特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】イー・モバイル初の防水防塵スマホ「ARROWS S(EM01F)」が発売された日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 今から7年前の2013年8月20日、イー・アクセス(現ワイモバイル)は、富士通モバイルコミュニケーションズ(現富士通コネクテッドテクノロジーズ)製のイー・モバイル向けAndroidスマートフォン「ARROWS S(EM01F)」を発売しました。

ARROWS S(EM01F)

 ARROWS Sは、クアッドコアCPUを搭載し、おサイフケータイや防水・防塵などに対応する、オールインワンのハイスペックAndroidスマートフォン。基本的なスペックはソフトバンクモバイルが2013年2月に発売した「ARROWS A 201F」と同じもの。同社で初となるARROWSブランドのスマートフォンで、イー・モバイルで初めて防水・防塵に対応した端末でした。

 また、同日よりイー・モバイルのスマートフォン向けサービス「EMOBILE 4G-S」と、対応する料金プラン、パケット定額サービスの提供も開始されました。

 EMOBILE 4G-Sは、イー・アクセスの自社ネットワークではなく、ソフトバンクモバイルとWireless City Planning(WCP)のネットワークを利用するスマートフォン向けの通信サービス。

 ARROWS Sでの通信は、イー・モバイル向けの1.7GHz帯に対応せず、ソフトバンクモバイルのW-CDMA網とWCPのAXGP網が利用できました。最大通信速度はAXGPエリア内で下り最大76Mbps、上り10Mbps。また、イー・モバイル端末でありながら、SIMロックがかかっているという特徴もありました。

 ソフトバンク網を利用することや、サポートページは「My SoftBank」を利用していたなど、本当にイー・モバイルと契約しているのか分からなくなってしまいそうな端末でしたが、イー・モバイルらしくホーム画面上でテザリングを有効にできる「Pocket WiFi」ウィジェットを搭載することで差別化が図られており、指紋認証やおサイフケータイなど、全部入りの機能を望む既存ユーザーにとって移行しやすい端末だったようにも思えます。