Windows 7とケータイ
先日、自宅用にWindows 7搭載のノートPCを購入した。メールにしても、今はWebブラウザ中心の生活に慣れてしまったので、特に大きな問題もなく、快適に利用できている。が、一点、なかなか先に進めないでいるのが、ケータイとの連携だ。
XPからVistaになったときもそうだったが、ドライバソフトがなかなか提供されないのだ。たとえば、筆者愛用のMobile Hi-Vison CAM Wooo用のUSBドライバの提供時期は2010年2月上旬、LISMO Portも調整中というステータス(2009年12月9日時点)。細かいことを気にしなければVista用のドライバを入れて動かすという手もあるが、それはそれで自己責任になってしまうので、あまり気が進まない。
Windows Vista上で動かしているLISMO Port |
アドレス帳のバックアップなどはmicroSDやau oneアドレス帳を活用すればいいし、データ通信についてはBluetooth経由で行うという逃げ道もあるが、LISMOの音楽の入れ替えについてはLISMO Portが使えないことにはどうしようもない。
そもそも、LISMO Portとの通信など、Bluetooth対応にしてしまえば話が早いし(伝送速度は遅いけど)、もう少しPCとの連携に真剣に取り組んでほしいと思うのだ。
ワンセグを見直す
横開きできるMobile Hi-Vision CAM Woooなのだが、思ったほど横に開く機会が無い。そこで、というわけでも無いのだが、最近、ワンセグを録画して、通勤途中に見ている。
筆者の場合、地下鉄通勤なので、暇つぶしにネットを見ようにも、駅のホームでしか電波をつかめないため、本体メモリおよびmicroSD内のリソースを有効に活用する必要に迫られる。結果として、定番は音楽やゲームということになるのだが、それはそれでマンネリ化してしまい、飽きてきてしまった。
そこで目を付けたのが、日々新しい情報を発信しているテレビ。つまりワンセグだ。カメラなどの機能と比べると使う頻度が少なく、「そういや、俺のケータイにワンセグの録画機能ってあったんだっけ」という方も結構いるんじゃないだろうか。せっかくケータイに搭載されている機能なので、自宅にいて安定して放送波が受信できる深夜番組や早朝のニュース番組を予約録画しまくった。
気をつけないといけないのは、初期設定だと、予約した番組が始まる2分前にアラーム(またはバイブ)が起動するということ。これを解除しておかないと、夜中にアラームやバイブが起動してビックリすることになる。そこで活用したいのが、マナーモードの「オリジナルマナー」機能。オリジナルマナーの設定をスケジュールアラームの音量やバイブをOFFに変更して、オリジナルマナーに設定しておけばいい。
そうやって日々録画した番組を見ていて気付いたのは、録画しておけば1.3倍で高速再生できるので、暇つぶしと言えども、かなり時間を有効に使えるということ。たとえば、30分電車に乗っているとすると、39分ぶんの情報が得られる。
今さらだけど、皆さんのケータイに当たり前に付いてるワンセグ機能って、結構便利ですよ。
PCドキュメントビューアーで原稿の校正
仕事柄、原稿の内容を確認する機会が多い。というか、仕事の大半がそうかもしれない。普段会社にいるときは、プリントアウトした原稿に赤ペン、またはWordの校閲機能を使うのだが、出先ではなかなかそういうわけにも行かない。
そんな時に便利なのが、「PCドキュメントビューアー」の編集機能だ。PCドキュメントビューアーでは、Word、Excel、PowerPoint、PDFといったドキュメントファイルを閲覧できるのは有名な話だが、Mobile Hi-Vision CAM Woooなどの一部機種では、WordとExcelの編集機能が利用できる。
