スマートフォンの使い方が落ち着いてきてしまった
【G'zOne TYPE-L CAL21】
房野麻子
(2013/2/13 06:00)
ドコモの春モデルとauのNEW INFOBAR、いずれも素敵でどれを購入しようか悩み、その間にどんどん端末が発売されております。うかうかしていると次の新モデルが発表されて買うタイミングを逃してしまうことになるので、気に入ったものを初日に買うべきだとは思うのですが、素敵だとは思うものの今使っているモデルに特に不満がなく、買い替えの必要を感じません。
これまではAndroid OSのバージョンがどんどん上がり、その際にレスポンスや使い勝手が大きく変化していたので、それを知るためという名目もあって、気に入った端末は早めに購入してきましたが、Android 4.0以降は安定し、それなりのスペックなら端末ごとで大差を感じなくなってきました。確かに5インチフルHDの画面に惹かれないわけではありませんが、「これを今すぐ買いたい!」という気持ちになりません。
自分自身のスマートフォンの使い方も落ち着いてきてしまいました。普段は通話とGmail、FacebookとTwitter、ブラウザ、地図、カメラ、テザリングでOK。わざわざダウンロードして使うアプリは「NAVITIME」と「Run&Walk」くらいで、アプリの知識に関してケータイライターとしてかなりマズイ状態になってまいりました。そういえば、パソコンも特にMacは、テキストエディタ以外はプリセットされているソフトで十分満足する人間です。
また、キャリアメール(Eメール)はほとんど使わなくなりました。SMSは主に家族とのやり取りでよく利用していますが、ここがLINEなどの無料通話アプリになっている方も最近は多いのでしょう。
こうして振り返ってみると、我ながら地味すぎる。斬新なMEDIAS Wを購入して新たな使い方を見出すべきでしょうか。それとも5インチフルHD&クアッドコアCPUの端末なら、動画を見たくなったり超美麗ビジュアルのアクションゲームをしたくなったりするのでしょうか。どうもそうとは思えず、ライターとしては崖っぷちに立っている気分ですが、普通の人のスマートフォンの使い方って、こんな程度じゃないですか?
ロック画面をちょっとだけカスタマイズしたい
【G'zOne TYPE-L CAL21】
房野麻子
(2012/12/25 06:00)
先日のふたご座流星群、ご覧になりましたか? 私は20分ほど自宅のベランダから眺めただけで、ラッキーにも2つの流星を見ることができました。板橋区の空は明るく、しかもベランダから見上げるだけで、条件としてはかなり悪い方でしょう。でも、G'zOneのアプリ「STAR GAZER」を使って、流星がよく見えるというオリオン座の方向を検索し、ちょっと寒さを我慢しただけで、見られたんですよ、流星が。来年こそは面白い記事を、〆切をきちんと守ってたくさん書けますように、と祈りたかったのですが、流星はあっという間に消えてしまいました。地道に努力したいと思います。
G'zOne TYPE-Lを使い始めて1カ月以上経ちましたが、安心感のある携帯電話は快適ですね。耐衝撃性能で落としても安心というのはもちろんですが、コロンとした形状と適度な重量感で、持ったときの感覚からして安心感があります。4インチのディスプレイはゴツいフレームで囲まれていますが、女性の私の手でもいい感じに収まるのは、意外に狭額縁だからなのでしょう。また、背面のディンプル加工のおかげで、常にサラッとした手触りも気持ちいいです。私は電車の中などで端末をずっと握りしめていることがあるのですが、そんなときにも不快感がありません。もともとはグリップを高めるための処理だと思うのですが、こんなメリットもありました。
動作も今のところ、何の問題もなく快適です。普段は、通話、メール、ブラウジング、SNSと、たまに動画を見るくらいですが、困ったとかイライラしたことはありません。テザリングも通信が途切れるようなこともなく快適でした。1年前のことを思うと、改めてAndroid端末の進化の速さを感じます。
動作自体には何も不満はないのですが、もうちょっとカスタマイズできたらなぁ、という部分はあります。例えばロック解除画面。タッチでロック解除する際は2回タップが必要なのですが、これって2回も必要でしょうか。発表会では「誤って解除されるのを防ぐ」というような説明をうかがいましたが、私自身としては、特にカメラを使うときは早くロック解除したい気持ちの方が強いので、タッチするなら1回でいいなあ、と思った次第。私のタッチがスピーディ過ぎるのか、2回目を認識してくれなくて、3回タッチすることもあるのですよ。かといって、解除画面がまったくないのも不安。以前のスライド型を残すなど、ロック解除のバリエーションをもうちょっと増やして、選べるようにしてほしいなと思いました。
ロック解除画面でいえば、アプリのショートカットがカメラだけ、というのもちょっと不満です。最近の端末はロック解除画面に好みのショートカットを置けるようになっているものが多いので、G'zOneもそういったカスタマイズに対応してほしいと思いました。さらに、ロック解除画面に「WALKING COUNTER」の歩数を表示してくれたらいうことありません!
出張にも持って行きたいG'zOneの卓上ホルダ
【G'zOne TYPE-L CAL21】
房野麻子
(2012/12/4 06:00)
先日、KDDIの船上基地局開設に向けた実証実験の取材で、呉に行って参りました。海上保安庁の巡視船「くろせ」に、auの携帯電話基地局と衛星アンテナという移動基地局と同じ設備を設置して、海上から陸上に向けて電波を発射する実験です。災害時などに活用することを目指しています。
で、もちろん、海といえば、G'zOneが似合うのです。もちろん「G'zGEAR」で呉の海の潮位を計ってみましたとも。といっても、残念ながらそれだけなのですけど。時間を変更していくと、海釣りに適した時間帯には魚のイラストが表示されるので、釣りをされる方には便利なアプリかもしれません。
ところで、潮位の変化は電波にも影響する可能性があるということで、今回の実証実験では半日間、同じポイントで電波の様子を連続測定したのだそうです。また、衛星アンテナは極力水平に設置する必要があるとのことで、船の揺れに対応できるように、水平を保つ動く台座の上に設置されていました。電波とは本当に繊細なものだなと思った次第です。
停泊中とはいえ船に乗ったのですから、G'zOneをなんと海の中に落としちゃった、さあ、大変! でも強力防水だから大丈夫……というようなドラマチックなことが起こればよかったのですが、くろせの甲板はあまりにオープンで、緊張感溢れる場所でございました。フェリーのようなしっかりとした柵などはなく、周囲に細いロープがはられているだけで、一般人にとっては危険な感じのする甲板です。うっかりロープに寄りかかったり、撮影に夢中になって後ずさろうものなら、ロープをすり抜けて海に落ちてしまうのではないかと思わせるほど簡易なもの。本気で結構恐ろしく、こわごわ歩き、カメラもスマートフォンも絶対に落とさないようにがっちり握りしめていたため、海中に落ちてしまうことはありませんでした。なお、もちろんご存知だと思いますが、G'zOneの防水性能は海水には対応していませんのでご注意ください。
G'zOneのありがたみを感じた部分は、地味ですが、卓上ホルダです。出張になれば当然、荷物は極力少なめに、というわけで、卓上ホルダは持っていかなかったのですが、これは失敗でした。共通ACアダプタ04は電流が1.8Aで、以前のものより速く充電できるようになっていますが、それでも待てども待てども充電が終わりません。カタログには、この共通ACアダプタと同梱の卓上ホルダを両方使うと約110分、ACアダプタだけで約150分となっていますが、体感的にはもっと差があるように感じました。次からの出張には、卓上ホルダも持って行きたいと思います。
G'zOne TYPE-Lを買いました
手に調度よく収まるサイズ、心地良い存在感を感じる重さがいい感じ。大好きな通知パネルを、端末を手の中で持ち替えることなく引き出せるのが嬉しいです |
10月中旬に行われたauの新製品発表会では使ってみたいモデルばかりで、次に購入する端末をどうしようかずっと悩んでいたのですが、今回は我ながら「キャラに合ってないよなあ」と思いつつも、「第一印象で決めてました」という感じで、結局あまり悩まず「G'zOne TYPE-L」(CAL21)を購入しました。
大画面が大好きだと公言していた自分が、なぜ4インチで解像度もごく標準的なG'zOneを選んだのかというと、手に持ったときすっぽり収まって手放せない気持ちになったからです。IT機器というより工具っぽいゴツいフォルムと、握りやすい程よい厚み、背面のワイルドな触感が、とても気に入りました。フィーチャーフォン時代の G'zOneも好感を持っていたものの、待受画面などのグラフィックがちょっと男のコっぽい印象だったので一歩引いてしまっていたのですが、今回はGショックっぽい時計だけでスッキリ大人っぽかったのも、抵抗感をあまり感じなかった理由かもしれません。
カシオの名が付く端末を使ったのは、フィーチャーフォンの「CA003」以来。NECカシオ製の端末を購入して使うのは初めてです。以前、少し長めにMEDIAS Xを使ったことがありますが、やはり基本的なUIは同じようです。まだ使い始めたばかりで、G'zOneらしさは外観からしか感じていないので、これからG'zOneならではの内蔵アプリを使ってみるのが楽しみです。ぜひアウトドアで大活躍してほしいのですが、編集者の方々からの「早く原稿書いてください」というプレッシャーが少々続く模様で、G'zOneとウキウキハイキング的なことは今はできそうもありません。
落ち着いたら、小高い山に行って新たに搭載された気圧センサーの見方をマスターしたいと思っているのですが、最近またまた運動不足。3キロメートルも走れないような体力になっているのですが、大丈夫でしょうか。やっぱり自宅で朝まで働きながら、日の出の時刻をチェックするくらいがいいのでしょうか。どなたか、雪が降り始める前に、私を高原に誘ってください。
次はどうする?
G'zOne IS11CAを使いはじめて、4カ月弱。auの2011年秋冬モデルが発表されたこともあり、次のモデルを選ぶ時期を迎えた。
次のモデルを選ぶ前に、G'zOne IS11CAとの4カ月を振り返ってみると、正直なところ、ちょっと不満が残る内容だったかも……。特に、直前まで使っていたauのケータイがG'zOne TYPE-Xだったこともあり、ケータイからスマートフォンへ移行したときのギャップを身をもって体験してしまった印象だ。
たとえば、3回目のエントリーで指摘したEメールの仕様は、アップデートである程度、修正されたとは言え、やっぱり、残念だった仕様のひとつ。これがスマートフォンが普及した時期であれば、まだ我慢ができたかもしれないけど、ほとんどのユーザーがスマートフォン初体験である時期に登場したモデルとしては、作る側の配慮が足らなかったという印象だ。ただ、これはG'zOne IS11CAに限ったことではなく、現時点でラインアップされている各社のスマートフォンは、ひとつの製品として仕上げられているものの、本当にはじめてのユーザーが使うことを考えていると言えるモデルは、意外に少ない。作っている側の人たちも目先の機能やスペックばかりに目を奪われがちな気がする。
また、ディスプレイ周りも気になった。タッチパネルのレスポンスは必ずしもサクサクとは言いにくく、画面サイズも今となってはあまり大きくない部類に入る。G'zOne IS11CAのタフネスという個性を考えれば、あまり大きな画面は難しいのかもしれないけど、かつて高画素カメラやメモリ容量、ディスプレイサイズなどで、ハイスペックをリードしてきたカシオ製端末であることを考えると、ちょっと物足りない。
そして、最後に、不具合かもしれないと考えつつ、忙しくて調べてないのが音声検索を利用するときのマイク感度。静かな部屋なら、大丈夫なんだけど、街中やクルマの中、少し騒がしいところなどで音声検索を試すと、全然ダメ。口元に本体を持っていこうが、マイク付近を指先でひっかこうが、まったく反応なし。特にクルマの中はほぼ使用不可。個体差かもしれないけど、もう少し対環境性能でもタフになって欲しいところ。
とは言うものの、G'zOneのタフネス性能は唯一無二のものであり、そのアドバンテージと個性は揺るぎない。これからのシーズン、雪に降られたり、かじかんだ手で端末を落としてしまうようなことがあるかもしれないが、そんなときでもG'zOne IS11CAのタフネス性能は、きっと心強い存在になってくれるはず。そして、いつになるのかはわからないが、ぜひ次期モデルでは本当の意味で「最強」を謳えるスマートフォンになってくれることを期待したい。
店頭で配られている「2011 au冬モデル登場」のパンフレットを見ながら、次のモデルのことを考え中 |
そんなわけで、次のモデルはどうするか。auの場合、発表会のレポートでも書いたように、ポイントは「+WiMAX」をどうするか。高速通信は魅力的だけど、常時ONの利用ではバッテリーが厳しいと予想しているため、実質的には+WiMAX非対応の2モデルと横並びで選ぶことになりそうだ。個人的にはおサイフケータイが必須なので、その点を考慮すると、候補は国内メーカーの4機種に絞り込まれる。前評判では全部入りの「ARROWS Z ISW11F」の人気が高いようだけど、auの地域別取扱携帯電話のページによると、発売が12月中旬以降と遅いうえ、去年のREGZA Phone IS04(違うブランドだけど)の残像もあったりして、一抹の不安が残る。結局、どのモデルも今ひとつ決め手に欠けるんだけど、いっそのこと、おサイフケータイをいっしょに持ち歩いている他キャリアの端末に引き継いで、違うプラットフォームにしてみたり……(笑)。
アップデートに振り回されてる?
