原研哉氏がデザイン、写真が自動表示される「らくらくスマートフォン3 F-06F」

　「らくらくスマートフォン3 F-06F」は、約4.5インチのHDサイズのディスプレイを採用するAndroid 4.4搭載スマートフォン。シニア層の利用を想定した、NTTドコモのらくらくホンシリーズの最新機種となる。8月に発売される。月々サポートを適用した店頭想定価格は、新規、MNP、機種変更のいずれでも3万円台半ばになる見込み。

原研哉氏デザイン、ホームアプリと本体色を統一

　ホームアプリのメニューは、これまでのらくらくスマートフォンを踏襲したものもある一方、レッド、ホワイト、ブラックというボディカラーにあわせ、画面内の配色を統一したものも用意された。ディスプレイ周辺も本体カラーにあわせたもので、一体感を演出している。

　また、従来のホーム画面では連絡先ショートカットボタンが3つまでしか用意されていなかったが、今回は9つのボタンを左右にスクロールさせて利用できるようになっている。

送られてきた写真が自動保存、自動表示

　写真付きのメッセージが届くと、Webサービスの「らくらくコミュニティ」に自動保存されるほか、待受画面上に最新25件の写真が表示される。まるでデジタルフォトフレームのような使い勝手で、ユーザーが特に操作せずとも、孫をはじめ家族などの写真が自動的に待受画像になる。

Google Play非対応ながら様々なアプリを搭載

　Google Playには対応せず、Google Playからアプリをダウンロードできない。また、GmailやGoogleマップといったGoogleのサービスにも対応しない。

　一方でドコモのdマーケットが利用でき、ドコモの各種サービスのアプリは追加インストールすることもできる。また、「しゃべってコンシェル」や「ドコモ地図ナビ」はホーム画面にアイコンが配置されるなど標準で対応しているほか、「うつして翻訳」や「あんしんスキャン」などのアプリもプリインストールされている。ただしdマガジンには現状では対応しない。また、クラウド対応のドコモメールも利用できない。

　SNSなどはWebブラウザ経由での利用を想定していて、標準でTwitterのブックマークが設定されている。LINEについては対応するかどうかは検討中とのこと。富士通が提供しているらくらくスマートフォン向けのコミュニティサービス「らくらくコミュニティ」はホーム画面にショートカットが配置されている。

　「まいチャネル」という独自のアプリを搭載している。これはドコモが配信しているニュースを音声で読み上げるというもの。音声合成エンジンはアプリ内に搭載していて、ダウンロードしたテキストデータを読み上げている。サービス提供はネオス株式会社で、音声合成エンジンは「しゃべってコンシェル」などと同じ株式会社エーアイのAITalkを採用している。ニュース記事を最大20件連続で読ませることが可能で、ラジオ感覚で使いながら、気になったニュースは画面を見てWebページを確認する、という使い方ができる。

　ラジオは搭載していないが、NHKラジオを聴取する「NHKネットラジオ」と民放ラジオを聴取する「radiko.jp」のアプリがプリインストールされている。ワンセグは視聴可能。

　通話関連では、スーパーはっきりボイス4に対応しており、相手の声を聴き取りやすい。日本語入力では「Super ATOK ULTIAS」が搭載される。ワンタッチダイヤル機能では最大9件まで連絡先を登録でき、無料の「つながりほっとサポート」を使うと、歩数情報などが離れて住む家族に通知できる。

主な仕様

　大きさは約137×67×9.9mm、重さは約135g。LTE対応だが、VoLTEによる通話は利用できない。防水防塵、おサイフケータイ（FeliCaのみ）、赤外線通信、ワンセグ、Wi-Fi、Bluetooth 4.0に対応する。ANT+、フルセグは非対応。チップセットはMSM8926（1.2GHz駆動、クアッドコア）で、メモリは2GB、ストレージは8GB。810万画素カメラでは、スピーディにシャッターを切れる「ゼロシャッター」などが利用できる。