みんなのケータイ
MWC 2024に5Gフィーチャーフォンが展示、EnergizerやOrbicから登場予定
2024年3月19日 00:00
昨年(2023年)9月にIFA 2023を取材したとき、5Gフィーチャーフォンをみつけました。2024年2月末にバルセロナで開催されたMWC 2024の会場には価格を表示して展示しているメーカーもあり、いよいよ今年中に製品が登場しそうです。
Energizerが展示していた「E350」はチップセットはUNISOC、3.5インチディスプレイに3000mAhバッテリーを搭載、カメラは500万画素とオマケ程度ですが5Gにつながるのが大きな特徴。OSはAndroidベースですがフィーチャーフォン扱い、現時点では不明ですがアプリストアは無さそう。とはいえSNS径のアプリは一通り入れて販売されるかもしれません。
発売は2024年10月で価格は99ユーロ、約1万6000円です。発売されたらぜひとも購入したいものの、Energizerの端末って販売されている国をあまり見たことがありません。筆者の経験ではドバイで売られているのを確認しましたが、ヨーロッパだとドイツやフランス、スペインでは皆無。旧東欧諸国などで売っているのかもしれませんが、オンラインで販売してほしいものです。
このE350はUNISOCのチップセットを搭載しているということでMWCの同社ブースも訪問してみました。クアルコムやメディアテックだけではなく、UNISOCもしっかり出展しているんです。
ほぼ同型のモデルがこちらにも展示されていました。チップセット名はUNISOC T157でフィーチャーフォンスタイル向けの低スペックモデルのようです。UNISOCがこれを販売するのではなく同社チップセットを搭載した各社のスマートフォンなども展示されていました。
背面を見るとTCLの名前があります。TCLは目にやさしい次世代ディスプレイ「NXTPAPER」搭載のスマートフォンを海外で出していますが、5Gフィーチャーフォンも展開するようです。恐らく中国で販売されるのではないかと思いますが、製品の詳細については不明です。
さてMWCではOrbicが日本向けの事業説明も行い、KaiOS搭載の4Gフィーチャーフォン「JOURNY Pro 4G」が日本で発売されることがアナウンスされました。同社ブースには開発中の製品が壁面に掲示されていたのですが、そこには「JOURNY Pro 5G」のイラストも。5Gモデルもいずれ販売されるようです。
KaiOSにはグーグルが出資しているのでグーグルマップやYouTubeなどが使えます。Facebookアプリもプリインストールされています。KaiOSはスマートフォン以下、フィーチャーフォン以上を求めるユーザーに最適なOSであり、「JOURNY Pro 4G」も日本で一定の需要があるでしょう。いずれ日本も5Gネットワークが拡充されるでしょうから、5Gモデルの国内投入にも期待したいものです。