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海外旅行でもスマホ決済、マレーシアはどこまで使える?
2025年3月11日 00:00
先日ファーウェイのプレスツアーでマレーシア・クアラルンプールに行ってきました。海外への渡航で頭を悩ませるのが、支払い用の現地通貨をいくら用意するか。とはいえ最近は東南アジアでもクレジットカード、しかもタッチ決済対応が増えているのでスマートフォンでも支払えることが多く、現金を用意するケースが減りました。
今回も、1年ほど前にマレーシアへ訪れたときに残っていた現地通貨が10リンギット(約340円)ほど余っていたので、それでじゅうぶんかなと両替などはしませんでした。
実際、クアラルンプールの空港についてから市内へ向かう特急列車「KLIAエクスプレス」は、改札口がクレジットカードのタッチ決済に対応しており、Apple Payに登録したクレジットカードが利用できました。
街中の地下鉄やモノレールは、券売機こそ現金のみでしたが、有人窓口ではクレジットカードでの支払いに対応。ただ初乗りが1リンギット強(約35円)と手持ちの現金でじゅうぶんまかなえました。
街中のレストランなどもクレジットカードが利用できるので問題ないのですが、ちょっと困ったのが、それよりも小規模なフードコートや屋台など。クレジットカードには対応しておらず、現金かQRコード決済のみ対応という店舗が多かったです。
こういうときに現金を用意してないと困るんですよね。アクセプタンスマークをみると現地QRコード決済のほか、香港アリペイにも対応しているようですが、これは香港在住者のみ対応。
日本のQRコード決済も、インバウンドばかりに目を向けずアウトバウンドにも力を入れて欲しい。特に日本ではトップシェアのPayPayがアウトバウンドにはまったく興味がないようなので、どうにかして欲しいものです。
とりあえずなにか現地で使えるQRコード決済は、と調べて見つけたのが、ライドシェアサービスの「Grab」がやっている「Grab Pay」。Grab自体のアカウントは東南アジア各国でライドシェアを使うため登録済みなので、試しに同じアプリから「Grab Pay」の登録をすると、パスポート番号の登録ぐらいで、現地の電話番号の登録も不要。すぐに利用開始できました。
試しに登録してあるクレジットカードからチャージすると、それも問題なし。現地ではレジにあるQRコードを読み込んで金額を入力する方式と、スマートフォンにQRコードを表示して読み込んでもらう方式の両方を試しましたが、問題なく支払いできました。
これならマレーシアでの支払いはGrab Payでバッチリだなと思ったものの、思わぬ落とし穴が。プレスツアーに同行していた同業の複数人が同じように試そうとしたところ、本人確認の申請、つまりパスポート登録がうまくいかず利用開始できないとのこと。
結局滞在中にこの問題は解決できずじまい。なにがトリガーなのかさっぱりわかりません。Grabは東南アジア各国でGrab Payを提供していますが、ほかの国では現地の電話番号が必要だったりするので、使用国の切替でなにか問題あるのかも。
使えれば便利なのですが、使えるか使えないか分からないサービスはちょっとオススメできませんよね。というわけで、マレーシア旅行をする場合はある程度、現金も用意しておいたほうがいいなと思うと同時に、日本のQRコード決済サービスがもっとアウトバンドに対応してくれればと切に願います。