みんなのケータイ

Pixelシリーズの文字起こしと翻訳機能、メリットとデメリットは?

 台湾・台北で6月上旬に開催されていた「COMPUTEX 2024」へ取材に行っていました。海外展示会取材で強い味方となるのが、Pixelシリーズ。「レコーダー」アプリでの自動文字起こしや、「翻訳」アプリを使った自動翻訳など、英語がそこまで得意ではない筆者にとって、欠かせないアプリです。

 たとえば、英語でのプレゼンやグループインタビューのとき、Pixel Foldを開いた状態で「翻訳」アプリを起動。通訳モードにして、翻訳画面を大きく表示するように切り替えれば、相手の会話がリアルタイムで翻訳されていきます。

翻訳アプリの通訳モードは、リアルタイムで翻訳してくれるので海外取材で助かる

 もちろん周囲の雑音や話者の発音など、そのときの環境次第で翻訳精度は大きく変わってきますが、だいたいどういったことを話しているのかというのは把握できます。

 発表会やグループインタビューは、ある程度は知った業界の話なので、英語をそのまま聞いていてもある程度はわかるのですが、たまに話が脱線していて「何を言っているのだろう?」と、話の内容を見失うときがあるので、そんなときにサッとPixel Foldに目を落とせば、何の話をしていたのかが把握できるわけです。

音声認識や翻訳精度もかなりあがってきています

 このように翻訳アプリの通訳モードを活用していたわけですが、ひとつ大きな欠点があります。それは録音できないこと。取材後は録音を聞き返しながら記事を書くわけですが、このときに録音が必要となります。

 そして残念ながら「翻訳」アプリは通訳モード終了後に翻訳したテキストをコピーして残しておくことはできますが、音声は残りません。

翻訳したテキストはコピーして、Googleドキュメントなどに保存しておく

 それなら同時に「レコーダー」アプリも稼働しておけば……と試してみたのですが、どうやらマイクが排他使用のため、翻訳アプリの通訳モードとレコーダーアプリを同時に動かしても、きちんと動作しません。

 筆者の場合はPixel 8 Proで動画撮影もしているので、音声は動画で残していますが、動画撮影ができない場合は、Pixel 8 Proでレコーダーアプリを起動して録音しています。つまり、リアルタイム翻訳と録音を同時に行うためには、スマートフォンが2台必要というわけです。これが意外に不便なんですよね。

録音も残したいので、もう一台のPixel 8 Proでレコーダーアプリも稼働と都合2台必要に

 「レコーダー」アプリでリアルタイム翻訳ができるか、「翻訳」アプリに録音機能があれば1台で済むんですがね。このあたりの改良をGoogleさんにはお願いしたいです。