ケータイ用語の基礎知識

【第1024回】スマホ熱中症とは――夏の暑さでスマホもダウン? その対策は
2026年6月26日 00:01
近年、夏になると最高気温が35度を超える猛暑日も珍しくなくなってきました。
暑い時期は人の熱中症に注意が必要ですが、実はスマートフォンも高温による不調を起こすことがあります。俗に「スマホ熱中症」と呼ばれる現象です。
スマホ熱中症とは?
「スマホ熱中症」とは、高温環境や高負荷な操作によってスマートフォン内部に熱がこもり、さまざまな不具合が起きる状態を指す言葉です。
たとえば、スマホを直射日光の当たる場所に置いたままにしたり、暑い場所で充電しながら動画撮影やゲームをしたりすると、本体温度が上がりやすくなります。
症状としては、本体が熱くなるだけでなく、「カメラなどの機能が一時的に使えなくなる」「画面の動きが遅くなる」「充電が遅くなる、または止まる」「温度警告が表示される」「電源が落ちる」といったものがあります。
スマホには、温度が高くなりすぎたときに動作を制限して本体を守る仕組みがあります。しかし、高温状態が続くと、バッテリーの劣化や故障につながることがあります。異常を感じたら、無理に使い続けないことが大切です。
原因と対処方法
スマホ熱中症の主な原因は、直射日光、高温の場所への放置、高負荷なアプリの使用、充電しながらの操作、熱のこもりやすいケースなどです。これらが重なると、スマホの温度はさらに上がりやすくなります。
スマホが熱くなったときは、まず直射日光の当たらない涼しい場所へ移動させます。充電中であればケーブルを抜き、使っているアプリを終了するか、可能であれば電源を切ります。
ケースを付けている場合は、外すことで熱が逃げやすくなることがあります。扇風機などで風を当て、ゆっくり冷ますのも有効です。
一方で、急激に冷やすのは避けましょう。冷蔵庫や冷凍庫に入れる、保冷剤を直接当てる、冷たい水や氷で冷やす、といった方法は、本体内部に結露が起き、故障の原因になるおそれがあります。
熱くなったスマホは、急いで冷やすのではなく、「使用を中止して、涼しい場所で自然に冷ます」と考えるのが基本です。
スマホ熱中症を防ぐには
予防の基本は、スマホを高温にしないことです。
夏場の外出時は、直射日光の当たる場所や、車内など高温になりやすい場所にスマホを放置しないようにしましょう。衣類のポケットの中も、体温や湿気で熱がこもりやすい場合があります。長時間屋外にいるときは、カバンの中など、できるだけ熱がこもりにくい場所に入れるのがおすすめです。
また、暑い場所での長時間の動画撮影、ゲーム、ナビ利用などはスマホに負荷がかかります。充電しながらの使用も発熱しやすいため、なるべく避けたほうがよいでしょう。
画面の明るさを必要以上に上げない、使っていないアプリを終了する、長時間使う場合はこまめに休ませる、といったことも効果があります。
最近は、スマホの背面に取り付ける冷却ファンや冷却パッドなどのグッズも販売されています。屋外で長時間スマホを使う人や、ゲーム、動画撮影、ライブ配信などで発熱が気になる人は、こうした冷却グッズを利用するのもよいでしょう。
スマホは暑さに弱い精密機器です。人間と同じように、夏場はスマホにも「暑さ対策」が必要になります。警告表示が出たり、本体が熱いと感じたりしたときは、無理に使い続けず、まずは休ませるようにしましょう。

