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3泊4日北海道旅行の現実的な移動範囲は? Google マップのタイムラインで振り返る

 北海道のデカさをイマイチ把握できていない内地の人たちが、ほとんど実現不可能な旅程を立ててしまいがちな問題。

 今やネットミーム的に広がっているネタだけれども、北海道生まれ・育ちの筆者(東京在住)が「家族連れだったらだいたいこれくらいがギリギリ現実的だべさ」という感じの夏休みを北海道で過ごしてきたので、Google マップのタイムライン機能とともに振り返ってみたい。

 なお、今回は家族4人全員(うち子供2人は小学生)での旅行のため、それなりに余裕をもったスケジュール感にしているところもある。1人旅だったり、バイクでの移動だったりすればもう少し無理がきく(移動距離が稼げる)かもしれない。

まずは新千歳空港

 そんなわけで、東京からの出発当日、朝6時過ぎに自宅を出て、9時発の飛行機で新千歳空港へ。到着は11時頃。そこから電車で初日の宿泊地である札幌市中心部に着いたのがちょうど12時だった。

 じゃあ昼ご飯だね、ってなわけで、今回の旅行において妻の最優先ミッションであった白樺山荘の本店を目指す。ホテルに荷物を預けた後、地下鉄南北線で終点の真駒内駅まで。

 さらに徒歩10分くらいで到着。店内がまあまあ混雑していたこともあって念願の味噌ラーメンにありつけたのは14時だった。

白樺山荘 真駒内本店
濃厚っぽく見えて意外とあっさりな味噌ラーメン

 家族的にはもうこのへんで体力の限界。夕食はもともと札幌駅周辺で親族と会食することになっていたのでなんとかこなしたが、1人旅でもせいぜい札幌市内、大通り公園やすすきのあたりを少し観光するくらいが関の山だろう。

 欲をかいて小樽に行くとか、北広島のエスコンフィールドHOKKAIDOで野球観戦するとかなんて、決して考えてはいけない。

1日目の移動範囲

 さて、2日目は朝一番(8時)にレンタカーを借り、北上する。休憩がてら当別でソフトクリームを堪能したり、ダム湖を眺めたりしつつ、12時過ぎに到着した浜益で海鮮をいただく。

 札幌からはだいたい100kmだ。そこからまた100kmほど走って2日目の宿泊地である旭川。到着は16時。

 札幌から近そうだからといって、当別でロイズの工場を見学して、旭川の旭山動物園も楽しんじゃおう、などと考えてはいけない。

当別のソフトクリーム屋「NO SOFT NO LIFE.」
今回北海道で食べたソフトクリームのなかでは一番おいしかったかも
完成して12年という、比較的新しめの当別ダム(当別ふくろう湖)
途中、キタキツネに通せんぼされたりも
浜益のレストランで海鮮
2日目の移動範囲

 3日目、朝9時出発で旭山動物園を少しだけ見る。北海道なのにこの日はあまりに暑すぎて子供たちはたいそう不機嫌だ。

 わずか1時間余りで撤収することになった。旭山動物園の入園料、大人1000円、子供(中学生以下)無料というのが本当にありがたい。次の目的地である十勝方面へと進路を取る。

 あえて下道を使い、三国峠を越えて途中休みを挟みながら170km。わりと新しいっぽい観光スポット、道の駅おとふけ なつぞらのふる里に14時到着。

 ここで少し遅い昼ご飯として、帯広発祥のカレーショップ インデアンのねっとりしたルーを味わう。今回は立ち寄っていないが、筆者の親族によれば、隣接している柳月スイートピア・ガーデンの「十勝きなごろもソフト」がおすすめ、とのこと。

道の駅おとふけ なつぞらのふる里で、カレーショップ インデアン。ルーがねっとりしていた

 そして帯広市内の日本酒蔵、上川大雪酒造 碧雲蔵Shopにも寄り道し、日本酒と焼酎をゲット。筆者としては実はこれが旅行の目的の1つでもあったので大満足である。

 この日は地元の友人らと久しぶりに顔を合わせたりもしたが、1日の走行距離は約230kmに達しており、これ以上の移動はなかなか難しいところ。

帯広畜産大学近くにある上川大雪酒造 碧雲蔵Shop

 隣町だからといって、池田にあるワイン城やハッピネスデーリィで買い物をしたいとか、忠類ナウマンゾウ記念館に行きたいとか、広尾サンタランドで遊びたいとか考えてはいけない(クリスマス時期にサンタさんが手紙をくれるサービスは今もやっているのだろうか)。

 でも帯広市内にある豚丼のぱんちょうや、六花亭 本店くらいなら問題なく行けそうだ。

3日目の移動範囲

 最終日は子供らの体力・気力が底を突いたので、朝9時にさっさと出発してさっさと新千歳空港へ……と見せかけつつ、「昼食&トイレ休憩」を口実にエスコンフィールドHOKKAIDOを訪れる。

 帯広付近からここまで、高速道路を使って約170km。到着は12時過ぎ。試合のない日だったので球場の美しさと迫力に圧倒されるだけで終わったが、次回はぜひとも野球観戦に来たいと思った。

北海道日本ハムファイターズの新本拠地、エスコンフィールドHOKKAIDO
ほんの30年前まで高校球児だった筆者としては、球場といえば円山と麻生くらいだったので、それとの格差に衝撃である

 17時30分発の飛行機の時間までは少し余裕があったけれども、もうなんかいろいろ限界なのでレンタカーを返却して14時半、新千歳空港着。

 本当なら、関東の回らないお寿司より旨いと評判の回転寿司 トリトン(清田店)にも行きたかったけれども、エスコンフィールドから20km弱、そこから空港まで30km超あるので、食事時間も含めると微妙に厳しい感じ。

 なので、近くにあるっぽい支笏湖を見たいな、なんて考えてはいけないし、ましてや、のぼりべつクマ牧場で熊と戯れるなんてもってのほかである。

最後は新千歳空港内のレストランでスープカレー

 前日、雷雨のため羽田空港で欠航が相次いだ影響が尾を引いており、復路便の出発が1時間半近く遅れるアクシデントはあったものの、それ以外の4日間の移動はまさしく順調。

 3日間で600km以上も移動できた。途中なにがしかのトラブルがあればスケジュール崩壊するけっこうギリギリの旅程ではあったかもしれない。3泊4日なら札幌、旭川、帯広の3点を結ぶくらいの移動範囲が上限なのかな、と思った。

最終日の移動範囲
北海道でのクルマ移動は3日間で600km超となった

 ちなみに最近のGoogle マップの仕様変更で、移動経路を確認できるタイムライン機能がスマホ上からでしか利用できなくなったのはみなさんご存じの通り。

 PC画面の方が確認しやすくて便利だったのになあ、と残念に思う気持ちもあるのだけれど、これもプライバシー尊重の時代の流れなのだろう。

 ただ、移動の履歴データが個別のスマホに保存されるということは、機種変更するとデータが失われる可能性があるということ。

 そのため、Googleではクラウドにバックアップする設定も用意している。今後も履歴を残し続けていきたいなら、バックアップを有効にするのを忘れないようにしよう。

タイムラインのデータはクラウドにバックアップしておける。機種変更後も過去の移動履歴を参照したいなら有効にしよう