Android駆け込み寺

Googleが「Pixel 9a」を発表。「Pixel 8a」との違いは?

 グーグルのスマートフォン「Pixelシリーズ」として、「Google Pixel 9a」が発表された。

 日本のGoogle Storeには発売予定という表示しかなく、発売日は未定だが、Pixelのヘルプページや、米国のGoogle Storeにハードウェアの仕様が掲載されている。スペックを中心にPixel 8aとの違いをチェックしてみた。

カメラバーがなくなってフラットに

 Pixel 9aは背面のデザインが刷新されたことが目を引く。

 帯状のカメラバーがなくなり、レンズ部分を囲む黒い楕円のみのフラットな形状になった。

日本のGoogle Storeには現在(2025年3月20日現在)、この画像が掲載されているのみ。他のページへのリンクもない

 ディスプレイは、Pixel 8aの6.1インチから6.3インチへ大型化。ピーク輝度は2700nitで8aよりも35%明るくなり、aシリーズ史上最も明るいディスプレイになった。120Hzのアダプティブリフレッシュレートで滑らかな表示も実現している。

 大きさは、高さ154.9×幅73.7×奥行き8.9ミリ、重さ185.9グラム。Pixel 8aが高さ152.1×幅72.7×奥行き8.9ミリ、重さ189グラムなので、若干高さが増し、軽くなっている。

背面のデザインはPixel 8aから大きく変わったが、手に持ったとき感覚はあまり変わらないだろう

 カラーは8aにあったグリーン系のAloe(アロエ)、ブルー系のBay(入り江)に変わって、赤系のPeony(牡丹)、ブルー系のIris(アイリス)がラインアップ。Porcelain(磁器)、Obsidian(黒曜石)が引き続き採用され、合計4色展開だ。

カラーは4色

カメラ機能の違い

 背面カメラは1300万画素の超広角と4800万画素のメインの2眼構成。

 超広角カメラの画素数、F値(F2.2)はPixel 8aと同じだが、メインカメラは6400万画素から4800万画素にダウングレードしている。ただし、F値はF1.89からF1.7となった。

 また、Pixel 9aでは、aシリーズで初めてマクロフォーカスに対応する。なお、フロントカメラはPixel 8aと同じ1300万画素、F2.2だ。

 撮影者を交代して2枚の写真を撮るとAIが自然な1枚の写真に合成する「一緒に写る」機能が、Pixel 9シリーズに続いて搭載された。

 また、集合写真でみんなのベストな表情を選択して合成できる「ベストテイク」、不要なものを消して背景を生成する「消しゴムマジック」、動画の雑音を調整できる「音声消しゴムマジック」などの編集マジックに対応している。

チップセットは「Tensor G4」に

 プロセッサーはPixel 8aのGoogle Tensor G3からTensor G4に進化。メモリーはPixel 8aと同じ8GBだ。

 ストレージは128GB、256GBが用意されているものの、日本では両方ラインアップされるかどうかはわからない。

 バッテリーは4492mAhだったのが5100mAhに拡大し、Pixel 8aで24時間以上だったバッテリー駆動時間が30時間以上と長くなった。

 また、Pixel 8aはIP67に準拠した防水防塵性能だったが、Pixel 9aではIP68となり、これまでで最も耐久性のあるaシリーズ端末としている。

Pixel 8aのIP67から、今回のPixel 9aではIP68になり、防水性能が高くなった

 OSは、Pixel 8aのときはAndroid 14だったが、Pixel 9aはAndroid 15を搭載する。引き続き7年間のOSアップデートとセキュリティアップデート、Feature Drop(ソフトウェアアップデート)に対応する。