ニュース
ahamoを含むドコモの料金プランが12月に改定、改定理由や想いを齋藤副社長が説明
2026年9月26日 06:00
NTTドコモは25日、料金プラン改定に関する発表を行い、ahamoのリニューアルや既存料金プランの値上げなどを発表した。
具体的には「ahamoを3段階制にリニューアル」「ドコモ mini2の提供」「ドコモMAXのシニア向け新割引」「既存料金プランの値上げ(110円~550円)」の4つのトピックに分けられる。
ahamoのリニューアル、既存ユーザーも自動で移行
2021年3月からスタートしたオンライン専用プラン「ahamo」が、12月1日に大幅リニューアルする。これまでも、月のデータ容量が増量されたり、「大盛りオプション」といった細かな内容が変更されてきたが、今回は月額料金も含めて大幅にリニューアルする。
3段階制の新プラン
12月1日からの料金体系は、その月のデータ利用量に応じて月額料金が決まるしくみ。利用データ量が40GB以下の場合は月額3135円、40GB超~60GB以下は月額4125円、60GB超~120GB以下は月額5115円となる。
3段階制料金プランの理由を、代表取締役副社長の齋藤武氏は「容量超過時の手続きがわからない、面倒という声がユーザーからあった」と指摘する。同社は8月にデータ増量お試しキャンペーンを実施し、11月30日まで対象プランのデータ容量を増量している。齋藤氏は、「ahamoユーザーの30%は『データ容量30GBを気にしながら使っている』」とコメント。キャンペーンにより満足度も向上し、データ容量の増量をポジティブに捉えるユーザーも多いとした。
上限設定オプションが登場、大盛りオプションは終了
「使いすぎが心配」というユーザーには、月の利用データ量を40GBまたは60GBに制限する「上限設定オプション」が用意されている。11月1日時点でahamoを利用しているユーザーは、12月1日から一部を除き「40GB/月の上限設定オプション」が自動で設定された状態になる。40GB以上利用するユーザーは、ユーザー自身で設定の見直しが必要になる。
なお、「大盛りオプション」については、今回の料金改定で提供を終了する。「大盛りオプション」を11月1日時点で契約しているユーザーについては、先述した「上限設定オプションの自動設定」の対象外となる。
ポイ活オプションは引き続き提供
「ポイ活オプション」は12月1日以降も引き続き提供される。条件のひとつだった「大盛りオプション」は11月で提供が終了するため、12月以降はahamo月額料金の上限(~120GBで月額5115円)にポイ活オプション(月額2200円)の合計7315円で利用できる。dポイント還元の上限は月4000ポイント。
なお、先述の上限設定オプションについては、11月1日時点で「ポイ活オプション」を契約しているユーザーは「大盛りオプション」も契約しているため、12月1日に実施される自動設定の対象外となる。12月1日以降、上限設定オプションを設定することは可能だが、ポイ活オプション契約中は「~120GBで月額5115円」の料金に固定されるため、設定しても料金には影響しない。
楽天モバイルの方がお得?
