNの設定情報はiPhoneでもiPadでも変わらないので、大丈夫のはず。

 ちなみに、BIGLOBEでは「「BIGLOBE LTE・3G」動作確認端末一覧/設定方法」というWebページを公開しているんだけど、iPadは「iPad mini with Retina display(モデルA1490)」のみ。ボクが使っているような並行輸入版のiPadの情報は不要だとしても国内ではSIMロックフリー版のiPad Airも正式に販売されているんだし、気にしているユーザーも多いんだから、ちゃんと情報を掲載して欲しいところ。すべてを網羅する必要はないけど、情報を提供する勘どころみたいなのが間違ってる気がします。>BIGLOBEさん

 iPadでSMS対応SIMカードの動作が確認できたら、続いて、iOSをiOS 8にアップデート……と言いつつ、このアップデート画面の[インストール]をタップするのには、ちょっと躊躇(笑)。もし、情報が間違っていたり、環境によって、違いがあったりしたら、せっかくLTEで接続できているiOS 7.1.2の環境を失ってしまい、3Gでしか通信ができなくなってしまうかもしれないのだ。

 とまあ、グダグダ考えていてもしかたないので、「えいっ!」とばかりにインストール開始。iOS 8.0.2からiOS 8.1にアップデートしたiPhone 6 Plusなどと違い、インストール完了までは10分近くかかった気がするけど、程なく、無事にiPadに「こんにちは」の画面が表示され、インストール完了。こういうときのドキドキ感が何とも……(笑)。

まずはSMS対応SIMカードを挿し、「BIGLOBE LTE・3G」のプロファイル(APN構成プロファイル)をダウンロードして、インストール
続いて、iOS 8.1をインストール。これまでアップデートしなかったので、iOS 7.1.2から一気にジャンプアップ
iOS 8へのアップデートが完了すると、初期設定画面が表示される。よく見たら、左上のアンテナピクトの隣に「docomo」「LTE」の文字が表示されている

 初期設定をひと通り完了し、iPad Retinaディスプレイモデル Verizon版の画面左上を見ると、アンテナピクトの隣にはすでに「docomo」と「LTE」の文字が表示され、無事にLTEネットワークへの接続が完了。ブラウザを起動して、インターネット接続も無事に確認できました。ちなみに、再起動後は「docomo」と「3G」の文字が表示され、表示が「3G」から「LTE」に切り替わるには、ちょっと時間がかかることがあるけど、iPadの設定画面の[モバイルデータ通信]-[LTE回線を使用]を一度、オフにしてからオンに切り替えると、接続されることもあるようだ。環境によっては数分以上、かかることもあるようなので、とにかく、焦らずに待つしかない(笑)。

ちゃんと画面左上のアンテナピクトの隣も「LTE」が表示される。この状態になるのに10分近くかかることもあるという
アンテナピクトの隣「3G」の状態。APN構成プロファイルがインストール済みなら、切り替わるのをじっくり待つしかない。もちろん、LTEの圏内じゃないと、切り替わらないけど

 ということで、冷や冷やしながらもSMS対応のSIMカードを使うことで、無事にiPad Retinaディスプレイ Verizon版をiOS 8にアップデートしつつ、NTTドコモのLTEネットワークに接続することができた。もし、同様の環境で躊躇している人は、SMS対応のSIMカードを試してみると、いいかもしれません。もちろん、「At Your Own Risk」ですけど(笑)。ちなみに、ボクは今回の件を機に、手元にあるMVNO各社のSIMカードを順次、SMS対応のものに切り替えていくことにしました。今回はiOSの話題だったけど、いろんな情報をチェックしていると、iOS以外のプラットフォームでも音声対応やSMS対応のSIMカードの方がうまく動作することが多いようなのです。なかなかSIMロックフリーは一筋縄で行きませんな。

 思い返してみれば、最初にiPad Retinaディスプレイモデル Verizon版を購入して、オンラインサインアップでVerizonと契約する話題を取り上げたのが2013年2月。仕事柄なのか、飽きっぽいのか、わりとすぐに端末を手放してしまうボクにしては珍しく、1年半近く、アップデートしながら、使い続けている。もちろん、iPadの完成度の高さによるところも大きいけど、同じようにちょっと苦労しながら、冷や冷やしながら使っている人がそれなり多く、そういう人たちからの情報だったり、おなじみの「てくろぐ」に掲載される情報などが役立っているのが大きい。そんなドタバタも楽しいと思えてしまうところがSIMロックフリー環境の醍醐味なのかもしれません。


iPhone 6の画面サイズには「慣れ」と「対応アプリ」が必要
iPhone 6(左)とiPhone 5s(右)。画面の横幅は58mmから68mmに拡大

 iPhone 6/6 Plusの両方を購入したが、結局iPhone 6をメインに使うことにした。iPhone 6は4.7インチと、最近のAndroidスマホと比べれば小ぶりな部類に入るが、しかし4インチのiPhone 5s/5c/5に比べると、けっこうな「大画面化」となっている。

 筆者の場合、すっかり4インチのiPhoneに慣れきっていたので、この「大画面化」により、「片手での操作」に大きな影響を受けている。

 筆者はこれまでのiPhoneを「小指を下端に引っかける」というスタイルで操作していた。この握り方に慣れているせいで、iPhone 6でもこの握り方の方が文字入力などがしやすいのだが、そのままだと画面の右上(左手で操作)が致命的にタッチしづらい。そこで、画面右上の操作が必要なときは少し上を握るように握り替えている。

iPhone 5sの持ち方
iPhone 6の通常の持ち方
iPhone 6で右上をタップするときの持ち方

 iOSの画面右上は、検索フィールド消去の「×」やメールの「送信」など、文字入力と合わせてタップするUI要素が表示されるので、握り方を変えることが多く、慣れていない現時点では煩わしさを感じている。

 ホームボタンをダブルタップすると、画面表示が下にスライドするサポート機能もあるが、それを使うくらいならば握りを変えて指を伸ばすかな、と思ってしまう。指を伸ばした瞬間は不安定になるので、落としてしまわないよう、これまで以上の注意が必要になりそうだ。

 「大画面化」により、アプリの対応にも影響が出ている。iPhone 6/6 Plusは画面サイズと解像度が変わったことに合わせ、各アプリの画面表示の仕様も変更されている。

 iPhone 6/6 Plusには「標準」と「拡大」の2種類の表示モードが用意されていて、設定アプリでどちらかを選ぶことができる。

 「標準」の場合は、どの機種でも文字やアイコンなどの表示サイズはほぼ同じになる(iPhone 6 Plusだけ微妙に大きい)。下のスクリーンショットは、各機種の画面サイズに合わせて縮小している(正確なサイズがわからないので誤差アリ)。

iPhone 5(左)、iPhone 6の標準(中央)、iPhone 6 Plusの標準(右)

 「拡大」の場合は、文字やアイコンなどの表示サイズが約1.18倍になる。ちなみにiPhone 6で「拡大」にすると、iPhone 5相当の表示になり、iPhone 6 Plusで「拡大」にすると、iPhone 6の「標準」相当の表示になる。

iPhone 6の拡大(左)、iPhone 6 Plusの拡大(右)

 筆者は「標準」表示で利用している。これまでのiPhoneでも文字の大きさには不満がなかったので、表示できる情報量が増えた方が嬉しいからだ。上のスクリーンショットを見るとおわかりいただけるかと思うが、結構な差がある。

 しかし、こうした表示切り替えに対応するのは、解像度の切り替えに対応したアプリのみで、非対応アプリはiPhone 5と同じ表示が単純拡大されるようになっている。

RSSリーダーの「Reeder」のようなアプリにこそ、高解像度に対応して欲しいところだが……

 解像度の切り替えに対応したアプリは、まだまだ少ない。たとえば筆者がよく使うアプリでは、「Twitter」と「Facebook」、「Facebook Messenger」、「Evernote」、「Gmail」は解像度の切り替えに対応している。しかし「Google Maps」、「LINE」、「食べログ」、「乗換案内」、「Reeder」などは対応していない。定番アプリ、公式アプリ、有料アプリでも対応率はまだ5割未満という印象だ。

 「新ハードにアプリの対応が追いつかない」という現象は、iPhone 4のRetinaディスプレイやiPhone 5のワイド比率ディスプレイのときにもあった。そのときも、対応に1カ月以上かかるアプリは少なくなかった。

 スマホにとって、画面が大きくなることにはメリットとデメリットが存在する。メリットは表示できる情報量が増えたり、文字などを大きく表示して見やすくできることだ。しかし、解像度切り替え対応アプリが少ない現時点は、前者のメリットを100%享受できる状態ではない。一方で画面が大きくなることにより、片手で操作しにくくなるというデメリットがある。とくに筆者の場合、iPhone 5sまでの片手操作に慣れきっていたので、デメリットの影響が大きい。

 さすがにiPhone 5sに戻す、ということはないと思う。慣れは必要だが、iPhone 6は片手操作できるサイズだ。あとは大画面のメリットを享受できる対応アプリがもっと増えると良いのだけど……。


iPhone 6 Plus+台湾モバイルのプリペイドSIMでLTE接続
SIMフリーのiPhone 6 Plus+台湾モバイルのプリペイドSIMでLTE接続

 9月1日より提供が開始された台湾の通信事業者「台灣大哥大」(以下、台湾モバイル)の4G LTE対応プリペイドSIMカードを購入して、SIMフリーのiPhone 6 Plusで使ってみました。

 前回もお伝えした通り、台湾では2014年6月より4G LTE対応のサービスがスタートしており、9月1日からは「台湾モバイル」が競合他社に先駆けてプリペイドSIM向けにも4G LTEを提供しています。

 台湾モバイルの4G LTEサービスでは、1800MHz帯(Band 3)と700MHz帯(Band 28)の2つの周波数が使われています。このうち、700MHz帯(Band 28)に対応するスマートフォンやモバイルWi-Fiルーターで日本国内向けに販売されている機種は少なく、SIMフリーのiPhone 6/6 Plusは現時点で国内向けに販売されている、数少ない機種となっています。

台湾モバイルのカタログ - 4G LTEの700MHz帯と1800MHz帯をアピール

 台湾モバイルの4G LTEサービスは、保有している周波数帯の関係から、700MHz帯にて下り最大112.5Mbpsのサービスを提供し、LTEではメインの周波数帯として使われているため、台湾モバイルの4G LTEサービスを快適に利用するためには、この700MHz帯に対応した機種を使うことが大切です。

 同周波数帯に対応するスマートフォンは現時点では選択肢が限られていますが、先日ドコモが発表した2014年-2015年冬春モデルでは、GALAXY Note Edge SO-01G、ARROWS NX F-02Gの2機種が700MHz帯のLTEに対応しています。また、ドコモでは2015年中に同周波数帯を使ったLTEを提供開始予定となっているため、今後は国内でも対応端末を入手しやすくなり、機種の選択肢が広がることが期待できます。

 台湾モバイルのプリペイドSIMによる4G LTE対応サービスに話を戻します。台湾で使える3G対応のプリペイドSIMカードは、桃園国際空港や、松山空港にある各携帯電話会社のカウンターで入手可能となっていますが、9月末の時点では桃園国際空港にある台湾モバイルのカウンターでは4G LTE対応のSIMカードは取扱いがされていませんでした。

台北市内の台湾モバイルの販売店

 このため、4G LTE対応のSIMカードを入手するためには、台北市内などにある台湾モバイルのショップにてSIMカードを入手する必要があり、空港でのSIMカード入手と比べると少々手間がかかります。

 台湾のプリペイドSIMカードを空港以外で購入するのは初めてだったため、うまくコミュニケーションできるかは不安がありましたが、ある程度英語が通じるスタッフがいたのと、あらかじめ台湾モバイルのWebサイトに記載されている4G LTE対応のプリペイドSIMカードのページをスマートフォンで表示できるように準備しておいて「これが欲しい」と伝えると、4G LTE対応のプリペイドSIMカードを購入希望であることがスムーズに伝わり、目的のプリペイドSIMカードを購入することができました。

台湾モバイルの4G LTE対応プリペイドSIM

 なお、プリペイドSIMカードの購入にあたってはパスポートなどの身分証の提示が必要なほか、店頭にあるパソコンに接続されたカメラで顔写真の撮影が必要でした。

 今回購入したSIMカードは、iPhone 6 Plus向けのnanoSIM。台湾モバイルの4G LTE対応SIMカードには、nanoSIMの他にmicroSIMが販売されていることを確認しています。台湾モバイルの4G LTE対応プリペイドSIM向けの料金は、3G対応のものと異なっており、現在は以下の2つの料金プランが選択できます。

[300台湾ドル]
音声通話:100台湾ドル(台湾モバイル宛の通話は2000台湾ドル)
データ通信量:1.2GB
有効期間:30日間

[500台湾ドル]
音声通話:195台湾ドル(台湾モバイル宛の通話は3000台湾ドル)
データ通信量:2.2GB
有効期間:30日間

 台湾の3G対応プリペイドSIMカードは、通信容量が無制限のプランが提供されていたため、大容量の通信を行っても速度制限などを気にせずに利用できましたが、台湾モバイルが提供する4G LTE対応のプリペイドSIMでは、データ通信量に制限があるため注意が必要です。

 従来、台湾の3Gデータ通信は非常に快適な通信速度で利用することができましたが、スマートフォンが広く普及した結果か、3Gデータ通信は全体的に通信速度が低下しており、特に繁華街や地下鉄駅などユーザーが集中する場所や時間帯はかなり通信速度が低くなっています。

台湾モバイルのプリペイドSIMでスピードテスト

 台湾モバイルのLTEサービスは、提供開始から約3カ月間しか経過していないにも関わらず、建物や地下鉄駅などを除けば、かなり広いエリアで利用可能であり、通信速度もストレスを感じることなく快適に使えるため、台湾で快適な通信を利用したい。という方にはオススメです。

 SIMフリーのiPhone 6/iPhone 6 Plusは本体代の初期費用が高めにはなっていますが、対応しているLTEの周波数の多さは他社のSIMフリー端末と比べても特筆すべき多さになっているので、さまざまな国に渡航される方には心強い一台となるでしょう。


iPhone 6 PlusとAQUOS ZETAを比較してみた

 発売日には妙な騒動もあったiPhone 6ですが、事前予約がうまくいったおかげで、SIMロックフリー版iPhone 6 Plusのシルバーを無事入手することができました。6と6 Plusでどちらにするか少し悩みましたが、大画面好きと公言しているからには大きな方を買うべきだと自分を納得させました。現在、AQUOS ZETA SH-04Fとともに使用中です。

 iPhone 6 Plusは、GALAXY NoteシリーズやXperia Z3と比較されることが多い思うのですが、ディスプレイサイズだけみれば、iPhone 6 Plusが5.5インチ1920×1080ピクセル、SH-04Fは5.4インチで解像度同じとかなり接近しているので、比較してみても面白いかなと思いました。

 ディスプレイはそんなわけでスペック上、差がほとんどないのですが、持ち心地はかなり違います。個人的に、AQUOS ZETAは普通のスマートフォン感覚で扱っていますが、iPhone 6 Plusは小型タブレットというか、いわゆるファブレット感覚。表現が難しいのですが、自分にとって、AQUOS ZETAは片手操作をしようと思えばできる(と思わせる)大きさの携帯電話で、iPhone 6 Plusははなから片手操作をしようと思えない情報端末です。といいつつ、このiPhoneで電話をすると、マイクが口元にあるので安心感があります。巷でいわれている小顔効果もあるのでしょうか。

ホームとメニュー。画面サイズはほぼ同じなのに、高さの差がはっきり。AQUOS ZETAの3辺狭額縁が非常に効いていることがわかります。iPhone 6 Plusの画面表示は標準。老眼になりつつある私でも十分見えますが、強いていえばAQUOS ZETAの方が見やすいかな。iPhoneは画面下部に操作キーが表示されないので、画面がより大きく、表示に余裕を感じます
背面の比較。カメラ位置は、横向きに構えたときに指が当たりにくいAQUOS ZETAの方が好きです。改めて見るとiPhoneはリンゴマークが大きいですね
薄さはiPhone 6 Plusが7.1mm、AQUOS ZETAが9.3mmと圧倒的にiPhoneが薄い
サイドはともにカーブしていますが、AQUOS ZETAのボディは「ヘキサグリップシェイプ」と呼ぶ六角形フォルム。サイドがiPhoneより尖っているので滑りにくいようです。iPhoneにストラップホールがあればいいなと初めて思いました

 持った感覚は“しっかり握れる感”があるAQUOS ZETAの方が好きです。iPhone 6 Plusはサイドのフレームが丸く、優しい感触はいいのですが、背面がさらっとしていて、ぼんやりしていると滑り落ちそうです。年をとってくるとですね、手のひらの水分が減ってくるのです。ハンドクリームを塗っても塗っても乾燥してしまうのです。そんなわけでサラサラiPhone 6 Plusは落下・破損の危険大。使い始めは注意していましたが、慣れてきた今こそ危険が高まっております。“スマートフォンは裸で使う”主義を返上してケースを購入しようかと考えています。

 また、スマートフォンはポケットに入れて携帯するのが好きなのですが、さすがにiPhone 6 Plusをパンツの前ポケットに入れるのは諦めました。ボディが曲がるようなことは絶対しませんが、ポケットに入れていると椅子に座るときなど「曲がっちゃうかもしれないな」と思う瞬間はあります。曲がるようなことは決してしませんが、iPhone 6 Plusは曲げてみたくなるような物体だと思います。程よく長く、薄く、「もしかして曲がるかも」と思う程度の適度な堅さ。これらが曲げてみたいという気分を盛り上げているように思います。

 AQUOS ZETAは曲げるには少し短すぎて、厚みもあり、曲がるいうよりパキッと割れるようなイメージ。ぐんにゃり曲がってくれそうなiPhone 6 Plusとは違います。ともかく、iPhone 6 Plusはバッグに入れるのが安全だと思います。個人的にはカーゴパンツの横のポケットと、パーカのカンガルーポケットが調度よく気に入っています。

 待望のATOKがたびたび使えなくなるとか、iOS 8はまだちょっと不安定とか、iPhone 6 Plusで気になるところはありますが、これから少しずつ修正されて快適になっていくことを期待しています。


ソフトバンクの「アメリカ放題」、MNPで準備万端

 iPhone 6/6Plusが発売となった。今年は各キャリアが下取りキャンペーンを強化したことで、特に機種変更需要が盛り上がりを見せているようだ。ここ数年、注目を浴びていたキャッシュバックは今のところは影を潜めている感がある(一部では復活している動きもあるようだが)。

 キャリア選びをしたくても、料金の違いはあまり見えないし、ネットワーク品質の差も、一般ユーザーにはわかりにくい。iPhoneという全く同じ機種を3キャリアが扱うことで、どうしても横並びに見えてしまっている。そんななか、久々にワクワクしたサービスが、ソフトバンクが発表した「アメリカ放題」だ。

 ソフトバンクがアメリカのキャリアであるスプリントを買収して以降、なかなか「ユーザーメリット」を感じられずにいたが、ようやく「孫さん、素晴らしい」と思えるようなサービスが登場した。

 自分は毎月のように海外出張があるのだが、海外渡航時に限って、やたらと電話の着信が多いのが悩みであった。海外で行われるイベントに取材にいくため、その情報を知りたいメディアからの問い合わせが増えるのだが、海外渡航時は着信料も発生するため、その通信料金が毎月、数万円単位となってしまうのだった。

 現地のSIMカードを購入するなどの対策はしているのだが、着信を海外の電話番号に転送できなかったり、そもそも海外番号への転送料金も高かったりと、根本的な解決にはつながらない。LINEやSkypeといったIP電話サービスも活用するのだが、着信をSkype番号に転送したとしても、海外のような通信環境が悪いところだと、通話品質が悪くなり、仕事の電話として支障を来す。発信時にはLINE電話も活用するが、これも通信環境に依存するため、あまり頼るわけにもいかない。

 アメリカ出張の場合は、ポストペイドで契約しているベライゾン回線を利用していたが、これからはソフトバンクの「アメリカ放題」を活用しようと思っている。すでにソフトバンク回線は持っているが、これほど各社のキャンペーンが過熱している中、そのまま機種変更で購入するのはなんかもったいない気がしていた。

 また、アメリカ放題を適用させるには、「iPhone 6/6 Plus用のSIMカード」が必要になるとのことだった。SIMフリー版iPhone 6/6 Plusを持っているので、店頭でSIMカードのみを交換しようかと思ったが、せっかくなので、いろいろな割引を適用させたい。

アメリカ放題に対応したSIMカード

 そのため、別の会社の回線からMNPをして、ソフトバンクを契約することにした。MNPによる「のりかえ割」に加えて、別の会社で使っていた端末を下取りに出しての「のりかえ下取りプログラム」を適用させる。しかも、端末は一括で購入しつつ、別にSIMフリーiPhone 6も購入しているので、いずれはソフトバンク版iPhone 6を売却して、SIMフリーiPhone 6でソフトバンク回線を使おうかと思っている。

 キャリアとしては動作を保証できないというアナウンスをしているが、過去に使っている限りでは特に問題はなかったので、今回も試してみようと思う。なにか不具合がでれば、このページで報告するつもりだ。

 当初はLTEではなく3Gのみの対応となる「アメリカ放題」。10月に渡米する予定なので、さっそく試してみたい。


SIMフリー版iPad mini Retinaに予期せぬ朗報

 巷はiPhone 6の発売でにぎわっている。かく言う筆者も本誌に掲載された速報記事などに続き、できるシリーズで書籍の制作に入っており、こちらも慌ただしい。できるだけ早く発売にこぎつけたいと頑張っているので、上梓の暁にはぜひ多くの方にご覧いただきたい。

 とまあ、宣伝めいた話は置いといて、今回のiPhone 6の発売に合わせ、もうひとつ大きく変わったのがOS、つまり「iOS 8」のリリースだ。iOS 8の詳細については白根雅彦氏による「iOS 8 ファーストインプレッション」という記事が掲載されているので、そちらを参照していただきたいが、個人的に気になっていたのは、以前、本コーナーの「SIMロックフリー版iPadの憂鬱」でも書いたMVNO各社のSIMカードで利用する場合の制約。

このダイアログボックスが表示されたら、とにかく「今はしない」をタップして、アップデートによるトラブルを回避

 簡単におさらいすると、今年1月、米国で「iPad mini Retinaディスプレイモデル AT&T版」を購入し、帰国後はIIJmioのSIMカードを挿し、NTTドコモのLTEネットワークに接続できていた。アジア各国やヨーロッパに出かけたときも現地でSIMカードを調達し、快適に使うことができていたが、今年5月、アップルからiPad向けに「キャリア設定(キャリアプロファイル)のアップデート」の配信が開始されたことで、ちょっとしたトラブルが発生。このアップデートを適用すると、NTTドコモのネットワークを利用するMVNO各社のSIMカードを挿した状態ではインターネット共有(テザリング)ができなくなり、環境によっては3Gでしかつながらなくなってしまった。バックアップから元の環境に戻すことで、とりあえずは事なきを得たけど、iPadの画面に表示される「キャリア設定アップデート/利用できる新しい設定があります。今すぐアップデートしますか?」というダイアログには、ひたすら「今はしない」をタップし続け、何とかトラブルを回避してきた。ただ、6月の段階で、9月にはiOS 8が公開されることがわかっていたため、SIMフリー版iPad mini RetinaディスプレイをMVNOのSIMカードで使い続けるには、iOS 8のアップデートを諦めるしかないと考えていた。

 そして、いよいよ今回のiOS 8の公開。これまでの経緯から、当然、即座にアップデートすることはなく、これまでも参考にしてきたIIJのエンジニアの方が執筆している「てくろぐ」というブログからの情報を待っていたところ、SIMロックフリー版iPad mini RetinaディスプレイモデルをiOS 8にアップデートしてもAPN構成プロファイルをインストールすることで、LTE接続ができるうえ、テザリングまで利用可能という朗報がもたらされた。ちなみに、SIMロックフリー版のiPad AirやiPhone 6/6 Plus/5/5s/5cについても同じように、APN構成プロファイルをインストールすることで、LTE接続とテザリングが利用できるが、筆者も持っているiPad Retinaディスプレイ(iPad 4)についてはLTE接続ができないという。

 早速、筆者も自分のiPad mini Retinaディスプレイモデル AT&T版(米国版も日本の技術適合認定は取得済み)をアップデートし、APN構成プロファイルをインストールしたところ、無事にLTE接続とテザリングの動作を確認することができた。ちなみに、セットアップ直後、設定画面で「インターネット共有」をONに切り替えたところ、いきなり画面最上段に「インターネット共有: 1台接続中」と表示され、「見知らぬスマートフォンか、タブレットが接続してる?」と慌てたけど、アップデートに使ったMac miniとUSBケーブルでつながったままでした(笑)。何事も慌てちゃダメですね。

さて、iOS 8.0をいよいよインストール。iPadに保存されているデータが多いので(128GBモデルなのに!)、Mac miniと接続してインストール
iOS 8.0へアップデート後、IIJmioの「iOS APN構成プロファイル」のダウンロードページへ。海外から帰国すると、いつもインストールしてるので、ブックマークに登録済み
プロファイルのインストール画面。[インストール]をタップして、パスコードの入力、署名の確認画面が表示され、インストール
インストールが完了したら、一度、電源を切り、再投入すると、左上のアンテナ表示に「LTE」が表示される。もちろん、LTEの圏内に居るときに限られるが……。キャリアプロファイルは「ドコモ17.0」に更新されている
設定画面の「APN設定」はこのような構成。iOS 7のときのようなLTEの設定項目はないが、問題なく、LTEネットワークに接続される
「誰だ! 勝手にiPadのテザリングにつないでるのは!」と思ったら、自分のMac miniをUSBケーブルでつないだままでした(笑)
iPad mini Retinaディスプレイのアンテナ表示も「LTE」に。これでひとまず安心して使えるけど、来月、新製品が出るんでしたっけ?

