ニュース

グーグル、独自生成AI「Gemini 1.5 Pro」新機能と高速版「Gemini 1.5 Flash」を発表

グーグルは、2024年5月15日(日本時間)に開催されたデベロッパー向けイベント「Google I/O」で、自社独自生成AI「Gemini 1.5 Pro」の新機能と、高速な処理を特徴にしつつ割安な料金で利用できる生成AI「Gemini 1.5 Flash」を発表した。

 Geminiとしては、2024年2月に100万トークンのコンテキストウィンドウを備えたGemini 1.5 Proがリリースされており、2Bモデルと7Bモデルは世界で数百万回ダウンロードされている。

 今回はそのアップデートが発表されており、翻訳やコーディングといったユースケース全体において、一連の品質が向上している。また、プライベートプレビューでは200万トークンのコンテキストウィンドウで利用できるようになる。

 Gemini 1.5 Flashは、より高速な処理を特徴に打ち出すサービス。料金面では、Gemini 1.5 Proが100万トークンで3.5ドル(約550円)からなのに対し、Gemini 1.5 Flashは35セント約55円)から利用できる。

 とはいえ、Gemini 1.5 Flashでも100万トークンのコンテキストウィンドウが付属しており、テキストや画像、オーディオ、ビデオなどの解析ができる。

 両モデルとも、現時点で200以上の国と地域でプレビュー版が公開されており、今年6月に一般提供予定となる。

 また、Geminiと同時にオープンな大規模言語モデルの最新バージョン「PaliGemma」と「Gemma 2」も発表。PaliGemmaは画像キャプションや視覚的な質問などの最適化された言語モデル。Gemma 2はGema 27Bモデルで、開発者や研究者でも使いやすい高パフォーマンスが発揮できるように構築されている。Vertex AI のGPU、単一のTPUホスト上で効率的に実行される。

【訂正】
 記事初出時「Gemini 1.5 Flash」を廉価版としておりましたが、高速版に訂正いたします。