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4月末で「LINE Pay」は終了したけれど、まだ終わっていないLINE Payがある

 年度末の3月末で終了するサービスは多く、携帯電話に関連するところでいえば2025年は天気予報の電話サービス「177」や、「ケータイ小説」の大ヒット作を生み出した「魔法のiらんど」(現在は「カクヨム」の1ジャンルとして運営)などが代表例として挙げられます。

 ですが実は今年は、4月末にも終了する大きなサービスがありまして、それがスマートフォン決済の「LINE Pay」です。

主要なスマートフォン決済サービスの1つだった「LINE Pay」だが、2025年4月末をもって終了することとなった

 スマートフォン向けのコード決済サービスとして知られていたLINE Payですが、そのサービス提供は2014年からで、当初はコード決済の機能はなく、どちらかといえばLINE上での送金に重きを置いていました。

 加えて当時はLINE Payにチャージする手段も限られていたことから、筆者はLINE Payにチャージするため、わざわざATMに足を運んで現金でチャージしていました。

2025年4月末をもって終了した「LINE Pay」だが、その提供は10年以上前の2014年から。当初コード決済の機能はなく、送金やWebサイトでの決済などがサービスの中心だった

 その後LINE Payはコード決済に力を入れるようになり、2018年末頃から激化して大きな話題となった「ペイ競争」でも、「PayPay」などの競合と激しいキャンペーン合戦を繰り返すようになりました。

 筆者もこの時はキャンペーンにしっかり乗っかりまして、LINE Payで何度か大きな買い物をしていたりします。

その後LINE Payは、参入が増え注目が高まったコード決済に注力するように。2018年末から始まった「ペイ競争」でも一時、大規模キャンペーンを積極展開していた

 ですがそのペイ競争が業界再編の引き金となり、LINE Payを有するLINEと、PayPayを有するZホールディングスが経営統合。紆余曲折の末に現在のLINEヤフーが誕生し、国内では決済サービスをPayPayに一本化する方針を打ち出したことで、今年の4月末をもってLINE Payがサービス終了することになったというのは、多くの人が知るところではないでしょうか。

ペイ競争の末、2019年にはLINEとZホールディングスが統合を発表。現在はLINEヤフーとなり、国内のスマートフォン決済はPayPayに統合されLINE Payは終了することになった

 それゆえ既に多くの人は、LINE Payの残高をPayPayに移すなどして他のサービスへの移行を完了させているでしょうし、筆者もLINE Pay残高をかなり前に使い切っています。

 ですが実は、人によっては5月以降も利用できるLINE Pay関連のサービスがありまして、それがLINE Payのクレジットカードとして提供されていた「Visa LINE Payクレジットカード」「Visa LINE Payクレジットカード(P+)」です。

 というのもこれらクレジットカードの発行元は、LINE Payではなく三井住友カード。それゆえLINE Payのサービス終了に伴い「チャージ&ペイ」などLINE Payに関連したサービスは利用できなくなるものの、クレジットカードとして継続利用すること自体は可能なのです。

筆者所有の「Visa LINE Payクレジットカード」。こちらは三井住友カードが発行しているため、LINE Pay終了後もクレジットカードとしての利用は可能だったりする

 実は筆者も、一時期ポイント還元率が高かったチャージ&ペイを利用するため、Visa LINE Payクレジットカードを契約していました。

 加えて筆者は以前、Visaブランド、そして「Apple Pay」などで「iD」が利用できるクレジットカードを他に持っていなかったこともあり、国内ではiD、海外ではVisaでの決済を利用するために、このカードを使い続けていたのでした。

 それだけに、LINE Payが終了してもVisa LINE Payクレジットカードの利用が継続できるのは有難いことなのですが、さすがにサービス内容は同じという訳ではありません。

 LINE Payが終わっているので当然チャージ&ペイは利用できませんし、付与されるポイントもLINEポイントから「Vポイント」に変更されることから、これまでVポイントを貯めてこなかった筆者としては少々悩ましい所です。

 そしてもう1つ、Visa LINE Payクレジットカードとして利用し続けられるのはカードの有効期限までであり、2025年5月以降は有効期限が切れると順次「三井住友カード(NL)」に切り替わるとのこと。

 そして実は、筆者のVisa LINE Payクレジットカードは有効期限が2025年5月までだったりします。

偶然にも、筆者のカードの有効期限は2025年5月。間もなく「三井住友カード(NL)」に切り替わるため、Visa LINE Payクレジットカードとしての寿命はあとわずかだ

 それゆえ2025年4月末の執筆時点では、既に三井住友カードから、三井住友カード(NL)の手続きに関する案内が届いている状況だったりもします。

 近いうちに新しいクレジットカードも届くでしょうから、10年以上にわたって付き合ってきたLINE Payとも、今月をもって本格的にお別れすることになりそうです。