特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】KDDIがスタートアップを支援する「KDDI∞Labo」最初の日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 auブランドで携帯電話サービスを展開するKDDIでは、「KDDI∞Labo」(ムゲンラボ)という取り組みを進めています。最近では、大手企業との資産やノウハウで、誕生から間もなく規模も小さいながら革新的なアイデアを持つスタートアップ企業とのコラボレーションを進め、新たな事業を創り出すプラットフォームとして活動しています。

 そのKDDI∞Labo、第1期の第1回ミーティングが行われたのは9年前の今日、2011年8月24日のことでした。筆者は、都内の施設を訪れ、その模様を取材しました。

 現在の取り組みと比べ、最初の「KDDI∞Labo」は、KDDIがスタートアップ企業や個人エンジニアの成長を支援するという形でした。最初の“ラボ長”だった塚田俊文氏が当時語った内容によれば、第1期に選ばれたチームは、「独創性・市場性・技術力・実現性・チームワークの5項目で審査した結果。そしてKDDI社内の若手が『一緒にやりたい』と考えた方々」だったそう。その第1期参加チームが手掛けたサービスで、現在も本誌でご紹介することがあるものと言えば「ギフティ」。ちょっとしたギフトを他の人へ贈るというサービスです。

 その後もKDDI∞Laboから、さまざまなスタートアップ企業が巣立っていきました。中には、たとえば女性向けアプリ「ママリ」を手掛けるコネヒトのように、KDDI∞Labo参加時とは異なるサービスに切り替えて、成長を図る企業もあります。

 大企業の資産を、スタートアップが活用して、飛躍を狙うという仕掛けを通じて、今後、どのようなサービス、アプリが登場するのか。引き続き注目していきたいところです。