みんなのケータイ
トランジットにありがたいドコモの「パケットパック海外オプション」
【AQUOS sense2 SH-01L】
2019年4月5日 06:00
3月の飛び石連休を使って、ちょっとした海外旅行に行ってきました。行き先は香港です(チケットの都合で杭州経由になってしまったのですが)。
で、いつもでしたら行った先々でスマホに入れる現地SIMを買うんです。でも、経由地の杭州ではドコモの「パケットパック海外オプション」を、目的地の香港では以前買った(世界中で使えるクラウドSIMの)「AIRSIM ROAM」を使い、今回は現地SIMを買わずじまいでした。考えてみると、目的地のSIMを買わない海外旅行ってずいぶん久しぶりな気がします。
それだけ日本の携帯電話各社の海外ローミングプランが使いやすくなってきましたし、また、クラウドSIMやeSIMのような世界のどこでも使えるSIMの仕組みが整ってきたということなのでしょう。
特に海外ローミングに関して言えば、ドコモユーザーなら「パケットパック海外オプション」を申し込めば基本料金24時間で980円、auユーザーも「世界データ定額」で同じく24時間980円で使えます。ソフトバンクだけは残念ながら1日最大2980円と高いのですが、少なくとも、海外で使ったら何万円と目が飛び出るような課金がされるということはなくなりました。
中でも特筆すべきドコモです。国・地域は限られてしまうものの、最短1時間200円から使うことができます。
筆者にはこのプランがまさにドンピシャでした。チケットの都合上、往路途中、杭州で飛行機を乗り換える必要があり、トランジットで1時間ちょっと間が空いたのです。
さて、空いた時間はTwitterかFacebookでも見ようと思い、空港の無料Wi-Fiに接続したのですが……そうでした。ここは中国。「金盾」によってTwitterやFacebookへの接続が禁止されており、繋がりません。回避するにはVPNを使う、あるいは国外の携帯電話会社のローミング利用で接続するなどしないといけません。
そこで筆者は、ここでドコモローミングを使い、TwitterとFacebookにアクセスしたのです。1時間だけ。ドコモの「パケットパック海外オプション」に接続するため、Wi-FiをOFF、ローミングをONなど必要な設定を行い、「200円/1時間」コースの「利用開始」ボタンを押します。
そして「パケットパック海外オプションを開始しますか?」と表示されたところで「開始する」を押します。心の中で200円だけだよね、かかるのは200円だけよね、とちょっとドキドキしながら。
すると、ローミング通信が始まります。日本にいるのと同じようにFacebookが読めるようになったので「現在、トランジット(乗換中)。パケットパック海外オプションで通信中!」……と書き込んで……もちろん、成功です!
Twitterも見て、ついでに(これは金盾には妨害されないですが)ケータイ Watchも読み……終わった頃に次のフライトの搭乗開始のアナウンスが流れました。
今、現在、海外旅行に行くときに通信回線をどうするかというと「現地SIMを購入する」「Wi-Fiルーターをレンタルする」という選択肢があります。これだけ手軽になると、これに「日本の事業者の海外ローミングを利用する」という手段が個人でもそれほど無茶ではなくなってきたように思えますし、「eSIM・クラウドSIMなどを使う」という選択肢もいよいよ本格的に実用的になってきたように思えます。
携帯電話を持つ旅行者が多いので、どれかが廃れるということはないように思いますが、それでもどれがこれからのメインストリームになるのでしょうか。筆者も楽しみに未来を待ちたいと思います。