 ところで、今回はIIJmioが動作確認情報をいち早く提供し、APN構成ファイルを配布していたので、すぐに対応できたけど、すべてのMVNOがこうした対応を取っているわけではない。NTTドコモのネットワークを利用するMVNO各社の状況をチェックしたところ、IIJmio以外にはhi-hoや日本通信、OCN、BIGLOBE、DTI、ASAHIネットなどがAPN構成ファイルを配布していたが、ぷららやSo-net、@nifty、BB.excite、楽天ブロードバンドでは配布ページを確認することができなかった。他のプラットフォームで利用するのであれば、あまり気にする必要はなさそうだが、少なくともiPhone、iPadで利用する限りは、このあたりの対応状況をしっかりと踏まえたうえで、MVNOを選ぶべきだろう。


オンライン予約で買いやすくなったけど実機を触りたい新iPhone

 iPhone 6とiPhone 6 Plusが発売された。毎年この時期は新iPhone発表から予約開始、新iOSのリリース、そして新iPhone発売と、10日ほどの間にいろいろなことが集中するのでなかなか大変である。

iPhone 6 Plus(左)とiPhoen 6(右)

 筆者は今回、発売日にSIMフリー版のiPhone 6とiPhone 6 Plusの両方を購入した。筆者にとってiPhoneはメインの端末でもあるが、仕事でも使うので、どちらか一方ではなく、両モデルを購入している。

 SIMフリー版ならばキャリアを問わず中身の回線を入れ替えられるので、その日の気分でメイン回線を使う機種を選ぶことができるのもメリットだ。MVNOだと動作保証がされないが、大手キャリアのiPhone 6対応のSIMカードを使えば、大手キャリアのサービスがそのまま利用できるのもポイントだ。ただしSIMフリー版を買ってもキャリアの各種割引は付かないので、そのあたりの調整ができている人向けの選択肢ではある。

 SIMフリー版のiPhone 6/6 Plusは、オンラインおよび実店舗のアップルストア限定で販売され、いずれも9月12日16時から事前予約が開始された。

 当日のオンラインのアップルストアは、アクセスが集中したせいか、16時半頃まで予約は行えなかったが、気合いと根性とリロードボタンにより、オンラインのアップルストアで9月19日到着分を確保することができた。

 実店舗の方は最速で朝8時からの先行開店で入手できる可能性があったが、実店舗のオンライン予約システムもアクセス集中のため、オンラインのアップルストア以上にアクセスしにくい状態が続いていた。結局、筆者がアクセスできるようになったときには、当日昼以降の在庫しか残っていなかったので、実店舗の予約はしなかった。オンラインのアップルストアの方は当日の午前10時頃には自宅に到着したので、判断は正解だったようだ。

アップルストア表参道、発売直後の様子。行列も凄いが報道や関係者も多い

 実店舗のアップルストアの方は当日販売分の在庫も用意されたようだが、たとえば当日朝のアップルストア表参道では、隣駅の向こうまで続く、1000人以上の行列ができていた。販売キャパシティと予約販売分を考えると、そんな台数が当日中に店頭で販売されるとは思いにくいのだが、アップルストアは当日販売の在庫数を公表しなかったので、買えるかわからない状態でも並んだ人が多かったようだ。人気が集中するなかでの在庫のコントロールが難しいのかも知れないが、スマートとは言いがたい実店舗での販売状況は、ちょっと残念だと感じた。

 ちなみにこの原稿執筆の時点では、オンラインのアップルストアではiPhone 6が7~10日、iPhone 6 Plusが3~4週間で出荷となっている。実店舗のオンライン予約は、全店舗・全モデルの予約受け付けを中断している。SIMフリー版iPhoneが欲しい人は、オンラインのストアで予約するのが早そうだ。

歴代のiPhoneシリーズ(一部抜粋)。上段3機種よりiPhone 6(下段中央)の方が実は軽い

 キャリア版iPhone 6/6 Plusは、各キャリア、オンラインでの予約を受け付けている。キャリアショップだけでなく家電量販店などもオンライン予約に対応していて、いずれもオンライン予約を強く推奨していたため、こちらはほぼ行列が発生していない。また、オンラインからの予約は、ほぼ一瞬で受け付けされた。ただし予約の時点ではいつ入手できるかはわからず、店舗側で在庫確認でき次第、電話がかかってくるシステムのようだ。

 一方で、予約なしで購入できる店頭在庫についても、モデルによるが、発売直後でもそこそこ残っていた。ただし、購入手続きのカウンターが予約制になっていて、そちらの予約状況によっては、在庫があっても受け渡しが数時間後あるいは後日となることもあるようだ。

iPhone 6 Plus。成人男性でも片手では使いづらい印象。使っていれば慣れるのかも知れないけど……

 今回のiPhone 6/6 Plusは画面と本体のサイズが従来のiPhoneから変わっているため、購入を決める前に、サイズを確認することを強く推奨したい。実機を展示している店舗も多いので、まずはそういったところで実際の感触を確かめよう。

 逆に言うと、実機を確認せずにオンライン販売などで購入することは、あまりオススメできない。iPhone 6/6 PlusとiOS 8は、対応アプリでないと真価を発揮でない面がある。「いち早く最新デバイスを使いたい」という気持ちは良くわかるが、アプリが揃っていない発売直後は、最新デバイスとしての魅力を完全には享受できない。対応アプリが出揃い、販売状況も落ち着いて、店頭などで実機を触って検討してから購入するのも、賢い買い方だと思う。まぁ仕事とは言え、実機を触らずに両モデル購入してるわたしが言えることではないのかも知れないが……


もうすぐお別れ、iPhone 5sとの日々を振り返る
au版iPhone 5s(一度水没したので2台目)とAQUOS ZETA SH-04F。iPhone 5sとはぼちぼちお別れです

 この原稿を書いているのは、今晩(明日の早朝)、Appleの発表がある9日です。しっかり眠って体調十分。ウワサ以上のサプライズがあるでしょうか。楽しみです。ウワサだと9月中にiPhone 6が発売されるようなので、メインで使っているiPhone 5s(au版)の使い心地を、夏中使ったAQUOS ZETA SH-04Fと比較しつつ振り返ってみました。

 iPhone 5sでいいなあと常々思ってきたのは、収まりのいいサイズと金属ボディのデザインです。スマートフォンとしては小ぶりなので、パンツの前ポケットに入れてもあまり邪魔になりませんし、はみ出してポケットから落ちてしまうこともありません。金属ボディなので、薄くてもしっかりしていて安心感があります。

 ただ、金属ボディの意外な弱点を夏に発見しました。35度にもなる東京都心で手に持っているとボディが熱くなるのです、「アチチチ」と声が出るくらいに。方向音痴の私はマップを見ながら歩くことが多いのですが、ずっと持っていたらヤケドするんじゃないかと思うくらいになったことも。スマートフォンは裸で使う派なのですが、熱さを防ぐためにカバーを付けるというのはアリかなと思いました。

同じ場所で地図のヘディングアップ機能を使っているのですが、「上赤塚交番前」の場所が大幅に違っております。iPhoneが正しい

 ところで、iPhoneの標準マップは、よくなってきているとはいえ、Googleマップに比べると歩行者にはまだまだ優しくないと感じます。それなのに、なぜAQUOS ZETAでGoogleマップを使わないかといえば、私のAQUOS ZETAだと、自分が向いている方向を上に表示するヘディングアップ表示にしたときに、正しい方向で表示してくれないからです。iPhoneと並べてみると、45度くらいズレちゃっているようです。方向音痴なので、これは致命的です。

 iPhoneでGoogleマップを使えばいいじゃん、といわれそうですが、カレンダーにメモした住所をタップして地図を表示することが多いので、iPhoneの標準マップが起動しちゃうわけです。普段は住所をコピーしてGoogleマップで検索しますが、急いでいると、住所を長押ししてコピーしてGoogleマップを起動して貼り付けて、なんて面倒くさい。iOS 8になると、経路検索には別のアプリを利用できるようになるので、少し楽になるかもしれません。

 それにしても、以前別のAndroid端末を使っていたときにも、マップで正しい方向を向いてくれないということがありました。Android端末がすべてそうだとは思わないので、運の悪さを悲しんでおります。

 手に持つと収まりのいいサイズですが、画面の小ささがいよいよ年齢的に厳しくなってきました。仕事でソーシャルゲームをいくつかやらなくてはいけないことがあったのですが、最初のチュートリアルで文字を読むのが本当にツライ。仕事に支障をきたすほどでしたので、ダイソーで老眼鏡を購入してしまいましたよ。設定メニューやTwitter、Facebookなどはまだ大丈夫ですが、ゲームはもっと大きな画面でプレイしたい。その方が楽しそうですし、本当にiPhone 6の大画面化には期待しております。

 画面サイズと少し関係あるところですと、カメラで撮る普通の静止画が4:3というのが物足りなくなってきました。Instagramのような「スクエア」は、それとしての楽しさがありますし、食事写真なら4:3でまったく問題ないのですが、風景を撮るときはAQUOS ZETAの方が圧倒的に楽しいと感じます。広い範囲を撮れるのでパノラマ写真的な迫力があるのです。

 画質の良し悪しは判断できないのですが、ロック画面からのカメラの起動はiPhoneの方が簡単でよく使っています。AQUOS ZETAはアイコンにタッチしないとカメラのショートカットが表示されないので、一手間多く、また、アイコンが見えないのでタッチしてショートカットを表示させるという行為を忘れがちなのです。

iPhoneはロック画面の右下にカメラのショートカットを表示。それに触れながら上にスワイプするとカメラをすぐ使えます。AQUOS ZETAはロックアイコンのワンタップが必要

 しかし正直、両方使っていて、片方と比較して「非常に」使いやすい/使いにくいと感じることは、あまりありませんでした。最初のうちはiPhoneに「戻る」キーがない、電話番号をタップすると、すぐ発信して焦る、などと思いましたが、あっという間に慣れてしまいました。慣れって重要だなあと感じた次第です。また、電池持ちについても、片方が極端に良いあるいは悪いと感じたことはありません。そもそも、使っている期間もスペックもまったく違いますから比較できません。

 さて、次のiPhoneはどうでしょうね。早く使ってみたいです。


北海道ドライブで「Yahoo!カーナビ」を試す

 今年の夏休みは北海道ドライブに行ってきた。札幌市内から網走まで約550kmの道のりを3泊で走るいう行程だ。クルマはもちろんレンタカー。カーナビが標準搭載されているが、せっかくなので、最近、やたらと話題のアプリ「Yahoo!カーナビ」も使ってみた。iPhoneにインストールして、アプリで行きたい観光地や飲食施設を検索。レンタカーのカーナビも併用しつつ、Yahoo!カーナビの実力を試してみた。

 実際のところ、北海道の道のりは、あまり複雑ではないということもあり、カーナビにとってはかなり優しいと思われる。札幌市内ではいくつかの交差点を曲がったが、曲がったすぐ後に進行方向に向けてきちんと地図の表示も変わってくれた。交差点までの「残り何メートル」という案内も問題のないレベルといえた。特に、交差点で複数のレーンがある場合、どのレーンが左折専用で、どれが右折専用なのかといった細かな情報も事前に表示してくれる。ドライブに必要な情報はきちんと網羅されている感があった。

 Yahoo!カーナビでは、スマホのGPSでしか測位をしていないと思われるが、それでもかなり正確に現在地を把握し、的確にナビゲーションしてくれた。ただし、数kmほどの長いトンネルでは、GPSが機能しないせいか、途中で案内が止まってしまうという状況も見られた。しかし、トンネルのなかであり、ほかに曲がるところもないので、道案内という点では特に問題はないだろう。トンネルを抜ければ、すぐに現在地を測位し直してくれる。

 Yahoo!カーナビを使っていて便利だと感じたのが「検索」だ。カーナビの場合、文字入力の反応が遅く、また検索しても出てこないケースもあり、目的地を入力する度にイライラさせられることが多い。しかし、Yahoo!カーナビであれば、文字入力はいつものスマホと同じ操作なので、全くストレスを感じない。検索も充実しており、新しい施設にも対応しているというのがうれしい。また、ドライブの休憩中に、レストランなどで次の目的地を予め調べて履歴を残せておけるので、クルマに乗ってすぐに運転できるというのも便利だ。

 せっかくなので、Yahoo!カーナビを駆動させつつ、radikoアプリをプレミアム会員契約して、J-WAVEを聴きながらドライブをした。今回、借りたレンタカーは、オーディオがBluetooth接続に対応していたため、iPhone 5sの音声がクルマのスピーカーから聞こえるようになった。つまり、Yahoo!カーナビもradikoの音声もすべてクルマのスピーカーから聞けたというわけだ。スマホとアプリがあれば、クルマのなかも快適になり、もはやクルマの装備は「Bluetooth接続とスピーカーさえあれば充分かも」と思えたほどだった。

 いま、アップルが「CarPlay」、グーグルが「Android auto」を一生懸命に普及させようとしているが、このまま行くと、カーナビはスマホに置き換えられてしまうのも時間の問題のような気がしてきた。Yahoo!カーナビは無料であり、VICS情報を入手するにはYahoo! IDを設定する必要がある。Yahoo! IDを紐付けることで、いろんな個人情報がYahoo!側に管理されているという不安はつきまとうが、無料でこれだけの機能が使えるというのであれば、ほとんどの人は満足して使ってしまうのではないだろうか。


「カケホーダイ&パケあえる」で料金を節約してみた
NanoSIM(左)とMicroSIM(右)。ドコモ以外ではNanoSIM採用機も増えつつあるのだが……

 仕事柄、筆者は複数の回線契約を維持している。とくにドコモはAndroid用とiPhone用の2契約を維持している。SIMカードのサイズが違う(ドコモのAndroidでNanoSIM採用機がない)ため、1契約で済ませられないからだ。いずれの回線もメインではないため、レビューや検証時にしか使わず、通話もデータ通信も利用頻度はきわめて低い。

 仕事で使うのだからある程度のコストはかまわないのだが、それでも安く済ませられるなら安く済ませたい。

 ドコモが今夏導入した「カケホーダイ&パケあえる」では、パケットパックのデータ転送量を複数回線でシェアするオプションが用意されている。「カケホーダイ」は無料通話が標準で付属するので、通話をしない場合、従来の料金プランに比べると若干割高になるケースが多いが、複数回線でうまくシェアをできると、従来の料金プランよりも割安になる。

 ただし、このシェアの仕組み、若干クセがある。

 パケットパックには2GB(3500円<税別、以下同>)、5GB(5000円)、10GB(9500円)、15GB(1万2500円)などがあるが、複数の通常回線でシェアできるのは、10GB以上のパックのみとなっている。3人くらいの家族でシェアすることを前提にしていると思われるが、1人で使うにはちょっと大きすぎる。ましては利用頻度の低い回線では不要も良いところだ。

 しかし音声付きの通常回線とデータ専用回線の組み合わせならば、2GBや5GBのプランでもシェアすることが可能だ。しかも基本料金はデータ専用プランの方が若干安い。つまり、iPhoneとAndroidのいずれかをデータ専用にすれば、かなりの節約になるのだ。

利用中のドコモ2端末。移動中も使いやすいコンパクトなiPhoneと座っているときに使いやすいAQUOS PADは相性がなかなか良い

 使っている端末はiPhone 5cとAQUOS PAD(SH-06F)である。AQUOS PADはいわばタブレットなので、普通に考えるとこちらをデータ専用にすれば良さそうなものだが、あえてiPhone 5cをデータ専用契約とし、AQUOS PADを通常のカケホーダイ契約とした。

 最大の理由はVoLTEだ。AQUOS PADはタブレットではあるが、通常の音声通話に加え、最新機能であるVoLTEにも対応している。iPhone側の回線でも音声通話の検証が必要になる可能性があるが、将来的にそのような必要性が生じたとき、音声回線とデータ回線の契約を入れ替えることは可能だという(まだ試していない)。

 従来は2回線あわせて基本料金が1486円、パケット定額料金が9900円のあわせて1万1386円だったが、変更後は2回線あわせて基本料金が4400円、パケット定額が3500円、加えてシェア料金が500円で計8400円と、3000円近く安く済むこととなった。ここから各種オプション契約が足されるが、2回線分の月々サポートが割り引かれる。

 ちなみにドコモのデータ回線契約ではSMSの利用が可能なため、LINEなどSMS認証を必要とするサービスも利用できる。データ通信できるなら、IP電話サービスを使うことも可能だ。仕方なくiPhoneをデータ通信契約にした形ではあるが、なんだか「コレはコレでありかな」と思い始めている。

 とくに最近、飲食店への予約を入れるときにLINE電話を使うようにしているのだが、LINE電話から無料通話できる飲食店というのが実に多い。LINE電話はアプリ内から店舗を検索し、そのまま電話をかけられるので、電話番号のコピペも必要ない。元々、音声通話をする機会は減っているが、数少ない機会もその多くがLINE電話でなんとかなってしまう。

 ただ、メイン回線をデータ専用契約にするのはオススメしにくい。というのも、LINE電話などのIP電話だと緊急通報ができないからだ。幸いにもこれまで、ケータイから緊急通報したことはないが、しかしそれができないというのは大いに問題があると思うのだ。


転ばぬ先の「iPhone構成ユーティリティ」

 NTTドコモが新料金プランを導入したこともあり、複数あるNTTドコモのSIMカードをあれこれ入れ替えて使っている。今までSIMロックフリーのiPhone 5sで使っていたnanoSIMカードをサイズ変更してXperia Z2に挿入する一方、しばらく使っていなかったmicroSIMカードをnanoSIMカードにサイズ変更してiPhone 5sに挿入すると言った具合だ。

 なぜこんな面倒なことをするのかと言えば、もともとiPhone 5sで使っていた電話番号がお気に入りだったので、この番号を使ってVoLTEを楽しみたいと思ったからだ。

 しかし、microSIMカードだった契約を、新しくnanoSIMカードにしてもらい、SIMロックフリーのiPhone 5sに挿入したところ、通信が全く行われない状態になっていた。あれこれ、調べてみると、spモードの契約がされておらず、moperaのUスタンダードプランのみしか契約されていないことが判明した。

 去年前半ぐらいまではこれで問題なかったと記憶しているが、NTTドコモがiPhoneを取り扱うようになって、spモードで接続するようになったと思われる。そのため、spモードの契約がないとうまく通信ができないようなのだ。

 iPhone 5sでmoperaの設定しようと思っても、APNの設定画面が出てこないので、対処のしようがない。素直にspモードの契約をすればいいのだが、最近、moperaのシンプルプランが始まり、月々200円の契約で済むのであれば、こちらのほうが経済的だ。なので、強引にでもmoperaでつなぐ方法を探すこととした。

 あれこれ、調べて出てきたのが、本コーナーで法林さんが書いていた「もしかして、iPhone構成ユーティリティって便利?」という記事だ。アップルではiPhone構成ユーティリティというツールを配布していて、APNやWi-Fi、VPNなどの設定をパソコンからiPhoneに書き込むことができるのだ。

 早速、iPhone構成ユーティリティをアップルのサイトからダウンロードして、moperaのAPNを設定して、iPhone 5sに書き込んでみた。すると、問題なく、moperaに接続して、LTEでも通信ができるようになった。

iPhone構成ユーティリティ

 SIMロックフリーiPhoneを使っていると、いろんなMVNOや海外でのキャリアに接続することもあり、APNの設定は欠かせない。先日も、ケイ・オプティコムのmineoでSIMカードを契約して、SIMフリーiPhoneに挿入してみたが、当然のことながら、刺すだけでは接続できず、mineoのサイトでプロファイルをダウンロードする必要がある。

 iPhone構成ユーティリティがあれば、さまざまなMVNOにも対応できる。SIMロックフリーiPhoneやiPadを持っている人は、是非ともPCに入れておいたほうがいいツールと言えそうだ。


iPad mini RetinaをAT&Tで再サインアップ

 今年1月、International CES 2014取材時に購入したiPad mini Retinaディスプレイ。帰国後、IIJmioのSIMカードを挿し、NTTドコモのLTEネットワークに接続したり、タイやシンガポール、ドイツなどに出向いたとき、現地のプリペイドSIMカードを購入し、SIMロックフリー環境の良さを十分に体験することができた。

 しかし、その一方で、6月からNTTドコモでもiPad Air/iPad mini Retinaディスプレイの取り扱いが始まったうえ、7月からはアップルのオンラインストアでもSIMロックフリー版の販売が開始され、個人輸入のような形で入手したiPad mini Retinaディスプレイも存在価値が少し下がってしまった印象だ。

 これに加え、以前、掲載した「SIMロックフリー版iPadの憂鬱」でも説明したように、NTTドコモの回線を利用するMVNO事業者のSIMカードではアップルから配信される「キャリア設定(キャリアプロファイル)のアップデート」を適用すると、テザリングが利用できなくなったり、場合によっては3Gでしか接続できなくなるなど、運用が難しい面も出てきた。

今年1月、米国でiPad mini Retinaディスプレイを購入したときに装着されていたAT&TのSIMカードを使い、もう一度、オンラインサインアップ

 とは言うものの、米国で購入したiPadには、元々、米国の通信事業者のSIMカードが装着されており、購入時はそのままオンラインサインアップで契約することが可能だ。今回、ニューヨークに出かけることがあったので、もう一度、同じSIMカードを使い、AT&Tにオンラインサインアップしてみた。なぜ、わざわざ「同じSIMカードで~」と書いたかというと、米国に限らず、一般的に海外で購入したプリペイドSIMカードは契約に有効期限があり、期限が切れれば、使えなくなってしまうからだ。これまでも米国で購入したiPadで再サインアップができなかったというケースがインターネット上でも何度か報告されており、現状がどうなっているのかを確認したいという考えもあった。

 手順としては、当初、購入したときと同じで、AT&TのSIMカードを挿した状態で、iPadの設定画面を表示し、[アカウントを表示]をタップする。ちなみに、未契約の状態ではモバイルデータ通信が利用できないので、Wi-Fiでの接続が必要になる。今回は別途、PC用に利用していたモバイルWi-Fiルーター経由で接続したが、滞在先のホテルのWi-Fi、渡航先のアップルストアのWi-Fiなどを利用しても構わない。ただし、Wi-Fiの暗号化など、セキュリティ面は十分に注意が必要だ。

 名前やメールアドレス、パスワードなどを入力した後、クレジットカード番号の入力になるが、今回はBilling Infoの欄にホテルの住所を入力したところ、そのまま登録することができた。クレジットカードによっては、日本の住所が必要なケースもあるようだが、その場合はZipコードと州名は滞在地のものを入力すると、通りやすい。

 料金プランも従来同様だが、旅行などの場合、一週間程度の滞在になるため、250MBのプランはどちらも使いにくく、今回も結局、1GBで3カ月間、25ドルのプランを選んだ。日本のユーザーがAT&Tに要望するのもヘンな話だが、バイト単価が少し割高でも1週間、1GB、20ドルくらいのプランがあると、使いやすいかもしれない。

AT&TのSIMカードを挿した状態で、設定画面を表示し、[アカウントを表示]をタップ
名前や電話番号、メールアドレス、パスワードを入力。電話番号は米国のものが必要。筆者は携帯電話の番号を入力したが、ホテルの電話番号などでも大丈夫なはず
料金プランは1月に契約したときと同じ。旅行者は一週間程度の滞在になるので、やはり、1GBくらいのプランを選ぶのがベター
入力したクレジットカードの情報などの確認画面。今回は日本で発行されたMasterCardで登録することができた

 契約が完了すると、登録したメールアドレスにメールが届き、すぐにiPad mini Retinaディスプレイを使いはじめられる……と言いたいところなんだけど、恥ずかしながら、今回はちょっとつまずいてしまった。設定画面のアカウント表示ではきちんと契約が完了していることになっているが、ホーム画面に戻ると、画面左上のピクト表示が消えてしまい、モバイルデータ通信ができないのだ。最初はちょっと焦ったが、冷静になってみれば、何のことはない。IIJmioの「iOS APN構成プロファイル」がインストールされたままで、これを削除することで、AT&Tのネットワークに接続できるようになった。

IIJmioのプロファイルを消すのを忘れていて、最初は接続に失敗したが、プロファイルを削除して、無事に接続完了

 こうしたAPN関連の設定は、Androidプラットフォームが複数のAPN(接続先)を登録しておき、切り替えながら利用できるのに対し、先般の「キャリア設定(キャリアプロファイル)のアップデート」のトラブルからもわかるように、iOSはあまり自由度が高くない。キャリアプロファイルの件もアップルとNTTドコモに経緯や対応状況を確認したところ、いずれも「ノーコメント」とのことで、ユーザーにも十分に情報が提供されていない印象は否めない。

 ただ、米国でプリペイドSIMカードを挿して利用するという環境を考えると、基本的に各国共通モデルとして販売されている現行のiPad Air/mini Retinaディスプレイ、iPhone 5s/5cは、国内で正規に販売されている他のSIMロックフリー端末よりも扱いやすいと言えそうだ。というのも米国で比較的、プリペイドSIMカードを入手しやすいAT&TやT-Mobileは、1.7GHzと2.1GHzを上り下りで組み合わせて利用するBand4(AWS)でLTEサービスを提供しはじめており、国内で販売されている多くのSIMロックフリー端末はこのバンドをサポートしていないからだ。Google Playおよびワイモバイル(旧イー・モバイル)で販売されているNexus 5が日本版と北米版で対応する周波数が異なっているのもこうした事情を反映してのことだ。このあたりの話は石野氏の「北米で活躍したSIMフリー版iPhone 5s」を読んでもらうとわかりやすい。

 冒頭で説明したように、国内におけるiPad Air/mini Retinaディスプレイの販売環境が変わってきたため、海外でこれらの製品を購入するシチュエーションは少ないかもしれないが、逆に、基本的には各国共通モデルで販売されているiPad Air/mini Retinaディスプレイの特長を考えれば、国内の各携帯電話事業者から購入したモデルも渡航先でプリペイドSIMカードを購入すれば、利用しやすいうえ、米国についてはAT&TのショップなどでSIMカードを入手できれば、自力でオンラインサインアップすることもできるわけだ。この夏、米国に旅行するiPad Air/mini RetinaディスプレイのWi-Fi+Cellularモデルユーザーは、一度、現地でのオンラインサインアップにチャレンジしてみると、面白いかもしれない。


ウェアラブルで変わったスマホライフ
STB-1000

 「本日の一品」でレビューしたカシオ計算機の「STB-1000」のおかげで、筆者のスマホライフは大きく変わった。

 STB-1000はiPhone上のアプリに入った通知を受信できる腕時計だ。電話もメールもLINEもYahoo!防災速報も、iPhoneが新着通知が届いた瞬間にSTB-1000がブルっと震えて教えてくれる。

 「いろいろな新着情報をプッシュで受信できること」はスマホの大きな魅力のひとつだ。新着通知に気がつけないようでは、スマホの魅力は半減してしまう。かといって新着通知のためだけに四六時中スマホを手にし続けるわけにもいかない。

 STB-1000を使うと、Bluetooth圏内にいれば新着通知に気がつかないと言うことがほどんどなくなる。おかげで、新着通知の有無を確かめるためだけにスマホを取り出すことがなくなった。ただそれだけだが、大きな変化だと実感できている。それまでいかにスマホに縛られていたか、ということの裏返しでもあるが、その部分だけでも解放されたことが非常に気持ちいい。

 筆者にとって、スマホ自体が生活に不可欠なものになったように、ウェアラブルの通知デバイスも不可欠なものになっている。新着通知が気になり、しょっちゅうスマホを取り出すクセがある人は、是非とも通知デバイスを試して欲しい。

 といっても、現時点で通知デバイスはあまり種類がない。iPhone(iOS)ではANCSというBluetooth通知デバイス向けの規格が仕様化されているので、通知デバイスが作りやすい環境が整っているのだが、それでも日本で使えるANCS対応の通知デバイスは皆無だ。

 たとえば筆者が使っているSTB-1000は、アメリカで買ってきたもので、日本での発売は9月末と結構先だったりする。カシオ計算機の製品でANCSに対応しているのは、いまのところSTB-1000だけだ。

 日本未発売だが、シチズンの「Proximity」も日本の技適証明を取っていて、日本で利用できる。高級感のあるデザインの製品だが、ANCSの一部機能しか使ってないので、通知デバイスとしては若干使いづらい。

 海外では新興メーカーによる通知デバイスが多数登場しているが、その多くが日本の技適証明を取っていないので、日本で利用することはできない。

Android Wear採用のLG G Watch

 Androidはというと、ANCSのような規格は完全には仕様化されていないが、Googleがウェアラブルプラットフォーム「Android Wear」を提供していて、メーカー独自アプリを使う通知デバイスも登場している。しかし全ての通知を受けられるデバイスとなると、iOS同様に選択肢は少ない。

 ウェアラブルデバイスは身につけるものなので、そのデザインはスマホ以上に重要だ。しかしどのメーカーも、まだウェアラブルデバイスを製品化し始めたばかりなので、いろいろなデザインを幅広くラインナップする、という段階には達していない。

 筆者はファッションにこだわりがない方だが、それでももっと幅広いデザインから自分に合ったウェアラブルデバイスを選びたいし、できれば複数のデバイスを所持し、その日の外出先や気分、用途に応じて選べるようにしたい。

 デザインで選べるくらいまで製品の種類が増えるためには、ウェアラブルデバイスが流行る必要があるわけだが、流行るためには、もっと幅広いデザインがラインナップされる必要もある。鶏と卵、どちらが先でも良いから、これから通知デバイス分野が盛り上がっていくことを期待したい。

どこまで増える?!