もちろん、短い文章ならメールにコピー&ペーストして送ってもらうだけで事足りるが、長い文章だったり、いくつも修正箇所が出てきたりすると、さすがにメールの編集画面ではつらくなってくる。
その点、Word(.doc)形式の原稿をメールに添付して送ってもらい、PCドキュメントビューアーで閲覧、気になったところを修正、再びメールに添付して送り返す、という使い方ができるのは効率的。欲を言えば、PDFの編集機能やPCのWordで使える「吹き出し」表示などに対応してくれると、さらに便利なのだが。
じぶん銀行の活用法
最近のauの端末のメインメニューの中には「じぶん銀行」なるサービスへのリンクが用意されている。最初は「何だコレ、邪魔だな」と思っていたのだが、いざ自分が使い、周囲も使うようになってからは、かなり便利だと思うようになった。
じぶん銀行というのは、KDDIが三菱東京UFJ銀行と一緒にやってるネット銀行。このサービスを使うメリットは2つあって、1つはじぶん銀行や三菱東京UFJ銀行の口座との間では、手数料無料で振込ができること、もう1つは送金相手がauユーザーなら、電話番号で振込できるということだ。
で、どんな使い方をするのかというと、昼飯時、忙しくて会社の外に出られないというような状況のとき、ちょうどコンビニに行く誰かに「悪いけど、ついでに弁当買ってきて」と頼むようなケース。相手もじぶん銀行に口座を持っていて、auのケータイを使っているなら、1円単位でも手数料をかけず、簡単に精算できてしまうのだ。
やはり手数料無料というのは大きなポイントで、感覚的にはバーチャルな小銭入れのよう。おサイフケータイの電子マネー以上におサイフらしいような気もする。
ちなみに、ドコモも「ケータイ送金」というサービスを提供しており、こちらは事前に口座を開設する必要はないが、送金の度に手数料がかかる。どちらも一長一短といったところだが、それぞれ競争して、もっと便利になるといいな。
撮りためた動画のやり場
「Mobile Hi-Vision CAM Wooo」を購入して約2カ月が経過した。普段持ち歩いているケータイだけに、ふと撮影しようと思った時に動画を撮影できるのは、写真と同じ。しかし、撮影しまくっていると、メモリカードの空き容量がみるみるうちに減っていく。さすがハイビジョン画質。本体のサイズだけでなく、ファイルサイズも巨大なのだ。
というわけで、今回は、撮りためた動画データをどうしてるか、という話である。
端末を購入した当初は、パソコンを使って、mp4やwmvなど、他の形式に変換し、さらにそれをDVD-Rに焼いて、DVDプレーヤーなどで再生できるようにしていた。ただ、データ形式の変換やDVD-Rへのライティングにえらく時間がかかるため、すぐにこれを断念。結局、今はあれこれ考えず、とりあえず3g2形式のままハードディスクやDVD-Rなどのメディアにバックアップしている。
これはこの端末に限ったことではないが、ハイビジョン画質の動画を快適に編集するには、かなりハイスペックなPCが必要になる。そのためにハイスペックPCを買うという選択肢もあるが、動画はDVD/BDレコーダーなんかで編集・記録した方がはるかに安上がりで楽、という現実があるわけで、3g2形式をそのまま処理できるレコーダーの登場に期待している。出る気配ないけど……。
ちなみに、それとは別に、3g2形式に対応した「フォト蔵」のような写真・動画共有サイトを利用する手もある。同サイトであれば、月に1GBまで、動画は1ファイルにつき100MBまたは20分まで、という制約付きだが、無料でデータをアップロードして保管しておける。Mobile Hi-Vision CAM Woooの場合、100MBだと、尺にして約1分半に相当する。ネット上で共有できるというメリットもあるので、わりとオススメだ。
防災の日に「帰宅支援マップ」を試す
「緊急地震速報」の誤報の記憶も新しいが、今週は「防災週間」ということで、久々にauの携帯電話に搭載されている「災害時ナビ」を使ってみた。
