みんなのケータイ

ストレージ容量と価格のバランスで選んだ「iPhone 14」

【iPhone 14】

 前回の本連載で「Galaxy Z Fold4、買っちゃおうかなぁ」などと言っていたが、さすがに2年連続で最高にハイスペックで最高に値段もハイなスマホを買うわけにもいかず、見送ることとした。

 購入を取りやめた理由は、価格のことだけではなく、この9月に左手首を骨折してしまったためだ。「Galaxy Z Fold 3」を利用中の筆者は左手でスマホを支えることもできず、右手しか使えない。入力できないし、何より片手であの重量を支えるのはきびしい。手帳型ケースを使っているのも、マイナス要因となった。パタパタしてしまうので保持しづらく、折りたたんだ状態で使えるはずのサブディスプレイすらまともに使えなかった。折りたたみスマホのメリットよりも、デメリットをひしひしと感じてしまったのだ。

 そんなこんなで、今年はiPhoneを買い替えることにした。2009年に白いiPhone 3Gsを買ったのがきっかけで、iPhone 4s、5s、6s、Xという具合にほそぼそとiPhoneを使い続けている。

 使い続けている理由は、iOSで購入したさまざまなアプリという資産をむだにしたくないからという、かなり貧乏くさいものだ。iPhone 3Gs入手当時は、楽しくて楽しくて、毎晩、布団に潜ってから丑三つ時くらいまで、App Storeで使えそうなアプリを探していたものだ。そこで出会った有料/無料のアプリは、自分の財産になっている。

 とはいえ、Galaxyのハイエンド端末に手を出してからは、「なんとなく」iPhoneを買い替えているような気がしている。事実、14に変える前のiPhoneなどは、家人が「安かったよー」と買ってきてくれた、128GB容量のiPhone 11。2年前のことだ。

 新品同様に見えて、中古だったこともあり、バッテリーがもたなくなってきた。もっとも、ほぼ自宅から出ない生活なので、それはあまり問題なかった。何より筆者を悩ませたのが、“容量足りない問題”だった。128GBでは足りないのだ。

 「どうせクラウドにバックアップしているんだから、消せばいいじゃん」と言われても、なんとなく全消しは不安だし、かといって取捨選択も難しい。そもそもそんな断捨離ができるような性格であれば、家の中をもっときれいに保てている。

 話がそれたが、速度に不満がなく、通常利用では問題なかったのだが、新しいアプリをインストールできない、アプリのテストやレビューができない、おまけにインストール済みのアプリでも容量不足で雲マークが表示されているため、使いたいときにすぐに使えないという状態がプチストレスとして積もりまくり、買い換えざるを得なかったのだ。

クラウド上にデータがあることを示す“雲マーク”のついたアプリアイコン。半分以上が、ローカルへインストールされていない状態だった

 今回、iPhoneを買い替えるに当たり、重視したのは「2年は使えるストレージ容量を持っていること」「仕事柄、最新のものであること」の2点だった。写真をスマホで撮ることもあるが、iPhoneを使うのは基本的に手元にほかのスマホがないときや、(iPhoneには仕事用のケータイ番号を入れていることもあり)仕事用のツールにすぐさま貼り付けたい写真があるときぐらいだ。RAW現像をして作品作りをする趣味もないので、iPhone 14 Proシリーズである必要はない。片手で使いたいのでPlusである必要もない。

 そんなわけで、選んだのはiPhone 14。ProでもPlusでもない、ごくごくオーソドックスなものだ。

選ばれたのはiPhone 14でした
左が、生まれて初めて手にしたiPhone 3Gs(の箱)、右は自分史上最新のiPhone 14(の箱)だ

 ストレージ容量はできるだけ大きいものにしたかったのだが、予算の都合で256GBのもので我慢。それでも使っていたiPhone 11から2倍のストレージ容量になったので、ストレージだけでなく、気持ちにもゆとりが生まれた。実に気分がいい。

 これから2年間、今までのように惰性で使い倒していきたい。