8000万人がプレイする人気ネトゲがiPad/iPhoneに登場!
World of Tanks Blitzの画面(iPad版)

 世界的に人気のパソコンゲーム、「World of Tanks」のiOS版「World of Tanks Blitz」がリリースされた。第二次世界大戦前後の戦車に乗り、戦場で敵味方のチームにわかれてドンパチ撃ち合うという内容のネットワークゲームだ。

 パソコン版に比べると、iOS版は戦場の広さや戦闘時間、参加人数などの規模が小さいなど、モバイル向けの最適化が行なわれている。しかし基本的ゲーム内容はパソコン版とほぼ同じだ。

 ドンパチ系のゲーム(FPSやTPS)は反射神経がモノを言うゲームが多いが、World of Tanksはわりと鈍重な戦車戦がテーマとなっているため、反射神経よりも位置取りや連携が重要となり、操作性に限界があるスマホ・タブレットとも相性の良いゲームとなっている。

 といっても、ドンパチ系ではあるので、ゲームはそれなりにスピーディーだ。1回の戦闘時間は最大7分だが、7分間フルにゲームが続くことはまれで、たいていは5分以内にカタがつく。ちょっとした空き時間にもプレイしやすく、ここもモバイルとの相性が良い感じだ。

こちらはiPhone版の画面

 ゲーム内の操作はタッチパネルによく最適化されていて、画面の小さなiPhoneでもストレスなくプレイできる。もちろんiPadだとより細かい操作がしやすくなるので、iPadを持っている人はそちらでのプレイをおすすめしたい。ゲームデータはすべてサーバー上に保存されるので、複数の端末を使い分けることもできる。

 ネットワークゲームなので、戦う敵も仲間もほかのプレイヤーだ。プレイにはインターネット接続が必須となるが、Wi-FiだけでなくLTEでもプレイ可能となっている。筆者の環境だと、プレイ中の遅延(PING)は固定BB回線のWi-Fiで100ms弱、LTE(au)で120ms前後で、プレイフィーリングに体感的な差はなかった。

2戦プレイしてモバイルデータ通信量は1.7MBだった

 通信量は1戦で1MB弱のようで、2戦ほどして1.7MBだった。動画ストリーミングどころかインターネットラジオよりも少ない量だ。ただしiPhoneだと1戦でバッテリー残量が数%減るので、外出先での連戦は危険だ。

 iOS版のWorld of Tanks Blitzもパソコン版のWorld of Tanks同様に、アイテム課金の基本無料ゲーム(Free to Play)となっている。ゲーム内マネー、課金専用戦車、ちょっと強い弾薬、戦闘報酬を増やすサブスクリプションなどが課金アイテムとして販売されている。しかし課金アイテムは時間の節約とかそういった要素が強く、じっくりプレイするならば課金をする必要はあまりない。

 ちなみにアイテム課金にガチャ要素(ランダム性)はない。日本のアイテム課金ゲームではガチャが当たり前になっているが、世界的に広まっているゲームは逆にガチャがないのが当たり前のようだ。

 筆者はネットゲームが大好きで、ゲーム専用のパソコン環境を作って夜な夜なプレイしているが、現在進行形でパソコン版をプレイしているネットゲームがほぼそのまま、スマホやタブレットで楽しめるようになるのは、正直に言って意外だった。こうしたガチャに頼らない本格的なゲームがスマホやタブレットに登場するのは、個人的には大歓迎だ。

 正直に言うと、World of Tanksは内容的に万人向けのゲームではない。しかしApp Storeでの評価も上々で、海外を中心に盛り上がっているゲームでもある。こういったゲームが好きな人はちょっとダウンロードしてみてはいかがだろうか。


SIMロックフリー版iPadの憂鬱

 auのAQUOS PAD SHT22を使いはじめてから、少しずつ出動回数が減ってきていたAT&T版iPad mini RetinaディスプレイとVerizon版iPad Retinaディスプレイ(Verizon版iPad 4)。いよいよNTTドコモからもiPad/iPad miniが発売されることになり、「ドコモのLTEをつかめるのはSIMフリー版iPadだけ!」なんていう優越感(?)もなくなってしまった。そんな中、5月末日、SIMロックフリー版iPadを使うユーザーには、ちょっとした事件が起きてしまった。

表示された「キャリア設定アップデート」のダイアログボックス。ここでアップデートを押してしまうと……。ちなみに、画面はフルリセット後、再キャプチャしたものなので、左上キャリア名表示やキャリアプロファイルは直前のものとは異なる

 5月31日からアップルはiPadのWi-Fi+Cellularモデル向けに、「キャリア設定(キャリアプロファイル)のアップデート」の配信を開始した。キャリアプロファイルは簡単に言ってしまえば、各携帯電話事業者のネットワークに接続するための設定情報をiPadに書き込むためのプロファイルのこと。iPadの設定画面で、[一般]-[情報]の順にタップすると、[キャリア]の欄にキャリア名とバージョン名が記載されている。これまでSIMロックフリー版iPadにNTTドコモのネットワークを利用したMVNO事業者のSIMカードを挿していると、「ドコモ16.0」が設定されていたが、今回のアップデートで「ドコモ16.2」にアップデートされた。

 ところが、このアップデートはSIMロックフリー版iPadに、思わぬ制限を生み出してしまった。たとえば、テザリングもそのひとつ。iPadの設定画面には[インターネット共有]という欄があり、これが利用できたわけだけど、キャリアプロファイルを「ドコモ16.2」にアップデートすると、これが使えなくなってしまう。同様の事例はiPhone 5s/5cでも半年ほど前から起きていて、現在、SIMロックフリー版のiPhone 5s/5cにMVNO各社のSIMカードを挿してもテザリングが利用できない。

 5月31日、筆者はたまたま、以前から利用していたVerizon版iPad 4を手に取り、キャリアプロファイルのアップデートを促すダイアログが表示され、素直に「アップデート」をタップしてしまった。今年購入したAT&T版iPad mini Retinaディスプレイの方は、幸い、この騒動に気付いた後だったので、アップデートはしなかった。このキャリアプロファイルのアップデートに伴う制限や動作確認の情報は、以前にもこのコーナーで紹介したIIJのエンジニアの方が執筆している「てくろぐ」でも解説されているので、詳しくはそちらを参照していただきたいが、個人的にはちょっとダメージが大きかった。

 というのもMVNOのSIMカードをやりくりする関係上、現在、Verizon版iPad 4にはBB.exciteのSIMカードが挿してあったんだけど、IIJmioと違い、同サービスでは自社でAPN構成プロファイルを配布していないため、そのままではAPN設定の「LTE設定(オプション)」の欄に情報を設定することができない。つまり、今回のキャリアプロファイルのアップデートによって、テザリングができないどころか、Verizon版iPad 4ではLTE接続ができなくなってしまったわけ。3GでしかつながらないiPad 4って……。

設定画面の[一般]-[情報]の[キャリア]が「ドコモ16.2」に更新される
キャリアプロファイルをアップデート後、インターネット共有が表示されているけど、テザリングは使えなくなる
APN設定の画面には「LTE設定(オプション)」や「インターネット共有」の欄が表示されなくなる
APN構成プロファイルが配布されていないと、そのままではLTEでの接続もできなくなってしまう

 結局、「てくろぐ」で説明されているように、フルリセットをかけて、キャリア設定アップデートのダイアログが表示されたら、「今はしない」をタップすることで、何とか元の状態に戻すことができたんだけど、今後、iOS 8へのアップデートが実施されると、否応なしにキャリアプロファイルが書き換えられるわけで、そうなると、テザリングはもちろん、ほかの部分も制限ができてしまう可能性があるわけだ。

フルリセット後、再設定。見慣れた画面が戻ってきたけど、左上のキャリア名表示がなぜか大文字
インターネット共有(テザリング)も問題なく、利用できる

 今回の一件について、ネット上では「NTTドコモ版がiPadを売るから、MVNOを潰しにかかった」なんていうお門違いの書き込みも見かけたけど、MVNO各社はNTTドコモにとって、お客さんなんだし、シェアから考えてもわざわざそんなことをする必要もない。NTTドコモがアップルに情報を提供したという側面はあるものの、キャリアプロファイルを作っているのも配信しているのもアップルなんだし、iOSもiPadもアップルが開発しているのだから、本来、ユーザーが「何とかしてよ!」と言うべき相手はアップルであるはず。本当はもう少しいろんな話もあるんだけど、それはまた別途。

 とまあ、そんなわけで、今のところはVerizon版iPad 4もAT&T版iPad mini RetinaディスプレイもLTEで接続され、テザリングが使えているけど、前述のように、今秋、iOS 8が提供されることを考えると、ちょっと憂鬱であることは確か。一方、SIMロックフリーという観点で見れば、AndroidタブレットもWindowsタブレットも3G/LTE対応モデルが少しずつ増えてきているし、アプリやネットサービスも拡がってきているので、iPadは自宅で使うなど、利用スタイルを変える時期に来ているのかもしれません。


リリースはまだまだ先だけど、いまから期待したいiOS 8
iOS 8の新機能のイメージ

 6月頭に「iOS 8」が発表された。毎年恒例のメジャーアップデートで、今年も秋リリースの予定となっている。

 秋リリースのiOS 8がこのタイミングで発表されるのは、「秋に一般配布するから、それまでに頑張って対応アプリを作ってね!」という主に開発者向けの都合だったりする(開発者向けにはベータ版の配布が開始されている)。しかしやはり、一般ユーザーも新iOSの情報を知ることができるのはいろいろ想像が進んで楽しいものだ。

 iOS 8では標準アプリや標準機能も強化されるが、それよりもサードパーティ開発者向けに新機能が解放されることが目玉になっている。これにより、サードパーティ開発者はこれまでは不可能だった機能を搭載したアプリを作ったり、アプリ以外のものも作れるようになる。

 たとえばiCloudと同期するストレージがアプリ間で共有できるようになり、複数のアプリからひとつのファイルを扱えるようになった(パソコンやAndroidでは当たり前のことだが)。いろいろなファイルを組み合わせてドキュメントを作るような、仕事で使うようなアプリが充実しそうだ。

 また、アプリが指紋認証を使えるようになる。いまのところ対応機種はiPhone 5sだけだが、ワンタイムパスや金融などセキュリティ系のアプリが扱いやすくなりそうだ。カメラ機能ではホワイトバランスや露出、フォーカスをアプリが制御できるようになる。マニュアル撮影にこだわったカメラアプリなんかも登場しそうだし、画像認識系アプリでも精度向上につながりそうだ。

 iOS 8ではアプリ以外のものもサードパーティが作れるようになる。共有ボタンを押したときに表示される「Sharing Option」、各アプリにプラグインのように組み込める「Custom Action」、標準の写真アプリのフィルタだけを作れる「Photo Editiong」、通知センターのウィジェットを作れる「Notification Center」、そして「Keyboard」について、サードパーティが作れるようになるとアナウンスされている。

 中でも注目したいのは「Keyboard」だ。これまでiOSでは標準の文字入力システムしか利用できなかったが、iOS 8ではサードパーティ製の高度な日本語変換システムや手書き認識エンジンが登場する可能性が高い。わたしはiPhoneで取材メモなどを取ることが多いので、これは大いに期待したいところだ。

 iOSというと、これまでもアプリや周辺機器が充実していたが、iOS 8以降はこれまで以上にアプリ・周辺機器が広がっていきそうだ。新機種を購入しなくても、OSのバージョンアップによって新たな魅力を得ていくのは、iPhoneの魅力のひとつだ。

 去年は9月10日にiPhoneの新機種とiOS 7リリース日の発表があり、9月18日にiOS 7がリリース、9月20日にiPhone 5s/5cが発売された。単純に去年と同じくらいだとすると、iOS 8のリリースまでは3カ月くらいあるので、まだまだ先のことではあるが、iOS 8でどんなアプリや周辺機器が登場するのか、楽しみでならない。


EOS 6DでWi-Fi接続機能とEye-Fi連携機能を試してみた

 ひょんなことからフルサイズのデジタル一眼レフ「EOS 6D EF24-105L IS USM レンズキット」を購入することになってしまいました。その経緯はこの際、置いといて。EOS 6Dを選んだ決め手は「フルサイズにしては軽い」という点のみだったので、ミラーレスに慣れきった体にはかなり重くなること、液晶パネルが動かないとか、AF含めタッチ操作できなくなったとか、操作面では諦めた点は多々ありました。それでも購入後に「あら、なんかいいかも」と思った点が1つありました。「Wi-Fi接続機能」と「Eye-Fi連携機能」の組み合わせにより、スマホやタブレットとの連携が柔軟になったことです。

EOS 6Dでは、2つのメモリーカードを使い分けるようになるかも!?

 キヤノンのEOSシリーズの中でWi-Fi接続機能が搭載されているのは、現状EOS 6D、70D、M2の3機種のみということなので結構貴重な機能のはず。しかし、なにせあのサイズですから、当初はWi-Fi接続機能があると知っても「ふーん。あったほうがいいよね。でもこれで使うことあるかなぁ?」くらいにしか考えていませんでした。

 購入してから改めてスペックを確認したところ、「Eye-Fi連携機能」があることに気づきました。Eye-Fiはもともとそれだけでカードとスマホやタブレットを接続し、撮った先から写真を転送できるわけです。なのにカメラ内蔵の「Eye-Fi連携」とはなんぞやといえば、写真や動画の転送が完了するまでカメラの電源が落ちないようにしたり、カメラ側でEye-Fiの連携設定をON/OFFできる機能。つまり、単体で使っていて欲しかった機能を、カメラ側でサポートしてるってことなんですね。それまで使っていたカメラにはなかったのでこれは新鮮!

 EOS 6Dにも内蔵のWi-Fi接続機能がありまして、独自のアプリ「EOS Remote」を使うと、写真の選択転送やカメラのリモート操作が可能になります。ここにメモリーカードとしてEye-Fi mobiをイン!

Eye-Fiカードを入れていないときの液晶
Eye-Fiカードを挿入すると、バッテリーのアイコンの右側に新しいアイコンが出現!
MENUでも「カード初期化」の下に「Eye-Fi設定」が出現
カメラのWi-Fi接続をオフにして、Eye-Fi通信を「する」にすると利用できるようになる

 撮影後に欲しい写真だけ選んで転送したいときは、カメラ内蔵のWi-Fi接続はON、Eye-Fi通信はOFFにし、EOS Remoteで写真をダウンロードします。

 撮影時はすべての連携をOFFにしておき、終わってからEye-Fi mobiと連携すると、撮影した写真を一気に転送し出します。実は我が家のEye-Fi mobiカード、接続が安定しないことが増えたため、使用を控えていたのです。でもタイミングを見計らっての送信ならその心配もなさそう。

「EOS Remote」でEye-Fi mobiカードの中を表示。欲しいものだけ転送できる(画面はiPhone 5s)
Eye-Fiのアプリ。「Eye-Fi通信」を「する」に変更して接続すると、撮影した写真を転送しはじめる

 スマホやタブレットでリアルタイムに見たいときは、カメラ内蔵のWi-Fi接続は停止させて、Eye-Fi通信は有効にすれば、随時受信できるようになります。Eye-Fi本来の魅力を発揮です。

 1枚のEye-Fi mobiカードで3つの使い方。すでにEye-Fi連携機能が搭載されたカメラをご利用の方なら、こんなこと当たり前かもしれませんが、うん。たしかにこりゃ気が利いてます。

 実際、外に持ち出したときどのくらいの頻度で利用するかはまだ分かりません。しかし、転送方法が3種類確保できるとなると、利用率は高まりそうな気がします。カメラ内蔵のWi-Fi接続機能がだいぶバッテリーを消費しやすいようなので、Eye-Fi接続だとどうかというのがカギになるかな?

 あとは、カメラのWi-Fi接続機能とEye-Fi連携機能も、スイッチを切り替えるように簡単に変更できたらもっと嬉しいですね。


iPhoneとコントローラーでモンハンをプレイ

 iOS向けにカプコンの名作アクションゲーム「モンスターハンターポータブル 2nd G」(以下MHP2G)が発売された。価格は1600円。スマホオリジナルタイトルでもシリーズ最新作でもないが、PSP版のMHP2Gは販売数400万本以上と、シリーズでもトップクラスの売上を誇るビッグタイトルだ。発売から1週間ほどが経過するが、App Storeの有料ランキングではトップの座をほぼ守り続けている。

 筆者はというと、初代モンスターハンター(2004年発売のPS2版)以降はあまりモンハンシリーズをプレイしていないのだが、懐かしさもあって購入してみた。

SteelSeriesのSTRATUS。厚みはあるが、長さも幅もiPhone 5sより小さい

 そしてついでにオンラインの方のApple Storeで、SteelSeries製のBluetoothゲームコントローラー「STRATUS」も購入してみた。STRATUSはiOS 7で標準化されたゲームコントローラー規格に準拠した「Made For iPhone(MFi)」の製品だ。iPhone 5以降など、ここ2年くらいのiOS機器で利用できる。

 iOS版のMHP2Gは、このゲームコントローラー規格に対応している。しかもアナログスティック搭載の拡張タイプにも対応だ。実はMHP2GではSTRATUS自体に対応しているとは謳われていないが、iOSとして標準化された規格なので、問題なく拡張タイプとして使うことができた。

握った感じもかなりコンパクト

 STRATUSはかなりコンパクトなデザインとなっている。操作が無理というレベルではないが、かなり小さいので、手が大きめの人にはツライかも知れない。しかしコンパクトなだけでなく、カバーが付属するなど、持ち運びしやすくなっているので、外出先で使いたい人にはけっこうオススメだ。普通のサイズのコントローラーを使いたい人は、MHP2Gの公式サイトで紹介されているHORI製のコントローラー(開発中)の発売を待つのも良いだろう。

 MHP2GでSTRATUSを使うと、左スティックがキャラ移動、A/B/X/Yボタンが武器・道具操作などと、PSP版に近い操作体系になる。PSPにはない右スティックに視点変更が割り当てられているので、PSP版よりもプレイしやすい印象を受けた。かなり快適だ。

俺流「モンハン持ち」。右手人差し指は画面を適当にスワイプして視点変更に使っている

 しかし、実はMHP2Gはタッチによる操作も悪くない。iPhoneだと画面が小さく、ちょっとツライと感じたものの、iPad miniならそこそこ快適に操作できる。とくにiPad miniだと左手親指でキャラ移動、右手親指で武器操作、右手人差し指で視点操作するという、いわゆる「モンハン持ち」に近い操作も可能だ。

 また、MHP2Gはけっこう重たいアプリのようで、iPhoneでプレイすると、けっこうな勢いで電池を消費し、本体も発熱する。iPad miniだとかなりマシだが、移動中など、充電できない環境でプレイするときは注意が必要になりそうだ。

 それから、このiOS版MHP2G、標準でインターネット経由でのオンラインプレイにも対応している。アドホックや3G・LTEには非対応で、Wi-Fiによるネット接続環境が必要になるが、Apple IDさえあれば追加料金などはかからない。簡単な操作で遠くの友人と一緒にモンハンができる。いろいろ面倒だった10年前の初代モンハンを知っていると、感動すら覚えるくらい簡単だ(といっても筆者はまだ弱いのでオンライン狩りは未経験だが)。

 スマホというと、パズドラなどちょっとした空き時間に片手でプレイできるカジュアルなゲームが主流だが、その一方でモンハンのような両手でガッツリとプレイできるゲームも揃いつつある。カジュアルゲームでは物足りなさを感じるゲームファンのみなさんは、こうしたガッツリ系のゲームをスマホで試してみてはいかがだろうか。


iPad版のOfficeを試す

 ついにマイクロソフトがOfficeをiPad向けに提供するということで、早速試してみた。

 「試す」といっても日本ではかなりハードルが高い。アプリは、日本のAppStoreでは配信しておらず、ダウンロードするには海外のアカウントが必要になる。たまたまアメリカのiTunesアカウントを取得していたので、ダウンロードは可能であったが、iPad上で編集しようと思うと、今度は「Office 365」のアカウントが必要になる。アメリカでは、ベストバイなどの店頭でOffice 365のアカウントを購入できる。ちょうど、サンフランシスコに滞在していたので、仕方なく、アカウントを購入し、早速、編集作業をしてみた。

 アメリカのAppStoreからのダウンロード版であったが、日本語は問題なく利用できる。メニュー表示だけでなく、日本語の入力も可能だ。WordやExcel、PowerPointなど、タッチ用のユーザーインターフェイスが採用されているため、使いにくいということはない。

 最初、市販のBluetoothキーボードを使っていたのだが、かなと英語の切り替えが面倒だったりと、使い勝手はかなり悪かった。これは、Wordに依存するものではないが、やはり長文を打つのであれば、アップルのBluetoothキーボードで使うのが無難といえそうだ。

 早速、アップルのBluetoothキーボードに切り替えて使ってみたところ、文字入力から変化、文字の削除やコピーなどがキーボードだけで完結して使えるようになった。文字を打つだけであれば、MacBookとほぼ同等の流れで作業ができるので、集中して原稿が書けそうな気もしてきた(この原稿もiPad上でWordを使って書いている)。

 ただし、完璧というわけではなく、入力時に句読点などを打ち込まないと、予測変換の候補が残って表示されっぱなしになることもあるなど、一部で使い勝手の悪い部分も残っている。これは、Pagesでの日本語入力でも同様なので、おそらくiOSの文字入力機能に依存しているのだろう。

 また、Wordでは一部の記号などはキーボード上の表記とは異なる文字が入力されてしまうという状態にあるので注意が必要だ。アップルのPagesではそういった不具合はないので、これに関してはWordとキーボードの相性によるのだろう。文字入力と操作がどちらも完璧に連携するキーボードを探さなくてはいけないのかも知れない。

 ファイルの管理はOneDrive上で行い、ファイルの保存などもOneDrive上で行う。作ったファイルはその場でメールに添付したり、保存先のURLをメールで送るということも可能だ。

 実際に使ってみると、やはり、外出先でiPadで手軽にWordやExcel、PowerPointのファイルが確認、編集できるというのはかなり便利だ。とはいえ、最近では8インチクラスのWindowsタブレットのラインナップも充実していることを考えると、将来的には「iPadかWindowsタブレットか」という選択でかなり迷うことになるのかも知れない。


データ通信量を節約しておこう

 LTE時代になって各社、データ通信量の上限値を設定するようになった。この上限を超えると通信速度に制限がかけられ、速度制限を解除するには○GBごとに○○円、みたいな仕組みになっている。

アプリごとにどのくらいデータ通信してるかの統計を確認するのも有効だ。筆者の場合はFacebook、Twitter、Reeder(RSSアプリ)の利用も多い

 最近ではデータ通信量は少なめで月額1000円以下の料金設定のMVNOも登場している。メイン回線をMVNOに移行するのは簡単ではないが、しかしデータ通信量を少なくできれば、コストも大幅に節約が可能になる。

 また、余計なデータ通信を減らすことは、バッテリー消費を減らすというメリットもある。あまり不便になってしまってはスマホの意味がなくなってしまうが、しかしデータ通信量に気をつけることは悪いことじゃない。

 スマホでデータ通信量を増やす要素はさまざまなものがあるが、容量が大きくなりがちな「アプリダウンロード」と「動画視聴」を気をつけるだけで、データ通信量はかなり抑えることが可能だ。

iTunes & App Storeの「モバイルデータ通信」はオフで運用

 まずアプリについては、そもそもiOSでは一定以上のサイズのアプリはLTE/3G網ではダウンロードできないが、その制限サイズ以下でも、なるべくWi-Fiでダウンロードするように心がけるべきだろう。

 iOSにはアプリの自動アップデート機能もあるが、これについては設定画面の「モバイルデータ通信」という項目をオフにしておくと、Wi-Fiでしか自動ダウンロードしなくなり、意図しないデータ通信を防ぐことができるので、オフがオススメだ。

 ちなみにAndroidについても、「Playストア」アプリの設定で「アプリの自動更新」をWi-Fi接続時のみに設定しておくと、同様に意図しないデータ通信を防げる。

 動画についても、なるべくWi-Fiで使うことを心がけたい。とくに移動中にLTE/3G網を使って動画をストリーミングするのは、大量のデータ通信をしてしまうし、バッテリーもそれなりに消費してしまうので、なるべく避けるべきだ。

dアニメのアプリ。月額400円(税抜き)で見放題

 どうしても移動中に動画を楽しみたい、というのならば、ストリーミングではなく、ダウンロード一時保存が可能な配信サービスを活用しよう。iOSであればiTunes Store、AndroidであればGoogle Playがダウンロード可能な形式で動画を配信しているほか、たとえばキャリアフリー化したドコモの「dビデオ」や「dアニメ」も先ごろiOS版で動画のダウンロードが可能になった(Android版は以前から対応)。

 これらのサービスを使い、自宅などのWi-Fi経由であらかじめ動画をダウンロードしておけば、移動中でもLTE/3G網でデータ通信せずに動画を楽しめるというわけだ。駅前などLTE/3G網での通信がいまいち安定しない場所でも視聴できるというのもメリットとなる。

 YouTubeやUstream、ニコニコ動画のようなストリーミング専用のサービスについては、移動中になるべく使わないようにするしかない。無料のストリーミングサービスを好む人もいるかも知れないが、無料サービスでデータ通信量の制限に引っかかり、速度制限の解除に1000円以上支払うくらいなら、dビデオなりdアニメなりを契約した方が安上がりだ。

 月間7GBなどの通信量制限を超えたことがある人は、こうしたことを心がけ、データ通信量を節約すると良いだろう。また、さらなるコスト削減をしたいという人は、ちょっと難易度は高いが、MVNOが提供する安価なプランを選択するという手もある。スマホの快適さ・便利さを損なうようでは意味がないものの、そこは維持したまま、節約できるところは節約しておこう。


フジテレビNEXTsmartでF1観戦

 3月14日、F1シーズンが開幕した。今年はなんと言っても、小林可夢偉選手が復帰を果たしただけでなく、パワーユニットのレギュレーションが大幅に変更。シーズン前のテストでは昨年のチャンピオンチームであるレッドブルが全く走れないと言った緊急事態となり、誰が勝つのか読めない面白いシーズンになりそうだ。

 去年はソフトバンクグループのTVバンクが「Zume」というインターネット動画配信サービスをシーズン途中から提供してくれたことで、いつでもどこでもタブレットを使ってF1中継を楽しむことができた。

 そのZumeの影響があったからか、今年はついに本丸であるフジテレビがF1のインターネット配信に参入。CSで放送している「フジテレビNEXT」をまるごと月額1200円でパソコンやスマホ、タブレットに配信することになった。

 長年、「いつでもどこでもF1中継を見たい」と切望していたのだが、ついに今宮純さん、川井一仁さんの解説付きでF1中継をネット経由で、著作権も全く問題ない状態で見られる日が来るとは。セナプロブームの頃からF1を見続けてきているが、こんな日が来るとは夢にも思わなかった。

 早速、開幕戦のオーストラリアGP、さらに第2戦のマレーシアGPをiPad Airを使って観戦することにした。

 サービスを受けるには、フジテレビオンデマンドの会員になる必要がある(3月31日まではフジテレビオンデマンドの会員で、何かしらなコースを契約していれば視聴できたが、4月1日からはフジテレビNEXTsmartコースに加入する必要がある)。NTTドコモやauなどのキャリア課金に対応しているのがありがたい。iOSであれば、専用アプリなどもインストールする必要なく、ブラウザだけで視聴可能だ。

 F1中継となると、動きが速いため、ブロックノイズや映像が乱れるなどの画質面での不安があったが、これまで見ている限りは特に不満には感じなかった。自宅のFTTH回線なら全く問題ないし、外出先でもLTEで電波状況が良ければ特に問題はなさそうだ。

 実際の走行と比べても、劇的に遅延するわけでもない。第2戦マレーシアGPは、土曜日の予選は新潟県越後湯沢近くの温泉宿、決勝は上越新幹線で帰京している最中にiPad AirでauのLTE回線に接続して視聴したが、圏外になってしまうトンネル以外は、おおむね満足に視聴できた。

 これまでさまざまな機器を購入、自宅の視聴環境に接続して、遠隔地からインターネット経由で視聴するということをしてきたが、フジテレビがオフィシャルで提供してくれたことで、本当に快適にF1中継が楽しめるようになった。個人的には海外出張中でも見たいのだが、残念ながら、日本のみでの配信となるようだ。仮に見逃しても、1週間程度であれば、予選、決勝に関しては、見逃し配信をしてくれるというのも頼もしい限りだ。

 F1は来年にはホンダも復帰するだけに、これからますます面白くなっていく。地上波の放送がなくなってしまっただけに、ぜひとも今回のネット配信でファンが増えてくれれば最高だ。

 今回のフジテレビの取り組みに感謝したいところだが、ただ、振り返ってみれば、ソフトバンクの「Zume」が出てきたことで、フジテレビが、焦りを感じ、それまで放置していた日本でのインターネット配信権を獲得しにいったことで、今回の配信サービスが実現したのだろう。そう考えると、このきっかけを作ってくれたZumeにも「ありがとう」と言っておきたい。


iPad mini Retinaでフルセグを見よう

 スマートフォンやタブレットで映像を見ることは、今や珍しいことでも何でもない。ネット上で公開される動画をはじめ、各携帯電話会社やコンテンツプロバイダーが提供する映像配信サービスなど、多彩な映像コンテンツを楽しむことができる。iOS製品はiTunes Storeで購入したムービーが楽しめるけど、iPad mini RetinaディスプレイはiPhoneよりも高精細かつ大きな画面で楽しむことができる。筆者自身も海外に出かけるときなどに、いくつか映画をiPad Retinaディスプレイに転送している。

SoftBank SELECTION「ポケットフルセグ 録画対応テレビチューナー SB-TV05-FSBA」(1万3104円・税込)

 これだけ映像コンテンツが充実してきたけど、その一方で相変わらず高いニーズがあるのがテレビ。いわゆる放送サービス。以前、本コーナーでVerizon版iPad 4(iPad Retinaディスプレイ Wi-Fi+Cellularモデル)を取り上げたときも「外出先でテレビを見る?」と題して、SoftBank SELECTIONで販売されている「エリアフリー録画対応デジタルTVチューナー SB-TV04-WRIP」を使った視聴スタイルを紹介した。この環境は現在のiPad mini Retinaディスプレイにも継承され、同じように外出先でテレビを観ることができている。