スマートフォンを使うメリットに、アプリを追加することで、自由にカスタマイズできることが挙げられるけど、アプリは結構な頻度でアップデートするため、何かのタイミングで画面を見ると、ステータスバーにアイコンが表示され、「利用可能なアップデートがあります」と表示される。
パソコンでもそうだけど、本来、アプリやOSのアップデートはセキュリティの修正が含まれていたりして、結構、重要なんだけど、アップデートのアイコンが表示されているのに、放置したままという人もたまに見かける。なかには「アップデートはパケ代かかるから、やらない」なんて言っちゃう人もいるようですが、いくら自己責任とは言え、ちょっと先行きが不安です。
前々回のエントリーで、「しっくり来ないG'zOneのEメール」という話を書き、その後、タイミング良く、9月29日にソフトウェア更新が提供されたことは、以前にもお伝えした通り。ボクもG'zOne IS11CAもすぐにアップデートをしたんだけど、数日前、インフォボックス(auからのお知らせメールが保存される専用フォルダ)に、「auからケータイアップデートのお知らせ」というメールが届いていた。
最初は「ようやく、個別に通知が来たのねぇ」なんて感じで、お知らせの内容を読み始めたんだけど、画面をスクロールしていくと、「9月29日から10月7日までにケータイアップデートを実施済みのユーザーももう一度、ケータイアップデートを実行しなさい」と書かれている。通常、ボクらはこういう仕事をしているので、ケータイ Watchに掲載されるアップデートの情報もチェックするし、編集部でも各社のアップデート情報のページを確認しているんだけど、どうもこのお知らせは10月13日に改めて追加発表されたようで、周囲の人も含め、誰もチェックできていなかったという結末。どういう経緯で、ケータイアップデートの再実施に至ったのかはわからないけど、もし、再実行しなければならない事態が起きているのなら、迅速にユーザーに伝えなきゃいけないのに、1週間以上、経ってからメールが届くというのは、これまた「いかがなものか」という感じ。
au one Marketで配信されているアプリは、au one Marketを起動しないと、アプリのアップデートがあるかどうかがわからない。auのスマートフォンユーザーは、一度はau one Marketもチェックしてみた方がいいだろう。 |
アップデートといえば、最近、気になるのがau one Marketで提供されているアプリのアップデート。実は、au one Marketで提供されているアプリには、「au oneニュースEX」「au oneナビウォーク」など、auが独自で提供するアプリがあり、これらはau one Market経由でしかアップデートができない。つまり、Androidマーケットのマイアプリを参照しても何も更新情報が表示されないのだ。
では、どうやって更新情報を知るかというと、au one Marketを起動し、「マイアプリ」タブのアイコンに「(1)」などが表示されていれば、購入済み(ダウンロード済み)のアプリが更新されていることがわかるというしくみだ。とりあえず、ユーザーとしてはときどき、au one Marketのアプリを起動するしかないんだけど、欲を言えば、アプリ一覧のアイコンに「New」や「(1)」などのアップデートがわかる表示をして欲しいところだ。
ソフトウェア更新と日本語入力
G'zOne IS11CAのソフトウェア更新(ケータイアップデート)は3G回線のみ。パケット通信料は無料 |
HTC製htc EVO WiMAX ISW11HTのソフトウェア更新で追加された共通Eメールアプリ。シンプルだけど、なかなか使いやすい |
前回、「しっくり来ないG'zOneのEメール」って話を書いたけど、その後、9月29日にソフトウェア更新サービスの提供が開始された。内容は記事にも書いてあるので、そちらを参照して欲しいけど、Eメール関係も少し改良されているようだ。ただ、前回のエントリーで指摘したような課題は改善されておらず、「まだまだ」というのがホンネ。
一方、ソフトウェア更新で最近、グッと印象が変わったのが以前、このコーナーでボクが取り上げていたHTC製htc EVO WiMAX ISW11HT。ソニー・エリクソン製Xperia acro IS11Sと同時にソフトウェア更新が提供されたんだけど、この2機種は元々、EZwebのEメールに非対応。9月16日に発表されたソフトウェア更新で、EZwebのEメールが送受信できるようになったほか、au one Marketや緊急地震速報などにも対応し、かなり使える環境が整ってきたのだ。なかでもEメールは予想以上に使い勝手が良く、正直なところ、このEメールアプリをG'zOne IS11CAに提供して欲しいくらい(笑)。両機種ともEメール非対応で選ばなかった人が多いだろうけど、今回のソフトウェア更新で、かなり「買い指数」が上がった気がする。もっとも秋冬モデルが発表されたばかりなので、そっちが気になる人が多いかもしれないけど……。
とまあ、G'zOne IS11CAに厳しい話ばかり書いていてもしょうがないので、個人的に気になってるところとして、日本語入力について、少し触れておきましょう。
G'zOne IS11CAの日本語入力は、ATOKを採用していて、入力方式はフリック入力やフラワー入力、T9入力などが使える。T9入力はNEC製ケータイに搭載されていたことで知られているけど、50音の各行の先頭を押せば、その組み合わせの予測変換候補が表示されるというもの。たとえば、「か」「わ」「は」「゛」「わ」「は」の順にタップすると、画面のように「今晩は」や「根本は」「看板は」「近辺は」などの変換候補が表示される。ちょっとクセのある入力方法ではあるけど、ケータイのソフトウェアキーボードでも少ないタップ数で目的の日本語が入力できるのは結構、ポイント高い。
もうひとつ面白いのがQWERTYキーボードのフリック入力。普段からパソコンを使っている身としては、QWERTYキーボードは魅力的なんだけど、意外に面倒なのがアルファベットの大文字/小文字、英字/数字/記号の切り替え。たとえば、「au IS11CA」なんて入力しようとすると、普通のスマートフォンだったら、文字種を2回も切り替えなきゃいけない。
ところが、IS11CAのQWERTYキーボードは、英字入力モードのとき、上にフリックして大文字、下にフリックして数字や記号が入力できるため、文字種を切り替える必要がグッと少なくて済むのだ。たとえば、[t]のキーを押して、上にフリックすれば「T」、下にフリックすれば「5」といった具合いで、なかなか快適に入力できる。
惜しむらくはディスプレイサイズが約3.6インチと、最近のスマートフォンではあまり大きくない部類に入るため、ボクのように指先の太い人にとっては、ちょっとQWERTYキーボードが扱いにくい。約4.3インチとは言わないけど、せめて約4インチくらいあったら、もう少し打ちやすかったかもしれない。とは言え、他機種にはない賢いユーザーインターフェイスなので、ぜひ他のモデルにも活かして欲しいところだ。
しっくり来ないG'zOneのEメール
フィーチャーフォンからスマートフォンに移行するときに欠かせないものとして、「ワンセグ」「赤外線通信」「おサイフケータイ」という三種の神器が挙げられるけど、もっと基本的な機能として、各携帯電話会社のEメール対応も欠かせないもの。auのAndroidスマートフォンでは、htc EVO WiMAX ISW11HTとXperia acro IS11Sが後日、バージョンアップでEメールに対応する予定だけど、それ以外はほぼ全機種がEメールに対応済み。G'zOne IS11CAは米Verizon向けのG'zOne COMMANDOというグローバルモデルをベースに開発されたモデルでありながら、出荷時にEメール対応を済ませている。
ただ、auのEメールは今のところ、各メーカーが個別に対応し、アプリも各メーカーがそれぞれで開発しているため、実はメーカーごとに使い勝手が違う。G'zOne IS11CAがグローバルモデルをベースにしながら、いち早くEメールに対応したのは評価できるんだけど、実際に使ってみると、個人的には独特の使用感がなじめず、今ひとつしっくり来ないのだ。
本体の電話帳とは別に、Eメールのみで利用するEメールアドレス帳が用意されている。本体電話帳からは読み込めるが、あくまでも別のデータ |
受信したメールを移動したいときは、一覧画面でメールを選択して、フォルダへ移動する手順になる。1通のみを移動するときもこの手順 |
まず、気になるのが「Eメールアドレス帳」という存在。Androidスマートフォンには標準で電話帳(連絡先)が用意されているけど、G'zOne IS11CAは電話番号やメールアドレスなどを登録できる電話帳とは別に、Eメールを利用するときのEメールアドレス帳が別に用意されている。はじめて使うときは、標準の電話帳に登録されているEメールアドレスをEメールアドレス帳に読み込むことができるので、それほど面倒ではないが、実際に使いはじめると、どうも2つのアドレス帳(電話帳)が存在することがしっくり来ない。たとえば、電話帳でメールアドレスを修正してもEメールアドレス帳には反映されず、Eメールアドレス帳で再読み込みをしなければ、反映されない。メールアドレスの修正はそんなに多くないけど、そもそも個別になっているメリットが見いだせない。
メーラーとしての使い勝手も今ひとつだ。たとえば、受信したメールを他のフォルダに移動するには、受信メール一覧画面を表示し、画面最下段のメニューから[他メニュー]-[選択]で、選択モードに切り替えて操作する必要がある。デコレーションメールを受信し、返信しようとすると、出荷時設定では元のメールが引用されるため、必ずデコレーションメールの作成画面が表示されてしまう(これは他機種にも多い)。ちなみに、デコレーションメールについては、テンプレートに対応していないため、自分から送信するときはひとつずつ編集しなければならない。もっとも「G'zOneな野郎はデコレーションメールなんてしないぜ!」って言われそうな気もするけど……。
この他にもAndroidスマートフォンでは使われることが多いロングタッチのメニューがどこにも使われていなかったり、未読メールを連続して読める[未読]なんていう便利な項目がEメール画面にあるのに、画面の下の方に表示されている上、表示位置を変更することもできないなど、Androidプラットフォームの仕様をちゃんと活かせず、使いやすさを十分に考えていないように見えてしまう。もちろん、好みの問題もあるので、なかにはこれがしっくり来る人もいるのかもしれないけど、正直なところ、ボクは今ひとつ……。
せっかく未読メールを順番に読める項目が用意されているのに、Eメール画面の下段の方に表示されているので、今ひとつ使いにくい | メールが着信すると、左上のLEDが点滅する。点灯するカラーがグリーンとレッドで選べるのみで、点滅パターンなどは選べない |
スマートフォンのFeliCaロック
本体背面中央に刻印されているおサイフケータイのマーク。G'zOneはリーダーに強めに当てても大丈夫そうだから、モバイルSuica向き? |
フィーチャーフォンからスマートフォンへの移行を決心するきっかけは、人それぞれだけど、やっぱり、三種の神器とも呼ばれる「ワンセグ」「赤外線通信」「おサイフケータイ」を挙げる人が多い。ただ、この3つの内、逆に心配要素にもなるのがおサイフケータイ。昨年末以来、おサイフケータイに対応したスマートフォンが各社から登場してきたけど、自分が普段、使っているサービスが対応していなければ、移行できないというのが実状。なかでも関東近郊ではモバイルSuicaのサービス開始を待っている人も多かった。
ボクの今回の機種変更の場合、元々、G'zOne TYPE-XにはQUICPayやモバイルSuicaなどを登録していたんだけど、モバイルSuicaについては、G'zOne IS11CAの発売日がモバイルSuicaのスマートフォン対応の前週だったため、移行は見送り。前回も書いたように、自分が常に持ち歩いているNTTドコモの回線は、当面、フィーチャーフォンを使い続けるつもりなので、そこにモバイルSuicaの登録を移行した。
おサイフケータイについては、サービスにもよるけど、スマートフォンであれ、フィーチャーフォンであれ、基本的には同じ。たとえば、QUICPayやモバイルSuicaの場合、機種変更前のアプリで各サービス会社に登録情報を預けておき、新しい機種で受け取るだけ。サービスによっては、預けたときに発行されるIDやパスワードが必要になるけど、お店に出向いたり、書類を発行してもらう手間がないので、非常にカンタン。
