Android駆け込み寺

「Pixel 11」「Pixel 11 Pro」「Pixel 11 Pro XL」のどれを選ぶ? Pixel 11シリーズ3モデルの違い

 GoogleがPixelの新モデル「Pixel 11」シリーズを発表した。バータイプの「Pixel 11」「Pixel 11 Pro」「Pixel 11 Pro XL」と、フォルダブルの「Pixel 11 Pro Fold」の合計4モデルが販売される。

 Pixel 11 Pro Foldはフォルダブル端末ということもあり、ほかの3機種と形状が大きく異なり特徴的だ。高価であることを受け入れられるのであれば、迷いなく購入するか否かを決められるだろう。迷いそうなのは、違いが分かりにくいバータイプの3機種だ。そこでPixel 11(無印)、Pixel 11 Pro(Pro)、Pixel 11 Pro XL(Pro XL)の違いを中心に整理してみた。端末を選ぶ際の参考にしていただければ幸いだ。

左からPixel 11 Pro XL、Pixel 11 Pro、Pixel 11

ProとPro XLの違いはサイズ、電池容量、充電速度のみ

 前提として、Pixel 11 ProとPixel 11 Pro XLは「画面サイズ」「バッテリー容量」「充電速度」の3点以外は基本的に同じだ。カメラ性能や搭載チップ(Tensor G6)、メモリーとストレージ容量の組み合わせ、カラーバリエーション、新機能への対応などはすべて共通している。

 そのため、Pixel 11 Proと Pixel 11 Pro XLを選ぶポイントは、大きさ・重量の好みとなるだろう。Proは6.3インチ、Pro XLは6.8インチのディスプレイを搭載し、Proの方が、高さは10mm、幅は4.6mm、厚さは0.1mm小さい。重さはProが204g、Pro XLが226gでProの方が22g軽い。気になる場合はショップで実際に手に持って確かめることをお勧めしたい。

 また、充電速度の違いは有線充電の場合で、Proは30W以上のUSB-C PPS充電器を使用した場合に、約30分で最大55%充電。Pro XLは45W以上のUSB-C PPS充電器を使用した場合に、約30分で最大75%充電できる。ワイヤレス充電はともにQi2.2をサポートし、最大25Wで充電できる。

 これ以降は、主に無印とProシリーズの違いをチェックしていく。

デザイン、サイズの違い

 無印、Pro/Pro XLとも、背面上部にカメラバーを配置するデザインを継承。背面を正面から見ただけでは違いが分かりにくいかもしれないが、大きな違いはカメラバーの厚みで、無印は厚みが40%以上削減され、かなり薄くなっている。

左がProで右が無印。無印のカメラバーは厚みが抑えられ、純正カバーを着けるとほとんど分からなくなる。

 カラーは、無印がFrost(フロスト)、Hibiscus(ハイビスカス)、Pistachio(ピスタチオ)、Obsidian(オブシディアン)の4色。Pro/Pro XLはCanyon(キャニオン)、Fog(フォグ)、Olive(オリーブ)、Obsidian(オブシディアン)の4色。無印のHibiscusは鮮やかで印象深く、Pro/Pro XLは比較的落ち着いた色合いだが、ポリッシュ仕上げの側面フレームがキラッと光って高級感がある(Obsidianはマット仕上げ)。

Pixel 11。左からFrost、Hibiscus、Pistachio、Obsidian。
Pixel 11 Pro。左からCanyon、Fog、Olive、Obsidian。Pro XLもカラーは同じだ。

 無印とProは6.3インチ、Pro XLは6.8インチのディスプレイを搭載する。無印とProは画面の大きさは同じだが、ピクセル密度は無印が1080×2424ピクセル、Proが1280×2856ピクセルでProの方が高精細だ。リフレッシュレートも無印は60~120Hz、Pro/Pro XLは1~120Hzと違いがある。ピーク輝度は無印が3000nit、Pro/Pro XLはそれよりも高い3600nitとなっていて屋外でも見やすそうだ。

 無印は152.8×72.0×8.6mm、重さ197g。Proは152.7×71.9×8.4mmで無印とほぼ同じ大きさだが、重さが204gと無印より7g重い。Pro XLは162.7×76.5×8.5mm、重さ226gだ。

チップセットはすべて「Tensor G6」

 Pixel 11シリーズは、Pixel 11 Pro Foldも含めてチップセットはTensor G6、Titan M3 セキュリティ コプロセッサーを搭載する。発売時のOSはAndroid 17だ。また4モデルとも、OS、セキュリティ、機能追加の「Pixel Drops」のアップデートは7年間提供される。nanoSIM×1とeSIM×1またはeSIM×2のデュアルSIM対応で、IP68準拠の防塵・防水性能を備える。

 無印以外は、超広帯域無線チップ(UWB)による正確な距離測定と空間定位が可能。Pixel 11 Pro Foldはミリ波(バンド257/258/260/261)にも対応している。