 ただ、この視聴スタイルはiOS製品の利用する回線がWi-Fiに限られているため、実質的には公衆無線LANサービスや宿泊先のホテルのWi-Fiサービスなどに頼らなければならないのが難点。「そんなにテレビが観たければ、スマホのワンセグがあるじゃん」と言われそうだけど、フルHD対応ディスプレイが当たり前となった現在のスマートフォンにワンセグは解像度が粗すぎる。スマートフォンはフルセグ搭載モデルも増え、個人的にもAQUOS PHONE SERIE SHL23などを愛用しているので、こちらで楽しむ手もあるけど、一人で見る分にはいいものの、複数の人で視聴したいときにはスマートフォンの5インチクラスの画面もやや小さく感じてしまう。

 そこで、チェックしていたのが同じくSoftBank SELECTIONで販売される「ポケットフルセグ 録画対応テレビチューナー SB-TV05-FSBA」という商品。しくみとしては本体にフルセグチューナーが搭載されていて、iPhoneやiPadとWi-Fiで接続するというもの。視聴には専用アプリをインストールし、ポケットフルセグ本体に装着したmicroSDメモリーカードに録画することも可能。また、ポケットフルセグには2500mAhのバッテリーも内蔵されていて、モバイルバッテリーとしてスマートフォンなどに給電することも可能だ。iPad mini Retinaディスプレイにはあまり必要ないけど、iPhone用にモバイルバッテリーを持ち歩いているユーザーにとっては、同じくらいの重さ(約134g)でフルセグのチューナーが利用できるんだから、メリットはあるんじゃないかな。

 テレビ放送は本体内蔵の伸縮式アンテナで受信するわけだけど、受信感度が弱いところではスマートフォンなどでも利用されることが多い3.5mmミニプラグとF型端子のアンテナ変換ケーブルを接続し、家庭などのアンテナ端子と接続することができる。本体の充電は付属のmicroUSBケーブルを利用する。

 実際の使用感としては、まだ数回しか試してないけど、ポケットフルセグ本体の地上デジタル放送の受信感度がカギという感じ。ポケットフルセグではワンセグとフルセグのどちらを優先するのかを設定できるんだけど、たとえば、机の上などに置いたとき、ワンセグになってしまうのであれば、窓の近くなど、テレビ放送波の強そうな場所に置くのがポイント。iPad mini RetinaディスプレイとはWi-Fiで接続するので、一般的な部屋の広さの範囲であれば、多少離れていても視聴には問題ない。

 もうひとつ気になるのが電池の減り。カタログスペックによれば、ポケットフルセグの連続視聴時間は約2時間で、iPhoneやiPadをAC電源に接続した状態で視聴すれば、約8時間まで視聴できるという。つまり、ポケットフルセグ本体で地上デジタル放送をを受信している分にはあまり電池を消費しないが、iPhoneやiPad側はWi-Fi経由で送られてきたデータをデコードするためか、かなり電池を消費する。実際に使った印象としては、100%近くあったiPadのバッテリーがポケットフルセグで数十分視聴すると、70%くらいにまで一気に減ってしまう印象だ。

 今年はサッカーW杯もあるし、その他にもテレビを視聴したい機会がありそうだけど、そんなとき、ポケットフルセグがうまく活用できるといいなぁ。

iPad mini RetinaディスプレイのWi-Fiをポケットフルセグに直接、接続する
App Storeから「ポケットフルセグ」で検索したアプリをインストール。しかし、このアプリ名が半角カタカナというのはどうにかならないんでしょうか
ポケットフルセグのアプリを起動すると、セットアップガイドが表示される
片方の側面にはUSBポート、microUSBポート、地上デジタル用アンテナ端子(3.5mmミニジャック)、伸縮式アンテナが並ぶ
もう片方の側面にはmicroSDメモリーカード、mini B-CASカードの装着スロットがある
画面をフリックして、チャンネルを切り替えられる。もう少しフルセグの感度がいいと、使える場所が増えそうなんだけど……

むしろプレイに必須なFF14のスマホ連携
筆者のFF14のキャラクター。苦労して入手した装備品も大切なゲーム内資産だ

 筆者はオンラインゲームが大好きで、最近は昨年発売されたスクウェア・エニックスのファイナルファンタジーシリーズ最新作、「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」(以下、FF14)を(かなり)プレイしている。「プライベートな時間の半分くらいはFF14の仮想世界で過ごしている」というレベルだ。

 オンラインゲームをプレイし続けると、「失うと惜しい」と思えるくらいのゲーム内の資産が蓄積される。しかし、「アカウントハックされてゲーム内の資産を盗難/処分された」なんていう話は、オンラインゲームの世界ではよく聞く話でもある。

 また、FF14ではゲーム内の仲間で作るコミュニティ、「フリーカンパニー」という制度があり、アイテムボックスやハウスなど、フリーカンパニー共有の資産も存在する。アカウントハックに遭うと、そうした共有資産を盗難/処分されてしまう危険性もある。こうなってくると、アカウントのセキュリティ対策はさらに重要になってくる。たかがオンラインゲーム、という話ではない。

トークンのパスコードは毎回違うが、念のため一部をレタッチ消去済み

 スクウェア・エニックスでは、パスワード生成デバイス「セキュリティトークン」もしくはスマホアプリ「ソフトウェアトークン」を利用したワンタイムパスワードシステムを提供している。

 ソフトウェアトークンもしくはセキュリティトークンを登録をすると、以後はログイン時、通常のアカウント名とパスワードに加え、そのトークンに表示される6桁のパスコードが必要になる。パスコードは固有かつ毎回変わるので、第三者がアカウントハックするのは非常に困難となる。

 セキュリティトークンは1個1150円(税込)だが、スマホ用アプリは無料でダウンロードできる。ちなみにFF14の場合、トークン利用者だけにゲーム内の無料移動手段が特典として提供される。トークンの設定や利用は若干面倒ではあるが、利用できる環境があるのに利用しないのは損と言えるほどの特典だ。

ライブラ エオルゼアの画面。残念ながら執筆時点では最新データに未対応

 セキュリティ以外でも、FF14のゲームプレイにはスマホが役に立つ。ゲーム内のデータを調べられるスマホアプリ「ライブラ エオルゼア」が無償提供されているほか、プレーヤー専用のコミュニティサイトもスマホから利用できる。

 昨日の甲斐さんの記事でもゲームのスマホ連携が扱われていたが、こうしたスマホ連携するゲームは、じわじわと増えつつある。スマホ自体でもさまざまなゲームを楽しめるが、スマホ以外のゲームをより楽しむためにも、スマホ連携、使いこなしていきたい。


2台のSIMフリースマホと2枚のSIMで乗り切ったMWC
スペイン・バルセロナで開催されたMobile World Congress。今年も、端末、ネットワーク、サービスなど、モバイルに関する新たな発表が目白押しだった

 今年も、無事にMobile World Congressが閉幕した。この“無事に”というのが重要だ。MWCといえば、世界中からキャリアやメーカー、コンテンツ・プロバイダーに勤務する人たちが集まるモバイルの祭典。犯罪者たちの立場からすると、「お金持ち」が一堂に会する場に見えるらしい。この時期のバルセロナには、欧州中からスリが集結すると言われるほどで、金銭やスマートフォンを盗まれたという声を必ずといっていいほど耳にする。

 かく言う筆者も、今年は背中にファンデーションのようなものをぶつけられた。直後に「背中が汚れてるよ。それふきなよ」と声をかけてきた優しそうな人が現れたが、あまり英語が一般的でないスペインでいきなり英語で話しかけてくるのはいかにも怪しい。バッグを体に力強く引き寄せ、すぐにその場を立ち去った。あとで知ったことだが、これは典型的なスリの手口とのこと。欧州に行くときは注意してほしい。それでも、今年は周囲でモノを盗まれた人もおらず、昨年よりも状況は少しだけマシになっていた気がしている。

現地SIMを挿すSIMフリースマートフォンとして、「Nexus 5」と「iPhone 5s」の2台を利用した。いずれも日本で買ったもの。ほんの1年前までは海外で調達する必要があったことを考えると、いい時代になったものだ

 そんなこんなで何とか乗り切ったMWCの模様は、本誌のイベントレポートをご覧いただきたい。取材時の情報収集や、記事の送信などに役立ったのが、SIMフリーのスマホと、現地のプリペイドSIMだ。残念ながらアパートのWi-Fiが使い物にならないほど遅く(欧州ではありがちなこと)、今年もモバイル回線に頼ることにした。たびたびこのコーナーで触れているとおり、SIMフリースマホと現地SIMは、海外出張に欠かせないアイテムになっている。今年はスマホを「Nexus 5」と「iPhone 5s」の2台体制にして(ローミング中の「Xperia Z1」を入れると3台体制)、Nexus 5では移動中に単体で通信を、iPhone 5sではテザリングをというように使い分けた。

 例年ならバルセロナに到着後、ホテルやアパートメントにチェックインしてから街中のキャリアショップを物色するところだが、今年は空港でSIMカードを販売するカウンターを発見した。実は乗り継ぎのフランクフルトでドコモの「海外1dayパケ」を申し込んでいたが、バルセロナに着いたとたんにアプリのアップデートで30MBを使い切ってしまっていた。であれば、SIMカードはいち早く手に入れておいた方がいい。そう思い、その場で契約することにした。

LebaraのSIMカード。MVNOだが、MNOであるドコモのSIMカードがそのまま使われる日本とは異なり、独自ブランドのデザインになっている

 カウンターで販売されていたのが、LebaraというキャリアのSIMカードだ。Lebaraは、欧州各地でサービスを行うMVNOで、スペインではVodafoneの回線を借りて事業を行っている。カウンターは、MWCに合わせて特別に空港内に出したものだという。購入したSIMカードは、25ユーロ払って、1.5GBのデータ通信がつき、10ユーロ強(正確な残高は失念)を通話に使えるという設定だった。あとからLebaraのサイトを見返してみると、1.5GBのデータプランは20ユーロだったようだ。おそらく、25ユーロ分をチャージして、チャージボーナスが50%つき、結果として10ユーロ強の残高になっていたことが分かる。

 通信方式は3Gだが、速度はまずまずといったところ。下りはアパート内で7~8Mbps出ていて、遅延も比較的小さい。アパートのWi-Fiが数十~数百kbps(メガではなく、キロだ)だったため、仕事用の回線にどちらを選ぶべきかは明白だ。ただ、何回か測ったが、上りの速度がとにかく遅い。バルセロナ入りしてVodafoneのSIMカードを買った同業者の方々に聞いてみたところ、上りの速度が遅いのはLebaraだけだと分かった。つまり、Vodafoneの無線区間が遅いのではなく、Lebara側が用意した設備で上りの速度を制御しているというわけだ。これだと、写真が多い原稿を送るのに時間がかかってしまう。

左がアパートの回線、右がLebaraの3G。3Gの方がはるかに速かったのは、なんとも複雑な心境だ。欧州だと往々にしてこのようなことがあるため、ホテル予約時のWi-Fi対応はあてにしてはいけない
Vodafoneのnano SIM。Lebaraと同じ回線のはずだが、制限がかかっていないためか、上りも数Mbps出ていた。nano SIMだと5ユーロ高いのは少々納得がいかないが、欧州でのiOSデバイスのシェアを考えると致し方ない気もした

 1.5GBというデータ量も、テザリングまでするには少々心もとない。そこで、追加でVodafoneのSIMカードを買い、PCやiPadなどの通信はそちらに集約するようにした。SIMフリースマホを2台体制にしたのは、そのためだ。ちなみに、Vodafoneも約20ユーロで1.5GBのデータプランが契約できる。ただし、iPhone用のnano SIMだと、「スペシャルSIM代」として5ユーロ余分に取られるため、こちらも合計は25ユーロになってしまった。

 図らずもMVNOとMNOの両方を使うことになったが、それぞれサービス事業者として特徴がしっかり出ていたと感じている。まずLebaraは、電話代がとにかく安い。Lebara同士が無料なだけでなく、国際電話も割安だ。日本への通話は、携帯電話宛てで1分0.109ユーロ。固定電話だと、0.061ユーロとなる。遠く離れたスペインと日本を結んでいるのにも関わらず、日本のキャリアの国内通話料より安いのは驚きだ。この料金設定のおかげで、日本の会社に確認の電話をするときや、バルセロナで日本のケータイを使っている人に電話するときに、お金を気にせずにすんだ。また、下りのデータ通信も満足できる速さで、スマホ単体で使う分にはそれほど困らなかったことも付け加えておきたい。

Lebaraの通話料 スペイン宛 日本宛
固定電話宛 0.012ユーロ 0.061ユーロ
携帯電話宛 0.182ユーロ
(Lebara間無料)
0.109ユーロ
街中ですぐにショップが見つかるのは、MNOの強みと言えるだろう

 一方のVodafoneは、やはり上り、下りともに速度がしっかり出ることが魅力だった。ショップが街中に多くあり、SIMカードを気軽に買えるのもMNOならではのメリットと言えるだろう。ただしこちらは国際電話が高いため、テザリングに特化して使ったのは正解だった。

 日本でも、格安のデータ通信サービスを提供するMVNOが注目を集めているが、一方でMVNOでも通話料は各社横並びだ。MVNOに話を聞くと、今の回線の貸し出し方ではMNOと通話料で大胆な差別化をするのが難しいという。ただ、Lebaraのように、通話料に柔軟性を出せれば、市場がもっともおもしろくなるのではないだろうか。MVNOの営業努力だけでは限界があるため、回線を貸し出す側の工夫も期待したいところだ。


バルセロナでタクシーアプリ「Hailo」を試す

 スマホユーザーが増えたことで、世界で定着しつつあるのがタクシーアプリだ。アメリカ発祥の「Uber」、ロンドンで創設された「Hailo」が日本に相次いで上陸したことで、日本のタクシー業界も独自にアプリを提供したり、タクシー協会で一致団結してサービスを提供するなど盛り上がりを見せつつある。

 先日、Mobile World Congress取材でバルセロナを訪れていたが、とある知り合いから「Hailoを使ってみてください!」というメッセージとともに、10ユーロ分のキャンペーンコードが送られてきた。Hailoはすでに大阪でサービスを提供しているが、残念ながら大阪出張する機会がなく、まだ試せないでいる。「これは、良いチャンス」とばかりに早速試してみた。

 Mobile World Congressでは、メーカーが新製品発表会を行うのだが、それがメイン会場から離れた場所だったりして、結構移動が面倒だったりする。会場に向かう際には「これから取材するぞ」とテンションも高くて何ら問題ないのだが、発表会を終えた後ともなると、体力も消耗して疲れ切ってくる(特に今回のGALAXY S5の発表会は、開始まで2時間近く待たされ、始まる前から疲労困憊であった)。

 GALAXY S5の取材を終え、ホテルに帰るのに電車に乗る気力もなかったので、早速、Hailoアプリを使ってタクシーを呼ぶことにした。

 すでにスマホのバッテリーが切れていたので、iPad用のアプリを起動すると、周辺に走っているタクシーを地図上で確認することができた。目的地もアプリ上で入力することができ、外国語が通じない場合でも、行き先を伝えることが可能だ。周りのタクシーを検索し、迎えに来てくれるドライバーが決まると、アプリ上に顔写真と評価の★が表示され、さらに直接電話をかけることも可能になる(iPad miniだったので、電話はかけられなかったが)。

 迎えに来てくれるまでの分数もアプリ上で確認できる。初めて使った時には、「もう来てるはず」と思って周辺を探してみたが見つからず、ドライバーを探すのに苦労した(大きな交差点であったために、反対側で待っていた)が、一本道の道路などであれば、すぐに見つけることができるだろう。

 1回目に使った時は、あらかじめクレジットカードの登録をしていなかったために、キャンペーンコードが使えず、現金で支払うことになったが、2回目は、キャンペーンコードで支払い、まったく出費せずに目的地までついた。

 UberもHailoも、タクシー内でサイフを出す必要がなく、スマホでそのまま支払えるというメリットが大きいと言える。このアプリを使い始めると「おサイフケータイって不要なのでは」と思えるほどだ。

 Uberは都内でサービスを本格化しているし、Hailoも大阪で頑張っている。近い将来、日本では「スマホアプリでタクシーに乗る」というのが当たり前になっているかも知れない。


iPhone 5sの怪現象のその後

 前回はワタクシのiPhone 5sを襲った怪現象についてお伝えいたしました。初期化して復元なしのその後、現象はピタリと収まったまま。全く再現しておりません。うーん。やはり何かのアプリがよくなかったのでしょうね。

いろいろスッキリ。アプリはすでに181個に……

 始めて購入したiPhoneは「iPhone 3GS」でした。それから現在まで、仕事も含め相当数のアプリをインストールしてきました。そのまま復元しては追加し、また復元してと引き継いで使うこと“老舗のタレ”のごとし。ただ、“タレ”のようないい出来にはならなかったようで(苦笑)、使わなくなったものをはじめ、比較用にダウンロードしたアプリも相当な数あったので、思い切った掃除をするにはいいタイミングだったかもしれません。

 これまで購入したアプリは、すべてクラウド上に保存されているので安心です。大量にあって探しにくいと思いきや、ちゃんと検索できます。App Storeの「アップデート」→「購入済み」を開いて検索すればOK。1つずつ選択していくのは大変ですが、今もっとも活用しそうなものだけインストールできます。おかげでホーム画面のページ数も半分以下になりました。

 音楽などのデータも改めて同期し直してから情報を確認したところ、容量56.7GB(64GBモデル)のうち31.0GBが使用可能となりました。以前は残り数GBだったんですよね。もう見ない動画や写真も大量に残していたので、それもさっぱり処分できたのがよかったようです。あんなことでもなければここまで思い切った掃除はしなかったかも……と思えば、結果オーライ?!

 よく見たら、本気ダイエットをしていた頃の貴重な右肩下がりデータが失われておりました。あのグラフを再表示することはないと思うのですが、我が人生においては大きな出来事だったので、バックアップを忘れていたのはちょっと残念かな?

 いざというときのためにも、バックアップが必要なアプリの管理だけはきちんとしたほうがいいですね。健康管理に関していえば、最近はウェルネス系のサービスも豊富で、保存先もクラウドというのが当たり前になってきているので、そういうサービス(アプリ)を積極的チョイスすると手間が省けそう。そんな視点からもアプリの選び方を変えようかな、なんて思いはじめたこの頃です。

 ちなみに、再インストールで入れたアプリは、思い出す限りこんな順番でした。

1:Evernote
2:Dropbox
3:ジョルテ
4:Google Maps
5:Yahoo!乗換案内
6:Sleep Cycle
7:Yahoo!防災速報
8:あめふるコール
9:Chrome
10:FastEver Snap
11:HootSuite
12:Facebook
13:Twitter
14:GoTasks
15:Kindle
16:GALAPAGOS
17:RunKeeper
18:Feedly

 ここまでインストールすると、生活が復活したようでチョット安心できるようです。自分のてっぱんアプリってことですね。このあと、写真関係、タスク管理関係、ニュース関係と続きました。


海外旅行のiPadにはSIMロックフリー版iPhoneが必要?

 毎年1月~3月は、モバイル業界のメディア関係者にとって、International CESやMobile World Congressと、海外の展示会取材が続くシーズン。ただ、この時期は航空業界のローシーズンでもあるため、航空運賃が安く、展示会取材のついでにどこかに立ち寄ったり、合間をぬって、海外に出かける人も少なくない。ボク自身もMobile World Congress取材のため、2月下旬からスペイン・バルセロナに出かけたけど、ドイツで乗り継いだため、帰り道は3日間ほど、ドイツに滞在した。

 今や、海外渡航時のお供に欠かせない存在となったAT&T版iPad mini Retinaディスプレイ。当然のことながら、今回も持っていったわけだけど、出発直前、本誌の記事にも掲載されたSIMが最大9枚まで挿せるモバイルWi-Fiルーター「GOODSPEED」をビジョンから借りることができたため、渡航先のスペインと経由地のドイツで快適に使うことができた。同社のモバイルWi-Fiルーターはプライベートも含め、過去に何度も利用しているが、複数の国と地域に渡航するときは複数のモバイルWi-Fiルーターが貸与されるため、充電や運用などで、ちょっと手間がかかる印象だった。今回の「GOODSPEED」は一台で複数の国と地域が利用できるため、欧州各国を周遊するようなときに便利というわけだ。新たに到着した国や地域で使いはじめるときは、利用開始まで数分かかるけど、ユーザー側で切り替え操作は必要ないし、容量も画面上で確認できるため、とにかく手間がかからない。次回、複数の国と地域を回るときは、もう一度、レンタルしたいところだ。

渡航直前にビジョンから借りることができた「GOODSPEED」のモバイルWi-Fiルーター。最大9枚まで、SIMカードが挿せる。今回はドイツとスペインで利用したが、スペインではMovistarに接続された
ドイツに移動すると、モバイルWi-Fiルーターの接続は自動的にT-Mobileに切り替わる。切り替え操作などは不要。iPad mini RetinaディスプレイにはT-MobileのプリペイドSIMカードが入っていたので、主に日本で利用するNTTドコモやauのスマートフォン、パソコンなどをWi-Fi経由で接続した

 とは言うものの、iPad mini Retinaディスプレイで各国のプリペイドSIMカードが利用できるとなれば、渡航先でもプリペイドSIMカードを購入したくなるもの。結局、スペインでもVodafoneショップに足を運び、プリペイドSIMカードを購入した。店頭ではデータ通信のみで最大1GBまで使えるもの、音声通話とデータ通信が利用できて、最大1.5GBまで使えるプランが提示され、どちらも料金は約20ユーロ。今回はSIMロックフリー版iPhone 5sを持ってきていたので、いざとなれば、転用できると考え、音声通話とデータ通信が利用できるプランを選んだ。

 さすがに一週間の滞在なので、1.5GBもあれば、容量的には足りるはずだけど、どれくらい使っているのかは気になるところ。そこで、「Mi Vodaofne」というサイトに登録しようとしたところ、登録にはSMSの受信が必要。ところが、iPad mini RetinaディスプレイはSMSを受信できない。そこで、カバンからSIMロックフリー版iPhone 5sを取り出し、SMSを受信して、必要な情報を入力して、登録を完了することができた。

独T-MobileのiPad向けプリペイドSIMカードは、Safariを起動して、指定Webページにアクセスすると、データ利用量を確認できる

 また、帰国時に立ち寄ったドイツでは、以前、初代iPad mini用に購入したT-MobileのプリペイドSIMカードをiPad mini Retinaディスプレイで利用するため、プリペイドの料金をチャージ(「Top-Up」と呼ぶ)しようとしたところ、これもSMSでコードを入力する必要があった。そこで、同じようにプリペイドSIMカードをSIMロックフリー版iPhone 5sに挿し、乗り切ることができた。ちなみに、T-MobileのプリペイドSIMカードはiPad mini RetinaディスプレイにSIMカードを挿し、Safariを起動すると、プランが選べるようになっており、利用中も同じWebページを表示すると、その時点までのデータ利用量が確認できる。

 海外でのプリペイドSIMカードは以前に比べ、購入しやすくなり、利用する環境も整ってきている。前回、取り上げたタイのAISのように、iPad向けに専用アプリを提供しているところもあるが、多くのプリペイドSIMカードは、残高の確認やチャージ、プランの変更などに、SMSや電話アプリを使うことが多い。スマートフォンでの利用であれば、何も問題はないけど、iPadシリーズはSMSや音声通話が利用できないため、これらの操作ができなくて困ることがある。しかもiPad mini RetinaディスプレイやiPad Airは、ひと回り小さいNano-SIMカードを採用しているため、そのまま差し替えて利用できるスマートフォンも限られている。SIMアダプターなどで対応できないこともないけど、渡航先でSIMカードが抜けなくなって、SIMカードもスマートフォンも使えなくなるというのは避けたいところ。そこで、便利なのが同じnano-SIMカードを採用するiPhone 5/5s/5cのSIMロックフリー版というわけ。海外でiPad mini RetinaディスプレイやiPad AirにプリペイドSIMカードを挿して利用する人は、いずれかを1台、持っておくと便利かもしれません。


MWC取材旅行、3カ国+機内でネット接続!

 毎年恒例となっている世界最大のケータイ見本市「Mobile World Congress」(MWC)が今年は2月24日から27日にかけてスペインのバルセロナで開催された。筆者も取材に行ってきた。

GigSkyのSIM。nanoSIMも選択できる

 こうした海外滞在時のモバイル通信手段は、現地のプリペイドサービスを利用すると安く済ませられることが多いので、最優先でプリペイドSIMカードを探すことにしている。とくに到着空港で購入できると、空港からホテルまでの道のりで使えて良いのだが、今回は深夜到着だったため空港でプリペイドSIMを購入できなかったので、「GigSky」という海外向けサービスを利用した。

 GigSkyは世界各国で利用できるデータ専用のプリペイドサービスで、各国のデータ容量をオンラインチャージして利用する。料金は国によって異なるが、たとえばスペインだと3000円で175MB・7日、4200円で300MB・14日、6000円で500MB・30日の3種類から選べる。GigSkyのSIMカード自体は、通常価格2480円のところ、現在は1480円で販売されている。日本からも購入可能で、専用アプリやサポートも日本語となっている。

 料金の検索やデータ容量の購入は専用アプリを使う。Wi-Fiや他国のネットワーク下でも検索・購入できるが、最初に1度だけ10MB・1日を無料で利用できるので、まずは現地に行き、無料の10MBでネットワークの利用可否を確認し、それから購入すると良い。

スペインでのプランの種類。ナゼか3つのキャリアに対応

 バルセロナでは到着と同時に、GigSkyの175MB・7日の利用を開始した。3000円はデータローミングの1日分とほぼ同金額だが、使い切らなければ7日間に渡って利用できる。写真のアップロードや地図表示、テザリング、アプリダウンロードをしまくると、175MBはすぐに使い尽くしてしまうが、ちょっと気をつければ、それほどストレスなく数日間は利用できる。

 翌日、ボーダフォンのプリペイドSIMカード(20ユーロで1.5GB+nanoSIM交換料が5ユーロ)を購入できたので、滞在中はそちらをメインに使った。しかしプリペイドを買って早々、SIMカードに初期設定されているPINコードが書かれた台紙を紛失してしまい、SIM挿し替え時に利用できなくなってしまったことがあり、復帰するまでの一時的な回線としてもGigSkyが役に立った。

イタリアでのプランの種類。この画面から各プランを購入できる

 バルセロナでの取材後は、すぐには日本に帰らず、カーニバル中のベネチア(イタリア)に1泊だけの寄り道をした。ベネチアでは当初、GigSkyを利用せず、ベネチア本島内のボーダフォンショップへ行った。しかしそのショップでは30ユーロ(約4200円)で1GB・30日のプリペイドプランが最安で、短期滞在にはちょっと高価だったので、あらためてGigSkyを利用することにした。最初からGigSkyを使っておけば良かった、というパターンである。

 GigSkyのイタリアでの料金は、3000円で250MB・7日、4200円で500MB・14日、6000円で1GB・30日の3種類だった。利用は2月28日の昼から3月1日の夜までだったが、ホテルにインターネットがなく、地図表示や写真のアップロードに使いまくったため、最終的な残量は38.43MBとなっていた。けっこうギリギリである。

ロシアではピクト行のキャリア表示も当然ロシア語・キリル文字

 ベネチアからの帰路では、さらにモスクワ(ロシア)に寄り道した。本来はただのトランジットなのだが、朝5時着の夜21時発と時間が十分にあったため、あらかじめトランジット入国ビザを取得し、モスクワ市内を観光することにした。

 直前のイタリアで「最初からGigSkyを使っておけば良かった」と後悔したので、ロシアでは最初からGigSkyを使おうと思ったのだが、GigSkyはロシアをサポートしておらず、そのときはなぜかRostelecomのプランを購入できたものの(現在は購入できなくなっている)、モスクワのシェレメーチエヴォ空港ではデータ通信どころかキャリア接続すらできなかった。

 国内キャリア回線契約を使い、海外ローミングのデータ定額を使おうかとも思った。日本との時差が5時間のモスクワでは、19時(日本時間24時)にデータ定額が次の課金期間へ切り替わる。それまでに空港に戻り、データローミングを無効にして空港のWi-Fiにつなぎ、ゲート前でうたた寝でもしていよう、という考えだ。しかしナゼかauのiPhone 5sでもシェレメーチエヴォ空港ではネットワーク接続ができなかった。

