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Wi-Fi 7対応ルーターを導入した話
2025年3月5日 00:00
2024年末にASUSから発売されたWi-Fi 7対応ルーター「ASUS RT-BE14000」(以下、BE14000)を購入しました。
もともとメインに使っていたWi-FiルーターはWi-Fi 6に対応する機種でしたが、少しずつWi-Fi 6Eに対応するスマートフォンやタブレットが増えてきたこともとあり、そろそろWi-Fi 6E以上に対応するルーターを導入したいな……と思っていたところで、東京都のキャッシュレス決済キャンペーン(10%還元)が開催されたので、この機会を活かしてWi-Fi 7対応デバイスに先んじてルーターを購入しました。
もともとは、約5年前に購入した同じくASUSの「ROG Rapture GT-AX11000」(以下、AX11000)を置き換えて、BE14000をメインのWi-Fiルーターとして運用し、サブ機にまわせるAX11000で必要に応じてメッシュWi-Fiを組むなり、トラブル発生時の予備用に待機させる予定でした。
ところが、実際にBE14000をメインルーターに据えて運用してみると、インターネット接続が不定期に不通になる現象が1日に複数回発生しました。デバイス(スマホやパソコン)から見ると、ルーターとの接続は有効ですが、インターネットにアクセスが行えなくなるのです。
その原因は不明ですが、もとの環境(AX11000)では全く発生していなかった問題のため、BE14000へのリプレイスにより生じた問題であることは明らかです。
通信が混雑する時間帯だけ遅くなるとか、ルーターから離れると遅くなるとか、トラブル発生の理由として思い当たるものは無く、有線接続でも無線接続でも「不定期に不安定になる」という状況で対応策も見つからずにストレスが大きかったので、設置から数日でAX11000からのリプレイスを諦めることに。
AX11000→BE14000の切り替えは、同一メーカーの製品のためあまりトラブルが発生するとは考えていなかったこともあって、せっかく買った新ルーターが無駄になっちゃうな…と、落ち込んでいたのですが、高速な通信を必要とするスマートフォンやタブレットなどを接続する専用アクセスポイントとしてBE14000を設置する方針に切り替えしました。
すると、もともとAX11000に接続していたデバイスには影響が無い上に、新しく設置したBE14000に繋いだデバイスでは、通信速度の改善が見られました。
正直に言えば、体感レベルで「ものすごく速くなった!」ということは無いのですが、スピードテストをしてみると、既存アクセスポイントのAX11000と比べて、BE14000を経由した方が高速な結果になっています。ただし、ルーターの性能差の問題なのか、上り(アップロード)については、BE14000よりもAX11000の方が良好です。
ただし、ちょっとした困っている点として、AX11000とBE14000を繋ぐ有線LANが、なぜか100Mbps(Cat5)として認識されて接続されることがあります。この問題は、AX11000とBE14000を両方再起動すると解決することがあります。
筆者宅では毎日1回決まった時間に再起動する設定にしているため、現時点では「気付いたら低速になっていることがあって、次の日には解決していることがある」という具合です。製品仕様としては「LAN3」ポートは本来2.5Gbpsに対応していますが、以下の画面キャプチャの通りアラートが表示され、この時に通信速度をチェックするとおおむね100Mbpsで頭打ちとなります。
BE14000が24年末に発売されたばかりの製品であることを考えると、ルーターモードで使用時に不安定になることがある現象も、ほかのルーターと接続時に有線LANが本来のスペックよりも低速になることがある現象も、どちらもファームウェアの修正などで改善すると良いな。と思いながら、Wi-Fi 7環境を迎え入れました。