2年前に書いた記事を読み返し、「あぁ、当時はそんな元気があったのかぁ」などとつい弱音を吐いてしまう。先日掲載した記事によると、渋谷・新宿間の「帰宅支援マップ」がお試し配信されているということなので、「よし、それくらいの距離なら」ということで、2年ぶりに試すことにしたのだ。
2年前は早朝だったが、今回は9月1日夜8時半に渋谷駅をスタート。距離はちょうど4km程度なので、1時間もあれば新宿駅にゴールできるはず。地図を頼りに明治通りをひたすら歩く。しばらくして、自分の位置を正常に測位できていないことに気付いたが、あれこれ原因を追及していると終電を逃して帰宅できなくなり、災害時でもないのに別の意味で帰宅支援が必要になってしまうので、そのまま歩き続けることに。多少は土地勘もあるし、それほどアップダウンも無いので、9時半には新宿駅に無事到着した。
その後、測位できない原因を調べようとあれこれ端末を操作していたのだが、「地図ビューアー」アプリを単体で起動し、「簡易ハンディGPS」を起動してみると問題なく測位できるようになった。いまだに根本的な原因はよくわからないが、肝心の時にトラブるよりはマシなのかも。対応機種をお持ちの読者の皆さんは、いい機会なので、一度起動してちゃんと測位されるかどうか試してみてほしい。
ケータイで楽しむハイビジョン動画
前回予告した通り、「Mobile Hi-Vision CAM Wooo」を購入。いやぁ、覚悟していたとはいえ、でかいな......。さすがに152gもあると、胸ポケットに入れていたらシャツの襟元の形が微妙にゆがむ。
しかし、ハイビジョン動画をケータイで撮影できるというのは、思った以上に楽しい。映像がクリアで美しいというのはもちろんだが、この端末の場合、音をしっかりと録音できるのがいい。通常のケータイだと、マイクは内側を向いているので、拾うのは自分の声ばかり、ということになりがち。音声ズーム機能付きなので、少し離れた人の声も拾える。
お盆に帰省した際には、1歳8カ月になる息子と海水浴へ。波打ち際でバッシャンバッシャン波をかぶって喜ぶ息子(約5MBのサンプル: movie_sample.3g2)を撮影し、両親とともに実家のテレビで鑑賞。動き回る子供の静止画をケータイで撮影するのは至難の業が、動画だと逆に「もっと動き回れ」と思える。ちなみに、実家のテレビはVIERAなのだが、簡単なカーソル操作はVIERAのリモコンでも行えた。
au純正のHDMIケーブルは4725円もして、「相変わらずHDMIケーブルは高いなぁ」と思ったりもしたが、実際に使ってみると、この端末を使い倒すには必須のアイテムだということが分かった。
ボクは「なかよしボックス」が好きだ!
ボクは今、主に3台のケータイを使い分けている。この「みんなのケータイ」にレポートを書かせていただいているauのWoooケータイ H001はプライベート用。ドコモのP-01Aはビジネス用、そしてソフトバンクのiPhone 3GSがパソコン代用だ。使っていて最も楽しいのは新参のiPhoneだ。正直、楽しくてたまらない。なので、H001の3D機能を自慢する機会もめっきり減ってしまった。
それでも、プライベートで使うケータイはやはりauじゃなきゃな、という思いはある。プライベートでの用途は、なんといってもメールが中心になる。飲み友だちのアドレスや、なんとなくアドレス交換しゃちゃった人のアドレスなどはauケータイだけに登録しているので、この端末のアドレス帳を見ると、自分がロクに仕事をしていない遊び人のようにも思えてくる。これって誰だっけ? というような妙なニックネームが並んでいたりするからだ。
