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iPhoneでの「RCS」送受信体験を、Android党が試してみた
2026年5月25日 00:00
十年来のAndroid党を自認する筆者ですが、2025年9月、久しぶりにiPhoneを買いました。その購入理由の1つが「iPhoneにおけるRCS体験を味わってみたい」でした。
AndroidとiPhone間では、電話番号をキーにメッセージをやりとりしようとすると、送信に1通3円程度かかるSMSを選ぶしかありませんでした。もちろん、LINEを使えば話は別です。ただ、仕事絡みで数回しかコミュニケーションをとらない相手(家電設置業者や不動産会社等)とわざわざ友だち登録するのも面倒。電話番号だけでメッセージを送信できるSMSには、一定の利がありました。これがRCSになれば、送信料はパケット扱いになるので限りなく無料に近くなるし、画像などもグッと送りやすくなります。
RCSを使うにあたっての準備は、AndroidであればGoogleの「メッセージ」アプリをインストールしておくくらいと、実にカンタンです(+メッセージからの移行は面倒でしょうが……)。
一方のiPhone側は2024年公開のiOS 18でようやくRCSをサポートし、かつ携帯電話キャリア側でもインフラの準備が必要ということで、なかなか時間がかかっておりました。しかしながら2025年4月にはau、2026年3月にはソフトバンクが対応を開始。そしてドコモも2026年夏からの導入を発表しました。機は熟した!
筆者の場合、私物のiPhone 17にpovo 2.0回線をセットアップして、RCSを使っています。povo 2.0では2025年12月16日からRCSに対応がスタートしており、なんといっても月額固定料金なしのサービス。RCSのお試しにはピッタリでしょう。
実際のインターフェイスは、LINEだったりXのDM機能などでよく見かける吹き出し風のもの。新鮮味はありませんが、相手方が文字入力中であることを示すインジケーターがAndroid相手でもしっかり表示されたのには驚きました。
残念なのは、送信したテキストや画像に対するリアクション(当該内容を長押し後、いいね!や泣き顔アイコンなどを1タップで送信する機能。iPhoneでは“Tapback”と呼ばれる)の挙動が、Andoid-Android間とAndroid-iPhone間では若干違う点です。
たとえば自分がiPhoneで、相手がAndroidから画像を送ってきたとします。それにいいねマークを付けると、iPhone上では画像の右上隅にリアクションアイコンが表示されます。しかし相手のAndroidには「画像に『いいね』と応答」という文章だけが返信されるのです。
逆に、自分のiPhoneから画像を送って、相手方がAndroid端末上でいいねのリアクションをつけるとどうなるでしょう? この時は、iPhone側には「写真に(絵文字で)“いいね”とリアクションしました」(文字だけでなく、絵文字も併用)と表示されます。言葉にするとわかりづらいのですが、実際の表示をみると、結構な違和感があります。受け取る印象が微妙にずれているような……。このあたりの加減については、顔を突き合わせているタイミングで一度確かめあったほうがよいかもしれません。
そしてまたiPhone上での話に戻りますが、メッセージアプリから新規にチャットを送ろうとする際は、相手方がiMessageか、SMSか、あるいはRCSかが小さく表示されます。「この相手に送るとSMS送信料3円かかっちゃうかな?」という心配は、基本的に無用です。
RCSの普及に期待が高まるところですが、国内ではLINEが圧倒的な地位を築いており、情勢がいきなり変化することはないでしょう。メールアドレスを仕事とプライベートで使い分けるように「普段はLINE、ときどきRCS」という日々がまだまだ続くと思います。
とはいえ、既存のSMSと比べてRCSが圧倒的に便利なのも事実。出番は間違いなく増えていくはずですので、是非iPhoneユーザーの皆さんにおかれましては、頭の片隅にでも「RCS」の3文字を止めておいていただきたく……。以上、Android党からのお願いでした。