おサイフケータイのサービス一覧でメニューキーをタップして表示されるメニュー。おサイフケータイのロック設定は共通仕様のようだ | G'zOne IS11CAはロック設定でONを選ぶと、画面ロックと連動するか、常にONにするのかを選べる。NECカシオ製スマートフォンの共通仕様 |
スマートフォンでおサイフケータイを使ううえで、もうひとつ確認しておきたいのがFeliCaロック。つまり、おサイフケータイの機能をロックする方法だ。フィーチャーフォンではおサイフケータイのサービスが始まったばかりの頃、FeliCaロックを搭載していない機種があったけど、現在ではFeliCaロックが一般的になり、いずれかのキーを長押しして、暗証番号を入力後に使えるようになるというスタイルが一般的。
スマートフォンについては、共通のおサイフケータイアプリが搭載されていて、そこに「おサイフケータイロック設定」という項目があるため、FeliCaロックそのものは共通仕様となっているようだ。ただ、その先の「FeliCaロックをどう使うか」という部分については、メーカーごとに少しずつ仕様が違うようだ。
ほとんどの機種はFeliCaロックを解除するとき、おサイフケータイアプリの画面を表示して、ロックNo.を入力する仕様になってるんだけど、G'zOneは画面ロックに連動して、FeliCaロックを解除する設定も選べる。Androidでは、おそらくほとんどのユーザーがパターン(指リスト)やロックNo.による画面ロックを掛けているだろうけど、G'zOneでは画面ロックが掛かっているときはFeliCaもロック、パターンやロックNo.を入力して、画面ロックを解除すれば、おサイフケータイが使えるというスタイルが選べるわけだ。
おサイフケータイの利用頻度にもよるだろうけど、電子マネーや定期券、クーポン、会員証など、いろんなサービスを頻繁に使う人にとってはロック解除の手間が少ないのは便利だし、慣れていない人も画面ロックの解除だけで使えるようになるので、わかりやすいし、覚えやすい。このFeliCaロックの仕様は、意外に理にかなった仕様と言えるのかもしれません。
画面ロックの状態ではFeliCaがロックされているため、ステータスバーには「LOCK」の文字が付けられたアイコンが表示される | 画面ロックを解除すると、ステータスバーのFeliCaロックのアイコンは消える。この状態でリーダーにかざすわけだ |
G'zOneからG'zOneへ
過去に何度も書いていることだけど、ボクはNTTドコモ、au、ソフトバンクの主要3社のケータイを常に持ち歩いている。それぞれに役割があって、NTTドコモの電話番号は名刺にも刷ってあり、公私共にもっとも重要。auはプライベートや家族の連絡が中心で、ソフトバンクは同じソフトバンク関係者とのやり取りが多い。この3回線のうち、すでにソフトバンクについては昨年末のGALAPAGOS 003SHでスマートフォンに移行済み。前回も書いたように、今夏はAQUOS PHONE 006SHに機種変更をした。
さて、残る2社の回線をどうするか。直前の段階で、NTTドコモはSH-01C、auはG'zOne TYPE-Xを使っていたんだけど、現在の状況を考えると、さすがに両方ともスマートフォンに移行するのはちょっと勇気が要る(笑)。電池の連続駆動時間、ユーザビリティ、対応サービスなどを考えてもどちらかはフィーチャーフォンのままにしておきたいというのがホンネ。
悩みに悩んだ挙げ句、NTTドコモはiコンシェルなどがスマートフォンに未対応ということもあり、当面はフィーチャーフォンを使い続け、auのケータイをスマートフォンに移行してみることにした。ちなみに、auをスマートフォンに移行したもうひとつの理由として、NTTドコモはプロバイダーがiモードとspモードで分かれ、メールアドレスの扱いも面倒なのに対し、auはコースこそ、EZ WINコースとIS NETコースに分かれているものの、実質的には内容が同じもので、メールアドレスも面倒な手続きをすることなく、そのまま移行できる仕様になっているためだ。裏を返せば、auはいざとなったら、いつでもフィーチャーフォンに戻れるという見方もできる。
一方、auのスマートフォンの機種選びについては、かなり悩んだ。当初はAQUOS PHONE IS12SHを考えてたんだけど、内容的にはAQUOS PHONE 006SHと同じだし、湯野編集長も使うということで、バッティングを避ける意味からも遠慮(結局、買うんだけどね)。INFOBAR A01は素晴らしいデザインだけど、ストラップホールがないなど、いろいろと思うところもあって、パス。Xperia acro IS11SはEメール対応が9月下旬なので、見送り。
こうして最終的に選んだのが
フィーチャーフォンのG'zOne TYPE-XからスマートフォンのG'zOne IS11CAへ。ネックストラップはG'zOne TYPE-X用をそのまま移行。 | 卓上ホルダがないため、充電は外部接続端子にmicroUSBケーブルを接続。他のケーブルと区別するため、白いケーブルを新たに調達した。 |
たとえば、よく指摘される卓上ホルダ。今夏のauのスマートフォンは卓上ホルダに対応したモデルが1機種もなく、防水対応のG'zOne IS11CAにも用意されていない。開発者インタビューでは「フタは数千回、開け閉めしても問題ない」と答えていたけど、元々、防水モデルに卓上ホルダが必須と言い始めたのはカシオだったはず。髪の毛や小さな砂粒が挟まって、パッキンを傷めることがあるから、極力、卓上ホルダで充電しましょうと主張していたのに、G'zOne IS11CAでいきなりひっくり返しちゃうのは、いかがなもんでしょうか。
仮に、耐久性の問題がなかったとしてもスマートフォンはフィーチャーフォンに比べ、電池の消耗が早いため、充電しやすい環境を整えて欲しかったという思いもある。帰宅したとき、眠かろうが、酔っ払っていようが、卓上ホルダがあれば、とりあえず、端末を載せるだけで充電できるけど、G'zOne IS11CAでは毎回、外部接続端子のフタを開けて、microUSBコネクタの向きを確認して、microUSBケーブルをつながないといけない。フィーチャーフォンなら、ひと晩くらい充電を忘れても何とかなるけど、スマートフォンでは朝起きて、画面真っ暗、オレ真っ青状態になってしまう。嗚呼、G'zOne TYPE-Xの無尽蔵なまでの電池残量が懐かしい……。
とまあ、のっけから厳しいことばかりを書いてしまったけど、スマートフォンになったG'zOneはどこまで使えるのか、タフなのか。いつものように首から提げて、じっくりと使っていくつもりです。
災害時も心強いタフネスケータイ
3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震。被災された方々には心からお見舞いを申し上げると共に、亡くなられた方とそのご家族、ご親族のみなさんには、お悔やみを申し上げます。テレビやニュースサイトなどで報じられている現地の様子を見ると、本当に心が悼みます。東京に住むボクらとしては、今のところ、義援金や救援物資などの形でしか貢献ができないけど、日本中で力を合わせ、被災した人々や地域を応援していきたい。
前回のエントリーでボクは「モバイルSuicaで『はやぶさ』に乗るのだ」と書いてたけど、実は地震のあった翌日に仙台で仕事があり、3月12日朝に出かける予定だった。結局、地震のため、仕事はキャンセルになり、はやぶさにも乗ることができなかったけど、東北新幹線が全線復旧したら、被災地の応援も合わせて、もう一度、トライしてみたい。
ところで、今回の地震では東北地方をはじめ、茨城や千葉などが大きな被害を受けたけど、東京近郊も直接的な被害こそ、少なかったものの、かなり混乱した。たとえば、地震当日はほとんどの交通機関が止まってしまったため、多くの人が徒歩で帰宅しなければならなかった。こういう状況になったとき、心強いのがフィーチャーフォン。編集長の「スマートフォンがフィーチャーフォンに学ぶべきこと」でも書かれてるけど、ワンセグしかり、緊急地震速報しかり、バッテリー駆動時間しかり、現時点では作り込まれたフィーチャーフォンのアドバンテージが多い。
特に、G'zOne TYPE-Xは、その外見もさることながら、スペック的にもかなり心強い存在だ。たとえば、電池パックはスマートフォンなどと同じ1240mAhという大容量タイプだが、連続待受時間390時間、連続通話時間390分と、多くのスマートフォンの約1.3~2倍近くはロングライフ。欲を言えば、かつてのG'zOneのように、電力消費を最小限に抑える「エクステンションモード」が欲しいところだけど、Wi-Fiとカロリーカウンター(歩数計)をOFFにして、メインディスプレイのバックライトを暗くすれば、標準設定よりも長持ちさせられる。
ワンセグは今さら説明するまでもないけど、カタログスペック上は約5時間10分の連続視聴が可能。緊急地震速報も対応しているし(auはIS03などの一部のスマートフォンも対応)、携帯電話ネットワークが利用できないときもWi-Fi環境があれば、インターネットにアクセスできる。このあたりのフルスペックによる安心感は大きい。
逆に、今回の震災で見直してみて、気になったのが「EZ・FM」。G'zOne TYPE-Xは今や数少ないEZ・FM対応機種なんだけど、イヤホンマイクがアンテナ代わりになるため、標準状態ではまったく何も受信できない。しかも数年前にイヤホンマイク端子は外部接続端子との統合タイプに切り替わったため、ここに挿すイヤホンマイクが少ない。パッケージにも同梱されていないし、当然、NTTドコモやソフトバンクとも端子の形状が異なるため(平型コネクタは統一されていたのに……)、別途、市販品を購入するしかないわけだ。
結局、ボクはオプション品の「外部接続端子用イヤホン変換アダプタ01」を購入して、平型端子のイヤホンマイクをつないで受信できるようにしたけど、コストダウンのためとは言え、標準搭載の機能を使うための付属品まで削っちゃうのはいかがなものでしょうか。いずれにせよ、普段はBluetoothを愛用している人もいざというときのために、とりあえず1本くらいは統合端子用のヘッドホンをカバンに入れておいた方がいいかもしれません。
災害時にはフィーチャーフォンが頼もしい
3月11日、東北地方太平洋沖地震が発生し、東日本のほとんどの地域を巻き込む巨大な大震災となった。大津波の襲った東北地方を中心に多くの人命が失われ、街やインフラは大打撃を受けた。被害に遭われた方々にはお見舞い申し上げたい。
東京は震源から遠く離れていたものの、大きな揺れに見舞われた。わたしはちょうどそのとき、東京・市ヶ谷にあるインプレスジャパン(Impress Watchの上のフロアにある)で書籍の仕事をしていたのだが、揺れが大きかったため、すぐにビル管理の人(だと思う)の指示で近所の公園に避難することになった。
避難先の公園で、わたしはあることに気がついた。そのときのわたしが持っていたのは、iPhoneなど緊急地震速報とワンセグにも対応しないスマートフォンだったのだが、それらの端末は、こういった緊急時にはちょっと頼りないと感じられるのだ。公園に集ったインプレスグループの社員が、フィーチャーフォンや日本製Android端末でワンセグを見たりしている中で、わたしはというと、iPhoneでニュースサイトを見るか、Twitterでフォロワーと一緒にオロオロするしかなかった。
この大震災の中に遭遇し、ワンセグと携帯電話向けの緊急地震速報の有無は、震災の中にあっては非常に大きな違いとなる、と実感した。
モバイル向けのテレビ放送であるワンセグは、正確な情報を収集するための道具になる。災害時においては、正確な情報は水や食料に並ぶ重要なものだ。輻輳や基地局故障で携帯電話が通信できなくなっても、放送局さえ生きていれば使えるというのは、災害時には非常に頼もしい。
ワンセグは、ほとんどのフィーチャーフォンにとっては当たり前の機能で、日本製のAndroid端末も搭載するようになっている。しかしiPhoneなど海外製スマートフォンは非対応だ。iPhoneの場合、ワンセグを視聴できる周辺機器があるが、常に持ち歩くかは微妙なものなので、緊急時への備えという点では、ワンセグ内蔵ケータイの方が安心だ。
緊急地震速報は、地震を観測したとき、揺れよりも先に地震の発生を伝えるというシステムだ。携帯電話向けの緊急地震速報は、一本の電波を多数の端末が受信する、いわば放送に近い仕組みなので、回線が輻輳しても、遅延や失敗がない。
携帯電話向けの緊急地震速報は、NTTドコモとauならここ3年で発売されたほとんどのフィーチャーフォンが対応していて、auでは一部のスマートフォンも対応している。しかし、それ以外の端末は非対応だ。緊急地震速報も万能というわけではないが、例えば料理中に緊急地震速報が鳴ったら、火を消して熱いものや刃物を安全なところに置く、といった基本的な対処ができるので、やはりあるとないとでは大きな違いがある。
