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「iPhone 14 Pro Max」とDJIのワイヤレスマイクの組み合わせ、取材現場で感じたその実力

【iPhone 14 Pro Max】

 コロナ禍も落ち着き、展示会などを取材する機会も増えてきた。1月頭のCESを筆頭に2月末にはMWCの取材も予定している。国内でも大規模な展示会や発表会が増えてくるなど、数年前の取材風景に戻りつつある。

 ここ数年、展示会などを動画で取材するようになってきた。写真もカメラで撮影するのだが、やはり動きがあったり、後から発言を振り返ったり、取材した内容をそのままYouTubeに配信するということもあり、とりあえず動画で取材することが多いのだ。

 とはいっても、大きなビデオカメラを持ち歩くのではなく、撮影はもっぱらiPhone 14 Pro Maxだ。ピントを合わせる手間がなく、それでいて、そこそこ綺麗に撮れ、その場でYouTubeにアップしたり、ライブ配信したり、MacBook ProにAirdropで送り、Premiere Proで編集するなど、取り回しの良さでiPhone 14 Pro Maxがメインカメラとなっている。

 基本的にはiPhone 14 Pro Maxでの動画取材に不満を感じていないが、唯一、改善が必要だと思っていたのが「音声」だ。

 大規模な展示会などを練り歩きながら動画撮影するとなると、どうしても自分や取材相手の声を拾いにくい。やはり、マイクがあったほうが望ましいという結論に至った。

 そんななか、思わず買ってしまったのが、DJI Micだ。

 ドローンで有名なDJIだが、Osmo MobileやOsmo Pocketなどの撮影デバイスも手がけていることもあり、その流れでのマイクなのだろう。

 DJI Micは見た目はちょっとゴツい箱なのだが、とても機能的にできている。箱の中には、ワイヤレスのマイクが2つと受信機が収納されている。

 ワイヤレスのマイクは250メートルほど飛ぶらしい。ワイヤレスマイクにはレコーダー機能も備わっており、万が一、受信機と通信ができなくなっても音声データは保存されている。ワイヤレスマイクにはクリップもあり、服に止めて使うことができる。

 実際にワイヤレスマイクを使い、iPhone 14 Pro Maxで動画を撮影してみたが、実にクリアに音を録ることができた。周辺の騒音が小さく、話者の声がしっかりと収録されるので、とても聞きやすい。当たり前なのだが、やはり、iPhone 14 Pro Max単体で撮影するのと、マイクがあるのとは大違いと言える。

 DJI Micで気に入っているのが収納ケースだ。ここに入れることで、ワイヤレスマイク2個、受信機がすべて充電されるようになっている。仕組み的には最近のワイヤレスイヤホンと一緒と言えるだろう。ケースにバッテリーが内蔵されており、充電すると、中身のワイヤレスイヤホンも同時に充電されると言う仕組みだ。USB-C端子ひとつで、すべてのデバイスが充電できるのが便利なのだ。

 実は、ちょっと前にカメラメーカーが出していたワイヤレスマイクも購入したのだが、マイクと受信機、それぞれに充電が必要で、しかも、microUSB端子ということで、悶絶してしまったのだ。

 また、DJI Micの受信機はLightningとUSB-Cの2つの端子に対応し、付け替えることができる。メインはiPhone 14 Pro Maxだが、時々、Galaxy Z Fold 4で撮影することもあるので、どちらのプラットフォームでも撮影できるというのがとても重宝している。

 価格が5万円弱と、ちょっとお高いのが気になったが、機能性では大満足している。最近になって、ワイヤレスマイクが1個のバーションも発売されたが、レシーバーとマイク、それぞれの充電が必要のようで、充電の手間を考えると、ワイヤレスマイク2個のバージョンの購入に後悔は全くしていない。