みんなのケータイ

あまり使わない決済アプリが勝手にアンインストールされていた

 PayPayの大ヒットのおかげなのか、コロナ禍で非接触推奨のおかげなのか、それともマイナポイント事業のおかげなのかはわかりませんが、最近はどこへ行っても何かしらの電子マネーやQRコード決済が利用できます。

 少し前までは「使える場所が増えたけど、それでも現金を……」と、近所の買い物のときでもいくらかの現金を持って出かけていましたが、最近は財布を持たずスマートフォンだけ持って出かけることも珍しくありません。

 どうしても現金が必要になったときも、メインバンクはコンビニATMとスマートフォンアプリの組み合わせで、キャッシュカードいらずで引き出しが行えるので本当に財布を持って出る必要がありません。

 ですが、先日お会計時に焦る出来事がありました。

 例えばQRコード決済を利用しようと思ったら、自動的にログアウトされていてレジ前であたふたしたなんて話はよく聞く話だと思います。が、今回筆者が遭遇したのは「そもそも決済アプリがインストールされていなかった」というもの。

 厳密にはインストールしてあったアプリがいつの間にかアンインストールされていたのです。

これは異なるアプリだが、今回筆者が体験したものと同じように、アイコンはあれど「雲マーク」がついた状態になっていた

 パッとインストールしてすぐに支払いができればよかったのですが、昼時の混雑した繁華街の、それも電波の入りが決していいとは言えない半地下の飲食店。全然アプリのダウンロードが進みません。

 幸いにもその日は現金を少し持っていたのでそれで支払いができましたが、なければ後ろに並ぶ他のお客様にスゴく嫌な顔をさせてしまっていたと思います。

 では、なぜインストールしてあったアプリがアンインストールされていたのか。パッと思い浮かんだスマートフォンの設定があり、確認してみると「当たり」でした。

 iPhoneには自動的に内蔵ストレージの使用容量を空けていく機能があり、今回は「非使用のAppを取り除く」がオンになっていたことで起きたトラブルでした。

 自分が普段貯めているポイントや持っているクレジットカードと組み合わせると便利なものなど、QRコード決済アプリにもその人毎に「特に使うもの」と「入れてはあるけどあまり使わないもの」があるはずです。

 そして今回、筆者が利用しようとした決済アプリは後者の、入れてはあるけどあまり使わないものでした。

 「非使用のAppを取り除く」の機能名の通り、利用頻度の低いQRコード決済アプリだったので、iPhoneには「不要なもの」と判断されアプリがアンインストールされてしまっていたわけです。

 筆者は2年使ったiPhone 12 Pro 256GBからiPhone 14 128GBに買い替えを行いました。使っていた容量も128GBにも満たないくらいだったので容量も最小にし、あとはiCloud同期や各種クラウドストレージ、そして今回の設定のように「上手に容量を節約してくれるもの」を利用すれば十分に足りるだろうという判断でした。

 もしかすると128GBではなく256GBのiPhone 14に買い替えていれば容量の空きは多いため、今回のように「非使用のAppを取り除く」がオンになっていたとしても、あまり使っていない決済アプリが勝手にアンインストールされていることはなかったかもしれません。

 容量不足に陥らないための親切な設定ですが、使用頻度は低くても消さないでほしいものを選んでおけるような機能があったらいいなと思いました。次回の買い替え時は、256GB、または512GBのiPhoneを買おうと心に誓う出来事でした。