緊急地震速報のデータ自体は公開されているので、そのデータをスマートフォンに転送するサービスもある。iPhoneでいうと、「ゆれくる」というアプリがそうだ。しかしこれは通常のデータ通信を使っていて、遅延や通信失敗があるので、本当の携帯電話向け緊急地震速報に比べると、信頼性の面で劣る。
いろいろ考えてみたが、残念ながら現段階では、ケータイを防災用品として使うならば、ワンセグと緊急地震速報に対応したフィーチャーフォンが圧倒的に有利と言わざるを得ない。災害はいつ訪れるかわからないので、常日頃からの備えるしか対策はない。わたしの場合、仕事で使うので複数キャリアの回線を持っているので、震災後はauのW62CA(コイツがいちばん頑丈そうなのだ)も持ち歩くようになった。
そろそろスマートフォンの1台持ちをする人も増えてきていると思うが、まだしばらく余震や停電の危険性もあるので、関東や東北の人は、以前使っていたフィーチャーフォンを充電しておくなど、いつでも使えるようにしておいた方が良いかも知れない。
モバイルSuicaで『はやぶさ』に乗るのだ
春一番が吹いたかと思えば、雪が降ったりして、春なんだか、冬なんだか、よくわからない東京ですが、世間はいよいよ新生活シーズン。例年、このシーズンはケータイが売れるわけだけど、今年はさすがにスマートフォンが絶好調なようで、友だちから「今度、ウチの娘が大学に入るんで、スマートフォンを欲しいって言ってるんだけど、どうすればいい?」なんていう相談が来たりする。相談された端末がスマートフォンであることには納得半分、驚き半分だけど、友だちの娘が大学生になるってのもちょっと驚き。他人の子どもは育つのが早いんですねぇ(笑)。
先日のNTTドコモの発表会で山田隆持社長が「最近は高校生もスマートフォンを欲しいと言ってる」というエピソードを紹介してたけど、現時点でスマートフォンへの移行に踏み切れない人がいるのも事実。ワンセグやおサイフケータイ、赤外線通信まで搭載されたんだから、もう大丈夫って考えられてるんだけど、まだまだ壁は多い。なかでももっとも高いかもしれない壁が「モバイルSuica」対応。昨年11月に発表されたJR東日本のプレスリリース(PDF)によれば、今のところ、2011年度上期の開始予定。『年度』なので、もっとも遅くなるとすれば、今年9月。つまり、あと半年近くは待たされる可能性があるわけ。そう言えば、先日、取材でいっしょになったご同業のライターさんは「ボクにとって、モバイルSuica非対応である時点で、スマートフォンはメイン端末になり得ない」と話してた。もっともそう言いつつ、2台持ちでスマートフォンは使うんだけどね(笑)。
ボク自身は今のところ、モバイルSuicaはG'zOne TYPE-Xに登録中で、もはや手放せない存在。以前にも書いたことがあるけど、普段、クルマで移動するボクにとって、電車に乗るときに困るのが切符。どこから乗って、何線に乗り換えて、どこで降りるか。ひと昔前は結構、駅の券売機の前で悩んでたわけです。もっと言っちゃえば、ン十年前(?)に東京で新生活を始めたときなんて、もう出かける前からポケットサイズの地図の路線図とにらめっこだったわけ。それが今じゃ、とりあえずケータイかざして、電車に乗って、あとはEZナビウォークや乗換案内にお願いすれば、ちゃんと目的地まで連れてってくれる。
とまあ、便利に使ってるモバイルSuicaですが、実は今まで使ったことがあるのは東京近郊の在来線、地下鉄、私鉄。地方に出かけても基本的に在来線というか、ローカル線のみだった。ところが今回、お仕事で仙台に出かけることになったので、話題の『はやぶさ』に乗ってみようと、モバイルSuica特急券を買ってみることにした。
予約はいたってカンタン。モバイルSuicaのアプリを起動し、メニューから「モバイル特急券」を選び、日付や時刻、区間などを一覧から選んでいくだけ。席もちゃんとシートマップで確認できるし、予約の変更もキャンセルもできる。ちなみに、ケータイを使わずに、パソコン向けのモバイルSuicaのWebページで手続きをして、あとでモバイルSuicaを登録してあるケータイで『受取り』(ダウンロード)という手順にすることも可能。しかも新幹線については、紙の切符で自由席を購入したときよりも割安で普通車の自由席が利用できるという。確かに、今回の仙台行きも通常より1000円ほど安く済みました。浮いたお金で、牛タン料理を一品、追加しますかね。
Wi-Fi WIN対応はいいんだけど
G'zOne TYPE-Xを使いはじめて、約2カ月半。重さやゴツさには慣れたし、電池は長持ちだし、キーのクリック感もGOOD。通常のケータイにはスマートフォンのような楽しさや自由さがないという声はあるけど、G'zOneは防水耐衝撃性能をはじめ、ケータイとしてのごく基本的な部分での実用性がしっかりと追求されている。もちろん、人によって、何を『実用性』とするのかはさまざまだけど、「落としても壊れない」「水に濡れても大丈夫」という強さと安心感は、今のところ、なかなか替えがきかない実用性ではないかと……。
じゃあ、G'zOne TYPE-Xのその他の機能はどうか。たとえば、EXILIMケータイ譲りのカメラは13Mピクセルだし、ワンセグは当然、録画対応。ブルーレイディスクレコーダーとの連携も可能だし、最近にしては数少ない「EZ・FM」にも対応。G'zOneというと、無骨なイメージばかりが強調されているけど、意外にエンターテインメント機能も充実しているわけだ。
使いやすくなったアドレス帳。最大10人まで登録しておき、すぐに電話、Eメール、Cメールができる。次期モデルではここに「Skype au」が加わったりするのかな? |
コミュニケーションの実用性も充実している。たとえば、アドレス帳はよく連絡を取る10件の相手に★印を付けることができ、アドレス帳を開いたときに最初に表示され、決定ボタンを押せば、すぐにEメール、Cメール、音声通話ができる。auの端末には以前からペア機能があったけど、それを進化させたような印象だ。
コミュニケーションと言えば、もうひとつ従来のG'zOneと大きく違うのがIEEE802.11b/g準拠の無線LANを搭載し、auのWi-Fi WINに対応しているという点。KCP+採用端末であることを考えれば、当たり前とも言えるんだけど、パケット通信料も節約できるし、何よりも自宅などのWi-Fi環境でサクサク使えるのはうれしい。
ただ、実際に使ってみると、気になるところも残されている。auのWi-Fi WINは単純にWi-Fi経由でインターネットにアクセスし、PCサイトビューアーでパソコン向けWebページが閲覧できるだけでなく、Wi-Fi経由でEZwebのメニューにもアクセスでき、EメールもWi-Fi経由で受信することができる。セキュリティのため、閉じられているEZwebのサーバーに専用のゲートウェイを設け、インターネット(Wi-Fi)経由でもアクセスできるようにしている。だからこそ、月額525円の月額使用料が掛かるんだけど、2011年6月30日までは無料で利用できるので、そういう意味では今、使わなきゃ損というわけ。
ところが、Wi-Fi WINにで接続中、画面に「センターにEメールあり」と表示され、そこを選んでもまれに受信されないことがある。この症状は今まで利用してきた「AQUOS SHOT SH006」「AQUOS SHOT SH008」などのWi-Fi WIN対応機でも何度か起きていたもので、ネット上で報告されている例を見ると、どうもKCP+採用端末で共通して起きるようだ。頻度はそんなに高くないし、ほとんどの場合はWi-Fiを接続し直すことで、メールも受信できるんだけど、ごくまれに携帯電話本体の電源を落とし、再起動しなければ、Wi-Fi経由で接続できないこともある。無線LANアクセスポイントも複数のメーカーを試したけど、症状は変わらず。当初、もっとも怪しいと予想していた「暗号化キー更新間隔」(無線LANアクセスポイント側で設定)も変更したけど、どうも関係なさそう……。
こういう中途半端にしか再現しないトラブルって、何とも厄介ですよねぇ。そうこうしている内に、無料期間の終了が近づいてきてるんだけど、どうするんでしょうか……。
スマートフォンにはない魅力
久しぶりにひとつひとつにクリック感のあるキーを体験。キーの凸感、各列ごとの段差もいい感じ |
ミラー調シルバーのメモリ液晶。日時や端末状態もすぐにわかる。G'zGEARとの連動表示にも対応 |
昨年秋に各社から発表されたスマートフォンは、いずれも好調なようで、ボクの周囲でもスマートフォンを持つ人が増えてきた。ただ、その一方で、スマートフォンの使い方に関する質問や不満を耳にすることも急増中。「Googleアカウントって?」「電池が持たないんだけど……」「うまくタッチ操作をするには?」「入れたアプリがどっか行っちゃった」「この電話帳、どうすればいいの?」などなど、予想されていたとは言え、やっぱり、新しいモノに戸惑う声はかなり多い。もちろん、そういう声に応えるため、ボクらは書籍を書いていたりするんだけど、正直なところ、それだけではなかなか追いつかないところもある。
そんな話はともかく、オレのG'zOne。こっちはもう使い慣れたもんだから、迷わないというか、戸惑うこともない。じゃあ、新鮮味がないかというと、そうでもない。使っていく内に、再認識させられる要素も多い。
たとえば、触りはじめて、すぐにピンと来たのがキー。ここ5年くらい、ケータイはスリム化が進んだけど、シートキー採用の影響で、キーのクリック感が失われてしまった気がする。パソコンのキーボードだって、東プレのRealforceがいいとか、Happy Hacking Keyboardがいいとか、やれCherryの茶軸だ、黒軸だって、こだわってる人が多いのに、ケータイはそんなことでいいのかよって感じだったけど、G'zOne TYPE-Xのキーはきっちりとクリック感を確保している。おそらく、構造上はシートキーなんだろうけど、久しぶりにひとつひとつを押した感じが得られるキーなのだ。キーそのものの凸感も程よいレベルだし、[1][4][7][*]の列、[2][5][8][0]の列、[3][6][9][#]の列がいい具合いに縦方向でオフセットされているので、隣のキーを押し間違うことも少ない。
2つめのポイントはサブディスプレイ。折りたたみのケータイなんだから、サブディスプレイが付いているのは当たり前だけど、G'zOne TYPE-Xのサブディスプレイは、初期のストレートデザインのG'zOne(C303CAとC452CA)やG'zOne TYPE-Rなどで採用されていたリングを備えたマルチサークルディスプレイ。端末を閉じた状態でのデザイン的な強いアクセントにもなっている。でも、注目すべきポイントは、採用されているディスプレイが常時表示が可能なメモリ液晶であること。おそらく、シャープ製端末などに採用されてきたものと同じメモリ液晶なんだろうけど、常時表示が可能なので、いつでも日時や端末の状態を確認できる。暗いところではサイドライトが自動的に点灯する。そのうえ、メモリ液晶って、ミラー調のシルバーなので、見た目もカッコいいのだ。
そして、3つめはバッテリーライフ。本誌にも記事が掲載されているけど、1月4日~9日にかけて、2011 International CES取材のため、米ラスベガスに出かけていた。米国なので、GLOBAL PASSPORT CDMAのローミング先になるんだけど、メールを選択受信に設定したうえ、パケット通信もしなかったし、通話も数回のみだったため、実は一度もG'zOne TYPE-Xを充電することがなかった。4泊6日の旅行で、途中30時間近く、飛行機に乗っていたとは言え、このロングライフはかなり心強い。いつか、スマートフォンもこれくらい持つようになってくれれば、いいんですけどねぇ。
だからオレはG'zOne
年末に掲載された「読者が選ぶ ケータイ of the Year 2010」や「読者が選ぶ2010年ケータイ10大ニュース 」、「俺のケータイ of The Year 2010」を見てもわかるように、昨年はスマートフォンが注目を集めた一年だった。本誌読者のみなさんの中でもスマートフォンに乗り換えたり、2台持ちなどの形で、スマートフォンを手にした人が一気に増えているんじゃないだろうか。一般メディアの報道もスマートフォンばかりが目立つうえ、各キャリアのトップからは「2011年は新商品の半分近くがスマートフォンになるかもしれない」といった発言も飛び出すなど、今後もスマートフォンの勢いは増すばかりだ。
