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ドコモ「パケットパック海外オプション」の悩ましいプラン選択

米国出張では、パケットパック海外オプションのキャンペーンプランを利用した

 「Galaxy Note9」の発表会を取材するため、米ニューヨークを訪れた。米国はイベントなども多いことから、AT&TのプリペイドSIMをキープしていたが、6GBプランで45ドルと料金はやや高め。ちょうどキャンペーンも展開されていたこともあり、今回はドコモの「パケットパック海外オプション」を利用してみることにした。

 パケットパック海外オプションは、24時間980円でデータローミングが利用可能になるサービス。使ったデータ容量は、契約しているパケットパックから引かれる。筆者の場合、ドコモ回線は20GBのウルトラデータパックになっているため、あまり容量を気にせずに使うことができるのが魅力だ。

 しかも現在、一部の国や地域で、キャンペーンが展開されている。筆者のいる米国も、このキャンペーンの対象だ。通常は24時間で980円だが、1時間300円のほか、3日で2480円、5日で3980円、7日で5280円と、まとめて使うと通常よりも料金が安くなるプランも用意されている。

 さらに980円ぶんはdポイントで還元されるため、3日間プランであれば実質1500円、5日間プランでも実質3000円と料金はさらに安くなる。45ドルのプリペイドプランと比べてもお得で、プリペイドSIMを使うモチベーションが一気に下がってしまった。

 悩ましかったのが、3日間プランにするか、5日間プランにするかという点。今回は4日半弱の滞在になるため、3日間プランでは足りないし、5日間プランではやや無駄が生じてしまう。そこで、3日間プランと24時間の通常プランを足してみることにした。3日間プランが終わったあとか、最終日に多少通信を我慢すれば、ピッタリ使い切れる計算になる。

 ただ、通信できない間の代替手段を考えるのはやはり面倒。3日間プラン+標準プランと、5日プランでは、差額がわずか520円しかないため、ケチらず最初から5日プランを選んでおけばよかったと、若干後悔している。ケチった自分の選択ミスを棚に上げていってしまうと、3日間プランを5日間プランに差額でアップグレードできるような仕組みがあってもいいような気がした。

 3日プランを選んでよかったのは、手続きが煩雑にならないところだ。24時間980円のプランだと、切れるごとにパケットパック海外オプションの手続きをしなければならない。期間終了の通知などが特にないため、気づかないうちにデータローミングが終わってしまい、LINEなどの通知が受けられないということもあった。3日プランであれば、72時間ぶっ通しで通信できるため、都度手続きする手間が減らせる。

短期利用が可能な1時間プランに加え、3日間、5日間、7日間とまとめて使うと安くなるプランも用意されている
AT&Tのプリペイド用料金プラン。6GBで45ドルと少々高い
72時間ぶっ通しで使えるため、24時間ごとに開始の手続きをしなくてよく、手軽に利用できた

 これらのプランはキャンペーンという位置づけで、9月30日までになっているが、ぜひ正式な料金プランとして恒久化してほしい。使える国や地域も限られており、特に欧州方面がイギリスだけと手薄になっているため、これもぜひ広げてほしいと感じた。

 先に挙げたように米国では、プリペイドSIMの料金が安いとはいえない。この料金であれば、十分そこに対抗できる。また、筆者がよく行く国では、ドイツなど、欧州の一部の国では旅行者がSIMカードを買いづらくなっている。こうした国や地域では、パケットパック海外オプションを利用する価値が高そうだ。