auケータイのメール機能として私が最も気に入っているのが「なかよしボックス」だ。10個のフォルダが用意されており、それぞれに1件のメールアドレスが登録できる。そのアドレスから届いたメールと、そのアドレス宛に送ったメールが自動的に振り分けされるため、そのアドレスの主とのメールの往信履歴をまとめて確認できる機能だ。食事やパーティに誘われた際に、自分がいつどういう返事をしたかということをチェックしやすいのが利点だ。
ボクがこれまでに使ったケータイの中で、他キャリアでこの機能が付いているのはパナソニック製だけではないかと思う(違っていたら、すみません)。パナソニックのケータイには「なかよしボックス」とは若干仕組みが違うが、指定したアドレスとのメールの送受信履歴を一覧できる機能がある。受信メールを開いたあとでサブメニューから「送信+受信メール」を選択すると一覧が表示される。
個人的な感想ではあるが、やはり「なかよしボックス」のほうがシンプルで使い勝手がいいように思う。ただし、問題もある。「なかよし」に登録するのは、やはりそれなりの関係がある相手だったりすることがある。うっかり人に見られると「へぇ~、このコと仲良しなんだ~」「あたしの名前は入れてないんだ~」なんてことにもなりかねない。
そこで登録する名前にはひと工夫が必要。幸いなことに、「なかよしボックス」はアドレス帳にどういう名前で登録しているかは関係なく、フォルダごとに任意の名前を付けられるようになっている。さらにフォルダごとにロックがかけられる機能があるとうれしいのだが、残念ながら、メールは一括ブロックにしか対応していない。今後の改良に期待してもいいですか?
読書スタイルで使えるWoooケータイ H001
筆者はたまたま現在、ドコモのP-01Aも併用しているのだが、これも縦横どちらにも開ける2WAYスタイルの端末だ。P-01Aは横向きに開いたときは横専用の画面が表示されて、キー表示も切り替わる。H001も横開きにすると横専用の待受画面が表示されて決定キーを押すと横画面用のメニューが表示される。ただし、このスタイルで縦向き表示でも使うことができるのだ。メーカーが意図してそう設計したのかどうかは定かではないが、横開きでも縦開き時の操作が制約されないようになっている。
電車内でケータイを見るとき、隣席からの視線が気になるものだ。メールを入力するとき、ウェブページを見るとき、撮影した画像をプレビューするとき......。最近の機種には「ベールビュー」という視野角を狭くして画面を斜めから見えにくくする機能があったり、その機能がなくても市販の偏光シールを貼ることで覗き見を防止できる。それでも画面を全開にしていると、ケータイの向きがちょっと変わるだけで見られてしまうのではないかと気になるものだ。
この"読書スタイル"にしていると、ケータイを半開きで使うことでがき、左手でキーを操作しながら、周囲に覗かれることなく右画面でメールやウェブをチェックできるのだ。とくに右隣に誰かが座っているときに有効なのだが、左隣に座られても角度をちょっと変えるだけで完全にガードできる。それでも不安なら3Dボタンを押せば、ちょっと上向きか下向きにしないと文字が見づらくなるので、より安全度が高まる。
筆者が外出時に見るウェブページといえば「mixiモバイル」「モバツイッター」(ケータイからTwitterを利用できるサービス)などプライベートな情報を含むサイトが多い。mixiの画面にやたら登場する電子コミックの刺激的なバナー広告に惹かれて、そのお試し版をダウンロード視聴しちゃうこともある。そんなときに"読書スタイル"が大いに助かるのだ。
これって自分が便利だと思っているだけ? そこまでして、こそこそとケータイを使うヤツはいないか? という疑念があり、これまでこのブログにも雑誌記事にも書かずにいたのだが、先日、日立の開発担当者に会う機会があり、「実はこんなふうに使っているんですよ~」と話してみた。すると担当者いわく「そういう使い方をしている人、結構いますよ」との回答を得た。メーカーの"お墨付き?"をいただいたということで、ユーザーのみなさんにも自信を持ってオススメしたい。
