レビュー

iPhone 15 Proで「バイオハザード ヴィレッジ」レビュー――ぬるぬる動く操作感と圧倒的なビジュアルが手の中に

 カプコンは、iPhoneおよびiPad版の「バイオハザード ヴィレッジ」を10月30日に発売する。発売記念として本編が60%オフで購入できるなどのセールを10月30日~11月20日に実施する。

 今回、編集部では先行して体験できる機会を得たので、iPhone 15 Proで「バイオハザード ヴィレッジ」をプレイしてみた。今回は、アクションゲームは慣れ親しんでいないiPhoneユーザーの筆者の視点で、操作性や画面品質、気になった点などを含めたレビューをお届けする。

手のひら端末でぬるぬる動く動作性能

 まず驚いたのが、なめらかに動く操作性能だ。リアルなオブジェクトが多数登場し、繊細なグラフィックで演出されるバイオハザードの特徴ではあるが、この特徴を引き出す性能があると感じた。

 操作については、画面上に操作パッドが表示されるので、基本的にはこのパッドを使って操作する。画面のスワイプでは、ユーザーの視点が操作できる。

操作パッドは画面上に

 プレイ中は、若干のカクつきは確認できたものの、数時間のプレイで数回1秒程度のものであったため、ゲームプレイにはあまり影響しないものだった。操作の反応もよく、ゲームプレイ面でストレスを感じるところはなかった。

操作しないでいると、パッドは自動で消える

iPhone 15 Proならではのディスプレイ

 今回、iPhone本体のディスプレイに加えて、外部モニターをUSB Type-Cで接続してプレイしてみた。外部モニターでは、家屋の中や地下室などで周りが見えづらく、敵の接近が直前までわからないことがあったが、本体のディスプレイでは暗所の部分もしっかりと描写が確認できた。

 iPhone 15 Proには、6.1インチのSuper Retina XDRディスプレイが搭載されている。有機ELで2556×1179の解像度、最大120Hzのリフレッシュレートをサポートしており、特にアクションシーンや植物の描写などは、リアルと迫力が感じられるベストパフォーマンスが引き出されている印象だ。

発熱や酔いやすさが若干の課題か

 iPhoneやスマートフォンのゲームプレイで気になるのは、やはり発熱だろう。今回のゲームでもやはり発熱が気になってしまう。

 今回は、外部モニターを使用しつつ給電しながらプレイしてみたが、高温で充電が停止することはあったものの、ゲームプレイには支障が無く、端子接続の有無でパフォーマンスに大きな違いは見られなかった。とはいえ、心配してしまうくらいの発熱を肌で感じるため、プレイ環境には気をつけた方がいいかもしれない。

 また、酔いやすい点にも注意が必要だ。

 精細な描写で小さい画面の隅々まで目を光らせる必要があるからか、酔いやすいものであるように感じた。

 筆者は、飛行機や電車では酔わない一方、自動車で峠を移動する場合などでは酔いやすい筆者であるが、今回は10分程度で少し酔いを感じてしまい、途中休みつつ今回のゲームを楽しんだ。フルワイヤレスイヤホンを使用したプレイであった影響もあるかもしれないが、酔いやすい体質の方は、ぜひ休憩を挟みつつ楽しんでいただきたい。