そんな中、ボクは個人用のau端末として、昨年11月末から「G'zOne TYPE-X」を使いはじめている。「今までIS01だったんだから、次はIS03とかじゃないの?」と言われそうだけど、最後まで悩んだ挙げ句、個人用のau端末としてはもう少しフィーチャーフォンを使い続けてみることにした。確かに、スマートフォンは魅力的だし、実はIS03をはじめとした各社のスマートフォンも入れ替えながら持ち歩いていたりするんだけど、個人用au端末には「モバイルSuica」など、IS03のおサイフケータイが未対応のサービスを登録していることもあり、すぐに完全移行することができない。それに常に主要3社の端末を身に付けている者としては、3台ともスマートフォンにするのはあまりにも芸がないので(笑)、個人用au端末はフィーチャーフォンを続けることにしたわけだ。
じゃあ、なぜ、G'zOne TYPE-Xか。それはおなじみのタフネス性能もさることながら、この強烈な存在感と個性の強さに尽きる。一目で「オレだッ! G'zOneだッ!」ってわかるのがイイ。過去のG'zOneも魅力的なモデルが多かったけど、今回は原点回帰ということで「マルチサークルディスプレイ」が復活し、13MカメラやWi-Fiなど、スペック的にも他のau端末にひけを取らない充実ぶり。KDDIのニュースリリースには「G'zOne史上最高のスペック」と書いてあったけど、コイツは「G'zOne史上最強モデル」と呼ぶべきでしょ。IPX5/IPX8等級の防水性能とIP5X等級の防じん性能は今やそんなに珍しくないけど、MIL規格準拠の耐衝撃性能ってのも現時点では国内唯一かな。1240mAhの大容量バッテリーによるロングライフもヘビーユーザーには心強い。
そんな強烈なG'zOne TYPE-Xだけど、発表時から気になっていたのが約179gというヘビー級のボディ。ボクの場合、個人用au端末は首から提げることが多いので、肩が凝るんじゃないかって心配してたけど、人間の方も『タフネス』にできているのか、約1カ月近く使ってみた感じでは何ともない。ただ、机から立ち上がろうとしたとき、首から提げた端末が振子のように振れて、ヘビー級ボディがデスクの縁に「ゴンッ!」なんてこともあるので、そのあたりは気をつけた方がいいかも。
端末の機種変更に合わせ、購入したものは主に2つ。ひとつは別売の卓上ホルダ、もうひとつは「G'zOne TYPE-X専用ストラップセット」。卓上ホルダは正直なところ、NTTドコモが防水モデルで基本的に全機種同梱にしていることを考えると、別売なのはちょっと不満。G'zOne TYPE-X専用ストラップセットは3980円と、ストラップにしてはいい値段だけど、ネックストラップ、腰提げ、水に浮くフローティングなど、いろんな使い道があるのがうれしい。初回販売分が完売し、現在は再入荷分の予約を受け付けているので、欲しい人はau one Brand Gardenをチェックしてみて欲しい。
コンビニのデジカメプリント、おサイフケータイでお支払い
CA003の最大の特徴とも言える12.2メガカメラ、せっかく立派なカメラ機能があるので、撮影した写真をプリントしてみよう! と、思ったのもつかの間、拙宅のプリンタにインクはなく、ここ数年プリントした記憶がない。ならば! と思って、セブン-イレブンのマルチコピー機で「デジカメプリント」を使ってみた。
このマルチコピー機は、通常のコピーやFAXはもとより、コンサートチケットのプリントなどさまざまな用途に使える。ネット経由でビジネス文書をプリント予約し、予約番号を入力してプリントするといった使い方も可能だ。
デジカメプリント機能は、L判プリントやインデックスプリント、証明写真のプリントも可能で、美肌補正機能なども用意されている。タッチパネルの案内に従ってプリントするだけなので、非常に簡単だ。画像の転送は、メモリカードや赤外線送信にも対応している。
赤外線通信で電話番号を送り合うのと同じように、コピー機の赤外線受信部にCA003の赤外線通信部を向ければよい。画像が4000×3000ドットの最大サイズだったため、電話番号のように一瞬で送信完了とはいかないものの、簡単に画像が送信できる。各種メモリカードに対応し、microSDカード専用のスロットも用意されている。
プリントの仕上がりは、少し輪郭が強調されている印象はあるものの、30円で手軽にできるなら多くの人が満足できるかなと思った。ちなみに、証明書用は200円だが、顔の位置や大きさも編集できる。支払いは現金のほか、電子マネー「nanaco」が使える。おサイフケータイ版「nanaco」がいくらか残っていたので、スマートにnanaco決済できた。その昔、コンビニに導入されたばかりのカラーコピー機を使って作品展をやったことがある。気づかなかったけど、マルチコピー機もかなり進化しているのだなぁ。
「CA'z CAFE」で文字入力をもっと快適に
カシオの携帯向けメーカーサイト「CA'z CAFE」は、ケータイアレンジや待受Flash、デコレーションアニメ、天気予報やゲームなど、有料/無料を含め、いろいろなコンテンツが楽しめる。
中でも、ダウンロード辞書はかなり充実している方だろう。コンテンツは、日本語入力システム「ATOK」のジャストシステムが提供しているものだ。ビジネスやエレクトロニクス関連、顔文字、ネット用語などの辞書は、「CA003」を使い始めてすぐにダウンロードしていたのだが、今回は趣味全快! グルメカテゴリの「ラーメン用語辞書」、趣味カテゴリの「ペット辞書(犬)」「ペット辞書(猫)」なども設定してみることにした。
いやはや地味なんだけど、これはすごく快適になる。たとえば、「むかち」と入力すると候補に「無化調」(化学調味料が使われていないこと)が現われ、「じろ」と入力すると「二郎系」が現われる。ラーメンブログなどを書いている人なら、この手の言葉がすぐに出てくるのはうれしいはずだ。
動物関連の辞書では、「らぶ」で「ラブラドール・レトリバー」(犬)、「ひま」で「ヒマラヤン」(猫)といった具合。「すこて」で「スコティッシュ・テリア」(犬)と「スコティッシュ・フォールド」(猫)が候補に並んだ時は、「ワンダフル! 参ったニャ」と思った。
通話よりもメールやTwitterなど、ケータイで文字を入力することの方が多い。ダウンロード辞書でストレスの少ないない文字入力、地味だけどマジで効果的ですぞ。
12メガカメラで思い出を美味しく残す
「CA003」にしてから、自分のライフスタイルに変化があった。これまでは常にバッグの中にコンパクトデジタルカメラ(以下コンデジ)を忍ばせていたのだけど、持ち歩かないことの方が多くなったのだ。
実は今使っているコンデジも12メガで、画素数だけで比較するならCA003と同じクラスになる。画質を比べればコンデジの方に分があるので、しっかり撮影したいときはコンデジを持ち歩くのだけど(取材時はコンデジですぞ、念のため)、写真が趣味ならともかく、普通に暮らしているとしっかり撮影しようと思うこと自体がそもそも少ない。CA003のデジカメ機能は、ネガフィルムの頃の使い捨てカメラ(レンズ付きフィルム)のような、気軽な「思い出メモ」ツールなのかなと思っている。使い捨てカメラもなんだかんんだしっかり撮影できたわけだし。
今、津田的にもっともホットな写真の使い方は、12メガサイズ(4000×3000ドット)で撮影し、プレビュー画面からそのままメールを選ぶというものだ。画像が大きくそのまま添付できないため、リサイズするよう求められる。そこで0.3Mサイズ(640×480ドット)を選び、画像付きメールを送ることにしている。
とりわけ変わったことはしていないのだけど、12メガサイズも0.3Mサイズも1つの流れの中で保存できるので楽ちんだと思う。12メガサイズは、サイズが大きいため汎用的に使いにくい面があるものの、マスター画像としては残しておきたい。汎用的に使うのは0.3Mサイズというわけだ。
さて、画像付きメールの送り先は、「携帯百景」という画像付きミニブログのようなサービスだ。文章を付けて送ると、画像の中にメッセージが表示された状態で掲載される。「Twitter」とも連携できるので、毎度くだらん画像に「うまそう!」なんてコメントいただくと、心の中で「でしょ!」なんて思っている。
4000×3000ドットで撮影し、800×600ドットにリサイズしたサンプル画像 |
中古ケータイを買ってみた
冬モデルが続々と登場する中、カシオ製のau端末「CA003」を使ってみることにした。そこで今回、物は試しに中古ケータイをネットで購入してみることにした。
購入したのは、中古のパソコンやケータイなどを販売するイオシスというネット通販サイト。正直なところ、中古製品のネット通販はちょっと心配だった。図体はデカいが肝っ玉の小さい津田は今回、リアル店舗も構えているネット通販サイトを選び、包み隠さず書いてしまうと、この記事で電話取材をかけたことがあるお店を選んだ。とくに媒体を名乗らず個人として購入したので、店舗の対応は一般利用者と変わらないと思う。
購入プロセスは、一般的なネット通販サイトでの商品購入と同じ。「CA003」は商品ページでは「商品状態:優良中古」と記載されており、6カ月保証も付いていた。端末の実際の状態がどの程度「中古」なのかわからない点が、リアル店舗にはない不安なところだ。念には念をと、今回は代金引換方式のクレジットカード払いを選ぶことにした。
数日して商品到着、発売されてまもない端末のせいか、パッケージも端末もきれいでひと安心。中古とはいえ現行ラインナップの端末なので、決して安い買い物ではないが、それでも新品を一括払いで購入するより安く購入できた。
ただし、ドコモやソフトバンクとは異なり、auの端末はUSIMカードを差し替えてすぐに使えるようになるわけではない。auショップにCA003を持ち込み、端末とUSIMカード(au ICカード)をリンクさせる必要があるのだ。「ICカードのロッククリア」手続きには、身分証の提示が求められ、手数料も2100円かかる(翌月の料金に合算して請求)。いろいろな考え方があると思うが、津田が中古ケータイの購入をau端末で試してみたのは、こうした“手間”が盗品などをつかまされないための一定のリスク回避になるかな、と判断したためだ。
今年春、本誌では「アナタの携帯は大丈夫!? 中古市場にはびこる盗品携帯」という記事を掲載した。携帯電話会社は、中古ケータイの盗品トラブルによる施策に手をつけ始めているものの、中古市場の環境整備はまだまだこれからといった印象が強い。1つの購入手段として、安心できる市場ができるといいなぁと思っている次第である。中古ケータイの関連記事については、左側の記事検索で「中古」と入力してご確認いただきたい。
S-1バトルってどうよ
6月30日、ソフトバンクモバイルが主催するお笑いコンテスト「S-1バトル」の6月度チャンピオン表彰式を取材してきた。今回のチャンピオンは、昨年のM-1王者でもあるNON STYLEだった。
配信映像は最長3分。ファイルサイズは1.5MB~3MB弱のものが多いようで、フルワイドVGA液晶の930CAで視聴してみると、ちょっと映像が粗く感じるものの、ネタそのものを楽しむには支障はない。ただ、下り最大7.2Mbpsで通信できる930CAでもダウンロードに少々時間がかかるように感じることが多い。3Gハイスピードのエリアは「関東、東海、関西の一部エリア(順次拡大中)」と案内されてはいるのだが......。対応エリアかどうか、地図やS!アプリで確認できれば嬉しいところだ。
ちなみにS-1バトルの作品については、6月度チャンピオン表彰式でNON STYLEが「ユーザーがいつどこで視聴するかわからない。どんな状況でも楽しめる映像にすることが重要ではないか」と指摘していた。確かに、下ネタにちょっと振った内容だったり、パンツ一丁のネタだったりすると、電車内では他の人の視線が気になってしまう。取材時には「ほうほう、やっぱりケータイならではの部分があるねんなぁ。芸人さんも大変やなぁ」とぼんやり思っていたが、来年2月まで行われる毎月の戦いを通じて、ケータイ向け映像作品が徐々に変わっていくのだとしたら、興味深くウォッチしていきたい。
大事なアドレス帳データを忘れずバックアップ
ケータイの中にある最も重要なデータと言えば、アドレス帳だろう。端末を壊してしまったときなどには、「あぁ、バックアップしておけばよかった......」と後悔するものだ。アドレス帳のバックアップが大切なのは分かっているけど、やろうと思うとなかなか面倒で、忘れがち。
そんな方にオススメなのが、「au oneアドレス帳」の自動保存機能だ。auが提供するポータルサイト「au one」と連携し、端末のアドレス帳をサーバー上で預かってくれるサービスだ。端末のアドレス帳を編集した際に自動的にサーバー上のデータを更新する機能もある。
