レビュー

最新ARヘッドマウントディスプレイ「Magic Leap 2」体験してみた

「Magic Leap 2」

 Magic Leapが今年8月に発売した最新ARヘッドマウントディスプレイ「Magic Leap 2」。本記事では、「Magic Leap 2」の特長と体験レポートをお届けする。

「Magic Leap 2」の特長

 「Magic Leap 2」は、コントローラーとヘッドセット、コンピューターパックの3つから構成される。

 コントローラーにはカメラがついており、コントローラー自体でトラッキングができるためヘッドセットから見えない位置にあったとしても操作が可能。

 ヘッドセットは、「Magic Leap 1」と比較し20%軽量化されており、260gと一般的なヘッドホンと比べても軽いものとなっている。

視野角が縦に拡大

 「Magic Leap 2」は、「Magic Leap 1」に比べ、縦方向に大きく拡大されている。これは、人間工学的に負担が大きいとされている首の上下運動を少なくする工夫であるという。

ディミング(遮光)機能で周りの景色はそのまま、コンテンツは明瞭に

 日中の屋外など明るい場所では、液晶の光が周辺の光量に負けてしまい、見づらくなる。それは、ARヘッドマウントディスプレイも同じで、明るい場所でもコンテンツをはっきり見るためには、遮光機能が必要である。

 「Magic Leap 2」には、2種類のディミング(遮光)機能が搭載されている。1つめは、画面全体を暗くする「グローバルディミング」。2つめは、コンテンツの裏側だけを限定的に暗くする「セグメンテッドディミング」。

「セグメンテッドディミング」によりコンテンツの裏側だけ暗くなっている

 「グローバルディミング」では、コンテンツは見やすくなるが周りも暗くなるため、ARの個性である現実の景色とコンテンツを融合させて見ることが難しくなる。一方、「セグメンテッドディミング」は、周りの景色も明瞭なまま、コンテンツをはっきり見ることができる機能になっている。

遮光なしだと透明に
「セグメンテッドディミング」機能によりはっきり

多様なセンサーで、屋外でも精確にトラッキング

 ヘッドセットには、フロントワールドカメラやサイドワールドカメラ、深度カメラなど各種センサーが搭載されており、利用事例のイベントでは屋外で散策しても精確に場所をとらえ、コンテンツを再生できたという。

利用事例:豊洲場外マルシェ
利用事例:大阪うめきたの屋外魔法体験

実際に体験してみた

 実際に「Magic Leap 2」を着用してみると、やはりヘッドセットは軽くストレスを感じない。

色鮮やかな花
医療現場で利用するような血管の細かい模型
細かいジオラマも

 コンテンツは、細かいものや色鮮やかなものも明瞭に表示できる。

コントローラー

 コントローラーも軽く、操作性は直感的にコンテンツを掴んだり置いたりできる。操作はコントローラーのほかにハンドジェスチャーや音声、キーボードでの入力が可能。

コンテンツに向かって手を伸ばし
掴んで
動かせる

 トラッカーで深度を精確に検知できるため、たとえばボールを投げて跳ね返るシミュレーションもできる。

銃のような物が現れ
球を発射できる

 薄いモニターやブラインドなども精確にとらえ、間をバウンドした。ボール同士もぶつかり、跳ねるので見ていて面白かった。実際の現場では、工場などで周囲のものと干渉がないか確認するために用いられるという。私は、この機能をシューティングゲームに応用したら楽しいだろうなと想像した。

 また、視界が縦長になったことによって、「Magic Leap 2」を付ければ、違和感なく自分よりも背が高い、大好きな二次元キャラクターと一緒にこの世界で生活できるかもしれないと胸が躍った。

 「Magic Leap 2」は、主にエンタープライズ向けに販売されている。今後も、アミューズメント施設やイベントの可能性を広げてくれる「Magic Leap 2」に期待したい。