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子どものプリントからカレンダー登録、Macのプレビューが活躍した

 新学期を迎え、子どもが学校から大量のプリントを持ち帰るようになりました。仕事に関わるやりとりは基本的にデジタル化が完了していたのですが、学校からの連絡は紙のプリントがまだまだ主力だったりします。

子どもが学校で受け取ったプリント

 そんな新学期のとある日、学校関連のとある会議の日程が複数掲載されているプリントを子どもが持ち帰ってきました。これを1件1件手動で登録するのはちょっと手間だな……サクッと登録する方法は無いだろうかと考えて、最初に頼ったのはGoogleの生成AI「Gemini」によるカレンダー登録です。

 プリントを撮影した写真を添付ファイルとして「カレンダー登録して」と「Gemini」にプロンプトを入力すると、順調にその意図を理解し、Google Workspaceと連携してカレンダー登録してくれそう……に見えたのですが、なぜか正常にカレンダー登録が完了しません。

 Google自身が「Gemini」を使ってこういうことができる。というようなことをアピールしていますし、多分できるだろう。と思って最初に試してみたのですが、残念ながら期待した通りに動きませんでした。

AndroidスマートフォンのGeminiで「カレンダー登録して」。うまく動きそうだけど、なぜかカレンダー登録されなかった

 「Gemini」からの登録を試しているうちに、「これはいっそ手入力の方が速そうだ」と思い、画像をパソコンの画面左側に、右側にWebブラウザから「Googleカレンダー」を表示して登録しようとMacの「プレビュー」アプリでテキスト選択した状態にすると、小さなポップアップが表示されました。

Macの「プレビュー」アプリで画像を表示→テキスト選択すると、カレンダー登録するためのショートカットがポップアップ表示された
Macのプレビューから正確な日時でカレンダーに登録できた

 「プレビュー」に表示されるポップアップを選択すると、プリントに記載されている時間帯をカレンダーに登録できました。予定のタイトルを手動で入力する必要があった点については改良の余地が残りますが、カレンダーアプリから日時を指定して選ぶことなく予定登録ができるのは、全てのプロセスを手作業で行うよりはだいぶ楽です。

 ただ、その後改めてパソコンのWebブラウザから「Gemini」にアクセスしてプリント画像を添付して「カレンダー登録して」というと、プリントに登録されている予定(全7件)を全て適切な時間帯で登録することができました。

結局、PCのWebブラウザからは正常に登録できた

 スマートフォン向けの「Gemini」ではうまく動かなかったため、「最初からこうすれば……」と拍子抜けしてしまいました。スマートフォン向けの「Gemini」アプリと、Webブラウザで実行する「Gemini」で動作結果に違いがある。ということも認識しておくと良さそうです。