購入したBeelineのSIM。一通りロシア語で読めない……

 どうしようか、と迷いつつ、シェレメーチエヴォ空港をさまよっていると、朝の6時だったのに、出発フロアで「ЕВРОСЕТЬ」という非キャリア系のケータイショップが営業していることに気がついた。ここでiPhone 5cでプリペイドを使いたい、と身振り手振りで示すことで、350ルーブル(約1000円)のプリペイドSIMカードを購入でき、さらにnanoSIMへの切り取りまでやってもらえた。

 正直、カタログなどは示されなかったので、どの料金プランだったのかよくわかっていないのだが、Билайн(Beeline)というキャリアの350ルーブル3GBのプランだった思われる。GigSkyもローミングも使えなかったのは計算外だったが、早朝からこんなに安いプリペイドを入手できたのは嬉しい計算外だ。といっても、3Gのみでそれほど速くなく、半日の滞在では200MBも使わなかった。

機内Wi-Fiの管理画面。使った容量も見られる

 ケータイ回線ではないが、今回、日本→モスクワのアエロフロートSU265便とモスクワ→日本の同SU262便で機内Wi-Fiを利用できた。料金は10ドルで10MBもしくは30ドルで40MBと、地上のモバイルに比べて破格に高いが、それでも機内でインターネットが利用できるのは暇つぶしに最適なので、行きも帰りも30ドルのプランを購入し、主にiPad mini Retinaディスプレイモデルで利用した。

 利用時にはWi-Fiをオンにするだけでなく、専用ページで「Connect」ボタンを押して接続開始する必要がある。利用後は同じページで「Disconnect」ボタンを押すことで切断され、余計なデータ消費が抑えられる。

 通常のケータイ回線よりもデータ転送量の制限が厳しいが、接続自体はWi-Fiとなっていることには注意が必要だ。iOSにはWi-Fi利用時、アプリの自動アップデートなどを行う機能があるが、これをオフにしておかないと、すぐに40MBなど使い切ってしまう。

 機内Wi-Fiは世界中の航空会社が導入しつつある。航空会社によってはもっと安価に提供していることもあるので、長時間の路線では機内Wi-Fiの有無で航空会社を選んでも良いかも知れない。


iPhoneを洗濯してしまいました
さようなら、私の(水没した)iPhone 5s。予定外の出費はもちろん残念ですが、新しいiPhone 5sは、まだ自分のものという感覚になれず、ちょっと違和感

 Mobile World Congressの取材に出発する4日前、自分のiPhone 5sをうっかり洗濯してしまいました。なんだかずいぶん洗濯機がゴトンゴトンいうなぁなどと、のん気にコーヒーなど飲んでいて、ハッと気づくやいなやサーッと血が下るような感覚。パニックとはこういう感覚をいうのですね。

 私がどれだけパニックしていたか、その後の行動でわかります。とにかく洗濯機を止めてiPhoneを取り出したあと、まず駆け込んだ場所は、なんとauショップ。違うだろっ、と今なら分かるのですが、その時はそこ以外思い至らず、ショップの店員さんに「アップルストアに行くといいですよ」と親切に教えてもらった次第です。

 iPhone、iPadの修理・相談はアップルストアというのは基本中の基本ですが、そんなことも思い出せなかったとは。そして、ここでまた何も考えず、言われるままアップルストアへと直接出向いてしまったのでした。いやいや、ジーニアスバーは予約した方がいいでしょっ、と今なら自分に突っ込めるのですが、その時は、とにかくアップルストアに行って早く新しい端末を手に入れたいと思っていただけだったのです。案の定、ジーニアスバーはその日、予約がいっぱい。アップルストア銀座のスタッフさんに「自分のスケジュールと相談してウェブで予約するといいですよ」と親切に教えてもらった次第です。早速、次の日の夕方に予約を入れました。

 しかし、私がどれだけパニックしていたか、このときMNPという手段を思い出せなかったことでわかります。“適切なキャッシュバック”を受けるチャンスだったのに。海外出張の旅費の足しにできるチャンスだったのに。AppleCare+ for iPhoneは当然加入していなかったので、新しい(リフレッシュ)iPhone 5sを2万7800円で入手し、Facebookにウキウキ報告したら、同業の方々に「なんでMNPじゃないの?」とあっさり指摘された次第です。恥ずかしながら、まったく思いつきませんでした。ほぼ毎日、自宅近くのケータイショップで「MNP 一括0円 ◯万円キャッシュバック!」の看板を見ていたはずなのに、まったく頭に浮かんできませんでした。私の記憶力は大丈夫だろうかと心配です。

 しかし、今回はしっかり学びました。iPhoneが壊れたら、当然キャリアショップじゃありません。でも、アップルストアでもありません。まずは落ち着いてケータイショップのiPhoneの価格を確認。これに尽きます。“適切なキャッシュバック”がある限り、スマートフォンの“クラッシュ”は必ずしも不幸ではありませんね。うーむむむ……。


iPhone 5sの怪現象

 つい先日、私のiPhone 5sがおかしな現象に見舞われました。勝手に発信を始めたのです。

精密機械を使っていると「なぜ今ーッ!」と叫びたくなるようなことも起こりますよね……

 目の前に置いておいたiPhone 5sから、突如着信音が鳴り出しました。着信音が鳴っているのだから、普通なら着信だと思いますよね? でもロック画面がでるのみで、着信しているような表示はない。慌ててロック解除してみると、小一時間前に電話を受けた相手に発信しておりました。大慌てでキャンセルしたのはいうまでもありません。

 その2時間後、再び着信音が鳴りました。やはり画面には着信を示すものはありません。今度は「1419」に発信しておりました。その後も1~2時間単位で着信音を鳴らしながら「1419」に発信し続けました。着信音が2回ループすると発信音は止まるも、履歴をみても発信した形跡は残らないという不思議なことだらけです。

 特徴をまとめるとこんな感じです。

・突然スピーカーから着信音が聞こえる
・着信音を鳴らしながら発信している(ように見える)
・2回ループして止まる
・履歴が残らない
・ロック状態、使用中、いずれでも発生

 Siri、音声コントロール、Bluetoothと、iPhoneが反応しそうなものを順次止めて様子をみましたが、現象は収まるどころか発生間隔が狭まる加速ぶり。一旦初期化して復元してみたのですが、真夜中、復元直後に鳴り出す始末。5分間隔まできたときは「何か生まれるのか」なんて冗談を言いながら引きつっておりました(苦笑)。

 勝手に発信されると大変困りますから、その日の予定をキャンセルして、慌ててジーニアスバーへ。相談したところ、アプリもしくはデータが原因というソフト的な問題も考えられるので、一旦初期化状態で様子を見ることになりました。店内で初期化し、再現したら即戻るという条件で、3時間ほど周辺をぶらつきました。すると何も起こらず。どうやら何かアプリが悪さをしていたようです……。

 当然のことながら「復元はしないでください」といわれているので、イチから環境を構築し直しているところです。よく使うアプリから再インストールしていますが、今のところ影響はでておりません。使わなくなったアプリも大量にあったので、アプリの断捨離とハードディスクの節約になったと思えばいいのですが、原因不明でモヤモヤしております。

 ちなみに、私と同じように勝手に発信されて悩んでいる方は結構いらっしゃるようですね。また、勝手に発信していることに気づいていないケースもあるようです。「あいつから何度も着信があるけどどうも様子がおかしい」という方は、相手に教えてあげましょう。履歴が残らないと気づきようがないので。


海外のプリペイドSIMカードで使える専用アプリ

 AT&T版iPad mini Retinaディスプレイを使いはじめて、約2カ月。昨年購入したVerizon版「iPad Retinaディスプレイ Wi-Fi+Cellularモデル(iPad 4)」とほぼ同じ環境が構築できてきたことで、外出時や出張時も含め、常に持ち歩くようになってきた。

 国内での移動中や出張中については、IIJmioの『mio高速モバイル/D』のSIMカードによるNTTドコモの回線(LTE)か、公衆無線LANサービスなどの利用が中心で、たまにテストも兼ねて、スマートフォンのテザリングやモバイルWi-Fiルーターでつないでみることもある。

 海外については期間と費用を考慮して、利用環境を選ぼうと考えている。たとえば、先般、連載で触れたシンガポールは滞在時間が短かったうえ、移動中の通話やメール、地図やWebページのチェック、SNSへの投稿など、基本的な用途はスマートフォンで済んでしまうため、iPad mini Retinaディスプレイを使いたいときはスマートフォンのテザリングを利用し、あとはホテルや空港のラウンジのWi-Fiに接続するだけで済ませた。ちなみに、ホテルなどのWi-Fiは暗号化されていないオープンなWi-Fi環境が多いが、以前、本コーナーの「iPad 4のWi-Fiをどこでも安全に」でも取り上げた「VPN Express」(iTunes Store)を現在でも継続して利用している。また、同様のVPNサービスはSymantecが「Norton Hotspot Privacy」という名称で提供しているが、今のところ、日本法人では提供されていない。

タイ・スワンナプーム空港の一般エリアにある「AIS」のカウンター。すぐ隣に同じくタイの携帯電話事業者「dtac」のカウンターもある
今回契購入したのは7日間で299バーツ(約1000円)で1GBまでデータ通信ができるプラン。ちゃんとnano SIMカードも在庫があった。まったく同額で音声通話が可能なスマートフォン向けのプランも提供されている

 一方、AT&T版iPad mini RetinaディスプレイはSIMフリーであるため、当然のことながら、渡航先でプリペイドSIMカードを購入して使うこともある。たとえば、2月はタイのバンコクに出かけたが、このときはAISという現地の携帯電話事業者のプリペイドSIMカードを購入した。タイはプリペイドSIMカードが非常に購入しやすく、コスト的にも割安な場所であり、空港の到着ロビーを出たところにある各社のカウンターですぐに購入することができる。設定などもiPadのようなメジャーな機種であれば、日本語表示のまま、目の前ですぐにやってくれる(と言ってもAPNに簡単な文字列を入力するだけだが……)。空港に着いて、SIMカードを購入して、すぐに使いはじめられるため、市内への移動するバスに乗っている間に、フライト中のニュースやSNSのタイムラグを埋めることができる。

 こうしたプリペイドSIMカードは一定の料金に対し、利用できるデータ通信量や期間が決められている。たとえば、「○日間で、○MBまで」といった具合いだ。多くのプリペイドSIMカードの場合、自分がどれくらい利用したかという情報や残高を知るために、特定の電話番号にSMSを送信し、結果が各携帯電話事業者からSMSで返信されてくるという仕組みを採用している。しかし、iPadのように、SMSをサポートしていない機種のときは、プリペイドSIMカードをスマートフォンなどに差し替えたり、各携帯電話事業者のWebページに登録するなど、ちょっと工夫しなければ、情報を参照できないケースが多い。

 ところが、スマートフォンやタブレットが普及したおかげで、こうしたSMSを利用した確認サービスのほかに、各携帯電話事業者がiOSやAndroidプラットフォーム向けにアプリを提供することが増えている。たとえば、今回利用したタイのAISは「AIS eService」というアプリを提供しており、滞在中に利用したデータ通信量の確認や残高照会などに使うことができた。

 ただ、注意が必要なのが言語で、アプリをダウンロードして、起動すると、見慣れないタイ語の文字が表示される。最初は何が何やら、まったくわからなかったが、メニューをいろいろ試していると、[TH]というボタンがタイ語を表わし、そのボタンを押すと、表示が[EN]になり、英語表記に切り替わることがわかった。そう言えば、今から十数年前、本誌編集長とドイツに取材で行ったとき、現地で購入したプリペイド携帯電話の画面がドイツ語表記で、言語設定を切り替えるために日独辞書で「言語」を意味する「Sprache」を探したことがあったけど、当時に比べれば、随分とラクになったもんです。

アプリを起動すると、いきなりタイ語が……。数字やアルファベットはわかるけど、その他は何が何やら……
左側のメニューの歯車のアイコンが設定画面なので、そこで[TH]ボタンを押すと、英語表記に切り替わる。有効期限などの表記も正しく表示された

 こうしたプリペイドSIMカード向けのアプリは、タイだけでなく、さまざまな国と地域の携帯電話事業者が提供している。SMSを使った仕組みも便利だけど、アプリを起動するだけで残高や利用期限などを確認できるのはよりビジュアルでわかりやすい。iPadに限らず、各地でプリペイドSIMカードを購入したときは、一度、App StoreやGoogle Playなどの各アプリストアで携帯電話事業者名を入力して、専用アプリを探してみるといいかもしれません。

日本ではバンコクの反政府デモや非常事態宣言などがセンセーショナルに報道されているけど、中心街の一部の大通りが封鎖され、集会が行なわれているだけ。現地の人も含め、お店なども平常通り、営業していた
封鎖されている通りには露店がたくさん出店されていて、どちらかと言えば、縁日というか、お祭りのような雰囲気。要所、要所には警官や警備員が立っていて、街歩きをしていてもほとんど不安はない

iPhone用のBluetoothキーボードを新調

 iPhoneと組み合わせて愛用していた折りたたみBluetoothキーボード、リュウド製の「RBK-2000BTII」が壊れてきた。なんかヒンジ部のプラスチックがポキポキと欠け続けていて、そろそろ左右が分離しそうな感じになっている。

 このキーボード、購入したのは2007年12月とかで、iPhoneの日本上陸以前からPDAで使っていた。「壊れてしまった」というより、「ようやく寿命を迎えた」という感じだ。こんなに長期にわたって使い続けられたIT機器ってウチではかなり珍しい。

RBK-3200BTi(右)とiPhone 5s。全部合わせて約330g

 一応キーボードとしての機能しているものの、いつ壊れるかわからないので、リュウドの後継機種「RBK-3200BTi」を購入した。

 RBK-3200BTiはアップル製品向けに設計されていて、「英数」と「かな」などアップルの日本語キーボードに近いキーが用意されていたり(配列自体は英語ベース)、画面ロックや音楽コントロールといった操作が可能だったりと、iPhoneやMacとの相性が非常に良くなっている。WindowsやAndroidで使う人は、同じリュウド製の「RBK-3000BT」のようなオーソドックスな配列がおすすめだが、アップル製品で使う人はRBK-3200BTiが断然便利だ。

RBK-3200BTiの配列。左カーソルキーのすぐ左にホームキーがある

 RBK-2000BTIIに比べると、ハードウェア部分はほとんど変わっていないが、キー配列は一部異なっていて、右下のカーソルキーが右に1個ずつシフトし、その左側にホームキーが割り当てられた。RBK-2000BTIIのつもりで左カーソルキーを押そうとするとホーム画面に戻るというトラップが仕掛けられているが、これは慣れればなんとかなりそうだ。

 リュウドの折りたたみキーボードは、キーピッチがそれなりの広さになっているので、パソコンなどと同じ感覚でタッチタイピングができる。ただしiOS標準の日本語入力システムは変換精度があまり高くなく、邪魔な推測変換もオフにできないので、ジャストシステムの日本語入力システム内蔵エディタ「ATOK Pad」が必須だ。ほかのアプリでは標準の日本語入力システムを使うしかないが、そこは仕方ないところとあきらめている。

内蔵スタンドでスマートフォンを立てることも可能

 Androidだと端末ごとの日本語入力システムの実装によってBluetoothキーボードの相性はさまざまだが、Google Playから好みの日本語入力システムをインストールすれば利用環境を整ええることが可能だ。アプリが限定されない分、Androidの方がBluetoothキーボードとの相性は高いとも言える。

 最近はタブレット用のカバー兼用キーボードなんてものが流行っているが、個人的にはスマートフォンと折りたたみキーボードの組み合わせの方がはるかに便利だと感じている。圧倒的に持ち運びしやすいし、画面サイズもテキストを入力するだけならスマートフォンで十分だ。

RBK-2000BTII(左)でひび割れが発生した箇所にRBK-3200BTi(右)では補強がはいっている

 ちなみにRBK-2000BTIIで欠けてしまったヒンジ部分は、RBK-3200BTiでは強度が高くなるような構造に改善されている。前は6年だったが、今度は何年使えるのだろう。その前にiPhoneやスマートフォンから別のプラットフォームに移行して、別のキーボードあるいは別のインターフェイスが必要になるのかも知れないが。6年先なんて、この業界だとまったく読めないからねぇ……。


セブ島でSIMフリーのiPhone 5sをLTEで使う

 日本から直行便で約5時間、リゾート地のほか英語の語学留学先としても人気の高いフィリピン セブ島にて、SIMフリーのiPhone 5sをLTE接続して使う方法をご紹介します。

SMARTのプリペイドSIM(nanoSIM)。販売価格は通常100ペソ(約250円)/初期残高は50ペソ

 フィリピンでは、既に紹介した通り現地の通信事業者『SMART』がプリペイドでもLTEサービスを提供開始しており、これをiPhone 5sなどのLTE対応機種で利用することができます。

 SMARTのLTE対応のプリペイドSIMカードは、各地のSMARTショップで販売されているほか、ショッピングモールにある携帯電話販売店などで販売がされていますが、店舗によってはLTE対応のプリペイドSIMが販売されていない場合もあるため、注意しましょう。

 筆者の経験上、SMARTのLTE対応SIMを取扱いしているお店であっても、在庫が切れることがよくありますが、仮に1つの店舗でSIMカードが販売されていなくても、ショッピングモール内であれば別の店舗で購入することも可能なため、基本的にはショッピングモールにてSIMカードを購入することをオススメします。

 なお、SMARTのLTEに対応するプリペイドSIM(nanoSIM)の販売価格は通常100ペソとなっていますが、まれに1.5倍~2倍の値札を付けて販売している携帯電話販売店も見られるため、店頭での販売価格には注意が必要です。

LTEプラン(1日プラン)へ登録。『2200』宛にSMSを送信してLTEプランに登録を行う

 同じLTE対応のプリペイドSIMでも、nanoSIMは販売価格が100ペソとなっていますが、標準/microの両対応(切り抜いてmicroサイズにできる)のSIMカードは販売価格が40ペソと、販売価格がそれぞれ異なっています。

 nanoSIMの場合、初期残高が50ペソとなっており、初期残高を一切消費しない状態であれば、50ペソを使って1日のLTEプランに登録して利用することが可能ですので、自分の利用するエリアでLTEが利用可能か不明な場合などは、まずは1日プランでお試し利用してみる。というのも良いでしょう。

 LTEプランへの登録方法は、LTEプランに登録を行うSIMカードを挿した電話機から、電話番号『2200』宛に『LTE 50』(1日定額の場合)という内容のSMSを送信することでプラン登録が行えます。

 その他のプランおよび料金については以下の通りです。

期間 SMSコマンド 料金
1日定額 LTE 50 50ペソ
7日定額 LTE 299 299ペソ
30日定額 LTE 995 995ペソ

 SMSにて各プランへの申込を行い正常に受付がされると、正常に登録された旨のメッセージを受信し、自動的にプリペイドSIMの残高から料金が引落されますが、プリペイドSIMの残高に問題が無い場合でも、まれに受付エラーとなるケースがあるため、SMS送信先の電話番号や本文の内容を確認の上、改めてSMSを送信を試してみましょう。なお、プリペイドSIMに残高が足りない場合は、残高不足の旨がSMSにて返送されます。

 正常にLTEプランへの登録が完了すると、APNなどの設定をすることなく、数分後にはLTEが利用可能となります。

LTEプランへの申込が完了。LTEプランへの申込が完了するとSMSで通知がされる
登録完了後数分後にはLTEが利用可能に。APN設定などを行う必要なくLTEが利用可能
スピードテスト結果。通信状態が良ければ下り通信速度は10Mbps超えも珍しくない

 気になるLTE通信時の通信速度ですが、電波状態などによって左右されるものの、通信状態が良ければ下り通信速度が10Mbpsを超えることも珍しくなく、フィリピンの3G接続と比べてかなり快適に通信を行うことができるため、モバイルインターネット環境を重視する方は、LTE対応サービスの利用を強くオススメします。

 SMARTのプリペイド向けLTEサービスについては、テザリング通信が可能なのはもちろんのこと、通信量制限も設定されていないため、LTE対応のプリペイドSIMを使って固定回線代わりに利用することも可能です。実際に、筆者はフィリピンに滞在中の回線として、固定回線の代わりにSMARTのLTE回線を利用しています。

 SMARTのLTEについてはエリアマップでのエリアは公開されておらず、対応スポットのみがSMARTのWebサイトにて公開されていますが、筆者の経験としては屋外であれば意外に広いエリアで利用できる一方で、建物内では急に電波が弱くなったり、LTEが圏外になることがあるため、面的な意味でのエリアは広くても、建物の中での利用については注意が必要です。


北米で活躍したSIMフリー版iPhone 5s
2012年から使い続けているT-Mobile回線。iPhone用にnano SIMサイズにカットされてしまった。このSIMフリーiPhone 5sには、普段はソフトバンクのSIMカードを入れている

 今年も仕事始めは米・ラスベガスで開催された、CESの取材だった。海外出張では毎回恒例だが、SIMフリー端末を現地のSIMカードで利用するようにしている。普段は「Xperia Z1 SO-01F」がメインの端末だが、SIMフリー用に別途「Nexus 5」も活用中だ。以前このコーナーでも書いたように、筆者は米T-Mobileを契約しており、2012年から同じ回線を維持している。普段は利用しなければ料金がかからず、3カ月に1回チャージすれば契約も維持される。

 そんなこんなで結局丸2年以上、同じキャリアを使い続けてきた。キャッシュバックに目がくらみ(回線品質などももちろん考慮している)、MNPをしてしまったこともあって、日本のメイン回線よりも長期契約になっているのは少々複雑な気持ちだが……(笑)。ともあれ、今回のCESでもこのT-Mobileをメインにしようと決めていた。

料金プランや残高のチャージは「My T-Mobile」というサイトで行える。日本からでもアクセスでき、日本発行のクレジットカードも利用可能だ

 その間、T-Mobileの料金プランや、テザリングの仕組みも少しずつ変わっていった。今回渡米するにあたってネックだったのが、1日3ドル、200MBのデータ通信プランでテザリングがふさがれてしまったこと。この回線にはドコモのSIMカードを挿しっぱなしにしたままのXperia Z1やiPad Airをぶら下げる予定もあったため、仕方がないのでプランを月70ドルのものに変更することにした。このプランは、スマートフォン単体の通信量が無制限で、テザリングも2.5GBまで利用できる。原稿や写真を送受信するPCさえ使わなければ十分だ。月70ドルという設定だが、プランはWebから簡単に変更できる。プリペイドとポストペイドのいいとこ取りをした契約形態とも言えるだろう。

 また、昨年3月に、T-MobileはLTEのサービスを開始している。CESの会場は人が密集することもあり、回線品質が安定しない。であれば、電波の利用効率がいいLTEも使えた方が何かとありがたい。そこで今回は、T-MobileのLTEを使うことも、自分の中でのミッションにしていた。ここでもう1つの問題が発生した。手持ちのNexus 5が日本版だったため、LTEの周波数がT-Mobileと合わないのだ。T-Mobileは現在、AWS(バンド4)でLTEのサービスを行っており、日本版のNexus 5が対応するLTEのバンド1/2/3/5/7/8/20から見事に外れてしまっている。同じNexus 5でも、北米版はバンド4対応なのだが……。

ラスベガスでは、昨年衝動買いしてしまったSIMフリーのiPhone 5sを活用することにした

 LTEが使えないのでは意味がない。そこで今回は、急きょSIMフリーのiPhone 5sをCES期間中のメイン端末として利用することにした。日本で発売されているiPhoneが対応するLTEの周波数帯は、バンド1/2/3/4/5/8/13/17/18/19/20/25/26。米国でSprintが導入しているモデルと同じだけあって、対応周波数の幅は非常に広い。この辺りは、さすがiPhoneといったところだろう。

 唯一問題だったのが、SIMカードのサイズの違い。これはT-Mobileのショップでnano SIMに交換してもらえばいい……そう思い、渡米後T-Mobileショップに行ったところ、店員さんが目の前でSIMカッターを使い、自分のSIMカードを切り始めた(笑)。「結局、カットするだけかい!」と心の中で突っ込みつつも、わざわざSIMカードを交換するより手軽で、万が一のことがあったらその場で交換できるという点は確かに合理的だと感心もした。日本ではちょっと考えられないが、海外ならではの経験だと納得した。

LTEで接続できた。料金プランが対応していれば、テザリングのメニューも開く
ラスベガスの中心地から少し離れると、速度が一気に上がる。ユーザー数が少ないためだろう

 CES会期中はずっとこのiPhone 5sを使っていたが、ネットワークはまずまず快適といったところ。ラスベガスの中心地であるストリップを少し外れると、下り20Mbps以上の速度が出る。ホテルやショッピングモールの奥などでは圏外や2Gになったりもしたが、LTEが入ってさえいれば多少電波が弱くても1~5Mbpsは出ていたため、通信に困ることはあまりなかった。また、CESに合わせて会場のネットワーク環境も強化していたようで、人だらけのホール内でもサクサクと通信できる。昨年は、3Gのネットワークが混雑して微妙につながりにくいこともあったが、その点は大きく改善されていた。

 普段のメイン端末が5インチのXperia Z1ということもあり、iPhone 5sならではの操作性に慣れるまで若干戸惑ったものの、持ってはいるので使い方はもちろん知っているし、iOS端末という意味ではiPad Airもほぼ毎日触っている。この辺は、普段使いの端末が何かで、感じ方が変わってくるだろう。一方で、ChromeやGoogleドライブ、Gmailといったアプリをインストールして、iPhone側にもGoogleのアカウントを設定しておいたため、大切なデータはAndroid端末と共有でき、致命的に困ることはなかった。Androidの特徴であるインテントが使えないため若干イライラしたり、文字入力にどうしても馴染めなかったりはしたが、T-MobileのLTEをフル活用できたという点では、SIMフリーのiPhone 5sを買っておいてよかったと感じた。


iPad mini用のBluetoothキーボードを買ってみた

 年末ギリギリになって、やっと手元にiPad mini Retinaディスプレイモデルが到着しました。シャキっとした文字を見ながら過ごしたい自分としては、待ちに待ってたRetinaディスプレイ! おかげで雑誌もバッチリ堪能。今回は128GBのWi-Fiモデルを選択。Wi-Fi+Cellularモデルもかなり憧れましたが、外出用のタブレットとしては、すでにSH-08EやSIMフリーのNexsus 7(2013)があるため、節約して諦めることに……。

Logicool ウルトラスリムキーボードミニ ホワイト TM710WH

 実はiPad miniでどうしてもやってみたかったことが1つありました。それはカバーも兼ねるミニキーボードを使うこと。以前ファミレスで食事をしていたら、近くに座っていた女性が使っているのを見かけたんですが、それがなんともいい雰囲気だったのです。見た目小さなパソコンみたいでかわいらしいし、コンパクトだし、カバーにもなるし、入力もしやすくなりそうであこがれちゃったんですね。

 今回買ったのは、「Logicool ウルトラスリムキーボードミニ ホワイト TM710WH」です。最新モデルではないようですが、使用に問題はなさそうです。iPad mini Retinaにマグネットで取り付けられ、一緒に携帯しつつ、文字入力したいときは溝に差し込むだけでOK。Bluetoothの接続も良好で、入力時はソフトウェアキーボードを表示しないので、画面も広く使えていいですね。キーは小さいので、変換の操作ともども慣れが必要ですが、慣れたらかなり入力が楽になりそう。

マグネットで装着
クリアジャケット(ハードタイプ)を装着した状態でもとりつけられた。ただし、微妙に曲がっている
ジャケットをつけたままでも立てることができた! ただし角度は厳しい……
ジャケットを外すと、やや傾斜がつく。しかし、自分にはまだ見にくい

 SH-08Eも横にすればセットできました。Bluetooth接続も問題なし。ただし、ソフトウェアキーボードは出たままになってしまうようです。それでも、どうしても長文を打ちたいときなんかは便利そうなので、カバーとしては使えませんが、一緒に携帯してもいいかなと思えました。

SH-08Eも横向きでOK。縦はNG
ソフトウェアキーボードは出っぱなしになるみたい。そういえば昔こんな感じの端末あったような

 唯一気になったのが画面の角度。差し込むだけなので角度までは調整できない。そこで、iPhone用のメモ帳付きのケースをスタンド代わりにしてみました。これがなかなか具合がよろしい! タブレットのスタンドにもなるスマホケースの登場です(笑)。って、立て掛けてるだけですが。テーブルの状態によってはキーボードがすべってしまいそうですが、ここまで倒せると入力時の肩こりなどが少し軽減できそうです。

iPhone用のケースをスタンド代わりにしたらいい感じの角度に
溝から外してみたら、なんとかBook mini?

 iPad用のジャケットで、スタンドも兼ねる「iPad専用スタンド付きケース」という製品がありましたが、iPad miniにもこのような製品がいくつかあるようなので、今度はそういうのを試していみようかしら?

