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スマートスピーカーで通知読み上げ、Galaxyスマホのあの機能を活用

【Galaxy Z Fold4 SC-55C】

 Galaxyスマートフォンの設定変更やアプリ起動を、時間や場所になどの条件に基づいて自動化する「Bixby Routines」を使いはじめました。

 Android 13を搭載するGalaxyスマートフォンでは、「設定」>「モードとルーチン」から設定できます。対応機種はGalaxy S10、Galaxy Note 10+、Galaxy A51、Galaxy Z Fold、Galaxy Z Flip以降の各機種で、ざっくりと言えば2019年以降に発売された機種が対応しています。

Galaxyスマホの「Bixby Routines」を使い始めた

 余談ではありますが、この機能の提供開始から数年の間、見向きもしなかった理由には、Galaxyスマートフォンにハードウェアボタンとして「Bixbyキー」が搭載されていた頃に、間違えてキーを押してしまってイライラした経験があったためです。Bixbyの名の付く同機能も「できれば使いたくない…」と、なんとなく認知していたからかもしれません(その後、少なくとも国内向け機種に関してはBixbyキーは廃止されています)。

Galaxy Note8、音量キーのすぐ下に「Bixbyキー」を搭載

 「Bixby Routines」に話を戻しますと、同機能を使うと、指定の時刻、日の出〜日の入りまでの間、指定の場所に出発・到着、機内モードのON・OFFなど、時間やデバイスの状態、指定の場所に到着/出発などさまざまな条件をトリガーに、Wi-FiやモバイルデータのON/OFFなどネットワーク関連設定の変更、指定のアプリ起動など各種操作を自動化できます。

「Bixby Routines」で指定できる条件(一部)

 すぐに思いついたのは、帰宅したら自宅の固定回線(Wi-Fi)経由でインターネット接続するため、「帰宅したらWi-FiをON」、そして、家から出発したら基本的には外出中に街中の公衆無線LANに意図せず繋がってしまうのを避けるために「家を出発したらWi-FiをOFF」に、といった設定の自動化です。

 ほんの数タップの作業ですが、毎日手動で実行していた操作が希望通りに自動化できるのは快適です。

 もう少し細かな設定としては、「指定の場所に到着してバッテリー残量が一定以上なら、Wi-FiをONにしてアプリを起動→撮りためた画像・写真をクラウドにアップロードする」というような、複数の条件を盛り込んだルーチンを設定することも可能です。このとき、アプリペアに対応しているGalaxyスマートフォンでは、アプリペア単位で起動も可能です。

複数条件を満たした場合のみアプリ起動も可。「アプリペアの起動」を実行内容に指定できる

 ルーチンで実行できる機能を見ていて「あ、これは便利だな」と思ったのは、実行内容に「通知の読み上げ」があることです。

 通知の読み上げは、その名の通りスマートフォンが受信する通知を音声で読み上げする機能で、スマートフォンやスマートウォッチに目を向けなくても、耳で通知を拾うことができます。もちろん、日本語の読み上げにも対応しています。

ルーチンの実行内容に「通知の読み上げ」があった。読み上げ対象のアプリは選択できる

 スマートフォンで受け取りする通知は、基本的にそのスマートフォンを管理する持ち主しか目にすることがありません。しかし、天気アプリによる雨雲接近の通知や、防災アプリの地震速報などの通知は、スマートフォンの持ち主に限らず、スマートフォンを持たない年齢の子どもなど、在宅中の家族全員が素早く知れると便利です。

 そこで、天気や防災関連アプリ、スマートホーム関連デバイスの通知を、家族が共有するリビングに設置しているスマートディスプレイに接続して読み上げる設定にしてみました。

 親がリモートワークに集中していたり、家事や小さい子どもの世話などで手と目が離せないためにスマートフォンの通知に気がつかない場合でも、家族の共有スペースにあるスピーカー経由で通知を読み上げるように設定できます。

 天気アプリからの通知によって急な雨から洗濯物を守ったり、冷蔵庫内に設置した温度センサーの通知で、冷蔵庫のドア閉め忘れを防ぐことができそうです。

防災やスマートホーム関連の通知をスマートスピーカー(ディスプレイ)経由で読み上げ