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「Galaxy Z Fold6」をメインスマホとして使い始めた

【Galaxy Z Fold6】

 サムスン製のフォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Fold6」を、メーカー直販のSamsungオンラインショップで購入し、メインのスマートフォンとして使い始めました。

メーカー版の「Galaxy Z Fold6」をメイン端末に

 これまでメイン端末として使っていたのは、同じくサムスンの「Galaxy S23 Ultra」でしたが、こちらはNTTドコモが販売するモデル。購入から数カ月の間はドコモ回線との組み合わせてオーソドックスに使っていましたが、ドコモの通信品質の問題が長く続きそうだな……ということでドコモ回線は他社に転出してSIMカードのみ入れ替え、端末はそのまま使い続けていました。

ドコモ版の「Galaxy S23 Ultra」。ドコモ回線を転出した後も端末も使い続けている

 メーカーモデルの「Galax Z Fold6」を使うにあたって、これまでドコモ版の「Galaxy S23 Ultra」で使っていたおサイフケータイの「iD」が移行できるのかという点は少々不安がありましたが、元の機種である「Galaxy S23 Ultra」では引き続き利用できているほか、「iD」の支払い元に設定している「dカード GOLD」の特典のうち、年間200万円以上の利用で2万2000円相当の還元が2025年配布分(2024年利用分)から廃止されることもあり、「iD」の優先度を下げて「Galaxy Z Fold6」ではタッチ決済のためのサービスとして「ANA Pay」のタッチ決済を使ってみることにしました。

おサイフケータイ「iD」にかわって「ANA Pay」を使い始めた

 おサイフケータイの「iD」は、ケータイでもスマホでも、端末がロック状態でも支払いできますが、Google Payでは端末がロック状態だと、支払えません。公共機関でタッチ決済を利用する際には、本人確認(ロック解除)を不要とする設定に変更できますが、これはあくまで交通機関の利用時に限られており、コンビニなどでの支払いには適用できません。

Google Payの設定画面、公共機関での支払いは本人確認不要にできる

 筆者はフィーチャーフォンの時代から、長らくおサイフケータイの「iD」を使い続けてきたため、端末がロック状態だと支払いができない仕様に最初は戸惑いを感じましたが、コード決済サービスと異なり、指定のアプリを起動したり、指定の操作を求められたりするわけではないので、決済時のハードルはそれほど高くありません。

 端末のロックさえ解除できれば決済できるので、アプリの起動などの手順に戸惑ったり、アプリ起動後の通信に時間を要したりして、レジで行列の原因となり焦ってしまう……なんて経験も、今のところはありません。「iD」ばかり使っていたこともあって、これまではあまり意識していませんでしたが、クレジットカードのタッチ決済が利用できるお店もかなり広がっていました。

 ハードウェア面では、カバーディスプレイの幅が、前モデルの67.1mm→68.1mmへと広がっているのですが、Galaxy純正の「S Pen Case」を装着した状態では、フリック入力などの際にカバーディスプレイの四隅の出っ張りが邪魔になってしまい、予想以上にフリック入力や、画面の戻る/ホームなどの操作がし辛かったため、思い切ってカバーディスプレイ側はカバーを外して、保護フィルムと念のため保証サービス「Galaxy Care」を申し込みして万が一に備えることにしました。

カバーディスプレイは保護フィルムのみで運用することに

 カバーディスプレイ側にケース「S Pen Case」を装着していた時は、ディスプレイの外側から滑るように指を動かすと、ケースにぶつかってしまうため、ケースを避けるように指を動かす必要がありましたが、思い切ってケースを取り外したことでストレスなくフリック入力ができるようになっています。今のところ、ディスプレイに傷をつけるような事故は起こしていませんが、本体価格が高い機種だけに、気をつけて運用したいところです。

 本稿執筆時点で「Galaxy Z Fold6」を使い始めてから約3週間が経過しますが、従来のフォルダブルスマホと比べてハードウェア面では完成度がかなり高くなっていることは実感できます。その反面「フォルダブルでなければならない理由」は未だに見いだせていないというのも正直なところです。もちろん、端末を開いた状態で動画を見たり、画像を見たり、複数アプリを画面分割で扱うのは、他の機種にはない特長と言えますが、筆者なりの「フォルダブルならでは」を探しながら、「Galaxy Z Fold6」を使いたいと思います。