紛失したケータイをGPSで検索
自慢にも何にもならない話だが、筆者はよくケータイを紛失する。最も置き忘れることが多いのが飲み屋だ。カウンターに置いたまま帰宅してしまい、翌朝目が覚めてから「ない!」と気づくようなことが多い。仕事柄、複数台のケータイを使っていて、電話帳のバックアップは取っているのだが、最近のケータイは端末自体が高価だし、セキュリティ面においても「遠隔ロックだけじゃ万全ではない」という思いがあるので、見つからないと「どうしよう......」という不安に駆られる。
なので、ケータイの取り扱いには重々注意しているつもりだ。にもかかわらず、今使っているH001も先月行方不明になってしまった。そこで役立ったのがGPSを利用したケータイ検索サービスだ。auは「ケータイ探せて安心サービス」という名称で提供されており、最近の機種にはあらかじめ専用アプリがプリセットされている。パソコンで「auお客さまサポート」に登録すれば、自分で端末のおおまかな所在地を確認できるというサービスだ。
端末をなくした直後に検索してみたところ、地図には自分が行ったことがないような場所が表示された。どうやら飲み屋に忘れたわけではないらしい。昨夜はタクシーで帰宅した。タクシーに置き忘れたのか? そういえばタクシーの中でメールをチェックしたかもしれない!? ということでタクシーの領収書にあった電話番号に連絡。応対してくれた人に車両番号などを告げると、すぐさま端末を確認でき、着払いの宅配便で送ってもらって無事生還となった!
紛失した日に乗車していたのは、東京のとあるタクシー会社の車。電話で応対してくれた担当者は、丁寧な言葉でケータイの特徴を確認してくれて、端末を返送するにあたり「電源を落とさせていただきます」という了承もこちらに取り、きちんとプチプチの梱包材にくるんで返送してくれた。他のタクシー会社がどのような対応をしているかはわからないが、筆者はそれ以来、なるべくこのタクシー会社を選んで乗るようにしている。
ケータイを紛失したときに、あわてて回線そのものの利用停止措置を取る人もいるようだが、回線を止めてしまうと、こうした検索サービスや遠隔ロックサービスを利用できなくなる。また、後日「ケータイ探せて安心サービス」をもう一度試して気づいたことだが、このサービスを利用すると、端末をマナーモードにしていてもピーピーと激しい警告音が鳴るので、端末の近くにいる人に気づいてもらえる可能性もある。私を反面教師に、紛失時の対処法として参考にしていただけたらありがたい。
あんな画像、こんな画像を3D表示にしてみると......
左の画像が通常表示、右が3D表示 |
Woooケータイ H001の最大のウリは3Dである。買ったからしばらくは、日立のサイトから落とせる動画を見まくり、その後はワンセグを3Dで見て楽しんでいたが、徐々に飽きてきた。というか、そもそも筆者はケータイではあまり動画を見ない。なので、このケータイを買ったのを機に始まった"3D動画ブーム"はあっという間に終焉してしまった。
最近ハマっているのは撮影した画像を3D表示にして楽しむことだ。H001には5メガピクセルのカメラが搭載されている。スペックには記されていないが、起動が速く、ピント合わせも速いので、ブログ用にレストランで食べた料理などを撮るのに重宝している。「高感度撮影モード」はない(ISO感度が高くなる「パーティモード」はある)のだが、薄暗い室内でも結構明るく撮れる。構図の歪みをチェックしやすいグリット表示ができるのも気に入っている。
あれこれ撮影した画像を3D表示にしてみると、ウォッと驚くほど立体的に見える写真があれば、ただ被写体がぶれて重なっているようにしか見えない写真もある。
