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「povo 2.0」の食べ物・飲み物トッピングはお得だが使いどころが難しい
2024年2月1日 00:00
“トッピング”でデータ通信量などを追加できるのが特徴の、KDDIの「povo 2.0」。最近そのトッピングに、期間限定ではありますがデータ通信と食べ物や飲み物がセットになったものが販売されるようになりました。
実際2023年12月には、ローソンの「からあげクン」と0.5GB/3日間データ通信量がセットになったものや、コカ・コーラの「Coke ON」のドリンクチケットと1GB/24時間の通信量がセットになったものなどが提供されていました。
また2024年1月にも、ローソンの「マチカフェ」の「カフェラテ M」と通信量1GB/24時間、そしてスシローのお食事券1000円分と通信量1GB/30日間がセットになったトッピングが、やはり期間限定で販売されていました。
これらはいずれも通信量はそれほど多くないものの、食べ物や飲み物が手に入る分お得感が高いのが大きな特徴。
とりわけローソンの商品とのセットは、いずれもからあげクンやカフェラテの元の価格と同じで通信量が追加されるので、からあげクンを食べるついでにギガがもらえるという、非常にお得なトッピングとなっていました。
それだけに筆者も、からあげクンやカフェラテと通信量を目当てにローソンのトッピングを購入して使っていました。いずれも購入すると通信量がすぐpovo 2.0に追加され、後からメールでそれぞれの商品がもらえるデジタルチケットが送られてくる仕組み。
チケットを入手した後は、期限内にローソンに行ってデジタルチケットのバーコードを読み取ってもらえば商品がもらえるので、使い方自体はとても簡単です。
ギガだけでなく商品が同時に手に入るだけに、特に「しばらく使っていないpovo 2.0の回線を維持したいが、いま購入したいトッピングがない」という人にはとても重宝するトッピングと言えそうです。ただ実際に使ってみると、本格活用するには課題もあると感じました。
最大の課題は、やはり購入してすぐデジタルチケットが手に入らないこと。「からあげクンを今食べたいからトッピングしよう」としても、チケットが届くまで食べることはできないのです。
しかもチケットが送信されるまでには意外と時間がかかり、筆者の経験上1日近く待つこともありました。
すぐチケットが発行されないことは購入前の注意事項に示されており、同意しなければ購入できない仕組みなので頭では理解しているのですが、やはり使いたい時に購入しても使えない仕組みが、使いどころを難しくしている印象です。
加えて追加した通信量を利用できる期間が短いものが多く、フル活用しようとすると購入タイミングが結構難しいのも難点です。
特に通信量を使える時間が24時間と短いカフェラテのトッピングを購入した時は、「今日は外出するから、ギガを追加したついでにカフェラテを飲むか」と思って事前に購入していても、チケットが届いたのが通信量の期限が切れる少し前でタイミングよく活用できない、ということもありました。
そうしたことから一連のトッピングは、回線維持には有効だが通信量も余すことなく活用するとなると使いどころが結構難しい……というのが正直な所。チケットがすぐ発券さればその価値は大きく変わってくるだけに、今後はより使い勝手を向上させたトッピングが登場することに期待したい所です。