 こういうの、あれこれ考えてこねくり回しているときが楽しいんですよね(笑)。結局それ自体が目的になってしまって、気がついたらテキスト入力はノートパソコンだった! なんてことがありがちなワタクシですが……。


今年も米国で買ったSIMフリー版iPad

 昨年、本コーナーでも何回か取り上げたけど、ボクは今から約1年前、2013 International CESの取材で米国に出かけた際、Verizon版「iPad Retinaディスプレイ Wi-Fi+Cellularモデル(iPad 4)」を購入した。米国で販売されているモデルはSIMロックがされていないこと、iPadの設定メニューからオンラインサインアップでVerizonのデータ通信サービスがとても簡単に登録できたこと、帰国後はNTTドコモの回線を利用したMVNO「BB.excite」のmicroSIMカードを使い、NTTドコモのLTEネットワークに接続できたことなどを紹介した。

 そして、昨年秋には後継モデルとなる「iPad Air」と「iPad mini Retinaディスプレイモデル」が発売された。iPad Airは478gとグッと軽くなり、iPad mini Retinaディスプレイモデルは約30g増の341gながら、ディスプレイがRetina化(1536×2048ドット表示)され、CPUもiPad Airと同等に強化。これはもう買い替えるしかない(笑)。

 とは言うものの、予算の都合もあるので、まずは書籍を執筆するためにWi-Fi版を購入。Wi-Fi+Cellular版については、前回同様、SIMフリー版を検討していたが、国内版は国内の携帯電話事業者に対してのみ、SIMロックされている状態で、海外渡航時は海外の携帯電話事業者のプリペイドSIMカードなどが利用できるため、「今回はauか、ソフトバンクで買おうかな」と考えていた。

 ただ、両機種の発売時期は猛烈な忙しさで、結局、発売当日に店頭で並ぶことができず、しばらくしてから家電量販店のオンライン販売で機種変更の手続きを申し込んだ。ただ、これがまったく返事がないため、「じゃあ、今回もCESのときに買うか」ということになった次第。ちなみに、この家電量販店のiPadオンライン販売は、携帯電話事業者のWebページにリンクされる形式だが、申し込みを受け付けた後の連絡がほとんどなく、どう受け付けられたのか、いつ頃、入荷しそうなのかといった情報がまったくわからない。家族のiPhone 5sは同じシステムで注文し、最終的には無事に購入できたが、それもある日突然、「入荷しましたけど、どうしますか?」と連絡があっただけ。他の一般的なオンライン販売の予約システムに比べると、不親切な印象は否めない。

米国で購入したiPad mini Retinaディスプレイ128GBモデルとSmartCase

 とまあ、国内の話はともかく、今回もラスベガスに到着した翌日、昨年同様、ショッピングモール「Forum Shops」内にあるApple Storeに出向き、無事にiPad mini Retinaディスプレイモデルを購入した。予約なども必要なく、スタッフに頼むと、すぐに商品が出てきた。今回は写真やムービーだけでなく、音楽もいっしょに持ち歩くことを考慮したため、容量は128GBモデルを選んだ。携帯電話事業者については、昨年がVerizon版だったこともあり、今回はAT&T版をチョイスした。ちなみに、今回のiPad Air及びiPad mini Retinaディスプレイは、対応する通信サービスや周波数によって、モデルが異なるといったことがなく、日本と海外で販売されているモデルはSIMロックなどの部分を除けば、基本的に違いはない。そのため、米国で購入する場合は、どの携帯電話事業者のSIMカードが入っているかという部分だけが異なる。

 購入後のアクティベーションとオンラインサインアップによる契約だが、アクティベーションはApple StoreのWi-Fiを使って、その場で済ませた。スタッフが親切なのはどこのApple Storeも同じだが、今回対応してくれた方は奥さんが日本人らしく、片言の英語と日本語を交えながら、日本の話題で盛り上がりながら、楽しくアクティベーションができた。

 AT&Tとのオンラインサインアップによる契約は、Wi-Fiによるインターネット接続が必要になるので、今回はそのままApple Storeで作業を継続。基本的な流れは昨年のVerizon版と同様。料金プランは以下のものが選べるが、今回は他にもモバイルWi-Fiルーターを持っているので、1GB/3カ月/25ドルのプランを選んだ。

容量 利用期間 料金
250MB 24時間(自動更新なし) 5ドル
250MB 30日間 14.99ドル
1GB 3カ月(自動更新なし) 25ドル
3GB 30日間 30ドル
5GB 30日間 50ドル

 オンラインサインアップ時の支払いはクレジットカードを利用するが、今回は日本で発行されたクレジットカードを使うことができた。登録ページには住所などを入力するが、Billing Informationには正しい日本の住所、州名やZIPコード(郵便番号)はラスベガスのものを入力し、利用場所はホテルなどの情報を入力すれば、問題なく、登録できた。ただし、携帯電話事業者によっては日本のクレジットカードが利用できないこともあるので、注意が必要だ。たとえば、昨年、Verizonのオンラインサインアップでは日本のクレジットカードで登録できたが、今年は受け付けてもらえないケースがあるという。

 とまあ、そんな感じでアクティベーションもオンラインサインアップも終わり、ラスベガス滞在中は快適にiPad mini Retinaディスプレイを使うことができた。テザリングについてはショップに出向いて、手続きが必要だったが、今回は時間がなかったので、次回、米国に出向くことがあれば、試してみたいところだ。

 また、今回購入したiPad mini Retinaディスプレイは、帰国後、IIJmioのSIMカードを挿し、無事にNTTドコモのLTEネットワークにも接続できている。そう言えば、国内ではまだNTTドコモがiPadの取り扱いを開始していないけど、いつ頃、扱い始めるんでしょうか。前にも書いたけど、国内でも米国と同じように、iPadの設定画面からサインアップでき、容量や日数によるプランを手軽に契約できると便利なんだけどなぁ。

パッケージの背面には「ATT」の文字が見える。AT&TのnanoSIMカードが装着された状態で受け取る
iPadの設定メニューの[モバイルデータ通信]からオンラインサインアップが可能。今回は1GB/3カ月/25ドルのプランを選んだ
手続きが完了すると、こうしたダイアログが表示される。画面ではWi-Fiだが、米国でLTEによる接続も確認できた
国内に帰国後、IIJmioのSIMカードを挿したところ、NTTドコモのLTEネットワークに接続できた

米国出張でiPhoneとiPadの2回線を契約して使い分け
T-MobileとAT&TのSIMキット。いずれも約15ドル。AT&TのGoPhoneのキットはNano-SIM版も売られていた

 今年も新年早々、1月7日~10日にラスベガスで開催された家電の総合展示会、2014 International CESの取材に行ってきた。そして今年もモバイルネット環境に悩んでみて、SIMフリーiPhoneにT-Mobileの3ドル/日、au版iPad mini RetinaディスプレイモデルにAT&Tの50ドル/月のプランを入れてみた。

 T-Mobileの3ドル/日プランは、1日単位で支払うので、1週間程度の滞在ならばそこそこ安く利用できる。今回も量販店「Best Buy」で15ドルのSIMキットを購入し、店頭でSIMカットからプランの選択、開通までやってもらった。

 データ通信は1日200MBまでは速度制限なし、それ以後は2Gの速度になる仕組みだが、ヘビーに利用しなければ、1日200MBでも十分だ。だだし、iPhoneで利用する場合、テザリング機能が利用できない(去年のCES時は可能だったのに……)。現地で仕事をするとなると、パソコンをネットに接続する必要があるが、ホテルのネットが不安定で遅かったりすると、このプランだけではちょっと不便だ。

AT&TのiPad向けプラン。iPadの設定画面で選べる

 今回はそこを補うために、iPadでAT&Tの50ドル/月プランを利用した。同プランはAT&TのiPad専用データ通信プランの中では最高額のプランだ。1週間くらいなら、ひとつ下の30ドル/月(最大3GB)のプランや5ドル/日(最大250MB)のプランでも容量的には十分だが、iPadでテザリング(Mobile Hotspot)を使えるのは50ドルのプランだけとなっている。

 今回筆者は、量販店「Fry's」で15ドルで購入したAT&Tのプリペイド「GoPhone」のSIMキットを利用した。このSIMキットをiPadに挿すと、iPad向けデータプランのアクティベーションが行なえる。ただしデータ通信用のSIMカードはAT&Tショップに行くとタダでもらえるらしいので、ホテルや空港の近くにAT&Tショップがある場合は、そちらの方が安く済む。

データプランや契約ステータスの確認、キャンセルも設定画面からできる。かなり便利!

 アクティベーション時にWi-Fiによるネット接続が必要だが、Wi-Fi環境下でSIMカードを挿すだけで、iPadの設定画面からアクティベーションを行える。PINコードみたいなものの入力も不要。設定画面の「モバイルデータ通信」に「アカウントを表示」という項目が表示されるので、ここから各種利用者情報を入力するだけだ。

 日本のクレジットカードも利用できたが、課金住所はネバダ州日本東京、みたいなちょっと変な形式での入力が必要になる。利用する場所も入力するが、そちらはホテルの住所でOKだ。ただしこのあたり、将来も同様の方法で通るかは不明なので注意が必要だ。

 実際のところ、T-Mobileを入れたiPhoneより、AT&Tを入れたiPad miniの方が使う機会は多かった。来年のCESでも料金プランなどに変更がなければ、現地のデータ専用契約のiPad miniと日本の電話番号入りiPhoneの組み合わせで十分かな、と考えている。ただ、料金プランやネットワークは日々変化しているので、来年も同じものを買えばOK、とはいかず、結局直前にいろいろ調べる必要があるのだけど……。


バッテリーの減りが速くなったと感じたので

 iOS 7のせいなのかiPhone 5sのせいなのかわからないが、外出中にバッテリー消費が速いと感じることが多くなった。どうにもバックグラウンドで動いているアプリ(あるいはシステムプロセス)が悪さをしている感じだ。

 iOS 7は見た目の変更がかなり注目されたが、マルチタスクの仕様も変更され、各アプリがバックグラウンドでできることが変わったりしている。細かい使い方は、アップルによる解説ページも参照いただきたい。

Appのバックグラウンド更新の設定画面

 このマルチタスク仕様変更の影響で、バッテリー消費が増えた可能性があるわけだが、ユーザーとして対策できることも追加されている。iOS 7では設定画面の「一般」に「Appのバックグラウンド更新」という項目が追加され、各アプリのバックグラウンド動作を許可するかを選べるようになったのだ。ここにはバックグラウンド機能にアクセスするアプリだけがリストされるので、アプリごとの設定もわかりやすくなっている。

 ナビ系アプリやメッセンジャー系アプリなど、よく使うアプリをオフにするわけにはいかないが、インストールはしてみたものの普段は使わないアプリ、バックグラウンドで使う必要がないアプリはここの設定をオフにしておくと、省電力に効果がありそうだ。

 このほかにも、設定画面の「プライバシー」にある「位置情報サービス」と「モーションアクティビティ」も、バッテリー消費に影響する可能性があるので、不要なアプリはオフにしておくと良いだろう。

Nike+ Move

 ただ当然のことならが、各機能をオフに設定できるのは、オフにしておいてもかまわないアプリだけだ。最近はアプリ・サービスが多様化・高機能化してきて、バックグラウンドで動いて欲しいアプリが増えている。

 たとえば「Nike+ Move」は、iPhone 5sのモーションプロセッサ「M7」を使って運動量を測定するアプリだ。これがけっこう面白いので、最近常用するようになった。M7により、省電力になっているが、しかしまったく電力を消費しないわけではない。どんな省電力なアプリでも、従来使っていなかったアプリを使い始めれば、バッテリー消費な増えてしまう。

 「Nike+ Move」のような、バックグラウンドで動いて欲しい魅力的なアプリやサービスが増えていること自体は歓迎するべきことだ。LINEなどのメッセンジャーでのコミュニケーションが一般的になり、待受状態にしておきたいアプリの種類も増えている。しかし、それらを片っ端から常用してしまうと、バッテリーがいくらあっても足りないという話になってしまう。新しいアプリを使うときは、個人情報の流出に気をつけて、なんて言ったりもするが、バッテリーの消費にも気をつけるようにしよう。


iPhoneで電子マネーの残高確認&チャージ

 iPhone 5sが販売されはじめて早2カ月。最近は在庫も安定し始めてきたこともあり「そろそろ機種変更しようかな」と思っている人も多いのではないだろうか。しかし、これまでケータイやAndroidを使っていた人にとって、悩ましいのが「おサイフケータイ」の存在だ。iPhoneに機種変更してしまっては、当然のことながら、「おサイフケータイ」は使えなくなる。

 しかし、そんな人にオススメなのが、ソニーが販売しているiOSで電子マネーの残高・利用履歴が確認できる非接触CIカードリーダー/ライターのPaSoRi(パソリ)「RC-S390」だ。

 パソリと言えば、パソコンにつなぎ、電子マネーの確認やチャージができる機器という印象が強い。だが、この秋にiOSに対応した機器を投入。Bluetooth経由で、iOSのアプリを使って電子マネーカードの残高確認などが行えるようになった。

 現在、対応している電子マネーは「楽天Edy」、「Suica」、「nanaco」、「WAON」の4種類。ただし、残高確認だけでなく、チャージができるのは楽天Edyのみであり、ほかの3種類はいずれも残高・利用確認のみとなる。

 本体サイズは、表面積はクレジットカードなどと同じの87.6×56mm。カードと重ね合わせて使うことができる。

 通常、使う際は、iOSデバイスから楽天Edyのカードにチャージをし、支払うときにカードを出すというのが一般的だろう。だが、本体付属のカードホルダーに収納してカードと密着した状態にしておけば、楽天Edyの残高がなくなった際には、自動的にチャージをしてくれるという機能も持っている。

PaSoRi RC-S390

 実際に使ってみたが、厚さは5.5mmもあるので、お財布のなかに入れると少し邪魔だと感じる。低電力設計により、スペック上ではフル充電で約1カ月利用できるとあるが、やはり充電のことを気にしなくてはいけないというのもやっかいだ。オートチャージで使わなければ、パソリを家に置いておけば済む話だが、やはりチャージを気にせずに使いたいところ。もうちょっと薄くなってくれるとありがたいのだが。

 Suicaはオートチャージができるカードも充実しているので、パソリを使いたいという機会はあまりない。実際、自分はSuicaはオートチャージできるカードを使っている。

 しかし、楽天EdyのオートチャージはAndroidスマホしか対応していないので、iPhoneにしてしまうと、この利便性がなくなってしまうのはやっかいだ。そこでパソリの出番なのだが、本体の厚さはどうしても気になってしまう点と言える。さらに薄く、バッテリーも長期間使えるようにしてほしいものの、薄くなればバッテリーも小さくなるわけで、技術的には相当、難しいというのは容易に想像がつく。しかし、やはりユーザーの立場としてはもっと薄くなって欲しいところだ。

 また、付属のカードホルダーは、一度、装着するとカードを取り出すのが面倒だったりする。楽天Edyを店頭で使うときはカードホルダーに装着したまま使えるので、何ら問題ない。だが、クレジットカードと兼ねている場合は、クレジットカードとして、レストランなどで使いたいときもある。その場合はホルダーから取り出す必要があるので、それが煩わしいと感じるのだ。この点はもっと簡単に出せるデザインになってるとありがたいと思う。

 カード型のコンセプトはとてもよいと思うので、さらなる進化に期待したいところだ。


メモ帳付きのケースで安心感倍増
現在のiPhone&メモ帳スタイル

 GALAXY Note 2からiPhone 5sに機種変更したところ、それまで愛用していたペンとメモ機能を失いました。前回ぶつぶつ言いましたが、しつこい検索と試行錯誤の結果、現在では「本日の一品」でもご紹介した「Premium Case for iPhone 5/5s (キツネ)」に落ち着いております。

 買っても案外メモなんて取らなかったりして? と思ったら、これがなんと使うんですね。会話の中で出てきたお店の名前、病院で先生から聞いた状況やアドバイス、突然浮かんだ原稿の書き出しフレーズや、原稿に反映したい製品の特徴、登録用に控えたい製品の型番などなど、どこにいても書いていたのです。

 いずれも最後は切り取って捨てるんですが、転記すべきことは、あとで改めてiPhoneまたはパソコンで入力。調べ物なども落ち着いたタイミングで調べます。見直しても役に立たないと思えばスルー。そうしているうちに、すぐ記録したいけれど、どこに書いたらいいか、どのノートが最適だろうかと“書く前の迷い”がすっかりなくなり、非常にスッキリした気分を味わうこととなったのです。とにかくそこに書けばいいんですから。

 最近読んだ本に「文房具を楽しく使う(ノート・手帳篇)」(和田哲哉著)というのがあるのですが、実はこの中に、ロディアのメモ帳をフィルター代わりに使うという事例が紹介されており、自分が感じていたスッキリ感はフィルター効果のためだったんだ! と気づいて感動しました。

 このメモ帳をフィルターにするという使い方、これまでのメモ帳との付き合い方では実感できなかったことです。メモ帳は常に携帯していましたが、すぐに取り出せる状態ではありませんでした。メモ帳をどこで使うか、どのくらいすばやく使えるか、これがカギだったようです。いつも握りしめているスマートフォンとメモ帳が一体化してるというのは、やっぱり安心できる! というのが自分の結論なのでした。

 そんなわけで、いつのまにか半分以上消費して、追加のメモ帳も購入するほどに。ジーンズのポケットに入れていたら、角がこすれてきてビンテージ感が……。早くも本革バージョンが欲しくなっております。

ふかふかで手触りがいいところもGOOD。しかしすり切れてきてしまった
メモ帳だけ買い足した

 ところで、12月にモレスキンがGALAXY S4専用のノート付きケースを発売するとか。「SAMSUNG GALAXY S4ケース+ヴォランノートブック」というそうです。すでにGALAXY Note 3がありながら、まさかの手書きノート一体型。これはアナログ派向けGALAXY Note! サムスンさんは、ノートで攻めてますね。相当大きいんだろうなぁ、でもモレスキンファンにはたまらないのかしら? などと妄想中であります。

 デジタル機器を使うほど、アナログも使いたくなる不思議……。みなさんにもありませんか?


海外利用ならキャリア版iPadという手も

 iPad mini Retinaディスプレイモデルはau版のWi-Fi+Cellularモデルを購入した。契約は「ゼロスタート定額」だ。

 「ゼロスタート定額」は同キャリアのスマホ併用者だと「まったく利用しない月は0円」「利用する月は3000円弱」となる、段階制定額のプランだ。最終的な金額は端末の割引(auの毎月割)によって変わってくるが、わたしの買った32GBモデルだと、最大で月額2865円になる(本体代金は一括で支払い済み、ユニバーサルサービス料金は別途必要)。

 ゼロスタート定額では11.5MBで料金の「天井」に達するので、キャリアのネットワークをまったく使わない人にしかおすすめできない。12MBくらい、LTEならば一瞬だ。ちゃんと使うならば、月額1050円で使えるスマホとのセット割引(auのデータシェア、ソフトバンクのタブレットセット割)がオススメしたい。

来月からは0円にするためにモバイルデータ通信の設定をオフにする予定

 筆者の場合、旧iPad miniはWi-Fiモデルを使っていたが、iPhoneからのテザリング運用で満足していた。今回、Wi-Fi+Cellularモデルを購入したが、通常時は「モバイルデータ通信」をオフにして、0円で契約を継続することを前提としている。それならWi-Fiモデルでも良いところだが、しかし今回は海外でも使いたいと考えたため、あえてWi-Fi+Cellularモデルを選択した。

 日本で販売されているiPadシリーズは国内限定のSIMロックとなっていて、国外キャリアのSIMカードが利用可能となっている。販売元(この場合はau)が正式サポートする機能ではないので、サポート外であることに覚悟は必要だが、それはどのSIMフリー端末でもあまり変わらないことだ。

イギリスの3(キャリア名)のSIMカードを挿したら、ドコモの電波を拾うことができた

 海外に行ったとき、現地のプリペイドSIMカードを利用できると、現地でのデータ通信コストを大幅に減らせる。各キャリア、海外ローミング時のパケット定額サービスを提供しているが、1日最大で2980円とちょっと高く付く。一方の現地のプリペイド契約ならば、データ転送量の制限は厳しめだが、1日300円程度でそこそこ利用できる。

 iPhoneやiPadは世界各国で売られているので、海外のケータイショップで店員にiPhoneやiPadを見せて「プリペイド、プリーズ!」と言えば通じやすい。また、一部のプリペイドSIMカードは、iPadに挿すと設定メニューに項目が追加され、そこから各種手続きが行えたりもする。

アメリカのT-MobileのSIMを挿すと、[アカウントを表示]というメニューが追加される(チャージ切れか期限切れで通信できなかったが)
こちらはスペインのmovistarのSIMを挿したところ。「SIM App」というメニューが追加された。メニュー内はスペイン語(多分)

 これまでは個人輸入したSIMフリーのiPhoneを海外で使っていたが、iPhone 5s/5cは海外版では国内の技適認証が付かなくなったため、個人輸入しても国内キャリアのSIMカードを装着した状態で合法的に使えなくなってしまった。そのため、海外でも使える端末として、iPadのWi-Fi+Cellularモデルを買おうかな、と思った次第だ。

9月以降に買ったiPhoneとiPad。面倒なので一部しか充電してない

 ところが、そんな考えでiPadのWi-Fi+Cellularモデルを買った直後、いきなりアップルから国内向けSIMフリー版iPhoneが発売となった……。選択肢が増えるのはありがたいが、買った後に別の選択肢が増えるのは、若干微妙な気分でもある。仕事の検証用にも使いたいので、SIMフリー版iPhoneは欲しいのだけど、まずは9月以降に買ったiPhoneとiPadをちょっと整理しないといけない状態だ。SIMフリー版はSIMの入れ替えがあるから、さらにわけがわからなくなるのよね……。


nasne+RECBOXで快適遠隔視聴

 出張が多いこともあり、自宅でなかなかテレビが見られない。一方で、海外出張ともなると、展示会開催前などは意外とやることがなかったり、また時差ボケで思った時刻に寝られないとなると、案外、時間をもてあそんだりする。

 そんななか、今まではVULKANO FLOWという機器を使い、自宅で録画してあるテレビ番組を出張先のiPadで視聴するということしていた。しかし、自宅の録画機器がPS3+nasneということもあり、VULKANO FLOWで遠隔から操作するには赤外線を使うため、わざわざPS3を赤外線でコントロールできる機器を導入してきた。かなりの荒技を使ったため、決して、利便性の高いものではなかった。

 そんななか、nasneに連携するDTCP+対応ハードディスク「RECBOX HVL-ATシリーズ」がアイ・オーデータ機器から発売されたので早速購入。さらにiOSで視聴するためのアプリ「DiXiM Digital TV for iOS」がデジオンという会社から配布されるようになった。

 nasneに録画された番組は、自動的にRECBOXにダビングされる。外出先からiOSデバイスを使い、RECBOXにアクセスして、中に保存されている番組を視聴するという仕組みだ。

 これにより、かなり簡単に遠隔テレビ視聴の環境が整った。実際、9月にドイツ・ベルリンで開催された家電展示会「IFA」に取材に行った際には、暇な時間帯はホテルの部屋でひたすら日本のテレビ番組を視聴していた。海外となると回線状況が劣悪だったりするため、画質は低めで視聴するのがオススメ。自分が泊まったベルリンのホテルは比較的、回線状況は良かったが、それでも、画質は手動で低めに設定して視聴したことで、ストレスなく番組を楽しむことができた。

 ちょっと前まではこのような環境を実現しようと思えば、パソコンが必須であったが、アプリが登場したことで、iPadやiPhoneでも楽しめるようになったのは大きいだろう。

 出張前にすでに録画済みの番組があれば、Twonky BeamアプリでiPadのなかに転送しておき、出かけるということをしている。いくつかの番組を保存しておけば、欧米行きの飛行機のなかで視聴でき、暇つぶしには最適だ。

 かつて、ソニーの「ロケーションフリー」を喜んで使っていたユーザーからすらば、いまの環境は本当に快適だ。


iPhone 5sの通話は快適、一緒に持てるメモ帳が欲しい

 ぶーぶー言っているうちに時は流れ、我が家にも無事ドコモのiPhone 5s(64GB、ゴールド)がやってきました。指紋認証に感動しております。長風呂のふやけた指では認識してもらえないこともありますが、自然に持った状態でロックが解除できるって便利ですね!

iPhone 5sもメモ帳も、いっそひと掴みにしたい!

 iPhone歴はそこそこあるものの、メインに据えるのはこれが初めて。果たして自分はどう反応するか気になっておりました。結果、手にした直後から四六時中握っております。自分の手には、やっぱりこれくらいのサイズがちょうどいいみたい。

 常につかんでいるせいか、以前に比べて通話する機会が増えたような気がしています。通話中に突然スピーカーになってびっくりすることはありますが、音質は良好。我が家内でも途中で途切れることなく使えています。こちらの説明に偽りはないかも(笑)。というわけで、つかみやすい&通話メイン端末ということで、やっと落ち着いたような、不思議な感覚です。

 spモードメールがiPhoneのメールアプリから使えるようになったのも、地味に嬉しいです。普段はGmailなのですが、1つのアプリからまとめて見られて非常に便利。操作もシンプルになったので、これならキャリアメールが届いても、ストレスなくやりとりできそうです。

 ただし、地図やWebページに関しては、広範囲が見えないと落ち着かないので、長距離移動時はタブレットのAQUOS PAD SH-08E、近場はGALAXY Note II SC-02Eと使い分けつつ併用しております。実はiPhone 5sの機種変更前の端末がGALAXY Note IIなのですが、こちらにはOCNの月額980円の格安SIMカードを入れています。メールのチェックや写真撮影、SNSへの投稿など、ちょこちょこした操作はiPhone 5sで行っているため、今のところ上限を気にせず使えております。便利便利!

 不満があるとすれば、伝言サービス機能がないこと、ささっと手書きでメモができなくなったこと。伝言サービスは留守番電話サービスに再加入するとして、問題はメモです。せっかく端末をずっとつかんでいるのだから、メモ帳とペンがついていたら、ふと浮かんだことも気楽に書き残せるのに。

 このあたりはアプリでカバーする手もありますが、自由度の高さから今回はアナログでいくことにしました。電話中にもメモできますしね!

