みんなのケータイ

なくなったiPhoneのホームボタンを「AssistiveTouch」で疑似的に復活させる
2025年3月10日 00:00
iPhone SE(第3世代)の後継機というか、iPhone 16シリーズのもっとも買いやすいモデル「iPhone 16e」が発表されました。この原稿を書いている時点ではまだ発売されていませんが、人気のほどはどうでしょうね。ストレージが最小の128GBでも、アップル直販の価格が9万9800円と円安憎しな価格で、iPhone 16の128GBと2万5000円しか違わない。もしかしてあらためて「16」を選ぶ人も多いんじゃないかな、などど感じています。
とうとうなくなってしまったホームボタンを残念に思う人も多いようです。Apple Payで支払いをするときに、サイドボタンのダブルクリック+Face IDよりも、Touch IDの方がホームボタンに指を置くだけだから簡単、スマートという意見も多いです。
個人的にはFace IDにすっかり馴染んでいますし、ダブルクリックして本人認証され、カードがしっかり読み取れる状態になってからリーダーにかざすという流れも、確実にできていいなと思っています。
でも、やっぱりホームボタンが必要だ! というなら、「AssistiveTouch」というアクセシビリティの機能をオンにすると、Touch IDを使うことはできませんが、ホームボタンらしき機能を加えることはできます。
AssistiveTouchは「設定」アプリ内の「アクセシビリティ」→「タッチ」でAssistiveTouchをオンにすることで利用できます。オンにするとディスプレイ上に黒く丸いアイコンが出現。画面下部に配置するとなんとなくホームボタンぽく見えます……かね。
この丸をタップすると「通知センター」「カスタム」「デバイス」「Siri」「コントロールセンター」「ホーム」のアイコンが並んだ小さなウィンドウが表示されます。このホームのアイコンをタップすると、いつでもホーム画面に戻れます。ただし、丸いボタンをタップしてホームのボタンをタップするという2度のタップが必要ですが。
本来はiPhoneの細かい操作が困難な方々のために用意されたAssistiveTouchですが、健常者でも活用できる機能があります。
私個人の経験としては、かなり前のことになるので今でもできるかどうかは不明ですが、どうしてもスクリーンショットが撮れない画面があって困っていたとき、このAssistiveTouch内のスクリーンショットのメニューを利用したら撮影できた、良かった! ということがありました。
今回、あらためて機能をチェックし、なかなか良いと感じたのは「AssistiveTouchで承認」という機能。Apple Payなどでサイドボタンのダブルクリックをする代わりにAssistiveTouchでFace IDを呼び出すもので、設定するとタッチだけでFace IDが行われるようになります。
初期状態だとなんどもタップする必要があって面倒ですが、AssistiveTouchの最初のウィンドウはカスタマイズできるので、そこにApple Payのアイコンを配置しておくと、かなり簡単にダブルクリックせずにFace IDの認証ができます。
アクセシビリティのメニューにはAssistiveTouchだけでなく、文字の太さやサイズを変えるなど、知っておいた方がいいメニューが結構あります。アクセシビリティのメニューを一度も開いたことがないという人がいるなら、一度覗いておくことをお勧めします。