「3段階制の料金プラン」としては、競合の楽天モバイルの「楽天最強プラン」(20GB~で月額3278円)が思い浮かぶ。単純計算すると、月のデータ利用量が20~40GBまでの場合はahamoが安価だが、それ以外では楽天モバイルの方が安くなる。
齋藤氏は料金改定にあたって「楽天モバイルの水準も参考にしている」としながらも「競争力がある価格設定にしている」とコメント。楽天モバイルだけが競争相手ではないとも指摘した。
6%の値上げ、“シンプルさの維持”は割引条件の有無で
40GBまでの容量では、単純計算で現行の30GB 2970円から月額165円値上げされるが、データ容量は10GB増量されることになる。齋藤氏はこの値上げ幅について「ほかのプランと同水準を意識しながら改定している」とし、ahamoだけを値上げしているわけではない旨を強調した。
データ容量別3段階プランとなったものの、齋藤氏は「シンプルさはそのまま」と指摘。複雑な割引条件がなく低廉な価格で利用できることがahamoの特徴としており、データ無制限でコンテンツが充実している「ドコモMAX」との棲み分けは維持できていると語った。
JALモバイル powered by ahamoも改定へ
「JALモバイル powered by ahamo」についても、12月1日に料金体系が改定される。
ドコモ mini2は「家族割引」など家族利用重視に
データ容量10GBまでの低容量プラン「ドコモ mini」について、現行のプランは11月30日に受付が終了し、12月1日から新料金「ドコモ mini2」の提供が開始される。
2段階制の料金プラン
「ドコモ mini2」もahamo同様段階制の料金プランで、月の利用データ容量に月額料金が決まるしくみ。割引前の月額料金は、利用データ量が6GB以下の場合月額3278円、6GB超~12GB以下の場合月額4598円。
新プランでは、家族割引「みんなドコモ割」(月額-550円)が利用できるようになり、dカードお支払い割(最大月額-550円)、ドコモ光/home 5G割(月額-1210円)、ドコモでんきセット割(月額-110円)などを利用することで、月額料金は6GB以下で858円、12GB以下で2178円で利用できる。
ドコモMAXのシニア向け新割引
60歳以上のユーザーを対象に、「ドコモMAX」の月額料金を最大3カ月間、最大2970円割り引く「ドコモMAX 60歳以上割」を10月1日から提供する。
割引額は、ドコモMAXで利用する月のデータ利用量で異なる。1GB以下の場合は月額-1870円、1GB超~3GB以下で月額-2970円、3GB超で月額-550円割引される。
ドコモMAXの契約数は、24日時点で465万契約となっており、年内の契約目標「500万契約」の達成まで目前となっている。2025年6月のサービス開始から、NBA docomoやdアニメストア、Leminoなど選べる映像サービス特典を拡充するなど、同社としても力を入れている主力料金プランだ。
齋藤氏は「新規受付終了済みの(古い)プランでも、ドコモMAXに移った方がお得になるユーザーもいる」と語る。今回の割引と既存プランの値上げをきっかけに、ドコモMAXのユーザー層をシニア層まで拡大し、「良さを知ってドコモMAXに契約/切り替えを促したい」狙いが見られる。
既存料金プランの値上げ
12月1日に、同社の料金プランのうち、56のプラン(ahamo含む)で月額料金を値上げする。値上げ額は月額110円~550円で、料金プランにより異なる。56のプランのうち、51プランはすでに新規契約の受付を終了しているプランとなる。
たとえば、「eximo」や「eximoポイ活」「5Gギガホ」などは月額+550円、「irumo(0.5GB以外)」や「OCN モバイル ONE(30GB)」などは月額+330円、「irumo(0.5GB)」などは月額+110円となる。
「品質が改善したから値上げ」ではない
齋藤氏は、値上げの要因として「物価や人件費の高騰でコストが継続的に増加している」と指摘。加えて、ユーザーが利用するデータ通信量も年々増加していることから、AI利用の拡大による通信量の増加やセキュリティ対策の強化、次世代通信「6G」を含めたネットワークの高度化を進めるため、今回の料金改定と値上げに至ったと話した。
一方、ネットワーク品質については「ドコモとしても経営課題の最重要項目に捉えている。料金改定に関わらずユーザーの期待に応えられるよう取り組みを進めている」とコメント。料金改定との関連については「ネットワークの状況が良くなってきたタイミングを計って実施したものではない。『ネットワークが良くなっているから値上げして大丈夫』ということではなく、まだまだ道半ばの状況」と否定した。
ドコモMAXは値上げせず
料金プラン改定には「ドコモMAX」や「ドコモ mini」は対象外となっている。齋藤氏は、「コスト上昇分をある程度織り込んで料金設定している」とし、今回の値上げを見送ったという。
影響は3000万契約超、全体の3/4程度が対象に
今回の値上げは、ahamoのプラン改定分を含めて3000万契約以上のユーザーが対象となり、ドコモの契約数全体の3/4程度が影響を受けることになる。
