発売時期に日立の担当者に取材させていただいた際、「白いものほど浮き上がって見える」「背景が暗くて手前が明るいといったグラデーションの画像が立体的に見える」と聞いていた。そのときに心に芽生えたのが、取材中なのに不謹慎ではあるが「エロ向きかも...」という期待感である(笑)。ヌードグラビアは被写体に明るい照明をあてて撮るものが多く、そもそも人体を立体的に見せるべく撮影されている。これを3D表示にしたら、どうなるのか? 購入後すぐさま試してみた(笑)。
結果は......。満足度80点といったところ。確かに立体的に見えるのだが、輪郭線が重なって細部がぼやけてしまうのだ。一見すると生々しく見えるのだが、目を凝らすと肝心な部分にモザイクがかかっているような感じ? 「ケータイWatch」にこんなことを書いていいのだろうか?(笑)
きれいな話に戻そう。3カ月ほど使って、最も3D表示効果が高かった写真は夜桜だ。暗闇に満開の花びらが浮かび上がるように見えて、じつに美しい。あと、料理の写真も◎。テーブルに置いた白い食器が立体的に見えることに加え、料理の光沢が際立っておいしそうに見える。これからもいろんな被写体で試していきたいと思う。
幅1mmの差で大きく異なる使用感
ソリッドなデザインにひかれて、なかば衝動買いしてしまったWoooケータイ H001。最初のうちは3D映像を見まくって、ワンセグでWBCを見ていたときは「臨場感が違う~」なんて歓喜していたのだが、使い続けていくうちに欠点も見えてきた。
使い勝手のうえで最も不満を感じているのがフィット感だ。H001のサイズは約51×111×18.6mm。近頃の標準的なケータイよりもひと回り大きい。重さも約145gで、auの春モデルの中では最も重い。操作感に影響を与えているのは、どうやら「51mm」の幅にあるようだ。ウェブサイトをハシゴしたり、ゲームをするときなどは端末を長時間握っていることになるが、なんとなく手が疲れるのである。長いメールを打つのがかったるく、ついつい「了解」「微妙」「無理」などと、そっけない返信をすることが多くなってきた。
筆者がH001とは別に仕事用に使っているドコモのP-01Aは幅50mm。もう1台ときどき使っているソフトバンクの830CAも幅50mm。どちらも使用感は良好だ。1mm違うだけなのに使用感に大きな差が生じることをあらためて実感した。
昨年の夏、ソフトバンクモバイルの発表会で孫社長が「女性の手に最もフィットするのは48mm」といった発言をしていたが、男女問わず幅48~50mmあたりがベストサイズではないかと感じている。
もちろん、手の大きさや握力には個人差がある。また、端末の形状によっても使用感は異なるので、数値だけで良し悪しを推し量れるものではない。H001の場合、ソリッドかつスクエアなデザインが施されているため、エッジ部分が角張っている。筆者はわりと力を入れてグリップするクセがあるのか、握っているときに"痛い感"(実際に痛いわけではないが)が生じてしまい、それも使用感を損ねる原因となっているようだ。このエッジ部分が丸みを帯びていたら、もうちょっとメールが打ちやすかったかもしれないんだけどなぁ...。でも、そういうデザインだったらこの端末を買わなかったかもしれないなぁ(笑)。
H001の3D機能を自慢しまくり
購入後、数日間はとにかく3D映像を見まくった。プリセットされていたEZムービーでは物足りず、日立のメーカーサイトにアクセスして、3Dコンテンツを落としまくった。いずれも数十秒程度のショートムービーだが、立体的に見える映像に驚きたいだけなので十分だ。
飲みに出かけたりする際は、さりげなく、されど目立つ場所にH001を置くように心がけた(笑)。ときどき横向きに開くようにしたりすると、かなりの確率で「それって3Dのやつですよね?」と気づいてもらえる。嵐のCM効果であろうか、ユーザー認知度は非常に高いようだ。「見てもいいですか?」という狙い通りの言葉をかけられたら、さっそく即席上映会を開始。ダウンロードした3Dムービーを再生して「こんな感じだけど...」と見せてやる。ほとんどの人は「すごい!」「3Dメガネなしでこんなに見えるの?」「目が悪くなりそう」などと、うれしい反応をしてくれる。
