みんなのケータイ

スマホのフィルタリングサービスが意外と便利

iPhone 15

 昨年末、クリスマスのタイミングで娘の携帯電話を小学生向けのキッズケータイから、iPhone 15に買い替えました。

 この春から中学校に進学するため必要になるのはもちろんのこと、スマートフォンを持ってもらった方が筆者をはじめ家族も連絡が取りやすいといった理由もあり、丁度いいタイミングと判断しての買い替えです。

 年末年始はその娘のスマートフォンにLINEなどの連絡ツールをインストールし使い方を教えたり、娘用に専らゲーム機として使われていたiPadで遊んでいたゲームをインストール、データの引継などを行いました。

 こうした設定と同時に忘れずに行ったのが「コンテンツフィルタリング」の設定です。

 当初はiOS・iPadOSに標準で備わっている「ファミリーアカウント」と「スクリーンタイム」で制限を行っていこうと考えていましたが、スマートフォンの契約時に事業者のフィルタリングサービスも念のため利用できるよう契約を行っているので、せっかくなのでそちらも活用してみました。

 娘のスマートフォンの契約はNTTドコモの「U!5スマホはじめてプラン」で、フィルタリングサービスは「あんしんフィルター for docomo」です。

フィルタリングは年齢に応じたプリセットから設定する
1時間単位で利用できない時間帯を設定することも可能だ

 基本的な機能としては「年齢に応じたコンテンツフィルタリング」や「使用できない時間の設定」といったものが用意されています。

URL単位で表示したいページを子供からリクエスト、承認できる機能もある

 また、制限対象のWebサイト・ページについても子供の端末から閲覧リクエストをもらい、それを承認すれば見られるようにできるため、例えば迷惑メールのフィルタリングのようにユーザー側で長いドメイン・アドレスを入力するといった手間が省けるのも意外と便利です。

 おもしろい、便利だなと感じたのがこれらの設定変更は原則、即時子供のスマートフォンに反映される点です。

 従来のフィーチャーフォン向けのフィルタリングサービスでも同様の機能は用意されていたので目新しさはありませんが、いざ自分が親になって使ってみるとフィルタリングの設定を即座に子供のスマートフォンに反映させてあげられるのは、親目線でも子供目線でもだいぶ気持ちのいい体験です。

 さらに「あんしんフィルター for docomo」の設定はすべて専用のWebサイトから行えるのですが、保護者用のログイン情報を家族と共有しておけば、筆者以外の家族でも娘のスマートフォンのフィルタリング設定を随時変更することができます。

 実際、筆者抜きに家族で出かけた先で、娘のスマートフォンで読み込んだQRコードで表示するページが制限対象で表示されないことがありました。

 このとき家族のスマートフォンからあんしんフィルター for docomoの管理ページに入って即座に閲覧許可を出せたので、再度QRコードを読み込んで見たかったページを開くことができました。

 なおau、SoftBankで提供されるスマートフォン向けのフィルタリングサービスもNTTドコモ同様に、保護者向けの管理ページでの変更が即座に子供のスマートフォンに反映されるため、どの会社を利用中でも安心かつ便利に子供にスマートフォンを使わせることができます。

 筆者は長らく携帯電話の販売現場に立って親子連れのお客様にフィルタリングサービスの案内を行ってきましたが、いざ自分が利用者になって使ってみると申込時の親子の「フィルタリング入れてください・入れないでください」のやりとりが不毛に思えるほど、よくできたサービスだと気付かされます。

 今後も親目線でスマートフォンの使い勝手、サービスの使い勝手を考える機会は増えてきそうですし、知っていても「いつかは使うだろう」が「今使っている」になる機能、サービスはかなり多そうです。

 なかなかフィルタリングやペアレンタルコントロールについては設定が煩雑だったりしますので、娘がスマートフォンに慣れるように、筆者はこうしたサービスに慣れながら気付いたことをまたご紹介したいな~などと考えています。