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自販機ロイヤリティプログラム「Coke ON」が楽しくて仕方がない

【Galaxy S8 SCV36】

 仕事柄、アプリが出るといろいろ試す機会が多い筆者ですが、ここ半年ほどで最も好きになったのが「Coke ON」です。コカ・コーラの自販機で飲み物を買うとき、アプリを立ち上げて(Bluetoothによる)無線接続しておくと、デジタルスタンプがもらえます。これを15個貯めると、飲み物1本分のクーポンがもらえる仕組み。いわゆる「ロイヤリティプログラム」ってやつです。

楽しい楽しい「Coke ON」アプリ。お花見キャンペーンに参加して、特別スタンプをもらってきました

 プログラムがスタートしたのは2016年4月(過去記事)。当初は対応自販機が少なく、個人としては無線の接続安定性もイマイチな印象で、せっかくインストールしたアプリをそっと閉じた記憶が残っています。

 しかし、それからも怒濤の機能強化は続いていました。2018年4月、スマホでカウントした歩数に応じて、1週間で最大1個のスタンプがもらえる「Coke ON ウォーク」機能が追加されたのを気に、利用を再開しました。現在は、Android版Coke ONアプリだとGoogle Fitベースの歩数カウントが反映されるようになっているので、アプリをバックグラウンド起動させておく手間もなし。これによって利用頻度が劇的に上がりました。本当によい改善だと思うので、もしCoke ONリリース当初の悪いイメージが残っている方がいたら、改めて試してみてほしいです。

Coke ONでは、飲み物の購入やイベントに応じてスタンプをもらえます。15個集めると飲み物1本と引き換えられます。
歩数に応じてスタンプがもらえる「Coke ON ウォーク」によって、アプリの起動頻度が一気に上がった印象

 そして、特に感心しているのが運用面です。とにかく矢継ぎ早に、いろいろな方向性のキャンペーンを打ちだしてきていて、例えば月曜午前中に飲み物を買うとスタンプが通常の倍の2個もらえたり、特定の飲み物を買うとプレゼントキャンペーンに応募できたりします。

 そして3月末には、お花見シーズンに合わせたキャンペーンが行われたので、さっそく試してきました。一風変わった仕組みとなっていて、まず、あらかじめ指定されたお花見スポットを訪れ、キャンペーン参加ボタンをタップ。そこで5000歩歩くと、特別なデザインのスタンプがもらえます。ただし、実施は週末の2日間のみ。

 指定のお花見スポットは全国津々浦々にあり、実際の開花前線に応じて設定されています。筆者が参加した3月30~31日だと、都内は上野恩賜公園と靖国神社の2つ。4月6~7日であれば名古屋城や彦根城、それからも毎週末ごとに少しずつ北上していき、5月4~5日の五稜郭公園までキャンペーンは続くそうです。

 正直、「お花見スポットにいるかどうか」の判定がきっちりできるか不安でしたが、実際にはトラブルもなし。靖国神社の境内でアプリを立ち上げると、「ニュース」タブにキャンペーン参加を促すバナーが表示されていました。筆者の場合、近隣の飯田橋駅から歩いたため、参加した時点で5000歩歩いており、これでもう「条件達成」になってしまいました。

キャンペーンの豊富さCoke ONの魅力。「お花見さんぽ」の特別スタンプは、「週末2日のみ」「位置判定」「要・歩数カウント」の合わせ技でもらえるという、なかなか凝った仕組み
指定のお花見スポットに行くと、この画面のように「今すぐ参加」がニュースタブに表示されました

 Coke ONは「15本買うと1本無料」が特典の柱だと思います。ただ、Coke ON ウォークや今回のお花見キャンペーンのように、必ずしも飲み物購入が必須ではない施策もあって、なかなか意欲的な仕組みだと感じています。現状の仕組みだと、目標歩数を15週間クリアすると、タダで自販機から飲み物が1本もらえちゃう訳ですからね。

 しかし、そうしてブランドとしてのコカ・コーラの接触が続けば、消費者側の心理も変わっていきます。実際のところ、筆者の場合はもう「スタンプをいかに効率的に稼ぐか」「特別デザインのスタンプが欲しい」が、アプリを使う上での大きなモチベーションになってきました。

 ちなみに、2018年11月には決済機能「Coke ON Pay」も追加。こちらは利用できる環境はまだまだ少ないですが、スタンプ2倍特典をうまく絡めていたり、なかなか期待感を煽ってくれています。いやぁ自販機ビジネスには疎い筆者ですが、縁があれば開発者インタビューとかしてみたいところです(笑)。