 というわけで、iPhone 5sと相性のいいメモ帳がほしーい! と心の中で叫びながら、いろいろ探しているところです。自分のオリジナルケース作りたいんですよねぇ……。


パスワード管理をサポートしてくれる「iCloudキーチェーン」
iCloudの設定項目に「キーチェーン」が加わった

 新型iPadの発表と同時にiOS 7.0.3が公開された。番号的には0.0.1のマイナーバージョンアップだが、新機能の「iCloudキーチェーン」が追加されている。

 iCloudキーチェーンは、オンラインサービスのIDやパスワードをiCloud上に保存し、iPhoneやMacなどで同期させ、それぞれのSafariで自動入力させるという機能だ。IDとパスワードだけでなく、クレジットカード番号やWi-Fiパスワードも記録できる。各ブラウザが搭載しているIDとパスワードの自動入力機能に同期機能が加わったようなものだが、パスワードを256bit AES暗号で保護していたり、保存されているパスワードを表示するのに認証が必要だったり、パスワードの自動ランダム生成機能があったりと、いろいろな機能が加わっている。

 「パスワードを自動入力して手間を省く」便利機能というより、「自動生成された複雑なパスワードを人の記憶やメモ帳の代わりに記録する」という、セキュリティのためのパスワード管理機能に近くなっている。

 こうしたパスワードの管理機能の分野では、「1Password」など、サードパーティ製アプリも多く存在していて、そういったアプリの方がいろいろと使い勝手が良いポイントもある。たとえばiCloudキーチェーンはアップル製品(iOS機器とMac)にしか対応しないし、Safari以外のブラウザでも利用できない。サードパーティのアプリだったらWindowsやAndroidでも利用可能だ。

設定画面の「Safari」から保存されたパスワードの確認などができる

 また、iCloudキーチェーンはSafariやOSの機能として組み込まれてしまっているので、記録されているパスワードを閲覧するのに、Safariの設定画面まで行って認証する必要がある。GmailやTwitterなど、専用アプリが用意されているようなオンラインサービスだと、パスワードを確認して入力するのがちょっと面倒だったりもする。

 しかし一方で、iCloudキーチェーンはSMS認証など、ちょっと面倒だけど高いセキュリティ性が確保されているのもポイントだ。アプリ間連携に制限があるiOSにおいて、さらに汎用ブラウザ上で自動入力できるのは、iCloudキーチェーンに限られている。このあたりはアップル純正ならではのメリットと言えるだろう。

 無料の標準機能なので、初心者にも利用しやすいのもありがたい。iCloudキーチェーンにより、パスワードの使い回しや単純なパスワードの利用が減って、ネット全体のセキュリティが向上するといいな、と思う。


七輪のサンマとiPadのF1

 F1ファンにとって、鈴鹿は特別な場所だ。今年は日本人ドライバーや自動車メーカーが参戦していないこともあり、寂しい日本GPになるかと思いきや、鈴鹿の盛り上がりは例年通りだった。特に今年は25回目の記念大会ということもあり、昔の思い出に浸っているファンも多かったようだ。自分も今回はマルシャF1のピットも取材でき、実り多い鈴鹿だった。

マルシャF1のピット取材

 今年のF1で、ちょっと違ったのはiPhoneやiPadでフリー走行、予選、決勝の映像が見られる「Formula 1 on Zume」が始まっていたという点だ。通常、F1を外出先で見ようと思ったら、BSやCSでしかテレビ中継されていないため、さまざまな機器を駆使して、自宅で受信した放送波をネット経由で自分の端末で受けるといったことが必要だった。

 しかし、Formula 1 on Zumeが始まったことで、アプリで簡単にいつでもどこでも見られるようになった。20年来のF1ファンとしては、これほど便利なアプリはないだろう。

 しかも、今年はソフトバンクモバイルがかなりやる気で、鈴鹿サーキット内のグランドスタンド前のフェンスに23本のWi-Fiアンテナを設置。5GHz帯を利用した無線LANサービスを提供していた。モニター向けの無線LANサービスに加え、ソフトバンクWi-Fiスポットである0001softbankと0002softbankも利用可能だった(ソフトバンクWi-Fiスポットは今後も使える見込み)。

 ただ、目の前を走るF1を見ながら、アプリで中継をチェックするという使い方だけでは、このアプリを使いこなしているとは言いがたい。実際、エンコーディングの関係もあり、リアルタイムの状況と比べても、30秒以上、遅延が発生していた。また、金曜、土曜は問題なかったが、決勝日はトラフィックの負荷が大きかったようで、正常にログインできない状態が発生していたからだ。

 このアプリが特に便利だと感じたのが、レース前とレース後だ。

 フリー走行が行われる金曜日、朝9時に名古屋をバスで出発したのだが、道路が渋滞し、フリー走行開始に間に合わなかった。しかし、アプリを起動したことで、バスの中でもフリー走行の様子を確認できた。サーキットに到着し、駐車場から歩いてスタンドに向かっている最中でもアプリがあれば様子がわかる。席に着くやいなや、これまでの状況がわかっているのはとても便利だ。

 また、土曜の夜はサーキット内にあるキャンプ場で七輪でサンマを焼きつつ、iPadでアプリを起動し、仲間と一緒に予選を振り返るのに大活躍だった。

 さらに、日曜日の決勝後は、名古屋から東京へ新幹線で向かっている最中に、決勝レースを振り返ることができた(ちなみに名古屋駅のホームで新幹線を待ち、新幹線に乗り、東京に着いた時間と決勝レースを観るのにかかった時間がほぼ一緒)。

 サーキットで目の前での観戦には改良の余地があるが、離れた場所でF1を楽しむという点では使い勝手のいいアプリといえそうだ。


iOS 7のSafariでちょっと困ったりした
iPhone 5(左)とiPhone 5s(右)。デザインはほとんど一緒でカラーや細部が微妙に異なる

 iOS 7がリリースされ、iPhone 5s/5cも発売された。秋はiPhoneユーザーにとって変化の季節だ。

 筆者はメイン端末をiPhone 5からiPhone 5sに変更した。指紋認証センサーのおかげでロック解除が簡単になったし、au回線なのでプラチナLTE対応によりLTEエリアがさらに強くなったが、外観形状やディスプレイに変化がないため、ハードウェアが新しくなった実感はそれほど強くない。

 それより個人的には、iOS 6からiOS 7への変化の方が大きいと感じた。今年はiPhoneのハードウェアよりもソフトウェアが変化する年のようだ。

 iOS 7ではアイコンや文字フォントなど、各ユーザーインターフェイス要素のデザインが大きく変わっているが、ボタンの配置だとかメニューの構造などは変わっていないので、基本的な使い方は実はあまり変わっていない。

iOS 6の設定画面。デザインは大きく違うが、基本的な構造は同じ
iOS 7の設定画面。新機能のコントロールセンターの項目が加わっている

 しかし、iOS 7で使い方に戸惑うことがまったくないわけでもない。一部のアプリや機能については、従来と同じ機能についても、操作方法が変更されている。

 個人的に困惑したのは、標準ブラウザ「Safari」の変更だ。基本的な機能は従来から変わっていないのだが、一部の操作方法が変更されている。たとえばページを下にスクロールすると、アドレスバーが小さくなり、コントロールバーは消えて画面が広く使えるようになっているが、コントロールバーを再度表示させる方法が少々わかりにくい(上にスクロールするか画面上下端いずれかをタップする)。

iOS 7のSafariのiCloudタブ表示画面。これを探し出すのに小一時間かかってしまった

 iPhoneのSafariには、ほかのiOS機器やMacのSafariで開いているタブを見る「iCloudタブ」の機能があるが、それがどこにあるかわからず、かなり探してしまった(タブ切り替え画面を下にスクロールさせると出てくる)。ほかにもブックマーク関連も変更されていて、「ブックマークバー」というフォルダ名が「お気に入り」に変更されたことにも最初は気がつかず、不便な思いをしてしまった。

 しかし、このSafariの操作方法の変更以外では、それほど違和感なく使えているのは、それはそれで凄いとも思う。コントロールセンターや写真アプリなど、iOS 7で搭載された新機能だって、使い方がまったくわからないということはなかった。

 まだiOS 7を使い始めて3週間ほどだが、もうすでにiOS 6よりもiOS 7の方に慣れてきた印象だ。しかし今後も、操作で戸惑う場面が出てくるかも知れないので、とりあえずiOSのユーザーガイドはブックマークから消さないでいた方が良さそうだ。


iPhone 5sとARROWSの指紋認証を使い比べてみた
au版iPhone 5s 32GBモデルをゲット。これまでAndroid端末が多かったので、メイン機としてiPhoneを使うのは初めてとなります。快適に使っていますが、おサイフケータイがなくて面倒なことも。Suicaカードの入るケースを買いたくなっております

 新しいiPhone、発売されましたね。5sは発売前から品薄が予想され、いまだにその状態が続いております。私はラッキーにも初日に量販店でauのゴールド32GBモデルを購入することができましたが、オークションサイトで、ドコモ版ほどではないにしても高値でやり取りされているのを見ると、出品の誘惑に駆られます。

 使い始めたばかりですが、iPhone 5sの指紋認証の便利さに驚いております。ロックが非常にスムーズに解除されて、いい、いいとは聞いていましたが、確かに快適です。ただ、指紋認証といえば、その筋の先駆者、富士通のARROWSだってかなり便利な使い方ができるのです。しかし、iPhone 5sの指紋認証機能を登録し、使ってみると、ちょっとした気遣いが大きな差になってくるのだなぁ、と改めてアップルのUIの、さりげない使いやすさに感心してしまったのでした。

iPhone 5sの指紋登録画面。ホームボタンに指を置いたり離したりしていくと、指紋のイラストが赤くなっていく。写真は読み取りが完了した状態

 まず、指紋の登録方法が、iPhone 5sはゲーム感覚で楽しいです。指をホームボタンに触れたり離している間に指紋が読み取られていくのですが、何度がやっているうちに、画面では最初グレーだった指紋のイラストが赤く染まっていきます。読み取りの進捗がひと目でわかり、ジワジワと指紋が赤く染まっていくと、どうということのない操作なのに楽しくなってきます。ARROWSの指紋登録も、まったく難しくはないですし、イラストも使われて工夫されていますが、進捗がただのプログレスバーなのですよね。当初は何も感じませんでしたが、iPhoneのエンターテインメント化された登録方法を体験してしまうと、実は登録が面倒だと思っていたんだ、ということに気付かされてしまいました。

ARROWS NXの指紋登録画面。登録する指を選択後、指をセンサーに滑らせて読み取らせていく。画面中央部のプログレスバーで進捗が分かる

 ロック画面を始め、さまざまなセキュリティ解除に指紋を利用できるのは、どちらも同じです。使い勝手は、慣れや好みもありそうですが、ボタンの上にただ指を置くだけのiPhone 5sが使いやすいと感じる人が多そうです。かく言う私もiPhoneに一票です。今はまだロック画面で右フリックしてしまうクセが抜けていないので、スリープオフからそのままロック解除に至れないことも多いのですが、慣れてしまえばワンタッチでロック解除できるようになるでしょう。

 ARROWSの場合は、クリック後に指を滑らせて読み取らせて解除します。慣れれば無意識にできますし、読み取り精度も解除スピードもiPhone 5sに劣るとは思いません。ただ、私は手のひらを上に向けた状態(スマートフォンのディスプレイが見える状態)で、人差し指を下から上に押し上げてクリックする動作がどうも苦手です。人差し指に妙な力が入って、かなり大げさにいえば、指が疲れちゃうのです。ディスプレイを下や横にして持てばいいのですが、画面表示が見えないのもイヤなのですよね。

 iPhoneを持ち上げてきましたが、気に入らないところがないわけではありません。たとえば、指紋認証でロック解除する設定にしているのに、結構たびたびパスワード/パスコードの入力を求められます。本体の再起動後のほか、OSのアップデート後かアプリの更新後か判断がつかないのですが、App Storeでもちょくちょくパスワードの入力を求められ、いまだ指紋認証でアプリを購入できません。また、「パスコードと指紋認証」の設定画面を開く際は、指紋認証を利用している状態でもパスワード/パスコードの入力が必要です。原則的にはパスコード/パスワードがメインで、指紋認証はサブ扱いなのかなと感じます。

本体の再起動後はパスコード/パスワードでのロック解除になる。App Storeでも、利用開始時とOSのアップデート(アプリの更新?)後はApple IDパスワードの入力が必要
ARROWSでは、指紋認証が利用できない場合に備えて、予備の解除方法を設定できるが、予備を登録せず指紋認証だけを利用することも可能

 一方、ARROWSは指紋認証の登録で、指紋認証が使えない場合の予備の解除方法として「パターン」「暗証番号」「パスワード」を設定できますが、ここで「なし」も選べます。万が一、指紋が読み取れない場合はロック解除できず、ドコモショップに駆け込まなくてはいけなくなるそうですが、指紋認証が端末にしっかり根付いていると感じます。iPhone 5sの指紋認証機能の評価が高く、がんばってきたARROWSは肩身が狭い思いをしておりますが、次の進化に期待したいところです。


iPhoneをドコモの回線で使いたかった、がかなった!

 ドコモから待望のiPhoneが発売された。大手携帯電話事業者3社がiPhoneを扱うようになったことで、2007年から本格化してきたスマートフォンシフトも新局面を迎える。というのも、各社が同機種を扱うようになるため、これまで見えにくかったエリア、料金、サービス、アフターケアなど携帯電話事業者の違いが、より浮き彫りになるからだ。

 ただこうした差異は、長年ドコモを使ってきて、ドコモの回線でiPhoneを使いたいという方(かく言う私もその一人)からすれば、それほど大きなものではないだろう。1ユーザーとしては、なんだかんだと言っても最も優れたスマートフォンであるiPhoneが、ドコモから発売されて本当に良かったと思っている。

 iPhoneのまとめサイトなどを見ていると、スピードやエリアのテストの結果が報告されていて、必ずしもドコモ優位という結果とはいえないが、都心部を中心にした首都圏の情報に偏りがちな印象も受ける。今後は、つながる/つながらない、速い/速くないといった評価が全国的に行われるようになるはずなので、その結果も楽しみにしていきたい。

 また本体の販売価格やエリアなどの対策も強化している。上記のように、3社が同機種を扱うようになったため、競争はより激しくなるだろう。発売初日に価格を改訂するなど、これまでよりも柔軟な姿勢が見られたのは以前のドコモからすると意外な部分。これまでドコモユーザーは、何となく大事にされてこなかったように感じている方もいると思うので、そうした印象を払拭する努力もぜひお願いしたい。>ドコモさん

 そんな“ドコモへの片想い”は脇に置き、「iPhone 5s」について触れていきたい。まず使っていていちばん重宝しているのは、Touch IDだ。日本では携帯電話の指紋認証といえば、なぞる方式が一般的だったが、iPhone 5sは触れるだけで指紋を検知する。なぞる方式の指紋認証の先入観があったため、当初はそれほど興味を持っていなかった。が、実際に使ってみると、印象は逆転。もうコレなしではスマートフォンはありえないというほど。慣れるまではホームボタンを押しすぎてSiriが起動してしまったり、ポン、ポンと2度押しをしていたが、慣れてくるとホームボタンを一度押しの流れでロック解除をしてくれるようになる。まだ練習中なので改善の余地はあるが、素早く一度押してそのまま指を当て続けるのがコツなのかな、というのがいま現在のスマートなロック解除方法だ。

 小ネタではあるが、「ボイスメモ」(iPhoneをICレコーダーとして使えるアプリ)の使い勝手が向上しているのもお気に入りの機能のひとつだ。録音終了後に、その都度タイトルをつけやすくなっていることがありがたい。iPhoneのボイスメモは、取材時などの録音メモとして使うことが多く、必然的にたくさんのファイルができる。音声ファイルというのはとてもやっかいで、日付と時間はわかっても結局は中身を聞かないと確認ができないので、録音したときにファイル名を記録しておくと後での整理が格段に楽になる。たぶんAppleのエンジニアも同じような不満を感じていたのか、iOS 7では録音終了後、すぐにタイトルが付けられるようになった。それとA7チップ/M7チップおよび64bit化の影響なのか、録音したメモのうち不必要な部分をカット編集できるトリミング機能が恐ろしく使いやすくなった。これまでは負荷が大きいのか、長時間録音したファイルをトリミングしようとすると使い勝手に影響していたが、iPhone 5sでは快適に行える。こんな細かいところの使い勝手こそ、意外と進化を実感できるところだったりする。


iPhoneでLTE国際ローミングを試す

 世界でLTEネットワークが普及し始めたなか、ようやくLTE国際ローミングが実現しつつある。ソフトバンクモバイルが9月13日から韓国・SKテレコムとのLTE国際ローミングを発表。「国内の携帯電話事業者初」というリリースを出したかと思ったら、今度はKDDIが9月19日から韓国(SKテレコム)・香港(PCCW)・シンガポール(M1)の3カ国でLTE国際ローミングを開始すると発表した。

 ソフトバンクはFDD-LTEに対応した機種、KDDIではiPhone 5、iPhone 5s、iPhone 5c、iPad Retinaディスプレイモデル、iPad miniが対応機種となっている。つまり、LTEに対応したiOSデバイスがLTE国際ローミングに対応しているというわけだ。確かに、iOSデバイスは、複数のLTEバンドに対応しており、グローバルで売られているという点が大きい。対応しているバンドの種類が多ければ多いほど、LTE国際ローミングができる国も多くなりそうだ。

 では、実際に使えるものなのか。KDDI版iPhone 5cとソフトバンク版iPhone 5を持って、韓国に行ってみた。

 金浦空港に到着するやいなや、画面には「SKT」という文字が出て「LTE」を掴んだ表示となった。早速、速度測定アプリで試したところ、4~8Mbpsといった数値が出た。めちゃめちゃ速いというわけではないが、これくらいの速度であれば、実使用では全く問題だろう。

 次に市内にあるホテルの室内で試したところ、こちらも8Mbps程度という速度となった。試しにLTEをオフにして測定したところ、4~6MbpsとLTEに劣るものの、目くじらを立てるほど、遅いというわけではなかった。

 KDDIでは年内中にアメリカ・AT&Tにも対応すると表明しており、こちらも楽しみだったりもする。筆者はベライゾン契約のiPhoneを所有しているが、アメリカのLTEはとにかく快適だ。一昔前、国際ローミングといえば、低速で使いづらいといったイメージがあったが、アメリカのLTEは本当に快適と言える。

 ソフトバンクもスプリントを買収したのだから、是非ともアメリカでLTE国際ローミングを実現して欲しいものだ。スプリントとソフトバンクには、国内のパケット定額料金のまま、追加費用なしで実現してくれると、ありがたい。孫さんに是非ともスプリントとの「シナジー効果」を期待したい。


SIMフリー版iPad 4はiOS 7にアップデートして大丈夫?

 9月20日、いよいよiPhone 5sとiPhone 5cが発売された。今回はソフトバンク、auに続き、NTTドコモも扱うことになったが、その前日、既存のiOSデバイス向けにはiOS 7の提供が開始された。利用している端末にもよるだろうけど、おそらく、多くのユーザーがiOS 7にアップデートしたことだろう。

 ガラッとイメージの変わったiOS 7の詳細については、本誌の『「iOS 7」ファーストインプレション』で解説されているので、そちらを参照して欲しいんだけど、個人的に気になっていたのはその他のiOSデバイスでの動作。つまり、今年1月に購入したVerizon版「iPad Retinaディスプレイ Wi-Fi+Cellularモデル(iPad 4)」、同時期に購入した「iPad miniのWi-Fi+CellularモデルのSIMフリー版(香港版)」で、iOS 7がちゃんと動作するかどうかという問題だ。

 もちろん、iOS 7そのものについては、何の問題もなく、動作するはずだけど、SIMフリー版は国内で販売されているモデルではないため、モバイルデータ通信の部分がどうなるのかが気になるところ。現に、SIMフリー版iPhone 5ではiOS 6.1が公開された際、直前バージョンまで利用できていたLTEが使えなくなり、3Gのみで利用せざるを得ない状況に陥っている。

 ただ、さすがにそういうことがあったからか、今回はちゃんと事前にMVNO事業者からもアナウンスが出ている。たとえば、IIJは9月10日の段階で、「iOS 7のリリースに関する弊社からの重要なお願い」というリリースを出し、同社の「IIJmio高速モバイル/Dサービス」のユーザーにiOS 7へのアップデートに注意を促している。別ブランドで提供される「hi-ho LTE typeD シリーズ」についても同様だ。

 同じくNTTドコモのMVNOとして、LTEが利用可能なモバイルデータ通信サービスを提供するエキサイトも「重要なお知らせ」と題し、「BB.exciteモバイルLTE」のユーザーに対して、お知らせとメールで告知している。

 いわゆる格安SIMというか、個人向けのMVNOサービスは最近、急速に増えてきているけど、やっぱり、ユーザーの利用環境を考慮し、きちんと情報を発信してくれる事業者は非常に心強い。「SIMフリー」を声高に叫ぶ事業者もいるけど、まずはユーザーがちゃんと使えるように、いっしょに情報を共有していこうという姿勢が大事ではないかと……。

 とまあ、そういうご託宣は別にして、ボクが使っているVerizon版「iPad Retinaディスプレイ Wi-Fi+Cellularモデル(iPad 4)」と「iPad miniのWi-Fi+CellularモデルのSIMフリー版(香港版)」のiOS 7での動作についてだけど、iOS 7のダウンロード開始後、無事に動作が確認され、LTEでのモバイルデータ通信も含め、問題なく利用できている。各機種の動作については、IIJmioの「動作確認済み端末」のWebページに情報が掲載されている。

iOS 6.1.3ではLTEによるモバイルデータ通信も問題なく利用できていたが、iOS 7へのアップデートはIIJmioの動作確認情報を待った
動作確認情報を得た後、iOS 7にアップデート。アンテナピクトの表示も少し変わったが、LTEの表記の通り、LTEによるモバイルデータ通信は正しく動作
かなりイメージが変わったiOS 7。特に、アイコンが変わったので、最初はかなり戸惑う印象だ
設定画面はご覧の通り。従来に比べ、使用状況を確認できるなど、ユーザーが情報を確認しやすくなった

 ちなみに、このiOSデバイスの動作確認情報は、IIJに所属するエンジニアの方が執筆している「てくろぐ」というブログにも解説付きで掲載されている。専門的な話も多いけど、SIMフリー版のiOSデバイスを利用しているユーザーは参考になる情報も多いので、一度、目を通しておくことをおすすめしたい。

 そんなわけで、ボクが持つ2台のSIMフリー版iPadは、いずれもiOS 7で利用できているんだけど、SIMフリー版iPhone 5については相変わらずLTEでのモバイルデータ通信ができないという制約が続いているそうだ。でも、それよりも強烈なのは、iPhone 4やiPad 2のSIMフリー版でiOS 7にアップグレードすると、通信そのものができなくなってしまうという制約。Wi-Fiで利用できるとは言え、iOSのバージョンを元に戻せないだけに、ちょっとダメージが大きい。

 こうしたSIMフリー端末の利用は、基本的に「At Your Own Risk」であることは百も承知だけど、せっかくMVNO事業者がSIMフリー端末を意識したサービスを提供し、少しずつ普及の兆しが見えているんだから、もうちょっと日本でもSIMフリー版をストレスなく利用できるようにサポートしていただけませんかねぇ。>アップルのみなさん


新iPhone、3社から発売されるけど、コストはどう違う?

 今年も一番暑い時期が終わり、一雨ごとに北から涼しさが運ばれてくる季節となった。夏の終わり、すなわち風あざみもしくは新iPhoneの季節である。例によって筆者は複数のiPhoneを購入する。仕事で必要なので、価格比較とかは必要ないのだが、やはり値段がわからずに買い物をするのも気持ちが悪いので、今回もiPhone 5c/iPhone 5sにかかるコストを簡単にまとめてみた。いや、決して簡単ではないが、簡易的な計算をしてまとめてみた。

 まず使用的な料金だ。2年間の期間拘束契約を付けると、基本使用料とパケット定額(フラット型)、ネット接続の合計額は、ドコモが6555円、auとソフトバンクが6755円となる。通話料や各種オプションの料金が別にかかるが、月々の基本的な料金はこの金額と言えるだろう。ドコモは基本使用料に同キャリア間通話無料がないので若干安い。一方のauとソフトバンクは、2年間限定でパケット定額が割引され、この価格になっている。

 各社ともに、さまざまな条件の下、割引などのキャンペーンを行なっている。9月17日時点で実施が確認できる主なキャンペーンは下記の通りだ。ただしキャンペーン実施期間や適用条件などの詳細は省いていることをご了承いただきたい。

各社のキャンペーン

 ドコモは、「出戻りMNP」と「学生のMNP」について、通常より割引を増額しているのがユニークだ。また、ドコモのMNP関連の割引は、機種変更時にも消失しないようだ。

 auの機種変更割引クーポンは、ユーザーごとにSMSを送っているようだ。iPhone 5ユーザーの筆者には10500円のクーポンが送られてきたが、別の金額になっているユーザーもいるようである。

 それから、ドコモの割引は当月より適用されるが、auとソフトバンクの割引は購入の翌月からの適用となる。ただし、購入当月は以前の割引が引き続き適用されることがあるので、必ずしもauとソフトバンクが高く付くわけではない。

 これらの割引を適用した上での「本体一括代金」+「月々の基本的な料金×月数」-「各種割引×適用回数」は、以下のようになる。上段が1年目までの総コストで、下段が2年目までの総コストだ。

1年/2年の総コスト

 酷く見にくい表になっているが、ご勘弁願いたい。あとはキャンペーンの追加・変更や計算方法で誤差が生じていると思うが、そのあたりもご勘弁いただきたい。金額が大きいのは、本体代金と月々のコストを合計しているからである。あまり意識していないかもしれないが、1年や2年となると、これだけのコストを出費していることになるのだ。

 たとえば筆者の場合、メイン回線は現在auのiPhone 5を使っていて、iPhone 5sに買い換えようと思っている。次も1年で機種変更する予定だ。となると、引き続きauで使った場合のコストは1年で13万4230円で、ドコモにMNPすると1年で12万7260円、ソフトバンクにMNPすると1年で12万7515円となる。MNPには手数料や解約金がかかるので、意外なことに、auを使い続けた方が安く済みそうである。

 2年間使うなら、端末価格が高めな代わりに毎月の割引(月々サポート)が大きいドコモが、総額で見るとに割安になりやすい。とくに学生のMNPは、かなりお得感が強い。しかしそれ以外を見ると、各社のコストはそこまで大きな差があるわけでもないように思える。いや、決して小さくはないが、しかし決定的な差ではなさそうだ。

 ここまで書いておいてなんだが、コストよりも、「自分が使いたいサービスを使いたい場所で使えること」で選んだ方が良いかも知れない。とくにドコモは、当初はspモードメールが使えないなど、一部の機能に制限が設けられていることに注意が必要になりそうだ。


auの112.5Mbpsエリア、iPhone 5で速度チェック

 auのiPhoneが対応している2.1GHz帯のLTEのうち、多くのエリアでは5MHz幅を使った下り最大37.5Mbps、または10MHz幅を使用した下り最大75Mbpsの通信速度でサービスが提供されていますが、一部エリアではより高速な下り最大112.5Mbpsや、下り最大150Mbpsに対応したサービスが提供開始されています。

 先日行われたKDDIの会見では、8月末時点での帯域幅ごとの実人口カバー率は、それぞれ以下の通りであると発表されました。

[auのLTE/2.1GHz帯の帯域幅ごとの実人口カバー率]
帯域幅 通信速度 実人口カバー率
5MHz幅 下り最大37.5Mbps 72%
10MHz幅 下り最大75Mbps 31%
15MHz幅 下り最大112.5Mbps 6%
20MHz幅 下り最大150Mbps 非公開

※KDDIの会見資料より

 8月末時点では実人口カバー率が6%に限られている、下り最大112.5Mbpsエリア(iPhone 5では端末の仕様上、下り最大100Mbpsの対応に留まる)にて、auのiPhone 5を使ってスピードテストを行ってみました。

愛媛県新居浜市にあるLTEの112.5Mbpsエリアでスピードテストを実施
iPhone 5 - 下り通信速度の最高記録は62.63Mbps

 下り最大112.5Mbpsエリアの中を移動しながら、何度かスピードテストを行ってみた結果、最も速い通信速度は下り62.63Mbps/上り6.14Mbpsを記録しました。下り通信速度が、10MHz幅の理論値である75Mbpsを下回っているのは少々残念ですが、iPhone上で接続中のネットワークの通信状態などの詳細を確認できるツールを使い、下り最大112.5Mbpsの電波に接続された状態であることは確認済みです。

GALAXY Note II SC-02E - 下り通信速度で89Mbpsを記録

 なお、同じく下り最大112.5Mpbsのサービスを全国60都市以上で提供しているドコモは、愛媛県松山市内にて下り通信速度が89Mbpsを記録するなど、理論値(利用したGALAXY Note IIの仕様上、100Mbps)にかなり近い速度を記録していました。

 接続中の電波の帯域幅は、普段は特に意識することはありませんが、体感的に『通信速度が速い場所』を押さえておくと、外出先で大容量のファイルをやりとりするような必要が生じたり、インターネットを利用しながら作業する場合に便利です。

 携帯電話各社は、既存の周波数帯での帯域幅の拡大や、新しい周波数帯をLTEサービス用に用いることで、順次下り最大100Mbps以上に対応したサービスエリアを拡大していますが、利用者としては『特に意識することなく』いつでも高速なサービスが利用できることに期待したいです。


防災にスマホを役立てよう
ヤフーの防災速報。Android版もほぼ同等だが、音声付き通知音などはAndroid版のみ

 ヤフーの「防災速報」というアプリがある。設定している地域や現在地に警報・注意報の発令、あるいは豪雨の予報などがあるとき、プッシュで通知を受け取ることができるというアプリだ。iPhone/Android両対応なので、持っている人は必ず入れておくことをおすすめしたいアプリだ。

 この夏の東京はゲリラ豪雨が頻発しているが、「防災速報」は豪雨の予報もしてくれて、しかも結構精度が高いので、かなり役に立っている。予報を受信しても降らないことがたまにあるが、逆に豪雨がくるのに予報を受信しないことは少ない。雨雲レーダー付きの気象情報アプリと組み合わせれば、傘が役に立たないような豪雨も、うまく雨宿りしてやり過ごすことができる。