さらに、パソコンからau oneにログインすれば、アドレス帳データを編集することも可能。データをまとめてCSV形式でダウンロードすることもできるので、他キャリアの端末も含め、複数の端末を使い分けている人にとっても便利なサービスだ。普段からLISMOを使っているユーザーは、LISMO Port(au Music Port)でもアドレス帳のバックアップを行えるが、本誌読者のように日ごろからWebブラウザを使っているユーザーにとっては、非常にお手軽。
「au oneアドレス帳」はEZwebを契約していれば誰でも無料で利用できるサービスなので(もちろんパケット料金はかかるが)、使ったことが無いという方はぜひ一度お試しを。
スライドケータイ「930CA」のロック機構
フォントの話
CA001固有の話ではないのだが、最近気になっていることがある。デコメ(auではデコレーションメール)とFlashの表示だ。
デコメについては、他キャリアに比べて標準の絵文字がちょっと古くさいドコモユーザーを中心に、デコメ絵文字の形で活用されることが多い。で、そのデコメ絵文字入りのデコメが届いたりするのだが、このときのフォントサイズが固定なのだ。設定でメールのフォントサイズを最大にしても、標準サイズでしか表示されない。
デコメもHTMLメールの一種なので、HTMLの記述でもフォントサイズの指定ができるとなると、表示フォントは標準サイズを基準にしないといけないというのは何となく理解できる。しかし、普段のCメールやEメールは最大サイズで表示しているのに、デコメだけ標準サイズとなると、老眼が入ってきた人など、小さな文字が読みづらいという人にとってはこの上なく不親切。多少表示が荒くなってもいいから、大きく表示してほしい。
Flashについても同じことが言える。デバイスの進化によってディスプレイの解像度が変わっても、同じデザインを適用できるという利点はあるが、au one(EZweb)の標準のトップページのようなデザインを眺めていると、「Flashって、こういう風に使うべきなのかな?」と思ってしまう。
幸い筆者はまだ老眼が進んではいないので大丈夫だが、10年後、20年後のことを考えると少し気になる仕様だ。
930CAをクイックに使う
ケータイで撮影した写真はどうしているだろう。ずっと端末の中に保存しっぱなしではもったいない。友人に見せたり印刷したりすることもあるだろうが、ブログやオンラインアルバムにアップロードするという使い方は、もっと広まって良いと思っている。せっかく撮ったモノは、人に観られてナンボなのだ。
930CAには、「ブログアップロード」と名付けられた機能がある。これは、「ユーザーデータ」と呼ばれる場所に、ブログなどの特定のメールアドレスを登録しておけば、データフォルダ内の写真を観ているときに通話ボタンを押すと、すぐ投稿できるというもの。写真撮影時でも自動保存をオフにしておけば、撮影直後に投稿することもできる。似たような機能は、他社製のケータイでもサポートされており、使い勝手はほとんど同じだが、ブログ以外にもflickrなどのオンラインアルバムサービスへの投稿もできるので、コンテンツプロバイダとの連携や、機種変更時の投稿用アドレスの引継仕様の統一といった課題はあるかもしれないが、今どきのケータイとして必須と言えるかもしれない。
ほかにも930CAで便利な機能の1つは「クイックリスト」だ。930CA独自の機能というわけではないが、家族などよく連絡する相手のアドレス帳データを指定しておけば、待受画面で通話キーを押すだけで最大5人の電話番号・メールアドレスを参照できる。
電車通勤する人にとっては、「8」の長押しで呼び出せる覗き見防止機能「スクリーンフィルター」は覚えておきたいところだし、「今日は一日外出だ」なんて時は、待受画面で「5」を長押しして、パワーセーブモードにしておくのもオススメだ。ほかにもいろいろと"930CAをクイックに使う技"はあるので、徐々に見つけていくのも楽しいだろう。
Bluetooth対応カーナビで快適ドライブ
運転中、携帯電話をどうするか。車に運転する人にとっては、わりと悩ましい問題だ。電源オフやドライブモードに切り替えて、着信音を鳴らなくするという後ろ向きな解決策もあるが、普通に電話を受けて話すぐらいのことは実現したい。できれば、よりスマートな方法で。
というわけで利用することになるのがBluetooth機能。最も手軽なのはBluetoothヘッドセットを使う方法だろう。一度ペアリングしておけば、ケーブルを抜き差しする必要もないので、楽ちんだ。
ただ、Bluetoothヘッドセットの場合、携帯電話本体ほどではないものの、それなりの頻度で充電しなきゃいけないし、電話がかかってきたとき、耳に装着する作業に手間取ることもしばしば。何とかならないものか。
そこで筆者がとったのは、車にBluetooth対応のカーナビを取り付けるという方法だ。購入したのは、パイオニアの「楽ナビLite」。Bluetoothヘッドセットを買うのと比べると、桁が違う金額になってしまうが、PNDは別として、カーナビの中では一番安い価格帯で、取付工賃込みで9万円ほど。標準でBluetoothに対応しているので、オプションでBluetoothユニットを購入する必要もない。
実際に使ってみると、非常に快適。CA001の電話帳データをカーナビ側に転送しておけば、電話を受けるだけでなく、カーナビの画面を操作してこちらから電話をかけることもできる。さらに、楽ナビLiteの場合、Bluetooth経由でデータ通信して、交通情報を取得することで、渋滞を回避することもできる。ヘッドセットを使った場合と比べると、車載スピーカーから音が出るため、同乗者にも通話内容が聞こえてしまうが、それが問題になるケースも少ないだろう。
最大の問題は、楽ナビLiteのカーナビとしての性能なのだが、まあ、これは値段相応ということだろうか。今後のバージョンアップに期待したい。
930CAでいろいろ撮ってみた
930CAはスライド型のケータイだ。メインディスプレイ側は、どこからどう見てもケータイだが、閉じた状態で背面から見ればデジタルカメラに見えるデザインだ。ユーザーとして、デジカメっぽい持ち方で撮影することになり、携帯を縦に持って撮影するよりも、ほんのちょっとだけ気分が盛り上がる。
というわけで、Webよりもメールよりも通話よりも、カメラとして930CAを使いまくってる今日この頃、気づけばmicroSDカードに100枚ほどの写真が保存されていた。こういった作例を掲載する場合、レンズの汚れを拭いて、構図も考えて撮る、ということが多いだろう。でもケータイはいつもポケットやカバンに入っていて、さっと取り出してパシャっと撮る。いくらデジカメに似た外観とはいえ、930CAのカメラでも、そんな感じで気軽に撮るようにしている。だから歩きながら撮ったり、レンズを拭く間もなくシャッターを切ったりしている。私の過去1カ月半ほどをそのまま記録した写真だ。
930CAには「オートモードセレクト」と呼ばれる機能がある。本誌に掲載されたインタビューによれば「写真を撮ったときに、それがどういうシーンかを解析して、それに基づいた最適な画像チューニングを施す」という機能だそう。さらりと書いてあるが、よくよく考えれば、"解析して最適化"というのは結構スゴイ。「オートモードセレクト」があるから、手軽に撮影した写真でも、キチンと撮れているのだ。
さすがに家族の写真は恥ずかしいので公開は控えさせていただきたいが、ちょうど桜の開花時期に巡り会えたので、満開の様子だけではなく、散った花びらで満ちた地面など、季節の移り変わりを撮影できた。これからは毎日芝生で寝転がりたくなる季節だが、平日は仕事であって、ピクニックにはなかなか行けない。デジカメを常日頃持ち歩くのは面倒でも、ケータイでパシャパシャ撮っていきたいものだ。
楽器以上に難しい楽器?
今回は、CA001に搭載されているタッチ機能を活用した楽器演奏アプリ「Touch Session」をご紹介したい。
Touch Sessionでは、ピアノ、エレキギター、ベース、ドラムといったメジャーな楽器に加え、カリンバやガムラン、日本の筝など、普段はあまり触れる機会が少ない楽器も演奏できる。それらの楽器を自由気ままに演奏し(もちろん、楽譜通りに演奏してもよい)、録音して着信音に設定できるようになっているところは何ともケータイらしい発想だ。
筆者の場合、ギターを少々弾けるので、まずはエレキギターを試してみた。まず、エレキギターを選択して表示された画面に愕然。えっ、フレット押さえないの? どうやら弦のところをタッチすれば音が出るらしい。一応、弦を押さえたまま指を左右に動かせば、ビブラート的な効果も得られるのだが、音程が下がるのは原理的におかしくない? トレモロアームみたいなものか?
とまぁ、本物の楽器とは大きくかけ離れた独自の世界が広がっている。これはこれで新しい楽器と考えた方がいいのかもしれない。ちなみに、ベースはフレット上の弦を押さえて音を出す形なので、多少本物に近い気がする。ほかにもいろんな楽器があるのだが、筆者的にはカリンバあたりがこのUIに一番しっくり来る。
それにしても演奏の難易度はかなり高い。であれば、次は電波強度に応じて音程が変わるテルミンみたいな楽器も収録してはどうだろう? タッチしないけど......。
"0.99"の切れ味を使いこなせ
機能や特徴よりも「キングコングのモトカノ」話が脳裏に刻み込まれたソフトバンクモバイルの春モデル発表会を取材した関口の手には、今「930CA」がある。カシオのデジカメブランド"EXILIM"の名を冠した薄型スライドケータイだ。
これまでauユーザーしか使えなかったカシオのケータイが、ソフトバンクでも利用できるようになったのは昨年のこと。2008年冬モデルの「830CA」に続いて登場した「930CA」はデジカメ機能に注力したモデル。高画素化・高機能化が進むケータイカメラの中で、「930CA」ならではの機能と言えば、"0.99秒でカメラが起動する"ということだ。
カメラといえば、"○万画素""光学ズーム""手ブレ補正"といった点が気になっていたが、起動のスピーディさをウリにする端末を手にするのは、これが初めて。だが、発表会で触れてみるとサクッとカメラが起動してスパッと撮影できる、という切れ味の良さに思わず唸った。
だいたいケータイのカメラで撮影するのは、街を歩いていて、たまたま遭遇した風景・物・人だ。ところが自分で撮影したこれまでの写真を見返すと、風景や食べ物が圧倒的に多い。もちろん息子の写真も多いが、最近は撮影されるのが恥ずかしいのか、逃げまくってブレた写真ばかりになってしまい、人に見せられるもんじゃない。風景や食べ物は、いわば逃げない被写体。つまりカメラの起動時間にかかわりなく、撮影できるものだ。
0.99秒で起動できるスピーディなカメラを手にした今、機敏に動く息子や、駅のプラットフォームに滑り込む特急列車、街中を走るステキなバイク、路地裏をすたすた歩く猫など、思いついた瞬間に世界を切り取れる力を授かったことになる。ただ、930CAを入手して半月ほど経過したにもかかわらず、「カメラを一発起動できるボタンの場所を覚えていない」ことが判明し、カメラを使いたくなるたび、もたもたと930CAのボタンを適当に押している。ここまで書いてきたことを全て無にしているような気がしなくもないが、折しも東京は桜が満開となる季節。とりあえずは、逃げない被写体である桜を撮影しまくって、お茶を濁していきたい。
「ケートラ」に乗って全国各地へ
ケータイアップデートでCA001のソフトウェアを最新版にすると、なんとタッチUIがiPhoneのように! ピンチイン・ピンチアウトやフリック操作で、メールやウェブを快適に利用できるように......なるわけがない。エイプリルフールなので、それくらいのウソは許していただきたい。
さて、今回はそのCA001の話ではなく、たまにはケータイコンテンツの話をしておこう。皆さんは「ケートラ」というサービスをご存じだろうか? 位置情報機能を活用したコミュニティ風ゲームとでも言おうか、何とも表現しづらいサービスなのだが、何だか最近このサービスにはまっている。
モバターという自分のキャラクターが、他のユーザーのケータイを乗り継いで日本全国を旅していく。モバターは日記を書いたり、おみやげを買ってきてくれたりする。一昔前にはやったポストペットやリヴリーのようなキャラクターを活用したサービスなんかと、ケータイ国盗り合戦のような位置情報を活用したサービスなんかを掛け合わせた感じで楽しめる。ちなみに、私のモバターは現在、広島にいるようだ。
で、面白いのは、なぜかこのサービスを提供しているのが自動車メーカーのホンダだということ。将来的には通信ナビにこんな機能が搭載されたりするんだろうか?
