特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】2008年8月19日は、開発者向けにAndroid 0.9が公開された日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 2008年の8月19日は、Androidのバージョン0.9が公開された日です。これは、正式版となる1.0よりも前のバージョン。一般向けではなく開発者向けに提供されたものです。

 当時の記事によると、待受画面のユーザーインターフェイスや、音楽プレイヤーなどさまざまなアプリに改良が加えられたとされています。世界初のAndroidスマートフォンであるHTC製の「Dream」の発売を2ヶ月後に控えての公開とあり、正式版を意識したアップデートだったようです。

こちらはAndroid発表直後に登場したSDKのスクリーンショット

 近年では、ジェスチャー操作など新たな操作方法が取り入れられているAndroidですが、上から引き出す通知バーやウィジェット、ホーム画面など大枠はこの1.x時代のものを踏襲している印象。しかしながら、細部はやはり変わり続けていますね。

 いまでこそタスクを切り替えるボタン(ジェスチャー)が当たり前にあります。しかし、これが初登場したAndroid 4.0(タブレット向けには3.0から)リリース時には、マルチタスクボタンがそれまでのメニューボタンを置き換える形だったため、そのままでいいという声も散見されたと記憶しています。

 使いやすさというのは十人十色でそれぞれの考えがあるかと思いますが、ハードスペックの進化やメニューボタンに戻してほしいという意見が聞かれなくなったことを考えると、当時のグーグルの判断は正しかったのかもしれません。これからのAndroidはどのような発展を遂げていくのでしょうか、ぜひ期待したいところですね。