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5Gのフィーチャーフォンがヨーロッパでまもなく登場

 最近のフィーチャーフォンは各国で3G停波の影響などもあり、4G対応のものが増えています。しかしフィーチャーフォンの世界にも5G化の波がいよいよ来るようです。9月頭にベルリンで開催されたIFA2023の会場で5Gフィーチャーフォンのテストモデルを見ることができました。

 ヨーロッパで年配者向けフィーチャーフォンやスマートフォンを展開しているbea-fonの関係者が商談用に持ち込んだと端末が10キーを備えた5G対応のフィーチャーフォンでした。外観は4G対応の一般的なフィーチャーフォンと同じようなデザインをしています。

5Gに対応するフィーチャーフォン

 OSはAndroidベースとのことです。同社はブース出展しておらず、商談の合間に製品を見せていただきました。そのため詳細の情報はわかりませんが、本体の背面のラベルにある程度のスペックの記載がありました。

 ディスプレイは3.5インチ480 x 320ピクセル、チップセットはSC T157で、メモリー3GB、ストレージ32GBという構成。バッテリーは3000mAh、カメラはリアとフロントどちらも200万画素を搭載します。背面を見ると緊急時にワンタッチで登録先に発信できるSOSボタンも搭載します。このことからやはり年配者向けの製品であることがわかります。

背面には「5G」の文字も。SOSボタンも備える

 本体サイズは不明ですが、重量は重いことも無く厚さも一般的といった感じです。本体は樹脂製なのでケースが欲しいところですね。電源を入れることはできなかったのですが、Androidベースということで日本語の表示や対応も出来るでしょう。恐らくAndroidではなく独自のUIを搭載してくると思われますが、アプリが自由にいれられればスマートフォンのサブ端末としても活用できるでしょう。

一般的な大きさのフィーチャーフォンだ

 なおbea-fonとしての販売だけではなく相手先ブランド(ODM)製品としての展開も検討中とのこと。ディスプレイ下の部分のメーカー名・ブランド名部分がテープで隠されたようになっているのはそのための商談用でもあるのでしょう。

 実際にヨーロッパの通信キャリアなどが興味を示しているそうで、キャリアブランドの5Gフィーチャーフォンとして出てくるかもしれません。Wi-Fiも搭載しているでしょうから5G対応のWi-Fiルーターとしての使い道もあるでしょう。価格次第ではちょっと面白い製品になりそうです。

キャリアブランドモデルとしても販売されるかもしれない