みんなのケータイ
Pixel Tabletの新機能「ホームコントロール」でちょっと困ってること
2024年12月12日 00:00
2024年秋にGoogleの「Pixel Tablet」にAndroid 15が配信されました。Android 15に更新した「Pixel Tablet」は、充電スピーカー ホルダーで充電中、「ホームコントロール」が使えるようになりました。
新機能は、スマートホーム関連機能を「Pixel Tablet」のスクリーンセーバー画面に表示するもので、スマートホームを導入している環境であれば、エアコンや照明などのコントロールボタンが表示され、「Google Home」アプリと同じように操作が行えるほか、セキュリティカメラや「Nest Hub Max」のカメラ映像についても画面上に表示されます。
筆者宅では、全ての居室にスマートホームを導入しています。照明やエアコンなどの操作は各種アプリから行うことができるほか、夜間になったら自動的に消灯、人を検知したら照明をONにしたり、人が検知されなくなったら照明をOFFにするなど、「やってみたいことで、既に市販されているデバイスやサービスで実現できること」については、スマートホーム関連デバイスによって自動化しているため、さっそく「ホームコントロール」を「Pixel Tablet」に設定しました。
少し遡り、「Pixel Tablet」は2024年初夏の機能追加で、Googleの「Nest Doorbell」のインターホンが押されると、ホルダーに装着している「Pixel Tablet」にドアベルの映像が表示される機能が追加されました。
これは、スマートディスプレイの「Nest Hub」や「Nest Hub Max」などスマートディスプレイではずっと前から利用できた機能ですが、「Pixel Tablet」でも応答ができるようになるなど、スマートホーム関連機能が少しずつ強化されたこともあり、新機能の「ホームコントロール」についても期待値が高かったのです。
しかし、「Pixel Tablet」のホームコントロールは、スマートフォンやタブレット向けの「Google Home」アプリの「お気に入り」タブをそのまま切り出したもので、「Pixel Tabletで操作したいこと」を前提にしたカスタマイズなどは行えません。
もともと筆者は、外出中にスマートフォンから玄関や宅内の様子を確認したり、スマートフォンを常用していない家族(主に小学生の子ども)が留守番中に連絡をとる際に、「Nest Hub Max」のビデオ通話を使ってやりとりをする機会があったため、そうした「外出先からやりたいこと」を中心に、Google Homeアプリの「お気に入り」タブの内容を設定していましたが、その内容がそのまま「Pixel Tablet」に表示される仕様となっていました。
「Pixel Tablet」のハブモードは、基本的に在宅している最中に目にする機能のため、外出先と異なりエアコンなどの家電を操作したり、留守番している家族と連絡したりする必要はありません。
また、「ホームコントロール」を有効にして困ったことがあります。それは、外出中に宅配の荷物が届いたり来客があった際に、素早く確認ができるように「Nest Doorbell」の映像が表示されるようにしていたのですが、「Pixel Tabletのホームコントロールでは、設定に関わらず定期的にドアベルの映像を取得するため、結果としてバッテリー式のドアベルのバッテリーを大きく消費する結果となっています。
筆者が確認する限り、この取得に関する間隔を設定で変更したり無効化したりはできないようです。「ホームコントロール」上のドアベルの映像は、常時表示されているわけではなく、ドアベル側の動体検知などとは無関係に、定期的に映像を取得する仕様となっているようで、その仕組みを理解するまで、経年劣化によってドアベルのバッテリー持ちが悪くなったのかな? と思い込んでいました。
これまで筆者の環境では、「Nest Doorbell」のバッテリーはおよそ1カ月ごとに充電するサイクルで運用できていましたが、「Pixel Tablet」の「ホームコントロール」を有効にしてからは、フル充電にしても10日間程度でバッテリーが切れの警告が表示されるようになりました。
ひとまずは「ホームコントロール」に配置したドアベルのタイルを削除することで応急対応をしていますが、動体検知と連動して動きがあった時にだけ「Pixel Tablet」の映像を表示するようにしてバッテリー消費を抑えるなどの機能が欲しいところです。