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Macのサブディスプレイに「iPad Pro」が便利

【iPad Pro】

 Macのサブディスプレイとして「iPad Pro」を使う機会が増えてきました。MacとiPadをミラーリングさせるサードパーティ製のアプリは以前から提供されていますが、2019年10月にリリースされたmacOS Catelinaでは、専用のアプリを追加することなく、OSの標準機能としてiPadをMacBookのサブディスプレイとして利用可能になっています。

 「デュアルディスプレイ環境は便利」という話は、何年も前から多くの知人・友人から耳にしている一方で、ディスプレイが広がる(増える)ことから視線の移動が増えることもあり、個人的にはあまりメリットを感じていませんでした。そんな筆者ですが、最近は素直に「Sidecarを使ったデュアルディスプレイで作業が捗る!」と感じるシーンが2つあります。

「Sidecar」でiPadをMacBookのサブディスプレイに(写真はミラーリング)

 1つ目は、ケータイ Watchのニュース執筆のための作業をの最中に、編集部とのやりとりに使うチャットアプリを、サブディスプレイに設定したiPad Proに常時表示する使い方です。この使い方では、MacBook側で行う原稿執筆に必要な環境はそのまま、目線を横にずらすだけで、チャットで呼びかけされていないか、何か必要な連絡を見落としていないかチェックできます。

 iPad ProをSidecarで使う以外に、スマートフォンやiPad Pro上でチャットアプリを動作させることも可能ですが、PCのQWERTYキーボードに慣れていることや、原稿のやりとりで連絡するためのURLなどなどのやりとり、校正作業などを踏まえて考えると、パソコンの環境を拡張できるSidecarの方が利便性が高く、重宝しています。

ディスプレイを拡張するほか、ミラーリングも可能

 もう1つの使い方はミラーリングで、その名の通りMac側のディスプレイの表示内容をiPad側にも表示する機能です。筆者は最近、子どもの学校の係活動で、パソコンを使った作業をする機会が多いのですが、その際に係の数名に、作業内容をリアルタイムで確認してもらうためのディスプレイとして、MacBookのディスプレイをiPad Proにミラーリングしています。

 MacBookとiPadによるSidecar機能は、どちらもアップル(Apple)製品である上にOS標準でサポートしている機能のため、ワイヤレス接続でも問題無く動作するだろう……と期待していたのですが、少なくとも筆者の環境では、ワイヤレスで接続中はiPad側の画面が更新されずに止まってしまうなどのトラブルが多く発生しました。

 設定を見直したり、Mac側で実行するアプリケーションの数を減らしたり、iPad側を再起動したりと、思いつく限りの解決策を色々と試しましたが、決定的に改善することはありませんでした。

 「もしや、有線接続なら問題無いのでは」

 そう思って、MacBookとiPad ProをUSBケーブルで接続して使ってからは、同様のトラブルは一度もありません。できればワイヤレスで実現したいところですが、ひとまずはMacBookとiPad Proを有線接続して、サブディスプレイに活用しています。

MacBookとiPadを有線接続したらあっさりと問題解決