CA001のタッチ操作
au初のタッチパネル搭載ケータイとなるCA001。iPhoneが登場してからというもの、ケータイのタッチパネルに注目が集まっている。で、CA001はどうなのか。
結論から言ってしまうと、他のタッチケータイに比べると、ややオマケ的な要素が強い。というのも、今どきのタッチケータイでは、アイコンやボタンをタッチすることで個々の機能を呼び出せるようになっているが、CA001の場合、カメラやワンセグなどの一部の操作を除き、一回タッチすると画面にカーソルが現れ、それをハードキーのカーソルと同じように押して操作する形になる。文字入力なども行えない。
もちろん、ビュースタイルにした時、サイドキーへの機能の割り当てを思い浮かべながらチマチマ操作するよりは快適なのだが、タッチという部分に過度に期待してしまうと、少なからずガッカリすることになるかもしれない。この辺りはKCP+というプラットフォームの扱い方の難しさが見え隠れする。
iPhoneの場合、登場した頃はアプリがポコポコ落ちるし厳しいものがあったが、ソフトのアップデートを重ねて、かなり使えるようになってきた。なかなか同じようには行かないのかもしれないが、そろそろ日本のケータイもバグ修正以外の目的でアップデートを行ってもいいんじゃないだろうか。ユーザーを一つの端末に長く縛ろうというのなら、そういうアフターサービスも必要だと思うのだ。
CA001はau春モデル唯一の歩数計対応機種
で、auの春モデルのラインナップを眺めてみると、今回は防水モデル無し。そして、カロリーカウンター対応モデルは「CA001」のみ。うっそーん(泣)。私は時代に逆行しているのだろうか。
かくして、半ば自動的にCA001へとたどり着いたわけだが、今まで使っていたW64SHと比べると、144gから122gへと約20g軽くなった。たかが20gと思うかもしれないが、日々Yシャツの胸ポケットにケータイを入れて暮らしていると、この20gの差が非常に大きいことを実感する。
他力本願で20gの減量に成功し、身も心も軽くなったことだし、これから春に向けて少しは活動的な生活を、と思っているのだが、はたして......。
LISMO Videoで「HEROES」満喫
W63CAの売りの一つと言えば、有機ELディスプレイ。直射日光時では、やや見にくくなってしまうが、映像を視聴した際は「やっぱり鮮やかな色だな」と改めて認識させられる。
ただ、ワンセグは、どうしてもQVGA用の映像であるため、「おぉ、美しい」ということにはならない。「なんちゃってテレビ」であり、いざという時に見られる利便性が優先され、映像のクオリティは二の次だ。
そんなこともあって、試してみたのがLISMO Video。もともとPC向けの音楽管理ソフトである「LISMO Port」は着うたフルのバックアップ用に使っていたので、ここはいっちょ映像コンテンツも買ってみることにした。
うちの近所には大型のレンタルビデオ屋がなく、いつも一つ隣の駅に借りに行っていたので、「自宅で気軽に映画が見られるなんて」という興味もあったりした。
いろいろとある映像コンテンツのなで自分が選んだのが「HEROES」。
W63CAをPCに接続して、映像コンテンツを購入する。このとき、課金認証をケータイを経由するために、W63CAは必ずつながなくてはいけない。しかし、この接続が意外とうまいかず、イライラさせられることが多い。
認証後は、PCにコンテンツをダウンロード。HEROES1本だとだいたい150MB程度。これが2つのファイルに分かれている。コンテンツはPCでそのまま見るか、W63CAにコピーすることが可能。
ただし、この再生期限が2日間ととても短い。とりあえず、W63CAにコピーしておいて、暇なときに見よう、と思っても、再生期限が切れていたというのでは話にならない。これなら7泊8日のTSUTAYAのほうがいいかも。
それでも、TSUTAYA以上に便利だと感じたのが、続編が気になったら、すぐにダウンロードして購入できるという点。HEROESは後半から一気にはまって、1日に10話ぐらい立て続けに見ていた。
映像自体はきれいで、字幕もW63CAの画面で読むことができる。ただ、家にいるときはほとんどPCで見てしまったが、ケータイ、PCどちらでも見られるのは便利。
ケータイの課金で気軽に買えるのが便利だけど、再生期限が短いのと、ちょっとお高い気がする価格設定はなんとかして欲しいところ。いまのところ、HEROESはファーストシーズンのみの配信。セカンドシーズンが配信されたら、また見ちゃうかも。
アップルiTunes Storeは、日本では映像コンテンツの配信が全くと言っていいほどダメダメなので、そこは是非ともLISMO Videoにはがんばってもらいたい。
ベガスの夜景で撮影性能チェック
W63CAで最大の「売り」とも言えるのが8.1メガのデジカメだ。EXILIMのブランドを冠しただけに、見た目やシャッターボタンもほぼ「デジカメ」。それだけに実力が気になるところだったりする。
ライバルメーカーも最近ではカメラ機能を強化している。特に力を入れているのが暗闇での撮影性能。シャープは「CCDでCMOSよりも暗闇に強い」と言っているし、パナソニックも「ISO1600で暗闇でも撮影できる」ことをアピールしている。では、W63CAの実力はいかほどなのか。1月初旬に取材で行ってきたラスベガスの夜景で試してみた。
ホテルの外観や噴水、カジノのネオンなどを撮影する分には申し分ないくらいの画質で撮影ができた。夜空の黒い部分が引き締まって見えて、ホテルやカジノの照明とのコントラストがハッキリとしている。
次に向かったのはラスベガスで最も高い建造物であるストラトスフィアタワー。地上約250mの展望台から、ラスベガスのストリップ地区を撮影してみた。強風が吹いているなか、とりあえずベストショットを「夜景」に設定して、手すりに本体を置いて撮影。何枚か挑戦してみたが、全体的に光量がたりず、残念ながら期待通りの夜景を撮影するのは難しい感じ。
試しに持っていた931SHでも撮影してみたが、こちらのほうがまだ全体的に明るく撮影できるようだ。よくわかるのが手前にある手すり。W63CAでは暗くて手すりの存在がわからないのだが、931SHでははっきりと手すりがあることが確認できる。
931SHは5.2メガでCMOSを採用していることを考えると、画質は必ずしもスペックだけでは語れないようだ。
W63CAで国際ローミング
仕事始めは1月6日にアメリカ・サンフランシスコで開催されるMacworld Expo基調講演の取材、さらには7日からはラスベガスで行われるCESに直行。ということで、欠かせないのが国際ローミング対応ケータイだ。
普段、名刺に書いている電話番号はauであるため、GSM圏内であればW62SにSIMカードを挿入して海外に出かけている。今回はアメリカと言うことでCDMA圏内。めでたく、W63CAのローミング機能が使える。
しかも、アメリカはパケット対応地域。なにも考えずに日本のケータイがそのまま使えるのが何と便利なことか。昔は、国際ローミング対応ではauが他キャリアを大きく引き離していたのに、いつの間にか形勢は逆転。W-CDMA/GSMをベースとするNTTドコモ、ソフトバンクモバイルにお株を奪われてしまった。なんとも残念。
とはいっても、W63CAだって、パケットだって使える。そんじょそこらのW-CDMA/GSM機種に負けてなんてなるものか。
で、実際にアメリカで使ってみてどうだったか。
やっぱり、W-CDMA/GSM機種と比べるとかなり使い勝手は悪い。今回、N-01Aと931SHも持って行ったのだが、どちらもアメリカに到着して、電源を入れればすぐに現地の電波をつかんでくれる。これが意外と便利。
しかし、W63CAといえば、アメリカに着いた際に電源をONすると、まずは日本の電波をつかむモードになってしまう。ここで「ローミング機能」メニューを呼び出して、「海外」に設定して再起動しなくてはならない。電源がONになってようやっと現地の電波をつかんでくれるというわけ。この手間が結構面倒。
さらにN-01Aが便利だなぁ、と感じるのは国際ローミング中は現地の時刻が大きく表示されて、日本の時刻も小さく併記してくれるというところ。これが日本とのやりとりにかなり重宝する。
W63CAは、現地の時刻に自動的に合わせてくれるが、日本時刻の表示はしてくれない。W62Sも2つの国の時刻を表示できるが、手動で設定する必要があるのが面倒だ。
ただでさえ、エリアが狭くて使い勝手の悪いauのグローバルパスポートCDMA。国際ローミングって料金も高く、キャリアにとっては「儲かる美味しいビジネス」なはずなんだから、せめてもうちょっと「使いやすい国際ローミング」にして欲しいなぁ。
モデムにもなる「W63CA」、いざというときにも安心
発売初日に購入した「W63CA」。最も興味を惹かれたのは8メガカメラだが、その次に気になったのがモバイルデータ通信の定額対応。ようやっとと言うべきか、ついにパソコンからのデータ通信も定額対象になったのはとてもありがたい。
普段、モバイル通信用にはイー・モバイルの「D01HW」を使っている。しかし、晴れた日は自転車、雨の日は電車が移動手段なので、その日の天候に応じて鞄を変えていたする。パソコンは毎日、鞄に詰め替えるのだが、ついつい忘れてしまうのが「D01HW」。いざ、街中でネットにつなごうと思ったら「あ、D01HWは家においてきた鞄の中じゃん」ということがよくあるのだ。
また、D01HWがあったとしても、なぜかUSBケーブルがついておらず、「やっぱり接続できない」とマヌケな状態に陥っていることが多い。
せっかく、パソコンを持ち歩いているのに、ネットに繋げないなんて......。気がついた時、鞄がさらに重く感じてしまうから不思議だ。で、ようやっと登場してくれたモバイルデータ通信機能。これさえあれば、普段、使っているケータイでネットに「安心して」接続できる。
実際につないでみると、イー・モバイルと比べるとややもっさりしていて俊敏性に欠ける気がする。サクサクとページを見まくるというわけにはいかないが、まぁ使えないことはない。ちなみにダウンロード速度測定サイトだと、都内では500kbps前後の数値が出ている。
緊急用として割り切って使うには重宝だけど、これで上限料金が月額1万3650円。ちょっとというか。かなり高い気がするなー。
次のケータイ、悩み悩んで......
いよいよ冬商戦モデルが店頭に並び始めた。今回はハイスペックモデルやタッチパネルなど、各社とも特に「社運のかかった」新製品が多いように思う。それだけに、この手の仕事をしていると、どれを買うべきか本当に迷ってしまう。
そんななか、まず冬商戦モデルの1台目として選んだのがauの「W63CA」。展示会などで出展されていたワイドVGA対応の有機ELディスプレイに興味を惹かれていたのが大きな購入理由。それと8メガカメラというスペックに背中を押された感じ。
とはいえ、最後の最後まで「買おうかか辞めようか」と迷ったのも正直なところ。気持ちがブレたのは、加速度センサーが非搭載だったという点だ。実は夏頃からシャープ製の「SH706iw」を持ち歩き、毎日、歩数がカウントされるようになって、地味だけど「加速度センサーって便利」と思い始めたからだ。歩数計機能があると「昨日は、こんなに歩いたのね!」と妙に嬉しくなってくる。幕張メッセや東京ビッグサイトの展示会も「SH706iw」があれば、俄然やる気がでて、右に左と歩き回って取材する気になってくるのだ。
そんな状況のため、映像3兄弟のうち、加速度センサー搭載の「W64SH」が選択肢に急浮上したのだった。でも、au端末ではつい最近まで使っていたのが「W62SH」だったこともあり、「さすがに同じメーカーが2回続くのもどうなかぁ」と思いとどまり、今回は、W63CAに落ち着いたというわけだ。
発売日初日の夕方にauショップに駆け込んだら、すでにピンクは売り切れ。欲しかったホワイトも残り2台という状態だった。なんとか買うことができて一安心。やっぱり、auユーザーにはカシオが人気なんですな。
というわけで、W63CA生活が始まります。
ルックス重視の携帯選び、秋冬コレクションの注目は?
楽しい楽しいケータイ選び、さてさて秋冬はどうしようか。論理的でない頭脳を標準搭載しているためか、毎度ケータイ選びは「なんかコレ、カッコイイ!!」みたいな印象を重視している。今回、津田がビビッ! ときたのは、以下の4モデル。ボディカラーも含めてビビッ! とくるあたり、やはり見た目重視なのです。
・W63CA シャインピンク
・SH-01A Blue
・930SH ブルーグリーン
・W63H ガーネットオレンジ
上から欲している順に並べてみた。とくに「W63CA」は、デザイン的なまとまり感に関して、秋冬モデルの中で群を抜いていると思う。EXILIMケータイの高機能なイメージに、ビビッドだが浮ついていない印象のピンクはかなり気持ちがよく、蛍光色の人工的なイメージは、高機能な端末と組み合わさるととてもサイバーな感じがする。
ケータイの顔となる部分は、メインディスプレイの反対側、背面パネルが一般的だ。ところが「W63CA」は、カメラが搭載されたバッテリー側のボディが顔になっている。はっきりしたコンセプトがなければ、背面側に何か機能を置きたくなってしまうところだろう。高機能をうたうモデルは、デザイン的にはちょっと......なんてこともあるが、とてもキレイに収まっていて好印象だ。
同じような観点から、「SH-01A」のBlueにも注目している。AQUOSケータイのサイクロイドスタイルは、端末の構造上、ボディサイズやデザインに制約があると思うのだが、今回の「SH-01A」はとてもすっきりとまとまっている印象だ。ミニマルなデザインとなったことで、これまでよりもメディアプレーヤーとしてのケータイらしさにフォーカスされたように思う。
「930SH」(ブルーグリーン)と「W63H」(ガーネットオレンジ)は、これまでのケータイらしさを色濃く感じさせるところに注目した。とくに「930SH」は、スタンダードな形状ながら、デザイン的には非常に洗練された印象がある。「W63H」はケータイではあまり見ない車のボディのようなカラーリングが気に入ってしまった。
今回の秋冬モデルは全体的な印象として、戦略的なカラーリングを打ち出している端末が多い。奇抜な色というわけでなく、今年の秋冬や来年の春夏の流行色を取り入れながら、オーソドックスな色を用意しているようだ。今回はデザインや色をテーマに気になるものをピックアップしてみたが、ここに機能や発売のタイミングなどを加味するとさらに悩ましい。そしてその悩みはとても楽しいのだ。
マックに行くなら「かざすクーポン」
前回も似たようなことを書いていたような気がするが、またまたケータイアップデートがかかった。無用なトラブルに遭遇しないように、早めにアップデートしておこう。
さて、これまでGPSやらBluetoothやらについて書いてきたが、今回はちょっとお得なお話を。自分で言うのも何だが、筆者はハンバーガーにうるさい。かつてマクドナルドが地域限定バーガーを出していたころには、週末、わざわざ飛行機に乗って食べに行っていたほどである。
そんなハンバーガーバカの私にとって手放せないのが、マクドナルドの「かざすクーポン」アプリだ。安さをウリの一つにしていたマクドナルドだが、小麦などの原材料高騰のあおりを受けて、ハンバーガーの値段がじわじわと上がっている。おまけに最近は地域別価格なんてのが設定されているため、都内のマクドナルドは地方より割高。モスバーガーが割安に感じられるくらいだ。そうなると、やはりクーポンを使って節約したいところ。
マクドナルドでは、以前からケータイの画面を見せるクーポンを提供しているが、こちらのクーポンの値段はチラシのものと同額。一方、「かざすクーポン」の場合、そこからさらに10円引きになっている。
「かざすクーポン」が利用できるエリアは、九州の一部地域と都内+αといった感じでまだまだ狭いが、ダウンロードしておいて損することはないだろう。
KCP+端末におけるBluetoothの謎
先週、auからこんな案内があったので、W62CAをお使いの方はすぐにケータイアップデートをやっておこう。しかし、落下衝撃に弱いG'zOneって......。
話を本題に戻すが、Bluetoothである。「本日の一品」でソニーのBluetoothレシーバー「DRC-BT15P」をご紹介したことがあるが、実はそれには続編がある。いや、DRC-BT15P自体は非常に快適に利用できているのだが、問題はW62CA側、というかKCP+端末全般のBluetoothの仕様である。
というのも、この手のBluetoothレシーバーを使っていてよくあるのは、音楽を聴いているところに電話がかかってくるケースだ。実は、現状のKCP+端末では、この場合、Bluetooth経由での通話が行えない。着信音は鳴るのだが、通話は携帯電話本体で行うことになる(取扱説明書の340ページを参照)。他キャリアのBluetooth対応端末では、そのまま通話できるのが一般的なだけに、なぜこんな仕様になっているのか不思議でならない。
【お詫びと訂正】
↑と書いていたが、読者の方からご指摘いただき、音楽再生中にそのまま通話に移行できることがわかった。あらかじめBluetoothの設定メニューの「ワイヤレス機器選択」で音出力先を該当機器に設定しておけば、大丈夫なようだ。ちなみに、下記の3g2形式の音声の問題は依然として解決していないので、情報をお持ちの方はぜひ教えてほしい。
また、端末のカメラで動画を撮影すると3g2(3GPP2)形式で保存されるが、この音声をBluetooth経由で聞くこともできない。ヘッドホンをして、「あれ? なんか音が小さいな」と思ってボリュームを上げていくと、実は端末のスピーカーから大音量がしていて恥ずかしい思いをする、なんてことになる。
そんな謎な仕様があるものの、Bluetoothは活用の仕方さえ心得ていれば非常に便利。たとえば、W62CAのようにmicroSDカードを取り出すために電池を外さないといけない端末の場合、PCと写真データをやりとりするのが面倒くさい。もちろん、USBクレードルに乗せるという方法もあるが、写真1枚とか、ちょっとしたデータのやりとりならBluetoothの方が簡単。
海外メーカーの端末では、アドレス帳の管理をBluetooth経由で行えたりもする。日本のBluetooth対応端末も、そこまでサポートしてくれるといいのになぁ。
iPhone 3G野郎なのにG'zOne W62CAとE03CAを購入
uはカシオ製端末のW62CA。G'sOneシリーズとしては最もスマートかもしれない。サブディスプレイは電子ペーパーで、常時、視認性が良い。おサイフケータイ(FeliCa)としては、このサブディスプレイ側を改札などの読み取り機にかざす |
非常に打ちにくいと感じられまくりのテンキー部分。右下に見えるBluetoothマークにより、拙者におけるテンキー使用感のストレスが少し解消されるが |
キモチ的には、常用端末をiPhone 3Gに一本化したい。しかし"この日本で使う常用端末の一本化"を考え出した途端、日本製の日本市場向けケータイの力量に気づいたりして。いや、単純な話、ケータイ間メールがマトモに送受信できたり、おサイフケータイの利便があったり、やっぱりカメラ機能の高さがナイスだったり、とネ。
さて、これまで約1年使ってきたのは、auのW53CA。EXILIMケータイですな。コレはコレで良かったんですけど、Bluetooth対応の端末が欲しくなった。で、チラリとauのサイトを調べたら、auにはBluetoothケータイ少ないっスねぇ、もっとBluetoothして欲しいですのう。
......あ!! でもアレがあったか!! と思い出したのがauのビジネスケータイE03CA。一般にもフツーに売られている(上記リンクのスタパブログ記事では"時期やショップ"により状況が違ったけど)。現在でもわりとマニア人気があったりする、防水で硬派で電源的にもタフな端末である。
てなわけで、速攻でE03CA(の白ロムをネットで)購入。入手直後、auショップで登録手続(手持ちのau SIMで機能するようにするというヘンなロックの解除)。待ち時間にウロウロしていたら......お、コレがG'zOne W62CAか、初めて触ったヨ。意外に薄いっスね。サブディスプレイの電子ペーパー、イイじゃん。
と、W62CAに興味を持った拙者。でもなー、Bluetoothがなー、とか思いつつテンキー触ってたら、ニャニャニャ!! Bluetoothマークが!! W62CAはBluetooth対応だったのかーッ!! 知らなかった、ってか、調べたけど知れなかったというよりスペックを見落としていた!!
