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決済もeSIMも海外でお得なRevolut
2025年10月23日 00:00
自分が海外旅行で必ず持ち歩く物といえば「海外用の決済カード」です。昨今、クレジットカードを海外で使うと手数料が高いので、よりお得なSony Bank WALLETやRevolutを使っています。Sony Bank WALLETはデビットカード、Revolutはプリペイドカードですが、どちらもあらかじめ現地の外貨を購入して、現地通貨で決済ができ、為替や手数料の影響を減らせるので、少しでもコストを下げることができます。
そんなRevolutには、決済だけではなくeSIMのサービスもあります。そのRevolutのeSIM機能を海外出張で試してみました。
決済も通信もできるRevolut
Revolutは、あらかじめ外貨を購入して残高にチャージし、その現地通貨で支払いができる決済サービスです。外貨購入の手数料が安いため、海外旅行時に現金を外貨に両替するよりもコストを抑えられます。英国では銀行免許を持っているためデビットカード型のサービスですが、日本だと資金移動業のライセンスであるため、サービスとしてはプリペイド型になります。いずれにしても国際ブランドのVisaがあるので、Visa加盟店でクレジットカードのように支払いができます。
日本円だけしかチャージしていなくても、リアルタイムで現地通貨に両替して支払いをするため、その場で日本円でいくら使ったか分かるのもメリットです。クレジットカードの場合、最終的に支払いが確定した時点での為替レートと海外事務手数料が適用されるため、日本円でいくらになったのかが分かりづらいのが難点。その点、デビットカード型のSony Bank WALLETもプリペイド型のRevolutも支払った瞬間に通知が来て、支払った金額が判明します。
そんなRevolutも、外貨に両替するにも支払いの通知を受け取るにも、スマートフォンアプリが必要になります。特に日本版のRevolutは預金口座とは異なり、長期にわたって残高を保持しておく仕組みではないので、基本的には必要なときに必要な額をチャージ(外貨購入)するというイメージになります。
どちらを使うにしても、利用の直後に即座に通知が来ます。現地通貨でも日本円でも、どちらでもすぐに金額が分かり、クレジットカードのように日本円でいくら使ったか分からないということもありません。
逆に言えば、通知を受け取るためのネットワークが必要です。特にRevolutは、基本的にはスマートフォンアプリに通知されるので、海外でもスマートフォンの通信が使えることが前提です。通信が使えないと、履歴の確認も残高の確認もできません。
そこでRevolutに搭載されたのがeSIM機能です。アプリからeSIMを購入し、端末にダウンロードして海外でも通信を行えるようにする、というものです。ダウンロードして有効化すれば、海外でもすぐに通信ができます。
最近はahamo、楽天モバイル、auと、既存の契約そのままで、海外でもローミングが利用できるプランが増えています。とはいえ、そのプランを契約していない人も多いですし、毎回レンタルのWi-Fiルーターを借りている人ならより手軽に現地の通信がゲットできます。
今回はイギリスを訪問したので、1GB7日間有効で595円、3GB30日間有効で1490円などの料金で、極端に安いわけでもないですが、高いわけでもありません。Revolutに日本円の残高があればそこから支払いまで完結するので、契約やクレジットカード登録などの手間もありません。
音声通話は非対応ですが、最近は海外との連絡でもWhatsAppを使うことが多いので、個人のスマートフォン同士であればデータ通信ができれば連絡できます。宿泊でアパートを予約した場合も、鍵の受け取りで先方とのやりとりがWhatsAppの場合も多いので問題はなさそうです。
購入すると、自動的にアプリからスマートフォンにインストールされ、すぐに利用できます。少なくともイギリスでは5Gに対応していました。サービスの提供事業者は1GLOBAL。各国でeSIMサービスを提供している事業者です。複数のエリアで通信ができるグローバルeSIMはよくありますが、Revolutは決済アプリから契約して利用できる点が特徴です。
現地の決済手段をRevolutにまとめようという人が最適です。残高確認など、Revolutアプリを起動する機会は多いですし、さらにアプリを起動したついでに残データ容量の確認もできるので、必要に応じてデータ追加もできます。
この「ついでに使える」というのは十分なメリットでしょう。別途アプリをインストールしたり契約したりしなくても、すぐに設定できます。日本だとpovoが「トッピング」という形でさまざまな料金プランを追加できますが、イメージとしてはそれに近く、決済サービスに海外ローミングをトッピングで追加するというイメージです。
例えばpovoだとアメリカ1GB3日間760円、韓国1GB3日間680円、中国・香港・マカオ1GB3日間680円、シンガポール・マレーシア1GB3日間840円など。アジア圏に強く他は手薄という印象で、欧州は90以上の国・地域で1GB3日間1480円というプランを使うしかないようです。
Revolutの場合は細かく国ごとで利用が選べるので、1GB7日間だと、イギリス、ドイツ、フランスなどが595円、スペインが495円、アメリカが595円、韓国695円、中国695円、シンガポール595円など。欧州44カ国695円、グローバル108カ国1,290円などのプランもあり、さらにpovoが3日間中心でRevolutは7日間中心といった違いもあります。
Revolutは1、3、5、10~といった具合に、複数の容量から選べる自由度の高さもあり、povoよりも使い勝手が良さそうです。ただ、どちらも大容量の際のコストパフォーマンスはよくないので、メイン回線というよりも、SNSと地図、決済といった具合に、日々のちょっとした利用で使うサブ回線という感じでしょうか。
私の場合はahamoの35GBがあったのでそれでも良かったのですが、たまに海外に行くという人でahamoやauの一部プランを利用していないのであれば、3GB1490円、5GB2185円といったプランを選んでメイン回線として使うのも有効かもしれません。数日間のプライベート旅行なら十分でしょう。
モバイル料金に海外ローミングも含まれるプランが増えて、個人的には海外で現地SIMを買わなくなりましたが、海外ローミングを見越して料金プランを選ぶのは無駄でもあるので、日本ではMVNOを使い、たまの海外旅行でRevolutをメインの決済カードとして使うなら、eSIMもあわせて検討してみるというのも良さそうです。





















