本日の一品
「Galaxy Z Fold4」のケースを迷って3つも買ってしまった
2022年10月11日 06:00
ここ数日、9月末に発売された「Galaxy Z Fold4」用のケース選びに多くの時間を費やしてしまった。実は筆者は初代「Galaxy Fold」と2代目の「Galaxy Z Fold2 5G」を使っていた。2021年におサイフケータイ機能の付いた「Galaxy Z Fold3 5G」が発売された時にはかなり食指が動いたが、最終的に個人的には全く使う予定のないキャリアアプリがたくさんあることからパスした。
2021年モデルのGalaxy Z Fold3 5Gをパスしていたので、今回手に入れたGalaxy Z Fold4はスペック的にも新鮮で“おサイフケータイ”対応が背中を押した感じだった。最終的にはドコモオンラインショップで回線契約なしの「いつでもカエドキプログラム」で予約購入した。10月1日には宅配便で届いた。気になっていたキャリアアプリもさほど面倒はなく、最終的にホーム画面上からショートカットを削除するだけで今のところは解決している。
折り畳みスマホは、Galaxyシリーズ以外にも過去に「Motorola razr」を使っていたこともあり、個人的には折り畳み機能には大きな使用上の問題は抱えていない。その代わりと言っては何だが、毎回けっこう悩むのは専用ケース選びだ。基本的にスマホはどんな素材や形状であっても本来はケースを付けずに使うのが最良で最上の使い方の鉄則だ。
しかし筆者の場合、使用中の落下事故で預かり期間の必要な修理故障を引き起こしたり大きな傷が付き転売時に価格が下がることなどを恐れたりして、ケースを買い求めているのが現状だ。同じケースを買うならケースなしの美しさを大きく損なわない見栄えも重要だと思っている。当然ながらそんな素晴らしいケースはそうそう簡単には見つからない。
3台目のGalaxy Z Foldのユーザーである筆者も、それは同じだ。先代の2台も結局ケースは複数個以上買ってしまっている。今回はネットやブログ上では評判の「推し」ケースであった純正の「Galaxy Z Fold4 Standing Cover with Pen」を本体が届く前に買ってしまった。純正で総合的にはよくできたケースであり専用ペンも付属するが値段は1万数千円前後と昨今のケースとしてはかなり高額だ。
本体とのフィット感も秀逸だが、実測重量51gは少し重い。ペンを使う予定のないユーザーやペンを必要としない時はキックスタンドモジュールと交換できる。ペンモジュールを搭載した時にペン側を手のひらに当たるように持つとペンケースの大きな出っ張りに違和感がある。カバーディスプレイ側を手のひら側に持てば違和感は回避されるが、着信時のタッチアップや画面操作を考えると操作上の遅れを感じてしまう。
さらなる違和感は、ペンモジュールを取り付けて画面を上に向けて机やテーブル上に置くと本体が大きく傾くことだ。置いているだけならまだ良いが、メインディスプレイを広げてペンで何か描こうとしたら、まさに筆記面である7.6インチのディスプレイは公園のシーソーのように傾いて筆記には相当苦労する。基本的に手持ちで描くしか選択肢はなさそうだ。
そして、ケース込みの実測重量はペンタイプならなんと321g、キックスタンドタイプでも316gと300g超えだ。ちなみに筆者のGalaxy Z Fold4単体の実測重量は、nanoSIM1枚込みで268g。いろいろ使っている内にアプリで“指で描く”設定をすることで、ペンなしでも使えることが分かった。モバイル時には詳細な筆記をせず、簡単な手書きメモ程度しか使わない筆者は“ペンは必須”の優先順位を多少変えて、ほかのケースを探すことにした。
純正のペンホルダー付きケースに続いて2種類のケースを購入した。ひとつはスマホケースではかなり昔から著名なSpigen(シュピゲン)ブランドのペンホルダーの付いたモデル。そしてもうひとつはSisyphyブランドの“アラミド繊維”を使った超軽量ケースだ。
まず、最初のSpigenケースはGalaxy Z Fold4 Standing Cover with Penと同じく“ペンを常時使うユーザー向け”のペンホルダー付きのケースだ。ペンホルダーは純正のGalaxy Z Fold4 Standing Cover with Penのようにケースを装着して折り畳んだ時の厚みが増える拡張ではなくカバーディスプレイ側のフレーム側面を横に拡張するタイプだ。
それゆえカメラ側のカバーと横幅が異なる段差仕様になり、手持ち時にGalaxy Z Fold 4本体の横幅がペンホルダーのサイズ分だけ大きくなった形状になる。しかしメインディスプレイを開いて机やテーブル上に置いて筆記しても筆記面はガタつかずフラットに近い状態をキープできるのはありがたい。というかそれが本来の普通の姿だと思う。
ペンを含まないカバーケース単体の実測重量は36g。ペンを加えると実測で6g増加して42gとなる。純正の袋状のペンホルダーから、ペンを上に引き抜くのと比較してもペンの軸を横に引っ張って取り外し、押し戻しはなかなか快適だ。最終的にペンを含んだ実測重量はやっぱり300gを超えて311gとなった。ペンの活用が必須のユーザーなら選択肢の一番かもしれない。
最後のケースは現在、筆者が「Google Pixel 6 Pro」や「OPPO Reno7 A」で毎日愛用しているアラミド繊維の軽量ケースだ。軽量性能はGalaxy Z Fold4用も同様で、実測重量はカバーディスプレイ側とカメラ側の両方を合わせてもなんとたった実測11gと超々軽量だ。加えてケースの厚さは0.7mmと極薄。ケースを装着していてもケースなしの感覚だ。独特のカーボン柄とマットな表面加工は手に持っても滑ることがなくグリップ感も上々だ。
ケース装着後の実測全重量も280gとなり初の300g切りだ。しかしケース本体にペンホルダーの拡張のないアラミド繊維ケースの場合、ペンユーザーはペンを別の手段で持つことになる。Galaxy Z Fold4と同時に持ち出すことを忘れてしまうこともありそうだ。いずれにせよGalaxy Z Fold4のケース選びはペンか指先筆記か、手書きの扱いや優先度をどう考えるかで大きく変化するだろう。
筆者の現在の使い方を基本にして、独断と偏見で選ぶならベストケースとしてはSisyphyのアラミド繊維ケース、次点がSpigenのペンホルダー付きケース、最後が純正のGalaxy Z Fold 4 Standing Cover with Penケースという結果となった。使い方の優先順位でケースの選択が変わるのは当然だが、折り畳みスマホは悩むべきことが一般のスマホより多い。しかし、それも楽しみなプロセスのひとつだろう。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
---|---|---|
Galaxy Z Fold 4 Standing Cover with Pen | サムスン電子 | 1万6830円 |
spigenのペンホルダー付きケース | Spigen | 4590円 |
アラミド繊維ケース | Sisyphy | 7999円 |