僕は"暇つぶし"もケータイの重要な役割の一つだと思っている。暇なときにゲームをしたり、受信メールを再読したり、普段使わない機能を意味なくチェックしたり......。H001の3D表示機能は"ひとり遊び"だけでなく、会話ネタがないときのコミュニケーションにも重宝するので、暇つぶしケータイとしては最高峰と評価したい。
ワンセグを見る際も、多少視認性が落ちるのは覚悟して3Dボタンを押しまくっている。ニュース番組ではキャスターが手前にいるように見えたり、水泳中継では水しぶきが立体的に見えたり、結構楽しめる。「3D設定」によって、3D表示の度合いの強弱と、凹凸パターンを「ダイナミック」「スタンダード」「ライト」に切り替えられるようになっているが、「弱」+「ライト」に設定すれば、ワンセグの字幕もはっきり読める状態になる。
ただし、これまでに見せた人の反応を見ていると、3Dの見え方はかなり個人差がある印象だ。僕は「強」+「ダイナミック」でワンセグを見ると、映像がブレるように見えてしまうが、そうは見えず「めちゃくちゃ立体的に見える」と言った友人もいた。H001をいかに快適に楽しめるかは、自分の見え方に適した「3D設定」を行うことにあるようだ。
ルックス重視の携帯選び、秋冬コレクションの注目は?
楽しい楽しいケータイ選び、さてさて秋冬はどうしようか。論理的でない頭脳を標準搭載しているためか、毎度ケータイ選びは「なんかコレ、カッコイイ!!」みたいな印象を重視している。今回、津田がビビッ! ときたのは、以下の4モデル。ボディカラーも含めてビビッ! とくるあたり、やはり見た目重視なのです。
・W63CA シャインピンク
・SH-01A Blue
・930SH ブルーグリーン
・W63H ガーネットオレンジ
上から欲している順に並べてみた。とくに「W63CA」は、デザイン的なまとまり感に関して、秋冬モデルの中で群を抜いていると思う。EXILIMケータイの高機能なイメージに、ビビッドだが浮ついていない印象のピンクはかなり気持ちがよく、蛍光色の人工的なイメージは、高機能な端末と組み合わさるととてもサイバーな感じがする。
ケータイの顔となる部分は、メインディスプレイの反対側、背面パネルが一般的だ。ところが「W63CA」は、カメラが搭載されたバッテリー側のボディが顔になっている。はっきりしたコンセプトがなければ、背面側に何か機能を置きたくなってしまうところだろう。高機能をうたうモデルは、デザイン的にはちょっと......なんてこともあるが、とてもキレイに収まっていて好印象だ。
同じような観点から、「SH-01A」のBlueにも注目している。AQUOSケータイのサイクロイドスタイルは、端末の構造上、ボディサイズやデザインに制約があると思うのだが、今回の「SH-01A」はとてもすっきりとまとまっている印象だ。ミニマルなデザインとなったことで、これまでよりもメディアプレーヤーとしてのケータイらしさにフォーカスされたように思う。
「930SH」(ブルーグリーン)と「W63H」(ガーネットオレンジ)は、これまでのケータイらしさを色濃く感じさせるところに注目した。とくに「930SH」は、スタンダードな形状ながら、デザイン的には非常に洗練された印象がある。「W63H」はケータイではあまり見ない車のボディのようなカラーリングが気に入ってしまった。
今回の秋冬モデルは全体的な印象として、戦略的なカラーリングを打ち出している端末が多い。奇抜な色というわけでなく、今年の秋冬や来年の春夏の流行色を取り入れながら、オーソドックスな色を用意しているようだ。今回はデザインや色をテーマに気になるものをピックアップしてみたが、ここに機能や発売のタイミングなどを加味するとさらに悩ましい。そしてその悩みはとても楽しいのだ。