みんなのケータイ

フォルダブルって、いろいろと手間がかかる?

【Galaxy Z Fold4 SCG16】

胸ポケットの中の存在感

 意を決して、買った「Galaxy Z Fold4」も使いはじめて、まもなく3カ月。心配された落下などのトラブルもなく、快適に使えているんだけど、やっぱり、実際に使ってみると、いくつか気になることが……。

 まず、何といってもその厚みと重量。筆者はこういう仕事をしていることもあって、ケータイ時代から複数の端末を持ち歩いていて、1台は首から提げ、もう1台は胸ポケットに入れることが多い。スマートフォンが主流になってからは、本体が薄くなったこともあって、胸ポケットには2台の端末を入れておくこともある。

 現在の状況は、首から提げる端末が「AQUOS R7」で、「Galaxy Z Fold4」は胸ポケットという配置。「Galaxy Z Fold4」は閉じた状態で幅が約67mmなので、シャツの胸ポケットにはすんなり収まるものの、厚さが約16mmで、重さも約263gなので、結構、存在感がある。

 以前のように、2台のスマートフォンを重ねて入れようとすると、シャツによってはポケットに収まりきらないので、3台目はカバンの中へ。普通のユーザーは2台も3台もスマートフォンを持ち歩くわけじゃないけど、カードケースなどをポケットに入れたりする人も居るので、実際に使ってみると、結構、気になるかも。

シャツの胸ポケットに「Galaxy Z Fold4」と「iPhone 14 Pro Max」を入れると、当然のことながら、パンパンに……

カバーディスプレイは保護する?

 本コーナーの前回の記事でも書いたけど、「Galaxy Z Fold4」を使いはじめると、意外に端末を開かずに使うことが多い。ポケットに入れているときもカバーディスプレイは剥き出しだし、カフェなどで机の上に置いたときは他のスマートフォンなどを重ねて置くことがある。ということは、カバーディスプレイも保護した方がいいんじゃないか……。

 こう考えた理由のひとつは、10月に使わなくなった「Phone 12 mini」を買取ショップに持っていったとき、「ディスプレイにちょっとキズがあるので、減額しますね」と言われてしまったからだ。筆者は購入したiPhoneのレビュー用の撮影が終わると、すぐに市販の保護ガラスを貼っているんだけど、「iPhone 12 mini」はほとんど使わなかったこともあり、保護ガラスを貼らないままにしていた。

 ところが、手元にある複数のiPhoneと重ねて置いていたため、他のiPhoneのカメラ部の突起でキズが「iPhone 12 mini」のディスプレイにキズが付いてしまったようだ。

 話は少し脱線するけど、最近の各社のスマートフォンを見てみると、カメラ部のレンズが円形で突起しているのはiPhoneくらい。他の機種は円形レンズがカメラ部のパーツに埋め込まれていて、他の機器や持ち物と重ねたり、机に置いたりしてもキズを付けることはなさそう。実は「Galaxy Z Fold4」もレンズ部パーツが独立しているけど、突起部分は面取りされているようで、他の機器や持ち物に傷を付けることはない感じ。

「Galaxy Z Fold4」のカメラ部も本体から突起しているけど、突起が少なく、パーツも面取りがされている

 そう考えると、iPhoneのカメラ部って、しっかりと突起した金属製パーツで、結構、角も立っているので、注意しないと、結構な確率で他の機器や持ち物にキズを付けてしまいそう。要注意ですな。

他の機器や持ち物にキズを付けてしまうかもしれないiPhoneのカメラ部。他のスマートフォンや他の機器と重ねないようにしたい

 とまあ、脱線はこれくらいにして、そんなこともあって、「Galaxy Z Fold4」用に市販の保護ガラスを購入し、カバーディスプレイに貼ってみたんだけど、結構、保護ガラスやアクセサリーではかなり知られたメーカーの製品だったのに、わずか1カ月で、あっさり保護ガラスが剥がれてしまった。どうやら、「Galaxy Z Fold4」を入れた胸ポケットに、駐車場のカード(プラスチック製)を入れたとき、引っかかったため、剥がれたみたいなんだけど、あまりにも簡単に剥がれたので、ちょっとガッカリ。2枚入りのパッケージだったので、もう1枚を貼るつもりだけど、次はもう少し粘着力を強化して欲しいところ。

せっかく購入して、しっかりと貼り付けた市販の保護ガラスだけど、意外に簡単に剥がれてしまった

車載ホルダー、どうしよう?

 コロナ禍の影響で、ここ数年、外出することは減ったけど、出かけるとなれば、クルマを使うことが多い。クルマで運転中にスマートフォンを使うことはご法度ですが、カーナビアプリを使うので、車載ホルダーに固定し、充電しながら使いたいところ。

 ところが、「Galaxy Z Fold4」はこういう形状なので、一般的な車載ホルダーにはちょっとサイズが合わない。折りたたんだ状態なら、固定できそうなんだけど、厚みがあるので、モノによってはクルマの振動で外れてしまうかもしれない。しかたなく、しばらくは助手席に置いたり、ドリンクホルダーに置いたりしていた。

 ということで、「Galaxy Z Fold4」が固定できる車載ホルダーを探すことにした。まず、最初にチェックしたのはタブレット用。かつて、7~8インチのAndroidタブレットが多く販売されていたときは、タブレット用の車載ホルダーがたくさん販売されていたが、最近は助手席のヘッドレスト付近に取り付ける後部座席用が多く、今ひとつ気に入ったものが見つからなかった。

 そう言えば、Galaxyは海外で純正アクセサリーに車載ホルダーが販売されていたこともあったので、グローバルのWebページも探してみたけど、「Galaxy Z Fold4」用は見つからなかった。結局、DEMCERTというメーカーが「Galaxy Z Fold4」用に「DEMCERT FOLD」という車載ホルダーが販売しているのを見つけたので、それを購入。

 「DEMCERT FOLD」のパッケージには車載ホルダーの固定方法として、吸盤やエアコン吹出し口などが用意されていたけど、加工が少ないこともあって、エアコンの吹出し口を使う形で固定。「Galaxy Z Fold4」を車載ホルダーに置き、背面のボタンを押すと、左右のアームが本体を挟むようにして、固定する。すでに1カ月近く、使ったけど、今のところ、端末が車載ホルダーから外れたことはない。

エアコンの吹出し口に車載ホルダーの「DEMCERT FOLD」を設置。「Galaxy Z Fold4」を開いた状態で固定できる。純正のカーナビと併用すれば、ロングドライブも安心!?

 難点としては、車載ホルダーがQi規格準拠のワイヤレス充電に対応しているものの、位置が結構、微妙で、助手席ナビなどのカーナビアプリを動作させていると、思ったほど、充電ができない点。これだったら、USB Type-C外部接続端子で充電した方が確実だけど、残念ながら、車載ホルダーに置いたときは端末の外部接続端子は塞がっているため、この手は使えない。

 とまあ、細かい部分に不満はありますが、とりあえず、「Galaxy Z Fold4」は固定できたし、大画面でカーナビアプリが使えるようになったので、しばらくはこれを使い続けようと思います。