みんなのケータイ

娘のスマートフォンの使い方で悩む

 昨年末、そろそろ中学生になるからと娘のキッズケータイをiPhoneに買い替えました。

 同級生も同じタイミングから、遅くとも中学校の入学式時点でスマートフォンに買い替えた子が多く、特に多くの子がスマートフォンを手に入れた小学校の卒業式から中学校の入学式にかけてはLINEの交換などスマートフォンで子供同士が連絡を取り合う機会も増え、娘もスマートフォンを積極的に利用するようになりました。

 それまではキッズケータイと変わらないというか、あくまでも家族の連絡でしかさわらないようなことも多かったのですが、以降はだいたいいつもスマートフォンにべったりです。

 最初こそ「友達とLINEができるようになって楽しいのだろう」「オススメされた動画を見る、自分がオススメをするといったやりとりが嬉しいのだろう」と、使い慣れてもらうことも含め特に何も言わずにいたのですが、一学期を終えて夏休みになった今もスマートフォンにべったりな様子が気になるようになってきました。

 iPhoneにはペアレンタルコントロール機能として「スクリーンタイム」という機能が備わっています。

 もちろん娘にiPhoneを渡す際にはスクリーンタイムで

  • アプリの新規インストールは筆者の承認が必要
  • 年齢に応じたフィルタリングの設定
  • 利用できない時間帯の設定

など、使い過ぎを防止する設定を行っています。

 また契約しているNTTドコモが提供する「あんしんフィルター for docomo」でも同様の時間制限やコンテンツフィルタリングなどを設定しています。

 筆者としては「節度ある使い方に、たまにちょっと遊びすぎるくらいの自由がある」ような設定をしたつもりだったのですが、スクリーンタイムをチェックしてみると

  • 学校のある日は帰宅後から寝るまで、ずっとiPhoneをさわっている
  • 休日も平均で8時間以上iPhoneをさわっている

と、家にいる時間のほとんどがiPhoneを使っているという記録が残っていました。

夏休みのとある1週間の平均は、1日9時間以上の利用です。

 スクリーンタイムを見ればどのアプリを何時間利用していたかはわかります。例えば「YouTube」のような動画アプリはいつまでも見てしまうことが予めわかっていたので、ある程度1日に使用できる時間に制限を設けておきました。

 そうだとしても流石に1日の利用時間が長すぎるので「娘に聞く」「スクリーンタイムの履歴から調べる」の二点を行いました。

 その結果わかったことですが、YouTubeアプリの1日の使用時間が制限時間に達した後は、LINEの1機能である「VOOM」でショート動画をずっと見ていたようです。LINEは連絡ツールなので時間制限を設けていなかったので、こちらであればずっと動画が見られるというわけですね。

 またYouTunbeアプリが制限時間に達した後は「ブラウザでYouTubeを見る」ことで、時間制限を回避してYouTubeで動画を見ていたこともわかりました。確かにこの方法であれば「YouTubeアプリは使っていない」ので、時間制限を突破することが可能です。

 誰かに教えてもらったのか、自分で調べて辿り着いたのかはわかりませんが、完全に盲点でした。

LINEの1機能であるVOOM。これだけを制限することができないため抜け穴になる。
YouTubeへのブラウザアクセスもいったんフィルタリングで禁止に追加しました。

 筆者も携帯電話やパソコン、インターネットにどっぷりだった学生時代があって今この仕事をしているのであまりガチガチの制限をかけたくないというのが本音です。

 が、娘のiPhoneの使用時間の長さと、そして中学生になって始まった中間テストや期末テストの結果を見ると今回ばかりは制限しないと……と、現在は少しばかり厳しめの設定を行っています。(お世辞にも良いとは言えないテスト結果に、かなり頭を抱えています。)

 また、現在の契約プランでは「月間に高速通信できるデータ容量は5GB」なのですが、これも半月と経たず使い切っていました。

 やはり聞いてみると「外で暇なときに動画を見ていた」や「友達のスマホでは見られないので私のスマホで動画を見させてあげた」そうで……。

5GBの高速通信分は11日で使い切ってしまいました。

 繰り返しになりますが、あまりスマートフォンの利用状況について制限はかけたくありません。自由に使って色々そこから学んだりしてくれた方がいいと考えています。

 ただスマートフォンは便利過ぎるというか、筆者が学生の頃に比べると容易におもしろいコンテンツに辿り着けてしまうため、学ぶというより遊ぶが先に来てしまうのかもしれません。

 「お受験第一! 進学校に行け!」とは一切考えていないものの、どのように節度を持って使ってもらえるようにするか、親子の約束をどうすべきか、しばらく筆者の悩みは続きそうです。