「HiLight」はProシリーズのみ

 端末を伏せて置いている時に、あらかじめ設定した人からの着信時には光って知らせる「HiLight(ハイライト)」は、Proが付く3モデルが対応。無印には搭載されない。なお、Pro/Pro XLモデルに搭載されていた温度センサーはPixel 11シリーズでは省かれている。

端末を伏せて置いているときに、お気に入り登録した相手からの着信があるとHiLightが光って知らせるのはProの3モデルだけ。Geminiを利用している時にも光る。

充電スペックが最も高いのはPro XL

 バッテリー容量は、無印が4985mAh、ほぼ同じサイズのProは4850mAh、Pro XLは5115mAhとそれぞれ異なるが、スペック上の駆動時間は「30時間以上」で変わらない。なお、Foldは4806mAhで駆動時間は24時間だ。

 充電スペックが最も高いのはPro XL。有線充電で、約30分で最大75%充電できる。無印とProは約30分で最大55%、Foldは約30分で50%充電できる。

 ワイヤレス充電は4モデルともQi2.2をサポートし、最大出力25Wの高速充電に対応する。

メモリーとストレージの違い

 Pixel 11シリーズではストレージ容量が128GBのモデルはなくなり、4モデルとも256GBからとなった。無印はメモリーが12GBのみで、ストレージ容量256GBか512GBを選択することになる。Pro/Pro XLは12GB/256GBモデルと16GB/512GBモデルまたは1TBモデルの3タイプ。Foldは16GB/256GBモデルまたは512GBモデルの2タイプから選択することになる。

 Pro/Pro XLの256GBモデルのメモリーが12GBになっている点を気にする人がいるかもしれないが、Googleの担当者は「ソフトウェアとシリコンの最適化により、昨年のProモデルよりも高速でスムーズなパフォーマンスを体感できる」と語っている。

カメラの違いをFoldも含めて比較

 背面カメラは4モデルとも3眼構成だ。無印の広角カメラは、光感度が向上して暗い場所での撮影がさらにしやすくなった。望遠カメラは最大30倍の超解像ズームが可能となっている。

 Pro/Pro XLのカメラは無印よりも高スペックだ。広角カメラと望遠カメラに新しいセンサーを採用し、望遠カメラは光感度が30%向上。最大120倍の超解像ズームが可能になった。

 Foldのカメラは無印に近い。広角カメラは光感度が56%向上。最大30倍の超解像ズームが可能だ。

Pixel 11Pixel 11 Pro/Pixel 11 Pro XLPixel 11 Pro Fold
背面カメラ広角4800万画素Quad PD5000万画素Octa PD4800万画素Quad PD
F値1.7F値1.68F値1.7
センサーサイズ1/1.56インチセンサーサイズ1/1.3インチセンサーサイズ1/1.56インチ
超広角1300万画素4800万画素Quad PD(AF付き)1050万画素Dual PD(AF付き)
F値2.2F値1.7F値2.2
画角120度画角123度画角127度
センサーサイズ1/3.1インチセンサーサイズ1/2.51インチセンサーサイズ1/3.4インチ
望遠光学5倍光学5倍光学5倍
1080万画素Dual PD4800万画素Quad PD1080万画素Dual PD
光学式手ぶれ補正機能光学式手ぶれ補正機能付き光学式手ぶれ補正機能
F値3.1F値2.8F値3.1
センサーサイズ1/3.2インチセンサーサイズ1/1.95インチセンサーサイズ1/3.2インチ
最大30倍の超解像ズーム最大120倍の超解像ズーム最大30倍の超解像ズーム
フロントカメラ1050万画素4200万画素1000万画素
画角95度画角103度画角87度

 引き続きPro/Pro XLのカメラスペックは他モデルより一段高く、カメラ画質を重視するならPro/Pro XLを選ぶことになりそうだ。

値上がり幅はかなり控えめ、Proはむしろ安い!?

 Pixel 11の価格(Google Storeにおける価格、以下同)は、256GBモデルが13万6800円(税込み、以下同)、512GBモデルが15万6800円となる。

 Pixel 11 Proの価格は、256GBモデルが17万4800円、512GBモデルが19万4800円、1TBモデルは23万4800円だ。

 Pixel 11 Pro XLの価格は、256GBモデルが20万7800円、512GBモデルが22万7800円、1TBモデルは26万7800円。

 Pixel 11 Pro Foldの価格は、256GBモデルが27万9900円、512GBモデルが29万9900円。

モデル名ストレージ容量Google Store価格(税込み)
Pixel 11256GB13万6800円
512GB15万6800円
Pixel 11 Pro256GB17万4800円
512GB19万4800円
1TB23万4800円
Pixel 11 Pro XL256GB20万7800円
512GB22万7800円
1TB26万7800円
Pixel 11 Pro Fold256GB27万9900円
512GB29万9900円

 Pixel 10シリーズの発売時の価格と比べると、いずれも値上げ幅はかなり抑えられている。Proに到ってはPixel 10 Proよりも安くなっているほどだ。Pixel 11シリーズは、円安・物価高の状況にある中、非常に良心的な価格で購入できるスマホと言える。