 通知できる予報や警報、注意報の種類などは、地震なら震度○以上、豪雨なら毎時○mm以上、というように選ぶこともできる。しきい値を低く設定しても、頻繁に通知されすぎて困ることはないが、ほかのアプリと機能がかぶってしまったときなどは、しきい値を低めにしたり、通知をオフにしておくこともできる。ちなみに熱中症予報なんていうものも通知可能だが、今年の夏はそちらもよく受信していた。困ったことに、大活躍である。

 似たような機能のモノとしては、ドコモ/au/ソフトバンクが提供している「緊急速報メール(エリアメール)」というサービスもある。地震速報や避難情報など、官公庁が発令する緊急性の高い情報をプッシュで受信できる。

iPhoneでは設定メニューの「通知」の一番下で緊急速報メールのオン/オフを切り替える

 ヤフーの防災速報と機能がかぶっているようにも見えるが、対応機種を持っているのであれば、防災速報と緊急速報メールは併用を強くおすすめしたい。緊急速報メールは、同報送信型の通信を使っているので、どんなに無線ネットワークが混雑している場所でも、基地局が発する1個の信号を、基地局配下のすべての端末が受信できるようになっている。

 揺れが到達する前に発令される緊急地震速報は、秒単位で早く受信することが重要なので、ヤフーの防災速報よりも緊急速報メールの方が重要だ。しかし緊急地震速報は揺れの大きい地震でしか配信されないので、そのほかの災害対策として、ヤフーの防災速報も併用する意味がある。

 緊急速報メールは、「機能をオンにしておくと通信やGPSでバッテリーの消費が気になる」と心配な方もいるかも知れないが、発令されたエリアの基地局のみが発信する仕組みになっているので、GPSは利用していない。通信方式の関係上、ソフトバンク版iPhoneの場合、オンにしておくとバッテリーを微量ながら消費するが(au版はバッテリーへの影響はない)、なるべくオンにしておこう。

 9月1日は防災の日だ。一部の自治体では緊急速報メールの配信訓練が行われる(マナーモードが効かないので、びっくりしないように)。地震やそのほかの災害で、自分の生命や財産の安全を守るのは、日頃の備えがもっとも重要だが、災害が起きた瞬間に正しく行動することも同じくらい重要だ。防災の日を機に、緊急速報メールやヤフーの防災速報など、スマホやケータイを使った防災について学んでおこう。


どこでもF1視聴

 F1ファンにとって普段からの悩みとしてあるのが「日曜の夜は必ず自宅にいなくてはいけない」という点だ。F1のライブ中継を快適に見るには、フジテレビNEXTを受信できる自宅のCSやCATVが不可欠だった。

 とはいうものの、自分は国内出張が多いため、日曜の夜は地方のビジネスホテルに泊まっているということもある。フジテレビが、地上波でF1中継をしている頃は、23時過ぎまで待って地上波で観るということもあったが、ここ数年は生中継はCS、録画放送はBSになってしまったため、これまた自宅以外で観る機会がめっぽう減ってしまった。

 VULKANO FLOWという自宅のテレビやレコーダーの製造を外出先のiPadやiPhone、Androidで視聴できる機器も導入しているのが、接続している先がtorneで、自宅はCATVということもあり、フジテレビNEXTを観られるようにするにはちょっと面倒くさい。

 「F1がインターネット中継してくれればいいのに」と長年、思い続けていたのだが、2013年シーズンも中盤となったころ、ソフトバンク系のTVバンクが、F1中継をライブ配信してくれるサービス「Formula 1 on Zume」を開始することになった。

 先日のハンガリーGP時は、福岡出張だったので、早速アプリをダウンロードして試してみた。レース中継は国際映像が流れており、かなり快適。画面を3つまで表示でき、好みのドライバーのオンボードカメラやピット映像を同時に表示するといったことも可能だ。サーキットマップも見られ、ドライバーがどこを走っているかが確認できるのも便利。「これぞ、F1ファンが待ち望んでいたネット中継だ」と日曜の夜に熱くなってしまった。

 ただし、実況が英語だったり、フリー走行時に「決勝」と表示されていたりと、F1ファンとしては気にある部分もあるが、満足度はかなり高い。もちろん無料ではなく、1レース500円で、2013年の残りのレースをすべて視聴できるパスが3000円となる。アプリとしてはちょっと高い気もするが、テレビの視聴料と比べるとかなりお得な感がある。

 「これでフジテレビNEXTを解約して、Formula1 on Zumeだけで行くか」と思いつつも、長年、聞き慣れた解説も魅力なので、しばらくはテレビとアプリを併用していくことになりそうだ。


Googleリーダーからの移行先はFeedlyにした

 7月1日、Googleが提供していたRSSリーダーサービス「Googleリーダー」が終了した。筆者はGoogleリーダーをヘビーに使っていたので、終了の影響は大きかった。

 RSSとは、ニュースサイトやブログが配信している記事リストのデータだ。複数のサイトのRSSをまとめて取得し、一緒に見られるのが、RSSリーダーである。スマホのWebブラウザでWebサイトを巡回するのがちょっと面倒くさいので、RSSリーダーがかなり便利だ。空き時間の暇つぶしにも最適なので、スマホとの相性も良い。筆者はiPhoneではブラウザ(Safari)より頻繁にRSSリーダーを使っていて、Safariの代わりにRSSリーダーアプリをホーム画面下段のDockバーに配置しているくらいだ。

 筆者の場合、スマホだけでなくタブレットやパソコンなど、複数の端末からRSSをチェックするので、既読情報を同期できるGoogleリーダーのようなクラウドサービスがほぼ必須となっている。たとえば移動中の時間つぶしにスマホでRSSをチェックしたら、その記事をあとで自宅のパソコンやタブレットで読むとき、既読扱いになってくれないと、二度手間になってしまう。

Feedly公式アプリ。左右フリックで既読・未読の切り替えなど、ジェスチャー操作が充実

 幸いにもRSSリーダーサービスはGoogleリーダー以外にもたくさん登場している。とくにGoogleリーダーの終了時には、さまざまなRSSリーダーサービスが移行先として名乗りを上げていた。筆者はそれらのRSSリーダーサービスの中から、「Feedly」に移行することにした。

 FeedlyはWebブラウザや公式アプリに加え、サードパーティ製の「Reeder」というアプリからも利用できる。Reederは元々Googleリーダー用のアプリだったが、Googleリーダー終了に伴い、Feedlyに対応するようになった。筆者は以前からReederを使っていたので、慣れ親しんだReederが使えるのでFeedlyを選んだ、というわけだ。

Reeder。こちらもジェスチャー操作対応だが、簡単なカスタマイズもできる
FeedlyはWebブラウザからも利用できるが、スマホからは使いにくい。素直に専用アプリを使うべき

 クラウド型のサービスは、スマホやタブレット向けには公式アプリを用意するサービスも多いが、パソコンからはWebブラウザを使ってね、というサービスがほとんどだ。しかし、個人的には、パソコンからもWebブラウザではなくクライアントアプリを使いたいと思っている。Webブラウザは環境を問わないのが便利だが、操作レスポンスが悪かったり、タッチジェスチャー操作などに制限があるなど、使い込んでくると気になる部分が多いからだ。

 たとえばReederにはMac版アプリが存在する。Mac版はアップル純正のタッチパッドによるジェスチャー操作が可能で、3本指スワイプで記事送り、2本指ピンチでスター付与、などの設定ができるようになっている。こうしたタッチジェスチャーは、Webブラウザでは実現しにくい。

 残念ながら現在のところ、ReederではiPhone版しかFeedlyに対応していないが、Reederの開発元によると、3バージョンすべてのアプリをアップデートする予定があるという。また、Reeder以外にもFeedlyなどのRSSリーダーサービスに対応するMacのアプリも存在するので、待ちきれないならばそちらに移行する手もある。

 Googleリーダーが終了してから1カ月ほどしか経っていないので、まだ代替環境が整いきったとは言いがたい状況だが、どうやらそれほど待たずに、以前と同じような使い勝手に戻せそうだ。むしろ各サービス・アプリの競争が激しくなり、以前よりも便利になることにも期待できる。とくにパソコン版のクライアントアプリは、もうちょっと選択肢が増えるといいな、と思っている。この手のクラウドサービス、パソコンでも使いやすくないと困るのに、どうにもパソコン上での使い勝手がいまいちな気がするのよね。


iPhone 5の塗装が一部ハゲてきている……

 iPhone 5は非常に軽くてコンパクトなので気に入っている。iPhone 4Sは140gもあったのだが、iPhone 5は一気に軽くなって112g。画面サイズが大きくないとはいえ、スマートフォンとしてはかなり軽い部類に入る。

 これに慣れてしまったおかげで、140g超のスマートフォンは、手に取った瞬間に「ちょっと重たいかな?」と感じるようになってしまった。一年前まではディスプレイが小さいくせに140gもあるiPhone 4Sを使ってたくせに、と自分でも思うが、慣れというのは恐ろしいものである。

 軽いのだから、カバージャケットを付けてもよさそうなものだが、筆者はiPhone 5には何も装着せず、裸で使っている。ほかのスマートフォンもタブレットも、ジャケットを着けたりしない。手に持つものなので、なるべく小さく、軽くあって欲しいと思うからだ。

角が削れ、地金の色らしきシルバーが見えている。側面全周にわたってこんな傷が付いている

 そのせいで、メインで使っているiPhone 5は、ボディの一部の塗装がはげてきている。正確には、皮膜処理された表面が剥離し、地金のシルバーが見えてきていると言うべきだろうか。欠けやすい角の部分に傷ができている。小さな傷ばかりだが、ブラックのiPhone 5だと、シルバーの地金がそこそこ目立っている。

 これまでのiPhoneも、それぞれのモデルを1年は使っていたが、こんな色が欠けるような傷がついたことはなかった。これまでのモデルは、表面塗装がなく、傷が付いても色が欠けない仕組みだったのかも知れない。iPhone 5はこれまでと違い、色がはげやすい予感があったので、持ち歩くときは同じポケットに金属製のものを入れないようにしていたが、それでも傷がついてしまった。ちょっと残念だ。

フロントパネルも保護シートなしだが、傷は付いていない。ゴリラガラス強い

 幸いにも、iPhone向けにはさまざまなジャケットが販売されているので、そうした中から気に入るデザインのジャケットを選び、傷を防ぐという手もある。しかし筆者は、たぶんこれからもiPhone 5にジャケットを装着しないと思う。使い込んでいる道具がぼろぼろになっていくのは、宿命みたいなものだ。それに、まだ遠目からわかるほどの傷はついていないし、筆者の場合、1年でiPhoneを買い換えるので、それまでに遠目からもわかるような目立つ傷が付くとも考えにくい。また、このくらいの傷を防ぐだけの理由で、この薄さと軽さを手放したいとは思わない。

 と、自分を説得しているのだが、それでもやはり、手に取ったとき、照明の当たり方によっては傷が見えてしまい、ちょっと悲しい気分になる。次のiPhoneは、傷が付きにくく、目立たないデザインになるといいな……。


iPhone 5でもドックスタンドを使おう
iPhone 5とBelkinのドックスタンド

 iPhone 4Sまでで採用されていたDockコネクタに代わり、iPhone 5では新設計のLightningコネクタが採用されている。Lightningコネクタには裏表がなく、Dockコネクタよりもコンパクトなので、いろいろ便利と言えば便利なのだが、なぜかiPhone 4Sまでで提供されていたドックスタンドが純正品として用意されていない。ドックスタンドがないのは、ちょっと不便だ。

 何か不便に感じるところがあると、たいてい誰かほかのメーカーがその不便を補う周辺機器を作っている、というのがiPhone/iPad/iPodワールドの利点だ。Lightningコネクタは新設計なこともあり、対応製品の数はまだ多くないが、ドックスタンドくらいメジャーかつシンプルな製品となると、サードパーティによるLightningコネクタ対応製品も登場している。わたしはBelkinの「iPhone 5対応ドックスタンド(ケーブル一体型)」(F8J045bt)を愛用中だ。

 やはりドックスタンドはあると便利だ。ただのケーブルだと、着脱するときに両手が必要になるが、ドックスタンドなら、慣れれば片手でも、なんなら手元を見ないでも着脱できる。ちなみにこの製品、iPhone 5にぴったりフィットするようには作られていないので、ハメ損なうこともあるが、一部のジャケットを装着していても使えたり、次期iPhoneが多少デザインを変更してきても対応できる余地があったりする。こういう作りになっているのも、サードパーティ製ならではと言える。

Belkinのドックスタンド。ケーブル内蔵タイプと非内蔵タイプがあるが、内蔵タイプの方が便利
Lightningケーブルのバリエーションも増えている。これはLogitec製の10cmのケーブル。持ち歩き用途に便利

 こうしたドックスタンドや充電ケーブルなどの基本的なアクセサリーについては、Lightningコネクタに対応した製品も徐々に増えつつある。しかし、それより一歩進んだ、たとえばAV機能のアクセサリーとなると、まだまだLightningコネクタ対応は進んでいない。

 たとえばBUFFALO製のワンセグチューナー「ちょいテレi コンパクトワンセグチューナー」は、Dockコネクタのみで、まだLightningコネクタの製品は登場していない。これらのDockコネクタ製品の多くは、純正の「Lightning - 30ピンアダプタ」を使うことでiPhone 5でも利用できるが、持ち歩くものが1個増えてしまうのはちょっと面倒。そもそもこの変換アダプタ、結構なくしやすい。

 いろいろなアクセサリー周辺機器が利用できるのは、iPhone/iPad/iPodの魅力だ。変換アダプタなしでそういった製品を利用できるように、もっとLightningコネクタ対応機器が増えて欲しいのだけど、これはまだ時間がかかるのだろうか。当面は、変換アダプタをなくさないように気をつけないといけないかな。

純正アダプタとBUFFALOのちょいテレi(旧世代の製品なので、現行製品よりサイズが大きい)
iPhone 5とアダプタ、ちょいテレi(旧)の全部つなぐとこんなに長くなってしまう

個人事業主にはありがたい「Moneytree」

 毎日、スマホを使っている中で、意外と重宝しているのが、銀行やクレジットカード会社のアプリやスマホ用のサイトだ。自分のような個人事業主で、さまざまな会社と取引がある場合、給料日というものは存在せず、各社が勝手な日程で原稿料などを振り込んでくる。

 毎月、きっちりと同じ日に振り込んでくれる会社もあれば、月によってバラバラだったりする会社もある。しかし、クレジットカード会社の引き落とし日は決まっており、毎日、銀行の残高を確認するのが日課になる。ただ、複数の銀行で口座を持っていると、それぞれの銀行でIDとパスワードを入力したりと結構、面倒くさい。毎日のように操作していれば、手順も慣れてくるのだが、それでも各社に応じて、パスワードの大文字や小文字を切り替えたりするのは結構、手間がかかるものだ。

 そこで見つけた便利なアプリが、iPhone向け「Moneytree」(無料)だ。複数の銀行やクレジットカード会社のアカウントを設定すると、まとめてオンライン明細からデータを取得してくれ、各口座の残高やカード使用額を一覧表示してくれるというものだ。試しに使ってみたところ、大手銀行やクレジットカード会社にはほぼ対応。資料を読むと36社以上に対応してるようで、使い勝手はかなりいい。

 取得したデータから、自動的にカテゴリー別に振り分けてくれ、どの分野にどれくらいの出費を行ったかを把握できる。仮にカテゴリ分けが間違っていても、自分でも簡単に修正が行える。何が便利かと言えば、スマホアプリなので、ちょっとした空き時間に残高をチェックし、分類が間違っていればその場で訂正できるという点だ。パソコン向けサービスだと、腰を据えての作業になるため、どうしても修正がおろそかになりがちだ。スマホアプリであれば、暇な時間にちゃちゃっと終えることができる。

 現在は無料版のみだが、将来的には、会社員が立て替えた経費や交通品の精算がやりやすくなったり、まとめた管理データをパソコンでも編集できるように書き出せる機能も有料版として提供していくようだ。このアプリでは入出金の手続きは行えず、あくまで残高や明細を確認するだけにとどめており、セキュリティ面でも問題がないのだという。

 個人事業主ということで、毎年、経費の計算などで悪戦苦闘している身としてはありがたい存在なので、とりあえず、しばらく使ってみようと思う。


パソコンよりスマホの方が便利なことが増えている
Staccal(スケジュール未入力の表示)

 iPhoneでは「Staccal」という有料のカレンダーアプリを愛用している。最近、iPad版も登場したので、そちらも購入した。

 「Staccal」は、無段階スクロールできる複数週表示に対応したカレンダーアプリだ。月別カレンダーを縦に無限につないだようなこの表示方法、いくつかのアプリで採用されているが、月をまたいだ予定が見やすくて便利なので、個人的には非常に気に入っている。

 スマートフォンはアプリの市場が大きく、競争も激しいため、いろいろな機能を持ったアプリがある。とくにカレンダーなどのPIM(個人情報管理)系のアプリは、スマートフォンとの相性が良いので、アプリ数が非常に多く、探すと自分好みのアプリが見つかりやすい。ユーザーにとってはありがたい限りだ。

 かつてはケータイよりパソコンの方がアプリの種類も質も上だったが、PIM系など一部のジャンルでは、もうパソコンよりスマートフォンの方が良いアプリが多いのでは、と思う。たとえばMacとiPhoneのApp Storeで同じ仕事効率化ジャンルのアプリを比較しても、Macではオフィス系やエディタなど、パソコンらしいアプリばかりで、PIM系アプリはiPhoneの方が充実している。iPhone向けの方がアプリ数も多いし、競争が激しいからそれぞれ機能も作り込まれていて、質と量の両面で上回っている印象だ。

 別にパソコンが以前より不便になったわけではないが、スマートフォンやタブレットで便利なPIM系アプリを使うようになったので、「このアプリの機能がパソコンでも使えたらなぁ」と感じることが多くなった。

 最近では、スマートフォンやタブレットで登場したアプリや機能が、パソコンに搭載されるというパターンも増えてきていると思う。たとえばWindows 8のタッチUIはその最たる例と言えるだろう。iOSで導入された新機能があとからMac OS Xに導入される、というパターンも少なくない(逆も多いけど)。

Mac版App Storeの無料アプリランキング

 また、MacはiOSと似た開発環境・配信ストアだけあって、MacとiOSで同じアプリがリリースされるケースもある。たとえばMacのApp Storeの無料ランキングを見ると、上位10位のうち少なくとも4本はiOS版も存在しているアプリだ。

 もちろん、パソコンとスマートフォン・タブレットではUIだけでなく使い方そのものが違うので、スマートフォン・タブレットと同じアプリ・機能をパソコンに提供されても意味はない。しかしスマートフォン・タブレットで発明された新機能、便利なものはパソコンでも使えるようになればいいな、と思う。結局、仕事中にずーっと顔をつきあわせているのはパソコンだから、パソコンももっと便利になって欲しいのだ。とりあえず複数週表示に対応した使いやすいカレンダーアプリ、Macにも登場しないかな。


FaceTimeの便利な使い方

 4~5月は、社会人にとって意外と送別会が多かったりする。3月末に異動や転籍になった人の送別会をやろうと思って、バタバタしているうちに4月になってしまったり、6月1日付けで異動する人の送別会を5月下旬にやるというわけだ。

 先日、フリーランスになって最初のころにお世話になった当時の編集長が、別の会社に異動になるということで、そのころ同じ職場で働いていたメンバーが集まって、お別れのメッセージビデオを収録しようということになった。

 当時、仲の良かった4名が集まり、酒を飲みながら、思い出話に浸りつつ、4人でビデオを収録したのだが、深夜1時にもなって「あいつ、呼べば良かったのに」という展開になった。すっかり、呼ぶのを忘れていたのだが、できれば、ビデオを収録しておきたい。そこで、電話をかけたのだが、やはり音声だと何か物足りない。

 そこで、思い出したのがiPhoneのFaceTimeだ。ちょうど、その知り合いもiPhone 5を使っていたので、FaceTimeに切り替えて、こちらではビデオで画面を映しつつ、知り合いにコメントを喋ってもらった。急な対応であったが、知り合いの表情や声の調子などもくっきりと伝わって、いい感じのビデオに仕上がった。やはり、顔が見えるというのはいいもんだ。

 また、先日は、あるテレビ局にスマホと周辺機器を一緒に貸し出したのが、深夜になって「使い方がわからなくなった」という電話が入った。電話であれこれ指示をするも、いまいちちゃんと伝わらない。とはいえ、さすがに深夜にタクシーを飛ばしてテレビ局に行くのも面倒だ。

 そんな時もFaceTimeだ。カメラを背面にしてもらい、スマホの画面を映し出してもらい、それを見ながら、あれこれ指示。何とか、解決させることができた。

 テレビ電話というと、「面と向かって話すなんてあり得ない」という感じになり、確かに決して利用シーンは多くない。しかし、相手の状況を見ながら指示を出せるというのは結構、便利だったりするのではないか。何よりも「無料」というのがいい。

 自分の顔をカメラで写して喋るのは、ちょっと恥ずかしいけど、今後も機会があれば、積極的に使っていきたい。


SIMフリー版iPad 4はどうだったの?

 今年1月、2013 International CESに出かけたとき、Verizon版「iPad Retinaディスプレイ Wi-Fi+Cellularモデル(iPad 4)」を購入して、約5カ月。このコーナーで、こんなに長くiPadのことを書くとは予想してなかったけど、そろそろ夏モデルのシーズンだし、本コーナーで取り上げる『自分端末』もそろそろ次に移行するかもしれないので、今回は利用環境も含め、最後のまとめを書いてみましょう。

 まず、iPad 4については改めて説明するまでもないけど、Retina Displayはきれいだし、サクサクと快適に使えるパフォーマンスだし、申し分のない製品であることは間違いない。最近、安価なAndroidタブレットが増えてきているけど、製品としての仕上りやコンセプトは別次元だし、満足度はiPad 4の方が圧倒的に高い。

 一方、コストパフォーマンスについては、ちょっと判断が難しいところ。今年1月に米国で購入したときのiPad 4の価格は「829ドル」で、当時のクレジットカード決済の為替レートが「1ドル=89.641円」だったので、実質的な価格は「7万4312円」。ところが、このところの円安ドル高が進んだおかげで、今、現地で購入しようとすると、1ドル102円くらいになり、実質価格は「8万4558円」になってしまう。その差、何と1万円……。

 まあ、あのタイミングで買っておいて良かったという感じだけど、1つだけオマケの話を書いておくと、iPadに限らず、いわゆるタブレットに分類される製品って、中古の買取価格が意外に高く、タイミングが良ければ、次の買い換えの原資にもなる。特に、SIMフリー版iPadの場合、日本国内では正式に販売されていないので、さらにリセールバリューは高いと言われている。

 そして、国内で販売されているモデルと違い、敢えてSIMフリー版を選んだことについて言えば、これも良かったと考えている。モバイルに熱心な読者のみなさんなら、ご存知の通り、最近、MVNO各社によるSIMカードのみを提供するモバイルデータ通信サービスが急速に増えてきている。今回、ボクが利用した「BB.excite モバイルLTE」は、ちゃんとNTTドコモのXiのLTEネットワークに接続できるし、エリア的にもそんなに不満を感じることはなかった。特に、3Gエリアが広いのは、地方に出かけることがある人にとって、心強い存在。

 ちなみに、別途、購入した「iPad miniのWi-Fi+CellularモデルのSIMフリー版(香港版)」については、同じSIMカードじゃつまらないので、「IIJmio 高速モバイル/D」のnanoSIMカードを装着して、LTEで利用できるようにしている。

 この他にも今やMVNOサービスの老舗とも言える日本通信の「b-mobile 4Gデータ通信専用サービス」をはじめ、BIGLOBEやOCN、ニフティ、So-netといった大手プロバイダも同様のサービスを提供しており、かなり選択肢は拡がっている。料金体系は各社さまざまだけど、LTEに接続できて、月に1GB程度の転送で月額2000~3000円程度がもっともリーズナブルで、高くても4000円程度で済むものがほとんど。外出時の利用頻度が高くてもテザリングを多用しなければ、BB.exciteやIIJmioのプランがおすすめだけど、ランニングコストを抑えたかったり、外出時の利用頻度が低いのであれば、通信速度を数百kbpsに抑え、月額1000円以下で利用できるプランもある。

各地に出かけてもプリペイドのmicroSIMカードは入手しやすい。スペインのvodafone(左)、シンガポールのSingTel(右上)、タイのDTAC(右下)。購入時に付属していたVerizonのmicroSIMカードは、その後、渡米する機会がなかったため、使わなかった

 また、海外に出かけたとき、プリペイドSIMが入手しやすいのもiPadの隠れたメリットの1つ。前述のように、ボクはiPad miniのSIMフリー版も持っているけど、この5カ月間、海外に持っていったのは、いずれもiPad 4だった。モビリティではiPad miniが勝るものの、iPad miniのnano SIMはまだ扱っていない国と地域も多い。これに対し、iPad 4のmicroSIMカードはスタンダードな存在だし、iPadを見せれば、たいがいはデータ通信専用の手頃なプランを提案してくれる。

 実際の用途については、そんなに特別な使い方をしていなくて、Webページ、Facebook、写真やムービーの閲覧などが圧倒的に多く、たまに仕事関連の文書を見るときに使うくらい。新聞は日経新聞の電子版を契約しているので、飛行機で移動するときなどはラウンジやWi-Fiスポットでアプリを使って、ダウンロードしている。電子書籍はあまり読まないけど、スマートフォンで登録していたシャープのGALAPAGOSがiPadにも対応しているので、3台まで登録できる端末の内の1台は、このiPad 4を登録している。ただ、これくらいの用途でも初代iPadから触っていることもあって、たまにiPad miniを手にすると、どうも今ひとつレスポンスに不満を感じてしまい、iPad 4が手放せない要因になっている。

 とまあ、散漫なまとめになってしまったけど、iPad 4って快適だし、いろんな使い道があるし、NTTドコモのLTEが使えるSIMフリー版は便利。頑張って米国で買って良かったというのが素直が感想。1つだけ不安なのは、Apple Care+ for iPadを契約していないので、落としたり、壊したりすることかな。本誌の「The クラッシュ」のコーナーに載らないように、大切に使いたいと思います。と言いつつ、次期iPadが出たら、買い換えるつもりだけど……。もちろん、SIMフリー版でね(笑)。


純正マップ改善の一方でGoogleマップも使いやすく
アップル純正のマップアプリの画面

 iOSに搭載されているアップル純正の「マップ」アプリ、2012年9月19日のiOS 6登場直後は不具合と言われるほど完成度が低かったが、2013年3月11日ごろに改善され、実用性が一気に向上した。「パチンコガンダム駅」に代表される誤データは修正され、鉄道路線もわかりやすく描写されるようになり、そのほかのランドマークも多数収録されている。基本的な利用に困らないレベルの地図アプリになったと言えるだろう。

 純正マップが改善した一方で、iOS版の「Googleマップ」アプリの使い勝手も向上していたりする。Googleマップのアプリ自体はあまり変わっていないのだが、その他のアプリがGoogleマップとの連携が強化されつつあるのだ。

 たとえば「食べログ」の公式アプリにアップデートがかかり、連携する地図について、アップルのマップとGoogleマップのどちらにするかを選べるようになった。アプリ内で表示される地図とワンタップで起動できる外部地図アプリの両方を切り替えられるようになっている。

Googleマップアプリの画面
食べログアプリではGoogleマップを利用するかどうかを設定できる

 このほかのGoogle製アプリからも、Googleマップを起動できる。アップルのマップからも、経路検索をするときの連携アプリにGoogleマップを選択可能だ。筆者が愛用しているカレンダーアプリ「Staccal」も、スケジュール内の場所の検索に、純正のマップアプリだけでなく、Googleマップアプリも選べるようになっている。

 こうしたサードパーティ製アプリによるGoogleマップ連携機能は、そのアプリの開発者が組み込まなくてはいけないので、対応はアプリによってまちまちだ。しかしもともとGoogleマップが広く使われていたこともあって、Googleマップとの連携機能を実装するアプリは多い。

アップル純正のマップは経路検索にほかのアプリを利用するのがちょっと不便

 iOS 6へのアップデート直後は、地図機能の劣化に悩まされることが多かった。しかし、この半年でiOS 6の地図機能は大幅に改善されていて、多くの面でiOS 5以前よりも使いやすくなったと思う。アップル純正のマップの完成度が高まったこと、Googleマップアプリをアプリ間連携しやすくなったこと、この両方の面からの改善が、iOSの地図機能全体を使いやすくしてくれている。

 ただ、個人的には、アプリの使い分けが必要なのはちょっと残念かな、とも感じる。たとえば純正の「メール」