というわけで、E03CA登録手続きに次いで(手続きツイデに?)、W62CAも買っちゃった俺であった。すなわち、最初からW62CAに機種変しときゃよかったとも言えるが、ところがE03CAにも興味があったっていうか、でも実は勘違いの不要ケータイ購入と言われるとイタいっていうか、あうあうauau(汗)。
Bluetooth端末が欲しくなったのは、パイオニアのサイバーナビとケータイを、Bluetooth接続したかったから。クルマ乗るたびにスマートループ系の通信機能を使う=ナビとケータイをケーブル接続していたが、この、接続という小さな手間をなくしたかった。
W62CAはまだナビと無線接続していない(クルマ側のアダプタ取り付け工事がまだなので)。ケータイとして使っていての違和感としては、テンキーが非常に使いにくい点と、操作手順がややまどろっこしい点くらい。って使用上、かなり重要なトコロが使いにくかったりするが、日本製ケータイとしての強みは満載───防水・耐衝撃・おサイフケータイとして使えてワンセグも観られる。
特におサイフケータイとして、ラフに扱っても安心な端末を使えるという点がナイス。改札にガチャッと当たっても気にならないしネ。また、モバイルSuicaってやっぱり一度使うと後戻りできない利便がある。......香港で防水・耐衝撃・FeliCa(オクトパス)対応のGSM・G'zOneとか出したらウケるんじゃ? とか思ったりもした。
一方のE03CAとiPhone 3Gだが......。
E03CAはおサイフケータイ不要エリアのアウトドア端末となりそう。ただ、使いやすいっスねコレ。ボタン押しやすいし、操作手順の回りくどさが少ないし。Bluetooth対応なので、拙者的には長寿な端末になりそうだ。
iPhone 3Gは、てゅーか、iPhone 3GとナビがBluetooth接続できてデータ通信できれば、それでよかったのだ。ま、Bluetoothプロファイルの件はアップルになんか思惑があるのかもしれないし、データ通信の件はソフトバンクになんか思惑があるのかもしれないが、そーゆー思惑をユーザーの思惑と摺り合わせていかないと、iPhone 3G大好きだけど日本製端末手放せない俺が居続ける、というのが拙者の思惑な感じ。
uはカシオ製端末のE03CA。ビジネスユーザー向けではあるが、誰でも購入・使用可能。現行品だが多くのショップで「お取り寄せ品」となっているようだ | デカいバッテリーを搭載。かなり分厚いが、通話・通信しまくりのビジネス用途には有り難い仕様である。また、防水性や堅牢性、バッテリーの保ちはアウトドアユースにも最適な感じ |
フツーに打ちやすいキー部分。W62CAもこういうフツーのキーであって欲しかった | サイバーナビ用のBluetoothアダプタND-BT1。E03CAで接続が可能らしい(ユーザーの報告がネット上にあった)が、W62CAでどうなのかは現在不明 |
地図ビューアーで走行ログを管理
前回、「地図ビューアー」アプリで走行ログを残すという話を書いたが、今回はこれについて詳しく書いてみようと思う。用意するものは、W62CAとパソコン、そして自転車だ。スタンドアロンGPSに対応した他のau端末でも利用できるので、興味がある方はぜひ一度試してみてほしい。
まず、自転車で走り出す前に、W62CAのアプリキーを押してアプリの一覧を表示し、「地図ビューアー」を起動する。起動したら、「簡易ハンディGPS」を選択し、さらに「アプリ設定」から「あしあと設定」を呼び出す。ここで「あしあとの初期化」を選択した後、クリアキーを2回押して「簡易ハンディGPS」の画面に戻ろう。すると、すぐに測位が始まり、現在地の緯度・軽度が表示される。準備はこれでOK。スタートだ。
あとは気の向くままに走り、終わったら、前述の「あしあとの初期化」と同じ手順で「あしあとの保存」をしておこう。すると、データフォルダに保存したときの日時が付いた「あしあとデータ」なるテキストファイルが現れる。これをメールに添付するか、USB経由でパソコンに転送しておこう。Bluetooth対応のパソコンを使っているなら、Bluetooth経由でもOKだ。
ここから先はいくつかの手段があるが、最も手軽に利用できるのが「ALPSLAB route」だろう。あしあとデータをフォームにコピペしてアップロードすると、地図上で走行したルートを標高差とともに確認できる。ただ、ALPSLAB routeのサービスでは、アップロードしたルートが広く一般に公表されてしまうので、何も考えていないと、「地図で確認したかっただけなのに、自宅の位置がバレバレ」なんていうことになりかねない。そんな場合のTipsとしては、自宅からある程度離れた場所で記録を開始し、終了するという手もあるだろう。
もう一つはここにある「あしあとデータコンバーター」などを利用する方法だ。ALPSLAB routeと同じように、フォームにあしあとデータをコピペすると、GPX形式とKML形式のデータが出力される。これをローカルに保存して、Google Earthなどのソフトに読み込ませると、走行ルートが確認できる。少し手間はかかるが、ローカルで確認できれば十分という場合はこちらの方が安心だ。もちろん、KML形式のデータについては、Webサーバーにアップロードすれば、Google Mapsから参照させる形でネット上に公開することも可能だ。
大きな地図で見る
着信音が聞こえない!
後ろ向きの話が続いて恐縮だが、どんな端末でも、日々使っていると、使いづらいと感じるところも出てくるもの。W62CAも例外ではない。
個人的に最も気になるのは、着信音の鳴り始めの音量の小ささだ。EメールやCメールの着信音は、ずっと鳴らしておくのも何なので、数秒に設定することが多いが、W62CAの場合、鳴り始めの音量が小さいため、1秒とかに設定した場合、ほぼ間違いなく聞き逃すことになる。
設定時の確認の際にはちゃんと頭から音量が出ているので、謎。メーカーの開発担当者に理由を聞いたところ、通話用のレシーバーと着信音用のスピーカーの位置が同じ場所なので、耳に当てている時にいきなり着信音が鳴って、耳を悪くしないように、わざとそうしてあるんだとか。ちなみに、カシオのサイトではこう案内されている。詳しくは取扱説明書の10ページにも書いてある。
なるほどねぇ、とうなずくところもあるが、何だか釈然としないところもある。着うたのサビの頭がよく聞こえないのは、ちょっとガッカリ。せめて設定時にも実際に着信した時と同じように聞こえるようになっていれば、誤解も少ないんじゃないだろうか。
そんなわけで、W62CAの着信音の再生時間は、少し長めに設定するのが吉。
意外? Bluetoothはこんな人にオススメ
正直に言うが、W62CAにして少し後悔していないこともない。KCP+ならではのモッサリ感は、ボディブローのように効いてくるのだ。それでもKCP+の初代よりは安定して動いていて、随分とマシになったとは思うが。
そんなことを書いていると、「自転車乗ってログ取りたいだけなら、春モデルのW61CAでよくない?」と言われるかもしれないが、そこにはKCP+端末にしなければならない理由も存在したのだ。Bluetoothである。
きっかけになったのは「けーたい お題部屋」でのこの結果だ。「Bluetooth、使ってる?」という質問に対し、56.6%が「バリバリ活用」、17.5%が「たまに使う」と回答している。えっ、君たちそんなに利用してるの? 負けてられん! そういうことだ(笑)。
で、Bluetooth、使うとたしかに便利。通話で利用するだけなら、ネット通販で5000円を切るようなヘッドセットも登場している。利用シーンとしてよく商品のパッケージを飾るのはビジネス路線の写真なのだが、実は主婦の皆さんにもオススメ。両手が空くので、家事をしながら通話できる。外での使用は「変な人」に見られて嫌かもしれないが、家の中なら問題なし。この提案、どうですかね?
自転車乗りにはG'zOne W62CA
自転車乗りにとって、この夏、最も注目したい端末「G'zOne W62CA」を購入した。なぜ自転車乗りにとってオススメなのかについては、いくつか理由がある。
- 防水である
- おサイフケータイ対応である
- スタンドアロンGPS対応である
理由その1については言うまでもない。自転車に乗って遠出していて雨が降り出すなんてこともしばしば。そんなときでも気にせず携帯し、使用できるのがありがたい。
理由その2も、わりと分かりやすい。自転車に乗って出かける場合、荷物はなるべく少なくしたい。一昔前のコンビニはam/pmでEdyが使える程度だったが、最近はいろんなコンビニでSuicaが利用可能になったし、セブン-イレブンでもnanacoが利用できる。つまり、補給ポイントをコンビニに設定しておけば、大抵はケータイ一つで支払えるのだ。
理由その3は、少し説明が必要だろう。最近のauの端末は、GPSでの測位の際に基地局との通信が不要なスタンドアロンGPSに対応している。スタンドアロンGPS対応の端末には「地図ビューアー」というアプリが用意されており、これを利用すると、移動した経路を記録しておけるのだ。走行ログを残せると、後で「あ~、ここはこっちの道を走ったほうがよかったのかな」などと地図を見ながら振り返ることができる。詳しくは別途説明の機会を設けようと思うが、「au Smart Sports」のアプリよりも電池の持ちもいいのでオススメだ。
でまぁ、これらの条件を満たす夏モデルというと、W62CAしか無かったわけだ。ということで、W62CAをレビューしていくのでお楽しみに。
問題は、子どもができてからというもの、全くと言っていいほど自転車に乗る時間がないということなのだが......。